以下、本発明に係る加熱調理器について図面を参照して説明する。図面に示す加熱調理器は、本発明の加熱調理器が適用される機器の一例を示すものであり、図面に示された加熱調理器によって本発明の適用機器が限定されるものではない。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本発明を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器100の設置例を説明する図である。本実施の形態の加熱調理器100は、上部に調理台を備えたキッチン家具200に組み込まれて使用されるビルトイン型(組込み型)のIHクッキングヒータである。加熱調理器100は、本体1と、本体1の上に設置されたトッププレート2とを有する。トッププレート2は、キッチン家具200の天面を構成するキッチン天板の上に露出している。
トッププレート2は、例えば、耐熱性のガラス板と、ガラス板の周囲に取り付けられた金属の枠体とにより構成される。トッププレート2の上面には、左加熱口20Lと、右加熱口20Rの2つの加熱口が設けられている。左加熱口20Lと右加熱口20Rは、鍋またはフライパンなどの調理容器が載置される領域を示すものである。トッププレート2の奥側には、排気口カバー4が設けられている。排気口カバー4は、通気性を有するパンチングメタル又は格子状の金属部材で構成されていて通気性があり、通気抵抗が少ない。加熱調理器100からの排気は、排気口カバー4を通過して加熱調理器100の外へ流出する。
加熱調理器100の本体1の前面には、本体1の内部に配置される加熱室5(図2)の前面を開閉する加熱扉50が設けられている。加熱扉50には、加熱扉50を開閉するための取っ手51が設けられている。
図2は、実施の形態1に係る加熱調理器100の概略構成図である。図2は、加熱調理器100を側方から見た縦断面模式図である。図2に示すように、左加熱口20Lの下方には、第1加熱手段3が設けられている。同様に、右加熱口20Rの下方にも第1加熱手段3が設けられている。第1加熱手段3は、電磁誘導式加熱手段であり、例えば銅線またはアルミ線などの導線が巻回してなる円形の加熱コイルである。第1加熱手段3は、高周波電流が供給されることで高周波磁界を発生する。これにより、左加熱口20Lおよび右加熱口20R上に配置された調理容器が誘導加熱される。
第1加熱手段3は、例えば、第1コイルと、第2コイルとに分割された、二重環状のコイルである。なお、第1加熱手段3の構成は、これに限定されるものではない。例えば、第1加熱手段3の形状は楕円でもよい。また、第1加熱手段3の構成は、三重環状以上の環状であってもよく、または、複数のコイルが組み合わされて構成されてもよい。また、分割されるコイルは、電気的に接続されていなくてもよく、複数のインバータによってそれぞれ独立して駆動されてもよい。また、左加熱口20Lと右加熱口20Rの両方または、何れか一方の下方に配置される第1加熱手段3を、輻射熱方式加熱手段となる電気ヒータ(例えばニクロム線またはハロゲンヒーター、ラジェンドヒーター等)としてもよい。また、加熱口および第1加熱手段3の数は2つに限定されず、1つあるいは3つ以上であってもよい。
本体1の内部であって、第1加熱手段3の下方には、加熱室5が設けられている。加熱室5は、加熱室5内に収容される調理容器内の被加熱物を加熱するための装置である。加熱室5の前面には、調理容器を出し入れするための開口が形成されている。加熱室5の開口は、加熱扉50により開閉自在に覆われている。加熱扉50は、本体1とヒンジおよびアーム(図示せず)により回動自在に支持されている。これにより、加熱扉50は、下端部を支点(回動中心)として前方に開く構成となっている。なお、加熱扉50は、スライドレールによって、調理容器を下方から支持する支持部材と一体的に引き出されてもよい。
加熱扉50には、加熱扉50の開閉を検知するための開閉検知部52が設けられる。開閉検知部52は、例えばマイクロスイッチまたは赤外線センサである。開閉検知部52は、加熱扉50が開けられたことを検知すると、加熱調理器100の制御部7(図8)に開放信号を送信する。加熱室5の後方には、加熱室5内に収容される調理容器内の被加熱物を加熱する第2加熱手段6が設けられる。第2加熱手段6は、加熱室5内にマイクロ波を供給するマイクロ波式加熱手段である。すなわち、加熱室5ではレンジ調理が行われる。
また、加熱室5には、加熱室5内の温度または被加熱物の温度を検出するための温度センサ53が設けられる。温度センサ53は、赤外線センサまたはサーミスタである。温度センサ53による検出結果は、加熱調理器100の制御部7(図8)に送信される。温度センサ53によって検出される温度範囲は、例えば-20℃~100℃に設定される。これにより、被加熱物の加熱度合を、例えば1℃刻みで精度良く、リアルタイムで検出することができる。なお、図2には図示していないが、トッププレート2の下方に、トッププレート2上で加熱される調理容器の温度を検出する温度センサを備えてもよい。
図3は、実施の形態1に係る加熱調理器100の上面図である。図3に示すように、加熱調理器100のトッププレート2の上面の手前側には、左操作部40L、中央操作部40Mおよび右操作部40Rが設けられている。また、左操作部40L、中央操作部40Mおよび右操作部40Rの奥側には、左表示部30L、中央表示部30Mおよび右表示部30Rと、左火力表示部31Lおよび右火力表示部31Rとが設けられている。
また、右操作部40Rに隣接して、主電源キー400が設けられている。主電源キー400は、加熱調理器100の主電源をONまたはOFFする際に操作されるキーである。加熱調理器100の主電源がOFFの状態で主電源キー400が例えば数秒間押されることにより、主電源がONとなる。また、加熱調理器100の主電源がONの状態で、主電源キー400が例えば数秒間押されることにより、主電源がONとなる。
図4は、実施の形態1に係る左表示部30L、左火力表示部31Lおよび左操作部40Lを拡大した図である。左表示部30Lは、左加熱口20Lにおける加熱調理に関する情報を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイで構成される。具体的には、左表示部30Lは、左加熱口20L上に載置された被加熱物に対するタイマー調理の設定時間、左加熱口20Lでの加熱動作を開始してからの経過時間、またはタイマー設定時間が終了するまでの残時間などを表示する。または、左表示部30Lは、左加熱口20Lにおける予熱調理を選択した場合には、自動的に設定された温度(デフォルト温度)、または現在の温度などを表示する。
左火力表示部31Lは、複数のLEDから構成され、左加熱口20Lの火力を複数段階に表示するものである。左火力表示部31Lは、複数のLEDの点灯状態(点灯、消灯、点滅等)を切り替える、あるいは点灯色を切り替えることにより、火力を表現する。これにより、使用者が直感的に分かりやすい火力の報知を行うことができる。
左操作部40Lは、左加熱口20Lにおける加熱調理に関する操作を入力するものである。図4に示すように、左操作部40Lは、5つの入力キー401L、402L、403L、404Lおよび405Lを備える。入力キー401L、402L、403L、404Lおよび405Lは、例えば使用者が指等で軽く触れた時の静電容量の変化を利用して入力できる静電容量方式のタッチセンサである。また、入力キー401L、402L、403L、404Lおよび405Lに対応して、発光部410が設けられる。発光部410はLEDで構成され、入力キー401L、402L、403L、404Lおよび405Lの操作に応じて発光する。
入力キー401Lは、左加熱口20Lにおけるタイマー調理を選択する際に操作されるキーである。タイマー調理は、使用者が調理時間を設定し、設定された時間の間だけ誘導加熱動作を行う調理方法である。
入力キー402Lは、左加熱口20Lで実施する調理メニューを選択する際に操作されるキーである。入力キー402Lを押すごとに、複数の調理メニューの中から1つを選択することができる。調理メニューは、例えば、湯沸し、煮込みまたは揚げ物(自動調理)等である。調理メニューごとに、第1加熱手段3の駆動時間、火力または駆動パターン等が異なる。
入力キー403Lは、左加熱口20Lにおける加熱調理を開始または停止するために操作されるキーである。すなわち、入力キー403Lが押されることにより、左加熱口20Lの下方に配置される第1加熱手段3が駆動され、第1加熱手段3が駆動されている状態で入力キー403Lが押されることにより第1加熱手段3の駆動が停止され、加熱が停止される。
入力キー404Lおよび405Lは、左加熱口20Lにおける加熱調理時の火力を指定する際に操作されるキーである。入力キー404Lを押すことで、1段階ずつ火力が下げられ、入力キー405Lを押すことで、1段階ずつ火力が上げられる。
図5は、実施の形態1に係る右表示部30R、右火力表示部31Rおよび右操作部40Rを拡大した図である。右表示部30Rは、右加熱口20Rにおける加熱調理に関する情報を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイで構成される。右表示部30Rに表示される右加熱口20Rにおける加熱調理に関する情報は、上記の左加熱口20Lにおける加熱調理に関する情報と同じである。
右火力表示部31Rは、複数のLEDから構成され、右加熱口20Rの火力を複数段階に表示するものである。右火力表示部31Rは、左火力表示部31Lと同様に複数のLEDの点灯状態(点灯、消灯、点滅等)を切り替える、あるいは点灯色を切り替えることにより、火力を表現する。
