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JP7194894B2 - ゲーム装置、ゲーム処理方法およびプログラム - Google Patents

ゲーム装置、ゲーム処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、ゲーム装置、ゲーム処理方法およびプログラムに関する。
従来、キャラクタを動かすタイプのゲームでは、専用コントローラ(操作部)における十字キー、スティックまたはボタンに操作を入力することで、キャラクタを動かすといったゲームに関するゲーム指示をユーザが指定し、ゲーム指示がゲーム内で実行されることでゲームを進行させる。特許文献1には、専用コントローラの操作部ではないが、タッチパネルの操作部を操作することでゲーム指示を入力することが記載されている。
特開2020-58858号公報
キャラクタを動かすタイプか否かに関係なく、ゲームでは、ユーザがゲーム指示を指定する必要がある。よって、ユーザがゲーム指示を指定するための画期的なゲーム操作技術が望まれる。
本開示は、画期的なゲーム操作技術を提供する。
第1の側面は、操作部へ入力された操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行するゲーム実行手段と、前記操作部に入力される複数の操作の組み合わせで構成されるコマンドと、複数の前記ゲーム指示の組み合わせとを、対応データとして記憶する記憶部と、を備え、前記対応データの中に、前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、ゲーム装置、とすることができる。
また、第1の側面において、表示部の表示を制御する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記ゲーム指示をそれぞれ表す複数の第1種選択肢を表示させる制御が可能であり、さらに、複数の第2種選択肢を表示させる制御が可能であり、さらに、前記複数の第2種選択肢からいずれか1つの前記第2種選択肢が前記操作部への操作によって指定された場合に、指定された前記第2種選択肢に予め対応付けられた前記複数の第1種選択肢を表示させる制御が可能であり、前記複数の第2種選択肢が表示されている状態で前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが前記対応データの中に存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、とすることができる。
また、第1の側面において、前記コマンドは複数設定されており、前記複数のコマンドそれぞれは前記複数の第2種選択肢のうちのいずれかに対応付けられており、前記複数の第2種選択肢のうちのいずれか1つの第2種選択肢が指定されている状態で前記操作部へ入力された複数の操作と前記指定された第2種選択肢の両方に対応する前記コマンドが前記対応データの中に存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、とすることができる。
また、第1の側面において、前記複数の第2種選択肢は、並んで配置され、前記複数の第2種選択肢のうちいずれかの第2種選択肢が前記操作部への操作入力によって指定された場合に、指定された第2種選択肢に対応する前記複数の第1種選択肢の少なくとも一部は、前記指定された第2種選択肢の付近に表示される、とすることができる。
また、第1の側面において、前記指定された第2種選択肢に対応する複数の第1種選択肢は、前記指定された第2種選択肢の外側に表示される、とすることができる。
また、第1の側面において、前記第1種選択肢および前記第2種選択肢の少なくとも一方の項目および並び順を設定する選択肢設定手段を備える、とすることができる。
また、第1の側面において、表示部の表示を制御する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記ゲーム指示をそれぞれ表す複数の第1種選択肢を基点に対しる方位を異ならせて表示させる制御が可能であり、前記操作部へ入力された複数の操作が、方位を示す複数の方位操作を含む場合に、前記複数の方位操作それぞれが示す方位に対応する前記第1種選択肢のゲーム指示を実行可能に一括指定する、とすることができる。
また、第1の側面において、前記操作部は、方向キー、ボタンおよびスティックの少なくとも1つの機械構造を有する、とすることができる。
また、第1の側面において、前記コマンドに対応付けられる前記複数のゲーム指示の組み合わせを設定するゲーム指示設定手段を備える、とすることができる。
また、第1の側面において、前記コマンドを規定する前記複数の操作の組み合わせを設定するコマンド設定手段を備える、とすることができる。
また、第1の側面において、前記複数の操作の組み合わせと前記コマンドとの対応付けは、複数設定可能である、とすることができる。
第2の側面は、1または複数のプロセッサが実行する方法であって、操作部へ入力された操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行するステップと、前記操作部に入力される複数の操作の組み合わせで構成されるコマンドと、複数の前記ゲーム指示の組み合わせとを、対応データとして記憶するステップと、を含み、前記対応データの中に、前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、ゲーム処理方法、とすることができる。
第3の側面は、第2の側面のゲーム処理方法を1または複数のプロセッサに実行させる、プログラム、とすることができる。
本開示によれば、画期的なゲーム操作技術を提供可能となる。
本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図である。 ディスプレイを模式的に示す図である。 対応データを示す図である。 第1ユーザインターフェースの一例を示す図である。 第2ユーザインターフェースの一例を示す図である。 第2ユーザインターフェースの一例を示す図である。 本実施形態におけるゲーム装置の操作処理の一例を表すフロー図である。 選択肢設定の変形例を示す図である。 第2ユーザインターフェースの変形例を示す図である。 第2ユーザインターフェースの変形例を示す図である。 第2ユーザインターフェースの変形例を示す図である。
[実施形態]
本開示の実施形態にかかるゲームシステム1、ゲーム装置5、ゲーム処理方法およびプログラムについて、図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示すゲームシステム1では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。ゲーム装置5においてゲームが実行される。
本実施形態で説明するゲームは、ユーザの操作を受けて、1または複数のプレイヤキャラクタを二次元または三次元等の仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタをノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタと対戦させたり、プレイヤキャラクタ同士でグループを編成して様々なアクションを行わせたりするアクションゲームである。ユーザは、通信ネットワーク6を介して他のユーザとオンラインにてゲームを進めることができるが、通信ネットワーク6を介さずに(オフライン状態で)個人でゲームを進めることもできる。
本ゲームでは、ユーザがゲームコントローラ63(操作部に相当)へ操作を入力することによってユーザがゲーム指示を指定する。ゲーム指示は、移動や攻撃などのプレイヤキャラクタのゲーム内動作の指示、カメラ視点切り替えなどの画面表示に関する指示、ゲームプレイの難易度を表すモードやオフライン/オンラインモードを選択するなどのプレイモードに関する指示、などが含まれる。プレイヤキャラクタのゲーム内動作は、例えば、キャラクタモーションアクション(歩く、ジャンプ、攻撃など)、回復薬などのアイテムの使用、スキルなどの特殊能力の行使、などが挙げられる。
キャラクタモーションアクションは、指定された方向への移動、武器の行使、しゃがむ、危険回避行動、おどる、お辞儀する、ジャンプなどのプレイヤキャラクタがゲーム内空間で動く表示を伴う動作が挙げられる。例えば、図2に示すLSスティックによる方位指示で移動し、B1ボタンやB4ボタンで攻撃,B3ボタンでしゃがむ、などが挙げられる。
アイテムは、ゲーム内にて使用により消耗するゲーム媒体の一種であり、例えば、プレイヤキャラクタを含む味方キャラクタにゲーム内効果をもたらすアイテム(回復薬など)や、ノンプレイヤキャラクタを含む敵キャラクタにゲーム内効果をもたらすアイテム(罠、爆弾など)などが挙げられる。アイテムは、使用により消耗しないゲーム媒体でもよい。
特殊能力の行使は、例えば、呪文やスキル等が挙げられ、味方キャラクタに体力回復や防御力アップなどのゲーム内効果をもたらす特殊能力や、敵キャラクタに攻撃などのゲーム内効果をもたらす特殊能力などの行使が挙げられる。すなわち、特殊能力は、一方のキャラクタにとって対戦を有利に運ばせるためのものであって、マジックポイントや体力ゲージなどのゲーム媒体の消費を条件に行使可能な特殊能力や、ゲーム媒体の消費無く行使可能な特殊能力などが挙げられる。
