JP7110638B2 - 情報処理システム、情報処理装置、及び情報処理プログラム - Google Patents
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(システム構成)
図1は、第1の実施の形態の通信システムのシステム構成図である。この図1に示すように、第1の実施の形態の通信システムは、一つ又は複数の情報端末1(セントラル機器の一例)、及び、一つ又は複数の周辺機器2を有している。情報端末1としては、例えば携帯端末、タブレット型端末、ノート型のパーソナルコンピュータ装置等を用いることができる。また、周辺機器としては、例えば複合機(MFP:Multifunction Peripheral)、プロジェクタ装置、電子黒板装置(IWB:Interactive Whiteboard)、タブレット端末、パーソナルコンピュータ装置、テレビ会議システム、スマートスピーカ等を用いることができる。
このような通信システムは、情報端末1が、周囲の周辺機器2(ペリフェラル機器の一例)との間の近距離無線通信(例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信)の電波強度に基づいて、例えば最も電波強度が強い周辺機器2との間で近距離無線通信回線を確立し、周辺機器2が提供するサービス(機能)の一覧であるサービス情報(機能情報の一例)を取得して記憶部に記憶する。
図2は、セントラル機器のハードウェア構成を示す図である。この図2に示すように、情報端末1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、及びインタフェース(I/F)15を、バスライン介して相互に接続することで構成されている。I/F15には、例えばBLE等の近距離無線通信を行う近距離無線通信部16、例えばWIFI通信等のネットワーク通信を行うネットワーク通信部17、及び第2の実施の形態の説明で後述する非接触通信部(NFC:Near Field Communication)20が接続されている。
図3は、周辺機器2の一例となるMFPのハードウェア構成を示す図である。この図3に示すように、MFPは、コントローラ20とエンジン部(Engine)33とをPCI(Peripheral Component Interface)バスライン36で接続して形成されている。
図4は、情報端末1のソフトウェア構成を示す図である。情報端末1のCPU11は、HDD14に記憶されている通信制御プログラムを実行することで、図4に示すように近距離無線通信制御部41、サービス判定部42、記憶制御部43、転送情報取得部44、近接状態判定部45、及び第2の実施の形態の詳述する非接触無線通信制御部47を実現する。
図3は、周辺機器2の一例であるMFPのソフトウェア構成を示す図である。MFPのCPU21は、HDD28に記憶されている通信制御プログラムを実行することで、図5に示すように近距離無線通信制御部51、及び記憶制御部52を実現する。
図6は、第1の実施の形態の通信システムにおいて、情報端末1側で、いずれかの周辺機器2から、目的とするサービスの提供を受けるまでの流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示す各処理は、以下のとおりである。
周辺機器2は、周囲にアドバタイズメントパケットを送信することで自身の存在を通知する。アドバタイズメントパケットには、図7に示すようにデバイス名及び出力レベル(TxPowerLevel)の情報が含まれている。図4に示す近接状態判定部45は、アドバタイズメントパケットの出力レベル(TxPowerLevel)と、実際に受信しているアドバタイズメントパケットの電波強度とを比較することで、情報端末1と周辺機器2との間の距離を推定し、その周辺機器2が近接状態にあるか否かを判定する。
図8に、周辺機器2の一例であるMFPに記憶されているサービス情報の一例を示す。この図8において、情報端末1の目的とするサービスが第1のサービスであった場合、情報端末1は、MFPとのBLE通信を開始した後、MFPのサービスに「XXXX...」のUUIDのサービスが存在するか否かを確認する。BLE通信を行うことで、MFPが提供するサービスのUUIDの一覧を取得できるため、目的とするサービスのUUIDの有無を確認することができる。目的のサービスのUUIDは、情報端末1が、事前に把握しているものとする。
図9(a)及び図9(b)に、転送用サービス情報のキャラクタリスティックの一例を示す。転送用サービス情報のキャラクタリスティックは、この図9(a)及び図9(b)に示すようにサービスを示すUUIDと、サービスを提供している周辺機器2のデバイス名とを関連付けた情報となっている。例えば、図9(a)に示す例は、「XXXX...」のUUIDのサービスはMFPで提供されていることを示している。また。「YYYY...」のUUIDのサービスはIWBで提供され、「ZZZZ...」のUUIDのサービスはタブレットで提供されていることを示している。
図9(a)及び図9(b)に示したように、転送用サービス情報は、サービスのUUIDと、そのサービスを提供する周辺機器2のデバイス名が対になっている。このため、提供を受けようとするサービスのUUIDに基づいて転送用サービス情報を参照することで、提供を受けようとするサービスのUUIDが関連付けされているデバイス名を特定することができる。図7に示したように、周辺機器2から発信されているアドバタイズメントパケットには、デバイス名が含まれている。このため、情報端末1は、提供を受けようとするサービスのUUIDに基づいて転送用サービス情報を参照することで、提供を受けようとするサービスのUUIDが関連付けされているデバイス名を特定し、この特定したデバイス名を含むアドバタイズメントパケットを、現在受信している複数のアドバタイズメントパケットの中から選択してBLE通信回線を確立する。
