JP7002126B2 - 半導体装置、半導体装置の製造方法、赤外線光電変換素子、赤外線検出素子、および赤外線発光素子 - Google Patents
半導体装置、半導体装置の製造方法、赤外線光電変換素子、赤外線検出素子、および赤外線発光素子 Download PDFInfo
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Description
なお、第1、第2の両主表面上に形成する電極が金属を含む場合、金属の光反射効果やプラズモン効果を利用できるため、受光、発光特性の優れる高性能素子となる。
また、半導体装置がレーザーの場合、両電極が金属を含むようにすると、両電極が光を反射する効果を有することにより、光閉じ込め効率の高い半導体導波路が形成できるため、特性の優れる高性能素子となる。
また、電気特性が安定していて、素子間のばらつきが少ない両面電極構造のN型GaAs半導体をベースにした光電変換素子、具体的には、電気特性が安定していて、素子間のばらつきが少ない赤外検出素子、赤外発光素子を提供することである。
(構成1)
GaおよびAsを含む単結晶の半導体層の第1主表面に金属を含む第1の電極が第1の界面層を介して形成され、かつ前記半導体層の第2主表面に金属を含む第2の電極が第2の界面層を介して形成された半導体装置であって、
前記第1の界面層および前記第2の界面層はN型の半導体層であって、GaとAsを含む単結晶であり、
前記第1の界面層または前記第2の界面層と接する前記半導体層の少なくとも一方の境界部はGaAs単結晶と同じ結晶格子を有し、
前記第1の界面層と前記第1の電極、および前記第2の界面層と前記第2の電極は、オーミックコンタクトをなし、
前記第1の界面層と前記第1の電極との界面に形成される前記第1の電極を構成する金属の拡散層の厚さ、および前記第2の界面層と前記第2の電極との界面に形成される前記第2の電極を構成する金属の拡散層の厚さは、ともに3nm以下である、半導体装置。
(構成2)
GaおよびAsを含む単結晶の半導体層の第1主表面に金属を含む第1の電極が第1の界面層を介して形成され、かつ前記半導体層の第2主表面に金属を含む第2の電極が第2の界面層を介して形成された半導体装置であって、
前記第1の界面層および前記第2の界面層はN型の半導体層であって、GaとAsを含む単結晶であり、
前記第1の界面層または前記第2の界面層と接する前記半導体層の少なくとも一方の境界部はGaAs単結晶と同じ結晶格子を有し、
前記第1の界面層または前記第2の界面層の少なくともいずれかの界面層が、6×1018/cm3以上3×1019/cm3以下の体積密度のSiを有し、
前記第1の界面層と前記第1の電極との界面に形成される前記第1の電極を構成する金属の拡散層の厚さ、および前記第2の界面層と前記第2の電極との界面に形成される前記第2の電極を構成する金属の拡散層の厚さは、ともに3nm以下である、半導体装置。
(構成3)
前記第1の界面層および前記第2の界面層の厚さが5nm以上1000nm以下である、構成1または2に記載の半導体装置。
(構成4)
前記第1の電極および前記第2の電極は、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属を含む合金、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属を含む化合物、およびITO、AZO、GZO、IZO、IGZO、ATO、FTO、FZO、TiNの何れかからなる、構成1から3の何れか1に記載の半導体装置。
(構成5)
剛性を有する基体上に、GaAsのエッチングレートより高いエッチングレートがとれる犠牲層を形成する犠牲層形成工程と、
Siの体積含有量が6×1018/cm3以上3×1019/cm3以下のGa、Asを含む単結晶でN型の半導体の第1の界面層を形成する第1の界面層形成工程と、
GaおよびAsを含む半導体層であって、前記半導体層の前記第1の界面層と接する境界部はGaAs単結晶と同じ結晶格子を有する単結晶半導体である半導体層形成工程と、
GaとAsを含む単結晶でN型の半導体の第2の界面層を形成する第2の界面層形成工程と、
金属を含む材料からなる第2の電極を形成する第2の電極形成工程と、
前記第2の電極の上にサポート基板を貼り付けるサポート基板貼り付け工程と、
前記基体および前記犠牲層をエッチング除去するエッチング工程と、
前記第1の界面層上に金属を含む材料からなる第1の電極を形成する第1の電極形成工程と、を含む半導体装置の製造方法。
(構成6)
前記第2の界面層は、体積含有量が6×1018/cm3以上5×1020/cm3以下のSiを含む、構成5に記載の半導体装置の製造方法。
(構成7)
前記第2の界面層は、150℃以上300℃以下の温度でエピタキシャル形成されたGaAsからなる、構成5または6に記載の半導体装置の製造方法。
(構成8)
前記犠牲層は、Al組成比50%以上100%以下のAlGaAsからなる、構成5から7の何れか1に記載の半導体装置の製造方法。
(構成9)
前記半導体層は、300℃以上580℃以下の温度でエピタキシャル形成される、構成5から8の何れか1に記載の半導体装置の製造方法。
(構成10)
前記半導体層は、300℃以上550℃以下の温度でエピタキシャル形成される、構成5から8の何れか1に記載の半導体装置の製造方法。
(構成11)
前記半導体層の前記エピタキシャル形成の時間は2分以上48時間以下である、構成9または10に記載の半導体装置の製造方法。
(構成12)
構成1から4の何れか1に記載の半導体装置、または構成5から11の何れか1に記載の半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置を用いた赤外線光電変換素子。
(構成13)
構成1から4の何れか1に記載の半導体装置、または構成5から11の何れか1に記載の半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置を用いた赤外線検出素子。
(構成14)
構成1から4の何れか1に記載の半導体装置、または構成5から11の何れか1に記載の半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置を用いた赤外線発光素子。
最初に、両面電極型の半導体発光素子および半導体光検出素子の概要構成について説明する。
ここで、発光効率を高めるため、半導体層1が露出する壁面7に誘電体膜を形成しておくことが好ましい。そして、この誘電体膜はパッシベーション膜としての機能ももたせることができる。
半導体光検出素子103は、半導体層1と、その半導体層1の第1主面に形成された第1の電極2および第2主面に形成された第2の電極3aからなり、第1主面に形成された第1の電極2および第2主面に形成された第2の電極3aの間に電源4により電圧を印加する。光が照射されていない状態では、電流がほとんど流れないが、半導体層1に光6が照射されると第1の電極2と第2の電極3aの間の電流が増加し、その電流をモニター5により検出する構成になっている。
ここで、半導体層1に光6が十分届くように光6を照射する側の電極(図3の場合は第2の電極3a)には開口を形成しておく。または、図4に示すように、半導体光検出素子104の第2の電極3bを透明導電材料からなる電極とする。なお、透明導電材料上に開口が形成された金属電極を形成した構成にしてもよい。
その結果、両面とも電極層と半導体層の界面に合金層が形成されずに金属含有の電極層が形成され、かつ両側の電極ともオーミックコンタクトがとれると、S/N比は改善し、また素子間の特性ばらつきは少なくなることを見出した。
電極層と半導体層の界面に合金層が形成されると、金属含有電極による光反射効果が小さくなり、また十分なプラズモン効果が得られなくなってシグナル(S)を大きくすることが困難になる。
また、オーミックコンタクトではなく、例えばショットキーコンタクトになると、シグナル(S)を制限する要因になり、またノイズ(N)、具体的には暗電流は大きくなる。
合金層をもたない金属含有電極層の形成のみによってもS/N比は改善し、両面の電極をオーミックコンタクトとすることのみによってもS/N比は改善するが、両者が組み合わされることにより、単純和ではなく相乗効果によって、より一層S/N比や特性ばらつきが改善した。
一方、この合金層は熱処理による合金層を形成しない手法では、半導体装置と電極の間がショットキーコンタクトになる。
そのため、SiドープN型GaAs層上のオーミックコンタクトを形成するには、ゲルマニウム(Ge)やスズ(Sn)などのGaAs中に入るとN型ドーパントとなる元素を含む金(Au)などの金属材料をSiドープN型GaAs層上に蒸着等などにより吸着させた後に、熱処理(シンタリング)によりGaAsと合金化(アロイ化)させる方法が用いられる(非特許文献1参照)。しかしこの方法では、金属とGaAsの界面に結晶性が不十分な合金層が形成されるため、特に、表面プラズモン効果や電極と半導体装置の界面での光反射効果を利用した素子の特性は不十分なものとなる。
この方法を用いることにより熱処理(シンタリング)を用いることなく、オーミック接合を実現することができる。
しかし、低温GaAs層は、過剰砒素を含む結晶性が不十分な層であるため、結晶成長の最終段階である最表面に対しては用いることはできるが、この層をその表面とは反対側の面に用いることはできない。これは、反対側の面に用いると、その上に完全性の高い結晶をエピタキシャル形成できないためである。すなわち、半導体層1の結晶性、品質を十分なものにすることができないためである。
したがって、この低温GaAs層を形成する方法は、GaAsをベースとした半導体層1に対して両面の電極ともオーミックコンタクトをとる方法としては、適さない。
この方法では、低温GaAs層のときのような結晶性の問題は生じない。しかしながら、過剰に添加されたSiがキャリア数(ドナー数)を著しく低下させてしまうため、その後に半導体層をエピタキシャル成長させる側にはオーミックコンタクトを形成できないということを発明者は見出した。
したがって、この超高濃度のSiを用いる方法は、両面の電極ともGaAsをベースとした半導体層1とオーミックコンタクトをとる方法としては適さない。
以下、その詳細を説明する。
本願では、波長0.7μm以上1mm以下の光を赤外光と呼ぶこととする。
半導体層20の具体的な構成としては、シリコン(Si)をドープしたGaAsとAl0.3Ga0.7AsなどのAlGaAs(アルミニウムガリウム砒素)の積層膜を挙げることができる。
ここで、GaAs単結晶と同じ結晶格子とは、結晶のタイプがGaAs単結晶と同じであって、GaAs単結晶との格子の長さの差が±1%以内に収まっていることをいう。
なお、GaAsには、上述の少なくとも一方の境界部において結晶性をそこなわない範囲、具体的にはGaAs単結晶と同じ結晶格子が得られるレベルでアンチモン(Sb)などバンドギャップの狭い材料に一部置き換えることも可能である。置換物としては、SbのほかAl,In、ビスマス(Bi)、窒素(N)、リン(P)の群から少なくとも1つ選択される物質を挙げることができる。
半導体層20の厚さは、50nm以上10μm以下とすることができるが、必ずしもこの膜厚範囲に限られるものではない。
第1の界面層21および第2の界面層23の厚さは、界面層の厚さを一番Siの濃度が高い領域の厚さと定義すると、5nm以上1000nm以下が好ましい。界面の厚さが5nmを下回るとオーミック接合に必要なキャリア数が不足するという問題が生じ、1000nmを上回ると界面層中の多数の電子による自由電子吸収や、半導体層20と第1の合金含有層22や第2の合金含有層24との距離が大きくことになるために生じる光電場の低下などにより光学的な特性が劣化するという問題が生じる。
この中でも特にTi、Cr、Ni、Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Ru、Rh、およびAlは導電率の観点から好んで用いることができる。
また、作製する半導体装置が赤外線検出素子の場合、赤外線が照射される側の電極としては、透明電極であるITO、AZO、GZO、IZO、IGZO、ATO、FTO、FZOを好んで用いることができる。
第1の金属含有層22および第2の金属含有層24を、金属を含む材料とすることにより、金属のプラズモン効果が得られるため優れた光学的特性が得られる。
第1の界面層21への第1の金属含有層22が含有する金属の拡散、および第2の界面層23への第2の金属含有層23が含有する金属の拡散は小さいほど好ましい。この金属の拡散層の厚さは、金属の拡散量が1/eとなる領域幅で定義して、0nm以上3nm以下が好ましく、0nm以上1nm以下がより好ましく、0nm以上0.5nm以下がさらに一層好ましい。この金属の拡散層の厚さが3nmを超えると、金属のプラズモン効果低下などの問題が起こる。
その上で、金属拡散を抑えた上に単結晶性の高いエピタキシャル成長を行うことができるため、半導体層20は欠陥も少ない高品質なものとなる。
また、半導体層20と第1および第2の電極22、24との接触部において金属の拡散を用いないため、極めて薄い素子にも適用できるという効果もある。
さらに、第1の界面層21と第1の金属含有層22および第2の界面層23と第2の金属含有層24の間の抵抗が両方とも下がるため、消費電力などの素子特性が向上する。
次に、本実施の形態の半導体装置105の第1の製造方法を図5から図7を用いて説明する。
バッファー層32の製法としては、例えば、MBE(Molecular Beam Epitaxy)、MOCVD(Metal Organic Vapor Deposition)、MOPVE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy),HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)、LPE(Liquid Phase Epitaxy)などを挙げることができるが、これらに限るものではない。
バッファー層32の厚さは特に限定されるものではないが、例えば、50nm以上1000nm以下にすればよい。
犠牲層33の製法としては、例えば、MBE(Molecular Beam Epitaxy)、MOCVD(Metal Organic Vapor Deposition)、MOPVE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy),HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)、LPE(Liquid Phase Epitaxy)などを挙げることができるが、これらに限るものではない。
犠牲層33の厚さは特に限定されるものではないが、例えば、500nm以上2000nm以下にすればよい。
第1の界面層21は、SiがドープされたGa、Asを含む単結晶でN型の材料からなり、Siのドープ量は、体積含有量で表して6×1018/cm3以上3×1019/cm3以下とする。
第1の界面層21の成膜法としては、例えば、MBE、MOCVD、MOPVE,HVPE、LPEなどを挙げることができるが、これらに限るものではない。但し、第1の界面層21の上部表面がGaAs単結晶と同じ結晶格子を有するように第1の界面層21をエピタキシャル形成する必要がある。
ここで、第1の界面層21を形成するときの温度は300℃~550℃が好ましい。
第1の界面層21の厚さは、5nm以上1000nm以下が好ましい。
半導体層20は、GaおよびAsを含む半導体層であって、半導体層20の第1の界面層21と接する境界部はGaAs単結晶と同じ結晶格子を有する単結晶半導体からなる。
半導体層20は、MBE、MOCVD、MOPVE,HVPE、LPEなどの方法でエピタキシャル形成することが好ましい。
半導体層20は積層膜を好んで用いることができるが、単層膜を用いることもできる。単層膜を用いて光電変換素子を作製する場合は、不純物の分布を作り込んで半導体層20内にpn接合部を形成する。
半導体層20を積層膜とする場合は、例えば、MBE法でSiをドープしたGaAs層、アンドープのGaAs層、AlGaAs層の組み合わせを複数層積層する。
また、半導体層20をエピタキシャル形成するときの時間は2分以上48時間以下が好ましい。エピタキシャル形成時間が2分を下回ると成長速度が過大となり、十分な結晶性の半導体層をエピタキシャル形成することが困難になり、48時間を超えると単純に時間の浪費となって、製造のスループットを低下させる。
第2の界面層23は、Ga、Asを含む単結晶でN型の材料からなる。
第2の界面層23の成膜法としては、例えば、MBE、MOCVD、MOPVE,HVPE、LPEなどを挙げることができるが、これらに限るものではない。
また、第2の界面層23は、150℃以上300℃以下の温度でエピタキシャル形成されることが好ましい。
Siのドープおよびエピタキシャル形成の温度をこの範囲にすると、この後引き続いて形成する第2の金属含有層24と半導体層20との電気的接触特性は、よりオーミック性の高いものとなり、かつ比接触抵抗が小さなものとなる。
第2の界面層23は、Siが含まれた積層膜として形成し、積層膜を積んでいく各段階でさらにSiをδドープしてもよい。例えば、Siを体積含有量で5×1018/cm3含むGaAs膜を4nm形成し、その後、3×1012/cm2の濃度でSiをδドープして1層目のSi含有GaAs膜を形成し、それを複数回、例えば7回繰り返して形成したSi含有GaAs積層膜を第2の界面層23とする。
第2の界面層23の厚さは、5nm以上1000nm以下が好ましい。
第2の金属含有層24は、金属を含む材料からなり、具体的には、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属を含む合金、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属を含む化合物、およびITO、AZO、GZO、IZO、IGZO、ATO、FTO、FZO、TiNの何れかから1を挙げることができる。
第2の金属含有層24は、単層膜でも積層膜でもよい。
第2の金属含有層24の形成方法としては、DCおよびRFスパッタリング法、加熱蒸着法、電子線蒸着法、MOCVD法などを挙げることができるが、これらの方法に限るものではなく、電気導電性、密着性および表面平坦性に優れる形成方法であれば用いることができる。
ここで、第2の金属含有層24の形成に当たっては、特別な熱処理を用いないことが、合金層形成を防止する観点から好ましい。
この貼り合わせの方法としては、例えばAu-Au拡散接合法などを挙げることができる。
この方法では、基体40上に、例えば、厚さ10nmのTiと厚さ500nmのAuを積層形成しておく。第2の金属含有層24も少なくともその表面側をAuとしておき、この両者を加熱下加圧接触させる。条件としては、例えば、加圧5~10MPa、温度250~330℃1時間を挙げることができる。
ここで、このとき生じた応力を下げるため、引き続き無加圧の下で、同様の条件の熱処理を加えておくことも好ましい。また、基体40は、熱膨張率を考慮してGaAs基板とすることが好ましい。330℃の熱処理では、Tiがバリヤになることもあって、第2の金属含有層24と第2の界面層23の間に合金層を形成することがない。
第2の貼り合わせの方法としては、エポキシ接着法などを挙げることができる。
エポキシ接着法では、基体40上にエポキシ接着剤を滴下し、第2の金属含有層24と基体40を加熱下で加圧接着させる。この条件としては、例えば、加圧1~5MPa、温度150℃1時間を挙げることができる。ここで、このとき生じた応力を下げるため、引き続き無加圧の下で、同様の条件の熱処理を加えておくことも好ましい。また、基体40は、熱膨張率を考慮してGaAs基板とすることが好ましい。150℃の熱処理では、Tiがバリヤになることもあって、第2の金属含有層24と第2の界面層23の間に合金層を形成することがない。
また、その他の貼り合わせの方法として、共晶接合(半田付け、銀ろう接合)、陽極接合、表面活性化接合(超高真空下で表面をAr+イオンなどで清浄化し、室温程度で接合)、Au微粒子を用いた拡散接合などを挙げることもできる。
第1の金属含有層22は、金属を含む材料からなり、具体的には、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属を含む合金、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属を含む化合物、およびITO、AZO、GZO、IZO、IGZO、ATO、FTO、FZO、TiNの何れかから1を挙げることができる。
第1の金属含有層22は、単層膜でも積層膜でもよい。例えば、Au/Tiの2層膜としてもよい。
第1の金属含有層22の形成方法としては、DCおよびRFスパッタリング法、加熱蒸着法、電子線蒸着法、MOCVD法などを挙げることができるが、第2の金属含有層24の形成方法と同様に、これらの方法に限るものではない。
ここで、第1の金属含有層22の形成に当たっては、特別な熱処理を用いないことが、合金層形成を防止する観点から好ましい。
このテンポラリーボンディング法では、図7(b)の段階まで上記手順によって試料を作製した後、また上下を反転させて、新たな基体の上に第1の金属含有層22を下向きにした試料を貼り合わせる。その後、基体40とテンポラリーボンディング層を除去する。ここで、テンポラリーボンディング層としては、例えば温水で剥離するエポキシ接着剤、剪断力や衝撃力で剥離する接着剤、レーザー光照射で剥離する接着剤などの有機材料を挙げることができる。
このテンポラリーボンディング法によれば、第1の金属含有層22を基体側、すなわち下側に形成することができる。
第2の界面層23までを上述の方法で形成した後、図8(a)に示すように、犠牲層33をウェットエッチングして構造体106を作製し、構造体106から第1の界面層21、半導体層20および第2の界面層23からなる図8(b)に示すコアユニット60を切り出す(ダイシングする)。
あるいは、基体42上に第1の金属含有層53を形成した基板上にコアユニット60を第1の界面層21を下面として貼り付け(図10(a))、その後、第2の界面層23の上に第2の金属含有層54を形成して、半導体装置108(図10(b))を製造する。
したがって、本発明の半導体装置では、第1の界面層21は半導体層20に対して上面側にあっても下面側にあってもよい。
また、第1の金属含有層52および53も第1の金属含有層22と同様のものを同様の方法で形成すればよく、第2の金属含有層51および54も第2の金属含有層24と同様のものを同様の方法で形成すればよい。
実施例1は、第1の界面層21の形成方法に関する実施例である。
実施例1では、半導体層20と第2の界面層23を1層のSiドープGaAsと2層のアンドープのGaAsおよび1層のAl0.3Ga0.7Asに簡素化した模擬層71を用いた試料を作製して、第1の界面層21を介した第1の金属含有層22と模擬層71との接触抵抗特性を評価した。ここで、図5(d)に相当する段階での試料の構造とそこに至るまでの熱処理条件を図11に示す。
しかる後、Al組成55%のAlGaAs犠牲層33を略1μmの厚さで形成した。このときの形成温度は580℃である。
続いて、図11に示すように、GaとAsを含む計7層の膜を第1の界面層21として形成した。
第1の界面層21は、上記の体積密度でSiがドープされた単結晶のN型のGaAsである。また、第1の界面層21と接する模擬層71の部分は、SiがドープされたGaAs単結晶になっている。
このときの膜形成の温度は、SiドープのGaAs膜および厚さが10nmのアンドープのGaAs膜までを530℃とした。厚さが300nmのAl0.3Ga0.7As膜および厚さが700nmのアンドープのGaAs膜は、温度580℃、約1時間で形成した。
続いて、AlGaAs犠牲層33をフッ酸水溶液により選択的に除去し、表面に露出した第1の界面層21に厚さ100nmのAuと厚さ3nmのTi膜からなる2層膜を第1の金属含有層22として真空蒸着法により形成して、試料を作製した。
二つの電極間の電流―電圧特性は、図12に示すように、ほぼ線形な特性となった。このことから、この第1の界面層21により特別な熱処理無しでオーミックコンタクトが得られることがわかった。
比較例1は、第1の界面層21形成時のSiドーピング量を非特許文献5に倣って非常に高くしたときの例である。
第1の界面層21は、2nm厚さのSiドープGaAs(Si:5×1018/cm3)を計15層積層した合計30nm厚さのSiドープGaAsであり、各層を形成する度にSiを1×1013/cm2で計15回δドープした。これにより、第1の界面層21のSiの体積密度は5.5×1019/cm3となっている。この層を形成するときの温度は530℃である。
このことから、第1の界面層21にドープされるSiの体積含有量が5.5×1019/cm3と多いと、その界面層(第1の界面層21)側では、オーミックコンタクトとはならないことが確認された。
実施例2は、第1の界面層21の成長後の結晶層の形成温度の効果に関するものである。
そこでは、第1の界面層21の成長後の結晶層の形成、すなわち模擬層71の一部の形成温度を580℃とした場合と全て530℃で統一した場合を比較して、それが比接触抵抗に与える効果を評価した。模擬層71の形成時間は、模擬層71の一部を580℃で形成した場合が1時間20分であり、全て530℃で形成した場合が1時間16分である。参考までに、図15に図11および図13と同じ製段階での試料要部の構造とプロセス条件を示す。
実施例3は赤外線検出素子の作製例である。
図18に赤外線検出素子109の構造の模式図を断面図にて示し、図19に図11、図13および図15と同じ製造段階での試料要部の構造を示す。
実施例3では、実施例1および2の模擬層71に代わって、半導体層20と第2の界面層23とした。第1の界面層21は実施例2で示した界面層と同じにし、第2の界面層23も第1の界面層21と対称な構造とし、プロセスも同じにした。半導体層20は、図18に示すように、10層からなるGaとAsを含む単結晶膜の積層膜とした。第1の界面層21および第2の界面層23と接する境界部の半導体層20は、両境界部ともSiがドープされたGaAsになっている。
第1の配線を形成する第1の金属含有層22は、150nmの厚さのAuと3nmの厚さのTiからなる。
第2の配線を形成する第2の金属含有層24は、500nmの厚さのAuと10nmの厚さのTiからなる金属含有層24aと3nmの厚さのTiと150nmの厚さのAuからなる金属含有層24bからなる。ここで、Tiは密着性を向上と、Auを含む金属が第1および第2の界面層に拡散するのを抑制する目的で形成している。
基体40はGaAs基板とした。
続いて、プロセスにより、第1の界面層21を露出させて金属含有層(Au/Ti)を形成してその電気的接触の状況を調査したところ、液体窒素温度(77K)の比接触抵抗は、5.8×10-3Ωcm2と、実施例2からさらに大幅に改善した。
この試料においては、第1の界面層21を成長後の上部層の成長時間が、実施例2の1時間から30分以下に短縮されている。このため、第1の界面層21が実質的に熱処理される時間が短いことが比接触抵抗特性の改善に有用であることがわかった。
第1の界面層21および第2の界面層23の液体窒素温度における電流―電圧特性をそれぞれ図20,21に示す。オーミックコンタクトが両面で実現されている。
その結果を図22に示す。第2の界面23へのTiの拡散は約0.5nmであり、第2の界面層23と第2の金属層24との間には殆ど合金層が形成されていないことが確認された。
なお、第1の界面層21に第1の金属層22を形成する際は、熱処理(シンタリング)を行わないため、第1の界面21へのTiの拡散はより抑えられ、第1の界面層21と第1の金属層22との間にはさらに一層合金層は形成されない。
図24は、温度77Kにおける第1電極(第1の金属含有層22)と第2電極(第2の金属含有層24)間の電圧電流密度特性を測定した結果で、5個の試料を1つの図にプロットしている。プロットされた特性曲線は重なっており、5つの試料の電流電圧特性はほぼ同じで、極めて特性ばらつきの少ない赤外線検出素子109が得られていることが分かる。
GaAsベースの半導体層20を用いた両面電極型の赤外線検出素子において、両電極面ともオーミックコンタクトとすることで極めて電気特性ばらつきの少ない、言い換えれば精度の高い素子が安定して提供されることが確認された。
比較例2は、赤外線検出素子の作製例で、比較例1と同じ構造と製造方法で第1の界面層21および第2の界面層23を形成した場合である。その他の構造とプロセスは実施例3と同じとした。
したがって、第1の界面層21および第2の界面層23はドープされたSiの体積含有量が5.5×1019/cm3となっている。このため、第1の界面層21および第2の界面層23を介した半導体層20と第1の電極および第2の電極との電気接触がショットキーコンタクトになっている以外は、実施例3と同じ構造の赤外線検出素子である。
GaAsベースの半導体層20を用いた両面電極型の赤外線検出素子において、両電極面ともオーミックコンタクトでないと、電気特性はばらつき、暗電流も増えることが確認された。
実施例4では、Siドーピング量と接触抵抗特性の関係を調べた。
そこで、最初に、実効キャリア数のSiドーピング濃度依存性を調査した。
図11などと同じ製造段階での試料要部の構造を示す図27に示すように、第1の界面層21においてSiのドーピング濃度を変えた試料を作製し、実際に活性化しているキャリア数をホール効果測定により測定した。
同図からわかるように、Siドーピング濃度を増やすと、はじめキャリア密度は増加するが、1.5×1019/cm3付近で最大となり、その後は減少する。
オーミックコンタクトを実現するには、従来報告例のある5×1018/cm3のキャリア密度の比接触抵抗から少なくとも一桁の改善が必要であり、そのためには、キャリア密度5.6×1018/cm3以上を実現しなければならない。このことから、ドーピングするSiの密度は、6×1018/cm3以上3×1019/cm3以下にする必要がある。
そこでは、図11などと同じ製造段階での試料要部の構造を示す図29に示すように、第1の界面層21においてSiのドーピング濃度を変えた試料を作製して調べた。
室温(23℃)にて調べた結果を図30に示す。
図30からわかるように、第1の界面層21でオーミックコンタクトが得られるSiドーピング密度の範囲は、6×1018/cm3以上3×1019/cm3以下であった。但し、比接触抵抗を下げるための好ましいSiドーピング密度の範囲は、6×1018/cm3以上2×1019/cm3以下であることがわかった。
実施例5では、Siドーピング量を均一分布としたときの影響を調べた。
そこでは、図11などと同じ製造段階での試料要部の構造を表す図31に示すように、第1の界面層21においてSiのドーピング濃度(体積密度)を第1の界面層21内で均一な1.25×1019/cm3とした。
次に、第1の界面層21を介した第1の金属含有層と模擬層の電気的接触特性を、トランスミッションライン法により調べたところ、比接触抵抗は8×10-3Ωcm2であることがわかった。この値は、δドープを使用して第1の界面層のSiの体積密度を1.25×1019/cm3とした場合より優れている。
二つの電極間の電流-電圧特性は、図32に示すように、ほぼ線形な特性となった。このことから、第1または/および第2の界面層へのSiのドーピングは、δドープを使用した空間分布をもつものに限らず、一様な分布でもよいことがわかった。
精度の高い赤外検出素子、赤外発光素子の需要はとても大きい。例えば、自動運転やドライブセーフティを行うときの1つのキー技術は、精度の高い赤外光検出、赤外発光であり、本発明はこのような分野を始めとして、産業上大いに利用されることが期待される。
2:第1の電極
3:第2の電極
3a:第2の電極
3b:第2の電極(透明電極)
4:電源
5:モニター
6:光
7:壁面
11,12,13,14:界面
20:半導体層
21:第1の界面層
22:第1の金属含有層(第1の電極)
23:第2の界面層
24:第2の金属含有層(第2の電極)
24a:金属含有層
24b:金属含有層
31:基体
32:バッファー層
33:犠牲層
40,41,42:基体
51:第2の金属含有層
52:第1の金属含有層
53:第1の金属含有層
54:第2の金属含有層
60:コアユニット
71:模擬層
101:半導体装置コア部分
102:半導体発光素子
103,104:半導体光検出素子
105:半導体装置
106:構造体
107,108:半導体装置
109:赤外線検出素子
Claims (14)
- GaおよびAsを含む単結晶の半導体層の第1主表面に金属を含む第1の電極が第1の界面層を介して形成され、かつ前記半導体層の第2主表面に金属を含む第2の電極が第2の界面層を介して形成された半導体装置であって、
前記第1の界面層および前記第2の界面層はN型の半導体層であって、GaとAsを含む単結晶であり、
前記第1の界面層または前記第2の界面層と接する前記半導体層の少なくとも一方の境界部はGaAs単結晶と同じ結晶格子を有し、
前記第1の界面層と前記第1の電極、および前記第2の界面層と前記第2の電極は、オーミックコンタクトをなし、
前記第1の界面層と前記第1の電極との界面に形成される前記第1の電極を構成する金属の拡散層の厚さ、および前記第2の界面層と前記第2の電極との界面に形成される前記第2の電極を構成する金属の拡散層の厚さは、ともに3nm以下である、半導体装置。 - GaおよびAsを含む単結晶の半導体層の第1主表面に金属を含む第1の電極が第1の界面層を介して形成され、かつ前記半導体層の第2主表面に金属を含む第2の電極が第2の界面層を介して形成された半導体装置であって、
前記第1の界面層および前記第2の界面層はN型の半導体層であって、GaとAsを含む単結晶であり、
前記第1の界面層または前記第2の界面層と接する前記半導体層の少なくとも一方の境界部はGaAs単結晶と同じ結晶格子を有し、
前記第1の界面層または前記第2の界面層の少なくともいずれかの界面層が、6×1018/cm3以上3×1019/cm3以下の体積密度のSiを有し、
前記第1の界面層と前記第1の電極との界面に形成される前記第1の電極を構成する金属の拡散層の厚さ、および前記第2の界面層と前記第2の電極との界面に形成される前記第2の電極を構成する金属の拡散層の厚さは、ともに3nm以下である、半導体装置。 - 前記第1の界面層および前記第2の界面層の厚さが5nm以上1000nm以下である、請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記第1の電極および前記第2の電極は、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属を含む合金、Ti、Cr、Ni,Au、Pt、Ag、Pd、W、Cu、Yb、Sm、Y、Tb、Ho、Tm、Gd、Er、Nd、Sc、Zr、Hf、Ta、Nb、V、Fe、Mo、Ru、Co、Rh、Re、Ir、In、Alからなる群より選ばれる1以上の金属を含む化合物、およびITO、AZO、GZO、IZO、IGZO、ATO、FTO、FZO、TiNの何れかからなる、請求項1から3の何れか1に記載の半導体装置。
- 剛性を有する基体上に、GaAsのエッチングレートより高いエッチングレートがとれる犠牲層を形成する犠牲層形成工程と、
Siの体積含有量が6×1018/cm3以上3×1019/cm3以下のGa、Asを含む単結晶でN型の半導体の第1の界面層を形成する第1の界面層形成工程と、
GaおよびAsを含む半導体層であって、前記半導体層の前記第1の界面層と接する境界部はGaAs単結晶と同じ結晶格子を有する単結晶半導体である半導体層形成工程と、
GaとAsを含む単結晶でN型の半導体の第2の界面層を形成する第2の界面層形成工程と、
金属を含む材料からなる第2の電極を形成する第2の電極形成工程と、
前記第2の電極の上にサポート基板を貼り付けるサポート基板貼り付け工程と、
前記基体および前記犠牲層をエッチング除去するエッチング工程と、
前記第1の界面層上に金属を含む材料からなる第1の電極を形成する第1の電極形成工程と、を含む半導体装置の製造方法。 - 前記第2の界面層は、体積含有量が6×1018/cm3以上5×1020/cm3以下のSiを含む、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2の界面層は、150℃以上300℃以下の温度でエピタキシャル形成されたGaAsからなる、請求項5または6に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記犠牲層は、Al組成比50%以上100%以下のAlGaAsからなる、請求項5から7の何れか1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体層は、300℃以上580℃以下の温度でエピタキシャル形成される、請求項5から8の何れか1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体層は、300℃以上550℃以下の温度でエピタキシャル形成される、請求項5から8の何れか1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記半導体層の前記エピタキシャル形成の時間は2分以上48時間以下である、請求項9または10に記載の半導体装置の製造方法。
- 請求項1から4の何れか1に記載の半導体装置、または請求項5から11の何れか1に記載の半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置を用いた赤外線光電変換素子。
- 請求項1から4の何れか1に記載の半導体装置、または請求項5から11の何れか1に記載の半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置を用いた赤外線検出素子。
- 請求項1から4の何れか1に記載の半導体装置、または請求項5から11の何れか1に記載の半導体装置の製造方法によって製造された半導体装置を用いた赤外線発光素子。
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