JP7081175B2 - 取付ユニット - Google Patents

Description

本発明は、取付ユニットに関する。

特許文献１に記載の接続装置は、固定ロック部材と、可動ロック部材とを有する。固定ロック部材は、後処理装置の第１フレームに接続される。可動ロック部材は、固定ロック部材に外接し、スライド可能である。複写機の第２フレームに接続された位置決めピンが、可動ロック部材のロック解除位置で、ピン挿入孔と大径部とに挿入され、さらに、可動ロック部材がロック位置にスライドされると、位置決めピンが小径部に嵌合固定される。

特開２００６－３１３２５２号公報

しかし、複写機（第１装置の一例）に後処理装置（第２装置の一例）を取り付けるために、位置決めピン、固定ロック部材、及び可動ロック部材のような様々な形状の部材が必要であった。従って、複写機に後処理装置を取り付けるための部材の形状が複雑であった。

本発明は、第１装置に第２装置を取り付けるための部材の形状をシンプルにすることが可能な取付ユニットを提供する。

本発明の一局面によれば、取付ユニットは、第１装置に第２装置を取り付ける。取付ユニットは、第１取付部材と、第２取付部材とを備える。第１取付部材は、前記第１装置に取り付け可能である。第２取付部材は、前記第２装置に取り付け可能である。前記第１取付部材、及び前記第２取付部材の各々は、順番に並ぶ第１係合部～第Ｎ（Ｎは２以上の整数）係合部を有する。前記第１取付部材の第１係合部～第Ｎ係合部は、それぞれ、前記第２取付部材の第１係合部～第Ｎ係合部と同じ形状に形成される。前記第１取付部材の第ｎ（ｎは１以上Ｎ以下の整数）係合部は、前記第２取付部材の第（Ｎ－ｎ＋１）係合部に係合可能である。前記第１装置、及び前記第２装置のうちの少なくとも１つは、シートに画像を形成する画像形成機能を含む画像形成装置、又は、前記画像形成機能を拡張する機能を含む拡張装置である。

本発明によれば、第１装置に第２装置を取り付けるための部材の形状をシンプルにすることができる。

本発明の実施形態に係る取付ユニットＸの使用形態の一例を示す図である。 （ａ）は、第１取付部材の斜視図である。（ｂ）は、第２取付部材の斜視図である。 第１取付部材の一側の斜視図である。 第１取付部材の他側の斜視図である。 第２取付部材の斜視図である。 （ａ）は、第１取付部材と画像形成装置とを示す斜視図である。（ｂ）は、第１取付部材が画像形成装置に取り付けられた状態を示す断面図である。 （ａ）は、第１準備状態を示す図である。（ｂ）は、第２準備状態を示す図である。（ｃ）は、係合状態、及び取付状態を示す図である。 （ａ）は、第１準備状態を示す図の一部拡大図である。（ｂ）は、第２準備状態を示す図の一部拡大図である。（ｃ）は、係合状態を示す図の一部拡大図である。 係合状態の第１取付部材と第２取付部材とを、第１方向の他方側から見た断面図である。 （ａ）は、係合状態の第１取付部材と第２取付部材とを第１方向の他方側から見た図である。（ｂ）は、係合状態の第１取付部材と第２取付部材とを第１方向の一方側から見た図である。 （ａ）は、取付状態の画像形成装置と後処理装置とを第１方向の他方側から見た図である。（ｂ）は、取付状態の画像形成装置と後処理装置とを第３方向の一方側から見た図である。 弾性部材を示す斜視図である。

本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。

図１を参照して、本発明の実施形態に係る取付ユニットＸについて説明する。図１は、取付ユニットＸの使用形態の一例を示す図である。

図１に示すように、取付ユニットＸは、画像形成装置１０１に後処理装置１０２を取り付けるための器具である。

画像形成装置１０１は、例えば、複合機（ＭＦＰ：Ｍｕｌｔｉ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）である。画像形成装置１０１は、例えば、スキャナー、複写機、プリンター、及びファクシミリ（ＦＡＸ）の各機能を有する。

画像形成装置１０１は、搬送部１と、入力部２と、読取部３と、カセット４と、給送ローラー５ａと、搬送ローラー５ｂと、排出ローラー５ｃと、画像形成部６と、第１筐体７とを備える。