アイテムの使用または特殊能力の行使は、ゲーム内空間でキャラクタが動く表示を伴ってもよいし、キャラクタの動きが表示されなくてもよい。
画面表示に関する指示は、例えば、仮想ゲーム空間を見るためのカメラの向きを変更する指示、仮想ゲーム空間内のオブジェクトの指定、メニューを表示する指示、メニューにおける複数の選択肢から任意の選択肢を選択する指示、などが挙げられる。
本実施形態では、ゲーム指示としてアイテム使用やスキル発動を主な例として説明する。アイテム使用やスキル発動を指定する操作方法は、例えば、リスト形式インターフェース、後述する図4の第1ユーザインターフェース、および、後述する図5~6の第2ユーザインターフェースなどが挙げられる。リスト形式インターフェースは、使用可能な複数のアイテムが一方向に沿って配列されたリストが表示され、リスト内からユーザが使用したいアイテムを、カーソルをスクロール移動させて決定キーを押すことで指定したアイテムが使用される操作態様である。リスト形式インターフェースでは、複数のアイテムから指定したいアイテムを探す必要があり、下記第1ユーザインターフェースと同様に手間取る可能性がある。詳細は後述する。
このようなゲームは、プレイステーション(登録商標)などの家庭用ゲーム機、ニンテンドースイッチ(登録商標)などの携帯用ゲーム機、もしくは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの電子機器であるゲーム装置5、を用いて実行される。以下では、ゲーム装置5が家庭用ゲーム機である場合を例示する。
<ゲームシステム1の概要>
ゲームシステム1は、サーバ装置2および複数のゲーム装置5にて構成される。
サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、ゲーム装置5の(下記のアカウント情報毎の)ゲームデータの管理を行う。
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいてゲームを実行する。オンライン状態でゲームを実行する際、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介して、サーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。
具体的に、ゲーム装置5は、オンライン状態でのゲームの進行にあたり、先ずはサーバ装置2にログインすることができる。各ユーザには、ゲーム装置5に対応づけて、識別情報(ユーザID)およびパスワードを含むアカウント情報が割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信され、サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
ユーザ認証を経て、サーバ装置2とゲーム装置5との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置5は、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)をサーバ装置2から受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
一方、オフライン状態の場合、ゲーム装置5は、既に記憶部55内に記憶しているゲーム進行状況に関するデータと、ユーザの操作とに基づいて、ゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
<ハードウェア構成>
以下、サーバ装置2およびゲーム装置5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数のゲーム装置5それぞれは、互いに同じ構成を有する。
<サーバ装置2の構成>
図1に示すように、サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク6を介して各ゲーム装置5と通信可能接続されている。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびSSD(Solid State Drive)などで構成される。記憶部22には、ゲームをプレイするユーザそれぞれのアカウント情報、ログイン履歴などのゲームデータ、本実施形態にかかるゲームプログラムの一部を含む各種プログラムなどが格納されている。
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置2の動作を制御する。
<サーバ装置2における制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、配信手段233として機能する。
―情報処理手段231―
情報処理手段231は、各ゲーム装置5との間で各種データを送受信する。情報処理手段231が受信するデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、クエスト実行要求、アカウント情報などが挙げられる。情報処理手段231が送信するデータとしては、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したことを確認するための情報などが挙げられる。
-照合手段232―
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したユーザの識別情報を用いて、ユーザアカウントの認証を行う。
-配信手段233-
配信手段233は、ゲームプログラムのダウンロード要求情報およびユーザのアカウント情報を情報処理手段231が受信した後、ゲームプログラムおよび受信したアカウント情報に対応するゲームデータおよび音声動作データを、ゲーム装置5に配信(送信)する。
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびゲームコントローラ63が外部接続または内蔵される。また、ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作インターフェース54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作インターフェース54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。
オーディオ処理部53は、スピーカ62と接続され、制御部56の指示に従ってゲーム音声を再生および合成すると、これをスピーカ62から出力させる。
操作インターフェース54は、ゲームコントローラ63(操作部に相当)と接続され、操作入力に関するデータをゲームコントローラ63との間で送受信する。図2に示すように、ゲームコントローラ63は、方向キー、ボタンおよびスティックの少なくとも1つの機械構造を有する。ユーザは、ゲームコントローラ63における方向キー、ボタンおよびスティックの少なくとも1つの機械構造を操作することで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
具体的に、図2に示すように、ゲームコントローラ63には、方向キーとして、上を示す方向キー631、左を示す方向キー632、下を示す方向キー633、右を示す方向キー634が設けられている。これらの方向キー631,632,633,634はそれぞれ、ユーザが触れる可動部がコントローラ本体630に対して遠近方向に移動可能に支持されており、ユーザが可動部を押すことで操作が入力される押ボタン型の機械構造である。
ボタンは、図2の例では、B1,B2,B3,B4,R1,R2,L1,L2の8個設けられている。これら8個のボタンは、方向キー631~634と同様に押しボタン型の機械構造であるが、方向を示す表示がない点で方向キーと相違する。
スティックは、図2の例では、LS,RSの2つ設けられている。スティックは、レバー部をコントローラ本体630に対して傾けることで方向を示す操作が入力されるジョイスティック型の機械構造である。図2の例では、押ボタン型の機械構造と同様に、レバー部がコントローラ本体630に対してレバー軸に沿って移動可能に支持されており、レバー部を押し込む操作が入力可能に構成されている。
記憶部55は、HDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成される。記憶部55には、サーバ装置2からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラム、自装置5のアカウント情報などが格納されている。
-対応データ-
本実施形態では、複数のゲーム指示を一括指定可能にするための対応データが図1の記憶部55に記憶されている。対応データは、図3に示すように、1つのコマンドと、一括指定される複数のゲーム指示の組み合わせとを対応付けたデータである。対応データは、後述する第2ユーザインターフェースにて使用される。
コマンドは、操作部であるゲームコントローラ63に入力される複数の操作の組み合わせで構成されている。コマンドは、ゲームコントローラ63に所定期間内に所定順序で入力される複数の操作の組み合わせともいえる。コマンドを構成する複数の操作が所定期間に所定順序で入力された場合に、コマンド判定手段564にコマンドとして認識される。コマンドを構成する複数の操作が所定期間を超えて入力された場合にはコマンドとして認識されない。また、コマンドを構成する複数の操作が所定順序ではない順序で入力された場合にはコマンドとして認識されない。所定順序はコマンド毎に設定される。所定期間は全てのコマンドで同じ(例えば1秒、2秒等の任意の時間)にしてもよいし、コマンドを構成する操作数に応じて異ならせてもよい。
図3に示すように、1つのコマンドと複数の操作の組み合わせとの対応付けは、複数設定可能である。図中では、5セット設定されている。もちろん、1セットでもよい。同図に示すように、1つのコマンドと複数のゲーム指示の組み合わせとを、更に大項目に分類している。分類は、図5(b)に示す大項目選択肢71~78(第2種選択肢)に対応する。これにより、1つのコマンドと複数のゲーム指示の組み合わせとが、図5(a)に示す複数の大項目選択肢71~78(第2種選択肢)のいずれかに対応付けられることになる。図3に示す名称は、対応データの説明に用いるために付したもので、対応データに含まれていてもよいし、対応データに含まれていなくてもよい。本実施形態では、ユーザが名称を設定可能にし、ユーザが何のために設定した組み合わせであるかを理解容易にしている。
図3の例について具体的に説明する。同図に示すように、大項目「アイテム」に対して名称「瀕死復活セット」と、ゲーム指示の組み合わせ「回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実」と、コマンド「RSを下に入力したあとで、RSを下から右下を介して右に移動させる」とが対応付けられている。
名称「瀕死復活セット」と同じコマンドが、異なる大項目「スキル」に対して名称「潜伏動作セット」として対応付けられている。名称「潜伏動作セット」には、ゲーム指示「認識阻害スキル、忍び足スキル」が対応付けられている。
大項目「アイテム」に対して名称「やられ回復セット」と、ゲーム指示の組み合わせ「回復薬グレート×2、ウチケシの実」と、コマンド「RSを右に入力したあとで、RSを左下に入力し、RSを右下に移動させる」とが対応付けられている。
大項目「アイテム」に対して名称「捕獲セット」と、ゲーム指示の組み合わせ「しびれ罠、回復薬グレート、麻酔玉×8」と、コマンド「RSを下に入力した後で、RSを下から左下を介して左に移動させる」とが対応付けられている。
大項目「アイテム」に対して名称「罠仕掛けセット」と、ゲーム指示の組み合わせ「落とし穴、大タル爆弾×2」と、コマンド「RSを左に入力したあとで、RSを右下に入力し、RSを左下に移動させる」とが対応付けられている。
このように、一括指定されるゲーム指示には、アイテム使用、特殊能力の行使が含まれている。アイテムの場合には、アイテムの個数を含めて指定可能である。
図3に示す対応データは、予め設定されており、ユーザが手動で新たに追加設定可能である。また、既に設定されている対応データをユーザが変更画面を通じて変更可能に構成されている。例えば、図3に示すように、ユーザが理解しやすいように名称を設定したり、大項目(第2種選択肢)を変更したりすることが可能である。また、コマンド設定手段566(後述)によりコマンドを構成する複数の操作自体、操作の順序を変更可能である。また、ゲーム指示設定手段565(後述)により一括指定されるゲーム指示(アイテム、スキル)の組み合わせを変更したりすることが可能である。
制御部56は、CPUおよび半導体メモリなどの1または複数のプロセッサを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置5の動作を制御する。
制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562、表示制御手段563、コマンド判定手段564、ゲーム指示設定手段565、コマンド設定手段566、選択肢設定手段567として機能する。
-通信手段561-
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。
通信手段561は、操作インターフェース54がゲームコントローラ63から受信した各種操作信号に応じて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成して送信する。例えば、通信手段561は、アカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報などを、サーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータなどを、サーバ装置2から受信する。
-ゲーム実行手段562-
ゲーム実行手段562は、自装置5のユーザによるゲームコントローラ63の操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行する。ゲーム実行手段562は、ユーザに指定されたゲーム指示に従って、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部55から読み出すかまたはサーバ装置2から受信したデータを用いて、ゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が逐次表示される。
そして、ゲーム実行手段562は、ゲーム画像上に、自装置5のユーザの操作に従ってキャラクタを配置させ、そのユーザの操作およびゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動を制御する。例えば、ユーザがゲームコントローラ63に入力する操作でゲーム指示「アイテムの使用」を指定した場合、ゲーム実行手段562は、キャラクタに、指定されたアイテムを使用させる。
-表示制御手段563-
表示制御手段563は、ディスプレイ61(表示部に相当)の表示を制御する。表示制御手段563は、ユーザにゲーム指示を指定させるための第1ユーザインターフェース、および、第2ユーザインターフェースを表示させる制御が可能である。
-コマンド判定手段564-
コマンド判定手段564は、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作が、図3の対応データにおけるいずれのコマンドに該当するか否かを判定する。コマンド判定手段564は、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作が図3の対応データにおけるいずれかのコマンドに該当すると判断した場合に、該当するコマンドに対応する複数のゲーム指示(複数のアイテム使用指示など)を一括指定し、ゲーム実行手段562へ受け渡す。コマンド判定手段564は、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作が図3の対応データにおけるいずれのコマンドにも該当しないと判断した場合に、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作をそのままゲーム実行手段562へ受け渡す。
これにより、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作で構成されるコマンドが対応データに存在する場合には、複数のゲーム指示(複数のアイテム使用指示など)が一括指定され、ゲーム内で実行されることになる。ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作で構成されるコマンドが対応データに存在しない場合には、入力された複数の操作がそれぞれ意味するゲーム指示が実行されることになる。
-ゲーム指示設定手段565-
ゲーム指示設定手段565は、図3に示すように、コマンドに対応付けられている複数のゲーム指示の組み合わせを設定する。ゲーム指示設定手段565は、ユーザが設定画面を呼び出す操作を行うことを契機として設定画面を表示させ、複数のゲーム指示の組み合わせの変更を受け付け、記憶部55に記憶する。例えば、名称「瀕死復活セット」の回復薬グレート、解毒剤、ウチケシの実に更に鬼人薬グレートを追加したり、回復薬グレートの使用個数を1個から2個に変更したり、ウチケシの実を削除したりすることが可能である。
-コマンド設定手段566-
コマンド設定手段566は、図3に示すように、コマンドを構成する複数の操作の組み合わせを設定する。コマンド設定手段566は、ユーザが設定画面を呼び出す操作を行うことを契機として設定画面を表示させ、複数の操作の組み合わせの変更を受け付け、記憶部55に記憶する。複数の操作の組み合わせの変更とは、既存の操作の組み合わせに対して新たな操作を追加すること、複数の操作の順序を変更すること、既存の操作の組み合わせから1以上の操作を削除することなどが挙げられる。例えば、図3に示す名称「瀕死回復セット」のコマンドを構成するRSスティックの第1操作(下)と第2操作(下から右にする)の順序を入れ替えること、名称「瀕死回復セット」のコマンドを構成するRSスティックの第1操作と第2操作のあとに、B1ボタンを押す第3操作を追加することなどが挙げられる。
-選択肢設定手段567-
選択肢設定手段567は、図5(a)に示す複数の大項目選択肢71~78(第2種選択肢)の項目や並び順を設定変更する。また、選択肢設定手段567は、図5(b)に示す複数の小項目選択肢81~88(第1種選択肢)の項目や並び順を設定変更する。ユーザによるゲームコントローラ63(操作部)への操作によって設定画面を呼び出し、設定画面にてユーザが任意に設定可能である。
-第1ユーザインターフェース-
第1ユーザインターフェースは、表示制御手段563による図4に示す画面表示制御の一態様である。表示制御手段563は、L1ボタンが押されている間、図4の上部に示す4つのショートカット選択肢(S1~S4)をディスプレイ61に表示させる制御を行う。4つのショートカットはそれぞれ、方向キー631,632,633,634に対応している。例えば、L1ボタンを押さえたまま、上を示す方向キー631が押されると、表示制御手段563は、図4の下部に示すサークルメニューをディスプレイ61に表示させる。このサークルメニューは、複数のアイテム(ゲーム指示)を示す選択肢S5~S12を有する。複数の選択肢S5~S12は、円環状に配置されている。表示制御手段563は、RSスティックが傾けられると、複数の選択肢S5~S12のうち、傾けた方向にある選択肢を選択状態にする表示制御を行う。選択状態は、選択肢の表示態様の変化および三角70の向きで表示される。RSスティックを傾けた状態でグルグルと回転させることで、ユーザが選択したいアイテム(選択肢)を探すことができ、所望のアイテム(選択肢)を選択可能となる。アイテムを選択中にRSスティックを離すと選択されたアイテムを使用するゲーム指示がゲーム実行手段562に指定されたことになり、選択したアイテムがゲーム内で使用される。
ゲーム指示は種々存在するが、図4に示す第1ユーザインターフェースのように、例えば、ゲーム指示の指定方法の一種として、メニューにおける複数項目(S1~S4)から1つの項目(S1)を選択して、選択した項目(S1)に属する選択肢(S5~S12;ゲーム指示)が複数表示され、そのうちの1つの選択肢を選択することで、アイテムの使用などのゲーム指示を指定する場合がある。このような複数の選択肢から所望のゲーム指示を選択するユーザインターフェースにおいて複数のゲーム指示を指定したい場合、アクションゲーム等の時間制限のあるゲームにおいて操作にもたついてしまい、ゲームクリアの妨げになるおそれがある。特に、モンスターなどの敵キャラクタとの対戦において、回復薬、ウチケシの実などの2つ(複数)のアイテムを一度に使用したい場合には、2つ(複数)のアイテムを一つずつ指定する必要があり、操作のもたつきとなり、ここに操作性の改善の余地がある。複数のゲーム指示を素早く指定可能な操作技術が望まれる。
-第2ユーザインターフェース-
第2ユーザインターフェースは、表示制御手段563による図5,6に示す画面表示制御の一態様であり、複数のアイテム(ゲーム指示)を一括選択可能にする。図5(a)に示すように、表示制御手段563は、R1ボタンが押されている間、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢に相当)をディスプレイ61に表示させる制御を行う。複数の大項目選択肢71~78は、円環状に並んで配置されている。複数の大項目選択肢71~78は、それぞれ「アイテム」、「ステータス」、「マップ」、「キャラ図鑑」、「オプション」、「コレクション」、「スキル」、「カスタマイズ」である。これらの複数の大項目選択肢71~78(第2種選択肢)の項目や並び順は、選択肢設定手段567によって設定変更が可能である。
図5(a)に示す状態でLSスティックを上方向に傾ける操作が入力されると、図5(b)に示すように、表示制御手段563は、上方向に対応する大項目選択肢71(アイテム)を指定状態にする表示制御を行う。同図では、大項目選択肢71(アイテム)が指定状態であることを斜線で表現している。また、表示制御手段563は、大項目選択肢71(アイテム)が指定状態となったことに伴って、指定された大項目選択肢71(アイテム)に予め対応付けられた複数の小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢に相当)を表示させる制御を行う。図5(a)では、大項目選択肢71~78を外側から囲うようにして、指定された大項目選択肢71(アイテム)に対応する複数の小項目選択肢81~88が並んで表示されている。複数の小項目選択肢81~88は、大項目選択肢71(アイテム)に対応付けられた(分類された)アイテムを使用するためのゲーム指示であり、それぞれ、「煙玉」、「鍵」、「爆弾」、「罠」、「回復薬グレート」、「解毒剤」、「ウチケシの実」、「鬼人薬グレート」である。複数の小項目選択肢81~88は、指定された大項目選択肢71(アイテム)の付近に表示されている。同図では、複数の小項目選択肢81~88は、指定された大項目選択肢71(アイテム)に隣接して配置されているが、大項目選択肢から離間させて小項目選択肢が配置されてもよい。また、複数の小項目選択肢81~88は、指定された大項目選択肢71(アイテム)の画面外側に配置されているが、画面内側に配置されてもよい。複数の小項目選択肢81~88の表示態様は、指定された大項目選択肢71(アイテム)に対応した項目であることと小項目選択肢81~88の内容とをユーザが把握できるのであれば、どのような態様であってもよい。
図5(b)に示す状態でRSスティックが360度のうちのいずれかの方向に傾ける操作が入力されると、表示制御手段563は、RSスティックを傾けた方向に対応する小項目選択肢を指定状態にする表示制御を行う。図6(a)ではRSスティックに右下方向が入力されて、「解毒剤」を使用するゲーム指示を表す小項目選択肢86が指定状態になっている。図6(a)に示す状態からRSスティックを離すと、アイテム「解毒薬」を使用するゲーム指示が指定且つ確定され、ゲーム実行手段562によりゲーム内でアイテム「解毒薬」の使用が実行される。RSスティックを離すことが、“ゲーム指示を確定させる”とのユーザの意思表示およびゲーム指示の実行(すなわち、ゲーム指示による効果をゲーム空間内に反映させること)を意味する操作態様である。また、図6(a)に示す状態からLSスティックおよびRSスティックを倒したまま、R1ボタンを離すことでも、アイテム「解毒薬」を使用するゲーム指示が指定され且つ確定され、ゲーム実行手段562によりゲーム内でアイテムの使用が実行される。R1ボタンを離すことが、“ゲーム指示を確定させる”とのユーザの意思表示およびゲーム指示の実行(すなわち、ゲーム指示による効果をゲーム空間内に反映させること)を意味する操作態様である。
一方、図5(b)に示す状態でRSスティックによりコマンドを入力することで、複数のアイテム(ゲーム指示)を一括指定可能である。例えば、図6(b)に示すように、RSスティックが下方に入力され、そのあとで、RSスティックが右下を介して右へ入力されたとする。このコマンドが入力されている状態において、LSスティックによって大項目選択肢71「アイテム」(第2種選択肢)が指定されている。よって、コマンド判定手段564は、RSスティックの下、右下、右という複数の操作の入力順序と指定されている大項目選択肢71「アイテム」(第2種選択肢)の両方に対応するコマンドを、図3に示す対応データから検索する。図3の例においては、コマンド判定手段564は、該当するコマンドが名称「瀕死回復セット」のコマンドであると判定する。その結果、表示制御手段563は、合致するコマンドに対応する複数のゲーム指示(回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実)が一括指定された表示制御を行う。また、これら複数のゲーム指示(回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実)が一括指定且つ確定され、ゲーム実行手段562により複数のゲーム指示(回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実)がゲーム内で実行される。例えば、プレイヤキャラクタは、ウチケシの実を口に入れた状態で、回復薬グレートおよび解毒薬を続けて飲む動作を行う。これにより、プレイヤキャラクタの体力が回復するとともに、体力以外のステータス状態の少なくとも1つが異常状態となっていた場合は正常状態へと変化する。
ここでは、RSスティックによるコマンド入力が完了したあとにRSスティックを離すことが、“ゲーム指示を確定させる”とのユーザの意思表示およびゲーム指示の実行(すなわち、ゲーム指示による効果をゲーム空間内に反映させること)を意味する操作態様である。また、RSスティックによるコマンド入力によって、表示制御手段563は、図6(b)に示すように、コマンドに対応する複数のゲーム指示(回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実)が実行されずに一括指定状態が維持される表示制御を行ってもよい。図6(b)では一括指定されているアイテムを斜線で表している。そのあと、R1ボタンを離すことで、複数のゲーム指示(回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実)の一括指定が確定され、ゲーム内で実行されてもよい。すなわち、R1ボタンを離すことが、“ゲーム指示を確定させる”とのユーザの意思表示およびゲーム指示の実行(すなわち、ゲーム指示による効果をゲーム空間内に反映させること)を意味する操作態様である。
上記のように、図5(b)に示す状態でRSスティックの操作を複数入力することでコマンドとして認識され、複数のアイテム(ゲーム指示)を一括指定可能である。図5(b)に示す状態で、対応データにおけるコマンドを構成するようにRSスティックの下、右下、右を素早く入力すれば(所定期間内;例えば3操作を1秒以内)、図6(b)に示すように、対応データにおける対応する複数のゲーム指示(回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実)が一括指定される。しかし、RSスティックの下、右下、右を十分な時間を空けて入力すると(所定時間外;例えば1操作毎に2秒のブランクを入れる)、例えば小項目選択肢87「ウチケシの実」のみが指定されて実行されることになる。より詳細には、RSスティックの下を入力すると小項目選択肢85「回復薬グレート」が選択状態になる。次に、時間をおいてRSスティックの右下を入力すると小項目選択肢85「回復薬グレート」の選択状態が解除されて、代わりに、小項目選択肢86「解毒薬」が選択状態になる。次に、時間をおいてRSスティックの右を入力すると小項目選択肢87「ウチケシの実」が選択状態になり、RSスティックを離すことで確定され、ウチケシの実のみが使用される。すなわち、ゲームコントローラ63(操作部)へ所定期間内に複数の操作の第1組み合わせが入力され、入力された複数の操作に対応するコマンドが対応データに存在する場合に、複数のゲーム指示が一括指定される。
一方、ゲームコントローラ63(操作部)へ所定期間を超える期間で前記第1組み合わせと同じ複数の操作が入力された場合、これらの入力はコマンドとして認識されず、入力された複数の操作それぞれに対応するゲーム指示が実行される。図5(b)の例では、小項目選択肢85「回復薬グレート」が選択され、そのあとに選択解除され、小項目選択肢86「解毒薬」が選択され、そのあとに選択解除され、小項目選択肢87「ウチケシの実」のみが選択且つ実行される。すなわち、複数の操作が所定期間内に入力された場合に得られる操作結果(複数のゲーム指示(回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実)の一括指定)と、複数の操作が前記所定期間を超えて入力された場合に得られる操作結果(ウチケシの実の指定)とは異なる。しかも、複数の操作が所定期間内に入力されることで1つの大技を放つような1つのゲーム指示が実行されるのではなく、入力された複数の操作によって複数のゲーム指示を一括で指定することができる。
なお、ここでいう所定時間は実装によって種々異なるため、所定時間を、1秒、2秒、5秒、10秒など種々変更して複数の操作を入力すれば、外部から所定時間を推測可能となる。また、ユーザによっては、ゲームプレイの技量が異なる。そこで、ユーザによる所定時間の設定操作を受け付けて、受け付けた時間を所定時間に設定することができるようにしてもよい。
<ゲームシステム1の動作の流れ>
図7は、第2ユーザインターフェースを実現する操作処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ゲーム実行手段562は、ゲームコントローラ63に操作が入力されたかを判定する(ステップST1)。ゲームコントローラ63に操作が入力されるまでステップST1の処理を継続する。ステップST1において操作が入力された場合(ST1:YES)に、ゲーム実行手段562は、入力された操作が複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)を表示させるゲーム指示(R1ボタン)であるか否かを判定する(ステップST2)。ステップST2において、入力された操作が第2種選択肢を表示させるゲーム指示(R1ボタン)でないと判定された場合(ST2:NO)、ゲーム実行手段562は、入力された操作に対応するゲーム指示が指定されたとしてゲーム内でゲーム指示を実行し、ステップST1の処理に戻る(ステップST3)。ステップST3の処理では、ただ単に、LSスティックが操作されてプレイヤキャラクタが移動するゲーム指示が実行されることや、B1ボタンが押されてプレイヤキャラクタが攻撃するゲーム指示が実行されること、などが挙げられる。
ステップST2において入力された操作が第2種選択肢を表示させるゲーム指示(R1ボタン)であると判定された場合(ST2:YES)、表示制御手段563は、図5(a)に示すように、複数の大項目選択肢71~78(第2種選択肢)を表示する制御を行う(ステップST4)。次のステップST5において、表示制御手段563は、表示された大項目選択肢のいずれかを指定する操作(LSスティック)がなされたか否かを判定する。ステップST5において大項目選択肢のいずれかが指定されるまでステップST5の処理を実行する(ステップST5:NO)。
ステップST5において大項目選択肢のいずれかを指定する操作(LSスティック)がなされた場合(ST5:YES)、表示制御手段563は、図5(b)に示すように、指定された大項目選択肢71(第2種選択肢)に予め対応付けられた複数の小項目選択肢81~88(第1種選択肢)を表示させる制御を行う(ステップST6)。図5(b)に示す小項目選択肢81~88が表示されている状態で、コマンド判定手段564は、ゲームコントローラ63に更に新たな操作が入力されたかを判定する(ステップST7)。ゲームコントローラ63に操作が入力されるまでステップST7の処理を継続する。
ステップST7において操作が入力された場合(ST7:YES)、コマンド判定手段564は、複数の操作(RSスティックの下、右下、右)と指定されている大項目選択肢71「アイテム」の両方に対応するコマンドが、図3に示す対応データに存在するかを判定する(ステップST8)。ステップST8において、対応するコマンドが対応データに存在すると判定された場合(ST8:YES)、前記コマンドに対応する複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する(ステップST9)。次のステップST10において、ゲーム実行手段562は、一括指定された複数のゲーム指示を実行し、ステップST1の処理に戻る。本実施形態では、複数のゲーム指示をランダム順序で実行しているが、これに限定されない。
「複数のゲーム指示を実行可能に一括指定」とは、複数のゲーム指示を一括指定して実行ステップST10に移行することや、複数のゲーム指示を一括指定状態に表示して実行の確定操作(R1ボタンのリリース)を待つことを含む。
ステップST8において、対応するコマンドが対応データに存在しないと判定された場合(ST8:NO)、ゲーム実行手段562は、入力された操作に対応するゲーム指示をゲーム内で実行し(ステップST11)、ステップST1の処理に戻る。ここでは、ただ単に、図6(a)に示すように、RSスティックにより小項目選択肢86のアイテム「解毒薬」が選択されたことなどが挙げられる。
以上をまとめると、本実施形態のように、ゲーム装置5は、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行するゲーム実行手段562と、ゲームコントローラ63(操作部)に入力される複数の操作の組み合わせで構成されるコマンド(RSスティックの下、右下、右)と、複数のゲーム指示の組み合わせ(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)とを、対応データとして記憶する記憶部55と、を備え、対応データの中に、ゲームコントローラ63(操作部)に入力された複数の操作に対応するコマンド(RSスティックの下、右下、右)が存在する場合に、コマンド(RSスティックの下、右下、右)に対応する複数のゲーム指示(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)を実行可能に一括指定する、としてもよい。
本実施形態のように、ゲーム処理方法は、1または複数のプロセッサが実行する方法であって、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行するステップ(ST3,ST10,ST11)と、ゲームコントローラ63(操作部)に入力される複数の操作の組み合わせで構成されるコマンド(RSスティックの下、右下、右)と、複数のゲーム指示の組み合わせ(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)とを、対応データとして記憶するステップと、を含み、対応データの中に、ゲームコントローラ63(操作部)に入力された複数の操作に対応するコマンド(RSスティックの下、右下、右)が存在する場合に、コマンドに対応する複数のゲーム指示(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)を実行可能に一括指定する、としてもよい。
本実施形態のように、プログラムは、上記ゲーム処理方法を1または複数のプロセッサに実行させる、としてもよい。
<発明の効果>
本実施形態によれば、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作の組み合わせで構成されるコマンド(RSスティックの下、右下、右)が、対応データの中に存在する場合に、対応する複数のゲーム指示(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)が実行可能に一括指定されるので、対応データに存在するコマンドに該当するようにユーザがゲームコントローラ63(操作部)に複数の操作を入力することで、複数のゲーム指示を一括指定できる。よって、画期的なゲーム操作技術を提供可能となる。
さらに、複数のゲーム指示(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)を個別操作で指定する必要がなくなり、複数のゲーム指示(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)を素早く指定可能な操作技術を提供可能となる。
また、本実施形態のように、ゲーム装置5は、ディスプレイ61(表示部)の表示を制御する表示制御手段563を備え、表示制御手段563は、ゲーム指示をそれぞれ表す複数の小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)を表示させる制御が可能であり、さらに、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)を表示させる制御が可能であり、さらに、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)からいずれか1つの大項目選択肢71(第2種選択肢)がゲームコントローラ63(操作部)への操作(LSスティック)によって指定された場合に、指定された大項目選択肢71(第2種選択肢)に予め対応付けられた小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)を表示させる制御が可能であり、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)が表示されている状態でゲームコントローラ63(操作部)に入力された複数の操作に対応するコマンド(RSスティックの下、右下、右)が対応データの中に存在する場合に、コマンド(RSスティックの下、右下、右)に対応する複数のゲーム指示(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)を実行可能に一括指定する、としてもよい。
この構成によれば、複数のゲーム指示(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)を一括指定するためには、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)が表示されている状態である必要がある。よって、ユーザがコマンド入力を行う前に、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)を表示させる操作をユーザが入力するか、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)が表示されている状態をユーザが確認することが前提となる。そのため、不意にコマンド入力されて複数のゲーム指示が一括指定されて不意に実行される誤操作を抑制でき、ユーザの操作性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のように、ゲーム装置5は、コマンド(RSスティックの下、右下、右)は複数設定されており、複数のコマンド(RSスティックの下、右下、右)それぞれは複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)のうちのいずれかに対応付けられており(大項目選択肢71「アイテム」、大項目選択肢77「スキル」)、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)のうちのいずれか1つの大項目選択肢71「アイテム」(第2種選択肢)が指定されている状態でゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作と指定された大項目選択肢71「アイテム」(第2種選択肢)の両方に対応するコマンドが対応データの中に存在する場合に、コマンドに対応する複数のゲーム指示(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)を実行可能に一括指定する、としてもよい。
別の例として、例えば、大項目選択肢77「スキル」(第2種選択肢)が指定されている状態でゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作と指定された大項目選択肢77「スキル」(第2種選択肢)の両方に対応するコマンドが対応データの中に存在する場合に、コマンドに対応する複数のゲーム指示(認識阻害スキル、忍び足スキル)を実行可能に一括指定する、としてもよい。
この構成によれば、図3に示すように、同じコマンド(RSスティックの下、右下、右)が複数設定されたとしても、指定する大項目選択肢(第2種選択肢)に応じて対応するコマンドを変えることができ、同じコマンド(RSスティックの下、右下、右)を用いても複数のゲーム指示の異なる組み合わせ{(回復薬グレートの使用、解毒薬の使用、ウチケシの実の使用)、(認識阻害スキル、忍び足スキル)}を一括指定可能となる。つまり、ユーザが覚えるコマンド数を減らすことが可能となり、操作利便性を向上させることが可能となる。
また、図5(b)に示す本実施形態のように、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)は、並んで配置され、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2種選択肢)のうちいずれかの大項目選択肢71(第2種選択肢)がゲームコントローラ63(操作部)への操作入力によって指定された場合に、指定された大項目選択肢71(第2種選択肢)に対応する複数の小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)の少なくとも一部(小項目選択肢81)は、指定された大項目選択肢71(第2種選択肢)の付近に表示される、としてもよい。
この構成によれば、新たに表示される複数の小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)の少なくとも一部(小項目選択肢81)は、ユーザの視点がある可能性の高い指定された大項目選択肢71(第2種選択肢)の付近に表示される。よって、視認性を向上させることが可能となる。
また、図5(b)に示す本実施形態のように、指定された大項目選択肢71(第2種選択肢)に対応する複数の小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)は、指定された大項目選択肢71(第2種選択肢)の外側に表示される、としてもよい。
外側は、例えば、図5(b)に示すように、画面外側であるとしてもよく、複数の第1種選択肢が環状(円状、楕円状、三角状、多角形状)または部分環状に沿って配置されている場合は、環状の外側であるとしてもよい。
また、本実施形態のように、ゲーム装置5は、大項目選択肢71~78(第1種選択肢)および小項目選択肢81~88(第2種選択肢)の少なくとも一方の項目および並び順を設定する選択肢設定手段567を備える、としてもよい。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のように、ゲームコントローラ63(操作部)は、方向キー、ボタンおよびスティックの少なくとも1つの機械構造を有する、としてもよい。コマンド入力に好ましい形態である。
また、本実施形態のように、コマンドに対応付けられる複数のゲーム指示の組み合わせを設定するゲーム指示設定手段565を備える、としてもよい。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のように、コマンドを規定する複数の操作の組み合わせを設定するコマンド設定手段566を備える、としてもよい。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のように、複数の操作の組み合わせとコマンドとの対応付けは、複数設定可能である、としてもよい。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
[他の実施形態]
前記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
(1)操作部は、機械構造を有するが、タッチパネルの操作部にも本発明を適用可能である。しかし、タッチパネルの操作部よりも、機械構造を有する操作部の方が、表示部と操作部が離れているため、本発明の好適な適用例となる。機械構造を有する操作部にタッチパネルが搭載されていてもよい。また、操作部は図2に示す構造の他、例えば、e-sportに準拠する操作部(例えば、1つのジョイスティックと、8つ(複数)のボタンを有するアーケードタイプのコントローラ)などにも適用可能である。
(2)前記実施形態では、図5(b)に示すように、コマンドを構成する複数の操作が、大項目選択肢71(第2選択肢)が指定されていることを必要としていたが、これに限定されない。例えば、図5(a)に示すように、複数の大項目選択肢71~78(複数の第2選択肢)が表示されているが、大項目選択肢71(第2選択肢)が指定されていない状態で、コマンドを構成する複数の操作が入力されることで、複数のゲーム指示が一括指定されてもよい。この場合、図3に示す対応データにおいてコマンドは、大項目選択肢(第2選択肢)に関連付けられてないことになる。
この構成によっても、複数のゲーム指示が一括指定可能となる効果を実現可能となる。
(3)図6(b)に示す前記実施形態では、表示されている小項目選択肢85,86,87(第1種選択肢)の位置と、コマンド(RSスティックの下、右下、右)の方位とが一致しているが、図3に示す他のコマンドのように表示されている小項目選択肢(第1種選択肢)との位置関係が一致していなくてもよい。但し、第1種選択肢の配置と、コマンドを構成する複数の方位操作の方位が対応していれば、ユーザがコマンドを忘れていてもコマンド入力が可能となるので、利便性を向上させることが可能となる。
(4)ユーザによるゲーム指示はログとして記憶されており、ユーザが指定する頻度が高いゲーム指示の組み合わせ(第1種選択肢のゲーム指示やそれ以外のゲーム指示でもよい)、短時間(1分などの規定時間)に指定したゲーム指示の組み合わせ(第1種選択肢のゲーム指示やそれ以外のゲーム指示でもよい)を特定し、特定した複数のゲーム指示の組み合わせを対応データに追加する頻出ゲーム指示自動追加手段を設けてもよい。
(4-1)前記(4)の場合、ユーザに、追加したゲーム指示の組み合わせに対してコマンドを関連付ける設定を促す報知をしてもよい。例えば、画面に「頻繁に指定されるアイテム(ゲーム指示)の組み合わせを自動設定しました。」と表示し、ユーザの同意を経て、対応データに設定することが挙げられる。これをチュートリアルとして表示してもよい。
(4-2)前記(4-1)の代わりに、追加したゲーム指示の組み合わせとコマンドとの関連付けを自動で行い、ユーザに通知してもよい。
(5)図3に対応データにおけるコマンド(RSスティックの下、右下、右)を、実際にユーザがそのコマンドを入力しようとした際の癖に応じて補正するようにしてもよい。例えば、ユーザに、「RSスティックの下、右下、右、右上、上」のように右で止めるべきところ、上までRSスティックを回してしまう癖があるとする。この場合、予め登録されている複数のコマンドから、癖であるコマンド入力に一番類似度が高いコマンドを検索し、検索したコマンドに自動で補正することが挙げられる。例えば、「RSスティックの下、右下、右、右上、上」が予め登録されており、これがユーザの癖に一番近いコマンドであるとして、「RSスティックの下、右下、右」の代わりに対応データに自動設定することが挙げられる。これにより、ユーザが意図するように、複数のゲーム指示の組み合わせを一括指定可能となる。
例えば、複数の操作が入力されたが、入力された複数の操作で構成されるコマンドが対応データにない場合に、ユーザに対して「入力されたコマンドが登録されていません。意図するコマンドはどれでしたか?」という表示を対応データの一覧と共に表示し、ユーザに選択してもらい、ユーザが選択した登録済コマンドを入力されたコマンドに自動補正することが挙げられる。
(6)選択肢設定手段567は、次のように構成されていてもよい。例えば、図8に示すように、小項目選択肢81~88にそれぞれ番号(No.1~8)が予め割り当てられている。この場合、ユーザは、同図に示すように、「No.1:回復薬グレート」、「No.2:解毒薬」のように、各番号(No.1~8)に所望のゲーム指示(図8では使用するべきアイテム)を自由に当てはめることで、小項目選択肢81~88を設定可能にしてもよい。この場合、図8の下部に示すように、対応データの設定画面において、ゲーム指示を個別具体的に設定しなくても、番号(No.1~8)で設定可能となる。つまり、ゲーム指示を設定するにあたり、所望の番号をいくつか指定さえすれば、ゲーム指示の組み合わせの設定が完了する。これにより、複数のコマンドに関連付けられるゲーム指示に同じゲーム指示が存在するほど、設定を容易にすることができる。
(7)前記実施形態では、第1種選択肢(小項目選択肢81~88)および第2種選択肢(大項目選択肢71~78)の二段階の入れ子構造メニューであるが、図9および図10に示すように3段階以上の入れ子構造メニューにしてもよい。例えば、図9に示すように、R1ボタンにより複数の大項目選択肢71~78が環状に表示される。次に、RSスティックの上で大項目選択肢71「アイテム」が指定されると、大項目選択肢71「アイテム」に対応する複数の小項目選択肢81~88が複数の大項目選択肢71~78の外側に表示される。次に、方向キー634で小項目選択肢87「回復」が指定されると、小項目選択肢87「回復」に対応する複数の詳細項目選択肢91~94が小項目選択肢81~88の外側に表示される、としてもよい。この場合、複数の詳細項目選択肢91~94が第1種選択肢に相当し、複数の小項目選択肢81~88が第2種選択肢に相当する。
図9に示す状態で更にRSスティックで複数の操作(下、右下、右)が入力されると、コマンド設定手段566が、複数の操作(下、右下、右)に対応するコマンドが対応データにあるか否かを判定する。同図に示す例では、対応データにおける該当するコマンド(RSスティックの下、右下、右)に対応する複数のゲーム指示(回復薬小、中、大)が一括指定される、としてもよい。
(8)前記実施形態では、第1種選択肢は円環状に表示されているが、配置パターンは種々変更可能である。例えば、図10に示すように、複数の詳細項目選択肢91~94が一方向に沿ったリスト形式に表示してもよい。図10は、図9に示す例において複数の詳細項目選択肢91~94の表示態様のみを変更したものである。図10に示すように、方向キー634で小項目選択肢87「回復」が指定されると、小項目選択肢87「回復」に対応する複数の詳細項目選択肢91~94が、指定された小項目選択肢87「回復」の付近に表示される。
なお、複数の詳細項目選択肢91~94(回復薬小、中、大)の表示を、図9に示すように円環状の形式で表示するか、図10に示すようにリスト形式で表示するか、または図9や図10とは別の形式で表示するかを、ユーザが選択して設定できるようにしてもよい。
(9)前記実施形態では、対応データが必須となるが、対応データを用いない図11に示す操作態様も実現可能である。図11に示すように、表示制御手段563は、図5(b)と同様に、R1ボタンで複数の大項目選択肢71~78を表示し、LSスティックの上で複数の小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)を表示する。図11に示すように、複数の小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)は、基点P1に対する方位を異ならせて円環状に配置されている。RSスティックは、その傾倒方向によって方位を示す方位操作を入力可能である。ここで、RSスティックの上、右、左が入力されたとする。この場合、コマンド判定手段564は、ゲームコントローラ63(操作部)へ入力された複数の操作(RSスティックの上、右、左)が3つ(複数)の方位操作を含むため、複数の方位操作(RSスティックの上、右、左)それぞれが示す方位(上、右、下)に対応する第1種選択肢のゲーム指示(小項目選択肢81「煙玉」、小項目選択肢87「ウチケシの実」、小項目選択肢83「爆弾」)を実行可能に一括指定する。
この構成によれば、複数の方位操作(RSスティックの上、右、左)を入力することで、表示されている複数の第1種選択肢(ゲーム指示)から方位に合致するゲーム指示を実行可能に一括指定可能となる。よって、対応データの事前設定が不要となり、利便性を向上させることが可能となる。
なお、図11の例は、対応データを用いない実施例として説明したが、対応データを用いる実施例においても、入力された方位操作を含むコマンドが対応データに登録されていない場合に、方位に対応するゲーム指示が一括指定される、としてもよい。すなわち、対応データと併用することが可能である。
また、複数の小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)が円環状に配置されている例を挙げてているが、基点に対する方位が異なっていればよく、例えば、複数(2~3つ程度)の第1種選択肢が直線に沿って配置されていてもよいし、円環状以外の環状、部分環状に配置されていてもよい。第1種選択肢が環状または部分環状に配置されていない場合には、基点を示す画像を視認可能に表示することが好ましい。
(10)前記実施形態において、一括指定される複数のゲーム指示の実行順番はランダムであるが、これに限定されない。例えば、小項目選択肢81~88(複数の第1種選択肢)に予め優先順位が設定されている場合には、優先順位に従った順序で実行されてもよい。例えば、図3の名称「瀕死復活セット」に対応するコマンドが入力された場合、「回復薬グレート、解毒薬、ウチケシの実」が一括指定されるが、解毒処理をしている間に攻撃を受けて体力がゼロになれば対戦が終了となってしまう。そこで、ウチケシの実や解毒薬よりも回復薬グレート(ゲームの対戦の終了条件に関する数値を、対戦が長引く方向に変化させるアイテムまたはゲーム指示)の使用が優先されるように、実行されるゲーム指示の優先順位が決定されている、としてもよい。
なお、優先順位に従った順序でのゲーム指示の実行は、常に行われてもよいが、所定条件の成立時に行われてもよい。所定条件としては、例えばゲーム指示の実行対象となるキャラクタの現在の体力値が所定値以下である場合のように、ゲーム指示を実行する際のゲームプレイに関する状況(ステータス、対戦の有利不利など)に応じた条件であることができる。これにより、同じコマンドを入力したとしても、そのコマンドがどのような状況下に入力されたかにより、ゲーム指示の実行順が異なり、結果的にはプレイ結果(例えば対戦結果)に影響を与えることができる。
また、対応データを設定する設定画面において、ユーザが複数のゲーム指示それぞれの実行順序を個別に設定してもよい。前記(9)の場合には、方位操作を入力した順序でゲーム指示を実行してもよい。前記(6)の図8に示す例の場合には、番号(No.1~8)の順序でゲーム指示を実行してもよい。
(11)大項目選択肢(第2種選択肢)と小項目選択肢(第1種選択肢)は、円環状に配置されているが、これに限定されない。楕円や多角形(三角形、四角形、五角形、六角形)などの環状でもよいし、部分環状に配置されていてもよいし、直線に沿って配列されていてもよい。大項目選択肢(第2種選択肢)と小項目選択肢(第1種選択肢)それぞれの配置形式を、ユーザが設定できてもよい。
前記実施形態では、ゲーム装置5が家庭用ゲーム機である場合を例示したが、ゲーム装置5は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器やスマートフォンであってもよい。
前記実施形態では、ゲームがアクションゲームである場合を例示したが、これに限定されない。ゲームは、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
前記実施形態では、ゲーム装置5の制御部56(1または複数のプロセッサ)がゲーム処理方法を実行し、ゲーム装置5が各手段を備える場合を例示したが、これに限定されない。ゲーム処理方法を構成する各ステップが、サーバ装置単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置およびゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうち組み合わせられる2つの装置、に備えられていてもよい。また、サーバ装置、ゲーム装置、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかも、適宜変更が可能である。
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
5 ゲーム装置
55 記憶部
562 ゲーム実行手段
563 表示制御手段
565 ゲーム指示設定手段
566 コマンド設定手段
567 選択肢設定手段
61 ディスプレイ(操作部)
81~88 小項目選択肢(第1種選択肢)
71~78 大項目選択肢(第2種選択肢)

Claims (13)

  1. 操作部へ入力された操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行するゲーム実行手段と、
    前記操作部に所定期間内に所定順序で入力される複数の操作の組み合わせで構成されるコマンドと、複数の前記ゲーム指示の組み合わせとを、対応データとして記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記対応データの中に、前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、ゲーム装置。
  2. 前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが前記対応データに存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を一括指定して前記ゲーム内で実行し、前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが前記対応データに存在しない場合に、前記操作部に入力された複数の操作がそれぞれ意味するゲーム指示をゲーム内で実行する、請求項1に記載のゲーム装置。
  3. 前記操作部へ所定期間内に複数の操作の第1組み合わせが入力された場合に得られる操作結果と、前記第1組み合わせと同じ操作が前記操作部へ前記所定期間を超える期間で入力された場合に得られる操作結果とが、異なる、請求項1に記載のゲーム装置。
  4. 操作部へ入力された操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行するゲーム実行手段と、
    前記操作部に入力される複数の操作の組み合わせで構成されるコマンドと、複数の前記ゲーム指示の組み合わせとを、対応データとして記憶する記憶部と、
    表示部の表示を制御する表示制御手段を備え、
    前記対応データの中に、前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定し、
    前記表示制御手段は、前記ゲーム指示をそれぞれ表す複数の第1種選択肢を表示させる制御が可能であり、さらに、複数の第2種選択肢を表示させる制御が可能であり、さらに、前記複数の第2種選択肢からいずれか1つの前記第2種選択肢が前記操作部への操作によって指定された場合に、指定された前記第2種選択肢に予め対応付けられた前記複数の第1種選択肢を表示させる制御が可能であり、
    前記複数の第2種選択肢が表示されている状態で前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが前記対応データの中に存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、ゲーム装置。
  5. 前記コマンドは複数設定されており、前記複数のコマンドそれぞれは前記複数の第2種選択肢のうちのいずれかに対応付けられており、
    前記複数の第2種選択肢のうちのいずれか1つの第2種選択肢が指定されている状態で前記操作部へ入力された複数の操作と前記指定された第2種選択肢の両方に対応する前記コマンドが前記対応データの中に存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、請求項に記載のゲーム装置。
  6. 前記複数の第2種選択肢は、並んで配置され、
    前記複数の第2種選択肢のうちいずれかの第2種選択肢が前記操作部への操作入力によって指定された場合に、指定された第2種選択肢に対応する前記複数の第1種選択肢の少なくとも一部は、前記指定された第2種選択肢の付近に表示される、請求項またはに記載のゲーム装置。
  7. 前記指定された第2種選択肢に対応する複数の第1種選択肢は、前記指定された第2種選択肢の外側に表示される、請求項に記載のゲーム装置。
  8. 前記第1種選択肢および前記第2種選択肢の少なくとも一方の項目および並び順を設定する選択肢設定手段を備える、請求項のいずれかに記載のゲーム装置。
  9. 前記コマンドに対応付けられる前記複数のゲーム指示の組み合わせを設定するゲーム指示設定手段を備える、請求項1~8のいずれかに記載のゲーム装置。
  10. 前記コマンドを規定する前記複数の操作の組み合わせを設定するコマンド設定手段を備える、請求項1~9のいずれかに記載のゲーム装置。
  11. 1または複数のプロセッサが実行する方法であって、
    操作部へ入力された操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行するステップと、
    前記操作部に所定期間内に所定順序で入力される複数の操作の組み合わせで構成されるコマンドと、複数の前記ゲーム指示の組み合わせとを、対応データとして記憶するステップと、
    を含み、
    前記対応データの中に、前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、ゲーム処理方法。
  12. 1または複数のプロセッサが実行する方法であって、
    操作部へ入力された操作によって指定されたゲーム指示をゲーム内で実行するステップと、
    前記操作部に所定期間内に所定順序で入力される複数の操作の組み合わせで構成されるコマンドと、複数の前記ゲーム指示の組み合わせとを、対応データとして記憶するステップと、
    表示部の表示を制御するステップと、
    を含み、
    複数の第2種選択肢を表示させ、さらに、前記複数の第2種選択肢からいずれか1つの前記第2種選択肢が前記操作部への操作によって指定された場合に、指定された前記第2種選択肢に予め対応付けられた複数の第1種選択肢を表示させ、ここで、前記複数の第1種選択肢は前記ゲーム指示をそれぞれ表し、
    前記複数の第2種選択肢が表示されている状態で前記操作部に入力された複数の操作に対応する前記コマンドが前記対応データの中に存在する場合に、前記コマンドに対応する前記複数のゲーム指示を実行可能に一括指定する、ゲーム処理方法。
  13. 請求項11または12に記載の方法を1または複数のプロセッサに実行させるプログラム。
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