JP7019508B2 - 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 - Google Patents
電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7019508B2 JP7019508B2 JP2018094082A JP2018094082A JP7019508B2 JP 7019508 B2 JP7019508 B2 JP 7019508B2 JP 2018094082 A JP2018094082 A JP 2018094082A JP 2018094082 A JP2018094082 A JP 2018094082A JP 7019508 B2 JP7019508 B2 JP 7019508B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode mixture
- electrode
- vinylidene fluoride
- group
- active material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/04—Processes of manufacture in general
- H01M4/0402—Methods of deposition of the material
- H01M4/0404—Methods of deposition of the material by coating on electrode collectors
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
- H01M4/131—Electrodes based on mixed oxides or hydroxides, or on mixtures of oxides or hydroxides, e.g. LiCoOx
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
- H01M4/139—Processes of manufacture
- H01M4/1391—Processes of manufacture of electrodes based on mixed oxides or hydroxides, or on mixtures of oxides or hydroxides, e.g. LiCoOx
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/48—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
- H01M4/52—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of nickel, cobalt or iron
- H01M4/525—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of nickel, cobalt or iron of mixed oxides or hydroxides containing iron, cobalt or nickel for inserting or intercalating light metals, e.g. LiNiO2, LiCoO2 or LiCoOxFy
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/62—Selection of inactive substances as ingredients for active masses, e.g. binders, fillers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/62—Selection of inactive substances as ingredients for active masses, e.g. binders, fillers
- H01M4/621—Binders
- H01M4/622—Binders being polymers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/62—Selection of inactive substances as ingredients for active masses, e.g. binders, fillers
- H01M4/621—Binders
- H01M4/622—Binders being polymers
- H01M4/623—Binders being polymers fluorinated polymers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
上記バインダー組成物は、極性基を有するフッ化ビニリデン共重合体と、下記式(1)
で表される単量体に由来する構成単位を有するアクリル系重合体とを含有し、
上記電極活物質は、下記式(2)
Li1+xMO2 ・・・(2)
(Xは、-0.15<X≦0.15を満たす数である。Mは、NiまたはNiを含む2種以上の元素群であって、Niを含む2種以上の元素群である場合には、Niを50mol%以上含む。)
で表されるリチウム金属酸化物を含む構成である。
で表される単量体に由来する構成単位を有するアクリル系重合体と、電極活物質とを混練する工程を含み、
上記電極活物質は、下記式(2)
Li1+xMO2 ・・・(2)
(Xは、-0.15<X≦0.15を満たす数である。Mは、NiまたはNiを含む2種以上の元素群であって、Niを含む2種以上の元素群である場合には、Niを50mol%以上含む。)
