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JP7633569B2 - 加湿装置および空気調和装置 - Google Patents

加湿装置および空気調和装置 Download PDF

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JP7633569B2 JP2023559870A JP2023559870A JP7633569B2 JP 7633569 B2 JP7633569 B2 JP 7633569B2 JP 2023559870 A JP2023559870 A JP 2023559870A JP 2023559870 A JP2023559870 A JP 2023559870A JP 7633569 B2 JP7633569 B2 JP 7633569B2
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Description

本開示は、加湿装置および空気調和装置に関するものである。
吸着剤を有するロータ部材を用いて空気を加湿する加湿装置が知られている。特許文献1には、この加湿装置を備えた空調システムが開示されている。
この加湿装置において、ロータ部材は、吸着側の空気通路と再生側の空気通路のそれぞれを横断するように設けられて回転する。加湿装置では、吸着側の空気通路を流れる空気がロータ部材を通過し、その空気に含まれる水分がロータ部材に吸着される。また、加湿装置では、再生側の空気通路を流れる空気がヒータで加熱された後にロータ部材を通過し、ロータ部材から脱離した水分が空気に付与される。加湿装置は、ロータ部材において加湿された空気を室内へ供給することによって、室内を加湿する。
特開2021-038869号公報
加湿装置において、ロータ部材のうち再生側の空気通路を横断する部分は、ヒータによって加熱された空気と接触するため、高温(例えば100℃以上)になる。ロータ部材が回転すると、ロータ部材のうち再生側の空気通路に位置していた部分が、吸着側の空気通路へ移動する。吸着ロータの温度は、吸着側の空気通路を移動する間に低下するが、それでも比較的高い温度(例えば60℃程度)となる。そのため、吸着側の空気通路においてロータ部材と接触する空気の温度が高くなり、その空気の相対湿度が低下する。その結果、ロータ部材に吸着される水分の量が少なくなり、空気に付与される水分の量(加湿量)が少なくなる。
本開示の目的は、ロータ部材を備えた加湿装置の加湿能力を向上させることにある。
本開示の第1の態様は、第1空気が流れる第1通路(27)と、第2空気が流れる第2通路(62)と、空気中の水分を吸着する吸着剤を有し、上記第1通路(27)と上記第2通路(62)のそれぞれを横断するように設けられて回転するロータ部材(22)と、上記ロータ部材(22)へ送られる上記第1空気を加熱する加熱器(25)とを備え、上記ロータ部材(22)によって加湿された上記第1空気を室内へ供給することによって室内を加湿する加湿装置(20)を対象とする。この態様の加湿装置(20)は、水分捕集動作を実行後に水分放出動作を実行する単位動作を繰り返し行う間欠加湿モードを有し、上記水分捕集動作は、上記加熱器(25)による上記第1空気の加熱を停止し且つ室内への上記第1空気の供給を停止した状態で、上記第2空気を上記ロータ部材(22)へ供給して上記第2空気中の水分を上記ロータ部材(22)に吸着させる動作であり、上記水分放出動作は、上記加熱器(25)によって加熱された上記第1空気を上記ロータ部材(22)へ送り、上記ロータ部材(22)によって加湿された上記第1空気を室内へ供給する動作である。
第1の態様では、加湿装置(20)が間欠加湿モードを有する。間欠加湿モードにおいて、加湿装置(20)は、単位動作を繰り返し行う。単位動作において、ロータ部材(22)は、水分捕集動作において第2空気から奪った水分を、水分放出動作において第1空気に付与する。水分捕集動作では、加熱器(25)による第1空気の加熱が停止するため、ロータ部材(22)の温度が低く抑えられる。ロータ部材(22)の温度が低く抑えられると、ロータ部材(22)を通過する第2空気の温度の上昇が抑えられ、その結果、ロータ部材(22)を通過する第2空気の相対湿度の低下が抑えられる。
ロータ部材(22)を通過する第2空気の相対湿度が高いほど、ロータ部材(22)の吸着剤が第2空気から吸着する水分の量が多くなる。そのため、この態様によれば、加熱器(25)によって加熱した第1空気をロータ部材(22)へ送りつつ第2空気をロータ部材(22)へ送る場合に比べて、ロータ部材(22)が第2空気から吸着する水分の量が増加する。その結果、水分放出動作においてロータ部材(22)が第1空気に付与する水分の量が増加し、加湿装置(20)の加湿能力が向上する。
本開示の第2の態様は、上記第1の態様において、上記間欠加湿モードは、上記加湿装置(20)が上記水分捕集動作と上記水分放出動作を交互に繰り返し行う運転モードである。
第2の態様において、加湿装置(20)は、水分捕集動作が終了すると水分放出動作を開始し、その水分放出動作が終了すると次の水分捕集動作を開始する。
本開示の第3の態様は、上記第1又は第2の態様において、上記加湿装置(20)は、上記水分捕集動作の実行中に第1終了条件が成立すると上記水分捕集動作を終了し、上記第1終了条件は、上記水分捕集動作の継続時間が第1基準時間に達するという条件である。
第3の態様において、加湿装置(20)は、水分捕集動作の継続時間に基づいて、第1終了条件の成否を判断する。
本開示の第4の態様は、上記第1~第3のいずれか一つの態様において、上記加湿装置(20)は、上記水分放出動作の実行中に第2終了条件が成立すると上記水分放出動作を終了し、上記第2終了条件は、上記水分放出動作の継続時間が第2基準時間に達するという条件、又は上記ロータ部材(22)において加湿された上記第1空気の湿度が所定湿度よりも低いという条件である。
第4の態様では、において、加湿装置(20)は、水分放出動作の継続時間、又はロータ部材(22)において加湿された第1空気の湿度に基づいて、第2終了条件の成否を判断する。
本開示の第5の態様は、上記第1~第4のいずれか一つの態様において、上記加湿装置(20)は、上記水分放出動作を実行している時間の少なくとも一部において、上記第2通路(62)における上記第2空気の流れを停止させる。
第5の態様の加湿装置(20)の水分放出動作では、第2通路(62)における第2空気の流れが停止した状態で、加熱器(25)によって加熱された第1空気がロータ部材(22)へ送られ続ける。そのため、この状態では、第1空気と第2空気の両方がロータ部材(22)へ送られる状態に比べて、ロータ部材(22)の全体の温度が高く保たれる。そのため、この態様では、加熱器(25)の加熱量が低く抑えられる。
本開示の第6の態様は、上記第1~第5のいずれか一つの態様の加湿装置(20)と、互いに冷媒配管(3,4)によって接続されて冷凍サイクルを行う室外機(10)及び室内機(30)とを備える空気調和装置(1)である。
第6の態様では、加湿装置(20)と室外機(10)と室内機(30)とによって空気調和装置(1)が構成される。