図10は、情報端末1のユーザが所望のサービスの選択画面の一例を示している。この図10に示すように、情報端末1の液晶表示部18には、例えば「ファイル投影」及び「チェックイン」等のような、選択可能な機能が一覧表示される。ユーザは、この一覧の中から所望の機能(特定の機能)を選択操作する。機能と、周辺機器2で提供しているサービスが対応しているため、機能の一覧から目的とするサービスを特定できる。情報端末1は、事前にサービスのUUIDを把握しているため、目的のサービスが特定できれば、探索すべきUUIDが特定できる。
図11に示すように、情報端末1をスマートフォン端末とし、第1の周辺機器2をダブレット端末61とし、第2の周辺機器2をIWB62として具体例を説明する。タブレット端末は、転送用サービス情報に、IWB62の機能に対応したサービスのUUIDとIWB62のデバイス名を保持している。この図12は、ユーザがIWB62のファイル投影機能を利用したい場合に、スマートフォンで機能を選択しタブレット端末61にかざしてから、機能実行されるまでの処理の流れを示している。
2.スマートフォン端末は、近接状態判定部45が、上述のようにタブレット端末61と近接状態にあるか否かを判定する(ステップS22)。
3.近接状態であれば、スマートフォン端末は、タブレット端末61とBLE通信を開始する(ステップS23、ステップS33)。
5.スマートフォン端末は、タブレット端末61から取得したサービス情報で示されるサービスの中に、ステップS21で選択されたファイル投影用のサービスが存在するか否かを判定する(ステップS25)。この判定は、サービス情報に示されているUUIDとファイル投影用サービスに対応するUUIDとを対比することで行われる。
6.タブレット端末61が提供しているサービスに、目的とするファイル投影用のサービスが存在しない場合、スマートフォン端末は、タブレット端末61から転送用サービス情報を取得する(ステップS26、ステップS27)。
8.スマートフォン端末は、タブレット端末61との間のBLE通信回線を切断する(ステップS28、ステップS34)。
9.スマートフォン端末は、現在、タブレット端末61から発信されるアドバタイズメントパケットと、IWB62から発信されるアドバタイズメントパケットとを受信している。各アドバタイズメントパケットには、タブレット端末61のデバイス名、又は、IWBのデバイス名が含まれる(図7参照)。スマートフォン端末は、ファイル投影用サービスを提供している周辺機器2のデバイス名であるIWB62のデバイス名を含むアドバタイズメントパケットを選択し、BLE通信回線を確立してBLE通信を開始する(ステップS29、ステップS35)。
11.スマートフォン端末は、IWB62とのBLE通信を終了する(ステップS31、ステップS36)。
12.スマートフォン端末は、読み取ったIWB62の接続情報(IPアドレス)を用いて、ネットワーク通信部17からIWB62に投影指示を送信する(ステップS32)。
13.IWB62は、スマートフォン端末からの投影指示に従ってファイルを投影する(ステップS37)。
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の通信システムは、各周辺機器2に、自機で提供可能なサービスを示すサービス情報、及び、他の周辺機器2で提供可能なサービスを示す転送用サービス情報を記憶させる。情報端末1のユーザは、近距離無線通信回線を確立可能な周辺機器2のうち、所望の周辺機器2を選択して近距離無線を行い、その周辺機器2からサービス情報に基づいて、所望のサービスが提供されているか否かを判別する。
上述の第1の実施の形態は、情報端末1は各周辺機器2との間でBLE通信のみで通信する例であったが、情報端末1は、転送用サービス情報に基づいて特定された周辺機器2に対して通信接続する場合に、図2に示すネットワーク通信部17を介して、WIFI(登録商標)通信を行うようにしてもよい。
次に、第2の実施の形態の通信システムの説明をする。上述の第1の実施の形態の通信システムは、情報端末1が、各周辺機器2との間で近距離無線通信を行う例であった。以下に説明する第2の実施の形態の通信システムは、情報端末1が各周辺機器2との間で、非接触無線通信(NFC:Near Field Communication)及びネットワーク通信(HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)通信)を行う例である。この点以外は、上述の第1の実施の形態と同様であるため、以下、差異の説明のみ行い、重複説明を省略する。
図13は、情報端末1(この例の場合、スマートフォン)が、NFCタグ装置70との間でNFC通信を行い、IWB62及びプロジェクタ装置63との間でHTTP通信を行う場合のシステム全体の構成例を示す図である。NFCタグ装置70、IWB62及びプロジェクタ装置63は、例えばLAN(Local Area Network)等の同じネットワークに接続されている。また、図15は、第2の実施の形態における情報端末1と各周辺機器2との間の通信動作を説明するためのフローチャートである。
