JP7028658B2 - ウィービング制御方法およびウィービング制御システム - Google Patents
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Description
基準端点a:20~45%
ウィービング端点b:50~80%
ウィービング端点c:100~120%
ウィービング端点d:100~120%
ウィービング端点e:80~100%
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定電流値に対する前記溶接電流値の割合(百分率)が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:90~100%
ウィービング端点c:80~90%
ウィービング端点d:80~90%
ウィービング端点e:90~100%
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定電圧値に対する前記アーク電圧値の割合(百分率)が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:80~90%
ウィービング端点c:110~120%
ウィービング端点d:110~120%
ウィービング端点e:80~90%
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定された送給速度の値に対する前記送給速度の値の割合(百分率)が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:90~100%
ウィービング端点c:80~90%
ウィービング端点d:80~90%
ウィービング端点e:90~100%
ウィービング端点b:130~140°
ウィービング端点c:60~90°
ウィービング端点d:60~90°
ウィービング端点e:130~140°
図1は、本実施形態に係る溶接システムの概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、溶接システム1は、溶接ロボット10と、ロボットコントローラ20と、溶接電源30と、送給装置40とを備えている。溶接電源30はプラスのパワーケーブル(1)を介して溶接トーチ側(電極側)に接続され、マイナスのパワーケーブル(2)を介して、ワークWと接続されている。なお、これは逆極性で溶接を行う場合であり、正極性で溶接を行う場合は、プラスのパワーケーブル(1)を介してワークW側に接続され、マイナスのパワーケーブル(2)を介して、溶接トーチ側と接続されていれば良い。また、図中のパワーケーブル(3)は溶接電源30と溶接ワイヤの送給装置40とを接続し、溶接ワイヤの送り速度を制御する。
そして、溶接システム1は、2つの被溶接材の突合せ部(以降、「ルート部」と記載)周辺の任意の位置を溶接線として、溶接線に沿ってすみ肉溶接を行う。なお、ルート部周辺とは、例えば、ルート部から両側に30mmの範囲内とする。本実施形態では、すみ肉溶接装置の一例として、溶接ロボット10が用いられる。また、制御装置の一例として、ロボットコントローラ20が用いられ、図示しない教示器によって、任意の指令をロボットコントローラに送ることができる。
図2は、従来の水平すみ肉溶接について溶接進行方向Xから見た概略図である。なお、概略図の水平すみ肉溶接は一例であり、本発明はすみ肉溶接であれば下向きすみ肉溶接であっても立向きすみ肉溶接であっても適用可能である。図示のように、下板60を水平に配置すると共に、その上表面に立板50の端面を当てて配置し、立板50と下板60とを突き合わせたルート部B(図2の例では、ルート部の接合角度θ1=90度)を溶接狙い位置(溶接線上の基点)とし、すみ肉溶接が行われる。ここで、溶接は、紙面に垂直な方向に進行するものとし、図2で設定した溶接線とはルート部(Bの位置)において、溶接開始点から溶接終了点を結ぶ線である。
従来のウィービング動作は、ウィービング動作の初期位置の中心線であるウィービング基準線L3に対して垂直方向、すなわち、図2における矢印に示す方向であり、下板60へ向かう方向と立板50へ向かう方向との交互にウィービング動作を行う。ここで、より具体的にウィービング基準線L3は、溶接線上の基点(図2中のB点)と溶接トーチ11のコンタクトチップ先端位置(図2中のA点)を結ぶ線で示され、これがウィービング動作の初期位置における溶接トーチ11の中心を通る線となる。
図2においては、溶接トーチ11のコンタクトチップ先端位置Aと、溶接狙い位置であるルート部Bを結ぶ線が、ウィービング動作の初期位置における溶接トーチ11の中心を通る線、すなわちウィービング基準線L3となる。本図の場合には、下板60と溶接トーチ11における溶接ワイヤ先端とのなす角度θ2(ワイヤ先端角度またはトーチ角度)に対して垂直方向が、図2における矢印に示す方向となり、この方向に沿ってウィービング動作が行われる。
本実施形態のウィービング動作は、基準端点aを始点としてウィービング端点bへ移動し、ウィービング端点bからウィービング端点c、ウィービング端点cからウィービング端点d、ウィービング端点dからウィービング端点e、ウィービング端点eから基準端点aに戻る一連の動作を、ウィービング動作の一周期としており、その軌跡は図4に示すような5角形を描く。なお、溶接トーチ11は、上記のようなウィービング動作行いながら溶接進行方向Xへ移動していくため、図3に示すように、溶接トーチ11は、5角形状の軌跡を描きながら、らせん状に移動していく。
前述のとおり、基準端点aは他の固定端点と比べて、チップ‐母材間距離が短くなるように設定される。基準端点aのチップ‐母材間距離Daを短くすることにより、ウィービング基準線L3上(ルート部近郊)のアーク力を高め、単電極の1パス溶接においても、十分な溶込み量を得ることができる。しかしながら、ウィービング基準線L3においてチップ‐母材間距離を短くすると十分な溶込みを得ることができるが、ウィービング基準線L3のすべてにおいてチップ‐母材間距離を短くすると良好なビード形状が得られない。
よって、ウィービング動作中、ウィービング基準線L3においてチップ‐母材間距離が短くなる点として、ウィービング基準線L3を通る回数を、ウィービング動作の一周期の中で2回中1回の割合とする。これにより、ウィービング基準線L3にかかるアーク力を分散することによって、溶込みを維持したまま、ビード外観および等脚長を維持することができる。
ウィービング端点dからウィービング端点eへの移動時に、徐々にチップ‐母材間距離を短くし(チップ‐母材間距離De)、溶込みを確保するために最もチップ‐母材間距離が短くなる基準端点aに戻る。図5において、図3におけるT方向から見た場合の本実施形態のウィービング動作における溶接トーチの振幅を示す。図5より、ウィービング基準線L3であるウィービング振幅方向の中央位置を通る回数は、ウィービング動作の一周期の中で2回中1回の割合となることが理解される。
基準端点a:20~45%
ウィービング端点b:50~80%
ウィービング端点c:100~120%
ウィービング端点d:100~120%
ウィービング端点e:80~100%
ここで、あらかじめ設定されたチップ‐母材間距離としては、上述の通り、例えば10mm~40mmである。
チップ‐母材間距離が、上記条件の上限を超える場合には、十分な溶込みが得られないおそれがある。また、チップ‐母材間距離が、上記条件の下限を下回る場合には、良好なビード外観や等脚長が得られなくなったり、良好な溶接作業性が得られないおそれがある。
また、基準端点aからウィービング端点bへの移動速度を250~450cm/min、ウィービング端点bからウィービング端点cへの移動速度を300~500cm/min、ウィービング端点cからウィービング端点dへの移動速度を250~450cm/min、ウィービング端点dからウィービング端点eへの移動速度を350~550cm/min、ウィービング端点eから基準端点aへの移動速度を150~350cm/minとし、それぞれの固定端点において、200ms以下の停止時間を設けることが好ましい。なお、上記停止時間は0msの場合(すなわち、停止しない場合)も含まれる。
移動速度が上記条件の上限を超える場合には、溶込み不良が発生したり、良好なビード外観が得られないおそれがある。一方、移動速度が上記条件の下限を下回る場合には、良好なビード外観や等脚長が得られなくなったり、良好な溶接作業性が得られないおそれがある。また、停止時間が200msを超える場合にも、良好なビード外観や等脚長が得られなくなったり、良好な溶接作業性が得られないおそれがある。
また、基準端点a、ウィービング端点b、ウィービング端点c、ウィービング端点dおよびウィービング端点eにより形成される5角形における、ウィービング端点b~eの内角θb~θeが、それぞれ以下の条件を満足することが好ましい(図6を参照)。
ウィービング端点bの内角θb:130~140°
ウィービング端点cの内角θc:60~90°
ウィービング端点dの内角θd:60~90°
ウィービング端点eの内角θe:130~140°
なお、基準端点aの内角θaは、θa=540°-θb-θc-θd-θeにより算出される。内角θb~θeが、上記条件のいずれかを満足しない場合には、良好なビード外観が得られにくくなるおそれがあり、また、アンダーカット、オーバーラップの溶接欠陥を防止することができない、あるいは、良好な溶接作業性が得られないおそれがある。
また、ウィービング端点bとウィービング端点eの内角を等しくし、かつ、ウィービング端点cとウィービング端点dの内角を等しくすると、より良好なビード外観が得られるとともに、より等脚長を得ることが容易になるため特に好ましい。
本実施形態で採用されるウィービング軌道について説明する。本実施形態において、ウィービング軌道は特に問わず、従来のウィービング軌道においても十分な効果を有する。ここで、従来のウィービング軌道とは、水平すみ肉溶接を例とすると、図7および図8に示すように、溶接トーチ11が溶接進行方向Xに対して立板50側と下板60側に交互に移動するように前進し、常に溶接進行方向Xの前方に向かって揺動する方法である(後述の実施例において、当該ウィービングを「通常ウィービング」と呼ぶ)。これらのウィービング軌道の振幅および波長は、ウィービング動作の周波数、振り幅、溶接速度によって決定する。なお、本実施形態においては、ウィービング動作の周波数や振り幅については特に制限されない。
すなわち、従来のウィービング軌道では、図8に示すように、溶接ワイヤ先端は常に溶接進行方向Xの前方に向かって揺動するが、本実施形態において好ましいウィービング軌道は、溶接ワイヤ先端を下板60側に前方移動し、立板50側には後方移動するように動作する。このようにして、溶接ワイヤ先端は、立板側ウィービング端、下板側ウィービング端に移動するウィービング動作を繰り返す。
さらに、このウィービング軌道において、より好ましくは、後方移動角度αの上限は85°、下限は5°となるようにウィービング軌道を行うことが好ましい。後方移動角度αが5°を下回ると、溶接ワイヤ先端が立板側ウィービング端に到着する頃には、下板60側の溶融金属は凝固しており、融合不良やスラグ巻き込みが発生する可能性が生ずる。また、後方移動角度αが85°を上回ると、立板50側の溶融金属が重力によって垂れ易くなり、変動する溶融池によってアーク長が変化するため、溶接中に飛散するスパッタが発生したり、融合不良やビード外観不良が発生したりする場合がある。さらに、重力による立板50側の溶融金属の垂れが抑制され、立板50と下板60との脚長が等脚長になり、より良好なビード外観を得るためには、後方移動角度αについて、上限は45°、下限は10°とすることがより好ましい。
また、前方移動角度βが250°を上回ると、溶融池の冷却能の効果が発生しないため、立板50側の溶融金属が重力によって垂れ易くなり、変動する溶融池によってアーク長が変化するため、スパッタが発生したり、融合不良やビード外観不良が発生したりする場合がある。さらに、重力による立板50側の溶融金属の垂れが抑制され、立板50と下板60との脚長が等脚長になり、より良好なビード外観を得るためには、前方移動角度βについて、上限は215°、下限は185°とすることがより好ましい。
次に、ロボットコントローラ20の機能構成について説明する。図10は、本実施形態に係るロボットコントローラ20の機能構成例を示すブロック図である。
溶接電流は、ウィービング動作中の各固定端点に合わせて制御することが好ましい。溶接電流の増減はアーク力に依存し、溶込みやビード形状に影響を及ぼす。例えば、水平すみ溶接の場合、ルート部Bで、設定溶接電流よりも溶接電流を高くすることで、溶込み量をより向上させることができる。また、ウィービング端P1、P2において、設定溶接電流よりも溶接電流を低くすることでアンダーカットやオーバーラップの溶接欠陥をより抑制することができる。
具体的に、固定端点の総数を5点とする場合、基準端点aにおける、設定した溶接電流値(設定電流値)に対する溶接電流値の割合(百分率)を105~110%とすることが好ましい。設定電流値に対して105%以上であるとルート部Bで溶込みをより確保できる。一方、設定電流値に対して110%以内であると、ビード形状の凸状化をより抑制でき、ビード形状がより良好になる。また、良好な等脚長および溶接作業性が得られやすくなる。
なお、設定した溶接電流値は、特に制限されるものではなく、被溶接材の大きさ、材質等により適宜決定される。
また、上記割合に関し、ウィービング端点bでは90~100%、ウィービング端点cでは80~90%、ウィービング端点dでは80~90%、ウィービング端点eでは90~100%とすることが好ましい。これらの範囲が下限以上であると、ビード止端部と母材のなじみが悪い溶接欠陥であるオーバーラップの発生をより抑制することができる。また、上限以下であるとビード止端部に溝が発生する溶接欠陥であるアンダーカットの発生をより抑制することができる。
なお、例えば、ウィービング端点bからウィービング端点cへ移動する際の上記溶接電流値は、線形的に変化するのでも良く、また、ウィービング端点cに到達する直前まではほとんど変化せず、到達とほぼ同時に急峻に変化するのでも良い。
アーク電圧も溶接電流と同様に、アーク力に依存し、その増減によって、溶込みやビード形状に影響を及ぼす。例えば、水平すみ溶接の場合、立板側ウィービング端P1で、設定アーク電圧値(設定電圧値)よりもアーク電圧を高くすることでアンダーカットをより抑制することができる。一方、下板側ウィービング端P2では、設定アーク電圧値よりもアーク電圧を低くすることでオーバーラップをより抑制することができる。また、ルート部Bにおいて、設定アーク電圧値よりもアーク電圧を低くすることで溶込み量をより向上させることができる。
具体的に、固定端点の総数を5点とする場合、基準端点aにおける、設定したアーク電圧値(設定電圧値)に対するアーク電圧値の割合(百分率)を105~110%とすることが好ましい。設定電圧値に対して105%以上であると、ビード形状の凸状化をより抑制でき、ビード形状がより良好になる。また、良好な等脚長および溶接作業性が得られやすくなる。一方、設定電圧値に対して110%以内であるとルート部で溶込みをより確保できる。
なお、設定したアーク電圧値は、特に制限されるものではなく、被溶接材の大きさ、材質等により適宜決定される。
また、上記割合に関し、ウィービング端点bでは80~90%、ウィービング端点cでは110~120%、ウィービング端点dでは110~120%、ウィービング端点eでは80~90%とすることが好ましい。これらの範囲が下限以上であると、オーバーラップの発生をより抑制することができ、上限以下であるとアンダーカットの発生をより抑制することができる。
なお、例えば、ウィービング端点bからウィービング端点cへ移動する際の上記アーク電圧値は、線形的に変化するのでも良く、また、ウィービング端点cに到達する直前まではほとんど変化せず、到達とほぼ同時に急峻に変化するのでも良い。
送給速度も溶接電流と同様に、アーク力に依存し、その増減によって、溶込みやビード形状に影響を及ぼす。例えば、送給速度を増加すると、送給された溶接ワイヤは溶融されにくくなり、溶融池へ溶接ワイヤが突っ込む状態になりやすくなるため、溶込み量がより向上する。一方、送給速度が減速すると、アーク長が長くなり、アーク力が低下するため、ビード止端部においてアンダーカットの防止に効果がある。
具体的に、固定端点の総数を5点とする場合、基準端点aにおける、設定された送給速度の値に対する送給速度の値の割合(百分率)を105~110%とすることが好ましい。設定された送給速度の値に対して105%以上であるとルート部Bで溶込みをより確保できる。一方、設定された送給速度の値に対して110%以内であると、ビード形状の凸状化をより抑制でき、ビード形状がより良好になる。また、良好な等脚長および溶接作業性が得られやすくなる。
なお、設定された送給速度の値は、特に制限されるものではなく、被溶接材の大きさ、材質等により適宜決定される。
また、上記割合に関し、ウィービング端点bでは90~100%、ウィービング端点cでは80~90%、ウィービング端点dでは80~90%、ウィービング端点eでは90~100%とすることが好ましい。これらの範囲が下限以上であるとオーバーラップの発生をより抑制することができ、上限以下であるとアンダーカットの発生をより抑制することができる。
なお、例えば、ウィービング端点bからウィービング端点cへ移動する際の上記送給速度の値は、線形的に変化するのでも良く、また、ウィービング端点cに到達する直前まではほとんど変化せず、到達とほぼ同時に急峻に変化するのでも良い。
次に、ロボットコントローラ20が溶接条件(溶接電流、アーク電圧、送給速度)を制御する手順について説明する。図11は、ロボットコントローラ20が溶接条件(溶接電流、アーク電圧、送給速度)を制御する手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態においては、トーチ角度θ2は特に問わないが、一方の被溶接材の面から(例えば、水平すみ肉溶接の場合、下板60から)30~60°の範囲で設定することが好ましい。この範囲であれば、等脚長で良好なビード形状を得られやすくなる。なお、トーチ角度θ2が40~50°であればより好ましく、前述の効果がより得られやすい。
また、本実施形態においては、必要に応じて、溶接トーチ11を溶接進行方向Xに対して傾斜させて(すなわち、溶接ワイヤを傾斜させて)、前進角や後退角を付けても良い。なお、図12および図13は、それぞれ前進角γ1および後進角γ2の一例を説明するための図である。その角度は特に問わないが、前進角または後退角が、底面から(水平すみ肉溶接であれば下板60から)30°以下であることが、ビード形状および溶込み量をより良好なものとするためには好ましい。なお、前進角が底面から30°以下であると溶込み量を得るためにはより好ましく、後退角が底面から30°以下であると良好なビード形状を得るためにより好ましいと言える。
材質:フラックス入りワイヤ(FCW)であり、JIS Z3313 T 49J 0 T1-1 C A-U(旧YFW-C50DR)に該当するもの
ワイヤ線経:1.2mm
<母材>
材質:SM490A
<溶接条件>
設定電流値:260A
設定電圧値:30V
設定された送給速度の値:12.8m/min
設定されたチップ‐母材間距離:22mm
シールドガス:100%CO2
狙い脚長:9mm以上
ウィービング幅:6mm
ウィービング動作パターンA:固定端点の総数を5点とし、基準端点aから立板50の方へ進む方向(図14において時計回りに進む方向)とする水平すみ肉溶接(図14参照)
ウィービング動作パターンB:固定端点の総数を5点とし、基準端点aから下板60の方へ進む方向(図15において反時計回りに進む方向)とする水平すみ肉溶接(図15参照)
ウィービング動作パターンC:固定端点の総数を7点とし、基準端点aから立板50の方へ進む方向(図16において時計回りに進む方向)とする水平すみ肉溶接(図16参照)
ウィービング動作パターンD:固定端点の総数を5点とし、基準端点aから立板50の方へ進む方向(図17において時計回りに進む方向)とする下向すみ肉溶接(図17参照)
ウィービング動作パターンE:固定端点の総数を5点とし、基準端点aから下板60の方へ進む方向(図18において反時計回りに進む方向)とする下向すみ肉溶接(図18参照)
ウィービング動作パターンF:固定端点の総数を3点とし、基準端点aから立板50の方へ進む方向(図19において時計回りに進む方向)とする水平すみ肉溶接(図19参照)
ウィービング動作パターンG:多角形の軌跡を取らず、基準端点aを中心としてV字型の軌跡を取るように移動する水平すみ肉溶接(図20参照)
ウィービング動作パターンH:多角形の軌跡を取らず、基準端点aを中心としてI字型の軌跡を取るように移動する水平すみ肉溶接(図21参照、従来のウィービング動作)
なお、いずれのウィービング動作パターンにおいても、各図に記載された基準端点a、ウィービング端点b、ウィービング端点c、ウィービング端点d、ウィービング端点e(ただし、ウィービング動作パターンCの場合はウィービング端点gまで、ウィービング動作パターンFの場合はウィービング端点cまで、ウィービング動作パターンGおよびHの場合はウィービング端点dまで)の順に繰り返し移動するものとする。
(溶込み性能)
溶接部の断面の光学顕微鏡写真から溶込み深さを測定するとともに、目視により溶込み不良を判断することにより、溶込み性能の評価を行った。目視により溶込み不良と判断されるものを評価「×」(不良)、目視により溶込み良好と判断され、かつ、溶込み深さが0.5mm未満のものを評価「○」(良)、目視により溶込み良好と判断され、かつ、溶込み深さが0.5mm以上のものを評価「◎」(優良)と判断した。
ビード際の波の最大値と最小値との差を測定することにより、ビード外観の評価を行った。最大値と最小値の差(絶対値)が2mm以上のものを評価「×」(不良)、1mm以上2mm未満のものを評価「○」(良)、1mm未満のものを評価「◎」(優良)と判断した。
立板と下板の脚長差を測定することにより、等脚長の評価を行った。脚長差が2mmを超えるものを評価「×」(不良)、脚長差が1mm以上2mm以下のものを評価「○」(良)、脚長差が0.5mm以上1mm未満のものを評価「◎」(優良)、脚長差が0.5mm未満のものを評価「◎◎」(最優良)と判断した。
「溶接欠陥」は、試験実施者が溶接終了後のビードを目視で確認するとともに、マクロ断面を観察した結果を示す。ビード外観の確認やマクロ断面観察により、アンダーカットやオーバーラップの溶接欠陥が発生している場合は「有」と評価し、溶接欠陥が発生しておらず正常な場合は「無」と評価した。
「溶接作業性」は、溶接長50mm、溶接線から下板側25mm、立板側25mmの範囲に対し、付着しているスパッタが1.0mm以下のものを評価「◎」(優良)、1.0mmを上回るスパッタが1個以上5個以下で付着しているものを評価「○」(良)、さらに、1.0mmを上回るスパッタが5個を超える状態で付着しているものは、スパッタ付着が著しく、溶接作業性が粗悪なものとして評価「×」(不良)と判断した。
[1]2つの被溶接材のすみ肉溶接において、ウィービング動作により溶接トーチを揺動させながら、所定の溶接線に沿って溶接を行うためのウィービング制御方法であって、
前記ウィービング動作を行うにあたり、
溶接進行方向に垂直な面において、
前記ウィービング動作の初期位置の中心線であるウィービング基準線が溶接線上の基点を通るように、前記溶接トーチの位置を設定するとともに、5点以上の固定端点が設定され、
前記固定端点は、前記ウィービング基準線の両側にそれぞれ1点以上設けられるとともに、前記ウィービング基準線上にあり、かつ、チップ‐母材間距離が最短となる基準端点aが設けられるように位置決めされ、
前記ウィービング動作は、前記溶接進行方向から見て、前記溶接トーチが多角形を形成する軌跡となるように、前記固定端点間を移動するものであることを特徴とするウィービング制御方法。
[2]前記ウィービング基準線の両側において、それぞれ同数の前記固定端点が設けられることを特徴とする上記[1]に記載のウィービング制御方法。
[3]前記固定端点の総数を5点とし、
前記一方のウィービング端近傍に設けられる2点の前記固定端点をウィービング端点bおよびウィービング端点c、前記他方のウィービング端近傍に設けられる2点の前記固定端点をウィービング端点dおよびウィービング端点eとする場合において、
前記溶接トーチは、前記基準端点aを起点とし、前記ウィービング端点b、前記ウィービング端点c、前記ウィービング端点dおよび前記ウィービング端点eの順に移動する動作を繰り返すことを特徴とする上記[2]に記載のウィービング制御方法。
[4]前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける前記チップ‐母材間距離が、あらかじめ設定されたチップ‐母材間距離に対し、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする上記[3]に記載のウィービング制御方法。
基準端点a:20~45%
ウィービング端点b:50~80%
ウィービング端点c:100~120%
ウィービング端点d:100~120%
ウィービング端点e:80~100%
[5]前記基準端点aから前記ウィービング端点bへの移動速度を250~450cm/min、
前記ウィービング端点bから前記ウィービング端点cへの移動速度を300~500cm/min、
前記ウィービング端点cから前記ウィービング端点dへの移動速度を250~450cm/min、
前記ウィービング端点dから前記ウィービング端点eへの移動速度を350~550cm/min、
前記ウィービング端点eから前記基準端点aへの移動速度を150~350cm/minとし、
それぞれの前記固定端点において、200ms以下の停止時間を設けることを特徴とする上記[3]または[4]に記載のウィービング制御方法。
[6]前記固定端点において、溶接電流、アーク電圧および送給速度のうち少なくとも1つの条件を変化させることを特徴とする上記[3]~[5]のいずれか1つに記載のウィービング制御方法。
[7]前記溶接電流の条件を変化させる場合において、
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定電流値に対する溶接電流値の割合(百分率)が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする上記[6]に記載のウィービング制御方法。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:90~100%
ウィービング端点c:80~90%
ウィービング端点d:80~90%
ウィービング端点e:90~100%
[8]前記アーク電圧の条件を変化させる場合において、
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定電圧値に対するアーク電圧値の割合(百分率)が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする上記[6]に記載のウィービング制御方法。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:80~90%
ウィービング端点c:110~120%
ウィービング端点d:110~120%
ウィービング端点e:80~90%
[9]前記送給速度の条件を変化させる場合において、
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定された送給速度の値に対する送給速度の値の割合が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする上記[6]に記載のウィービング制御方法。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:90~100%
ウィービング端点c:80~90%
ウィービング端点d:80~90%
ウィービング端点e:90~100%
[10]前記2つの被溶接材のうち、一方を立板とし、他方を下板とする水平すみ肉溶接であって、
前記立板側に前記ウィービング端点bおよび前記ウィービング端点cを設け、前記下板側に前記ウィービング端点dおよび前記ウィービング端点eを設けることを特徴とする上記[3]~[9]のいずれか1つに記載のウィービング制御方法。
[11]前記基準端点a、前記ウィービング端点b、前記ウィービング端点c、前記ウィービング端点dおよび前記ウィービング端点eにより形成される5角形における、前記ウィービング端点b~eの内角が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする上記[3]~[10]のいずれか1つに記載のウィービング制御方法。
ウィービング端点b:130~140°
ウィービング端点c:60~90°
ウィービング端点d:60~90°
ウィービング端点e:130~140°
[12]ウィービングで溶接を行ったときの前記溶接トーチの軌道において、前記溶接トーチを前記溶接進行方向の前方へ向かって前記一方のウィービング端まで移動させ、当該一方のウィービング端に到着すると、当該溶接進行方向に対して後方へ向かって前記他方のウィービング端まで移動させ、当該ウィービングの動作を前記2つの被溶接材の間で繰り返す軌道であって、
前記溶接トーチを前記溶接進行方向の前方へ向かって前記一方のウィービング端まで移動させる際、当該溶接トーチの軌道と、当該溶接進行方向とは反対方向とのなす角度である前方移動角度βは、185°以上250°以下であり、
前記溶接トーチを前記溶接進行方向に対して後方へ向かって前記他方のウィービング端まで移動させる際、当該溶接トーチの軌道と、当該溶接進行方向とは反対方向のなす角度である後方移動角度αは、5°以上85°以下であって、
前記後方移動角度αと前記前方移動角度βとの関係が、α>(β-180)であることを特徴とする上記[10]に記載のウィービング制御方法。
[13]2つの被溶接材のすみ肉溶接において、ウィービング動作により溶接トーチを揺動させながら、所定の溶接線に沿って溶接を行うためのウィービング制御システムであって、
前記ウィービング動作を行うにあたり、
溶接進行方向に垂直な面において、
前記ウィービング動作の初期位置の中心線であるウィービング基準線が溶接線上の基点を通るように、前記溶接トーチの位置を設定するとともに、5点以上の固定端点が設定され、
前記固定端点は、前記ウィービング基準線の両側にそれぞれ1点以上設けられるとともに、前記ウィービング基準線上にあり、かつ、チップ‐母材間距離が最短となる基準端点aが設けられるように位置決めされ、
前記ウィービング動作は、前記溶接進行方向から見て、前記溶接トーチが多角形を形成する軌跡となるように、前記固定端点間を移動するものであることを特徴とするウィービング制御システム。
10 溶接ロボット
11 溶接トーチ
20 ロボットコントローラ
30 溶接電源
40 送給装置
50 立板
60 下板
X 溶接進行方向
B ルート部
P ウィービング端
P1 立板側ウィービング端
P2 下板側ウィービング端
L3 ウィービング基準線
Claims (13)
- 2つの被溶接材のすみ肉溶接において、ウィービング動作により溶接トーチを揺動させながら、所定の溶接線に沿って溶接を行うためのウィービング制御方法であって、
前記ウィービング動作の一周期を行うにあたり、
溶接進行方向に垂直な面において、
前記ウィービング動作の初期位置の中心線であるウィービング基準線が溶接線上の基点を通るように、前記溶接トーチの位置を設定するとともに、5点以上の固定端点が設定され、
前記固定端点は、前記ウィービング基準線の両側にそれぞれ1点以上設けられるとともに、前記ウィービング基準線上にあり、かつ、チップ‐母材間距離が最短となる基準端点aが設けられるように位置決めされ、
前記ウィービング動作は、前記溶接進行方向から見て、前記溶接トーチが多角形を形成する軌跡となるように、前記固定端点間を移動するものであり、
前記基準端点aとして、前記ウィービング基準線を通る回数は、前記ウィービング動作の一周期の中で2回中1回の割合であることを特徴とするウィービング制御方法。 - 前記ウィービング基準線の両側において、それぞれ同数の前記固定端点が設けられることを特徴とする請求項1に記載のウィービング制御方法。
- 前記固定端点の総数を5点とし、
前記一方のウィービング端近傍に設けられる2点の前記固定端点をウィービング端点bおよびウィービング端点c、前記他方のウィービング端近傍に設けられる2点の前記固定端点をウィービング端点dおよびウィービング端点eとする場合において、
前記溶接トーチは、前記基準端点aを起点とし、前記ウィービング端点b、前記ウィービング端点c、前記ウィービング端点dおよび前記ウィービング端点eの順に移動する動作を繰り返すことを特徴とする請求項2に記載のウィービング制御方法。 - 前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける前記チップ‐母材間距離が、あらかじめ設定されたチップ‐母材間距離に対し、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする請求項3に記載のウィービング制御方法。
基準端点a:20~45%
ウィービング端点b:50~80%
ウィービング端点c:100~120%
ウィービング端点d:100~120%
ウィービング端点e:80~100% - 前記基準端点aから前記ウィービング端点bへの移動速度を250~450cm/min、
前記ウィービング端点bから前記ウィービング端点cへの移動速度を300~500cm/min、
前記ウィービング端点cから前記ウィービング端点dへの移動速度を250~450cm/min、
前記ウィービング端点dから前記ウィービング端点eへの移動速度を350~550cm/min、
前記ウィービング端点eから前記基準端点aへの移動速度を150~350cm/minとし、
それぞれの前記固定端点において、200ms以下の停止時間を設けることを特徴とする請求項3または4に記載のウィービング制御方法。 - 前記固定端点において、溶接電流、アーク電圧および送給速度のうち少なくとも1つの条件を変化させることを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載のウィービング制御方法。
- 前記溶接電流の条件を変化させる場合において、
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定電流値に対する溶接電流値の割合(百分率)が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする請求項6に記載のウィービング制御方法。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:90~100%
ウィービング端点c:80~90%
ウィービング端点d:80~90%
ウィービング端点e:90~100% - 前記アーク電圧の条件を変化させる場合において、
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定電圧値に対するアーク電圧値の割合(百分率)が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする請求項6に記載のウィービング制御方法。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:80~90%
ウィービング端点c:110~120%
ウィービング端点d:110~120%
ウィービング端点e:80~90% - 前記送給速度の条件を変化させる場合において、
前記基準端点aおよび前記ウィービング端点b~eにおける、設定された送給速度の値に対する送給速度の値の割合が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする請求項6に記載のウィービング制御方法。
基準端点a:105~110%
ウィービング端点b:90~100%
ウィービング端点c:80~90%
ウィービング端点d:80~90%
ウィービング端点e:90~100% - 前記2つの被溶接材のうち、一方を立板とし、他方を下板とする水平すみ肉溶接であって、
前記立板側に前記ウィービング端点bおよび前記ウィービング端点cを設け、前記下板側に前記ウィービング端点dおよび前記ウィービング端点eを設けることを特徴とする請求項3~9のいずれか1項に記載のウィービング制御方法。 - 前記基準端点a、前記ウィービング端点b、前記ウィービング端点c、前記ウィービング端点dおよび前記ウィービング端点eにより形成される5角形における、前記ウィービング端点b~eの内角が、それぞれ以下の条件を満足することを特徴とする請求項3~10のいずれか1項に記載のウィービング制御方法。
ウィービング端点b:130~140°
ウィービング端点c:60~90°
ウィービング端点d:60~90°
ウィービング端点e:130~140° - ウィービングで溶接を行ったときの前記溶接トーチの軌道において、前記溶接トーチを前記溶接進行方向の前方へ向かって前記一方のウィービング端まで移動させ、当該一方のウィービング端に到着すると、当該溶接進行方向に対して後方へ向かって前記他方のウィービング端まで移動させ、当該ウィービングの動作を前記2つの被溶接材の間で繰り返す軌道であって、
前記溶接トーチを前記溶接進行方向の前方へ向かって前記一方のウィービング端まで移動させる際、当該溶接トーチの軌道と、当該溶接進行方向とは反対方向とのなす角度である前方移動角度βは、185°以上250°以下であり、
前記溶接トーチを前記溶接進行方向に対して後方へ向かって前記他方のウィービング端まで移動させる際、当該溶接トーチの軌道と、当該溶接進行方向とは反対方向のなす角度である後方移動角度αは、5°以上85°以下であって、
前記後方移動角度αと前記前方移動角度βとの関係が、α>(β-180)であることを特徴とする請求項10に記載のウィービング制御方法。 - 2つの被溶接材のすみ肉溶接において、ウィービング動作により溶接トーチを揺動させながら、所定の溶接線に沿って溶接を行うためのウィービング制御システムであって、
前記ウィービング動作の一周期を行うにあたり、
溶接進行方向に垂直な面において、
前記ウィービング動作の初期位置の中心線であるウィービング基準線が溶接線上の基点を通るように、前記溶接トーチの位置を設定するとともに、5点以上の固定端点が設定され、
前記固定端点は、前記ウィービング基準線の両側にそれぞれ1点以上設けられるとともに、前記ウィービング基準線上にあり、かつ、チップ‐母材間距離が最短となる基準端点aが設けられるように位置決めされ、
前記ウィービング動作は、前記溶接進行方向から見て、前記溶接トーチが多角形を形成する軌跡となるように、前記固定端点間を移動するものであり、
前記基準端点aとして、前記ウィービング基準線を通る回数は、前記ウィービング動作の一周期の中で2回中1回の割合であることを特徴とするウィービング制御システム。
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