図1は、実施形態に係る空気調和装置の概略の全体構成図である。 図2は、空気調和装置の冷媒配管および空気流れを示す構成図である。 図3は、空調室内機の縦断面図である。 図4は、空気調和装置の主な要素を含むブロック図である。 図5は、給気運転時のダンパケーシングの内部における第2切換ダンパの状態および空気の流れを示す図である。 図6は、排気運転時のダンパケーシングの内部における第2切換ダンパの状態および空気の流れを示す図である。 図7は、間欠加湿モードにおける調湿ユニット、ヒータ、第1ファン、及び第2ファンの動作を示すタイミングチャートである。 図8は、第1変形例の間欠加湿モードにおける調湿ユニット、ヒータ、第1ファン、及び第2ファンの動作を示すタイミングチャートである。 図9は、第1変形例の間欠加湿モードにおける調湿ユニット、ヒータ、第1ファン、及び第2ファンの動作を示すタイミングチャートである。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示される実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。各図面は、本開示を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて寸法、比または数を誇張または簡略化して表す場合がある。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(1)空気調和装置の構成の概要
空気調和装置(1)は、室内(I)の空気の温度および湿度を調節する。図1に示すように、空気調和装置(1)は、空調室外機(10)と空調室内機(30)とを有する。空調室外機(10)は室外に設置され、空調室内機(30)は室内に設置される。空気調和装置(1)は、1つの空調室内機(30)と1つの空調室外機(10)とを有するペア式である。空気調和装置(1)は、調湿要素である調湿ユニット(20)を有する。空気調和装置(1)は、空気を加湿および除湿する機能を有する。空気調和装置(1)は、室内(I)を換気する機能をさらに有する。
図1および図2に示すように、空気調和装置(1)は、ホース(2)と、液連絡管(3)と、ガス連絡管(4)とを有する。空調室内機(30)と調湿ユニット(20)とは、ホース(2)を介して互いに接続される。空調室内機(30)と空調室外機(10)とは、液連絡管(3)およびガス連絡管(4)を介して互いに接続される。これにより、冷媒回路(R)を含む空調要素(5)が構成される。冷媒回路(R)には、冷媒が充填される。冷媒は、ジフルオロメタンである。ただし、冷媒はジフルオロメタンに限定されない。冷媒回路(R)は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う。
冷媒回路(R)は、主として、圧縮機(12)と、室外熱交換器(14)と、膨張弁(15)と、四方切換弁(16)と、室内熱交換器(34)とを有する。
冷媒回路(R)は、四方切換弁(16)の切り換えに応じて第1冷凍サイクルと第2冷凍サイクルとを行う。第1冷凍サイクルは、室内熱交換器(34)を蒸発器として機能させ、室外熱交換器(14)を放熱器として機能させる冷凍サイクルである。第2冷凍サイクルは、室内熱交換器(34)を放熱器として機能させ、室外熱交換器(14)を蒸発器として機能させる冷凍サイクルである。
(2)詳細構成
(2-1)空調室外機
空調室外機(10)は、空気調和装置(1)を構成する室外機である。
図2および図4に示すように、空調室外機(10)は、室外ケーシング(11)と、圧縮機(12)と、室外ファン(13)と、室外熱交換器(14)と、膨張弁(15)と、四方切換弁(16)とを有する。
室外ケーシング(11)の内部には、仕切板(18)が設けられる。仕切板(18)は、室外ケーシング(11)の内部を、第1空間(S1)と第2空間(S2)とに区画する。第1空間(S1)には、圧縮機(12)および室外熱交換器(14)が設けられる。厳密には、第1空間(S1)には、圧縮機(12)、室外ファン(13)、室外熱交換器(14)、膨張弁(15)、および四方切換弁(16)が設けられる。
室外ケーシング(11)には、室外吸込口(11a)と、室外吹出口(11b)と、吸湿側吸込口(61a)と、吸湿側排気口(61b)とが形成される。室外吸込口(11a)は、室外ケーシング(11)の後側に形成される。室外吸込口(11a)は、室外空気(室外の空気)を吸い込むための開口である。室外吹出口(11b)は、室外ケーシング(11)の前側に形成される。室外吹出口(11b)は、室外熱交換器(14)を通過した空気を吹き出すための開口である。室外ケーシング(11)の内部には、室外吸込口(11a)から室外吹出口(11b)に亘って室外空気通路(11c)が形成される。
圧縮機(12)は、低圧のガス冷媒を吸入して圧縮する。圧縮機(12)は、第1モータ(M1)によって駆動される。圧縮機(12)は、インバータ回路から第1モータ(M1)へ電力が供給される可変容量式の圧縮機である。圧縮機(12)は、第1モータ(M1)の運転周波数(回転数)を調整することで、運転容量が変更可能に構成される。圧縮機(12)は、その内部が高圧冷媒で満たされる、いわゆる高圧ドーム式である。圧縮機(12)の運転時には、圧縮機(12)から発する熱がその周囲へ放出される。
室外ファン(13)は、室外空気通路(11c)に配置される。室外ファン(13)は、第2モータ(M2)の駆動により回転する。室外ファン(13)により搬送される空気は、室外吸込口(11a)から室外ケーシング(11)内に吸い込まれる。この空気は、室外空気通路(11c)を流れて、室外吹出口(11b)から室外ケーシング(11)の外部に吹き出される。室外ファン(13)は、室外熱交換器(14)を通過させるように室外空気を搬送する。
室外熱交換器(14)は、室外空気通路(11c)において室外ファン(13)の上流側に配置される。本例の室外熱交換器(14)は、フィンアンドチューブ式の熱交換器である。室外熱交換器(14)は、その内部を流れる冷媒と、室外ファン(13)によって搬送される室外空気とを熱交換させる。
膨張弁(15)は、冷媒を減圧する。膨張弁(15)は、開度が調節可能な電動式の膨張弁である。減圧機構は、感温式の膨張弁、膨張機、キャピラリーチューブなどであってもよい。膨張弁(15)は、冷媒回路(R)の液ラインに接続されていればよく、空調室内機(30)に設けられてもよい。
四方切換弁(16)は、第1ポート(P1)と、第2ポート(P2)と、第3ポート(P3)と、第4ポート(P4)を有する。第1ポート(P1)は、圧縮機(12)の吐出部に繋がる。第2ポート(P2)は、圧縮機(12)の吸入部に繋がる。第3ポート(P3)は、室外熱交換器(14)のガス端部に繋がる。第4ポート(P4)は、ガス連絡管(4)に繋がる。
四方切換弁(16)は、第1状態(図2の実線で示す状態)と、第2状態(図2の破線で示す状態)とに切り換えられる。第1状態の四方切換弁(16)は、第1ポート(P1)と第3ポート(P3)とを連通させ、且つ第2ポート(P2)と第4ポート(P4)とを連通させる。第2状態の四方切換弁(16)は、第1ポート(P1)と第4ポート(P4)とを連通させ、且つ第2ポート(P2)と第3ポート(P3)とを連通させる。