で表されるリチウム金属酸化物を含む構成である。
本実施形態に係る電極合剤は、集電体上に設けられる電極活物質と、該電極活物質を該集電体に結着するためのバインダー組成物とを含有してなるものであり、バインダー組成物は、フッ化ビニリデン共重合体と、アクリル系重合体とを含有する。また、電極活物質は、下記式(2)で表されるリチウム金属酸化物を含むものである。
Li1+xMO2 ・・・(2)
(Xは、-0.15<X≦0.15を満たす数である。Mは、NiまたはNiを含む2種以上の元素群であって、Niを含む2種以上の元素群である場合には、Niを50mol%以上含む。)
(バインダー組成物)
本実施形態におけるバインダー組成物は、電極活物質を集電体上に結着するための結着剤として用いられるものである。バインダー組成物は、上述の通り、フッ化ビニリデン共重合体と、アクリル系重合体とを含有する。
-COO-X’・・・(4)
式(4)において、X’は、主鎖が原子数1~18で構成される分子量456以下の原子団であるが、重合性の観点から、主鎖が原子数1~13で構成される原子団であることが好ましく、主鎖が原子数1~8で構成される原子団であることがさらに好ましい。また、X’で示される原子団の分子量は156以下であることが好ましい。またX’で示される原子団の分子量の下限としては特に限定はないが、通常は14である。なお、主鎖の原子数には、水素原子の数は含めない。
上記式においてηは重合体溶液の粘度、η0は溶媒であるN,N-ジメチルホルムアミドの粘度、Cは0.4g/dlである。
本実施形態における電極活物質は、下記式(2)で表されるリチウム金属酸化物を含むものである。
Li1+xMO2 ・・・(2)
式(2)において、Xは、-0.15<X≦0.15を満たす数である。
本実施形態における特に好ましいリチウム金属酸化物として、例えば下記式(4)
LiNiY1N1Y2O2・・・(4)
(式中、N1は、CoまたはMnを示し、0.5≦Y1<1、0<Y2≦0.5である。)
で表される二元リチウム金属酸化物、または、下記式(5)
LiNiY1CoY2N2Y3O2・・・(5)
(式中、N2は、MnまたはAlを示し、0.5≦Y1<1、0<Y2<0.5、0<Y3<0.5であり、かつY1/(Y1+Y2+Y3)≧0.5である。)で表される三元リチウム金属酸化物が挙げられる。
本実施形態における電極合剤は、溶媒を含んでいてもよい。溶媒は水であってもよく、非水溶媒であってもよい。非水溶媒としては、例えば、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド、N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルフォスフォアミド、ジオキサン、テトラヒドロフラン、テトラメチルウレア、トリエチルホスフェイト、トリメチルフォスフェイト、アセトン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン、およびテトラヒドロフラン等が挙げられる。これらの溶媒は電極合剤に1種または2種以上含まれていてもよい。溶媒は、バインダー組成物に添加されていてもよく、バインダー組成物とは別に添加されたものであってもよい。
本実施形態における電極合剤には、必要に応じて他の成分が含まれていてもよい。他の成分としては、例えば、導電助剤および顔料分散剤等が挙げられる。
本実施形態における電極合剤は、フッ化ビニリデン共重合体と、アクリル系重合体と、電極活物質とを混練することにより製造することができる。電極合剤の製造において、必要に応じて溶媒および他の成分を混練してもよく、その方法は特に限定されるものではない。また、混練する際の各種成分の添加の順序は特に限定されるものではない。さらに、溶媒を添加する場合には、先に電極活物質および溶媒を撹拌混合し、それからフッ化ビニリデン共重合体およびアクリル系重合体を加えてもよい。あるいは、電極活物質に対して、フッ化ビニリデン共重合体溶液およびアクリル系重合体溶液を添加してもよい。あるいは、フッ化ビニリデン共重合体およびアクリル系重合体の両方を含む重合体溶液を調製しておき、重合体溶液を電極活物質に加えるものであってもよい。
本発明の電極合剤を用いた場合に、電極合剤スラリーのゲル化をどの程度抑制できるかについては、電極合剤のスラリー粘度によって判別することができる。なお、本明細書において、「ゲル化」とは、例えば、電極合剤スラリーを40℃、窒素雰囲気下、96時間保存した後に、当該電極合剤スラリーをミキサーを用いて30秒間撹拌した際に、電極合剤スラリーが均一なペースト状にならず、固形物が存在しているために、スラリー粘度が測定不可能な状態を指す。なお、固形物とは、目開き2.36mmのメッシュにスラリーを通し、1時間放置後、メッシュ上部に残るものを指す。また、ミキサーは特に限定されず、例えば(株)シンキー製 あわとり練太郎 ARE310(自転800rpm、公転2000rpm)を用いることができる。
続いて、本実施形態の電極合剤を用いて形成される電極構造体の一実施形態について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電極構造体の断面図である。
本実施形態の二次電池は、本実施形態の電極構造体を含む非水電解質二次電池である。本実施形態の二次電池について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る二次電池の分解斜視図である。
以上のとおり、本発明の電極合剤は、集電体上に設けられる電極活物質と、該電極活物質を該集電体に結着するためのバインダー組成物とを含有し、
上記バインダー組成物は、極性基を有するフッ化ビニリデン共重合体と、上述の式(1)で表される単量体に由来する構成単位を有するアクリル系重合体とを含有し、上記電極活物質は、下記式(2)
