JP7144169B2 - 面材 - Google Patents
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Description
1.透湿性を有する面材であって、
透湿性を有する模様層と、当該模様層の表面を覆う透湿性を有する透明層とを有し、
上記模様層は、粒状無機質粒子、及びアクリルシリコン樹脂を含む模様層用組成物によって形成されてなり、
上記透明層は、ガラス転移温度が30~80℃であるカルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂を含む透明層用組成物によって形成されてなり、
該透明層用組成物は、水に対する接触角が60~110°である被膜を形成するものである、
ことを特徴とする透湿性を有する面材(但し、透明ガラス板の裏面に、ベース層及び意匠層が順に積層された積層体を除く)。
2.上記透明層は、ガラス転移温度が30~80℃であるカルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂、及び架橋剤を含む透明層用組成物によって形成されてなることを特徴とする1.記載の透湿性を有する面材。
3.上記模様層に含まれる上記アクリルシリコン樹脂は、上記透明層に含まれる上記ガラス転移温度が30~80℃であるカルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂よりもガラス転移温度が低いことを特徴とする1.または2.に記載の透湿性を有する面材。
(1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル、及び反応性シリル基含有モノマーを含むモノマー群を共重合して得られる合成樹脂、
(2)(メタ)アクリル酸アルキルエステル、並びに、反応性シリル基含有モノマー、水酸基含有モノマー、及びカルボキシル基含有モノマーから選ばれる少なくとも1種以上のモノマーを含むモノマー群を共重合した樹脂に、シリコン化合物を付加させて得られる合成樹脂、
(3)アクリル樹脂中の官能基と、該官能基と反応可能な官能基を有するシランカップリング剤とを反応させて得られる合成樹脂、
(4)アクリル樹脂中の官能基と、該官能基と反応可能な官能基を有するシランカップリング剤とを反応させ、さらにシリコン化合物を付加させて得られる合成樹脂、
等が挙げられる。なお、本発明では、アクリル酸アルキルエステルとメタクリル酸アルキルエステルとを併せて(メタ)アクリル酸アルキルエステルと表記している。モノマーとは、重合性不飽和二重結合を有する化合物である。アクリル樹脂とは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含むモノマー群を重合して得られる合成樹脂である。
粒状着色無機質粒子の混合物(茶色珪砂と赤褐色珪砂の混合物、粒径32~600μm、光透過率1%未満)80重量部、粒状透明性無機質粒子(寒水石;粒径106~425μm、光透過率16%)20重量部、樹脂1(アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg0℃、固形分50重量%)30重量部、及び添加剤(増粘剤、消泡剤等)を常法により均一に混合して、茶色系の模様層用組成物1を得た。
粒状着色無機質粒子の混合物(同上)80重量部、粒状透明性無機質粒子(同上)20重量部、樹脂2(アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg38℃、固形分50重量%)30重量部、及び添加剤(増粘剤、消泡剤等)を常法により均一に混合して、茶色系の模様層用組成物2を得た。
樹脂3(カルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg66℃、固形分50重量%)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、界面活性剤(含フッ素両性界面活性剤、固形分30重量%)0.2重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物1を得た。この透明層用組成物1の水に対する接触角は82°であった。なお、水に対する接触角は、透明層用組成物をアルミニウム板の上に150μmの厚みで塗付け、気温23℃、相対湿度50%の雰囲気下(以下「標準状態」ともいう)にて14日間乾燥養生して得られた試験体について、接触角計を用いて測定した値である(以下同様)。
樹脂3(同上)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、架橋剤(カルボジイミド基含有架橋剤、固形分40重量%)10重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物2を得た。この透明層用組成物2の水に対する接触角は84°であった。
樹脂3(同上)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、界面活性剤(同上)0.2重量部、架橋剤(同上)10重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物3を得た。この透明層用組成物3の水に対する接触角は81°であった。
樹脂4(カルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg57℃、固形分50重量%)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、界面活性剤(同上)0.2重量部、架橋剤(同上)10重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物4を得た。この透明層用組成物4の水に対する接触角は82°であった。
樹脂5(カルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂エマルション、Tg48℃、固形分50重量%)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、界面活性剤(同上)0.2重量部、架橋剤(同上)10重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物5を得た。この透明層用組成物5の水に対する接触角は84°であった。
樹脂6(アクリル樹脂エマルション、Tg28℃、固形分50重量%)200重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物6を得た。この透明層用組成物6の水に対する接触角は86°であった。
樹脂7(コロイダルシリカ複合エマルション、固形分40重量%)250重量部、造膜助剤18重量部、界面活性剤(同上)4重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物7を得た。この透明層用組成物7の水に対する接触角は38°であった。
樹脂8(アクリル樹脂エマルション、Tg48℃、固形分50重量%)200重量部、撥水剤(ジメチルシロキサン化合物、固形分50重量%)50重量部、造膜助剤18重量部、水20重量部、その他添加剤(紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤、消泡剤等)4重量部を常法により均一に混合して、透明層用組成物8を得た。この透明層用組成物8の水に対する接触角は116°であった。
型枠として方形の型枠を用意した。この型枠を内面が上を向くように置き、型枠内面に模様層用組成物1を充填し、硬化後に脱型することにより模様層(厚み2mm)を得た。この模様層の表面全体に、透明層用組成物1をスプレー塗装し硬化させて透明層(単位面積当たりの固形分重量40g/m2)を設け、面材1を得た。
模様層用組成物、透明層用組成物として、それぞれ表1に示すものを使用し、実施例1と同様の方法で面材2~9を得た。
上記方法によって得られた各面材について、JIS Z0208による透湿度を測定した。試験結果を表1に示す。
上記方法によって得られた面材について、6か月間屋外曝露を行い、面材表面の外観変化を観察し、汚れの程度が軽微であったものを「A」とする4段階(優;A>B>C>D;劣)で評価した。試験結果を表1に示す。実施例1~6(面材1~6)では、比較例1~3(面材7~9)に比べ汚染防止性に優れる結果となった。
実施例1~6の面材(面材1~6)を、直径150mmの円柱に巻きつけた後、その表面のひび割れの発生状況を確認した。評価は、ひび割れ発生が認められなかったものを「A」とする4段階(優;A>B>C>D;劣)で評価した。試験結果を表1に示す。実施例1~5(面材1~5)は、十分な可とう性を有するものであった。
Claims (3)
- 透湿性を有する面材であって、
透湿性を有する模様層と、当該模様層の表面を覆う透湿性を有する透明層とを有し、
上記模様層は、粒状無機質粒子、及びアクリルシリコン樹脂を含む模様層用組成物によって形成されてなり、
上記透明層は、ガラス転移温度が30~80℃であるカルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂を含む透明層用組成物によって形成されてなり、
該透明層用組成物は、水に対する接触角が60~110°である被膜を形成するものである、
ことを特徴とする透湿性を有する面材(但し、透明ガラス板の裏面に、ベース層及び意匠層が順に積層された積層体を除く)。 - 上記透明層は、ガラス転移温度が30~80℃であるカルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂、及び架橋剤を含む透明層用組成物によって形成されてなることを特徴とする請求項1記載の透湿性を有する面材。
- 上記模様層に含まれる上記アクリルシリコン樹脂は、上記透明層に含まれる上記ガラス転移温度が30~80℃であるカルボキシル基含有アクリルシリコン樹脂よりもガラス転移温度が低いことを特徴とする請求項1または2に記載の透湿性を有する面材。
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