(2-2)調湿ユニット
調湿ユニット(20)は、室外に設置される。本例の調湿ユニット(20)は、空調室外機(10)と一体化される。調湿ユニット(20)は、湿度を調節した空気を空調室内機(30)に送る。調湿ユニット(20)は、室内(I)を加湿する加湿装置である。調湿ユニット(20)は、室外ケーシング(11)と、調湿ロータ(22)と、第1ファン(26)と、第2ファン(23)と、ヒータ(25)と、第1切換ダンパ(24)と、第2切換ダンパ(29)(図5参照)とを有する。室外ケーシング(21)は、空調室外機(10)と調湿ユニット(20)とに共用される。
室外ケーシング(11)の内部には、上述した第2空間(S2)が区画される。第2空間(S2)には、調湿ロータ(22)およびヒータ(25)が設けられる。厳密には、第2空間(S2)には、調湿ロータ(22)、第1ファン(26)、第2ファン(23)、ヒータ(25)、第1切換ダンパ(24)、および第2切換ダンパ(29)が設けられる。
室外ケーシング(11)には、吸排気口(21a)と、接続口(21b)と、室外排気口(21c)とが形成される。吸排気口(21a)は、室外空気および室内空気が流通する開口である。室外ケーシング(11)の内部には、吸排気口(21a)から接続口(21b)まで続く第1通路(27)が形成される。室外ケーシング(11)の内部には、吸湿側吸込口(61a)から吸湿側排気口(61b)まで続く第2通路(62)が形成される。接続口(21b)には、ホース(2)が接続される。
第1通路(27)には、排気通路(28)が接続される。排気通路(28)は、第1通路(27)の中途部から室外排気口(21c)まで続く。排気通路(28)の流入端は、第1通路(27)における調湿ロータ(22)の下流側(厳密には、第1ファン(26)の下流側)に接続する。第1通路(27)、および排気通路(28)において、下流は給気運転時に空気が流れる方向(図2の実線の矢印の指す方向)の下流であり、上流は給気運転時に空気が流れる方向の上流である。
調湿ロータ(22)は、第1通路(27)を流れる空気が通過する。調湿ロータ(22)は空気中の水分を吸着するロータ部材である。調湿ロータ(22)は、例えば、ハニカム構造を有する円盤状の調湿用ロータである。調湿ロータ(22)は、第1通路(27)と第2通路(62)のそれぞれを横断するように設けられる。
調湿ロータ(22)は、吸湿性を有する高分子材料からなる吸着剤を保持する。この吸湿性を有する高分子材料は、いわゆる収着剤の一種である。吸湿性を有する高分子材料からなる吸着剤では、空気中の水蒸気が吸着剤の表面に吸着される現象と、水蒸気が吸着剤の内部に吸収される現象との両方が生じる。なお、調湿ロータ(22)が保持する吸着剤は、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ等の無機材料であってもよい。吸着剤は、空気中の水分を吸着する性質を有する。吸湿剤は、加熱されることにより、吸着した水分を脱離する性質を有する。
調湿ロータ(22)は、第3モータ(M3)によって駆動され、その中心軸まわりに回転する。調湿ロータ(22)が回転すると、調湿ロータ(22)のうち第1通路(27)に位置していた部分が第2通路(62)へ移動し、調湿ロータ(22)のうち第2通路(62)に位置していた部分が第1通路(27)へ移動する。
調湿ロータ(22)は、第1通路(27)に位置する調湿領域(22A)を有する。調湿領域(22A)では、吸着剤に吸着した水分を空気中に脱離させる再生動作、および空気中の水分を吸着剤に吸着させる吸着動作が行われる。
第1ファン(26)は、第1通路(27)における調湿領域(22A)の下流側に配置される。第1ファン(26)は、調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)を通過させるように室外空気を搬送する。第1ファン(26)は、第4モータ(M4)の駆動によって回転する。第1ファン(26)は、第4モータ(M4)の回転数を調整することで、風量を複数段階に切り換え可能に構成される。
ヒータ(25)は、第1通路(27)における調湿領域(22A)の上流側に配置される。ヒータ(25)は、第1通路(27)を流れる空気を加熱する加熱器である。ヒータ(25)は、出力を可変に構成される。ヒータ(25)を通過する空気の温度は、ヒータ(25)の出力に応じて変化する。
第2ファン(23)は、第2通路(62)に配置される。第2ファン(23)は、第6モータ(M6)の駆動によって回転する。第2ファン(23)は、第2通路(62)を通過させるようにして室外空気を搬送する。第2ファン(23)により搬送される室外空気は、吸湿側吸込口(61a)を通じて第2通路(62)内へ送られ、吸湿側排気口(61b)を通じて室外へ排出される。第2通路(62)には、空気流れの上流側から下流側に向かって順に、調湿ロータ(22)の吸着領域(22C)および第2ファン(23)が配置される。
第1切換ダンパ(24)は、第1通路(27)における排気通路(28)の接続部分に設けられる。流路切換機構は、流路切換弁やシャッターなどで構成されてもよい。第1切換ダンパ(24)は、第3状態(図2の実線で示す状態)と、第4状態(図2の破線で示す状態)とに切り換わる。第3状態の第1切換ダンパ(24)は、第1通路(27)とホース(2)の内部とを連通させ、第1通路(27)と排気通路(28)とを遮断する。第4状態の第1切換ダンパ(24)は、第1通路(27)とホース(2)の内部とを遮断し、第1通路(27)と排気通路(28)とを連通させる。第1切換ダンパ(24)の状態は、モータのような動力源の駆動により切り換えられる。
第2切換ダンパ(29)は、第1通路(27)に配置される。図5および図6に示すように、第2切換ダンパ(29)は、ダンパケーシング(29A)内に設けられる。ダンパケーシング(29A)内には、第2切換ダンパ(29)の内部の空間(S31)と、第2切換ダンパ(29)が配置される空間(S32)と、空間(S33)とが設けられる。第2切換ダンパ(29)は、空間(S32)内にスライド自在に設けられる。
ダンパケーシング(29A)には、空間(S32)とダンパケーシング(29A)の外部とを連通する第1出入口(29a)と第2出入口(29b)とが設けられる。第1出入口(29a)は、第1通路(27)を通じて吸排気口(21a)と連通する。第2出入口(29b)は、第1通路(27)を通じて室外ケーシング(11)におけるホース(2)との接続口(21b)と連通する。第2出入口(29b)は、第1通路(27)および排気通路(28)を通じて室外排気口(21c)と連通する。
ダンパケーシング(29A)には、空間(S32)と空間(S33)とを連通する第1連通口(29c)と第2連通口(29d)とが設けられる。第2切換ダンパ(29)は、空間(S32)内でスライドすることで、第5状態と第6状態とに切り換えられる。図5に示すように、第5状態の第2切換ダンパ(29)は、空気を吸い込む入口を第1出入口(29a)とし、空気を排出する出口を第2出入口(29b)とする。図6に示すように、第6状態の第2切換ダンパ(29)は、空気を吸い込む入口を第2出入口(29b)とし、空気を排出する出口を第1出入口(29a)とする。第2切換ダンパ(29)の状態は、モータのような動力源の駆動により切り換えられる。
(2-3)空調室内機
空調室内機(30)は、空気調和装置(1)を構成する室内機である。
図1~図3に示すように、空調室内機(30)は、室内に設置される。空調室内機(30)は、室内(I)を形成する部屋の壁(WL)に設置される、壁掛け式である。空調室内機(30)は、室内ケーシング(31)と、室内ファン(32)と、エアフィルタ(33)と、室内熱交換器(34)と、ドレンパン(35)と、風向調節部(36)とを有する。
室内ケーシング(31)は、室内ファン(32)、エアフィルタ(33)、室内熱交換器(34)およびドレンパン(35)を収容する。室内ケーシング(31)には、室内吸込口(31a)と、室内吹出口(31b)とが形成される。室内吸込口(31a)は、室内ケーシング(31)の上側に配置される。室内吸込口(31a)は、室内の空気を吸い込むための開口である。室内吹出口(31b)は、室内ケーシング(31)の下側に配置される。室内吹出口(31b)は、熱交換後の空気または調湿用の空気を吹き出すための開口である。室内ケーシング(31)の内部には、室内吸込口(31a)から室内吹出口(31b)に続く室内空気通路(31c)が設けられている。
室内ファン(32)は、室内空気通路(31c)の略中央部分に配置される。室内ファン(32)は、例えばクロスフローファンである。室内ファン(32)は、第5モータ(M5)の駆動により回転する。室内ファン(32)は、室内の空気を室内空気通路(31c)に取り込んで搬送する。室内ファン(32)により搬送される空気は、室内吸込口(31a)から室内ケーシング(31)内に吸い込まれる。この空気は、室内空気通路(31c)を流れて、室内吹出口(31b)から室内ケーシング(31)の外部に吹き出される。
室内ファン(32)は、室内熱交換器(34)を通過させるように室内の空気を搬送する。室内吹出口(31b)から吹き出された空気は、室内(I)に供給される。室内ファン(32)は、第5モータ(M5)の回転数を調整することで、風量を複数段階に切り換え可能に構成される。
エアフィルタ(33)は、室内空気通路(31c)において室内熱交換器(34)の上流側に配置される。エアフィルタ(33)は、室内熱交換器(34)に供給される空気が実質的に全て通過するように室内ケーシング(31)に取り付けられる。エアフィルタ(33)は、室内吸込口(31a)から吸い込まれる空気中の塵埃を捕集する。
室内熱交換器(34)は、室内空気通路(31c)において室内ファン(32)の上流側に配置される。本例の室内熱交換器(34)は、フィンアンドチューブ式の熱交換器である。室内熱交換器(34)は、その内部の冷媒と、室内ファン(32)によって搬送される室内の空気とを熱交させる。
ドレンパン(35)は、室内熱交換器(34)の前方下側および後方下側に配置される。ドレンパン(35)は、空調室内機(30)の室内ケーシング(31)の内部で発生した結露水を受ける。室内熱交換器(34)のフィンの表面に発生した結露水は、その表面を伝って自重により流下し、ドレンパン(35)で受けられる。
風向調節部(36)は、室内吹出口(31b)から吹き出される空気の風向きを調節する。風向調節部(36)は、フラップ(37)を有する。フラップ(37)は、室内吹出口(31b)の長手方向に沿って延びる長板状に形成される。フラップ(37)は、モータの駆動により回動する。フラップ(37)は、その回動に伴い室内吹出口(31b)を開閉する。
フラップ(37)は、傾斜角度を段階的に変えられるように構成される。本例のフラップ(37)が調節される位置は、6つの位置を含む。これら6つの位置は、閉位置と、5つの開位置とを含む。5つの開位置には、図3に示す略水平吹出位置を含む。閉位置のフラップ(37)は、室内吹出口(31b)を実質的に閉じる。閉位置のフラップ(37)と室内吹出口(31b)との間には、隙間が形成されてもよい。
上述したように、空調室内機(30)は、ホース(2)を介して調湿ユニット(20)と接続される。空調室内機(30)に接続するホース(2)の端部は、室内空気通路(31c)における室内熱交換器(34)の上流に連通する。調湿ユニット(20)から空調室内機(30)へ送られる空気は、ホース(2)を通って室内空気通路(31c)における室内熱交換器(34)の上流に供給される。空調室内機(30)から調湿ユニット(20)へ送られる空気は、室内空気通路(31c)における室内熱交換器(34)の上流からホース(2)へ流入する。
(2-4)リモートコントローラ
図2および図4に示すように、リモートコントローラ(40)は、室内においてユーザが操作可能な位置に配置される。リモートコントローラ(40)は、表示部(41)と入力部(42)とを有する。表示部(41)は、所定の情報を表示する。表示部(41)は、例えば液晶モニタによって構成される。所定の情報は、空気調和装置(1)の運転状態や設定温度などを示す情報である。入力部(42)は、ユーザからの各種設定を行う入力操作を受け付ける。入力部(42)は、例えば物理的な複数のスイッチで構成される。ユーザは、リモートコントローラ(40)の入力部(42)を操作することで、空気調和装置(1)の運転モード、目標温度、目標湿度などを設定できる。
(2-5)センサ
図2および図4に示すように、空気調和装置(1)は、複数のセンサを有する。複数のセンサは、冷媒用のセンサと、空気用のセンサとを含む。冷媒用のセンサは、高圧冷媒の温度や圧力を検出するセンサ、低圧冷媒の温度や圧力を検出するセンサを含む(図示省略)。
空気用のセンサは、外気温度センサ(51)、外気湿度センサ(52)、内気温度センサ(53)、内気湿度センサ(54)、および湿度センサ(55)を含む。
外気温度センサ(51)は、空調室外機(10)に設けられる。外気温度センサ(51)は、室外空気の温度を検出する。
外気湿度センサ(52)は、第2通路(62)に設けられ、調湿ロータ(22)の上流(例えば、吸湿側吸込口(61a)の周辺)に位置する。外気湿度センサ(52)は、外気温度センサ(51)と同様に、室外ケーシング(11)の室外吸込口(11a)の周辺に設けられてもよい。外気湿度センサ(52)は、室外空気の湿度を検出する。本例の外気湿度センサ(52)は、室外空気の相対湿度を検出するが、絶対湿度を検出してもよい。
内気温度センサ(53)および内気湿度センサ(54)は、空調室内機(30)に設けられる。内気温度センサ(53)は、室内空気の温度を検出する。内気湿度センサ(54)は、室内空気の湿度を検出する。内気湿度センサ(54)は、室内空気の相対湿度を検出するが、絶対湿度を検出してもよい。
本例の湿度センサ(55)は、第1通路(27)に設けられる。この湿度センサ(55)は、第2切換ダンパ(29)の第2出入口(29b)と、室外ケーシング(11)の接続口(21b)との間に位置する。湿度センサ(55)は、第1通路(27)を流れる空気の湿度を検出する。本例の湿度センサ(55)は、空気の相対湿度を検出するが、絶対湿度を検出してもよい。
(2-6)制御部
図2および図4に示すように、空気調和装置(1)は、制御部(C)を有する。制御部(C)は、冷媒回路(R)の動作を制御する。制御部(C)は、空調室外機(10)、調湿ユニット(20)、および空調室内機(30)の動作を制御する。制御部(C)は、室外制御部(OC)と、室内制御部(IC)と、リモートコントローラ(40)とを含む。室外制御部(OC)は空調室外機(10)に設けられる。室内制御部(IC)は空調室内機(30)に設けられる。室内制御部(IC)および室外制御部(OC)のそれぞれは、MCU(Micro Control Unit,マイクロコントローラユニット)、電気回路、電子回路を含む。MCUは、CPU(Central Processing Unit,中央演算処理装置)、メモリ、通信インターフェースを含む。メモリには、CPUが実行するための各種のプログラムが記憶されている。
室外制御部(OC)には、外気温度センサ(51)の検出値、外気湿度センサ(52)の検出値、および湿度センサ(55)の検出値が入力される。
室外制御部(OC)は、圧縮機(12)、室外ファン(13)、膨張弁(15)および四方切換弁(16)に接続される。室外制御部(OC)は、空調室外機(10)の運転の実行および停止を行うための制御信号を、圧縮機(12)、室外ファン(13)、膨張弁(15)、および四方切換弁(16)に出力する。室外制御部(OC)は、圧縮機(12)の第1モータ(M1)の運転周波数、室外ファン(13)の第2モータ(M2)の回転数、四方切換弁(16)の状態および膨張弁(15)の開度を制御する。
室外制御部(OC)はさらに、調湿ロータ(22)、第1ファン(26)、第2ファン(23)、ヒータ(25)、および第1切換ダンパ(24)に接続される。室外制御部(OC)は、調湿ユニット(20)の運転の実行および停止を行うための制御信号を、調湿ロータ(22)、第1ファン(26)、第2ファン(23)、ヒータ(25)、および第1切換ダンパ(24)に出力する。室外制御部(OC)は、調湿ロータ(22)の第3モータ(M3)、第1ファン(26)の第4モータ(M4)、第2ファン(23)の第6モータ(M6)の回転数と、調湿ロータ(22)および第1切換ダンパ(24)の動作と、ヒータ(25)の出力とを制御する。
室内制御部(IC)には、内気温度センサ(53)の検出値、および内気湿度センサ(54)の検出値が入力される。
室内制御部(IC)は、リモートコントローラ(40)と通信可能に接続される。室内制御部(IC)は、室内ファン(32)に接続される。室内制御部(IC)は、空調室内機(30)の運転の実行および停止を行うための制御信号を、室内ファン(32)に出力する。室内制御部(IC)は、室内ファン(32)の第5モータ(M5)の回転数を制御する。室内制御部(IC)は、室外制御部(OC)と通信可能に接続される。
リモートコントローラ(40)は、室内制御部(IC)と通信可能に接続される。リモートコントローラ(40)は、入力部(42)でのユーザの操作に応じて、空気調和装置(1)の運転を指示する指示信号を室内制御部(IC)に送信する。室内制御部(IC)は、リモートコントローラ(40)からの指示信号を受信すると、その指示信号を室外制御部(OC)に送信する。室内制御部(IC)は、その指示信号に従い、空調室内機(30)の上述した各機器の動作を制御する。室外制御部(OC)が、室内制御部(IC)からの指示信号を受信すると、空調室外機(10)および調湿ユニット(20)の上述した各機器の動作を制御する。
(3)運転動作
空気調和装置(1)が実行する運転モードは、冷房運転、暖房運転、給気運転、排気運転、除湿運転、加湿運転、除湿冷房運転、および加湿暖房運転を含む。制御部(C)は、リモートコントローラ(40)からの指示信号に基づいて、これらの運転を実行させる。
(3-1)冷房運転
冷房運転は、蒸発器として機能する室内熱交換器(34)により室内の空気を冷却する運転である。調湿ユニット(20)は停止する。冷房運転では、制御部(C)が、圧縮機(12)、室外ファン(13)、および室内ファン(32)を運転させる。制御部(C)は、四方切換弁(16)を第1状態に設定する。制御部(C)は、膨張弁(15)の開度を適宜調節する。冷房運転では、圧縮した冷媒が室外熱交換器(14)で放熱し、室内熱交換器(34)で蒸発する第1冷凍サイクルが行われる。
冷房運転では、内気温度センサ(53)で検出する室内温度が設定温度に収束するように、制御部(C)が室内熱交換器(34)の目標蒸発温度を調節する。制御部(C)は、室内熱交換器(34)の冷媒の蒸発温度が目標蒸発温度に収束するように、圧縮機(12)の回転数を制御する。冷房運転では、室内ファン(32)により搬送された空気が室内熱交換器(34)を通過する際に冷却される。室内熱交換器(34)によって冷却された空気は、空調室内機(30)の室内吹出口(31b)から室内(I)へ供給される。
(3-2)暖房運転
暖房運転は、放熱器として機能する室内熱交換器(34)により室内の空気を加熱する運転である。調湿ユニット(20)は停止する。暖房運転では、制御部(C)が、圧縮機(12)、室外ファン(13)、および室内ファン(32)を運転させる。制御部(C)は、四方切換弁(16)を第2状態に設定する。制御部(C)は、膨張弁(15)の開度を適宜調節する。暖房運転では、圧縮機(12)で圧縮した冷媒が室内熱交換器(34)で放熱し、室外熱交換器(14)で蒸発する第2冷凍サイクルが行われる。
暖房運転では、内気温度センサ(53)によって検出される室内温度が設定温度に収束するように、制御部(C)が室内熱交換器(34)の目標凝縮温度を調節する。制御部(C)は、室内熱交換器(34)の冷媒の凝縮温度が目標凝縮温度に収束するように、圧縮機(12)の回転数を制御する。暖房運転では、室内ファン(32)により搬送された空気が室内熱交換器(34)を通過する際に加熱される。室内熱交換器(34)で加熱された空気は、空調室内機(30)の室内吹出口(31b)から室内(I)へ供給される。
(3-3)給気運転
給気運転は、室外空気を室内に供給する運転である。給気運転では、図2の実線の矢印で示すように、室外空気がホース(2)を通じて空調室内機(30)へ送られる。給気運転では、制御部(C)がヒータ(25)、調湿ロータ(22)、および第2ファン(23)を停止させ、第1ファン(26)を運転させる。制御部(C)は、第1切換ダンパ(24)を第3状態(図2の実線で示す状態)に設定し、第2切換ダンパ(29)を第5状態に設定する(図5参照)。給気運転において、第1ファン(26)によって搬送される室外空気は、ホース(2)を通じて空調室内機(30)に送られ、空調室内機(30)の室内吹出口(31b)から室内(I)へ供給される。なお、冷房運転または暖房運転と同時に給気運転を行ってもよい。
(3-4)排気運転
排気運転は、室内空気を室外に排出する運転である。排気運転では、図2の破線の矢印で示すように、室内空気がホース(2)を通じて調湿ユニット(20)へ送られる。排気運転では、制御部(C)がヒータ(25)、調湿ロータ(22)、および第2ファン(23)を停止させ、第1ファン(26)を運転させる。制御部(C)は、第1切換ダンパ(24)を第3状態(図2の実線で示す状態)に設定し、第2切換ダンパ(29)を第6状態に設定する(図6参照)。排気運転において、第1ファン(26)によって搬送される室内空気は、ホース(2)を通じて調湿ユニット(20)に送られ、調湿ユニット(20)の吸排気口(21a)から室外へ排出される。なお、冷房運転または暖房運転と同時に排気運転を行ってもよい。
(3-5)除湿運転
除湿運転では、調湿ユニット(20)により除湿した空気を室内に供給する運転である。除湿運転では、調湿ユニット(20)により除湿された空気が間欠的に室内に供給される。調湿ユニット(20)は、第1動作と第2動作とを交互に行う。第1動作は、空気中の水分を調湿ロータ(22)に吸着させるとともに、調湿ロータ(22)で除湿した空気を室内へ供給する動作である。第2動作は、調湿ロータ(22)を再生するとともに、再生に利用された空気を室外へ排出する動作である。
具体的には、第1動作では、制御部(C)が、第1ファン(26)を運転させ、第2ファン(23)を停止させ、ヒータ(25)を停止させ、第1切換ダンパ(24)を第3状態(図2の実線で示す状態)とし、第2切換ダンパ(29)を第5状態(図5参照)とする。第1ファン(26)によって搬送される空気は、第1通路(27)を流れ、調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)を通過する。調湿領域(22A)では、空気中の水分が吸着剤に吸着される。調湿領域(22A)で除湿された空気はホース(2)を通じて空調室内機(30)へ送られ、空調室内機(30)の室内吹出口(31b)から室内(I)へ供給される。
第2動作(調湿ロータ(22)の再生処理)は、制御部(C)が、第1ファン(26)およびヒータ(25)を運転させ、第2ファン(23)を停止させ、第1切換ダンパ(24)を第4状態(図2の破線で示す状態)とし、第2切換ダンパ(29)を第5状態(図5参照)とする。第1ファン(26)によって搬送される空気は、第1通路(27)を流れ、ヒータ(25)によって加熱された後、調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)を流れる。調湿領域(22A)では、吸着剤が再生される。具体的には、吸着剤に吸着された水分が脱離し、空気中に放出される。調湿ロータ(22)の再生に利用された空気は、図2の黒塗りの矢印で示すように、第1通路(27)から排気通路(28)を流れ、室外に排出される。
(3-6)加湿運転
加湿運転では、調湿ユニット(20)により加湿した空気を室内に供給する運転である。加湿運転は、連続加湿モードと、間欠加湿モードとを含む。制御部(C)は、調湿ユニット(20)に連続加湿モードと間欠加湿モードを選択的に実行させるように構成される。
調湿ユニット(20)は、加湿開始条件が成立すると加湿運転を開始し、加湿終了条件が成立すると加湿運転を終了する。本実施形態の調湿ユニット(20)において、加湿開始条件は“制御部(C)に加湿開始指令信号が入力された”という条件であり、加湿終了条件は“制御部(C)に加湿終了指令信号が入力された”という条件である。加湿開始指令信号と加湿終了指令信号のそれぞれは、ユーザーがリモートコントローラ(40)を操作することによって、リモートコントローラ(40)から制御部(C)へ送信される。
なお、制御部(C)は、調湿ユニット(20)の加湿運転の開始と終了を、自動的に判断するように構成されていてもよい。この場合は、制御部(C)に設けられた判断部が、内気湿度センサ(54)の計測値等に基づいて、加湿開始指令信号と加湿終了指令信号とを生成する。
(3-6-1)連続加湿モード
連続加湿モードは、調湿ユニット(20)が加湿した空気(第1空気)を、連続的に室内へ供給する運転モードである。連続加湿モードにおいて、制御部(C)は、第1ファン(26)および第2ファン(23)を作動させ、調湿ロータ(22)を回転させ、ヒータ(25)をON状態(通電状態)とする。また、制御部(C)は、第1切換ダンパ(24)を第3状態とし、第2切換ダンパ(29)を第5状態とする。
連続加湿モードでは、第2空気である室外空気が第2通路(62)を流れる。第2通路(62)を流れる第2空気は、調湿ロータ(22)の吸着領域(22C)を流れる。吸着領域(22C)では、第2空気中の水分が吸着剤に吸着される。調湿ロータ(22)に水分を付与した第2空気は、第2通路(62)から室外に排出される。
また、連続加湿モードでは、第1空気である室外空気が第1通路(27)を流れる。第1通路(27)を流れる第1空気は、ヒータ(25)によって加熱された後、調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)を流れる。調湿領域(22A)では、ヒータ(25)から送られた第1空気によって吸着剤が加熱され、吸着剤から水分が脱離する。調湿領域(22A)では、吸着剤から脱離した水分が第1空気へ放出される。調湿ロータ(22)で加湿された第1空気は、ホース(2)を通じて空調室内機(30)へ送られ、空調室内機(30)の室内吹出口(31b)から室内(I)へ供給される。
(3-6-2)間欠加湿モード
間欠加湿モードは、調湿ユニット(20)が加湿した空気(第1空気)を、間欠的に室内へ供給する運転モードである。
図7に示すように、間欠加湿モードでは、調湿ユニット(20)が、単位動作を繰り返し実行する。単位動作は、第3動作と第4動作とを順に実行する動作である。単位動作では、第3動作の終了後に第4動作が行われる。従って、間欠加湿モードにおいて、調湿ユニット(20)は、第3動作と第4動作を交互に繰り返し実行する。
〈第3動作〉
第3動作は、空気中の水分を調湿ロータ(22)に吸着させるとともに、調湿ロータ(22)を通過した空気を室外へ排出する動作である。第3動作は、水分捕集動作である。
第3動作では、制御部(C)が、第2ファン(23)を作動させ、調湿ロータ(22)を回転させ、第1ファン(26)を停止状態とし、ヒータ(25)をOFF状態(非通電状態)にする。また、制御部(C)は、第2切換ダンパ(29)を第5状態とする。第1切換ダンパ(24)は、第3状態と第4状態のどちらであってもよい。
第2ファン(23)が作動すると、室外空気である第2空気が、吸湿側吸込口(61a)から第2通路(62)へ流入し、第2通路(62)を流れ、調湿ロータ(22)の吸着領域(22C)を通過する。吸着領域(22C)では、第2空気中の水分が調湿ロータ(22)の吸着剤に吸着される。吸着領域(22C)を通過した第2空気は、吸湿側排気口(61b)から室外に排出される。
〈第4動作〉
第4動作は、調湿ロータ(22)を再生するとともに、調湿ロータ(22)から水分が付与された空気を室内へ供給する動作である。第4動作は、水分放出動作である。
第4動作では、制御部(C)が、第1ファン(26)及び第2ファン(23)を作動させ、調湿ロータ(22)を回転させ、ヒータ(25)をON状態(通電状態)にする。また、制御部(C)は、第1切換ダンパ(24)を第3状態とし、第2切換ダンパ(29)を第5状態とする。
第1ファン(26)が作動すると、室外空気である第1空気が、吸排気口(21a)から第1通路(27)へ流入し、第1通路(27)を流れ、ヒータ(25)によって加熱された後に調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)を通過する。調湿領域(22A)では、ヒータ(25)から送られた第1空気によって吸着剤が加熱され、吸着剤から水分が脱離する。調湿領域(22A)では、吸着剤から第1空気へ水分が放出される。調湿ロータ(22)によって加湿された第1空気は、ホース(2)を通じて空調室内機(30)へ送られ、空調室内機(30)の室内吹出口(31b)から室内(I)へ供給される。
第3動作中と同様に、第2ファン(23)が作動すると、室外空気である第2空気が、第2通路(62)を流れ、調湿ロータ(22)の吸着領域(22C)を通過する。吸着領域(22C)に水分を奪われた第2空気は、吸湿側排気口(61b)から室外に排出される。
〈第3動作の開始と終了〉
調湿ユニット(20)の間欠加湿モードにおいて、制御部(C)は、間欠加湿モードの開始指令が入力されたとき、又は直前の第4動作が終了したときに、調湿ユニット(20)に第3動作を開始させる。
また、制御部(C)は、調湿ユニット(20)が第3動作を実行している状態で第1終了条件が成立すると、調湿ユニット(20)に第3動作を終了させる。
第1終了条件は、“第3動作の継続時間が、所定の第1基準時間(例えば、15分)に達する”という条件である。第3動作の継続時間が第1基準時間に達すると、調湿ロータ(22)の吸着剤が概ね飽和状態に達しており、第3動作を継続しても調湿ロータ(22)が吸着する水分の量は増えないと判断できる。そこで、この第1終了条件が成立すると、制御部(C)は、調湿ユニット(20)に第3動作を終了させる。
〈第4動作の開始と終了〉
調湿ユニット(20)の間欠加湿モードにおいて、制御部(C)は、直前の第3動作が終了したときに、調湿ユニット(20)に第4動作を開始させる。
また、制御部(C)は、調湿ユニット(20)が第4動作を実行している状態で第2終了条件が成立すると、調湿ユニット(20)に第4動作を終了させる。
第2終了条件は、“第4動作の継続時間が、所定の第2基準時間(例えば、10分)に達する”という条件である。第4動作の継続時間が第2基準時間に達すると、調湿ロータ(22)の吸着剤が保持する水分の量が少なくなっていて、第4動作を継続しても第1空気に対する加湿量が充分に得られないと判断できる。そこで、この第2終了条件が成立すると、制御部(C)は、調湿ユニット(20)に第4動作を終了させる。
なお、第2終了条件は、“調湿ロータ(22)において加湿された第1空気の湿度(具体的には、湿度センサ(55)の計測値)が所定の基準湿度よりも低い”という条件であってもよい。調湿ロータ(22)を通過した第1空気の湿度が基準湿度よりも低い場合は、調湿ロータ(22)に残存する水分の量が少なくなっており、第4動作を継続しても第1空気に対する加湿量が充分に得られないと判断できる。そこで、この第2終了条件が成立すると、制御部(C)は、調湿ユニット(20)に第4動作を終了させる。
〈ユーザーに対する報知〉
ここで、調湿ユニット(20)が間欠加湿モードを実行している状態において、調湿ユニット(20)が第3動作(水分捕集動作)を行っていることは、ユーザーに報知しないのが望ましい。調湿ユニット(20)が第3動作(水分捕集動作)を実行していて、室内に対する“加湿した第1空気”の供給が停止していることをユーザーに知らせると、加湿量が少なくなっているとユーザーが誤認するおそれがあるからである。
従って、調湿ユニット(20)が間欠加湿モードを実行している状態であっても、間欠加湿モードを実行中であることを、リモートコントローラ(40)の表示部(41)に表示しないのが望ましい。例えば、制御部(C)に加湿開始指令信号が入力されてから加湿終了指令信号が入力されるまでの間は、リモートコントローラ(40)の表示部(41)には、調湿ユニット(20)が連続加湿モードと間欠加湿モードのどちらを実行中であるかを表示せず、単に調湿ユニット(20)が加湿運転を実行中であることを表示するのが望ましい。
(3-7)除湿冷房運転
除湿冷房運転は、上述した冷房運転と除湿運転とが同時に行われる。具体的には、調湿ユニット(20)によって空気が除湿されるとともに、蒸発器として機能する室内熱交換器(34)によって空気が冷却される。
(3-8)加湿暖房運転
加湿暖房運転は、上述した暖房運転と加湿運転とが同時に行われる。具体的には、調湿ユニット(20)によって空気が加湿されるとともに、放熱器として機能する室内熱交換器(34)によって空気が加熱される。
(4)実施形態の特徴
本実施形態の空気調和装置(1)では、調湿ユニット(20)が間欠加湿モードを有する。間欠加湿モードにおいて、調湿ユニット(20)は、単位動作を繰り返し行う。単位動作において、調湿ロータ(22)は、第3動作(水分捕集動作)において第2空気から奪った水分を、第4動作(水分放出動作)において第1空気に付与する。第3動作(水分捕集動作)では、ヒータ(25)による第1空気の加熱が停止するため、調湿ロータ(22)の温度が低く抑えられる。調湿ロータ(22)の温度が低く抑えられると、調湿ロータ(22)を通過する第2空気の温度の上昇が抑えられ、その結果、調湿ロータ(22)を通過する第2空気の相対湿度の低下が抑えられる。
調湿ロータ(22)を通過する第2空気の相対湿度が高いほど、調湿ロータ(22)の吸着剤が第2空気から吸着する水分の量が多くなる。そのため、本実施形態によれば、ヒータ(25)によって加熱した第1空気を調湿ロータ(22)へ送りつつ第2空気を調湿ロータ(22)へ送る場合に比べて、調湿ロータ(22)が第2空気から吸着する水分の量が増加する。その結果、第4動作(水分放出動作)において調湿ロータ(22)が第1空気に付与する水分の量が増加し、調湿ユニット(20)の加湿能力が向上する。
ここで、ヒータ(25)によって加熱した第1空気を調湿ロータ(22)へ送りつつ第2空気を調湿ロータ(22)へ送る動作だけを調湿ユニット(20)が行う場合は、調湿ロータ(22)の温度が高くなって調湿ロータ(22)が第2空気から吸着する水分の量が少なくなり、調湿ユニット(20)の加湿能力が低い状態になっていても、ヒータ(25)への通電が継続される。そのため、低い加湿能力しか得られないにも拘わらず、ヒータ(25)が電力を消費し続けることになる。
一方、本実施形態の調湿ユニット(20)が行う間欠加湿モードでは、第3動作(水分捕集動作)の実行中にヒータ(25)がOFF状態(非通電状態)になる。つまり、本実施形態の調湿ユニット(20)が行う間欠加湿モードでは、第4動作(水分放出動作)において第1空気への加湿量が充分に得られない状態になると、調湿ユニットの実行する動作が第4動作から第3動作に切り換わってヒータ(25)がOFF状態(非通電状態)になる。そのため、本実施形態によれば、調湿ロータ(22)が第2空気から吸着する水分の量を増加させつつ、ヒータ(25)の消費電力を低減できる。従って、本実施形態によれば、調湿ユニット(20)の加湿能力を維持しつつ、調湿ユニット(20)の消費電力を削減できる。
(5)実施形態の変形例
本実施形態の空気調和装置(1)の変形例について説明する。
(5-1)第1変形例
本実施形態の調湿ユニット(20)において、制御部(C)は、間欠加湿モードの第4動作において、第2ファン(23)を停止させてもよい。
図8に示すように、制御部(C)は、第4動作の継続時間の一部において、第2ファン(23)を停止させてもよい。図8に示す例において、制御部(C)は、第4動作の開始時点から所定時間(例えば、5分間)にわたって第2ファン(23)を停止させ、第4動作の開始時点から所定時間が経過すると第2ファン(23)を作動させる。
図9に示すように、制御部(C)は、第4動作の継続時間の全部において、第2ファン(23)を停止させてもよい。この場合、制御部(C)は、第4動作の開始時点で第2ファン(23)を停止させ、第4動作が終了して第3動作が開始する時点で第2ファン(23)を作動させる。
本変形例の第4動作では、第2通路(62)における第2空気の流れが停止した状態で、ヒータ(25)によって加熱された第1空気が調湿ロータ(22)へ送られ続ける。そのため、この状態では、第1空気と第2空気の両方が調湿ロータ(22)へ送られる状態に比べて、調湿ロータ(22)の全体の温度が高く保たれる。その結果、本変形例によれば、ヒータ(25)の加熱量を低く抑えることができる。
(5-2)第2変形例
本実施形態の調湿ユニット(20)において、制御部(C)は、間欠加湿モードの第3動作において、第1ファン(26)と第2ファン(23)の両方を作動させてもよい。
本変形例の第3動作では、制御部(C)が、第1ファン(26)及び第2ファン(23)を作動させ、調湿ロータ(22)を回転させ、ヒータ(25)をOFF状態(非通電状態)にする。また、制御部(C)は、第1切換ダンパ(24)を第4状態とし、第2切換ダンパ(29)を第5状態とする。
本変形例の第3動作では、調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)を第1空気である室外空気が通過し、調湿ロータ(22)の吸着領域(22C)を第2空気である室外空気が通過する。そして、調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)と吸着領域(22C)の両方において、室外空気に含まれる水分が調湿ロータ(22)の吸着剤に吸着される。調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)を通過した第1空気は、第1通路(27)から排気通路(28)を流れ、室外に排出される。調湿ロータの吸着領域(22C)を通過した第2空気は、第2通路(62)を流れ、吸湿側排気口(61b)から室外に排出される。
本変形例の第3動作では、調湿ロータ(22)の調湿領域(22A)と吸着領域(22C)の両方において、室外空気に含まれる水分が調湿ロータ(22)の吸着剤に吸着される。そのため、第3動作に要する時間を短縮でき、一定の時間内に実行できる単位動作の回数を増やすことができるため、調湿ユニット(20)の加湿能力を高めることができる。
(5-3)第3変形例
本実施形態の調湿ユニット(20)は、間欠加湿モードにおいて、二つの単位動作の間に、単位動作以外の動作を行ってもよい。この単位動作以外の動作の一例として、調湿ユニット(20)を一時的に(例えば30秒程度の比較的短い時間に亘って)停止させる動作が挙げられる。
また、本実施形態の調湿ユニット(20)は、間欠加湿モードの各単位動作において、第3動作と第4動作の間に、第3動作および第4動作以外の動作を行ってもよい。この第3動作および第4動作以外の動作の一例として、調湿ユニット(20)を一時的に(例えば30秒程度の比較的短い時間に亘って)停止させる動作が挙げられる。
(5-4)第4変形例
本実施形態の空気調和装置(1)において、制御部(C)は、調湿ユニット(20)の加湿運転において、連続加湿モードと間欠加湿モードを自動的に切り換えるように構成されていてもよい。
本変形例の制御部(C)は、例えば、外気湿度センサ(52)の計測値(室外空気の湿度の測定値)に基づいて、連続加湿モードと間欠加湿モードの一方を選択するように構成されていてもよい。この場合、制御部(C)は、外気湿度センサ(52)の計測値が所定の基準湿度よりも高いとき(又は基準湿度以上のとき)に調湿ユニット(20)に連続加湿モードを実行させ、外気湿度センサ(52)の計測値が所定の基準湿度以下のとき(又は、基準湿度よりも低いとき)に調湿ユニット(20)に間欠加湿モードを実行させる。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態の要素を適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上に説明したように、本開示は、加湿装置および空気調和装置について有用である。
1 空気調和装置
3 液連絡官(冷媒配管)
4 ガス連絡管(冷媒配管)
10 空調室外機(室外機)
20 調湿ユニット(加湿装置)
22 調湿ロータ(ロータ部材)
25 ヒータ(加熱器)
27 第1通路
30 空調室内機(室内機)
62 第2通路

Claims (6)

  1. 第1空気が流れる第1通路(27)と、
    第2空気が流れる第2通路(62)と、
    空気中の水分を吸着する吸着剤を有し、上記第1通路(27)と上記第2通路(62)のそれぞれを横断するように設けられて回転するロータ部材(22)と、
    上記ロータ部材(22)へ送られる上記第1空気を加熱する加熱器(25)とを備え、
    上記ロータ部材(22)によって加湿された上記第1空気を室内へ供給することによって室内を加湿する加湿装置(20)であって、
    水分捕集動作を実行後に水分放出動作を実行する単位動作を繰り返し行う間欠加湿モードを有し、
    上記水分捕集動作は、上記加熱器(25)による上記第1空気の加熱を停止し且つ室内への上記第1空気の供給を停止した状態で、上記第2空気を上記ロータ部材(22)へ供給して上記第2空気中の水分を上記ロータ部材(22)に吸着させる動作であり、
    上記水分放出動作は、上記加熱器(25)によって加熱された上記第1空気を上記ロータ部材(22)へ送り、上記ロータ部材(22)によって加湿された上記第1空気を室内へ供給する動作である
    加湿装置。
  2. 上記間欠加湿モードは、上記加湿装置(20)が上記水分捕集動作と上記水分放出動作を交互に繰り返し行う運転モードである
    請求項1に記載の加湿装置。
  3. 上記加湿装置(20)は、上記水分捕集動作の実行中に第1終了条件が成立すると上記水分捕集動作を終了し、
    上記第1終了条件は、上記水分捕集動作の継続時間が第1基準時間に達するという条件である
    請求項1又は2に記載の加湿装置。
  4. 上記加湿装置(20)は、上記水分放出動作の実行中に第2終了条件が成立すると上記水分放出動作を終了し、
    上記第2終了条件は、上記水分放出動作の継続時間が第2基準時間に達するという条件、又は上記ロータ部材(22)において加湿された上記第1空気の湿度が所定湿度よりも低いという条件である
    請求項1又は2に記載の加湿装置。
  5. 上記加湿装置(20)は、上記水分放出動作を実行している時間の少なくとも一部において、上記第2通路(62)における上記第2空気の流れを停止させる
    請求項1又は2に記載の加湿装置。
  6. 請求項1又は2に記載の加湿装置(20)と、
    互いに冷媒配管(3,4)によって接続されて冷凍サイクルを行う室外機(10)及び室内機(30)とを備える
    空気調和装置。
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