JP7148808B2 - 空調システム - Google Patents
空調システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7148808B2 JP7148808B2 JP2019159447A JP2019159447A JP7148808B2 JP 7148808 B2 JP7148808 B2 JP 7148808B2 JP 2019159447 A JP2019159447 A JP 2019159447A JP 2019159447 A JP2019159447 A JP 2019159447A JP 7148808 B2 JP7148808 B2 JP 7148808B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- indoor
- air
- air conditioning
- heat exchanger
- driving time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
(1)空調システム1の構成の概要
図1に示されているように、第1実施形態に係る空調システム1は、空調室内機2を備えている。空調システム1は、図3及び図5に示されているように、空調室内機2を制御する制御部8を備えている。空調室内機2は、部屋RMに対して設置され(図1参照)、部屋RMの中(室内)の空気調和を行う。第1実施形態では、空調室内機2が部屋RMの壁WLに取り付けられて設置される場合について説明する。しかし、空調室内機2のタイプは、部屋RMの壁WLに設置されるタイプに限られるものではない。空調室内機2は、例えば、天井CEまたは床FLに設置されるものであってもよい。
(2-1)全体構成
空調室内機2は、空調システム1の空気調和機10が有している。空気調和機10は、空調室内機2の他に、図1及び図2に示されている空調室外機4とリモートコントローラ15とを有している。空調室内機2と空調室外機4とは、冷媒連絡管11,12で接続されている。空調室内機2と空調室外機4と冷媒連絡管11,12とは冷媒回路13を構成している。空調室内機2と空調室外機4は、制御部8により制御される。冷媒回路13では、例えば、冷房運転、暖房運転及び除湿運転の際に、蒸気圧縮式冷凍サイクルが繰り返される。
(2-2-1)空調室内機2
図2、図3及び図5に示されているように、空調室内機2は、室内熱交換器21と、室内ファン22と、ケーシング23と、エアフィルタ24と、ドレンパン26と、水平フラップ27と、垂直フラップ(図示せず)と、放電ユニット29とを備えている。また、空調室内機2は、室内温度センサ31と、室内湿度センサ32と、ダクト用温度センサ33と、ダクト用湿度センサ34と、室内熱交換器温度センサ35とを備えている。
空調室外機4は、図3及び図5に示されているように、圧縮機41と四方弁42とアキュムレータ43と室外熱交換器44と室外膨張弁45と室外ファン46とケーシング47とを備えている。圧縮機41と四方弁42とアキュムレータ43と室外熱交換器44と室外膨張弁45と室外ファン46とは、ケーシング47の中に収納されている。ケーシング47は、室外の空気を吸い込む吸込口47a(図3参照)と、熱交換後の空気を吹き出す吹出口47b(図1及び図3参照)とを有する。吸込口47aは、ケーシング47の後側に配置されている。空調室外機4は、空調室内機2に熱エネルギーを供給する熱源ユニットとして機能する。
第1実施形態の加湿器6は、空調室外機4と一体化されている。加湿器6は、室外の空気から水分を取り入れる。加湿器6は、取り入れた水分を室外の空気に付与することで高湿度の空気を生成する。加湿器6は、この高湿度の空気を空調室内機2に送る。空調システム1は、加湿時に、空調室内機2において、加湿器6から送られてきた高湿度の空気と室内の空気とを混合する。空調室内機2は、高湿度の空気が混合された空気を部屋RMの中(室内)に吹き出すことで、室内を加湿する。加湿器6は、制御部8により制御される。
(2-3-1)通常モードの運転
空調システム1の通常モードの運転には、例えば、冷房運転、暖房運転、除湿運転、加湿運転、送風運転、換気運転及び空気清浄運転がある。ここでは、通常モードの運転が、洗浄モードの運転以外の運転である。通常モードの運転は、上述の冷房運転及び暖房運転などに限られるものではない。また、上述の通常モードでは、暖房運転と加湿運転が組み合わされるなど、複数の運転が組み合わされることがある。
冷房運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から冷房運転が指示されるとともに目標温度が指示される。冷房運転時には、制御部8は、四方弁42を、図3において実線で示されている状態に切り換える。冷房運転時には、四方弁42は、第1ポートP1と第2ポートP2の間で冷媒を流し、第3ポートP3と第4ポートP4の間で冷媒を流す。冷房運転時の四方弁42は、圧縮機41から吐出される高温高圧のガス冷媒を室外熱交換器44に流す。室外熱交換器44では、冷媒と、室外ファン46により供給される室外の空気との間で熱交換が行われる。室外熱交換器44で冷やされた冷媒は、室外膨張弁45で減圧されて室内熱交換器21に流れ込む。室内熱交換器21では、冷媒と室内ファン22により供給される室内の空気との間で熱交換が行われる。室内熱交換器21での熱交換により温められた冷媒は、四方弁42及びアキュムレータ43を経由して、圧縮機41に吸入される。室内熱交換器21で冷やされた室内の空気が空調室内機2から部屋RMに吹出されることで、室内の冷房が行われる。この空気調和機10では、冷房運転において、室内熱交換器21が冷媒の蒸発器として機能して部屋RMの中の室内空気を温め、室外熱交換器44が冷媒の放熱器として機能する。
暖房運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から暖房運転が指示されるとともに目標温度が指示される。暖房運転時には、制御部8は、四方弁42を、図3において破線で示されている状態に切り換える。暖房運転時に、四方弁42は、第1ポートP1と第4ポートP4の間で冷媒を流し、第2ポートP2と第3ポートP3の間で冷媒を流す。暖房運転時の四方弁42は、圧縮機41から吐出される高温高圧のガス冷媒を室内熱交換器21に流す。室内熱交換器21では、冷媒と、室内ファン22により供給される室内の空気との間で熱交換が行われる。室内熱交換器21で冷やされた冷媒は、室外膨張弁45で減圧されて室外熱交換器44に流れ込む。室外熱交換器44では、冷媒と室外ファン46により供給される室内の空気との間で熱交換が行われる。室外熱交換器44での熱交換により温められた冷媒は、四方弁42及びアキュムレータ43を経由して、圧縮機41に吸入される。室内熱交換器21で温められた室内の空気が空調室内機2から部屋RMに吹出されることで、室内の暖房が行われる。この空気調和機10では、暖房運転においては、室内熱交換器21が冷媒の放熱器として機能して部屋RMの中の室内空気を温め、室外熱交換器44が冷媒の蒸発器として機能する。
除湿運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から除湿運転が指示される。ここでは、除湿運転において複数のモードを選択できる場合について説明する。制御部8には、リモートコントローラ15から、第1除湿モードと第2除湿モードと第3除湿モードの中のどのモードを選択したかの情報が送信される。第1除湿モードでは、室内熱交換器21の実質的に全部を蒸発域にする第1除湿運転が行われる。第2除湿モードでは、室内熱交換器21の一部を蒸発域にする一方、室内熱交換器21の残りの部分を過熱域にする第2除湿運転が行われる。第3除湿モードでは、室内熱交換器21において電磁弁28よりも上流側の部分を凝縮域とする一方、電磁弁28よりも下流側の部分を蒸発域とする第3除湿運転が行われる。
第1除湿運転では、冷媒が冷媒回路13を循環するとき、制御部8は、電磁弁28をオフし、圧縮機41の運転周波数と室外膨張弁45の開度とを調整する。第1除湿運転では、室内熱交換器21の実質的に全部を蒸発域とする。これにより、第1除湿運転は、室内温度を変化させるための能力である顕熱能力が高くなる。
第2除湿運転では、冷媒が冷媒回路13を循環するとき、制御部8は、電磁弁28をオフし、圧縮機41の運転周波数と室外膨張弁45の開度とを調整する。第2除湿運転では、第1熱交換部21Fの一部を蒸発域にする一方、第1熱交換部21Fの残りの部分及び第2熱交換部21Rを過熱域にする。制御部8は、第2除湿運転中、蒸発域が所定容積(例えば、室内熱交換器21の全容積の2/3)以下となるように、圧縮機41および室外膨張弁45を制御する。第2除湿運転の蒸発温度は、第1除湿運転の蒸発温度よりも低くなるように行われる。このとき、室外膨張弁45の開度は、通常、第1除湿運転中の室外膨張弁45の開度よりも小さくなる。第2除湿運転は、第1除湿運転によりも顕熱能力が低くなるので、室内の熱負荷が高くも低くもないとき、室温の低下を抑制しつつ、室内の除湿を行える。
第3除湿運転では、冷媒が冷媒回路13を循環するとき、制御部8は、電磁弁28をオンし、圧縮機41の運転周波数と室外膨張弁45の開度とを調整する。第3除湿運転では、電磁弁28をオンすることで、第1除湿運転及び第2除湿運転に比べて弁開度が小さくなる。第3除湿運転では、第1熱交換部21Fを凝縮域にする一方、第2熱交換部21Rを蒸発域にする。制御部8は、第3除湿運転の蒸発温度が第2除湿運転の蒸発温度よりも低くなるように行われる。このとき、室外膨張弁45の開度は、第2除湿運転中における室外膨張弁45の最大開度よりも大きい開度に固定される。第3除湿運転は、第2除湿運転よりも顕熱能力が低くなるので、室内の熱負荷が低いとき、室温の低下を抑制しつつ、室内の除湿を行える。
図6には、第1除湿運転、第2除湿運転および第3除湿運転の運転条件の例が示されている。制御部8は、第3除湿運転時における室外ファン46の回転数の制御範囲が、第2除湿運転時における室外ファン46の回転数の制御範囲よりも広くなるように、室外ファン46を制御する。第3除湿運転時における室外ファン46の回転数の上限値は、第2除湿運転時における室外ファン46の回転数の上限値よりも高い。これにより、第2除湿運転時における冷媒の蒸発温度よりも、第3除湿運転時における冷媒の蒸発温度を下げることができる。したがって、第3除湿運転で室内を除湿するとき、除湿効率を上げることができる。第2除湿運転時における室外ファン46の回転数の上限値は例えば840rpmに設定される。第3除湿運転時における室外ファン46の回転数の上限値は例えば970rpmに設定される。
加湿運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から加湿運転が指示されるとともに目標湿度が指示される。加湿運転時には、制御部8が、圧縮機41を停止させ、冷媒回路13における冷凍サイクルを停止させる。ただし、加湿暖房運転では、冷媒回路13における冷凍サイクルも加湿運転と同時に実施される。
送風運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から送風運転が指示される。送風運転時には、制御部8が、圧縮機41を停止させ、冷媒回路13における冷凍サイクルを停止させる。送風運転では、リモートコントローラ15から目標風量が指示される場合と、空調室内機2に目標風量を自動で選択させる場合がある。制御部8は、目標風量になるように、室内ファン22のモータ22mを制御する。例えば、通常モードでは、制御部8は、最も回転数の小さいLLタップから、Lタップ、Mタップ、Hタップの順に回転数を大きくすることができるように構成されている。
換気運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から換気運転が指示される。換気運転時には、制御部8が、圧縮機41を停止させ、冷媒回路13における冷凍サイクルを停止させる。また、換気運転時には、加湿運転も停止される。加湿運転を停止するため、吸着ファン65及び吸着ロータ61の回転が停止される。換気運転では、制御部8は、吸排気ファン64を駆動するようにモータ64mを制御する。また、換気運転では、制御部8は、切換ダンパ63を制御することにより、給気状態と排気状態とを切り換える。給気状態においては、室外の空気が、加湿用空気取入口69cから取り入れられ、吸排気ホース68及び空調室内機2を通して部屋RMに吹出される。排気状態においては、室内の空気が、部屋RMから空調室内機2及び吸排気ホース68を通して加湿用空気取入口69cから排気される。
第1実施形態の空調システム1は、放電ユニット29を用いて空気清浄運転を行う。ここで、空気清浄運転とは、空気中の有害成分及び/または臭気成分を抑制する運転である。空気清浄運転は、例えば、ストリーマ放電の分解力で有害成分及び/または臭気成分を抑える運転である。
洗浄モードの運転を図7のフローチャートに沿って説明する。洗浄モードが開始される場合には、制御部8が洗浄モードの運転を開始するように指示される場合(手動開始の場合)と、制御部8が洗浄モードの運転の開始を自動的に判断する場合(自動開始の場合)がある。第1実施形態の空調システム1は、手動開始の場合と自動開始の場合の両方に対応する。しかし、空調システム1を、手動開始の場合と自動開始の場合のうちのいずれか一方に対応するように構成することもできる。
空調システム1は、制御部8が、ステップST2において、自動的に、洗浄モードへ移行するか否かの判断を行う。洗浄モードの移行条件を判断するための制御部8の処理について、図9に沿って説明する。
(3)全体構成
上記第1実施形態では、空気調和機10と加湿器6が一体である場合について説明したが、空気調和機10と加湿器6が別体であってもよい。第2実施形態の空調システム1では、図10に示されているように、空気調和機10と、加湿機能を持つ空気清浄機100とが、別体になっている。加湿機能を持つ空気清浄機100が、第1実施形態の加湿器6に相当する。なお、この空気清浄機100は、部屋RMに設置され、換気運転を行うことはできない構成になっている。
空気清浄機100は、図11に示されているように、ケーシング110と、プレフィルタ121と、集塵フィルタ122と、脱臭フィルタ123と、送風ファン130と、加湿フィルタユニット140と、水トレー150と、水タンク160とを備えている。ケーシング110は、本体部111と前面パネル112とを含んでいる。
第2実施形態の空調システム1の洗浄モードの運転は、後述の相違点を除いて、第1実施形態の空調システム1の洗浄モードの運転と同様に構成することができる。第2実施形態の空調システム1は、空気清浄機100を加湿器として用いて、洗浄モードの運転を行うことができる。この空調システム1では、空気清浄機100が室内の空気を吸込口113から吸込み、室内の空気に水分を付与して吹出口114から部屋RMの中に吹き出す。従って、第2実施形態の空調システム1は、空気調和機10と空気清浄機100を用いて第1加湿動作を行う。第1加湿動作において、制御部8は、空気調和機10に部屋RMの暖房運転を行わせ、同時に空気清浄機100に部屋RMに対する加湿を行わせる。第2実施形態の空調システム1の第2加湿動作では、制御部8が、空気調和機10の運転を停止させ、空気清浄機100に加湿を行わせる。