右操作部40Rは、右加熱口20Rにおける加熱調理に関する操作を入力するものである。図5に示すように、右操作部40Rは、5つの入力キー401R、402R、403R、404Rおよび405Rを備える。入力キー401R、402R、403R、404Rおよび405Rは、例えば使用者が指等で軽く触れた時の静電容量の変化を利用して入力できる静電容量方式のタッチセンサである。また、入力キー401R、402R、403R、404Rおよび405Rに対応して、発光部410が設けられる。発光部410はLEDであり、入力キー401R、402R、403R、404Rおよび405Rの操作に応じて発光する。
入力キー401Rは、右加熱口20Rにおけるタイマー調理を選択する際に操作されるキーである。入力キー402Rは、右加熱口20Rで実施する調理メニューを選択する際に操作されるキーである。入力キー403Rは、右加熱口20Rにおける加熱調理を開始または停止するために操作されるキーである。入力キー404Rおよび405Rは、右加熱口20Rにおける加熱調理時の火力を指定する際に操作されるキーである。入力キー404Rを押すことで、1段階ずつ火力が下げられ、入力キー405Rを押すことで、1段階ずつ火力が上げられる。
図6は、実施の形態1に係る中央表示部30Mおよび中央操作部40Mを拡大した図である。中央表示部30Mは、加熱調理器100全体の情報および警報を表示するものであり、液晶ディスプレイにより構成される。中央表示部30Mは、第1加熱手段3または第2加熱手段6の選択結果、各加熱手段の動作状態、各加熱手段による加熱調理に対する注意情報、または警告情報を表示する。中央表示部30Mは、ハードウェア上は1枚の液晶ディスプレイであるが、図6に示すように第1表示領域301、第2表示領域302および第3表示領域303の3つの表示領域を有し、表示領域ごとに異なる表示を行うこともできる。
中央操作部40Mは、主に加熱室5における加熱調理に関する操作を入力するものである。図6に示すように、中央操作部40Mは、10個の入力キー411、412、413、414、415、416、417、418および419を備える。入力キー411、412、413、414、415、416、417、418および419は、例えば使用者が指等で軽く触れた時の静電容量の変化を利用して入力できる静電容量方式のタッチセンサである。また、入力キー411、412、413、414、415、416、417、418および419に対応して、発光部410が設けられる。発光部410はLEDで構成され、入力キー411、412、413、414、415、416、417、418および419の操作に応じて発光する。
入力キー411は、加熱室5における加熱調理を開始するために操作されるキーであり、入力キー412は、加熱室5における加熱調理を停止または終了するために操作されるキーである。入力キー413は、加熱室5で実施する調理メニューを中央表示部30Mに表示させる際に操作されるキーである。図7は、中央表示部30Mに表示される調理メニューの一例である。図7に示すように、調理メニューは、第1表示領域301に表示されるメニュー項目と、第2表示領域302に表示されるワット数と、第3表示領域303に表示される時間とを含む。
入力キー414および415は、中央表示部30Mの第1表示領域301に隣接して配置され、中央表示部30Mの第1表示領域301に表示された画面を切り替えるためのキーである。図7の例で説明すると、入力キー414が操作されることにより、第1表示領域301に表示される「レンジ手動」が前方に移動して、後方側に表示されている「肉解凍」が中央に表示される。また、入力キー415が操作されることにより、第1表示領域301に表示される「レンジ手動」が後方に移動し、前方側に表示されている「自動調理」が中央に表示される。使用者は、入力キー414および415を操作することで、加熱室5で実施する調理メニューを選択することができる。そして、入力キー411が操作されることで、中央に表示されている調理メニューが実施される。「レンジ手動」は、使用者が任意の時間だけ加熱動作を行わせる調理メニューである。「レンジ手動」では、温度センサ53の検出結果は利用されない。加熱室5のその他の調理メニューとしては、「レンジ自動」がある。「レンジ自動」は、温度センサ53の検出結果によって、自動的に加熱動作を終了する制御方法を使用した調理メニューである。
入力キー416および417は、中央表示部30Mの第2表示領域302に隣接して配置され、中央表示部30Mの第2表示領域302に表示された画面を切り替えるためのキーである。図7の例で説明すると、入力キー416が操作されることにより、第2表示領域302に表示されるワット数が一段階減少され、入力キー417が操作されることにより、第2表示領域302に表示されるワット数が一段階増加される。使用者は、入力キー416および417を操作することで、加熱室5で実施するレンジ調理のワット数を選択することができる。
入力キー418および419は、中央表示部30Mの第3表示領域303に隣接して配置され、中央表示部30Mの第3表示領域303に表示された画面を切り替えるためのキーである。図7の例で説明すると、入力キー418が操作されることにより、第3表示領域303に表示される時間が一段階増加され、入力キー419が操作されることにより、第3表示領域303に表示される時間が一段階減少される。使用者は、入力キー418および419を操作することで、加熱室5で実施するレンジ調理の時間を選択することができる。
図8は、実施の形態1に係る加熱調理器100の制御ブロック図である。図8に示すように、加熱調理器100は、加熱調理器100の全体を制御する制御部7を備える。制御部7は、加熱調理器100を構成する各部の動作を制御する制御回路などの電子部品が実装された電子回路基板である。制御部7は、左操作部40Lおよび右操作部40Rの操作、ならびにトッププレート2上の調理容器の温度に基づき、第1加熱手段3を駆動制御する。また、制御部7は、中央操作部40Mの操作および温度センサ53の検出結果に基づき、第2加熱手段6を駆動制御する。
また、制御部7は左操作部40Lおよび右操作部40Rの操作に基づき、左表示部30L、右表示部30R、左火力表示部31Lおよび右火力表示部31Rの表示を制御する。さらに、制御部7は、開閉検知部52からの開放信号、ならびに左操作部40L、右操作部40Rおよび中央操作部40Mの操作に基づき、中央表示部30Mの表示を制御する。制御部7は、加熱調理器100の制御に用いられる各種プログラムおよびパラメータ、ならびに各表示部に表示される画面のデータを記憶する記憶部70を有する。
続いて、本実施の形態における中央表示部30Mの表示制御について説明する。図9は、実施の形態1に係る中央表示部30Mの表示制御処理のフローチャートである。中央表示部30Mの表示制御処理は、制御部7によって実行される。まず、加熱調理器100の主電源がONされると(S1:YES)、中央表示部30Mに初期画面が表示される(S2)。ここでは、使用者により主電源キー400が操作されることにより、加熱調理器100の主電源がONされる。図10は、実施の形態1に係る中央表示部30Mに表示される初期画面の一例である。図10に示すように、初期画面は、電源が入っていることを報知するメッセージと、インターネット経由で専用のレシピ掲載サイトに誘導するための二次元コードと、二次元コードの説明とを含む。
図9に戻って、次のステップS3では、加熱扉50が開けられたか否かが判断される(S3)。制御部7は、開閉検知部52から開放信号を受信した場合に、加熱扉50が開けられたと判断する。そして、加熱扉50が開けられていない場合(S3:NO)、その他の操作があったか否かが判断される(S4)。その他の操作は、例えば左操作部40Lの入力キー403Lが操作されることによる左加熱口20Lでの加熱開始、または右操作部40Rの入力キー402Rが操作されることによる右加熱口20Rでの揚げ物開始などである。そして、その他の操作があった場合は(S4:YES)、中央表示部30Mに、操作に応じた画面が表示される(S5)。
図11は、実施の形態1に係る中央表示部30Mに表示されるその他の操作に応じた画面の一例である。図11は、右加熱口20Rでの揚げ物調理が選択された場合の画面を示す。図11に示すように、揚げ物調理の画面は、右加熱口20R(図11では「右IH」)にて、揚げ物調理が選択されたこと、および予熱が開始されたことを報知するメッセージと、そばを離れないよう促す注意表示とを含む。
図9に戻って、その他の操作がない場合(S4:NO)、または操作に応じた画面表示がなされた後は、加熱調理器100の主電源がOFFされたか否かが判断される(S6)。加熱調理器100の主電源がOFFされた場合は(SS6:YES)、本処理が終了され、中央表示部30Mの表示が消される。一方、加熱調理器100の主電源がOFFされていない場合は(S6:NO)、ステップS3へ戻る。
そして、加熱扉50が開けられた場合(S3:YES)、中央表示部30Mにレンジ自動画面が表示される(S7)。図12は、実施の形態1に係る中央表示部30Mに表示されるレンジ自動画面の一例である。図12に示すように、レンジ自動画面は、第1表示領域301に表示されるメニュー項目と、第2表示領域302に表示される温度と、第3表示領域303に表示される補足情報とを含む。レンジ自動画面では、メニュー項目は「あたため」であり、温度は被加熱物の目標温度であり「80℃」とされる。補足情報は、表示されているメニュー項目および温度に関する補足情報であり、図12の例の場合は、「あたため」および「80℃」が、「おかずなどにおすすめ」であることを報知するメッセージである。なお、レンジ自動画面において、目標温度がデフォルト値の80℃に設定されているが、使用者が中央操作部40Mを操作することで、個別に所望の温度に変更できる。
すなわち、本実施の形態の加熱調理器100では、加熱室5の加熱扉50が開けられると、中央表示部30Mの入力キー413が押されなくても、中央表示部30Mにレンジ自動画面が自動的に表示される。例えば、右加熱口20Rで揚げ物調理がなされ、中央表示部30Mに図11に示す画面が表示されている場合も、加熱扉50が開けられることにより、中央表示部30Mの表示がレンジ自動画面に自動的に切り替わる。
図9に戻って、加熱扉50が閉じられたか否かが判断される(S8)。制御部7は、開閉検知部52からの信号に基づいて加熱扉50が閉じられたか否かを判断する。そして、加熱扉50が閉じられた場合(S8:YES)、加熱室5での加熱を開始するか否かが判断される(S9)。制御部7は、中央操作部40Mの入力キー411が押された場合に、加熱を開始すると判断する。加熱室5での加熱を開始する場合(S9:YES)、第2加熱手段6が駆動され、加熱室5における加熱が開始されるとともに、中央表示部30Mに調理中画面が表示される(S10)。図13は、実施の形態1に係る中央表示部30Mに表示される調理中画面の一例である。図13に示すように、調理中画面は、第1表示領域301に表示される現在実施中のメニュー項目と、第2表示領域302に表示される設定温度と、第3表示領域303に表示される現在の温度とを含む。
図9に戻って、加熱室5における加熱が停止されたか否かが判断される(S11)。制御部7は、設定された加熱時間が経過した場合、または中央操作部40Mの入力キー412が押された場合に、加熱を停止すると判断する。そして、加熱室5における加熱が停止された場合(S11:YES)、中央表示部30Mに調理終了画面が表示される(S12)。図14は、実施の形態1に係る中央表示部30Mに表示される調理終了画面の一例である。図14に示すように、調理終了画面は、調理が終了したことを報知するメッセージと、調理の延長に関するメッセージと、加熱室5内の温度に関する注意表示とを含む。
図9に戻って、加熱が延長されたか否かが判断される(S13)。ここで、加熱が延長された場合(S13:YES)、ステップS10に戻り、中央表示部30Mに調理中画面が表示される(S10)。一方、加熱が延長されなかった場合(S13:NO)、加熱室5における加熱調理がリセットされたか否かが判断される(S14)。制御部7は、中央操作部40Mにおける入力キー412が押されるか、または待機時間(例えば10分)が経過した場合に、加熱調理がリセットされたと判断する。加熱室5における加熱調理がリセットされた場合(S14:YES)、ステップS2に戻り、図10に示す初期画面が表示される。すなわち、ステップS9で加熱室5における加熱が開始されてから、ステップS14でリセットされるまでの間(S14:NO)は、調理容器を取り出す際などに加熱室5の加熱扉50が開けられても、レンジ自動画面は表示されない。
以上のように、本実施の形態では、加熱扉50が開けられたことをトリガーとして、中央表示部30Mに、第2加熱手段6による加熱調理に関する画面を表示する。これにより、中央操作部40Mの入力キー413を操作して、中央表示部30Mに第2加熱手段6による調理メニューを表示して選択する手間が削減され、使い勝手が向上する。また、第2加熱手段6による加熱調理に関する画面として、最も使用頻度の高いと想定されるレンジ自動画面を表示することで、使用者がメニューを選択することなく、加熱開始するだけで良くなるため、使い勝手をさらに向上させることができる。
変形例1-1.
なお、加熱調理器100の第2加熱手段6は、マイクロ波式加熱手段に限定されるものではなく、シーズヒータなどからなる輻射熱方式加熱手段、加熱コイルからなる電磁誘導式加熱手段、または熱風による熱風循環式加熱手段であってもよい。第2加熱手段6が輻射熱方式加熱手段の場合は、加熱室5の内部または外部の上下にヒータが配置される。第2加熱手段6が電磁誘導式加熱手段の場合は、加熱室5の底面の下方に加熱コイルが配置される。第2加熱手段6が熱風循環式加熱手段の場合は、加熱室5外にヒータおよびファンが配置される。本変形例の場合も、加熱扉50が開けられたことをトリガーとして、中央表示部30Mに第2加熱手段6による加熱調理に関する画面が表示される。具体的には、各加熱手段において、使用頻度が最も高いと想定される調理メニューに関する画面を表示するとよい。
変形例1-2.
また、加熱調理器100は、第1加熱手段3および第2加熱手段6に加え、第3加熱手段8を備えてもよい。図15は、変形例1-2に係る加熱調理器100の概略構成図である。第3加熱手段8は、例えば加熱室5内の被加熱物を上下から加熱するシーズヒータからなる輻射熱方式加熱手段である。第3加熱手段8は、加熱室5の内部または外部の何れに配置されてもよい。
また、本変形例の加熱調理器100は、加熱室5内の雰囲気温度または加熱室5の壁面温度を検出する温度センサ54を備える。温度センサ54は、サーミスタセンサである。温度センサ54の検出結果は、第3加熱手段8の制御に利用される。例えば、制御部7は、温度センサ54により検出された温度が目標温度に到達した場合に、第3加熱手段8による加熱調理を自動で停止する。サーミスタセンサは、温度の変化を電気抵抗の変化で捉えて温度を検出するという特性から、検出できる温度の上限値は、250℃程度である。
また、本変形例の温度センサ53は、加熱室5に収容される食品等の被加熱物または加熱室5の壁面から放射される赤外線を受けて、被加熱物または加熱室5の温度を非接触で検出する赤外線センサである。温度センサ53の検出結果は、第2加熱手段6の制御に利用される。例えば、制御部7は、温度センサ53により検出された温度が目標温度に到達した場合に、第2加熱手段6による加熱調理を自動で停止する。温度センサ53によって検出される温度範囲は、-20℃~100℃に設定される。これにより、食品等の被加熱物の加熱度合を、例えば1℃刻みで精度良く、リアルタイムで検知することができる。
本変形例の場合も、加熱扉50が開けられたことをトリガーとして、中央表示部30Mに、第2加熱手段6による加熱調理に関する画面が表示される。具体的には、実施の形態1と同様に、レンジ自動画面が表示される。なお、加熱室5の加熱手段として、複数の加熱手段を備える場合は、中央操作部40Mを操作することで、第2加熱手段6による調理メニュー(レンジ)と、第3加熱手段8による調理メニュー(グリル)とを選択することができる。なお、第3加熱手段8を、加熱コイルからなる電磁誘導式加熱手段、または熱風による熱風循環式加熱手段としてもよい。
変形例1-3.
また、加熱扉50を開けた場合に中央表示部30Mに表示されるレンジ自動画面は、図12に示す例に限定されるものではない。図16は、変形例1-3に係る中央表示部30Mに表示されるレンジ自動画面の一例である。図16に示すように、本変形例のレンジ自動画面は、第1表示領域301に表示される二次元コードと、第2表示領域302に表示される温度と、第3表示領域303に表示される補足情報とを含む。二次元コードは、インターネット経由で専用のレシピ掲載サイトに誘導するためのものである。
本変形例のように、加熱扉50が開けられたことをトリガーとして表示される第2加熱手段6による加熱調理に関する画面に、二次元コードを表示させることで、使用者に加熱調理に関する詳細な情報を提供することができる。
変形例1-4.
また、中央表示部30Mにレンジ自動画面を表示する前に、使用者に対する注意を喚起する注意喚起画面を表示してもよい。図17は、変形例1-4に係る中央表示部30Mに表示される注意喚起画面の一例である。図17に示すように、注意喚起画面は、加熱室5でのレンジ加熱を行うことを報知するメッセージを含む。制御部7は、中央表示部30Mに注意喚起画面を数秒間(例えば5秒間)表示させた後、レンジ自動画面を表示させる。
本変形例のように、注意喚起画面を表示させることで、使用者に、加熱室5内でレンジ加熱が行われることを、明確に認識させることができる。特に、上記変形例1-2のように複数の加熱手段により加熱室5内の加熱調理を行う場合、駆動する加熱手段(この場合は第2加熱手段6)を報知することで、使用者の操作ミスなどによる加熱調理器100の故障を抑制することができる。
なお、中央表示部30Mに表示される注意喚起画面は、図17の例に限定されるものではない。図18は、変形例1-4に係る中央表示部30Mに表示される注意喚起画面の別の例である。例えば、上記変形例1-2のように加熱室5が第2加熱手段6および第3加熱手段8の両方によるレンジグリル加熱が可能である場合、耐熱性のプラスチック容器でのレンジ加熱後に、グリル加熱を行うと容器が高熱で焼損するおそれがある。そこで、図18に示すように、注意喚起画面に、レンジグリルではプラスチック容器が使えないことを通知するメッセージを含んでもよい。これにより、使用者に、注意事項を明確に認識させることができ、操作ミスによる加熱調理器100の故障を抑制することができる。
変形例1-5.
また、実施の形態1では、加熱扉50が開けられた場合に、第2加熱手段6による加熱調理に関する画面として、レンジ自動画面が表示される構成としたが、これに限定されるものではない。図19は、変形例1-5に係る中央表示部30Mの表示制御処理のフローチャートである。本変形例における表示制御処理のステップS1~S3は、実施の形態1と同様である。ステップS3において加熱扉50が開けられていない場合(S3:NO)、実施の形態1と同様に図9に示すステップS4~S6の処理が実施される。一方、ステップS3において加熱扉50が開けられた場合(S3:YES)、温度センサ53により検出される加熱室5内の温度が閾値よりも高いか否かが判断される(S21)。閾値は、例えば150℃である。
加熱室5内の温度が閾値以下の場合(S21:NO)、実施の形態1と同様に、中央表示部30Mにレンジ自動画面が表示される(S7)。一方、加熱室5内の温度が閾値より高い場合(S21:YES)、中央表示部30Mに高温注意画面が表示される(S22)。図20は、変形例1-5に係る中央表示部30Mに表示される高温注意画面の一例である。加熱室5において、レンジ自動調理を行う場合は、温度センサ53により検出される温度に基づいて第2加熱手段6が制御される。しかしながら、レンジ自動調理を行う前に加熱室5内の温度が高温(例えば、150℃以上)であると、調理開始前の時点で、温度センサ53の検出温度帯の上限値(例えば、100℃)を超えていることになり、制御部7は、異常状態と判定してしまうことになる。このように加熱室5内の温度が高温である場合とは、変形例1-2で説明したように、第3加熱手段8を設けて、レンジ自動調理を行う直前に、加熱室5が高温に加熱されるグリル調理が行われた場合である。グリル調理が終了しても加熱室5の壁面温度は、加熱室5が自然に温度低下するまでの間は、高い状態になっている。
このような場合、直ぐにレンジ自動調理を行うことはできないが、温度センサ53の検出結果に依存しないレンジ手動調理を行うことはできる。そこで、加熱室5内の温度が閾値より高い場合、すなわち加熱室5内が高温である場合には、高温注意画面を中央表示部30Mに表示させる。高温注意画面は、図20に示すように、加熱室5が高温であること、レンジ自動が使えないこと、およびレンジ手動が使えることを報知するメッセージを含む。
そして、中央表示部30Mに高温注意画面が数秒間表示された後、中央表示部30Mにレンジ手動画面が表示される(S23)。レンジ手動画面は、図7に示す画面と同様であり、第1表示領域301に表示されるメニュー項目「レンジ手動」と、第2表示領域302に表示されるワット数と、第3表示領域303に表示される時間とを含む。すなわち、本変形例では、加熱室5内が高温の場合に加熱扉50が開けられると、入力キー413が押されていなくても、中央表示部30Mに高温注意画面と、レンジ手動画面とが表示される。第2表示領域302に表示されるワット数、および第3表示領域303に表示される時間は、入力キー416~419が操作されることにより、手動で変更することができる。その後は、実施の形態1と同様に図9に示すステップS8以降の処理が実施される。
本変形例によると、加熱扉50をトリガーとして中央表示部30Mに表示される画面を加熱室5内の状況に応じて異ならせることで、加熱室5内の状況に応じた調理を促すことができ、使用者の利便性をさらに向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2について説明する。実施の形態2の加熱調理器100は、中央表示部30Mの表示制御処理において、実施の形態1と相違する。加熱調理器100の構成は、実施の形態1と同じである。
図21は、実施の形態2に係る中央表示部30Mの表示制御処理のフローチャートである。本実施の形態では、加熱調理器100の主電源がONであるかOFFであるかに関係なく、加熱扉50が開けられたか否かが判断される(S101)。すなわち、加熱調理器100の主電源がOFFの場合も、開閉検知部52および制御部7には商用電源からの待機電力が供給される。そして、開閉検知部52は、加熱扉50が開けられたことを検知し、開放信号を制御部7に送信する。ここで、加熱扉50が開けられていない場合(S101:NO)、その他の操作があったか否かが判断される(S102)。そして、その他の操作があった場合は(S102:YES)、中央操作部40Mに操作に応じた画面が表示される(S103)。その他の操作は、例えば主電源キー400が押されることであり、この場合は中央操作部40Mに図10に示す初期画面が表示される。
その他の操作がない場合(S102:NO)、または操作に応じた画面表示がなされた後は、加熱調理器100の主電源がOFFされたか否かが判断される(S104)。加熱調理器100の主電源がOFFされた場合は(S104:YES)、本処理が終了され、中央表示部30Mの表示も消される。一方、加熱調理器100の主電源がOFFされていない場合は(S104:NO)、ステップS101へ戻る。
加熱扉50が開けられた場合(S101:YES)、加熱調理器100の主電源がONか否かが判断される(S105)。そして、加熱調理器100の主電源がONでない場合は(S105:NO)、加熱調理器100の主電源がONされる(S106)。なお、ここでは、加熱調理器100の主電源をONとして、加熱調理器100の全体に電力を供給しているが、加熱調理器100の一部の電源のみをONとしてもよい。具体的には、加熱室5の加熱に関連する第2加熱手段6の電源をONとし、第1加熱手段3の電源はONとしなくてもよい。加熱調理器100の主電源がすでにONの場合は(S105:YES)、ステップS106は実行せずにステップS107へ移行する。
