JP7096001B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1では、アウターシェルの上面に設けられた補強部材と、アウターシェルの下面側部に取り付けられるオプション部材たる肘掛けとによって、アウターシェルを挟み込んでいる。
例えば、特許文献2では、L字状のアームの一端側の先端にメモ台用天板を取り付け、他端側の直線部を椅子への取付け部とし、椅子に固定された二つの固定金具によってアームを支持している。
しかし、連結部位の堅牢性を極端に増強すると、上記の入力荷重に起因する負荷が局所的に作用することにより、天板支持部材が破損しやすくなる可能性がある。
この構成によれば、天板に上方からの荷重が入力された場合であっても、入力荷重に起因する負荷を、椅子本体における中間支持部で受けることができるため、部品支持部材と椅子との連結部位での堅牢性を極端に高めることなく、部品支持部材の脱落を防止することができる。
この構成によれば、肘掛構成部材は着座者の腕からの荷重を支持する部材であり堅牢性が高いことから、椅子本体における中間支持部の堅牢性も高めることができる。したがって、部品支持部材と椅子との連結部位での堅牢性を極端に高めることなく、部品支持部材の脱落をより効果的に防止することができる。
この構成によれば、部品支持部材の第二延出部における上下延在部および傾斜連結部の少なくとも一方が、椅子本体における中間支持部に支持されることにより、部品支持部材が長い場合であっても、部品支持部材を適所で堅牢に支持することができる。したがって、部品支持部材が長い場合であっても、部品支持部材と椅子との連結部位での堅牢性を極端に高めることなく、部品支持部材の脱落を防止することができる。
この構成によれば、部品支持部材における一対の上方延出部の両方が、椅子本体における中間支持部に支持されることにより、部品支持部材が長い場合であっても、部品支持部材を複数箇所で堅牢に支持することができる。したがって、部品支持部材が長い場合であっても、部品支持部材と椅子との連結部位での堅牢性を極端に高めることなく、部品支持部材の脱落を防止することができる。
図1に示すように、椅子1は、床面2(図2参照)に起立する荷重支持構造体3と、着座者が着座可能な座面部20を有する座面構成部材4と、座面部20の側方に延出され延出端部5aで天板6(付属品)を支持可能な部品支持部材5と、を備える。荷重支持構造体3および座面構成部材4は、椅子1における本体部(以下「椅子本体8」ともいう。)を構成する。
図2に示すように、荷重支持構造体3は、床面2に設定される脚部10と、脚部10の上部に取り付けられた支基15と、を備える。図2においては、天板6などの図示を省略している。
図1に示すように、座面構成部材4は、着座者が着座可能な座面部20と、座面部20の後端部から上方に延出する背凭れ部21と、背凭れ部21の上端部から上方に延出する頭部支持部22と、座面部20の左右側端部から上方に延出する肘掛け部23と、を備える。
背凭れ部21の前側には、クッションおよび表皮材が配置されて背凭れ面21aが形成されている。
なお、座面部20の上面および背凭れ部21の前側にクッションおよび表皮材が配置されておらず、芯材(図3に示すインナーシェル30)が着座者の身体に直接接する態様を採用してもよい。
図1においては、クッションの表面(表皮材)を破線で示している。
図10の断面視で、アウターシェル40において、アウター本体41と肘掛カバー部材45とは、下側方に凸の弧状をなして互いに連続する湾曲形状を有している。
図12の断面視で、肘掛構成部材35における前側延出部38は、前後方向に延びる外方延出部37の前端部から前上方に凸の弧状をなして前下方に延びる形状を有している。
肘掛構成部材35には、起立部36および外方延出部37の双方から空隙35sに向けて突出する補強要素としての補強リブ60が設けられている。図12の断面視で、補強リブ60は、部品支持部材5を避けるように格子状に形成されている。図12の断面視で、補強リブ60は、前後方向に直線状に延びる前後延在リブ61と、上下方向に直線状に延びる上下延在リブ62と、起立部36および外方延出部37とを連結する連結リブ63(連結補強部)と、を備える。補強リブ60は、起立部36と外方延出部37とを連結している。
図6に示すように、部品支持部材5は、第一面部32と第二面部16との間に形成される通路25を経由して座面部20の側方に延出され、延出端部5aで天板6(図1参照)を支持可能に構成されている。部品支持部材5は、第一面部32と第二面部16とに挟まれている。部品支持部材5は、座面構成部材4に連結される被連結部55(図5参照)を備える。
図13に示すように、座面構成部材4は、ブラケット55(図14参照)よりも上方の位置で、部品支持部材5における第二延出部51(具体的には傾斜連結部53)を通過させる中間経路34s(空間)を形成する中間経路形成部34を備える。図13の断面視で、中間経路形成部34は、前上方に凸をなす逆V字状を有している。中間経路形成部34は、傾斜連結部53の傾斜に沿って上側ほど幅方向外方に位置するように傾斜している。中間経路形成部34は、傾斜連結部53の前後方向、幅方向内方および上方への移動を規制する壁部として機能する。実施形態において、中間経路形成部34と傾斜連結部53との間には、微小な隙間が設けられている。
図11に示すように、肘掛構成部材35には、部品支持部材5(図12参照)および補強リブ60を避けて下方に弧状をなして延出する下方弧状延出部36aが設けられている。
図5に示すように、インナー本体31は、水平面に沿うインナー下面部32と、部品支持部材5を連結可能な部品支持部材連結部33と、を備える。
インナー下面部32は、座面構成部材4の下面部(第一面部)を構成する。
図11に示すように、肘掛構成部材35は、部品支持部材5(具体的には上下延在部52、図12参照)を連結可能な第二部品支持部材連結部65を備える。第二部品支持部材連結部65は、被連結部55よりも床面2から上方および幅方向外方に離れた位置で、上下延在部52を支持する中間支持部として機能する。第二部品支持部材連結部65は、起立部36から空隙35sに向けて補強リブ60よりも低い高さで突出している。図12において符号56hは、幅方向に開口し、第二ブラケット56固定用のボルト(不図示)が挿通されるボルト挿通孔を示す。
部品支持部材5は、肘掛け部23(図2参照)の補強部材であり、天板6のような追加機能部材(付属品)が取り付く場合には、その取付部材として機能する。
図9に示すように、肘掛カバー部材45には、アウター本体41における弧状側部43に沿うように弧状をなして肘掛カバー部材45の後下端部から幅方向内方に延出する内方弧状延出部47が設けられている。
図2に示すように、インナー本体31の上部には、前後方向に開口し、上下方向に長手を有する矩形状のインナー側開口31hが設けられている。インナー側開口31hは、上下方向および幅方向に間隔をあけて複数設けられている。
図14に示すように、支基15は、インナー本体31の部品支持部材連結部33に部品支持部材5が連結されている状態で、座面構成部材4を連結可能な座面構成部材連結部17を備える。図14の断面視で、座面構成部材連結部17は、部品支持部材5を介して前後に離間して一対配置されている。図14の断面視で、座面構成部材連結部17は、アウター本体41を介してインナー本体31のインナー下面部32に向けて膨出している。
以下、実施形態の椅子1の製造方法の一例を説明する。
実施形態の椅子1の製造方法は、座面構成部材4に部品支持部材5を連結して組立体を作製する第一工程と、第一工程の後、組立体を荷重支持構造体3に連結する第二工程と、を含む。
まず、クッションをインナーシェル30の構成部材(インナー本体31および肘掛構成部材35)のそれぞれに接着する。
次に、インナー本体31と肘掛構成部材35とをボルト締結する。具体的に、肘掛構成部材35における下方弧状延出部36aを、インナー本体31における弧状側部31aに複数のボルト36jで固定する(図7、図11参照)。
実施形態においては、部品支持部材5における水平延出部50をインナー本体31に固定するとともに、部品支持部材5における上下延在部52を肘掛構成部材35に固定する。
具体的に、インナー本体31と水平延出部50との固定は、部品支持部材連結部33およびブラケット55の各ボルト挿通孔33h,55hに下方からボルト55jを挿通し、ボルト55jの上方突出部(雄ネジ部)を不図示のナット(雌ネジ部)に螺着することにより行う(図14参照)。
一方、肘掛構成部材35と上下延在部52との固定は、第二ブラケット56のボルト挿通孔56hに幅方向外方からボルト(不図示)を挿通し、ボルトの幅方向内方突出部(雄ネジ部)を第二部品支持部材連結部65の雌ネジ部65mに螺着されることにより行う(図12参照)。
次に、アウター本体41に表皮材を接着する。
次に、アウター本体41にクランク状の支持金具67をボルト締結する(図16参照)。
なお、キャッチをボルトに置換することで、インナーシェル30とアウターシェル40との一体性をより高め、全体を強度部材としてもよい。アウターシェル40は、インナーシェル30のカバー部材として機能するのみならず、補強部材として機能してもよい。
以上の手順により、第一工程における組立体を製造することができる。
第一工程の後、インナー本体31と支基15とを固定する。具体的に、インナー本体31と支基15との固定は、座面構成部材連結部17およびアウター本体41の各ボルト挿通孔18h,42f(19h,42r)に下方からボルト18j(19j)を挿通し、ボルト18j(19j)の上方突出部(雄ネジ部)をインナー本体31の雌ネジ部32f(32r)に螺着することにより行う(図14参照)。
以上の手順により、実施形態の椅子1を製造することができる。
図1に示すように、完成状態の椅子1において、天板6は、椅子1の中心位置より径方向外方にオフセットした位置に配置され、部品支持部材5の延出端部5aの軸線回りに回動可能とされている。着座に際しては、天板6を軸線回りの矢印R1方向に回動させることにより、着座空間を前方に開放することができる。
この構成によれば、天板6に上方からの荷重が入力された場合であっても、入力荷重に起因する負荷を、椅子本体8における中間支持部65で受けることができるため、部品支持部材5と椅子1との連結部位での堅牢性を極端に高めることなく、部品支持部材5の脱落を防止することができる。
この構成によれば、肘掛構成部材35は着座者の腕からの荷重を支持する部材であり堅牢性が高いことから、椅子本体8における中間支持部65の堅牢性も高めることができる。したがって、部品支持部材5と椅子1との連結部位での堅牢性を極端に高めることなく、部品支持部材5の脱落をより効果的に防止することができる。
この構成によれば、部品支持部材5の第二延出部51における上下延在部52が、椅子本体8における中間支持部65に支持されることにより、部品支持部材5が長い場合であっても、部品支持部材5を適所で堅牢に支持することができる。したがって、部品支持部材5が長い場合であっても、部品支持部材5と椅子1との連結部位での堅牢性を極端に高めることなく、部品支持部材5の脱落を防止することができる。
この構成によれば、部品支持部材5における一対の上方延出部51の両方が、椅子本体8における中間支持部65に支持されることにより、部品支持部材5が長い場合であっても、部品支持部材5を複数箇所で堅牢に支持することができる。したがって、部品支持部材5が長い場合であっても、部品支持部材5と椅子1との連結部位での堅牢性を極端に高めることなく、部品支持部材5の脱落を防止することができる。
また、中間経路形成部34と傾斜連結部53との間には、微小な隙間を埋めるスペーサ(不図示)が設けられていてもよい。
また、図19に示すように、椅子1Bにおいて、右側(幅方向一方側)の延出端部5aには天板6が支持される一方で、左側(幅方向他方側)の延出端部5aは肘掛け部23の内部に設けられていてもよい。
Claims (5)
- 着座者が着座可能な座面部を有する椅子本体と、
前記椅子本体の内部から前記椅子本体の側部を経由して、椅子が設置される椅子設置面に近接する方向とは反対方向に延出し、延出端部で付属部品を支持可能な部品支持部材と、を備え、
前記部品支持部材は、
前記椅子本体に連結される被連結部を有し、前記座面部に沿う方向に延出する第一延出部と、
前記第一延出部から前記反対方向に延出し、前記延出端部を有する第二延出部と、を備え、
前記椅子本体は、前記被連結部よりも前記椅子設置面から離れた位置で、前記第二延出部を支持する中間支持部を備え、
前記第二延出部は、前記中間支持部に連結されていることを特徴とする椅子。 - 前記第一延出部は、前記座面部に沿う方向としての水平方向に延出し、
前記第二延出部は、前記反対方向としての上方に延出し、
前記延出端部には、前記付属部品としての天板が支持されていることを特徴とする
請求項1に記載の椅子。 - 前記椅子本体は、前記座面部と交差する肘掛構成部材を備え、
前記中間支持部は、前記肘掛構成部材に設けられていることを特徴とする
請求項1または2に記載の椅子。 - 前記第二延出部は、
前記延出端部を有し、上下方向に延在する上下延在部と、
前記上下延在部の下部と前記第一延出部とを連結し、上側方に傾斜する傾斜連結部と、を備え、
前記中間支持部は、前記上下延在部および前記傾斜連結部の少なくとも一方を支持することを特徴とする
請求項1から3のいずれか一項に記載の椅子。 - 前記部品支持部材は、
前記被連結部を有し、水平方向に延出する水平延出部と、
前記水平延出部の両端部から上方に延出し、前記延出端部を有する一対の上方延出部と、を備え、
前記中間支持部は、前記一対の上方延出部の両方を支持することを特徴とする
請求項1から4のいずれか一項に記載の椅子。
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