JP7022507B2 - 粘着フィルムおよび粘着フィルムの被着体への貼付方法 - Google Patents
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Description
基材を形成する材料としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。第一実施形態の粘着フィルムにおいて、水溶性フィルムが施工液と接触することで、水溶性フィルム中の水溶性高分子が溶解し、施工液の粘度が上昇する。このため、施工液が被着体から流れ落ちにくい。この点において、液状の施工液を塗布した際に流れ落ちが発生しやすい曲面形状を有する被着体に第一実施形態の粘着フィルムを適用すると、フィルム全体を均一に被着体に貼付することができ、施工液排出前に部分的に粘着することで水残りが発生することを低減することができる。したがって、本発明の効果がより発揮されやすいことから、第一実施形態の粘着フィルムの被着体が曲面を有する被着体(例えば、自動車車体)であることは好ましい形態である。被着体が曲面を有する被着体である場合、曲面性の高い部位にフィルム中の基材が追従延伸することが必要とされる。したがって、基材としては、曲面追従性の高いものであることが好ましく、具体的には、20℃における3%モジュラス強度(以下、単にモジュラス強度とも称する)が30N/25mm以下である基材であることが好ましく、3%モジュラス強度が25N/25mm以下であることがより好ましい。なお、3%モジュラス強度の下限は特に限定されないが、通常、5N/25mm以上である。また、曲面追従性が高いことから、基材の材料としては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンであることが好ましく、ポリウレタンであることがより好ましい。
粘着剤層に用いられる粘着剤としては、特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤などを用いることができる。上記粘着剤は1種単独で用いても2種以上併用してもよい。
水溶性フィルムは、水不溶性の支持体を有しない水溶性基材からなるシート状形状のフィルムを指す。本発明における水溶性とは以下のように定義される。中央3cm角をくりぬいた6cm角のフィルムの四辺を固定して、25℃の水中に浸し、撹拌下、フィルムが完全に溶解する時間を測定し、溶解時間が60秒以内のものを水溶性と定義する。
本発明の第二実施形態は、上述した形態に係る粘着フィルムの水溶性フィルム面および被着体の粘着フィルム接触面の少なくとも一方に水系媒体を付与し(工程1)、水溶性フィルム面を被着体上に接触させ(工程2)、水系媒体を除去する(工程3)ことを有する、粘着フィルムの被着体への貼付方法である。以下、第一実施形態の粘着フィルムを単に粘着フィルムとも称する。
第一実施形態の粘着フィルムの用途は水貼りで被着体に貼付する用途であれば特に限定されず、各種保護フィルム、ウインドウフィルム、装飾フィルムなどが挙げられる。例えば、基材として20℃における3%モジュラス強度が30N/25mm以下である基材を用いた場合には、曲面追従性が高いため、曲面形状を有する被着体に対して貼付される用途であると、本発明の効果がより発揮されるという点で好ましい。かような用途としては移動体(特に車両)用粘着フィルムが挙げられる。移動体用粘着フィルムとしては、保護フィルム(塗膜保護フィルム、チッピングフィルムなど)、装飾フィルム、マスキングフィルムなどが挙げられる。さらに、本発明の好適な一実施形態は、上記粘着フィルムが貼付された移動体(特に車両)である。
被着体への粘着力をJIS Z0237:2009にしたがい、以下の方法によって測定した;粘着フィルムを23℃環境下に1週間静置した。その後、1日標準環境下(23℃50%RH)に静置する。SUS304鋼板(被着体)のフィルム貼付面および粘着フィルムの水溶性フィルム面に施工液としての水を噴霧器を用いて噴霧した後、SUS304鋼板に水溶性フィルム面を貼付した。フィルムを被着体上で滑らせながら、位置決めを行った。この際、粘着フィルムと被着体との間に滑りが発生し、位置決めを容易に行うことができた。位置決め後、スキージを用いて施工液をフィルム外に排出した。1日標準環境下に静置後、JIS Z0237:2009にしたがい粘着力を測定した。具体的には、引張試験機により、180°方向に試験速度300mm/分でフィルムを引き剥がし、粘着力を測定した。数値は、フィルム幅25mm当たりの引き剥がし力に換算したもの(N/25mm)である。
11 基材、
12 粘着剤層、
13 水溶性フィルム、
14 被着体。
Claims (6)
- 基材、粘着剤層および粘着剤層に隣接する水溶性フィルムをこの順に含む粘着フィルムであって、該水溶性フィルムが最表層に配置され、
前記基材が、20℃における3%モジュラス強度が30N/25mm以下である基材であり、
前記水溶性フィルムの厚さが10μm以上であり、
前記水溶性フィルムを構成する水溶性高分子が、高分子界面活性剤であり、
界面活性剤を含まない水系媒体を用いて前記水溶性フィルム面を被着体上に接触させ、スキージでフィルム表面を順次均一に擦り付けて、前記水系媒体を外部へ掻き出して除去することによって被着体に貼付することに用いられる、粘着フィルム。 - 前記水溶性フィルムを構成する水溶性高分子が、ポリビニルアルコール系樹脂およびセルロース系樹脂から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の粘着フィルム。
- 前記水溶性フィルムが、実質的にポリビニルアルコールから構成される、請求項2に記載に粘着フィルム。
- 前記基材がポリウレタン基材である、請求項1~3のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の粘着フィルムの水溶性フィルム面および被着体の粘着フィルム接触面の少なくとも一方に界面活性剤を含まない水系媒体を付与し、
水溶性フィルム面を被着体上に接触させ、
スキージでフィルム表面を順次均一に擦り付けて、前記水系媒体を除去することを有する、粘着フィルムの被着体への貼付方法。 - 前記水系媒体が水である、請求項5に記載の貼付方法。
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