以上の説明から明らかなように、第2の実施の形態の通信システムは、情報端末1がNFCタグ装置70との間でNFC通信を行うことで、各サービスのサービス名(機能名)を示す情報と、各サービスを提供している各周辺機器2のIPアドレスとを含む転送用サービス情報を取得する。そして、転送用サービス情報に基づいて、所望のサービスを選択する。これにより、転送用サービス情報のIPアドレスに基づいて、選択されたサービスを提供している周辺機器2との間のネットワーク通信が確立され、所望のサービスの提供を受けることができる他、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
2 周辺機器(ペリフェラル機器)
16 近距離無線通信部
17 ネットワーク通信部
20 非接触通信部
34 近距離無線通信部
36 サービス情報記憶部
37 転送サービス情報記憶部
41 近距離無線通信制御部
42 サービス判定部
43 記憶制御部
44 転送情報取得部
45 近接状態判定部
47 非接触無線通信制御部
51 近距離無線通信制御部
52 記憶制御部
61 タブレット端末
62 電子黒板装置(IWB)
63 プロジェクタ装置
70 NFCタグ装置
Claims (5)
- 少なくとも一つの情報端末と、複数の周辺機器とを備えた情報処理システムであって、
複数の前記周辺機器は、
それぞれ自機を特定するための発信情報を発信しており、自機が提供する機能を示す機能情報、及び、他の前記周辺機器がそれぞれ提供する機能を示す転送用機能情報を前記情報端末に送信する送信部を備え、
前記情報端末は、
複数の前記周辺機器から受信する前記発信情報の電波強度に基づいて、各周辺機器に対する当該情報端末の近接状態を判定する近接状態判定部を備え、
前記近接状態判定部で判定された所定の距離以下の近接状態にある周辺機器から選択された最も近接している周辺機器に対して、通信回線を接続する通信部を制御する通信制御部と、
通信している一つの前記周辺機器から前記機能情報及び前記転送用機能情報を取得する取得部と、
取得した前記機能情報及び前記転送用機能情報に基づいて、特定の機能が提供されているか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記通信制御部は、通信している前記周辺機器が前記特定の機能を提供していない場合、他の前記周辺機器のうち、前記特定の機能を提供している周辺機器に対して通信接続するように前記通信部を制御する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 前記判定部は、
取得した前記機能情報に基づいて、現在、通信している前記周辺機器で特定の機能が提供されているか否かを判定し、現在、通信を行っている周辺機器は、特定の機能を提供していないと判定した場合に、取得した前記転送用機能情報に基づいて、特定の機能を提供している他の前記周辺機器を特定すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記通信制御部は、前記転送用機能情報に基づいて特定された他の前記周辺機器に対して通信接続を行う場合、他の前記周辺機器が特定されるまでに用いられていた第1の近距離無線通信を、前記第1の近距離無線通信とは異なる第2の近距離無線通信に切り替えて、他の前記周辺機器との間の通信回線を確立するように前記通信部を制御すること
を特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。 - 複数の周辺機器のうち、特定の機能を提供する周辺機器との間で通信回線を確立して通信を行う情報処理装置であって、
複数の前記周辺機器から受信する発信情報の電波強度に基づいて、各周辺機器に対する当該情報処理装置の近接状態を判定する近接状態判定部を備え、
前記近接状態判定部で判定された所定の距離以下の近接状態にある周辺機器から選択された最も近接している周辺機器に対して、通信回線を接続する通信部を制御する通信制御部と、
通信している一つの前記周辺機器から前記周辺機器が提供している機能を示す機能情報及び通信している周辺機器以外の他の周辺機器が提供している機能を示す転送用機能情報を取得する取得部と、
取得した前記機能情報及び前記転送用機能情報に基づいて、特定の機能が提供されているか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記通信制御部は、通信している前記周辺機器が前記特定の機能を提供していない場合、他の前記周辺機器のうち、前記特定の機能を提供している周辺機器に対して通信接続するように前記通信部を制御する
ことを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータを、
複数の周辺機器から受信する発信情報の電波強度に基づいて、各周辺機器に対する当該装置である情報端末の近接状態を判定する近接状態判定部と、
前記近接状態判定部で判定された所定の距離以下の近接状態にある周辺機器から選択された最も近接している周辺機器に対して、通信回線を接続する通信部を制御する通信制御部と、
通信している一つの周辺機器から、当該周辺機器が提供する機能を示す機能情報、及び他の周辺機器が提供している機能を示す転送用機能情報を取得する取得部と、
取得した前記機能情報及び前記転送用機能情報に基づいて、特定の機能が提供されているか否かを判定する判定部と、
として機能させ、
前記通信制御部を、通信している前記周辺機器が前記特定の機能を提供していない場合、他の前記周辺機器のうち、前記特定の機能を提供している周辺機器に対して通信接続するように機能させること
を特徴とする情報処理プログラム。
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