(6-1)変形例1A,2A
上記第1実施形態及び第2実施形態では、室内熱交換器21が補助熱交換部を有していない空調システム1を例に挙げて説明している。しかし、1実施形態及び第2実施形態の空調システム1は、室内熱交換器21として、補助熱交換部を有する熱交換器を用いることができる。補助熱交換部は、例えば、第1熱交換部21Fの上下方向の中間よりも上の位置の前面側に取り付けられる。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、洗浄モードの洗浄動作として、通常モードの第1除湿運転と同じ冷凍サイクルが冷媒回路13で実施される場合について説明している。しかし、洗浄モードの洗浄動作として、室内熱交換器21の表面で結露を生じさせる洗浄動作は、第1除湿運転と同じ冷凍サイクルの実施には限られない。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、洗浄モードの終了時乾燥動作(ステップST12)には、空気調和機10の暖房運転による室内熱交換器21の乾燥が含まれてもよい。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、所定時間tt1が経過しても絶対湿度が所定値AH1に達しない場合に、制御部8は、加湿器6及び空気清浄機100に加湿を終了させるとともに、洗浄動作ができないことを報知する(ステップST11)。しかし、空調システムは、絶対湿度が所定値AH1に達しない場合に、上記第1実施形態及び第2実施形態とは異なる処理を行うように構成されてもよい。
上記第1実施形態において、洗浄モードの加湿動作として、第1加湿動作または第2加湿動作を選択的に実行する場合について説明している。しかし、加湿モードの加湿動作は、第1加湿動作または第2加湿動作に限られない。例えば、洗浄モードの加湿動作として、次のような第3加湿運転を選択できるように空調システム1を構成してもよい。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、通常モードの運転中に室内ファン22が駆動されている時間を駆動時間としてカウントしている。しかし、駆動時間のカウントの方法は、このような方法には限られない。例えば、簡易な駆動時間のカウント方法として、通常モードの運転の時間をカウントするようにしてもよい。例えば、ある暖房運転の運転時間がtt4、その暖房運転の中での室内ファン22の駆動時間がtt5(ただし、tt5<tt4)とした場合、暖房運転の運転時間tt4を室内ファン22の駆動時間として用いてもよい。
上記変形例1F,2Fでは、室内ファン22の簡便なカウント方法として、通常モードの運転の運転時間を駆動時間として用いる場合について説明した。それ以外にも、例えば、空調室内機2がエアフィルタ24の掃除機構を有している場合、エアフィルタ24の掃除機構の清掃回数を、室内ファン22の駆動時間とみなしてもよい。例えば、掃除機構の1回の清掃を、室内ファン22の駆動時間の10時間と見なすなどである。制御部8は、例えば、ステップST23では清掃機構の清掃回数をカウントし、ステップST26では清掃機構の積算清掃回数を算出する。制御部8は、ステップST27では、清掃機構が所定回数(例えば20回)清掃すれば、洗浄モードに移行すると判断する。また、ステップST29では、制御部8は、清掃機構の清掃回数をリセットする。
上記第1実施形態では、加湿器6が空調室外機4と一体化されている場合について説明している。しかし、室外に配置される加湿器6が空調室外機4と一体化されていなくてもよく、別体であってもよい。室外に配置される加湿器6と空調室外機4とが別体の場合としては、例えば、空調室外機4が室外の地面に置かれ、加湿器6が外壁に取り付けられている場合がある。
上記第1実施形態では、吸排気ホース68が空調室内機2を介して部屋RMの中の空間に間接的に連通している場合を示している。しかし、吸排気ホース68は、空調室内機2を介さず、直接部屋RMの中の空間と連通するように設置されてもよい。
