JP7018305B2 - 高アルコール濃度のビールテイストアルコール飲料およびその製造方法 - Google Patents
高アルコール濃度のビールテイストアルコール飲料およびその製造方法 Download PDFInfo
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Description
[1]アルコール濃度が6体積%以上のビールテイストアルコール飲料であって、下記(a)および(b)のいずれかまたは両方を満たす、ビールテイストアルコール飲料
(a)飲料中のイソアミルアルコール濃度が85~230mg/Lである
(b)飲料中の活性アミルアルコール濃度が27~75mg/Lである。
[2]麦または麦芽を原料として使用しないビールテイストアルコール飲料である、上記[1]に記載の飲料。
[3]ビールテイスト発酵アルコール飲料である、上記[1]または[2]に記載の飲料。
[4]アルコール濃度が、8体積%以下である、上記[1]~[3]のいずれかに記載の飲料。
[5]イソアミルアルコール濃度が、120~180mg/Lである、上記[1]~[4]のいずれかに記載の飲料。
[6]活性アミルアルコール濃度が、40~60mg/Lである、上記[1]~[5]のいずれかに記載の飲料。
[7]アルコール濃度が6体積%以上のビールテイストアルコール飲料の製造方法であって、下記(a)および(b)のいずれかまたは両方を満たすように、製造された飲料中のイソアミルアルコール濃度および/または活性アミルアルコール濃度を調整する工程を含んでなる、前記製造方法
(a)飲料中のイソアミルアルコール濃度が85~230mg/Lである
(b)飲料中の活性アミルアルコール濃度が27~75mg/Lである。
[8]アルコール濃度が6体積%以上のビールテイストアルコール飲料においてエタノール臭および/または雑味を低減する方法であって、下記(a)および(b)のいずれかまたは両方を満たすように、製造された飲料中のイソアミルアルコール濃度および/または活性アミルアルコール濃度を調整する工程を含んでなる、前記方法
(a)飲料中のイソアミルアルコール濃度が85~230mg/Lである
(b)飲料中の活性アミルアルコール濃度が27~75mg/Lである。
(a)飲料中のイソアミルアルコール濃度が85~230mg/Lである
(b)飲料中の活性アミルアルコール濃度が27~75mg/Lである
のいずれかまたは両方を満たすように、製造された飲料中のイソアミルアルコール濃度および/または活性アミルアルコール濃度を調整する工程を含んでなる、前記方法が提供される。本発明のエタノール臭等の低減方法は、本発明のビールテイストアルコール飲料および該飲料の製造方法についての記載に従って実施することができる。
アルコール濃度(エタノール濃度)は、「国税庁所定分析法」に記載の方法により測定した。
イソアミルアルコール濃度および活性アミルアルコール濃度は、BCOJビール分析法(ビール酒造組合、2013年増補改訂、8.22 低沸点香気成分)に記載の方法に従って測定した。
(1)サンプル飲料の調製
(ア)ビールテイストアルコール飲料の調製
大豆タンパク(不二製油社製)2gと大豆タンパク質量に対して2質量%のタンパク分解酵素(天野エンザイム社製、新日本化学工業社製)を50℃のお湯50mLに加えて150分攪拌した。次いで、50℃のお湯50mLと液糖75g(日本食品化工社製)、ホップを添加して煮沸した後、濾過して固形物を除去し、冷水100mLを加えて冷却し、発酵前溶液を調製した。発酵前溶液にビール酵母を添加し、10℃~15℃で発酵させ、アルコール濃度が4.7体積%となるよう炭酸ガス水を加えることにより、ビールテイストアルコール飲料(ベース液、対照1)を調製した。ベース液(対照1)のアルコール濃度(体積%)、イソアミルアルコール濃度(mg/L)および活性アミルアルコール濃度(mg/L)を測定した。
上記(ア)で得られたベース液(対照1)に表1Aに示すアルコール濃度(6.0体積%、7.0体積%、8.0体積%、9.0体積%)となるように95体積%醸造用アルコール(メルシャン社製、以下同様)を添加し、対照サンプル飲料(対照2~4)を調製した。
上記(イ)で得られたアルコール濃度が7.0体積%である対照サンプル飲料(対照3)に表1Bに示すイソアミルアルコール濃度となるようにイソアミルアルコール(長岡香料社製、以下同様)を添加し、サンプル飲料(サンプル番号1~7)を調製した。また、上記(イ)で得られたアルコール濃度が6.0体積%である対照サンプル飲料(対照2)に表1Bに示すイソアミルアルコール濃度となるようにイソアミルアルコールを添加し、サンプル飲料(サンプル番号8)を調製した。各サンプル飲料は500mL(中瓶1本)ずつ調製した(以下、同様)。
上記(1)で得られた飲料を官能評価に供した。評価項目は、「エタノール臭」および「雑味」の2項目とした。具体的には、「エタノール臭」について、感じられる(1点)から感じられない(5点)を0.5刻みの9段階で評価を行い、「雑味」について、感じられる(1点)から感じられない(5点)を0.5刻みの9段階で評価を行った。ここで、「エタノール臭」とは、アルコールを想起する刺激臭をいい、「雑味」とは、飲料本来のうまさを損なう不純な味をいう。官能評価は訓練されたパネラー6名により以下の手順で実施した。すなわち、対照1のエタノール臭および雑味の評価点数をそれぞれ3点と固定し、対照5のエタノール臭および雑味の評価点数をそれぞれ5点と固定し、0.5点刻みでエタノール臭および雑味の官能評価を行った。エタノール臭および雑味それぞれについてパネラー6名の評点の平均値を算出し、対照サンプル飲料よりも各平均値が低減した場合に、エタノール臭が低減された、あるいは、雑味が低減されたと判断した。特に、対照3の対照サンプル飲料についてイソアミルアルコール濃度および活性アミルアルコール濃度を変化させた場合(表1B、表1Cおよび表1D)には、各平均値が3.5以下のときに、エタノール臭が低減された、あるいは、雑味が低減されたと判断した。また、官能評価の際のパネラーからのコメントを記録した。
Claims (8)
- アルコール濃度が6体積%以上のビールテイストアルコール飲料であって、下記(a)および(b)の両方を満たす、ビールテイストアルコール飲料
(a)飲料中のイソアミルアルコール濃度が90~180mg/Lである
(b)飲料中の活性アミルアルコール濃度が30~60mg/Lである。 - 麦または麦芽を原料として使用しないビールテイストアルコール飲料である、請求項1に記載の飲料。
- ビールテイスト発酵アルコール飲料である、請求項1または2に記載の飲料。
- アルコール濃度が、8体積%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料。
- イソアミルアルコール濃度が、120~180mg/Lである、請求項1~4のいずれか一項に記載の飲料。
- 活性アミルアルコール濃度が、40~60mg/Lである、請求項1~5のいずれか一項に記載の飲料。
- アルコール濃度が6体積%以上のビールテイストアルコール飲料の製造方法であって、下記(a)および(b)の両方を満たすように、製造された飲料中のイソアミルアルコール濃度および/または活性アミルアルコール濃度を調整する工程を含んでなる、前記製造方法
(a)飲料中のイソアミルアルコール濃度が90~180mg/Lである
(b)飲料中の活性アミルアルコール濃度が30~60mg/Lである。 - アルコール濃度が6体積%以上のビールテイストアルコール飲料においてエタノール臭および/または雑味を低減する方法であって、下記(a)および(b)の両方を満たすように、製造された飲料中のイソアミルアルコール濃度および/または活性アミルアルコール濃度を調整する工程を含んでなる、前記方法
(a)飲料中のイソアミルアルコール濃度が90~180mg/Lである
(b)飲料中の活性アミルアルコール濃度が30~60mg/Lである。
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2003102458A (ja) | 2001-09-27 | 2003-04-08 | Kirin Brewery Co Ltd | 発酵麦芽飲料の製造法 |
JP2016515812A (ja) | 2013-03-14 | 2016-06-02 | アルトリア クライアント サービシーズ インコーポレイテッドAltria Client Services Inc. | 飲料を製造するためのフレーバーシステムおよび方法 |
JP2016195570A (ja) | 2015-04-03 | 2016-11-24 | サントリーホールディングス株式会社 | 容器詰めアルコール飲料 |
-
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- 2017-12-26 JP JP2017248718A patent/JP7018305B2/ja active Active
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Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
Appl Microbiol Biotechnol,2013年,Vol.97,pp.6919-6930 |
International Journal of Food Science and Technology,2017年,Vol.52,pp.1367-1374 |
Yeast,2013年,Vol.30,pp.255-266 |
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