JP7199693B2 - 光硬化性爪化粧料 - Google Patents
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Description
(1)(メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)を含有する光硬化性爪化粧料
(2)(メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)は、少なくともポリカーボネート骨格、ポリオレフィン骨格から選べる1種又は2種以上の骨格を有し、かつ、1つ以上の(メタ)アクリルアミド基を有することを特徴とする前記(1)に記載の光硬化性爪化粧料、
(3)(メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)は、数平均分子量1,000~1,000,000の範囲であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の光硬化性爪化粧料、
(4)(メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)1.0質量%以上を含有することを特徴とする前記(1)~(3)のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料、
(5)(メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)1.0~60質量%を含有することを特徴とする前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料、
(6)エチレン性不飽和基を有する化合物(B)((A)を除く)5~99質量%を含有することを特徴とする前記(1)~(5)のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料、
(7)エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、不飽和基として(メタ)アクリレート基、(メタ)アクリルアミド基、ビニル基、ビニルエーテル基、メチルビニルエーテル基、アリル基、(メタ)アリルエーテル基とマレイミド基からなる群より選択される1種以上の不飽和結合を有する官能基であることを特徴とする前記(6)に記載の光硬化性爪化粧料、
(8)エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、メタクリレート系モノマー、アクリレート系モノマー、メタクリルアミド系モノマーとアクリルアミド系モノマーからなる群より選択される1種以上の化合物であることを特徴とする前記(6)又は(7)のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料、
(9)エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、一般式[1](式中、R1は水素原子またはメチル基を表す。R2とR3は各々独立に水素原子、炭素数1~18の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、アルキルエーテル基、脂環式炭化水素と芳香族炭化水素、炭素数1~6の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルキル基を導入したアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、4-ヒドロキシフェニル基、アルキルスルホン酸基、アミノアルキル基、N’-アルキルアミノアルキル基、N’,N’-ジアルキルアミノアルキル基を表す。又、R2とR3は、それらを担持する窒素原子と一緒になって、飽和5~7員環(酸素原子を有するものを含む)を形成したものでもよい)を表す。)で示されるN-置換(メタ)アクリルアミドとN,N-二置換(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタムからなる群より選択される1種以上の化合物であることを特徴とする前記(6)~(8)のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料、
(11)更に光重合開始剤(C)0.1~10質量%を有することを特徴とする前記(1)~(10)のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料、
(12)前記(1)~(11)に記載の光硬化性爪化粧料を光により硬化して得られることを特徴とするジェルネイル、
(13)基材上に前記(1)~(11)に記載の光硬化性爪化粧料を塗装した後、光により硬化して形成されることを特徴とするネイルシール、
(14)基材上に前記(1)~(11)に記載の光硬化性爪化粧料を塗装した後、光により硬化して形成されることを特徴とするネイルチップ
を提供するものである。
本発明に用いられる(メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)は、ポリカーボネート骨格、ポリオレフィン骨格から選べる1種又は2種の骨格を有することが好ましく、かつ、1つ以上の(メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタンオリゴマー及び/又はポリマーであることが好ましい。
b1-1:イソボルニルアクリレート(IBOA)
b1-2:2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)
b1-3:N-(2-ヒドロキシエチル)マレイミド(HEMI)
b1-4:2-ヒドロキシプロピルメタクリレート(2HPMA)
b1-5:4-ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)
b1-6:エトキシジエチレングリコールアクリレート(ECA)
b1-7:2‐ヒドロキシエチルビニルエーテル(HEVE)
b1-8:アクリロイルモルフォリン(KJケミカルズ株式会社の登録商標「ACMO」)
b1-9:ジメチルアクリルアミド(KJケミカルズ株式会社の登録商標「DMAA」)
b1-10:ジエチルアクリルアミド(KJケミカルズ株式会社の登録商標「DEAA」)
b1-11:N-(2-ヒドロキシエチル)アクリルアミド(KJケミカルズ株式会社の登録商標「HEAA」)
b1-12:イソプロピルアクリルアミド(KJケミカルズ株式会社の登録商標「NIPAM」)
b1-13:ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(KJケミカルズ株式会社の登録商標「DMAPAA」)
b1-14:ダイアセトンアクリルアミド(DAAM)
b1-15:N-ビニルピロリドン(NVP)
b1-16:N-ビニルカプロラクタム(NVC)
b2-1:トリエチレングリコールジアクリレート(TEGDA)
b2-2:トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)
b2-3:トリメチロールプロハントリアクリレート(TMPTA)
b2-4:トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(A-DCP、新中村化学工業株式会社製)
b2-5:ウレタンジアクリレート(UA、二官能、ポリエステル骨格、分子量5000)
C-1:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(IRGACURE184、BASFジャパン株式会社製)
C-2:2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド(IRGACURE-TPO、BASFジャパン株式会社製)
C-3:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン/ベンゾフェノン=1/1混合物(IRGACURE-500、BASFジャパン株式会社製)
(A)としてアクリルアミド基を有するポリブタジエン骨格のポリウレタン(A-1)97.0質量部、(C)として1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(C-1、IRGACURE184)3.0質量部をそれぞれ容器に加え、40℃で1時間攪拌することにより、均一透明な実施例1の光硬化性爪化粧料(D-1)を得た。
表2に示す組成で、実施例1と同様の操作を行うことにより、実施例2~10に相当する光硬化性爪化粧料(D-2)~(D-10)を得た。
表2に示す組成で、実施例1と同様の操作を行うことにより、比較例1~5に相当する光硬化性樹脂組成物(E-1)~(E-5)を得た。
1.塗布性
◎:塗布時に糸引きがなく、塗布後筆跡がなく、平滑な塗膜を形成していた。
〇:塗布時に僅かに糸引き又は塗布後僅かに筆跡が確認されたが、30秒静置後筆跡がなくなり、平滑な塗膜を形成していた。
△:塗布時に若干の糸引き又は塗布後若干の筆跡が確認され、30秒静置後も筆跡の残存が確認された。
×:塗布時に糸引き又は塗布後筆跡が確認され、均一な塗膜が得られなかった。
2.硬化性
実施例1~10で得られた光硬化性爪化粧料および比較例1~5で得られた光硬化性樹脂組成物を自爪上にフラットブラシを用いて均一に塗布し、ジェルネイル専用UVランプ(36W)を用いて、1分間UV照射した後、硬化膜の表面を指で触り、べたつき具合を評価し、未硬化成分の有無を確認した。
◎:べたつきが全くない(完全硬化)。
○:若干のべたつきがあるが、表面に指の跡が残らない(ほぼ完全硬化、未硬化成分の拭き取りは不要である)。
△:べとつきがあり、表面に指の跡が残る(不完全硬化、未硬化成分の拭き取りが必要である)。
×:べとつきがひどく、表面に指が貼りつく(未硬化成分が多く残存し、硬化膜として使用できない)。
3.光沢性
前記硬化性評価で得られた硬化膜(ジェルネイル)を目視にて観察し、光沢性を確認した。
◎:表面光沢がある。
○:光の反射は確認できるが、うっすらと曇りがみられる。
△:表面が全体的に若干曇る。
×:表面が曇る。
4.密着性(表面硬度)
前記硬化性評価で得られた硬化膜(ジェルネイル)をF硬度の鉛筆で一定の荷重をかけて引き、剥離の発生有無と引っかき傷の有無とを下記評価基準により評価した。
◎:傷も剥離も発生しなかった。表面硬度は鉛筆硬度F以上を有する。
○:剥離は発生しなかったが、傷が発生したが、時間経過により自然に修復した。
△:剥離は発生しなかったが、傷が発生し修復しなかった。
×:剥離が発生した。
5.耐久性
前記硬化性評価で得られた硬化膜(ジェルネイル)において、2週間の日常生活後、膜の外観変化を目視にて確認した。
◎:外観に変化なし。
○:僅かに損傷があったが、爪に密着したままである。
△:損傷している部分又は爪から僅かに剥離している部分があった。
×:顕著な損傷又は剥離があった。
6.除去性(膨潤剥離)
前記硬化性評価で得られた硬化膜(ジェルネイル)を覆うようにアセトンを含んだコットンを載せた。次にアルミホイルで爪全体を覆い、サニメント手袋をした後10分間温水につけて放置する。アルミホイルとコットンを取り除き、布を用いて軽く擦った。
◎:布を用いずとも、容易に爪装飾を剥離することができた。
○:布を用いて軽く擦ると、容易に爪装飾を剥離することができた。
△:布を用いて1分ほど擦り続けると、爪装飾を剥離することができた。
×:アセトンにより膨潤せず、布で擦っても剥離できない。
7.除去性(爪先剥離)
前記硬化性評価で得られた1液タイプの硬化膜(ジェルネイル)において、爪の甘皮の方のジェルを爪先でおこし、指先に向かってゆっくり剥がした。
◎:爪上に硬化膜が残留することがなく、容易にジェルネイルを剥離することができた。
○:爪上に硬化膜が僅かに残留したが、爪先で軽くこすることで容易に剥離することができた。
△:爪上に硬化膜が残留し、温水に浸漬した後、爪先や棒状、スティック状のもので軽くこすりながら落とすことができた。
×:硬化膜が殆ど剥がせず、温水に浸漬した後、爪先や棒状、スティック状のものでこすり落とすことができない。
8.保存安定性
実施例1~10で得られた光硬化性爪化粧料および比較例1~5で得られた光硬化性樹脂組成物を遮光性スクリュー管に入れ、蓋を閉め、40℃で1ヶ月及び80℃で2週間の二条件で保管した。保管後の液粘度の増加の有無を確認し、保存安定性を評価した。
○:40℃で1ヶ月及び80℃で2週間の二条件は共に保管後の粘度増加がなかった。
△:40℃で1ヶ月又は80℃で2週間の何れか一条件において保管後の粘度増加が確認された。
×:40℃で1ヶ月及び80℃で2週間の二条件は共に保管後の粘度増加が確認された。
Claims (14)
- (メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)とエチレン性不飽和基を有する化合物(B)((A)を除く)を含有する光硬化性爪化粧料であって、(A)は少なくともポリカーボネート骨格、ポリオレフィン骨格から選べる1種又は2種以上の骨格を有し、(A)の数平均分子量が8,000~1,000,000の範囲であり、
(A)の含有量は1.0~90質量%、(B)の含有量は5~99質量%であることを特徴とする光硬化性爪化粧料。 - (メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)は、1分子当たり(メタ)アクリルアミド基の含有個数が1~10であることを特徴とする請求項1に記載の光硬化性爪化粧料。
- (メタ)アクリルアミド基を有するポリウレタン(A)は、ポリカーボネート骨格、ポリブタジエン骨格、ポリブタジエンの水素添加物骨格、ポリイソプレン骨格、ポリイソプレンの水素添加物骨格からなる群より選択される1種以上の骨格を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光硬化性爪化粧料。
- エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、分子内にエチレン性不飽和基1つを有する単官能不飽和化合物(b1)を含有し、かつ(b1)の含有量は(B)全体に対して50~100質量%であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料。
- エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、分子内にエチレン性不飽和基2つ以上を有する多官能不飽和化合物(b2)を含有し、かつ(b2)の含有量は(B)全体に対して0~50質量%であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料。
- エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、不飽和基として(メタ)アクリレート基、(メタ)アクリルアミド基、ビニル基、ビニルエーテル基、メチルビニルエーテル基、アリル基、(メタ)アリルエーテル基とマレイミド基からなる群より選択される1種以上の不飽和結合を有する官能基であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料。
- エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、メタクリレート系モノマー、アクリレート系モノマー、メタクリルアミド系モノマーとアクリルアミド系モノマーからなる群より選択される1種以上の化合物であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料。
- エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、一般式[1](式中、R1は水素原子またはメチル基を表す。R2とR3は各々独立に水素原子、炭素数1~18の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、アルキルエーテル基、脂環式炭化水素と芳香族炭化水素、炭素数1~6の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルキル基を導入したアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、4-ヒドロキシフェニル基、アルキルスルホン酸基、アミノアルキル基、N’-アルキルアミノアルキル基、N’,N’-ジアルキルアミノアルキル基を表す。又、R2とR3は、それらを担持する窒素原子と一緒になって、飽和5~7員環(酸素原子を有するものを含む)を形成したものでもよい)を表す。)で示されるN-置換(メタ)アクリルアミドとN,N-二置換(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタムからなる群より選択される1種以上の化合物であることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料。
- エチレン性不飽和基を有する化合物(B)は、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド、N-イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N-メチル-N-ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N-(メタ)アクリロイルモルフォリン、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、メトキシブチル(メタ)アクリルアミドからなる群より選択される1種以上の化合物であることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料。
- 更に光重合開始剤(C)0.1~10質量%を含有することを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料。
- 請求項1~10のいずれか一項に記載の光硬化性爪化粧料はトップコート用の光硬化性爪化粧料。
- 請求項1~11に記載の光硬化性爪化粧料を光により硬化して得られることを特徴とするジェルネイル。
- 基材上に請求項1~11に記載の光硬化性爪化粧料を塗装した後、光により硬化して形成されることを特徴とするネイルシール。
- 基材上に請求項1~11に記載の光硬化性爪化粧料を塗装した後、光により硬化して形成されることを特徴とするネイルチップ。
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