ステップS107では、中央表示部30Mにレンジ自動画面が表示される(S107)。レンジ自動画面は実施の形態1と同様であり、図12に示す画面である。すなわち、本実施の形態では、加熱室5の加熱扉50が開けられると、加熱調理器100の主電源がONでない場合も、加熱調理器100の主電源が自動的にONされ、中央表示部30Mにレンジ自動画面が表示される。
その後は、実施の形態1のステップS8~S14と同様のステップS108~S114が実施される。そして、ステップS114にて加熱室5における加熱調理がリセットされた場合(S114:YES)、中央表示部30Mに初期画面が表示される(S115)。初期画面は、実施の形態1と同様であり、図10に示す画面である。その後、ステップS101に戻り、以降の処理が繰り返される。
以上のように、本実施の形態では、加熱扉50が開けられたことをトリガーとして、加熱調理器100の電源を自動的にONとして、加熱室5における加熱に関する画面を中央表示部30Mに表示する。これにより、電源がOFFの状態から、加熱室5での加熱を行うまでの使用者による操作の手間をさらに削減することができ、使い勝手が向上する。
実施の形態3.
実施の形態3について説明する。実施の形態3の加熱調理器100は、中央表示部30Mの表示制御処理において、実施の形態1と相違する。加熱調理器100の構成は、実施の形態1と同じである。
図22は、実施の形態3に係る中央表示部30Mの表示制御処理のフローチャートである。本実施の形態では、実施の形態2と同様に、加熱調理器100の主電源がONであるかOFFであるかに関係なく、加熱扉50が開けられたか否かが判断される(S101)。そして、加熱扉50が開けられていない場合(S101:NO)、実施の形態2と同様のステップS102~S104が実施される。
一方、加熱扉50が開けられた場合(S101:YES)、加熱調理器100の主電源がONか否かが判断される(S105)。そして、加熱調理器100の主電源がONでない場合は(S105:NO)、中央表示部30Mに電源催促画面が表示される(S121)。図23は、実施の形態3に係る中央表示部30Mに表示される電源催促画面の一例である。図23に示すように、電源催促画面は、使用者に加熱調理器100の主電源をONするよう促すメッセージを含む。電源催促画面の表示後は、ステップS105に戻る。そして、加熱調理器100の主電源がONされた場合は(S105:YES)、ステップS107にて、中央表示部30Mにレンジ自動画面が表示される。その後は、実施の形態2と同様のステップS108~S115が実施される。
以上のように、本実施の形態では、加熱扉50が開けられたときに、加熱調理器100の主電源がONになっていない場合は、中央表示部30Mに加熱調理器100の主電源をONするように促す画面を表示する。そして、加熱調理器100の主電源がONされてから、中央表示部30Mに第2加熱手段6による加熱調理に関する画面を表示する。これにより、使用者の操作の手間を削減するとともに、子供などにより不注意で加熱扉50が開けられた場合には加熱調理器100の主電源をONにしないことで、安全性を向上させることができる。
上記の実施の形態の制御部7の各機能は、処理回路によって実現される。各機能を実現する処理回路は、専用のハードウェアであってもよく、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。制御部7が有する機能それぞれを個別の処理回路で実現してもよいし、各機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
一方、処理回路がプロセッサの場合、制御部7の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリである記憶部70に格納される。プロセッサは、記憶部70に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
これらのプログラムは、上記した制御部7の制御手順をコンピュータに実行させるものである。ここで、メモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリが該当する。
なお、上記した各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、制御部7の各機能を実現する処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上記した各部の機能を実現することができる。
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。例えば、実施の形態2と変形例1-1~変形例1-5の何れかまたは複数とを組み合わせてもよい。また、加熱調理器100は、ビルトイン型に限定されるものではなく、据置型または可搬型であってもよい。
また、加熱調理器100は、スピーカなどの音声出力部を備えてもよい。そして、上記実施の形態および変形例において、左表示部30L、中央表示部30M、右表示部30Rに表示される内容を、音声で出力してもよい。