上記第1実施形態では、洗浄モードの運転の加湿動作の前に、乾燥のための動作を行わない場合を示している。しかし、図14に示されているように、空調システム1は、洗浄モードの運転の加湿動作の前に、第1乾燥動作よりも短い第2乾燥動作を行うように構成されてもよい。第1乾燥動作に要する時間が第2乾燥動作に要する時間よりも短い((時刻t12-時刻t10)>(時刻t21-t10))。そのために、制御部8は、洗浄モードでは、第1乾燥動作よりも運転時間が短い第2乾燥動作によって水分が付与された空気を送り始める前に吸排気ホース68を乾燥させるように、加湿器6を制御する。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、洗浄モードの加湿動作を、加湿器6または空気清浄機100が行う場合を説明している。しかし、例えば、加湿器6と空気清浄機100の両方を備える空調システムを構成してもよく、そのような加湿システムは、複数台の加湿器(加湿器6と空気清浄機100)を用いて、洗浄モードの加湿動作を行ってもよい。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、ステップST4で、絶対湿度が所定値AH以上と判断された場合には、加湿動作を行わずに、洗浄動作(ステップST9)を開始する場合について説明した。しかし、図15に示されているように、絶対湿度が所定値AH以上と判断された後に、室内の温度が所定温度T1以上か否かを判断するように構成してもよい。制御部8は、絶対湿度が所定値AH以上と判断された場合(ステップST4のYes)、次に、室内の温度が所定温度T1以上か否かを判断する(ステップST13)。言い換えると、制御部8は、室内の温度に基づいて、第1加湿動作を行うか否かを選択する。制御部8は、室内温度センサ31で検知された温度が所定温度T1以上であれば(ステップST13のYes)、洗浄動作を開始する(ステップST9)。逆に、制御部8は、室内温度センサ31で検知された温度が所定温度T1未満であれば(ステップST13のNo)、第1加湿動作を選択する。室内の温度が低すぎると結露水を多く発生させることができないが、ステップST13の判断を追加することにより、室内の温度が低すぎて結露水を多く発生させることができない状況を回避することができる。
(7-1)
上記第1実施形態及び第2実施形態の空調システム1では、制御部8は、室内ファン22の駆動時間をカウントし、室内ファン22の駆動時間を積算して得られる積算駆動時間に基づいて、洗浄モードによる制御を行うか否かを判断している。室内熱交換器21には、室内熱交換器21を通過する風量が多いほど、多くの汚れが溜まる。言い換えると、室内熱交換器21に溜まる汚れの量と室内ファン22の駆動時間とは、強い正の相関を有している。あまり汚れが溜まっていないのに、繰返し室内熱交換器21の洗浄をすると無駄なエネルギーを消費することになる。逆に、洗浄の間隔が長すぎると、室内熱交換器21に汚れが溜まり過ぎる不具合が生じる。この空調システム1は、室内ファン22の積算駆動時間に基づいて洗浄モードによる制御を行うか否かを判断することによって、適切なタイミングで洗浄することができる。
第1実施形態及び第2実施形態の空調システム1の制御部8は、室内ファン22の駆動時間について、第1駆動時間と第2駆動時間とをカウントして積算駆動時間を得ている。第1駆動時間は、室内熱交換器21で空気を温める空調室内機2の運転時の室内ファン22の駆動時間である。第1駆動時間のカウントを行う運転では、冷媒回路13で冷凍サイクルが実施されている。しかし、第2駆動時間は、通常モードにおいて室内熱交換器21で熱交換を行わない空調室内機2の運転時の室内ファン22の駆動時間である。このような第2駆動時間にも室内熱交換器21には汚れが溜まる。従って、第2駆動時間も合わせて考慮して洗浄モードによる制御を行うか否かを判断することで、第1駆動時間のみを考慮して判断する場合に比べて、より適切なタイミングで洗浄モードに移行することができる。
第1実施形態及び第2実施形態の空調システム1の制御部8は、通常モードで空調室内機2が室内熱交換器21で結露を生じる運転をしているときの室内ファン22の駆動時間の少なくとも一部を、積算駆動時間に算入しない。言い換えると、冷房運転及び除湿運転では、運転時間が所定時間未満の場合には、その冷房運転または除湿運転の運転中の室内ファン22の駆動時間を積算駆動時間には算入しない(図9のステップST22のNo且つステップST24のNoの場合の処理)。通常モードで空調室内機2が室内熱交換器21で結露を生じる運転をしている場合には、結露水で汚れが流れ落ちるため、室内熱交換器21には汚れが蓄積し難い。このような汚れが蓄積し難いときの室内ファン22の駆動時間を積算駆動時間に算入しないようにすることで、汚れが蓄積し難いときに積算駆動時間が増加するのを抑制することができる。その結果、空調システム1は、より適切なタイミングで洗浄モードに移行することができる。
第1実施形態及び第2実施形態の空調システム1は、洗浄モードで空調室内機2を運転した場合ばかりでなく、通常モードにおいて室内熱交換器21で結露を生じる空調室内機2の運転をした場合(図9のステップST24のYesの場合)にも、積算駆動時間をリセットする(ステップST29)。空調システム1は、通常モードでも結露により室内熱交換器21が洗浄されるときにも積算駆動時間をリセットすることで、余分な洗浄運転を省くことができる。
2 空調室内機
6 加湿器
8 制御部
21 室内熱交換器
22 室内ファン
100 空気清浄機(加湿器の例)
Claims (3)
- 室内熱交換器(21)と前記室内熱交換器を通過する気流を発生させる室内ファン(22)とを有する空調室内機(2)と、
通常モードで室内の空気調和を行うように前記空調室内機を制御し、洗浄モードで前記室内熱交換器の洗浄を行うように前記空調室内機を制御する制御部(8)と
を備え、
前記制御部は、前記室内ファンの駆動時間をカウントし、前記室内ファンの駆動時間を積算して得られる積算駆動時間に基づいて、前記洗浄モードの運転を開始する条件が満たされたかを判断し、
前記制御部は、前記通常モードで前記空調室内機が前記室内熱交換器で結露を生じる運転をしているときの前記室内ファンの駆動時間の少なくとも一部を、前記積算駆動時間に算入しない、空調システム(1)。 - 室内熱交換器(21)と前記室内熱交換器を通過する気流を発生させる室内ファン(22)とを有する空調室内機(2)と、
通常モードで室内の空気調和を行うように前記空調室内機を制御し、洗浄モードで前記室内熱交換器の洗浄を行うように前記空調室内機を制御する制御部(8)と
を備え、
前記制御部は、前記室内ファンの駆動時間をカウントし、前記室内ファンの駆動時間を積算して得られる積算駆動時間に基づいて、前記洗浄モードの運転を開始する条件が満たされたかを判断し、
前記制御部は、前記通常モードにおいて前記室内熱交換器で結露を生じる前記空調室内機の運転をした場合及び前記洗浄モードで前記空調室内機を運転した場合に、前記積算駆動時間をリセットする、空調システム(1)。 - 前記制御部は、第1駆動時間と第2駆動時間とをカウントして前記積算駆動時間を得ており、
前記第1駆動時間は、前記通常モードにおいて前記室内熱交換器で空気を温める前記空調室内機の運転時の前記室内ファンの駆動時間であり、
前記第2駆動時間は、前記通常モードにおいて前記室内熱交換器で熱交換を行わない前記空調室内機の運転時の前記室内ファンの駆動時間である、
請求項1または請求項2に記載の空調システム(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019159447A JP7148808B2 (ja) | 2019-09-02 | 2019-09-02 | 空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019159447A JP7148808B2 (ja) | 2019-09-02 | 2019-09-02 | 空調システム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021038868A JP2021038868A (ja) | 2021-03-11 |
JP2021038868A5 JP2021038868A5 (ja) | 2022-04-14 |
JP7148808B2 true JP7148808B2 (ja) | 2022-10-06 |
Family
ID=74846949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019159447A Active JP7148808B2 (ja) | 2019-09-02 | 2019-09-02 | 空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7148808B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7381936B2 (ja) * | 2021-12-17 | 2023-11-16 | ダイキン工業株式会社 | 換気装置 |
CN114543265A (zh) * | 2022-01-26 | 2022-05-27 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于空调器自清洁的方法及装置、空调器、存储介质 |
JP7557506B2 (ja) | 2022-08-25 | 2024-09-27 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009300030A (ja) | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Daikin Ind Ltd | 空気調和機 |
CN106369748A (zh) | 2016-08-31 | 2017-02-01 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器及其清洁控制方法 |
JP2018189354A (ja) | 2018-02-16 | 2018-11-29 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
JP2018189262A (ja) | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
