JP7085958B2 - 前立腺癌を治療するための組成物 - Google Patents
前立腺癌を治療するための組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7085958B2 JP7085958B2 JP2018197142A JP2018197142A JP7085958B2 JP 7085958 B2 JP7085958 B2 JP 7085958B2 JP 2018197142 A JP2018197142 A JP 2018197142A JP 2018197142 A JP2018197142 A JP 2018197142A JP 7085958 B2 JP7085958 B2 JP 7085958B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- degarelix
- concentration
- dose
- solvent
- days
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
4%および21.3%と推定された。つまり、濃度を増加すると全体的なバイオアベイラビリティが減少する。濃度を増加することに対する実用上の利点は、注射液の容量が減少し、それに伴い患者のコンプライアンスの可能性が増加することなどであると認められる。
持用量が投与される限りの間を意味し、したがって「この治療的に有効な濃度を治療継続期間にわたって維持する」とは、治療的に有効な濃度が、少なくとも最後の維持用量が投与されるまで維持されることを意味する。該組成物は、開始用量の例えば3日後から、例えば7日後から、例えば14日後から、例えば28日後から、患者の血清テストステロンレベルを0.5ng/mL以下に低下させることができ、例えば少なくとも365日間および/または治療継続期間にわたって、血清テストステロンレベルを0.5ng/mL以下に維持することができる。
、注射に関連する副作用の増加がない。
物を、デガレリクスの開始用量200~300mg、溶剤中デガレリクス濃度20~80mg/mLで投与し、次いで開始用量の14~56日後に、デガレリクスの維持用量320~550mg、溶剤中デガレリクス濃度50~80mg/mLで投与し、次いで(任意に)1回または複数回のさらなるデガレリクスの維持用量320~550mg、溶剤中デガレリクス濃度50~80mg/mLで、各回の維持用量を56日~112日の間隔を置いて投与することを含む方法が提供される。
本明細書において、用語「初期用量」、「開始用量」および「初回投与用量」は、互換可能に使用される。用語「血漿中濃度」は、「血漿中トラフ濃度」を意味する。
デガレリクスは、5位および6位においてp-ウレイド-フェニルアラニンを組み込んでいるGnRHデカペプチド(pGlu-His-Trp-Ser-Tyr-Gly-Leu-Arg-Pro-Gly-NH2)の類似体である、強力なGnRHアンタゴニストである(Jiangら(2001年)J.Med.Chem.44巻:453~67頁)。これは、アンドロゲン遮断が保証される前立腺癌患者(既に前立腺切除術または放射線療法を受けた後に、PSAレベルが上昇している患者を含む)の治療に適用される。
2回分の注射は、デガレリクス約360mg、濃度60mg/mLの維持用量を提供する。注射の準備ができた再溶解済み溶液は、視覚的に透明な液体として知覚されるべきである。
実施例1-臨床試験
デガレリクス開発プログラムの進行中にわたって、母集団の薬物動態/薬力学(PK/PD)モデリングおよびシミュレーションを用いて、PKデータおよびPDデータならびにこれらと他のパラメータとの関連性についてより良い理解を得た。以前の試験で得られた結果により、デガレリクスの血漿中トラフ濃度中央値7.34ng/mLでは、96%の患者が28日目に血清テストステロン(T)≦0.5ng/mLを達成し、血漿中濃度中央値4.54ng/mLでは、この同じ患者群の83%が84日目にT≦0.5ng/mLとなることが実証された。該母集団における変動のため、この血漿中濃度中央値は、
約95%の患者においてテストステロンの抑制を長期間維持するのに十分ではないと考えられた。故に、1ヵ月間投与計画プログラムに関する第3相試験において、投与される用量は9ng/mL以上のデガレリクスの血清中トラフレベル平均値を生じるはずであることが提案された。
1、3、6、9ヵ月目に240mg(40mg/mL)
1、3、6、9ヵ月目に240mg(60mg/mL)
1、4、7、10ヵ月目に240mg(60mg/mL)
ていることを示しており、このことは3つのすべての治療群に当てはまる。これは、大部分の患者において最初に0.5ng/mL超のテストステロンレベルが生じた時点が、前回の用量から3ヵ月後、デガレリクス血漿中トラフレベルの時点であるという観測と一致する。この試験におけるデガレリクスのトラフレベル中央値は、約6.5~7.5ng/mLの範囲であった。これは、約95%の患者においてテストステロンレベルを0.5ng/mL以下に維持するのに必要と考えられる9~10ng/mLのデガレリクスレベルをかなり下回り、より高いデガレリクスの維持用量が求められることを示した。
この試験は、133名の患者の登録(予定した登録者数は120名)をもって、最近完了した。ベースラインの疾患特性についての変数を、3ヵ月間投与計画に関する第2相試験について表1に要約した。治療が治癒目的である限局性癌を有する患者は、約10%であった。大部分の患者は7~10のGleasonスコアを有しており、また大部分の患者はECOG活動性スケールにおける評価で正常の活動であった。前立腺癌(PCA)の診断時からの平均罹病期間も示されている。
1、4、7、10ヵ月目に360mg(60mg/mL)
1、4、7、10ヵ月目に480mg(60mg/mL)
は480mg(濃度60mg/mL、2×4mLの注射として投与)が、同様に2回の注射(各回240mg)として投与された。その後、3ヵ月に1回の間隔で、再び2回の注射という形式において維持用量が投与される。デポーを形成するためのデガレリクスの再溶解およびそれに続く皮下注射の技術は、当業者に知られており、本明細書において以前に論じられている。各回の来院時に、血清テストステロン、前立腺特異的アンドロゲンおよびデガレリクスの血漿中濃度が、当技術分野で知られる技術によって測定された。
2008年9月2日のデータカットオフ日までに、前立腺癌患者133名は、第2相すなわち上記実施例の3ヵ月間投与計画臨床プログラム(CS18)においてデガレリクスに曝露された。
告した6名の患者は、重度の事象として注射部位疼痛を報告した。
したがって、本出願人らは、該薬力学的(PD)用量反応は、デガレリクス用量の増加と(1年間の治療の最後または入手可能な最終測定時における)より高いデガレリクスのトラフレベル中央値との薬物動態学的(PK)/薬力学的関連性と、論理的に整合することを見出した。240mg、360mgおよび480mgの維持用量に対して、それぞれ、約7ng/mL、10ng/mLおよび13ng/mLのデガレリクスの血漿中トラフレベル中央値が認められている。加えて、360mgおよび480mg維持用量で治療を受けた患者において、有害事象の発生率およびパターンに大きな差はなかった。これらのテストステロン抑制およびPK結果に基づいて、本明細書に記載され、かつ以下に規定される開始用量および維持用量は、有効な3ヵ月間投与計画を代表する。
Claims (3)
- 溶剤中に溶解したデガレリクスまたはその薬学的に許容される塩および添加剤の凍結乾燥物を含み、
デガレリクスまたはその薬学的に許容される塩の量が320~550mgであり、デガレリクスの濃度が溶剤中デガレリクス50~80mg/mLであり、溶剤が水であり、および添加剤がマンニトールであり、
デガレリクスの開始用量200~300mg、溶剤中デガレリクス濃度20~80mg/mLで投与され、次いで開始用量の28日後に、デガレリクスの維持用量320~550mg、溶剤中デガレリクス濃度50~80mg/mLで投与され、次いで1回または複数回のさらなるデガレリクスの維持用量320~550mg、溶剤中デガレリクス濃度50~80mg/mLで、各回の維持用量が3か月の間隔を置いて投与されるレジメンにおいて、維持用量の投与に用いられる、
前立腺癌を治療するための医薬製剤。 - デガレリクスまたはその薬学的に許容される塩の濃度が、溶剤中デガレリクス55~65mg/mLである、請求項1に記載の製剤。
- デガレリクスまたはその薬学的に許容される塩の量が360mgまたは480mgである、請求項1または2に記載の製剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020129078A JP7296922B2 (ja) | 2009-05-01 | 2020-07-30 | 前立腺癌を治療するための組成物 |
JP2022052785A JP7297116B2 (ja) | 2009-05-01 | 2022-03-29 | 前立腺癌を治療するための組成物 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP09251242.5 | 2009-05-01 | ||
EP09251242 | 2009-05-01 | ||
US18781909P | 2009-06-17 | 2009-06-17 | |
US61/187,819 | 2009-06-17 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015060929A Division JP6462447B2 (ja) | 2009-05-01 | 2015-03-24 | 前立腺癌を治療するための組成物 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020129078A Division JP7296922B2 (ja) | 2009-05-01 | 2020-07-30 | 前立腺癌を治療するための組成物 |
JP2022052785A Division JP7297116B2 (ja) | 2009-05-01 | 2022-03-29 | 前立腺癌を治療するための組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019031534A JP2019031534A (ja) | 2019-02-28 |
JP7085958B2 true JP7085958B2 (ja) | 2022-06-17 |
Family
ID=65524059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018197142A Active JP7085958B2 (ja) | 2009-05-01 | 2018-10-19 | 前立腺癌を治療するための組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7085958B2 (ja) |
JO (1) | JO3550B1 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005511491A (ja) | 2001-07-12 | 2005-04-28 | フェリング ベスローテン フェンノートシャップ | ゲルを形成する濃度の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗物質 |
-
2010
- 2010-04-25 JO JOP/2010/0128A patent/JO3550B1/ar active
-
2018
- 2018-10-19 JP JP2018197142A patent/JP7085958B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005511491A (ja) | 2001-07-12 | 2005-04-28 | フェリング ベスローテン フェンノートシャップ | ゲルを形成する濃度の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗物質 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
EUROPEAN UROLOGY SUPPLEMENTS,2005年,VOL.4,NO.3,P.228 ABS 904 |
HIGHLIGHTS OF PRESCRIBING INFORMATION:皮下投与用TRADENAME(登録商標)(注射用デガレリクス)の添付文書,2008年12月改訂 1~16頁 |
NIH CLINICAL TRIALS.GOV ARCHIVE, HISTORY OF CHANGES FOR STUDY NCT00268892:‘AN OPEN-LABEL, MULTI-CENTRE, EXTENSION STUDY’STUDY RECORD VERSION 4(SUBMITTED DATE:MARCH 13,2009) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JO3550B1 (ar) | 2020-07-05 |
JP2019031534A (ja) | 2019-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7296922B2 (ja) | 前立腺癌を治療するための組成物 | |
JP4845166B2 (ja) | ゲルを形成する濃度の性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗物質 | |
TWI405578B (zh) | 用以治療荷爾蒙依賴型癌症之起始劑量的lhrh類似物及維持劑量的lhrh拮抗劑之施用法及相對應之藥學套組 | |
EP2451469B1 (en) | Composition for the treatment of benign prostate hyperplasia | |
AU2017345720A1 (en) | Terlipressin compositions and their methods of use | |
JP7085958B2 (ja) | 前立腺癌を治療するための組成物 | |
WO2013104745A1 (en) | Pharmaceutical composition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190813 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190918 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200331 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20200730 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20210427 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20210706 |
|
C13 | Notice of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13 Effective date: 20211221 |
|
C28A | Non-patent document cited |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C2838 Effective date: 20211221 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220315 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20220315 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220329 |
|
C302 | Record of communication |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302 Effective date: 20220331 |
|
C23 | Notice of termination of proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23 Effective date: 20220405 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20220412 |
|
C03 | Trial/appeal decision taken |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03 Effective date: 20220510 |
|
C30A | Notification sent |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012 Effective date: 20220510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220607 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7085958 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |