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JP7095441B2 - インバータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ制御装置の構成に関し、特に、キャリア信号の周波数の分散制御に関する。
PWM制御により直流電源をインバータで交流電源に変換してモータを駆動することが行われている。この際、PWM制御に用いるキャリア信号の周波数が人間の可聴帯域にあると騒音として認識される場合がある。このため、キャリア信号の周波数をランダムに分散させて騒音をホワイトノイズ化して聞こえにくくする方法が用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2006-174645号公報 国際公開第2011/148481号
ところで、近年、インバータの損失低減や小型化時の熱保護のために低い周波数のキャリア信号が用いられる場合がある。キャリア信号の周波数は、モータやケース等と共振しないような周波数に設定されているが、低周波域では、キャリア信号の周波数の近傍にモータやケース等との共振が発生する周波数が点在している。このため、キャリア信号の周波数を分散させた際に、共振により通常の音と異なる音が発生し、騒音として認識され易くなるという問題がある。
この点に関し、特許文献1に記載された従来技術では、キャリア信号の周波数が低く設定された場合には、周波数の分散の幅を狭めて共振が発生しないようにしている。しかし、この方法では、人間の可聴域の周波数の振動が十分にホワイトノイズ化されず、騒音として認識されてしまう場合があった。
そこで、本発明のインバータ制御装置は、キャリア信号により発生する音が騒音と認識されることを抑制することを目的とする。
本発明のインバータ制御装置は、複数のスイッチング素子を含むインバータの制御を行うインバータ制御装置であって、前記インバータからモータに供給する電圧または電流の制御指令を発生するモータ指令演算部と、キャリア信号を発生するキャリア信号発生部と、前記モータ指令演算部からの前記制御指令と、前記キャリア信号発生部からの前記キャリア信号とに基づいて、前記インバータの前記複数のスイッチング素子をPWM制御によってオン/オフ動作させるPWM部と、を含み、前記キャリア信号発生部は、前記モータの運転点に基づいて前記キャリア信号の基本周波数を設定すると共に、前記基本周波数を中心として所定の周波数範囲で前記キャリア信号の周波数を分散させ、前記基本周波数が低周波域にある時には、分散させる前記キャリア信号の各周波数の頻度が前記基本周波数を中心とした正規分布となるように前記キャリア信号の各周波数を分散させ、前記基本周波数が高周波域にある時には、分散させる前記キャリア信号の各周波数の頻度が前記基本周波数を中心とした矩形分布となるように前記キャリア信号の各周波数を分散させ、前記基本周波数は、前記モータと共振しない周波数に設定されること、を特徴とする。
本発明のインバータ制御装置は、キャリア信号により発生する音が騒音と認識されることを抑制できる。
実施形態のインバータ制御装置を用いたモータ制御システムの構成を示す系統図である。 図1に示すインバータ制御装置の機能ブロック図である。 図2に示すPWM部によるPWM制御を説明する波形図である。 実施形態のインバータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 モータの運転点からキャリア信号の基本周波数を設定するためのマップである。 キャリア信号の基本周波数が低周波域の場合における各周波数の出現頻度と、周波数に対する伝達感度の変化を示す図である。 図6に示すように各周波数を分散させた場合の時間に対する各周波数の出現頻度を示す概念図である。 キャリア信号の基本周波数が高周波域の場合における各周波数の出現頻度と、周波数に対する伝達感度の変化を示す図である。 図8に示すように各周波数を分散させた場合の時間に対する各周波数の出現頻度を示す概念図である。
以下、図面を参照しながら実施形態のインバータ制御装置60について説明する。最初に図1を参照しながら、インバータ制御装置60を用いたモータ制御システム100について説明する。
図1に示すように、モータ制御システム100は、モータ50と、バッテリ或いはバッテリと昇圧コンバータ等で構成される直流電源20と、複数のスイッチング素子33a~35a,33b~35bを含み、直流電源20から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ50に供給するインバータ30と、インバータ30を制御するインバータ制御装置60と、で構成されている。
インバータ30の入力側(直流電源20の側)のマイナス側電路11と高圧電路13との間には直流電源20からの電圧を平滑にする平滑コンデンサ31と、平滑コンデンサ31の両端の高電圧VHを検出する高電圧センサ32が設けられている。また、平滑コンデンサ31の直流電源20と反対側のマイナス側電路11とそれに対向する高圧電路13との間には、U,V,Wの各相に対してそれぞれ上アームスイッチング素子33a~35a,下アームスイッチング素子33b~35bの6個のスイッチング素子が相ごとに2つずつ直列に配置されている。各上アームスイッチング素子33a~35aと各下アームスイッチング素子33b~35bの間にはU,V,Wの各相の出力線55,56,57が接続されている。U,V,Wの各出力線55,56,57はそれぞれモータ50のU,V,Wの各相の入力端子に接続されている。また、U,V,W相の各上アームスイッチング素子33a~35a,各下アームスイッチング素子33b~35bには、それぞれダイオード36a~38a,36b~38bが逆並列に接続されている。インバータ30は、上アームスイッチング素子33a~35a,下アームスイッチング素子33b~35bの6個のスイッチング素子をオン/オフ動作させて直流電力を交流電力に変換してモータ50に供給する。
インバータ30からモータ50にV,W相の電力を供給する2本の出力線56,57には、各出力線56,57に流れる電流を検出して電流信号Iv,Iwとして出力する電流センサ53,54が取り付けられている。また、モータ50には、ロータの回転数或いは回転角度θを検出するレゾルバ52が取り付けられている。インバータ制御装置60は、内部にCPU61と、記憶部62と、各機器、センサとの接続を行う機器・センサインターフェース63と、を備えており、CPU61と記憶部62と機器・センサインターフェース63とはデータバス64によって接続されているコンピュータである。
インバータ30の各スイッチング素子33a~35a,33b~35bは機器・センサインターフェース63を介してインバータ制御装置60に接続され、インバータ制御装置60の指令によって駆動するよう構成されている。V,W相の電流センサ53,54、モータ50に取り付けられたレゾルバ52はそれぞれインバータ制御装置60の機器・センサインターフェース63に接続されており、各センサによって検出した電流、ロータの回転角度θ等の信号は機器・センサインターフェース63を介してインバータ制御装置60に入力される。
インバータ制御装置60は、記憶部62にインバータ30の制御を行う制御プログラムと制御データとを格納している。図2に示すように、インバータ制御装置60は、CPU61と記憶部62とが協働することにより動作するモータ指令演算部65、キャリア信号発生部66、PWM部67の3つの機能ブロックを有している。
モータ指令演算部65は、外部の制御装置或いは他の制御ブロックから入力されるモータ50のトルク指令Trqcomと、電流センサ53,54で検出した電流信号Iv,Iwと、レゾルバ52によって検出したロータの回転角度θに基づいて、制御指令であるU,V,W相の各相電圧指令V,V,Vを算出してPWM部67に出力する。
キャリア信号発生部66は、レゾルバ52によって検出したロータの回転数とモータ50のトルク指令Trqcomとからモータ50の回転数とトルクの運転点を特定し、記憶部62に格納したマップ(後で説明する)を参照してモータ50の運転点に基づいてキャリア信号の基本周波数Fcを設定する。また、キャリア信号発生部66は、基本周波数Fcを中心として所定の周波数範囲である分散幅でキャリア信号の周波数を分散させる。そして、分散させた各周波数のキャリア信号をPWM部67に出力する。また、外部の制御装置或いは他の制御ブロックから車速が入力される。
PWM部67は、モータ指令演算部65からの電圧指令と、キャリア信号発生部66からのキャリア信号とに基づいて、インバータ30の複数のスイッチング素子33a~35a,33b~35bをPWM制御によってオン/オフ動作させる。
図3を参照しながら、インバータ制御装置60のPWM制御について簡単に説明する。
図3(a)に示す様に、角周波数ω、波高値VのU,V,Wの各相の正弦波信号e,e,eと、キャリア信号である角周波数ω、波高値Vの三角搬送波eと、を比較し、振幅の大小によって図1に示すインバータ30の各相の上アームのスイッチング素子33a,34a,35aと下アームのスイッチング素子33b,34b,35bとをそれぞれ交互にオン/オフ動作させる。これにより、U,V,Wの各出力線55,56,57の直流中点(高圧電路13とマイナス側電路11との中点)に対する電圧V,V,Vは、図3(b)から図3(d)に示すように、VH/2または、-VH/2のどちらかになり、図3(b)から図3(d)の一点鎖線a、二点鎖線b、破線cに示すような正弦波d,e,fのように変調されたパルス列となる。また、U相電圧VとV相電圧Vとの間の電位差となる線間電圧VUVは、図3(e)に示すようなVHと-VHとの間で正弦波hのように変調されたパルス列gとなる。ここで、出力の周波数は正弦波信号e,e,eの角周波数ωにより制御することができ、その大きさは、正弦波信号e,e,eの波高値Vと三角搬送波eの波高値Vの比(α=V/V)によって制御することができる。
キャリア信号である三角搬送波eの周波数が高い場合には、スイッチング回数が多くなり、モータ50に供給する交流電流波形はより正弦波に近くなり、滑らかな制御ができる。反面、スイッチング回数が多くなるので、スイッチング損失が大きくなったり、発熱量が多くなったりする。一方、周波数が低い場合には、モータ50に供給する電流波形が正弦波よりもずれた形となるが、スイッチング回数が少ないので、スイッチング損失が少なく、発熱量も少なくなる。
このため、モータ50の回転数が高い場合には、高い周波数の三角搬送波eを用い、モータ50の回転数が低い場合には、低い周波数の三角搬送波eを用いるようにする場合が多い。また、スイッチング素子33a~35a,33b~35bの温度が上昇した場合にも、三角搬送波eの周波数を低くして、発熱を抑制する場合もある。
次に、図4から図9を参照しながら、本実施形態のインバータ制御装置60の動作について説明する。なお、インバータ制御装置60は、モータ50の動作中は、図4のステップS101からステップS112を繰り返して実行する。
図4のステップS101に示すように、キャリア信号発生部66は、レゾルバ52によって検出したロータの回転速度とモータ50のトルク指令Trqcomとからモータ50の運転点を特定する。キャリア信号発生部66は、図4のステップS102において、ステップS101で特定した運転点がキャリア信号の周波数の分散が可能な回転数、トルクの範囲にあるかどうかを判断する。図4のステップS102でNOと判断した場合には、図4のステップS112に進み、キャリア信号発生部66はキャリア信号の周波数に分散を行わずに処理を終了する。
一方、キャリア信号発生部66は、図4のステップS102でYESと判断した場合には、図4のステップS103に進んで図5に示すマップを参照してキャリア信号の基本周波数を選択する。図5に示すマップは、モータ50の回転数、出力トルク、温度に対して基本周波数が規定されたマップである。
図5に示すマップは、最大トルク線pと、等出力線qと、最大速度線rとで囲まれる運転領域を実線で示す3つの領域A1、B1,C1と破線で示す3つの領域A2,B2,C2とに区分したものである。領域A1は回転数が低くトルクが大きい領域で、領域B1は領域A1よりも回転数が大きくトルクが小さい領域で、領域C1は回転数が所定値以上或いは出力トルクが所定値以下の領域である。キャリア信号発生部66は、モータ50の運転点が領域A1にある場合には低周波数のFc1を基本周波数に設定し、運転点が領域C1にある場合には高周波数のFc3を基本周波数に設定し、運転点が領域B1にある場合には中周波数のFc2を基本周波数に設定する。ここで、Fc1、Fc2、Fc3は様々な値をとることができる。
図5に破線で示す3つの領域A2,B2,C2は、スイッチング素子33a~35a,33b~35b、モータ50の温度が上昇した際に基本周波数をそれぞれFc1,Fc2,Fc3に設定する領域である。領域A2,B2は、領域A1,B1をそれぞれ回転数が高く、出力トルクが小さい領域に拡張したものである。領域C2は、領域C1から領域B2が拡張された分だけ領域を縮小したものである。なお、スイッチング素子33a~35a,33b~35b、モータ50の温度が更に上昇した際には、図5に示す領域A2,B2を高速回転数領域まで拡張し、その分だけ領域C2を更に縮小するようなマップとしてもよい。
キャリア信号発生部66は、ステップS103で選択した基本周波数が低周波数のFc1である場合には、図4のステップS104でYES(基本周波数が低周波域にある)と判断して図4のステップS105に進み、車速が異音の発生が気になるような低速領域かどうか判断する。この低速領域は車種によって様々に設定することができるが、例えば、20~40km/h以下を低速領域と設定してもよい。
キャリア信号発生部66は、図4のステップS105でYESと判断したら、図4のステップS106に進み正規分布方式を選択する。正規分布方式は、キャリア信号の各周波数が基本周波数Fc1を中心とした正規分布となるようにキャリア信号の各周波数を分散させる制御方式である。そして、キャリア信号発生部66は、図4のステップS107で基本周波数Fc1から所定の周波数範囲である分散幅ΔFc1を決定し、図6(a)に示す分散の最大周波数Fmax1と最小周波数Fmin1を決定する。そして、図4のステップS108に進んで基本周波数Fc1と分散幅ΔFc1とから詳細頻度分布を決定し、図4のステップS109で周波数分散制御を実行する。
図7に詳細頻度分布の一例を示す。図7に示すように時間Δt毎にキャリア信号の周波数をランダムに変動させ、ある周波数を時間Δtだけ継続する回数の頻度が最大周波数Fmax1と最小周波数Fmin1の間で正規分布となるようにするものである。これにより、キャリア信号の周波数により発生する騒音は、最大周波数Fmax1と最小周波数Fmin1の間に分散され、人間の聴感上、騒音が低減された様に感じる。なお、時間Δtとキャリア信号の各周波数と分散幅ΔFc1とは予め作成したマップを参照して選択する。この場合、キャリア信号の各周波数の平均値は基本周波数Fc1となる。
図6(b)に示すように、基本周波数Fc1は、モータ50等と共振しない周波数に設定されており、振動の伝達感度は低くなっている。基本周波数Fc1は低周波数なので、基本周波数Fc1の近傍にモータ50等との共振が発生する周波数が点在している。このため、図6(b)に示すように、基本周波数Fc1より少し周波数が高い領域や少し周波数が低い領域では、振動の伝達感度が高くなっている。
本実施形態のインバータ制御装置60は、伝達感度の低い基本周波数Fc1の近傍の出現頻度を大きくし、伝達感度の高くなる領域の周波数の出現頻度が小さくなるようにキャリア信号の周波数を分散させるので、共振による騒音の発生を抑制して異音を感じることを抑制することができる。これにより、キャリア信号の周波数が低い場合でもキャリア信号により発生する音が騒音と認識されることを抑制することができる。
一方、キャリア信号発生部66は、図4のステップS103で基本周波数として高周波数のFc3を選択した場合、図4のステップS104でNO(基本周波数が低周波域ではなく高周波域にある)と判断して図4のステップS110に進んで矩形分布方式を選択する。矩形分布方式は、キャリア信号の各周波数が基本周波数Fc3を中心とした矩形分布となるようにキャリア信号の各周波数を分散させる制御方式である。そして、キャリア信号発生部66は、図4のステップS111で基本周波数Fc3から所定の周波数範囲である分散幅ΔFc3を決定し、図8(a)に示す分散の最大周波数Fmax3と最小周波数Fmin3を決定する。ここで、分散幅ΔFc3は、先に説明した分散幅ΔFc1と同一の周波数幅であってもよいし、これより広い周波数幅であっても狭い周波数幅であってもよい。
この場合の周波数分散制御は、図9に示すように、時間Δt毎にキャリア信号の周波数をランダムに変動させ、ある周波数を時間Δtだけ継続する回数の頻度が最大周波数Fmax3と最小周波数Fmin3の間で矩形分布、つまり、分散幅ΔFc3の範囲に均等に分布するようにするものである。このため、キャリア信号の周波数により発生する騒音は、最大周波数Fmax3と最小周波数Fmin3の間に均等に分散されたホワイトノイズとなり、騒音が低減された様に感じる。なお、時間Δtとキャリア信号の周波数と分散幅ΔFc3とは予め作成したマップを参照して選択する。この場合、キャリア信号の平均周波数は基本周波数Fc3となる。
図8(b)に示すように、基本周波数Fc3は、モータ50等と共振しないような高い周波数なので、基本周波数Fc3の近傍にはモータ50等との共振が発生するような周波数領域はなく、基本周波数Fc3の近傍の周波数領域は各機器の高次の細かい膜振動等の発生領域となっている。このため、図8(b)に示すように、基本周波数Fc3の近傍では振動の伝達感度に大きな変化がなく、キャリア信号の周波数を分散幅ΔFc3で分散させても特定の周波数で共振による異音が発生することはない。
このように、本実施形態のインバータ制御装置60は、伝達感度に大きな変化がない周波数領域にある基本周波数Fc3を選択した場合には、キャリア信号の周波数を分散幅ΔFc3の範囲に均等に分布させてホワイトノイズとして騒音を低減することができる。これにより、キャリア信号により発生する音が騒音と認識されることを抑制することができる。
また、キャリア信号発生部66は、図4のステップS103で基本周波数として低周波数のFc1或いは、中間周波数のFc2を選択した場合、図4のステップS104でYESと判断する。そして、図4のステップS105に進んで、車速が異音が気になる車速かどうか判断する。図4のステップS105でYESと判断した場合には、キャリア信号発生部66は、図4のステップS106からS109に進み正規分布方式でキャリア信号の周波数を分散させる。一方、図4のステップS105でNOと判断した場合には、キャリア信号発生部66は、図4のステップS110に進んで矩形分布方式によりキャリア信号を分散させる。
このように、車速が高く、暗騒音によって異音が聞こえにくい場合には、矩形分布方式によりキャリア信号を分散させ、暗騒音に紛れにくいキャリア信号により発生する音をホワイトノイズ化して騒音と認識されることを抑制することができる。
以上の実施形態では、暗騒音によって異音が聞こえにくいかどうかを車速によって判断することとしたが、これに限らず、エンジンのオン/オフ、或いはエンジンの回転数により暗騒音によって異音が聞こえにくいかを判断するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態のインバータ制御装置60は、キャリア信号により発生する音が騒音と認識されることを抑制できる。
11 マイナス側電路、13 高圧電路、20 直流電源、30 インバータ、31 平滑コンデンサ、32 高電圧センサ、33a~35a 上アームスイッチング素子、33b~35b 下アームスイッチング素子、36a~38a,36b~38b ダイオード、50 モータ、52 レゾルバ、53,54 電流センサ、55,56,57 出力線、60 インバータ制御装置、61 CPU、62 記憶部、63 機器・センサインターフェース、64 データバス、65 モータ指令演算部、66 キャリア信号発生部、67 PWM部、100 モータ制御システム。

Claims (1)

  1. 複数のスイッチング素子を含むインバータの制御を行うインバータ制御装置であって、
    前記インバータからモータに供給する電圧または電流の制御指令を発生するモータ指令演算部と、
    キャリア信号を発生するキャリア信号発生部と、
    前記モータ指令演算部からの前記制御指令と、前記キャリア信号発生部からの前記キャリア信号とに基づいて、前記インバータの前記複数のスイッチング素子をPWM制御によってオン/オフ動作させるPWM部と、を含み、
    前記キャリア信号発生部は、
    前記モータの運転点に基づいて前記キャリア信号の基本周波数を設定すると共に、前記基本周波数を中心として所定の周波数範囲で前記キャリア信号の周波数を分散させ、
    前記基本周波数が低周波域にある時には、分散させる前記キャリア信号の各周波数の頻度が前記基本周波数を中心とした正規分布となるように前記キャリア信号の各周波数を分散させ、
    前記基本周波数が高周波域にある時には、分散させる前記キャリア信号の各周波数の頻度が前記基本周波数を中心とした矩形分布となるように前記キャリア信号の各周波数を分散させ
    前記基本周波数は、前記モータと共振しない周波数に設定されること、
    を特徴とするインバータ制御装置。
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