JP2019143841A (ja) | 2018-02-19 | 2019-08-29 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
WO2019220488A1 (ja) | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
WO2019220492A1 (ja) | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
-
2019
- 2019-09-02 JP JP2019159447A patent/JP7148808B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009300030A (ja) | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Daikin Ind Ltd | 空気調和機 |
CN106369748A (zh) | 2016-08-31 | 2017-02-01 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器及其清洁控制方法 |
JP2018189262A (ja) | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
JP2018189354A (ja) | 2018-02-16 | 2018-11-29 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
JP2019143841A (ja) | 2018-02-19 | 2019-08-29 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
WO2019220488A1 (ja) | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
WO2019220492A1 (ja) | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 空気調和機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021038868A (ja) | 2021-03-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6922954B2 (ja) | 空調システム | |
JP7078856B2 (ja) | 空調システム | |
JP7148808B2 (ja) | 空調システム | |
JP2010151337A (ja) | 空調システム | |
JP4502054B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP2022041712A (ja) | 空気調和装置 | |
CN117813468B (zh) | 空调装置 | |
JP7397027B2 (ja) | 空調室内機 | |
JP2022039664A (ja) | 暖房システム | |
WO2022044531A1 (ja) | 室内空調システム | |
JP2009109150A (ja) | 調湿装置 | |
JP7116335B2 (ja) | 室内空調システム | |
JP7223082B1 (ja) | 空調室内機 | |
JP7633569B2 (ja) | 加湿装置および空気調和装置 | |
JP2022066704A (ja) | 室内空調システム | |
JP2023035001A (ja) | 加湿システム | |
JP2024038876A (ja) | 空気調和機 | |
JP2021089103A (ja) | 空気調和システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220406 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220406 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20220406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220510 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220823 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220905 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7148808 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |