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JP7145664B2 - コンビニエンスストア - Google Patents

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JP7145664B2
JP7145664B2 JP2018131046A JP2018131046A JP7145664B2 JP 7145664 B2 JP7145664 B2 JP 7145664B2 JP 2018131046 A JP2018131046 A JP 2018131046A JP 2018131046 A JP2018131046 A JP 2018131046A JP 7145664 B2 JP7145664 B2 JP 7145664B2
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Description

本発明は、コンビニエンスストアに関する。
従来より、小規模な店舗の一種として、コンビニエンスストアが知られている(例えば特許文献1参照)。コンビニエンスストアでは、日用雑貨類など多数の品種の商品が取り扱われており、買い物を行う顧客にとって利便性のよいものとなっている。
特開2014-105458号公報
コンビニエンスストアに顧客が自動車で買い物に行く場合、コンビニエンスストアの駐車場に自動車を停め、その後、自動車から降りて店舗に入り買い物を行うことになると考えられる。しかしながら、小さな子供を連れている場合等、自動車からわざわざ降りて買い物を行うのが面倒な場合もあると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、顧客が車両から降りることなく買い物を行うことを可能とするコンビニエンスストアを提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明のコンビニエンスストアは、敷地と、その敷地内に設けられた店舗とを備えるコンビニエンスストアであって、前記店舗内には、レジカウンタが設置されてなるカウンタ部が設けられており、前記店舗には、店舗内スペースとして、商品が陳列されている売り場スペースと、その売り場スペースと前記カウンタ部により区画された店員用スペースとが設けられ、前記店舗において前記店員用スペースを屋外と仕切っている外壁部には、前記店員用スペースと屋外とを連通する屋外用窓口が設けられており、前記敷地内には、車両を前記店舗の周囲に沿って前記屋外用窓口へ誘導する車両誘導路が設けられていることを特徴とする。
一般に、コンビニエンスストアの店舗内には、店舗内スペースとして、カウンタ部により区画された売り場スペース及び店員用スペースが設けられている。この場合、店員は、店員用スペースにおいてカウンタ部を挟んで売り場スペース内の顧客に商品を販売する等、接客を行うことが可能となっている。
ここで、本発明では、こうしたコンビニエンスストアの店舗において、店員用スペースを屋外と仕切っている外壁部に、店員用スペースと屋外とを連通する屋外用窓口が設けられている。そして、敷地には店舗の周囲に沿って車両を屋外用窓口へ誘導する車両誘導路が設けられている。かかる構成によれば、顧客が車両で買い物に来た場合に、その顧客の車両を車両誘導路に沿って屋外用窓口まで導くことができる。また、その車両内の顧客に対し、店員は屋外用窓口を通じて店員用スペースから商品を販売する等の対応を行うことが可能となる。これにより、車両で買い物に来た顧客が、車両から降りることなく買い物することを可能とできる。
第2の発明のコンビニエンスストアは、第1の発明において、前記外壁部のうち、前記店員用スペースを挟んで前記カウンタ部とは反対側に位置する壁部に前記屋外用窓口が設けられていることを特徴とする。
店員が店内の顧客に加え、車両に乗った屋外の顧客にも屋外用窓口を通じて対応することを可能とした上記第1の発明の構成では、店員が店員用スペースにおいてカウンタ部と屋外用窓口との間を行き来することになると考えられる。そこで本発明では、その点に鑑み、カウンタ部と店員用スペースを挟んで反対側に位置する壁部に屋外用窓口を設けている。この場合、店員がカウンタ部と屋外用窓口との間を行き来するに際し、カウンタ部に沿っての移動を少なくすることができるため、カウンタ部で接客を行う他の店員が邪魔となり行き来しづらいといった事態を生じにくくすることができる。これにより、店員が店内の顧客と車両内の顧客とにそれぞれ対応を行う構成にあって、その対応をし易くすることが可能となる。
第3の発明のコンビニエンスストアは、第1又は第2の発明において、前記外壁部には、前記屋外用窓口と横並びで、前記店員用スペースから屋外への出入りが可能な屋外出入口が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、屋外用窓口の近くに店員用スペースから屋外への出入りが可能な屋外出入口が設けられている。この場合、顧客の購入した商品が多かったりして、顧客に商品を屋外用窓口より受け渡すのが困難な場合等に、店員が屋外出入口より商品を屋外に持ち出して顧客に手渡したり車両に載せたりといった対応をとることが可能となる。
第4の発明のコンビニエンスストアは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記外壁部の屋外側において前記屋外用窓口の上方には庇部が設けられていることを特徴とする本発明によれば、雨天時に顧客が車両に乗ったまま買い物を行うに際し、雨に濡れることなく買い物を行うことが可能となる。
第5の発明のコンビニエンスストアは、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記店舗内には、商品を陳列する商品陳列部が、その背面部及び側面部のうち少なくともいずれかを前記外壁部と離間対向させた状態で設置されていることで、前記商品陳列部と前記外壁部との間に陳列部裏スペースが形成されており、前記陳列部裏スペースは、前記店員用スペースと連続していることを特徴とする。
ところで、顧客が車両で買い物に来る場合、店舗側としてはその顧客から事前に購入する商品の注文を受け付け、商品の準備をしておくのが望ましいと考えられる。そうすれば、顧客が店舗に到着した際、速やかに商品を顧客に販売することができるからである。ここで、顧客の商品を事前に準備する場合、その商品を店舗内に置いておくためのスペースが必要となる。そこで本発明では、この点に鑑み、商品を陳列する商品陳列部を外壁部から離間設置することで、商品陳列部と外壁部との間に店員用スペースと連続する陳列部裏スペースを形成している。この場合、その陳列部裏スペースを、商品置きスペースとして利用することができるため、顧客からの事前注文に対応する上で好適な構成とすることができる。
第6の発明のコンビニエンスストアは、第5の発明において、前記外壁部は、互いに直角をなして配置される一対の壁部を有し、前記商品陳列部が、その背面部を前記一対の壁部のうち一方の壁部に離間対向させた状態で、かつ、その側面部を他方の壁部と離間対向させた状態で設置されていることで、前記商品陳列部と前記外壁部との間に平面視L字状の前記陳列部裏スペースが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、陳列部裏スペースが平面視L字状に形成されているため、陳列部裏スペースすなわち商品置きスペースを広く確保することができる。
第7の発明のコンビニエンスストアは、第5又は第6の発明において、前記陳列部裏スペースは、前記外壁部のうち前記屋外用窓口が形成された壁部に隣接し、かつ、前記店員用スペースと当該壁部の壁幅方向に連続していることを特徴とする。
本発明によれば、外壁部のうち屋外用窓口が形成された壁部に沿って店員用スペースと陳列部裏スペースとが連続している。この場合、店員が屋外用窓口より車両内の顧客に渡す商品を店員用スペースから陳列部裏スペース(商品置きスペース)に取りに行く際、壁部に沿って速やかに取りに行くことが可能となる。そのため、車両内の顧客に速やかに商品を受け渡すことが可能となる。
第8の発明のコンビニエンスストアは、第1乃至第7のいずれかの発明において、前記外壁部の屋外側において前記屋外用窓口の横隣りには自動販売機が設置され、前記自動販売機には前記店員用スペースから前記屋外用窓口を通じて商品補充が可能となっていることを特徴とする。
本発明によれば、顧客が車両に乗ったまま自動販売機で商品を購入することが可能となる。また、店員は店員用スペースから屋外用窓口を通じて自動販売機に商品補充を行うことができるため、店員の作業負荷低減を図ることができる。
コンビニエンスストアにおける店舗の間取りを示す平面図。 (a)が店舗を示す背面図であり、(b)が店舗を示す側面図である。 他の実施形態における店舗の間取りを示す平面図。 他の実施形態における屋外用窓口の周辺を拡大して示す図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は、コンビニエンスストアにおける店舗の間取りを示す平面図である。図2は、(a)が店舗を示す背面図であり、(b)が店舗を示す側面図である。
図1及び図2に示すように、コンビニエンスストア10は、敷地11と、その敷地11に設けられた店舗12とを備える。店舗12は、平屋建てとされ、平面視において長方形状をなしている。店舗12の外周部には、外壁部13が設けられている。この外壁部13により店舗12の内外が仕切られている。
外壁部13は、店舗12の四方に設けられた複数の壁部13a~13dを有している。これら壁部13a~13dのうち、壁部13a,13cが店舗12における長辺側に配置され、壁部13b,13dが店舗12における短辺側に配置されている。したがって、以下においては、各壁部13a,13cを長辺側壁部13a,13cともいい、各壁部13b,13dを短辺側壁部13b,13dともいう。
店舗12内には、レジスタ16が置かれたレジカウンタ15が設置されている。レジカウンタ15は、店舗12内の略中央部において長辺側壁部13a,13cの壁幅方向に延びる向きで設置されている。レジカウンタ15は、その長手方向に並んで複数(具体的には2つ)設置され、それら各レジカウンタ15は所定の間隔をおいて配置されている。この場合、それら各レジカウンタ15によりカウンタ部18が構成され、そのカウンタ部18が長辺側壁部13a,13cと平行に延びている。
店舗12内には、店舗内スペースとして、商品が陳列されている売り場スペース21と、その売り場スペース21とカウンタ部18により区画された店員用スペース22とが設けられている。売り場スペース21は、カウンタ部18に対して長辺側壁部13aの側に設けられ、店員用スペース22は、カウンタ部18に対して長辺側壁部13cの側に設けられている。
長辺側壁部13aには、屋外から売り場スペース21へ出入り可能な出入口23が設けられている。この出入口23には、出入口ドア24が設けられている。この場合、出入口23が設けられている長辺側壁部13aの側が店舗12の正面側となる。また、出入口23を正面出入口ということもできる。なお、図示は省略するが、敷地11において長辺側壁部13aの屋外側には車両を駐車する駐車スペースが複数設けられている。
売り場スペース21には、菓子や日用品等の商品を陳列するための商品陳列棚25が設けられている。商品陳列棚25は、短辺側壁部13b,13dと平行に複数列設けられている。また、売り場スペース21には、その周縁部に複数の什器26,27が設置されている。これらの什器26,27は、例えば飲食品を陳列する冷蔵ショーケースや、冷凍食品を陳列する冷凍ショーケース等からなる。これら什器26,27のうち、什器26は、短辺側壁部13bの壁際に設置され、什器27は、長辺側壁部13cの側で什器26と直角をなすように当該什器26と連続させて設置されている。
店員用スペース22は、カウンタ部18と長辺側壁部13cとの間に形成されている。店員用スペース22は、店員がカウンタ部18を介して店舗12内(売り場スペース21)の顧客に対して商品を販売する等の接客を行う接客用スペースとなっている。この場合、店員用スペース22をいわゆるレジスペースということもできる。カウンタ部18には、各レジカウンタ15の間に店員用スペース22から売り場スペース21へ出入り可能な出入部31が設けられている。この出入部31には開閉可能な開き戸32が設けられている。
店舗12内には、店舗内スペースとして、上述した売り場スペース21及び店員用スペース22の他に、商品を保管するための倉庫スペース33が設けられている。倉庫スペース33は、売り場スペース21及び店員用スペース22と仕切壁34により仕切られている。仕切壁34は、短辺側壁部13dと平行に延びており、その仕切壁34と短辺側壁部13dとの間が倉庫スペース33となっている。なお、倉庫スペース33は、店員の休憩スペースや事務スペース等としても利用されている。そのため、倉庫スペース33には、机37aや椅子37b等が設けられている。また、仕切壁34は、長辺側壁部13cと離間して配置され、仕切壁34と長辺側壁部13cとの間が店員用スペース22から倉庫スペース33へ出入りするための出入部38となっている。
ここで、本コンビニエンスストア10では、顧客が車両で買い物に来た場合に、顧客が車両に乗ったまま買い物することが可能となっている。つまり、本コンビニエンスストア10には、いわゆるドライブスルー機能が設けられており、以下では、その機能に関する構成について説明する。
外壁部13の長辺側壁部13cには、店員用スペース22と屋外とを連通する屋外用窓口41が設けられている。この屋外用窓口41は、店員が店員用スペース22から屋外にいる顧客に商品を販売する等の接客を行うための接客口となっている。屋外用窓口41は、長辺側壁部13cにおいて壁幅方向の略中央部に配置されている。また、屋外用窓口41には、当該窓口41を開閉する開閉戸42が設けられている。開閉戸42は、例えばガラス戸からなる。
なお、長辺側壁部13cが、店員用スペース22を挟んでカウンタ部18とは反対側に位置する壁部に相当する。また、長辺側壁部13cが、屋外用窓口41が形成された壁部に相当する。
長辺側壁部13cには、屋外用窓口41と横並びで、屋外出入口44が設けられている。この屋外出入口44を通じて店員用スペース22から屋外への出入りが可能となっている。屋外出入口44には、当該出入口44を開閉する出入口ドア45が設けられている。出入口ドア45は開き戸からなり、店員用スペース22(店舗12内)側へ回動することで開状態とされるようになっている。
長辺側壁部13cの屋外側には、屋外用窓口41及び屋外出入口44の上方に庇部48が設けられている。庇部48は、長辺側壁部13cから屋外側に延出しており、その延出先の端部が一対の支柱49により支持されている。
敷地11には、店舗12の周囲に沿って車両Cを屋外用窓口41(詳しくは屋外用窓口41付近)まで誘導する車両誘導路51が設けられている。車両誘導路51は、店舗12における正面側を除く3面(つまり、外壁部13の各壁部13b~13d)に跨がって延びており、平面視にてコ字状をなしている。車両誘導路51は一方通行とされ、例えば車両誘導路51への入口が短辺側壁部13dの側に設定され、車両誘導路51からの出口が短辺側壁部13bの側に設定されている。
車両誘導路51において屋外用窓口41の屋外側には、車両Cを停車させるための停車スペース51aが設定されている。顧客が車両Cで買い物に来た場合、この停車スペース51aに車両Cを停車させ、屋外用窓口41を通じて店舗12内(詳しくは店員用スペース22内)の店員より商品を購入することになる。停車スペース51aは、庇部48により上方から覆われており、屋外用窓口41に加え屋外出入口44にも隣接している。なお、屋外用窓口41と屋外出入口44とは、車両誘導路51における車両進行方向に並んで配置され、屋外用窓口41が車両進行方向の前側に位置し、屋外出入口44が車両進行方向の後側に位置している。
ここで、上述したコンビニエンスストア10に顧客が車両Cで買い物に行く場合の流れについて説明する。
本コンビニエンスストア10(店舗12)では、車両Cで買い物に来る顧客から、事前に購入商品の注文を電話やインターネット等で受け付けることとしている。店舗12では、顧客から購入商品の注文を受け付けると、店員がその商品を売り場スペース21において集め、顧客に受け渡しできるよう準備する作業を行う。この場合、例えば、顧客の商品を袋詰めしたり箱詰めしたりして準備する。
商品を事前注文した顧客が車両Cに乗ってコンビニエンスストア10に到着すると、顧客は車両誘導路51を通じて車両Cを停車スペース51aまで移動させ、車両Cを停車スペース51aに停車させる。これにより、店員は、屋外用窓口41を通じて店員用スペース22から車両C内の顧客に商品を販売することが可能となる。この場合、店員は、顧客のために事前に準備した商品を顧客に屋外用窓口41を通じて手渡すとともに、その商品の代金を顧客から屋外用窓口41を通じて受け取る。
このように、本コンビニエンスストア10によれば、顧客が車両Cに乗ったまま商品を購入することが可能となる。そのため、顧客が車両Cから降りることなく買い物することを実現できる。
続いて、店舗12内における店員用スペース22周辺の構成について詳しく説明する。
外壁部13の長辺側壁部13cは、その一部が壁幅方向においてカウンタ部18よりも短辺側壁部13b側に延出しており、その延出した部分が延出壁部55となっている。店舗12内には、この延出壁部55に沿って延びる向きで什器27が設置されている。什器27は、その背面部27aを延出壁部55(ひいては長辺側壁部13c)と離間対向させた状態で、かつ、その(一方の)側面部27bを短辺側壁部13bと離間対向させた状態で設置されている。なお、この場合、什器27が商品陳列部に相当し、長辺側壁部13c及び短辺側壁部13bが互いに直角をなして配置される一対の壁部に相当する。
店舗12内において什器27と外壁部13との間には什器裏スペース56が形成されている。什器裏スペース56は、什器27の背面部27aと延出壁部55(ひいては長辺側壁部13c)との間の背面側スペース56aと、什器27の側面部27bと短辺側壁部13bとの間の側面側スペース56bとを有して平面視L字状に形成されている。なお、什器裏スペース56が陳列部裏スペースに相当する。
什器裏スペース56は、長辺側壁部13cの壁幅方向において店員用スペース22と並んでいる。この場合、什器裏スペース56は、店員用スペース22と上記壁幅方向において連続しており、詳しくは、その背面側スペース56aが店員用スペース22と連続している。この場合、什器裏スペース56には店員用スペース22から出入りが可能となっている。
なお、本実施形態では、店員用スペース22から什器裏スペース56へ出入りするための出入部57にドア等の開閉体が設けられていない。但し、出入部57に開閉体を設け、その開閉体により出入部57を開閉可能としてもよい。
L字状に延びる什器裏スペース56において出入部57とは反対側の端部は什器26の側面部26aによって塞がれている(規定されている)。この場合、什器裏スペース56は、同スペース56の延びる方向においてその一端部が店員用スペース22に出入部57を介して開放されているのに対し、その他端部が什器26の側面部26aによって閉鎖されている。これにより、什器裏スペース56は、店員用スペース22(出入部57)からのみ出入りが可能とされた袋状のスペースとされている。
什器裏スペース56は、車両Cで買い物に来る顧客の商品を事前に用意して置いておくための商品置きスペースとなっている。この什器裏スペース56には、各顧客の商品が袋詰め又は箱詰めされた状態で顧客別に区分けして置かれるようになっている。この場合、これらの商品は、什器裏スペース56にて床置きされてもよいし、又は什器裏スペース56に設置された棚の上に棚置きされてもよい。
カウンタ部18は、什器27よりも長辺側壁部13cから離間した位置に配置されている。店舗12内には、カウンタ部18と什器27とに跨がるようにして棚部61が設置されている。棚部61は、店員用スペース22を挟んで仕切壁34と対向するように配置されている。この棚部61には、例えばたばこ等の商品が置かれるようになっている。棚部61は、その背面部を什器27の側面部(詳しくは、上記側面部27bとは反対側の側面部)に向き合わせた状態で設置され、その設置状態において側面部がカウンタ部18から長辺側壁部13cの側に離間している。この場合、カウンタ部18と棚部61との間には、店員用スペース22から売り場スペース21へ出入り可能な出入部62が設けられ、その出入部62には開き戸63が設けられている。
店員用スペース22には、長辺側壁部13cの壁幅方向に延びる向きで棚部65が設置されている。棚部65には、たばこ等の商品が置かれるようになっている。棚部65は、長辺側壁部13cから離間した位置に配置され、仕切壁34寄りに位置している。この場合、棚部65は、上記棚部61から長辺側壁部13cの壁幅方向において離間しており、それら棚部61,65の間の離間部分は上記壁幅方向の長さが屋外用窓口41の幅よりも大きくなっている。また、屋外用窓口41は、上記壁幅方向において上記離間部分の中央部に位置している。
棚部65と長辺側壁部13cとの間の間隔は、什器27と長辺側壁部13cとの間の間隔と略同じとされている。この場合、棚部65と長辺側壁部13cとの間のスペース67(以下、壁側スペース67という)は、什器裏スペース56と同様、車両顧客用に事前に用意した商品を置いておくための商品置きスペースとして利用されるようになっている。なお、この壁側スペース67においても、商品を床置きしてもよいし、又は棚を設置して棚置きしてもよい。
店員用スペース22は、上記の棚部65によって壁側スペース67とカウンタ部18側のスペース68(以下、カウンタ側スペース68という)とに区画されている。棚部65は、その側面部が仕切壁34から離間して配置され、それにより棚部65と仕切壁34との間に通行可能な出入部69が形成されている。この出入部69が設けられていることで、壁側スペース67が商品置きスペースとして用いられている場合にも、出入部69を通じてカウンタ側スペース68から出入部38への移動、さらには倉庫スペース33への移動が可能となっている。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
外壁部13においてカウンタ部18と店員用スペース22を挟んで反対側に位置する壁部13cに屋外用窓口41を設けた。この場合、店員がカウンタ部18と屋外用窓口41との間を行き来するに際し、カウンタ部18に沿っての移動を少なくすることができるため、カウンタ部18で接客を行う他の店員が邪魔となり行き来しづらいといった事態を生じにくくすることができる。これにより、店員が店内の顧客と車両内の顧客とにそれぞれ対応を行う構成にあって、その対応をし易くすることが可能となる。
外壁部13において屋外用窓口41と横並びとなる位置に、店員用スペース22から屋外への出入りが可能な屋外出入口44を設けた。この場合、顧客の購入した商品が多かったりして、顧客に商品を屋外用窓口41より受け渡すのが困難な場合等には、店員が屋外出入口44より商品を屋外に持ち出して顧客に手渡したり車両Cに載せたりといった対応をとることが可能となる。
外壁部13の屋外側において屋外用窓口41の上方に庇部48を設けた。これにより、雨天時に顧客が車両Cに乗ったまま買い物を行う際、雨に濡れることなく買い物を行うことが可能となる。
商品を陳列する什器27を外壁部13から離間させて設置することで、什器27と外壁部13との間に店員用スペース22と連続する什器裏スペース56を形成した。この場合、その什器裏スペース56を、顧客より事前注文を受け準備した商品を置いておく商品置きスペースとして利用することができるため、顧客からの事前注文に対応する上で好適な構成とすることができる。
具体的には、什器27について、その背面部27aを長辺側壁部13cと離間対向させた状態で、かつ、その側面部27bを短辺側壁部13bと離間対向させた状態で設置することで、什器27と外壁部13との間に平面視L字状の什器裏スペース56を形成した。この場合、什器裏スペース56つまり荷物置きスペースを広く確保することが可能となる。
屋外用窓口41が形成された長辺側壁部13cに沿って店員用スペース22と什器裏スペース56とを連続させた。この場合、店員が屋外用窓口41より車両C内の顧客に渡す商品を店員用スペース22から什器裏スペース56(商品置きスペース)に取りに行く際、長辺側壁部13cに沿って速やかに取りに行くことが可能となる。そのため、車両C内の顧客に速やかに商品を受け渡すことが可能となる。
カウンタ部18を什器27よりも長辺側壁部13cから離間させて設置することで、長辺側壁部13cとカウンタ部18との間の間隔を大きくした。この場合、それら両者13c,18間に形成された店員用スペース22において、店員がカウンタ部18と屋外用窓口41との間を行き来する際、カウンタ部18で接客を行う他の店員が行き来の邪魔になる不都合をより一層生じにくくすることができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、店員用スペース22が、外壁部13の各壁部13a~13dのうち一の壁部13cにのみ隣接していたが、店舗12によっては、店員用スペース22が互いに直交する一対の壁部(例えば壁部13c,13d)に隣接している場合も考えられる。この場合、それら各壁部13c,13dのうち、カウンタ部18と交差して配置される壁部13dに屋外用窓口41を設けてもよい。但し、その場合、店員が店員用スペース22においてカウンタ部18と屋外用窓口41との間を行き来する際、カウンタ部18に沿って行き来する必要があるため、その行き来に際し他の店員が邪魔になるおそれがある。そのため、かかる点を鑑みると、屋外用窓口41は、店員用スペース22を挟んでカウンタ部18とは反対側の長辺側壁部13cに設けるのが望ましい。
(2)上記実施形態では、什器27について、その背面部27a及び側面部27bの両方を外壁部13と離間対向させた状態で設置することで、それら什器27と外壁部13との間に平面視L字状の什器裏スペース56を形成したが、什器裏スペース56は必ずしもこのように形成する必要はない。例えば、什器27について、その背面部27aを外壁部13(長辺側壁部13c)と離間対向させた状態とする一方、その側面部27bを外壁部13(短辺側壁部13b)との間に隙間のない状態として設置するようにしてもよい。その場合、什器27の背面部27aと外壁部13との間の背面側スペース56aのみが什器裏スペース56とされる。
また、什器27の設置向きによっては、什器27について、その側面部27bを外壁部13と離間対向させた状態とする一方、その背面部27aを外壁部13との間に隙間のない状態として設置するようにすることが考えられる。その場合、什器27の側面部27bと外壁部13との間の側面側スペース56bのみが什器裏スペース56とされる。
なお、什器27について、その背面部27a及び側面部27bの両方を外壁部13と隙間のない状態で設置することで、什器裏スペース56を設けないようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、什器裏スペース56(陳列部裏スペースに相当)を形成する什器27(商品陳列部に相当)を冷蔵用ショーケースや冷凍用ショーケースとしたが、商品陳列部は必ずしも冷蔵・冷凍機能を有する什器とする必要はない。例えば、商品陳列部を冷蔵・冷凍機能を有しない商品陳列棚等としてもよい。
(4)例えば、店舗12内に、車両Cが停車スペース51aに停車した(又は到達した)旨を音声や光等で知らせる報知部を設けてもよい。具体的には、車両Cが停車スペース51aに停車(到達)したことを検知する車両検知部と、その車両検知部の車両検知があった場合に車両Cが停車スペース51aに停車した旨を報知部に報知させるコントローラとを設けることが考えられる。この場合、店員は、顧客が車両Cで買い物に来た場合にそれに気づくことができるため、当該顧客に速やかに対応を行うことが可能となる。なお、報知部は、例えば店員用スペース22の壁面に設けることが考えられる。
(5)図3には、コンビニエンスストアの別例を示す。同図3に示すコンビニエンスストア70は、敷地71に設けられた店舗72の外壁部73が、四方に設けられた壁部73a~73dを有し、それら壁部73a~73dのうち、対向する一対の壁部73a,73cが長辺側壁部73a,73c、対向する一対の壁部73b,73dが短辺側壁部73b,73dとなっている。これら壁部73a~73dのうち、正面側の壁部73aに出入口74が設けられている。
店舗72内には、複数のレジカウンタ75がL字状をなすように設置され、それらレジカウンタ75によりカウンタ部78が構成されている。また、店舗72内には、店舗内スペースとして、売り場スペース81と、その売り場スペース81とカウンタ部78により区画された店員用スペース82とが設けられている。この場合、店員用スペース82は、平面視L字状のカウンタ部78と長辺側壁部73cと短辺側壁部73bとにより囲まれたスペースとなっている。また、店員用スペース82には、同スペース82の一部を区画する区画壁93が設けられ、さらにはその区画壁93に沿って棚94が設けられている。
短辺側壁部73bには、屋外用窓口85と屋外出入口86とが横並びで設けられている。また、敷地71には、屋外用窓口85に車両Cを誘導する車両誘導路88が設けられている。この場合、車両誘導路88は、店舗12の2面、詳しくは外壁部73の各壁部73b,73cに跨がって延びるL字状とされている。
上記の構成においても、車両Cで買い物に来た顧客は屋外用窓口85を通じて商品を購入することができるため、車両Cから降りることなく買い物を行うことが可能となる。
(6)例えば図4に示すように、外壁部13(長辺側壁部13c)の屋外側において屋外用窓口41の横隣りとなる位置に自動販売機91を設置してもよい。自動販売機91としては、例えば飲料用の自動販売機を設置することが考えられる。この場合、顧客が車両Cに乗ったまま自動販売機91で商品を購入することが可能となる。また、自動販売機91が屋外用窓口41の横隣りにあることで、店員にとっては店員用スペース22から屋外用窓口41を通じて自動販売機91に商品を補充することが可能となる。これにより、店員の作業負荷低減を図ることができる。なお、図4の例では、長辺側壁部13cに、店員用スペース22から屋外へ出入り可能な屋外出入口が設けられていない。このため、店員用スペース22から自動販売機91に商品補充を行えることの利点は大きい。
10…コンビニエンスストア、11…敷地、12…店舗、13…外壁部、13c…長辺側壁部、15…レジカウンタ、18…カウンタ部、21…売り場スペース、22…店員用スペース、27…商品陳列部としての什器、27a…背面部、27b…側面部、41…屋外用窓口、44…屋外出入口、48…庇部、51…車両誘導路、56…陳列部裏スペースとしての什器裏スペース、91…自動販売機。

Claims (5)

  1. 敷地と、その敷地内に設けられた店舗とを備えるコンビニエンスストアであって、
    前記店舗内には、レジカウンタが設置されてなるカウンタ部が設けられており、
    前記店舗には、店舗内スペースとして、商品が陳列されている売り場スペースと、その売り場スペースと前記カウンタ部により区画された店員用スペースとが設けられ、
    前記店舗において前記店員用スペースを屋外と仕切っている外壁部のうち、前記店員用スペースを挟んで前記カウンタ部とは反対側に位置する壁部に、前記店員用スペースと屋外とを連通する屋外用窓口が設けられており、
    前記敷地内には、車両を前記店舗の周囲に沿って前記屋外用窓口へ誘導する車両誘導路が設けられ
    前記店舗内には、商品を陳列する商品陳列部が、その背面部を前記壁部と離間対向させた状態で設置されていることで、前記商品陳列部と前記壁部との間に前記店員用スペースと前記壁部の壁幅方向に連続する陳列部裏スペースが形成されており、
    前記カウンタ部は、前記商品陳列部よりも前記壁部から離間した位置に配置されていることを特徴とするコンビニエンスストア。
  2. 記壁部には、前記屋外用窓口と横並びで、前記店員用スペースから屋外への出入りが可能な屋外出入口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンビニエンスストア。
  3. 記壁部の屋外側において前記屋外用窓口の上方には庇部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンビニエンスストア。
  4. 前記外壁部は、前記壁部に加え、前記壁部と直角をなして配置される壁部を有し、
    前記商品陳列部が、その側面部を前記直角をなして配置される壁部と離間対向させた状態で設置されていることで、前記商品陳列部と前記外壁部との間に平面視L字状の前記陳列部裏スペースが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコンビニエンスストア。
  5. 記壁部の屋外側において前記屋外用窓口の横隣りには自動販売機が設置され、
    前記自動販売機には前記店員用スペースから前記屋外用窓口を通じて商品補充が可能となっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコンビニエンスストア。
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