Li1+xMO2 ・・・(2)
(Xは、-0.15<X≦0.15を満たす数である。Mは、NiまたはNiを含む2種以上の元素群であって、Niを含む2種以上の元素群である場合には、Niを50mol%以上含む。)
で表されるリチウム金属酸化物を含むものである。
Li1+xMO2 ・・・(2)
(Xは、-0.15<X≦0.15を満たす数である。Mは、NiまたはNiを含む2種以上の元素群であって、Niを含む2種以上の元素群である場合には、Niを50mol%以上含む。)
で表されるリチウム金属酸化物を含む構成である。
電極活物質であるリチウム金属酸化物のpHは、リチウム金属酸化物を水で常温(25℃)抽出したときの水のpHとした。リチウム金属酸化物の水への抽出はJIS K 5101-16-2に規定される抽出方法で行った。具体的には、リチウム金属酸化物の重量の50倍量の超純水にリチウム金属酸化物を入れ、マグネチックスターラーにて回転数:600rpmで10分間撹拌を行い、その溶液を(株)堀場製作所製pHメーターMODEL:F-21を用いてpH測定を行った。
インヘレント粘度ηiを算出するために、重合体80mgを20mlのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解することによって重合体溶液を作製した。この重合体溶液の粘度ηを、30℃の恒温槽内においてウベローデ粘度計を用いて測定した。そして、インヘレント粘度ηiを、当該粘度ηを用いて下記式によって求めた。
上記式においてηは重合体溶液の粘度、η0は溶媒のN,N-ジメチルホルムアミドの粘度、Cは0.4g/dlである。
電極合剤のスラリー粘度は、東機産業(株)製 E型粘度計 RE-550 MODEL:R、RC-550を用いて、25℃、せん断速度2s-1で測定を行った。なお、粘度は、スラリーを測定装置に仕込んでから60秒待機し、その後ローターを回転させることで測定を行った。また、ローターの回転開始から300秒後の値を初期スラリー粘度とした。25℃、窒素雰囲気下、所定時間(1日、6日または9日)放置後のスラリー粘度を測定し、保存後スラリー粘度とした。
作製した電極合剤スラリーをポリプロピレンチューブ(φ12×75mm)に、チューブ下部から5cmの高さまで流し込み、25℃20%RH環境下で4日間保管した。保管後、チューブ下部から高さ1cmまでの電極合剤スラリーを採取し、アルミカップに入れて秤量し、採取した電極合剤スラリーの重量を測定した。そのアルミカップを110℃、2時間加熱して溶媒を除去した後、秤量することで、採取した電極合剤スラリーの固形分量を測定した。ここで得られた乾燥前後の重量から下部固形分濃度(NVA)を算出した。仕込電極合剤スラリーの初期固形分濃度(NVB)に対する下部固形分濃度(NVA)の割合(NVA/NVB)を、指標として算出した。NVA/NVBの値が大きい程、保存中に電極活物質が容器下部に沈み堆積しやすいことを表している。
重合体粉末の1H NMRスペクトルを下記条件で求めた。
測定条件
周波数:400MHz
測定溶媒:DMSO-d6
測定温度:25℃
重合体のフッ化ビニリデンに由来する構成単位の量、およびコモノマーに由来する構成単位の量を、1H NMRスペクトルから算出した。具体的には、主としてコモノマーに由来するシグナルと、主としてフッ化ビニリデンに由来する2.24ppmおよび2.87ppmに観察されるシグナルとの積分強度に基づき算出した。
(バインダー組成物の調製)
内容量2リットルのオートクレーブに、イオン交換水1096g、メトローズ90SH-100(信越化学工業(株)製)0.2g、50wt%ジイソプロピルペルオキシジカーボネート-フロン225cb溶液2.2g、フッ化ビニリデン426g、およびアクリロイロキシプロピルコハク酸の初期添加量0.2gの各量を仕込み、26℃まで1時間で昇温した。その後、26℃を維持し、6wt%アクリロイロキシプロピルコハク酸水溶液を0.5g/minの速度で徐々に添加した。得られた重合体スラリーを脱水、乾燥してフッ化ビニリデン共重合体(VDF/APS)を得た。アクリロイロキシプロピルコハク酸は、初期に添加した量を含め、全量4.0gを添加した。
電極活物質としてのNCA811に導電助剤としてカーボンブラックを加え、粉体混合を行った。一方、フッ化ビニリデン共重合体(VDF/APS)およびポリアクリル酸(和光純薬工業株式会社製、和光一級、平均分子量25000)をN-メチル-2ピロリドン(以下、NMP)に溶解し、6重量%濃度の重合体溶液を作製した。NCA811およびカーボンブラックの混合物に対し、重合体溶液を2回に分けて添加し、混練をおこなった。具体的には、固形分濃度変化の測定では固形分濃度が84.2重量%となるように、スラリーの粘度変化測定では固形分濃度が81.5重量%となるように重合体溶液を添加し、2000rpmで2分間1次混練を行った。次いで、残りの重合体溶液を添加して、固形分濃度変化の測定では固形分濃度が72.0重量%となるように、スラリーの粘度変化測定では固形分濃度が75重量%となるようにし、2000rpmで3分間2次混練を行うことで、電極合剤を得た。得られた電極合剤における電極活物質、カーボンブラック、および重合体(フッ化ビニリデン共重合体およびポリアクリル酸の総量)の重量比は、固形分濃度変化の測定ではこの順で、100:2:1、スラリーの粘度変化測定ではこの順で、100:2:2である。また、フッ化ビニリデン共重合体(VDF/APS)とポリアクリル酸のブレンド比は、重量比で9:1である。
得られた電極合剤を、厚み15μmのアルミ箔上にバーコーターで塗布し、これを110℃で30分間、さらに130℃で2時間加熱乾燥して、乾燥状態における電極合剤の目付け量がおよそ200g/m2の電極構造体を作製した。
得られた電極合剤に関し、スラリー固形分濃度変化について測定を行った。結果を表1に示す。また、得られた電極合剤に関し、スラリー粘度を測定し、保存後の粘度変化を確認した。結果を表2に示す。
ポリアクリル酸(和光純薬工業株式会社製、和光一級、平均分子量5000)を使用した以外は、実施例1と同様にして電極合剤を調製し、スラリー固形分濃度変化およびスラリー粘度について測定を行った。
フッ化ビニリデン共重合体(VDF/APS)を、フッ化ビニリデンとマレイン酸モノメチルとの共重合体(VDF/MMM)に変更した以外は、実施例1と同様にして電極合剤を調製し、スラリー固形分濃度変化およびスラリー粘度について測定を行った。
電極活物質としてNCM523を用いた以外は、実施例2と同様にして電極合剤を調製し、スラリー固形分濃度変化およびスラリー粘度について測定を行った。
〔比較例1〕
重合体として、ポリアクリル酸を混合せずにフッ化ビニリデン共重合体(VDF/APS)のみを使用したこと以外は、実施例1と同様にして電極合剤を調製し、スラリー固形分濃度変化およびスラリー粘度について測定を行った。
重合体として、ポリアクリル酸を混合せずにフッ化ビニリデン共重合体(VDF/APS)のみを使用し、電極活物資をNCM523に変更した以外は、実施例1と同様にして電極合剤を調製し、スラリー固形分濃度変化およびスラリー粘度について測定を行った。
ポリアクリル酸をポリビニルアルコール(PVA)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして電極合剤を調製し、スラリー固形分濃度変化およびスラリー粘度について測定を行った。
ポリアクリル酸を、フッ化ビニリデンとクロロトリフルオロエチレンとの共重合体であるフッ化ビニリデン系共重合体(VDF/CTFE)に変更した以外は、実施例1と同様にして電極合剤を調製し、スラリー固形分濃度変化およびスラリー粘度について測定を行った。フッ化ビニリデン系共重合体(VDF/APS)と、フッ化ビニリデン共重合体(VDF/CTFE)との重量比は、5:5である。
2 負極
3 セパレータ
5 金属ケーシング
10 電極構造体
11 集電体
12a,12b 電極合剤層
Claims (10)
- 集電体上に設けられる電極活物質と、該電極活物質を該集電体に結着するためのバインダー組成物とを含有し、
上記バインダー組成物は、極性基を有するフッ化ビニリデン共重合体と、下記式(1)
で表される単量体に由来する構成単位を有するアクリル系重合体とを含有し、
上記アクリル系重合体における上記式(1)で表される単量体に由来する構成単位の割合は、60mol%以上であり、
上記電極活物質は、下記式(2)
Li1+xMO2 ・・・(2)
(Xは、-0.15<X≦0.15を満たす数である。Mは、NiまたはNiを含む2種以上の元素群であって、Niを含む2種以上の元素群である場合には、Niを50mol%以上含む。)
で表されるリチウム金属酸化物を含むことを特徴とする電極合剤。 - 上記極性基がカルボキシル基であることを特徴とする請求項1に記載の電極合剤。
- 上記バインダー組成物中の塩素量が1000ppm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の電極合剤。
- 上記バインダー組成物は、上記フッ化ビニリデン共重合体とは異なるフッ化ビニリデン系重合体を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電極合剤。
- 溶媒を含んでいる、請求項1~5のいずれか1項に記載の電極合剤。
- 極性基を有するフッ化ビニリデン共重合体と、下記式(1)
で表される単量体に由来する構成単位を有するアクリル系重合体と、電極活物質とを混練する工程を含み、
上記アクリル系重合体における上記式(1)で表される単量体に由来する構成単位の割合は、60mol%以上であり、
上記電極活物質は、下記式(2)
Li1+xMO2 ・・・(2)
(Xは、-0.15<X≦0.15を満たす数である。Mは、NiまたはNiを含む2種以上の元素群であって、Niを含む2種以上の元素群である場合には、Niを50mol%以上含む。)
で表されるリチウム金属酸化物を含むことを特徴とする電極合剤の製造方法。 - 集電体と、該集電体上に設けられた電極合剤層とを備えており、
上記電極合剤層は、請求項1~6のいずれか1項に記載の電極合剤を用いて形成された層である、電極構造体。 - 請求項6に記載の電極合剤を集電体表面に塗布して乾燥させることによって該集電体表面上に塗膜を形成する工程と、
上記塗膜に熱処理を施す工程とを含むことを特徴とする電極構造体の製造方法。 - 請求項8に記載の電極構造体を備えていることを特徴とする二次電池。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018094082A JP7019508B2 (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 |
PL18919185.1T PL3796430T3 (pl) | 2018-05-15 | 2018-12-20 | Mieszanina elektrodowa, sposób wytwarzania mieszaniny elektrodowej, konstrukcja elektrodowa, sposób wytwarzania konstrukcji elektrodowej oraz bateria akumulatorowa |
KR1020207033833A KR20200137024A (ko) | 2018-05-15 | 2018-12-20 | 전극 합제, 전극 합제의 제조방법, 전극 구조체, 전극 구조체의 제조방법 및 이차전지 |
CN201880092666.0A CN112042013A (zh) | 2018-05-15 | 2018-12-20 | 电极合剂、电极合剂的制造方法、电极结构体、电极结构体的制造方法以及二次电池 |
EP18919185.1A EP3796430B1 (en) | 2018-05-15 | 2018-12-20 | Electrode mixture, electrode mixture production method, electrode structure, electrode structure production method, and secondary battery |
PCT/JP2018/047008 WO2019220677A1 (ja) | 2018-05-15 | 2018-12-20 | 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018094082A JP7019508B2 (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019200895A JP2019200895A (ja) | 2019-11-21 |
JP7019508B2 true JP7019508B2 (ja) | 2022-02-15 |
Family
ID=68539886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018094082A Active JP7019508B2 (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP3796430B1 (ja) |
JP (1) | JP7019508B2 (ja) |
KR (1) | KR20200137024A (ja) |
CN (1) | CN112042013A (ja) |
PL (1) | PL3796430T3 (ja) |
WO (1) | WO2019220677A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024024568A1 (ja) * | 2022-07-26 | 2024-02-01 | ダイキン工業株式会社 | 電極合剤、電極および二次電池 |
EP4336595A1 (en) | 2022-09-09 | 2024-03-13 | Arkema France | Binder for electrode comprising poly(vinylidene fluoride) and a hydrophilic polymer |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012090876A1 (ja) | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 株式会社クレハ | フッ化ビニリデン系共重合体、および該共重合体の用途 |
WO2017056974A1 (ja) | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社クレハ | バインダー組成物、非水電解質二次電池用電極および非水電解質二次電池 |
WO2018003448A1 (ja) | 2016-06-30 | 2018-01-04 | 日立金属株式会社 | リチウム二次電池用正極材料、それを用いたリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200410439A (en) * | 2002-11-22 | 2004-06-16 | Kureha Chemical Ind Co Ltd | Binder composition for electrode of nonaqueous electrolyte battery, and use thereof |
CN101212053A (zh) * | 2006-12-31 | 2008-07-02 | 上海比亚迪有限公司 | 一种锂离子电池正极和锂离子电池 |
JP2010074041A (ja) | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Victor Co Of Japan Ltd | フォトダイオード及びそれを備えた集積化受光素子 |
KR101298300B1 (ko) | 2008-12-26 | 2013-08-20 | 가부시끼가이샤 구레하 | 비수 전해질 2 차 전지용 부극 합제, 비수 전해질 2 차 전지용 부극 및 비수 전해질 2 차 전지 |
KR101464841B1 (ko) * | 2010-03-30 | 2014-11-25 | 가부시끼가이샤 구레하 | 비수 전해질 2 차 전지용 합제, 비수 전해질 2 차 전지용 전극 및 비수 전해질 2 차 전지 |
JP2014007088A (ja) | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Hitachi Maxell Ltd | 非水電解質二次電池およびその製造方法 |
JP6552788B2 (ja) * | 2014-03-20 | 2019-07-31 | Tdk株式会社 | 電極及びそれを用いたリチウムイオン二次電池 |
JP6353329B2 (ja) * | 2014-09-25 | 2018-07-04 | 信越化学工業株式会社 | 非水電解質二次電池用負極及び非水電解質二次電池 |
JP5939346B1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-06-22 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 導電性組成物、非水電解質二次電池用下地付き集電体、非水電解質二次電池用電極、及び非水電解質二次電池 |
KR101701332B1 (ko) * | 2015-06-17 | 2017-02-02 | 울산과학기술원 | 리튬 이차 전지용 바인더, 상기 바인더를 포함하는 전극, 상기 전극의 제조 방법, 및 상기 바인더를 포함하는 리튬 이차 전지 |
WO2018008263A1 (ja) * | 2016-07-06 | 2018-01-11 | 株式会社クレハ | バインダー組成物、電極合剤、電極、および非水電解質二次電池 |
-
2018
- 2018-05-15 JP JP2018094082A patent/JP7019508B2/ja active Active
- 2018-12-20 WO PCT/JP2018/047008 patent/WO2019220677A1/ja unknown
- 2018-12-20 KR KR1020207033833A patent/KR20200137024A/ko not_active Application Discontinuation
- 2018-12-20 EP EP18919185.1A patent/EP3796430B1/en active Active
- 2018-12-20 PL PL18919185.1T patent/PL3796430T3/pl unknown
- 2018-12-20 CN CN201880092666.0A patent/CN112042013A/zh active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012090876A1 (ja) | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 株式会社クレハ | フッ化ビニリデン系共重合体、および該共重合体の用途 |
WO2017056974A1 (ja) | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社クレハ | バインダー組成物、非水電解質二次電池用電極および非水電解質二次電池 |
WO2018003448A1 (ja) | 2016-06-30 | 2018-01-04 | 日立金属株式会社 | リチウム二次電池用正極材料、それを用いたリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019200895A (ja) | 2019-11-21 |
PL3796430T3 (pl) | 2022-08-08 |
KR20200137024A (ko) | 2020-12-08 |
EP3796430A1 (en) | 2021-03-24 |
EP3796430B1 (en) | 2022-06-15 |
WO2019220677A1 (ja) | 2019-11-21 |
CN112042013A (zh) | 2020-12-04 |
EP3796430A4 (en) | 2021-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5912814B2 (ja) | 二次電池用水系電極バインダー | |
WO2018092675A1 (ja) | フッ化ビニリデン共重合体、バインダー組成物、電極合剤、電極及び非水電解質二次電池 | |
JP6931658B2 (ja) | 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 | |
JP7447022B2 (ja) | 電極形成組成物 | |
WO2019239781A1 (ja) | バインダー組成物、電極合剤、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 | |
JP7019508B2 (ja) | 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 | |
JP7017468B2 (ja) | 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 | |
JP7060405B2 (ja) | バインダー組成物、電極合剤および非水電解質二次電池 | |
JP2005310747A (ja) | 非水系電気化学素子電極形成用バインダー、電極合剤、電極構造体および電気化学素子 | |
WO2018092676A1 (ja) | 電極合剤、電極合剤の製造方法、電極構造体、電極構造体の製造方法および二次電池 | |
CN112542588A (zh) | 一种偏氟乙烯共聚物、其制备方法及应用 | |
JP7523551B2 (ja) | バインダー、電極合剤、および電極合剤の製造方法 | |
JP2022061830A (ja) | バインダー組成物、電極合剤、電極、および非水電解質二次電池 | |
WO2023094622A1 (en) | Tfe-based fluoropolymers with outstanding metal-adhesion properties | |
KR20240104187A (ko) | 비수 전해질 이차전지용 바인더, 전극 합제, 전극 및 전지 | |
JP2023528873A (ja) | 特性が改善された電池電極の製造方法 | |
JP2021504882A (ja) | 黒鉛/ケイ素アノード用pvdfバインダー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211026 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220202 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7019508 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |