JP7131140B2 - ステータ及びステータの製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献1のステータでは、ステータコアに取り付けられたインシュレータの径方向外側に、コイルの端末線が配索可能な複数の溝を形成し、この溝にコイルの端末線を周用しながら各相のコイルの結線を行っている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、径方向への大型化を抑えるステータ及びステータの製造方法を提供することにある。
上記態様によれば、仕切り部を備えることで、同一の段部に配設されるコイル間を離間させることができ、コイル同士の干渉を抑えることができる。
上記ステータにおいて、前記段部には、軸方向に延出する返しを備えた端末線規制部が設けられ、前記返しの軸方向先端から前記段部の底までの軸方向距離は、前記コイルの線径より小さいことが好ましい。
上記態様によれば、端末線規制部と軸方向に対向した段部の底が肉抜きされていることで、端末線規制部に対する端末線の配索を容易とすることができる。
上記態様によれば、配索工程において引き回し前の前記コイルは、曲げ工程中の曲げ状態が維持されることでコイルを配索する際に引き回し前のコイルとの干渉を抑えることができ、配索工程を容易とすることができる。
図1に示すように、ロータ20は、ロータコア21と、ロータコア21に設けられる図示しないマグネットと、ロータコア21の径方向中心に設けられる回転軸22とを有する。回転軸22は、その軸方向一端部が直接又は間接的にハイドロユニット11内のギヤ11cと連結される。これにより、回転軸22が回転駆動することでハイドロユニット11内のギヤ11cが駆動してブレーキ液の液圧が調整されることとなる。
ステータコア31は、略円環状の環状部31aと、環状部31aから径方向内側に延出する複数のティース31bとを有する。本実施形態のティース31bは、例えば12個設けられる。各ティース31bには、インシュレータ32を介してステータコイル33が巻回されている。ステータコイル33は、例えば集中巻きにて巻回される。
ガイド部材60は、ステータコイル33の端末線33aをEDU12まで案内するものであり、ガイド本体61と、引き出し用ガイド81とを有する。
下段部62は、径方向に延びて軸方向に面する底部62aと、底部62aの径方向内側から軸方向に延びて径方向に面する段差部62bとを有する。
径方向切り欠き部としての案内部67aは、第1切り欠き66と同様に下段部62の底部62aにおいて径方向外側ほど拡開された形状となっている。これにより、ステータコイル33の端末線33aを案内し易くなっている。
図6、図10及び図14に示すように、集約部74には、複数の遊嵌部75が設けられる。本例の遊嵌部75は、各段部62,63,64にそれぞれ2つずつ、計6つ設けられる。
遊嵌部75は、保持部75aと導入部75bとを有する。保持部75aは、端末線33aの線径よりも開口面積が大きく、軸方向に開口した形状を有している。導入部75bは、保持部75aの径方向外側において端末線33aの線径よりも小さく径方向に開放した形状を有している。導入部75bにより、保持部75aに対して端末線33aを径方向外側から導入することができる。また、保持部75aは端末線33aを2本導入しても遊嵌状態となっているため、端末線33aに対して過度なテンションがかからないため、端末線33aの損傷が抑えられる。
図18に示すように、ステータコア31のティース31bにコイル33を巻回する。
次いで、同図18に示すように、ステータコア31のティース31bに巻回されたコイル33の端末線33aを軸方向に引き出すとともに、径方向に曲げる(曲げ工程)。
(1)ステータコア31の軸方向端部に配置したガイド部材60に対して端末線33aを案内するためガイド部材60の径方向への大型化が抑えられる。また、コイル33の端末線33aの内で同一方向に引き回されたコイル33が同じ段部62,63,64に配索されることで、各端末線33aに対応して段部62,63,64を設けた場合と比較してガイド部材60の簡素化を図ることができる。
(3)切り欠き66は、径方向に切り欠かれた案内部66aと、該案内部66aの径方向内側から周方向両側に切り欠かれた保持部66b,66cとを有することで、周方向両側に切り欠かれた各保持部66b,66cにおいて2つのコイル33の端末線33aを保持・案内することができる。
(6)段部62,63,64には、軸方向に延出する突起69bを備えた端末線規制部69が設けられ、突起69bの軸方向先端から段部62,63,64の底部62a,63a,64aまでの軸方向距離は、コイル33の端末線33aの線径より小さい構成とすることでコイル33の端末線33aが径方向にずれることを抑えることができる。
・上記実施形態では、径方向外側から径方向内側へ向けてコイル33を各段部62,63,64へと導く切り欠き65を備える構成としたが、省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、端末線規制部69を設ける構成としたが、端末線規制部69を省略した構成を採用してもよい。
Claims (7)
- ステータコアに複数相のコイルが巻回されたステータであって、
前記ステータコアの軸方向一方側の端部に配置されるとともに、前記ステータコアに巻回された複数相のコイルの端末線を案内するためのガイド部材を有し、
前記ガイド部材は、軸方向で前記ステータコアとは反対側に向かうに従って徐々に縮径するように複数の段部を有し、
複数相の前記コイルの内で周方向に同一方向に引き回されたコイルが同じ前記段部に配索されており、
前記ガイド部材は、径方向外側から径方向内側へ向けて前記コイルの端末線を前記段部へと導く切り欠きを備え、
前記切り欠きは、径方向外側から径方向内側へ向けて前記コイルの端末線を最も反ステータコア側に位置する一番径の小さい段部へと導く第1切り欠きを含み、
前記第1切り欠きは、径方向に切り欠かれた径方向切り欠き部と、該径方向切り欠き部の径方向内側から周方向両側に切り欠かれた周方向切り欠き部とを有し、
前記第1切り欠きの前記周方向切り欠き部は、前記一番径の小さい段部に形成されている、ステータ。 - 前記ガイド部材は、前記切り欠きと隣接する位置に、同一の前記段部に配設される前記コイル間を離間させる仕切り部を備える、請求項1に記載のステータ。
- 複数の前記段部の内で同一の前記段部に複数の前記切り欠きが設けられ、それら複数の前記切り欠きの端部は径方向にずれて配置される、請求項1又は2に記載のステータ。
- 前記段部には、軸方向に延出する返しを備えた端末線規制部が設けられ、前記返しの軸方向先端から前記段部の底までの軸方向距離は、前記コイルの線径より小さい、請求項1~3の何れか1項に記載のステータ。
- 前記端末線規制部と軸方向に対向した前記段部の底は、肉抜きされている請求項4に記載のステータ。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載のステータの製造方法であって、
前記ステータコアの軸方向一方側から引き出した前記コイルの端末線を径方向外側に曲げる曲げ工程と、
前記曲げ工程後、前記ステータコアの軸方向一方側に前記ガイド部材を組み付ける組み付け工程と、
前記ガイド部材の前記段部に対して、複数相の前記コイルの内で周方向に同一方向に引き回されたコイルが同じ段部となるように配索する配索工程と、を有するステータの製造方法。 - 前記配索工程において、引き回し前の前記コイルは前記曲げ工程中の曲げ状態が維持されることを特徴とする請求項6に記載のステータの製造方法。
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