JP7114233B2

JP7114233B2 - 電動ベッド

Info

Publication number: JP7114233B2
Application number: JP2017176960A
Authority: JP
Inventors: 雄史細川; 真人下川
Original assignee: Paramount Bed Co Ltd
Current assignee: Paramount Bed Co Ltd
Priority date: 2017-09-14
Filing date: 2017-09-14
Publication date: 2022-08-08
Anticipated expiration: 2037-09-14
Also published as: WO2019054319A1; JP2019051013A

Description

本発明の実施形態は、電動ベッドに関する。

例えば、高さや背もたれの角度を変更可能な電動ベッドがある。手元スイッチなどの操作部により電動ベッドが操作される。

特開２０１７－０００７０１号公報

本発明の実施形態は、より使用者の意図に沿った動作が可能な電動ベッドを提供する。

実施形態によれば、電動ベッドは、ボトムと操作受付部とを含む。前記電動ベッドは、前記操作受付部が第１操作を受け付けたとき、前記ボトムの高さが第１値以下の場合には、前記ボトムの角度が変化している間の少なくとも一部において、前記ボトムが高くなる。

本発明の実施形態は、より使用者の意図に沿った動作が可能な電動ベッドを提供できる。

図１（ａ）及び図１（ｂ）は、実施形態に係る電動ベッドを例示する模式的斜視図である。図２は、実施形態に係る電動ベッドを例示する模式図である。図３（ａ）～図３（ｃ）は、実施形態に係る電動ベッドの動作を例示する模式図である。図４（ａ）～図４（ｃ）は、実施形態に係る電動ベッドの動作を例示する模式図とフローチャートである。図５（ａ）～図５（ｃ）は、実施形態に係る電動ベッドの動作を例示する模式図とフローチャートである。図６（ａ）～図６（ｃ）は、実施形態に係る電動ベッドの動作を例示するタイムチャートである。

以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。

図１（ａ）に示すように、実施形態に係る電動ベッド３１０は、操作部１０およびボトム７０を備える。操作部１０は、ボトム７０の制御を操作できる。操作部１０は、例えば、電動ベッド３１０のリモートコントローラである。操作部１０は、例えば、手元スイッチである。操作部１０は、照明の入り切り機能、看護者または介護者の呼び出し機能、または、電源の入り切り機能などの種々の機能を有しても良い。

電動ベッド３１０は、例えば、病院、介護施設、または、家庭などで使用される。

ボトム７０は、例えば、背ボトム（back section）７０ａ、膝ボトム（upper leg section）７０ｂ、および脚ボトム（lower leg section）７０ｃなどを含む。背ボトム７０ａ、膝ボトム７０ｂ、および脚ボトム７０ｃにおいて、互いの角度は変更可能である。

例えば図２に表したように、ボトム７０は、背ボトム駆動部７１ａ、膝ボトム駆動部７１ｂ、および高さ駆動部７２を含む。例えば、背ボトム駆動部７１ａ、膝ボトム駆動部７１ｂ、および高さ駆動部７２のそれぞれは、アクチュエータを含む。背ボトム駆動部７１ａの駆動により、背ボトム７０ａが動作し、使用者Ｐ（電動ベッドに寝る人）の背の角度を変更できる。膝ボトム駆動部７１ｂの駆動により、膝ボトム７０ｂと脚ボトム７０ｃが動作し、これらのボトムの間の角度を変更できる。これにより、使用者Ｐの膝の角度を変更できる。それぞれのボトム同士の間の角度は、連動して変化しても良い。高さ駆動部７２を駆動させることで、ボトム７０の高さ（床面とベッド面との間の距離）を変更できる。

電動ベッド３１０は、駆動制御部１２０を含む。駆動制御部１２０は、ボトム制御部１２１および高さ制御部１２２を含む。背ボトム駆動部７１ａおよび膝ボトム駆動部７１ｂは、ボトム制御部１２１と電気的に接続される。背ボトム駆動部７１ａおよび膝ボトム駆動部７１ｂの動作は、ボトム制御部１２１から送信される信号に基づいて制御される。高さ駆動部７２は、高さ制御部１２２と電気的に接続される。高さ駆動部７２の動作は、高さ制御部１２２から送信される信号に基づいて制御される。

操作部１０は、駆動制御部１２０と電気的に接続される。例えば、操作部１０は、図１（ａ）に表したケーブル１５により、図２に表した駆動制御部１２０と接続される。操作部１０と駆動制御部１２０との間に、制御回路が設けられても良い。このように、間に他の回路が設けられる場合も、電気的に接続される状態に含まれる。操作部１０は、無線による通信手段により、駆動制御部１２０と接続されても良い。

図１（ｂ）に表したように、操作部１０は、操作面１０ａを含む。操作面１０ａは、操作受付部２０を含む。操作受付部２０は、電動ベッド３１０のボトム７０の制御操作を受け付け可能である。制御操作は、例えば、操作部１０の操作者（使用者）により行われる。

例えば、操作受付部２０は、複数の操作ボタンを含む。例えば、「頭」に関する上昇のボタン２２ａが押されると、図３（ａ）に表したように、水平面に対する背ボトム７０ａの角度θ１が大きくなる。この例では、ボトム７０の全体の角度および膝ボトム７０ｂと脚ボトム７０ｃとの間の角度も連動して変化している。例えば、「頭」に関する下降のボタン２２ｂが押されると、水平面に対する背ボトム７０ａの角度θ１が小さくなる。例えば、膝ボトム７０ｂおよび脚ボトム７０ｃが水平な状態において、「足」に関する上昇のボタン２３ａが押されると、図３（ｂ）に表したように、水平面に対する膝ボトム７０ｂの角度θ２が大きくなる。例えば、角度θ２が０度よりも大きい状態において、「足」に関する下降のボタン２３ｂが押されると、水平面に対する膝ボトム７０ｂの角度θ２が小さくなる。例えば、膝ボトム７０ｂおよび脚ボトム７０ｃが水平な状態において、「足」に関する下降のボタン２３ｂが押されると、図３（ｃ）に表したように、脚ボトム７０ｃの一部が低くなり、水平面に対する脚ボトム７０ｃの角度θ３が大きくなる。

例えば、「高さ」に関する上昇のボタン２４ａが押されると、ボトム７０が高くなる。例えば、「高さ」に関する下降のボタン２４ｂが押されると、ボトム７０が低くなる。例えば、「連動」に関する上昇のボタン２１ａまたは下降のボタン２１ｂが押されると、角度θ１と角度θ２が同時に変化する。これらの変化は、ボトム７０の動作により行われる。

例えば、操作ボタンを押し続けている期間に、上記の動作が行われる。これにより、安全な動作が得られる。

操作受付部２０には、機械的な接点を有するスイッチの他、静電式または光学式などの任意の入力装置（例えばタッチスイッチなど）が用いられても良い。実施形態において、操作受付部２０における操作の受け付けは、音声認識などの方法を含んでも良い。例えば、操作者（例えば電動ベッド３１０の利用者）が発生する声を認識し、声による操作（制御）に基づいて、電動ベッド３１０の操作（制御）が行われても良い。

図１（ｂ）に示すように、操作面１０ａに表示領域２８が設けられても良い。表示領域２８は、例えば、電動ベッド３１０のボトム７０に関する情報（ボトム７０の角度や高さなど）を表示可能である。表示領域２８は、操作受付部２０の機能または動作状態に関する情報を表示しても良い。

図１（ｂ）に示すように、操作部１０にフック３０が設けられても良い。フック３０により、操作部１０は、例えば、電動ベッド３１０のサイドレールやベッド用グリップなどに保持可能である。

電動ベッド３１０では、操作部１０の操作受付部２０が第１操作を受け付けると、ボトム７０の角度が変化する。電動ベッド３１０は、ボトムの高さが第１値以下の場合には、ボトム７０の角度が変化している間の少なくとも一部において、ボトム７０を高くする。

図４（ａ）、図４（ｂ）、図５（ａ）、および図５（ｂ）は、電動ベッドの動作を例示する模式図である。図４（ｃ）および図５（ｃ）は、電動ベッドの動作を例示するフローチャートである。

一例において、第１操作は、「頭」に関する上昇のボタン２２ａの押下である。図４（ｃ）に表したように、操作受付部２０が第１操作を受け付ける（ステップＳ１）。駆動制御部１２０は、ボトム７０の高さが、第１値以下であるか判定する（ステップＳ２）。ボトム７０の高さが第１値以下の場合には、駆動制御部１２０は、背ボトム駆動部７１ａを駆動させて背ボトム７０ａの角度θ１を大きくするとともに、角度θ１が大きくなっている間の少なくとも一部において、高さ駆動部７２を駆動させてボトム７０を高くする（ステップＳ３）。このステップＳ３により、例えば、ボトム７０は、図４（ａ）に表した状態から図４（ｂ）に表した状態へ動く。ボトム７０の高さが第１値を超えている場合、駆動制御部１２０は、背ボトム駆動部７１ａを駆動させ、背ボトム７０ａの角度θ１を大きくする（ステップＳ４）。

別の一例において、第１操作は、膝ボトム７０ｂおよび脚ボトム７０ｃが水平な状態における「脚」に関する下降のボタン２３ｂの押下である。図５（ｃ）に表したように、操作受付部２０が第１操作を受け付ける（ステップＳ１１）。駆動制御部１２０は、ボトム７０の高さが、第１値以下であるか判定する（ステップＳ１２）。ボトム７０の高さが第１値以下の場合には、駆動制御部１２０は、膝ボトム駆動部７１ｂを駆動させて脚ボトム７０ｃの角度θ３を大きくするとともに、角度θ３が大きくなっている間の少なくとも一部において、高さ駆動部７２を駆動させてボトム７０を高くする（ステップＳ１３）。このステップＳ１３により、例えば、ボトム７０は、図５（ａ）に表した状態から図５（ｂ）に表した状態へ動く。ボトム７０の高さが第１値を超えている場合、駆動制御部１２０は、膝ボトム駆動部７１ｂを駆動させ、脚ボトム７０ｃの角度θ３を大きくする（ステップＳ１４）。

第１値は、例えば、電動ベッド３１０の利用前に予め設定される。例えば、ボトム７０の高さが第１値を超える場合、ボトム７０の角度が変化した場合に、電動ベッド３１０に含まれる部品同士または電動ベッド３１０に含まれる部品と床面との接触が生じない。第１値は、例えば、１０ｃｍ以上６５ｃｍ以下に設定される。

ボトム７０の高さが第１値以下の場合に、ボトム７０の角度が変化すると、例えば、上記の接触が生じる場合がある。この接触を回避するために、以下の参考例に係る電動ベッドが考えられる。この参考例に係る電動ベッドでは、ボトム７０の高さが第１値以下の場合には、ボトム７０の高さが第１値よりも高くなった後に、ボトム７０の角度が変化する。すなわち、使用者が意図したボトム７０の角度を変化させる動作が、ボトム７０を高くした後に行われる。

これに対して、本実施形態に係る電動ベッド３１０では、操作受付部２０が第１操作を受け付けると、ボトム７０の高さが第１値以下の場合には、ボトム７０の角度が変化している間の少なくとも一部において、ボトム７０が高くなる。従って、参考例に係る電動ベッドに比べて、使用者が意図したボトム７０の角度を変化させる動作が、より早く行われる。本実施形態によれば、電動ベッド３１０を、より使用者の意図に沿って動作させることが可能となる。

図６（ａ）～図６（ｃ）の横軸は、時間Ｔを表す。図６（ａ）～図６（ｃ）は、ボトム７０の高さＨおよびボトム７０の角度Ａが変化している期間を模式的に示している。

例えば、電動ベッド３１０では、図６（ａ）に表したように、ボトム７０が高くなり始めた後に、ボトム７０の角度が変化し始める。これにより、ボトム７０の角度を変化させた際の上記の接触をより確実に回避できる。

電動ベッド３１０では、図６（ｂ）に表したように、ボトム７０の角度が変化し始めた後に、ボトム７０が高くなり始めても良い。これにより、使用者が意図した動作がさらに早く行われる。電動ベッド３１０を、より使用者の意図に沿って動作させることが可能となる。

電動ベッド３１０では、図６（ｃ）に表したように、ボトム７０の角度が変化し始めると同時に、ボトム７０が高くなり始めても良い。これにより、ボトム７０の角度を変化させた際の上記の接触をより確実に回避しつつ、電動ベッド３１０をより使用者の意図沿って動作させることが可能となる。

実施形態によれば、より使用者の意図に沿った動作が可能な電動ベッドが提供できる。

以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、電動ベッドに含まれる操作受付部およびボトムなどの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。

各具体例のいずれか２つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。

その他、本発明の実施形態として上述した電動ベッドを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての電動ベッドも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。

その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。

１０…操作部
１０ａ…操作面
１５…ケーブル
２０…操作受付部
２１ａ、２１ｂ、２２ａ、２２ｂ、２３ａ、２３ｂ、２４ａ、２４ｂ…ボタン
２８…表示領域
３０…フック
７０…ボトム
７０ａ…背ボトム
７０ｂ…膝ボトム
７０ｃ…脚ボトム
７１ａ…背ボトム駆動部
７１ｂ…膝ボトム駆動部
７２…高さ駆動部
１２０…駆動制御部
１２１…ボトム制御部
１２２…高さ制御部
３１０…電動ベッド
Ａ…角度
Ｈ…高さ
Ｓ１～Ｓ４、Ｓ１１～Ｓ１４…ステップ
Ｔ…時間
θ１～θ３…角度

Claims

背ボトム、膝ボトム、及び脚ボトムを含むボトムと、操作受付部と、を備え、
前記ボトムが水平状態で高さが第１値以下のときに前記操作受付部が頭に関する上昇の第１操作を受け付けたら、前記背ボトムの水平面に対する第１角度が変化している第２動作を行う間の少なくとも一部において、前記ボトムが高くなりつつ前記第１角度が変化する第１動作を行う、電動ベッドであって、
前記第２動作では、さらに、前記第１角度の変化とは反対の向きに前記膝ボトムの水平面に対する第２角度が変化し、且つ前記第１角度と同じ向きに前記脚ボトムの水平面に対する第３角度が大きくなる、電動ベッド。
前記第２動作において、前記第１角度が変化し始めると同時に、前記高さが高くなり始める、請求項１に記載の電動ベッド。
前記第１動作において、前記第１角度が変化し始めると同時に、前記高さが高くなり始める、請求項１又は２に記載の電動ベッド。
前記第２動作において、前記第２角度が変化し始めると同時に、前記高さが高くなり始める、請求項３に記載の電動ベッド。
前記第２動作において、前記第３角度が変化し始めると同時に、前記高さが高くなり始める、請求項３に記載の電動ベッド。