JP7198919B2 - 可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル、その製造方法、及び使用 - Google Patents
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Description
糖系ゲル化剤0.1~3.0wt%と、
霧化液97.0~99.9wt%とを含み、
前記糖系ゲル化剤の分子が、アミド基及び/又はアリール基を導入した糖分子であり、必要に応じて、‐CxHy、‐O‐CxHy又は
から選ばれる1種又は複数種の疎水性構造部分をさらに含んでもよく、ここで、x>2、y>2である、可逆的相転移特性を有する霧化液ゲルを提供する。
前記糖系ゲル化剤Iの化学構造式は、
(式中、
Aはアリーレン基、又は1~4個の窒素ヘテロ原子を有するヘテロアリーレン基であり、
Rは‐CxHy又は‐O‐CxHy又は
であり、且つx>2、y>2である。)であり、
前記糖系ゲル化剤IIの化学構造式は、
(式中、
Sはモノグリコシル基、マルトシル基、セロビオシル基又はラクトシル基であり、
Aはアリーレン基、又は1~4個の窒素ヘテロ原子を有するヘテロアリーレン基であり、
R’はC2-16アルキル基、C2-16アルケニル基、C2-16アルキニル基である。)であり、
前記糖系ゲル化剤IIIの化学構造式は、
(式中、
R1はC2-16アルキル基、C2-16アルケニル基、C2-16アルキニル基であり、
R2は
である。)であり、
前記糖系ゲル化剤IVの化学構造式は、
(式中、
Sはモノグリコシル基、マルトシル基、セロビオシル基又はラクトシル基であり、
A(R)nは
である。)であり、
前記糖系ゲル化剤Vの化学構造式は、
(式中、
A’はアリールアルキレン基、又は1~4個の窒素ヘテロ原子を有するヘテロアリールアルキレン基であり、
R’はC2-16アルキル基、C2-16アルケニル基、C2-16アルキニル基である。)である。
であり、
前記糖系ゲル化剤IIの化学構造式は、
であり、
前記糖系ゲル化剤IIIの化学構造式は、
であり、
前記糖系ゲル化剤IVの化学構造式は、
であり、
前記糖系ゲル化剤Vの化学構造式は、
である。
本実施例は、熱可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル1であり、この霧化液ゲル1は、糖系ゲル化剤0.8wt%と、霧化液99.2wt%とを含み、前記霧化液の質量百分率を基準に、前記霧化液は、前記霧化液に対して92.0wt%の霧化剤と、前記霧化液に対して2.0wt%のニコチンと、前記霧化液に対して6.0wt%の香料とを含み、前記霧化剤はグリセリンとプロピレングリコールとの混合物であり、グリセリンとプロピレングリコールとの体積比が5:5であった。
前記糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル1溶液を電子タバコアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、冷却してゲル化させてから、電子タバコに適用できる霧化液ゲルカートリッジ1を製造し、電子タバコに用いた。この霧化液ゲル1は、ゲル-ゾル相転移温度が霧化液の蒸発霧化温度に近い125℃であり、220℃まで加熱した後、霧化液ゲルはゲル状態からゾル状態に変わり、ゲル内に固定化された霧化剤は溶解したニコチンと香気成分物質を運んで放出され、吸入可能なエアロゾルを形成した。数口パフした後、加熱を停止し、電子タバコの温度がゲル-ゾル相転移温度以下に低下してから、ゾル状態のゲルはゲル状に戻り、ゲル中の霧化していない霧化剤、ニコチン及び香気成分物質の分子は再びゲル網目に固定化された。このことから、本実施例で製造された霧化液ゲル1は、熱可逆的相転移特性が顕著であり、数回パフを繰り返しても霧化液ゲル1の相転移特性が顕著であることが分かり、このため、本実施例で製造された霧化液ゲル1は電子タバコのように霧化液を高温で霧化する必要がある製品に適用することができる。
本実施例は、せん断可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル2であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル2溶液をアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、霧化液ゲルカートリッジ2を製造し、高周波バルク音波振動霧化装置に用いた。この霧化液ゲル2は、ゲル-ゾル相転移臨界せん断応力が185Paであり、高せん断と激しい振動(音波周波数2.4MHz)では、ゲル網目構造が破壊され、ゲル粘度が低下し、捕集した霧化液が放出され、パフ可能なエアロゾルが発生した。数口パフした後、振動を停止して、速やかに自己組織化してゲルを形成し、ゲル粘度が再び増加した。上記過程は、複数回繰り返すことができる。前記のとおり、本発明の前記霧化液ゲルは、高周波バルク音波振動霧化装置に適用することができる。
本実施例は、熱可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル3であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の糖系ゲル化剤は以下の優位性を有する。1、糖系ゲル化剤において、一方側が疎水性炭化水素基断片であり、他方側が親水性のグリコシルリガンドであり、界面活性剤に類似している。グリコシルリガンドにおける強い水素結合作用は、分子を単方向に自己組織化して伸長させ、最終的には繊維又はリボン状の3D網目を形成する。両親媒性構造はグリセリン、プロピレングリコールなどの極性成分と芳香族アルコール類などの非極性揮発性成分とを含む複雑な霧化液系をゲル化するのに適している。2、一方側の疎水性炭化水素基断片は炭化水素鎖の長さを増加して、それに応じてファンデルワールス力を導入し、一方、芳香環の中間基を導入することにより、π-πスタッキング作用をその分導入し、ファンデルワールス力とπ-πスタッキング作用を導入すると、糖系ゲル化剤における分子間水素結合強度を高めることができる一方、糖系ゲル化剤の分子間水素結合作用に対するグリセリンとプロピレングリコールの溶媒和作用の影響を弱めることができ、それにより、糖系ゲル化剤による霧化液固定化の安定性を高め、ゲル化の多様性をさらに高め、ゲル化温度を高めることができる。3、糖系ゲル化剤は、より多くの方向性ヒドロキシル基を有する環状糖を糖系原料として使用し、糖系原料に追加的な水素結合基(アミド基)を導入して得た糖系原料から糖系ゲル化剤を製造し、このような糖系ゲル化剤分子は、本来の分子間水素結合作用に加えて、強い協同水素結合網目を形成し、自己組織化水素結合の駆動能力を増加し、それにより、グリセリンとプロピレングリコールのヒドロキシル基の水素結合競合力を弱め、形成した網目構造により剛性を持たせ、熱安定性と熱可逆的相転移温度を向上させる。
本実施例の溶融した霧化液ゲル3溶液を電子タバコアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、電子タバコに適用できる霧化液ゲルカートリッジ3を製造し、電子タバコに用いた。この霧化液ゲル3は、ゲル-ゾル相転移温度が霧化液の蒸発霧化温度に近い205℃であり、220℃まで加熱したら、霧化液ゲルはゲル状態からゾル状態に変わり、ゲル内に固定化された霧化剤は溶解したニコチンと香気成分物質を運んで放出され、吸入可能なエアロゾルを形成し、数口パフした後、加熱を停止し、電子タバコの温度がゲル-ゾル相転移温度以下に低下したとき、ゾル状態のゲルはゲル状に戻り、ゲル中の霧化していない霧化剤、ニコチン及び香気成分物質の分子は再びゲル網目に固定化された。このことから、本実施例で製造された霧化液ゲル3は、熱可逆的相転移特性が顕著であり、数回パフを繰り返しても霧化液ゲル3の相転移特性が顕著であることが分かり、このため、本実施例で製造された霧化液ゲル3は、電子タバコのように霧化液を高温に霧化する必要がある製品に適用することができる。
本実施例は、せん断可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル4であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル4溶液をアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、霧化液ゲルカートリッジ4を製造し、高周波バルク音波振動霧化装置に用いた。この霧化液ゲル4は、ゲル-ゾル相転移臨界せん断応力が580Paであり、高せん断と激しい振動(音波周波数2.4MHz)では、ゲル網目構造が破壊され、ゲル粘度が低下し、捕集した霧化液が放出され、パフ可能なエアロゾルが発生し、数口パフした後、振動を停止し、また速やかに自己組織化してゲルを形成し、ゲル粘度は再び増加した。上記の過程は、複数回繰り返すことができる。前記のとおり、本発明の前記霧化液ゲルは、高周波バルク音波振動霧化装置に適用することができる。
本実施例は、熱可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル5及び霧化液ゲル6であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式はそれぞれ、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル5及び霧化液ゲル6溶液を多孔質材料で製造されたエアロゾル発生デバイスに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、多孔質材料に固定化した。霧化液ゲル5及び霧化液ゲル6は、ゲル-ゾル相転移温度がそれぞれ230℃と235℃であり、数回パフを繰り返しても霧化液ゲル5と霧化液ゲル6の相転移性能は依然として顕著であり、このため、本実施例で製造された霧化液ゲル5と霧化液ゲル6は電子タバコのように霧化液を高温で霧化する必要がある製品に適用することができる。
本実施例は、熱可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル7~9であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式はそれぞれ、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル7~9溶液を、サイジングにより、加熱式非燃焼シガレットに適したシガレット紙の内面に直接塗布し、ゲルは、クリープ回復性及びチキソトロピー性に優れているため、加熱ゾル状態でシガレット紙の繊維多孔に浸透し、冷却してゲル化した後に繊維多孔に固定化することができる。そして、ゲルが固定化されたシガレット紙を加熱式非燃焼シガレットのシガレットロッドにして、それと適合した加熱式非燃焼シガレットの煙具と組み合わせてパフし、加熱式非燃焼シガレットを低温でベークする際に、シガレット紙中のゲルはゾル化相転移を発生させ、それに固定化された霧化液は熱を受けて霧化し、発生した霧化剤、ニコチン及び香気成分のエアロゾルはシガレットロッドの充填物が熱を受けて蒸発した物質と一緒に放出され、それにより、煙量を増やして、香喫味を高めて、増香する作用を果たし、ゲル超分子構造の熱的安定性と化学的安定性により、シガレットロッドの製造と貯蔵の過程において、シガレット紙に固定化されたゲル保持性が安定している。
本実施例は、熱可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル10であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル10溶液を電子タバコアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、電子タバコに適用できる霧化液ゲルカートリッジ10を製造し、電子タバコに用いた。この霧化液ゲル10は、ゲル-ゾル相転移温度が霧化液の蒸発霧化温度に近い145℃であり、220℃まで加熱した後、霧化液ゲルはゲル状態からゾル状態に変わり、ゲル内に固定化された霧化剤は溶解したニコチンと香気成分の物質を運んで放出され、パフ可能なエアロゾルを形成し、数口パフした後、加熱を停止し、電子タバコの温度がゲル-ゾル相転移温度以下に低下したとき、ゾル状態ゲル状態に戻り、ゲル中の霧化していない霧化剤、ニコチン、及び香気成分物質の分子は再びゲル網目に固定化された。このことから、本実施例で製造された霧化液ゲル10は、熱可逆的相転移特性が顕著であり、数回パフを繰り返しても霧化液ゲル10の相転移特性が顕著であることが分かり、このため、本実施例で製造された霧化液ゲル10は、電子タバコのように霧化液を高温で霧化する必要がある製品に適用することができる。
本実施例は、せん断可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル11であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル11溶液をアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、霧化液ゲルカートリッジ11を製造し、高周波バルク音波振動霧化装置に用いた。この霧化液ゲル11は、ゲル-ゾル相転移臨界せん断応力が200Paであり、高せん断と激しい振動(音波周波数2.4MHz)では、ゲル網目構造が破壊され、ゲル粘度が低下し、捕集した霧化液が放出され、パフ可能なエアロゾルが発生し、数口パフした後、振動を停止し、また速やかに自己組織化してゲルを形成し、ゲル粘度が再び増加した。上記の過程は、複数回繰り返すことができる。前記のとおり、本発明の前記霧化液ゲルは、高周波バルク音波振動霧化装置に適用することができる。
本実施例は、熱可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル12であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル12溶液を、多孔質材料で製造されたエアロゾル発生デバイスに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、多孔質材料に固定化した。この霧化液ゲル12は、ゲル-ゾル相転移温度がそれぞれ155℃であり、数回パフを繰り返しても霧化液ゲル12の相転移性能が顕著であるため、本実施例で製造された霧化液ゲル12は、電子タバコのように霧化液を高温で霧化する必要がある製品に適用することができる。
本実施例は、熱可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル13であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル13溶液を電子タバコアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、電子タバコに適用できる霧化液ゲルカートリッジ13を製造し、電子タバコに用いた。この霧化液ゲル13は、ゲル-ゾル相転移温度が霧化液の蒸発霧化温度に近い225℃であり、220℃まで加熱した後、霧化液ゲルはゲル状態からゾル状態に変わり、ゲル内に固定化された霧化剤は溶解したニコチンと香気成分物質を運んで放出され、パフ可能なエアロゾルを形成し、数口パフした後、加熱を停止し、電子タバコの温度がゲル-ゾル相転移温度以下に低下したとき、ゾル状態のゲルはゲル状態に戻り、ゲル中の霧化していない霧化剤、ニコチン、及び香気成分物質の分子は再びゲル網目に固定化された。このことから、本実施例で製造された霧化液ゲル13は、熱可逆的相転移特性が顕著であり、数回パフを繰り返しても霧化液ゲル13の相転移特性が顕著であることが分かり、このため、本実施例で製造された霧化液ゲル13は、電子タバコのように霧化液体を高温で霧化する必要がある製品に適用することができる。
その霧化液ゲル13を高周波バルク音波振動霧化装置に用いた場合、ゲル-ゾル相転移臨界せん断応力が690Paであり、高せん断と激しい振動(音波周波数2.4MHz)では、ゲル網目構造が破壊され、ゲル粘度が低下し、捕捉した霧化液が放出され、パフ可能なエアロゾルが発生し、数口パフした後、振動を停止し、また速やかに自己組織化してゲルを形成し、ゲル粘度が再び増加した。上記の過程は、複数回繰り返すことができる。前記のとおり、本発明の前記霧化液ゲルは、高周波バルク音波振動霧化装置に適用することができる。
本実施例は、熱可逆的相転移特性を有する霧化液ゲル14であり、使用する糖系ゲル化剤の化学構造式は、
であった。
その他の製造条件、各成分の割合は実施例1と同じであった。
本実施例の溶融した霧化液ゲル14溶液を電子タバコアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、溶液を冷却してゲル化させてから、電子タバコに適用できる霧化液ゲルカートリッジ14を製造し、電子タバコに用いた。この霧化液ゲル14は、ゲル-ゾル相転移温度が霧化液の蒸発霧化温度に近い175℃であり、220℃まで加熱した後、霧化液ゲルはゲル状態からゾル状態に変わり、ゲル内に固定化された霧化剤は溶解したニコチンと香気成分物質を運んで放出され、パフ可能なエアロゾルを形成し、数口パフした後、加熱を停止し、電子タバコの温度がゲル-ゾル相転移温度以下に低下したとき、ゾル状態のゲルはゲル状態に戻り、ゲル中の霧化していない霧化剤、ニコチン、及び香気成分物質の分子は再びゲル網目に固定化された。このことから、本実施例で製造された霧化液ゲル14は、熱可逆的相転移特性が顕著であり、数回パフを繰り返しても霧化液ゲル14の相転移特性が顕著であることが分かり、このため、本実施例で製造された霧化液ゲル14は、電子タバコのように霧化液体を高温で霧化する必要がある製品に適用することができる。
その霧化液ゲル14を高周波バルク音波振動霧化装置に用いた場合、ゲル-ゾル相転移臨界せん断応力が440Paであり、高せん断と激しい振動(音波周波数2.4MHz)では、ゲル網目構造が破壊され、ゲル粘度が低下し、捕捉した霧化液が放出され、パフ可能なエアロゾルが発生し、数口パフした後、振動を停止してから、また速やかに自己組織化してゲルを形成し、ゲル粘度が再び増加した。上記の過程は、複数回繰り返すことができる。前記のとおり、本発明の前記霧化液ゲルは、高周波バルク音波振動霧化装置に適用することができる。
Claims (7)
- 可逆的相転移特性を有する霧化液ゲルであって、
糖系ゲル化剤0.8~3.0wt%と、
霧化液97.0~99.2wt%とを含み、
前記霧化液の質量百分率を基準に、前記霧化液は、
前記霧化液に対して90~100wt%の霧化剤と、
前記霧化液に対して0~10wt%のニコチンと、
前記霧化液に対して0~10wt%の香料とを含み、
前記霧化剤はグリセリンとプロピレングリコールの混合物であり、グリセリンとプロピレングリコールとの体積比が3:7~7:3であり、
前記糖系ゲル化剤は、糖系ゲル化剤II、IV及びVの3種類の糖系ゲル化剤から選ばれる少なくとも1種であり、
前記糖系ゲル化剤IIの化学構造式は、
(式中、
Sはモノグリコシル基、マルトシル基、セロビオシル基又はラクトシル基であり、
Aはアリーレン基、又は1~4個の窒素ヘテロ原子を有するヘテロアリーレン基であり、
R’はC 2-16 アルキル基、C 2-16 アルケニル基、C 2-16 アルキニル基である。)であり、
前記糖系ゲル化剤IVの化学構造式は、
(式中、
Sはモノグリコシル基、マルトシル基、セロビオシル基又はラクトシル基であり、
A(R)nは
である。)であり、
前記糖系ゲル化剤Vの化学構造式は、
(式中、
A’はアリールアルキレン基、又は1~4個の窒素ヘテロ原子を有するヘテロアリールアルキレン基であり、
R’はC 2-16 アルキル基、C 2-16 アルケニル基、C 2-16 アルキニル基である。)である、ことを特徴とする、霧化液ゲル。 - 可逆的相転移特性を有する霧化液ゲルとは、熱可逆的相転移特性及び/又はせん断可逆的相転移特性を有する霧化液ゲルであり、前記霧化液ゲルのゲル-ゾル相転移温度が100℃~248℃であり、前記霧化液ゲルのゲル-ゾル相転移臨界せん断応力が40~800Paである、ことを特徴とする、請求項1に記載の霧化液ゲル。
- 請求項1に記載の霧化液ゲルの製造方法であって、前記糖系ゲル化剤を加熱して前記霧化液に溶解させ、完全に溶解するまで撹拌し、冷却し、前記霧化液ゲルを形成する、ことを特徴とする、方法。
- 請求項1に記載の霧化液ゲルの使用であって、溶融した霧化液ゲル溶液を、電子タバコアトマイザーのリキッド貯蔵タンクに直接注入し、冷却してゲル化させて、電子タバコに適用できる霧化液ゲルカートリッジを得る、ことを特徴とする、使用。
- 請求項1に記載の霧化液ゲルの使用であって、溶融した霧化液ゲル溶液を、多孔質材料で製造されたエアロゾル発生デバイスに直接注入し、冷却してゲル化させて、多孔質材料に固定化する、ことを特徴とする、使用。
- 前記多孔質材料は、金属、合金、セラミック、微小電気機械システム素子、炭素系材料、高分子重合体から選ばれる単一材料又は複合材料である、ことを特徴とする、請求項5に記載の使用。
- 請求項1に記載の霧化液ゲルの使用であって、溶融した霧化液ゲル溶液を、サイジングにより加熱式非燃焼シガレットのシガレット紙の内面に塗布し、冷却してゲル化させて、シガレット紙の繊維多孔に固定化する、ことを特徴とする、使用。
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