搬送部１は、読み取り対象の画像を有するシートを、読取部３に向けて搬送する。読取部３は、シートを走査して、画像データを取得する。読取部３は、例えば、ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）のような発光部と、イメージセンサーのような画像撮像部とを含む。発光部、及び画像撮像部によって、シートに形成された画像が走査される。入力部２は、表示部と、操作キー群とを含む。入力部２は、画像形成装置１０１に対するユーザーからの指示を受け付ける。表示部は、タッチパネルとして機能する。

カセット４は、シートＳを収容する。シートＳは、例えば、普通紙、再生紙、薄紙、厚紙、又はＯＨＰ（Ｏｖｅｒｈｅａｄ Ｐｒｏｊｅｃｔｏｒ）シートである。給送ローラー５ａは、カセット４内のシートＳを送出する。搬送ローラー５ｂは、給送ローラー５ａから搬送されたシートＳを、画像形成部６に向けて送出する。

画像形成部６は、シートＳに画像を形成する。画像は、具体的には、トナー画像を示す。画像形成部６は、感光体ドラムと、帯電部と、露光部と、現像部と、転写部と、クリーニング部と、除電部とを含む。感光体ドラム、帯電部、露光部、現像部、及び転写部によって、シートＳに画像が形成される。クリーニング部は、感光体ドラムの表面に残留しているトナーを除去する。除電部は、感光体ドラムの表面の残留電荷を除去する。画像形成部６は、シートＳに画像を形成した後、シートＳを定着部に向けて送出する。定着部は、画像を加熱及び加圧してシートＳに定着させる。なお、画像形成部６は、ノズルを有し、ノズルからインクを吐出して、シートＳに画像を形成してもよい。

排出ローラー５ｃは、画像形成部６を通過したシートＳを、画像形成装置１０１の筐体の外部へ排出する。

第１筐体７は、カセット４と、給送ローラー５ａと、搬送ローラー５ｂと、排出ローラー５ｃと、画像形成部６とを収容する。

後処理装置１０２は、画像形成装置１０１によって画像が形成されたシートＳに対して、所定の後処理を行う。本実施形態では、後処理装置１０２は、パンチ処理及び／又はステープル処理を行う。パンチ処理は、シートＳにパンチ穴を形成する処理である。ステープル処理は、シートＳの束を針のような綴じ具で綴じる処理である。

後処理装置１０２は、パンチ処理部１０と、ステープル処理部１１と、シート搬送機構１２と、第１排出トレイ１３と、第２排出トレイ１４と、分岐ガイド１５と、第２筐体１６とを備える。

シート搬送機構１２は、画像形成装置１０１から搬送されてきたシートＳを搬送する。シート搬送機構１２は、複数のローラー、及び複数のローラーを回転させる駆動源を有する。駆動源は、例えば、モーター、及びギアを含む。

パンチ処理部１０は、搬送されてきたシートＳに対してパンチ処理を行う。なお、パンチ処理の対象となっていないシートＳに対しては、パンチ処理は行われない。パンチ処理部１０を通過したシートＳは、分岐ガイド１５まで搬送される。

分岐ガイド１５は、パンチ処理部１０から搬送されてきたシートＳの搬送方向を、第１排出トレイ１３及びステープル処理部１１のうちのいずれか一方に切り換える。その結果、分岐ガイド１５を通過したシートＳは、第１排出トレイ１３へ排出され、又は、ステープル処理部１１によりステープル処理が行われる。ステープル処理が行われたシートＳの束は、第２排出トレイ１４へ排出される。

第２筐体１６は、パンチ処理部１０と、ステープル処理部１１と、シート搬送機構１２と、分岐ガイド１５とを収容する。

取付ユニットＸは、画像形成装置１０１と後処理装置１０２との間に介在する。詳細には、取付ユニットＸは、第１筐体７と第２筐体１６との間に介在する。取付ユニットＸは、第１取付部材Ｘ１と、第２取付部材Ｘ２とを備える。

次に、図２（ａ）及び図２（ｂ）を参照して第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とについて説明する。図２（ａ）は、第１取付部材Ｘ１の斜視図である。図２（ｂ）は、第２取付部材Ｘ２の斜視図である。

図２（ａ）に示すように、第１取付部材Ｘ１は、画像形成装置１０１（図１参照）に取り付け可能である。第１取付部材Ｘ１は、複数の係合部αを備える。複数の係合部αは、第１先端側係合部α１と、第１基端側係合部α２とを含む。

図２（ｂ）に示すように、第２取付部材Ｘ２は、後処理装置１０２（図１参照）に取り付け可能である。第２取付部材Ｘ２は、複数の係合部βを備える。複数の係合部βは、第２先端側係合部β１と、第２基端側係合部β２とを含む。第２先端側係合部β１は、第１基端側係合部α２に係合可能である。第２基端側係合部β２は、第１先端側係合部α１に係合可能である。

図２（ａ）及び図２（ｂ）に示すように、第１取付部材Ｘ１と、第２取付部材Ｘ２とは、互いに同じ形状に形成される。第１先端側係合部α１と、第２先端側係合部β１とは互いに同じ形状に形成される。第１基端側係合部α２と、第２基端側係合部β２とは互いに同じ形状に形成される。

第１取付部材Ｘ１が画像形成装置１０１に取り付けられ、さらに、第２取付部材Ｘ２が後処理装置１０２に取り付けられた状態から、第１先端側係合部α１と第２基端側係合部β２とが係合し、さらに、第１基端側係合部α２と第２先端側係合部β１とが係合する。その結果、画像形成装置１０１に後処理装置１０２が取り付けられる。なお、画像形成装置１０１に後処理装置１０２が取り付けられるとは、詳細には、取付ユニットＸを介して画像形成装置１０１に後処理装置１０２が取り付けられることを示す。

次に、図３及び図４を参照して、第１取付部材Ｘ１について説明する。図３は、第１取付部材Ｘ１の一側の斜視図である。図４は、第１取付部材Ｘ１の他側の斜視図である。他側は、一側とは反対側を示す。

図３及び図４は、第１方向Ｃと、第２方向Ｄと、第３方向Ｅとを示す。第２方向Ｄは、第１方向Ｃに対し垂直な方向である。第３方向Ｅは、第１方向Ｃ及び第２方向Ｄの各々に対し垂直な方向である。

図３及び図４に示すように、第１取付部材Ｘ１は、第１側部２１と、第１天井部２２と、第１底部２３と、第１先端部２４と、第１基端部２５とを有する。第１側部２１と、第１天井部２２と、第１底部２３と、第１先端部２４と、第１基端部２５との各々は、例えば、金属で形成される。

第１側部２１は、平板状に形成される。第１側部２１は、第３方向Ｅに対し略平行な板面を有する。第１側部２１は、第１方向Ｃに沿って延びる。

第１天井部２２は、平板状に形成される。第１天井部２２は、第１取付部材Ｘ１のうち第３方向Ｅの一方Ｅ１側の縁に位置する。第１天井部２２は、第２方向Ｄの一方Ｄ１側に突出する。第１天井部２２は、第１方向Ｃに沿って延びる。第１天井部２２は、第１側部２１のうち第３方向Ｅの一方Ｅ１側の端部に形成される。

第１底部２３は、平板状に形成される。第１底部２３は、第１取付部材Ｘ１のうち第３方向Ｅの他方Ｅ２側の縁に位置する。第１底部２３は、第２方向Ｄの一方Ｄ１側に突出する。第１天井部２２は、第１方向Ｃに沿って延びる。第１底部２３は、第１天井部２２に対向する。第１底部２３は、第１側部２１のうち第３方向Ｅの他方Ｅ２側の端部に形成される。

第１先端部２４は、平板状に形成される。第１先端部２４は、第１取付部材Ｘ１のうち第１方向Ｃの他方Ｃ２側の縁に位置する。第１先端部２４は、第２方向Ｄの一方Ｄ１側に突出する。第１先端部２４は、第３方向Ｅに沿って延びる。第１先端部２４は、第１側部２１のうち第１方向Ｃの他方Ｃ２側の端部に形成される。

第１基端部２５は、平板状に形成される。第１基端部２５は、第１取付部材Ｘ１のうち第１方向Ｃの一方Ｃ１側の縁に位置する。第１基端部２５は、第２方向Ｄの一方Ｄ１側に突出する。第１基端部２５は、第３方向Ｅに沿って延びる。第１基端部２５は、第１先端部２４に対向する。第１基端部２５は、第１側部２１のうち第１方向Ｃの一方Ｃ１側の端部に形成される。

第１側部２１と、第１天井部２２と、第１底部２３と、第１先端部２４と、第１基端部２５とで囲まれた空間を、第１空間２６と記載する。第１空間２６は、第１側部２１に対し、第２方向Ｄの一方Ｄ１側に位置する。

第１天井部２２と第１先端部２４との間には、第１先端側天井隙間部２７が形成される。第１天井部２２と第１基端部２５との間には、第１基端側天井隙間部２８が形成される。第１底部２３と第１先端部２４との間には、第１先端側底隙間部２９が形成される。第１底部２３と第１基端部２５との間には、第１基端側底隙間部３０が形成される。第１先端側天井隙間部２７、第１基端側天井隙間部２８、第１先端側底隙間部２９、及び第１基端側底隙間部３０の各々は、第１空間２６と第１空間２６の外部とを連通する。

第１先端側係合部α１と、第１基端側係合部α２とは、第１方向Ｃに沿って並ぶ。第１先端側係合部α１に対し第１基端側係合部α２は、第１方向Ｃの一方Ｃ１側に配置される。第１先端側係合部α１及び第１基端側係合部α２の各々は、第１空間２６に配置される。

第１取付部材Ｘ１は、第１先端側取付孔部３１と、第１基端側取付孔部３２と、第１先端側位置決め突部３３と、第１基端側位置決め突部３４と、第１ボス部３５と、第１係合孔部３６とをさらに有する。

第１先端側取付孔部３１と第１基端側取付孔部３２との各々は、画像形成装置１０１に第１取付部材Ｘ１を取る付けるための孔である。第１先端側取付孔部３１と第１基端側取付孔部３２との各々は、第１側部２１を貫通する。第１先端側取付孔部３１は、第１基端側取付孔部３２に対し、第１方向Ｃの他方Ｃ２側に配置される。

第１先端側位置決め突部３３と第１基端側位置決め突部３４との各々は、画像形成装置１０１に対し、第１取付部材Ｘ１を位置決めするための突起である。第１先端側位置決め突部３３と第１基端側位置決め突部３４との各々は、第１先端側取付孔部３１及び第１基端側取付孔部３２の周縁部が第２方向Ｄの他方Ｄ２側に環状に突出して形成される。

第１ボス部３５は、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とを互いに位置決めするための突起である。第１ボス部３５は、第１先端部２４に形成される。第１ボス部３５は、第１先端部２４から第１方向Ｃの他方Ｃ２側に突出する。

第１係合孔部３６は、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とを互いに位置決めするための孔である。第１係合孔部３６は、第１基端部２５に形成される。第１係合孔部３６は、第１基端部２５を貫通する。

続いて、図３及び図４を参照して、第１先端側係合部α１について説明する。

第１先端側係合部α１は、第１先端側隆起部４０と、第１先端側空所部４１と、第１先端側カバー部４２と、第１先端側開口部４３と、第１天板部４４と、第１先端側壁部４５と、第１先端側突出部４６と、第１底側開口部４７とを有する。

第１先端側隆起部４０は、第１側部２１から第２方向Ｄの一方Ｄ１側に隆起する。

第１先端側空所部４１は空所である。第１先端側空所部４１は、第１側部２１に対し第２方向Ｄの一方Ｄ１側に位置する。第１先端側空所部４１は、第１空間２６内に位置する。第１先端側空所部４１は、第１先端側隆起部４０よりも第２方向Ｄの一方Ｄ１側に位置する。

第１先端側カバー部４２は、平板状に形成される。第１先端側カバー部４２は、第１先端側空所部４１に対し、第２方向Ｄの一方Ｄ１側に位置する。第１先端側カバー部４２は、第１先端側空所部４１を第２方向Ｄの一方Ｄ１側から覆う。第１先端側カバー部４２は、第１空間２６内に位置する。

第１先端側開口部４３は、第１先端側空所部４１の第１方向Ｃの他方Ｃ２側を開放する。第１先端側開口部４３は、第１先端側空所部４１に対し第１方向Ｃの他方Ｃ２側に配置される。第１先端側開口部４３は、第１先端側空所部４１と第１先端側空所部４１の外部の空間とを連通する。

第１天板部４４は、第１先端側空所部４１を第３方向Ｅの一方Ｅ１側から覆う。第１天板部４４は、第１先端側隆起部４０と第１先端側カバー部４２との間に介在する。

第１先端側壁部４５は、第１先端側空所部４１を第１方向Ｃの一方Ｃ１側から覆う。第１先端側壁部４５は、第１先端側隆起部４０と第１先端側カバー部４２との間に介在する。第１先端側壁部４５は、第１天板部４４に連なる。

第１先端側突出部４６は、第１先端側カバー部４２のうち第１方向Ｃの他方Ｃ２側の端部に形成される。第１先端側突出部４６は、第１先端側カバー部４２から第１方向Ｃの他方Ｃ２側に向かいつつ第２方向Ｄの一方Ｄ１側に突出する。

第１底側開口部４７は、第１先端側空所部４１の第３方向Ｅの他方Ｅ２側を開放する。第１底側開口部４７は、第１先端側空所部４１に対し第３方向Ｅの他方Ｅ２側に配置される。第１底側開口部４７は、第１先端側空所部４１と第１先端側空所部４１の外部の空間とを連通する。

続いて、図３及び図４を参照して、第１基端側係合部α２について説明する。

第１基端側係合部α２は、第１基端側隆起部５０と、第１基端側空所部５１と、第１基端側カバー部５２と、第１基端側開口部５３と、第１底板部５４と、第１基端側壁部５５と、第１基端側突出部５６と、第１天井側開口部５７とを有する。

第１基端側隆起部５０は、第１側部２１から第２方向Ｄの一方Ｄ１側に隆起する。

第１基端側空所部５１は空所である。第１基端側空所部５１は、第１側部２１に対し第２方向Ｄの一方Ｄ１側に位置する。第１基端側空所部５１は、第１空間２６内に位置する。第１基端側空所部５１は、第１基端側隆起部５０よりも第２方向Ｄの一方Ｄ１側に位置する。

第１基端側カバー部５２は、平板状に形成される。第１基端側カバー部５２は、第１基端側空所部５１に対し、第２方向Ｄの一方Ｄ１側に位置する。第１基端側カバー部５２は、第１基端側空所部５１を第２方向Ｄの一方Ｄ１側から覆う。第１基端側カバー部５２は、第１空間２６内に位置する。

第１基端側開口部５３は、第１基端側空所部５１の第１方向Ｃの他方Ｃ２側を開放する。第１基端側開口部５３は、第１基端側空所部５１に対し第１方向Ｃの他方Ｃ２側に配置される。第１基端側開口部５３は、第１基端側空所部５１と第１基端側空所部５１の外部の空間とを連通する。

第１底板部５４は、第１基端側空所部５１を第３方向Ｅの他方Ｅ２側から覆う。第１底板部５４は、第１基端側隆起部５０と第１基端側カバー部５２との間に介在する。

第１基端側壁部５５は、第１基端側空所部５１を第１方向Ｃの一方Ｃ１側から覆う。第１基端側壁部５５は、第１基端側隆起部５０と第１基端側カバー部５２との間に介在する。第１基端側壁部５５は、第１底板部５４に連なる。

第１基端側突出部５６は、第１基端側カバー部５２のうち第１方向Ｃの他方Ｃ２側の端部に形成される。第１基端側突出部５６は、第１基端側カバー部５２から第１方向Ｃの他方Ｃ２側に向かいつつ第２方向Ｄの一方Ｄ１側に突出する。

第１天井側開口部５７は、第１基端側空所部５１の第３方向Ｅの一方Ｅ１側を開放する。第１天井側開口部５７は、第１基端側空所部５１に対し第３方向Ｅの一方Ｅ１側に配置される。第１天井側開口部５７は、第１基端側空所部５１と第１基端側空所部５１の外部の空間とを連通する。

続いて、図４及び図５を参照して、第２取付部材Ｘ２について説明する。図５は、第２取付部材Ｘ２の斜視図である。

図４及び図５に示すように、第２取付部材Ｘ２は、第１取付部材Ｘ１と同じ形状に形成される。

図５に示すように、第２取付部材Ｘ２は、第２側部１２１と、第２天井部１２２と、第２底部１２３と、第２先端部１２４と、第２基端部１２５とを有する。第２側部１２１と、第２天井部１２２と、第２底部１２３と、第２先端部１２４と、第２基端部１２５とで囲まれた空間を、第２空間１２６と記載する。

図５に示す第２側部１２１は、図４に示す第１側部２１に相当する。第２天井部１２２は、第１天井部２２に相当する。第２底部１２３は、第１底部２３に相当する。第２先端部１２４は、第１先端部２４に相当する。第２基端部１２５は、第１基端部２５に相当する。第２空間１２６は第１空間２６に相当する。

図５に示すように、第２取付部材Ｘ２は、第２先端側天井隙間部１２７と、第２基端側天井隙間部１２８と、第２先端側底隙間部１２９と、第２基端側底隙間部１３０とを有する。

図５に示す第２先端側天井隙間部１２７は、図４に示す第１先端側天井隙間部２７に相当する。第２基端側天井隙間部１２８は、第１基端側天井隙間部２８に相当する。第２先端側底隙間部１２９は、第１先端側底隙間部２９に相当する。第２基端側底隙間部１３０は、第１基端側底隙間部３０に相当する。

図５に示すように、第２取付部材Ｘ２は、第２先端側取付孔部１３１と、第２基端側取付孔部１３２と、第２先端側位置決め突部１３３と、第２基端側位置決め突部１３４と、第２ボス部１３５と、第２係合孔部１３６とをさらに有する。

第２先端側取付孔部１３１は、図４に示す第１先端側取付孔部３１に相当する。第２基端側取付孔部１３２は、第１基端側取付孔部３２に相当する。第２先端側位置決め突部１３３は、第１先端側位置決め突部３３に相当する。第２基端側位置決め突部１３４は、第１基端側位置決め突部３４に相当する。第２ボス部１３５は、第１ボス部３５に相当する。第２係合孔部１３６は、第１係合孔部３６に相当する。

図５に示すように、第２先端側係合部β１は、第２先端側隆起部１４０と、第２先端側空所部１４１と、第２先端側カバー部１４２と、第２先端側開口部１４３と、第２天板部１４４と、第２先端側壁部１４５と、第２先端側突出部１４６と、第２底側開口部１４７とを有する。

図５に示す第２先端側係合部β１は、図４に示す第１先端側係合部α１に相当する。第２先端側隆起部１４０は、第１先端側隆起部４０に相当する。第２先端側空所部１４１は、第１先端側空所部４１に相当する。第２先端側カバー部１４２は、第１先端側カバー部４２に相当する。第２先端側開口部１４３は、第１先端側開口部４３に相当する。第２天板部１４４は、第１天板部４４に相当する。第２先端側壁部１４５は、第１先端側壁部４５に相当する。第２先端側突出部１４６は、第１先端側突出部４６に相当する。第２底側開口部１４７は、第１底側開口部４７に相当する。

第２基端側係合部β２は、第２基端側隆起部１５０と、第２基端側空所部１５１と、第２基端側カバー部１５２と、第２基端側開口部１５３と、第２底板部１５４と、第２基端側壁部１５５と、第２基端側突出部１５６と、第２天井側開口部１５７とを有する。

第２基端側係合部β２は、図４に示す第１基端側係合部α２に相当する。第２基端側隆起部１５０は、第１基端側隆起部５０に相当する。第２基端側空所部１５１は、第１基端側空所部５１に相当する。第２基端側カバー部１５２は、第１基端側カバー部５２に相当する。第２基端側開口部１５３は、第１基端側開口部５３に相当する。第２底板部１５４は、第１底板部５４に相当する。第２基端側壁部１５５は、第１基端側壁部５５に相当する。第２基端側突出部１５６は、第１基端側突出部５６に相当する。第２天井側開口部１５７は、第１天井側開口部５７に相当する。

図４、及び図５に示すように、第１先端側係合部α１と第１基端側係合部α２との間隔の寸法Ｑ１は、第２先端側係合部β１と第２基端側係合部β２との間隔の寸法Ｑ２と等しい（Ｑ１＝Ｑ２）。

以上、図４、及び図５を参照して説明したように、第１取付部材Ｘ１と、第２取付部材Ｘ２とは、互いに同じ形状に形成される。従って、取付ユニットＸをシンプルな形状に形成することが可能になる。また、１つの金型で第１取付部材Ｘ１と、第２取付部材Ｘ２とを製造することが可能になる。その結果、取付ユニットＸを容易に製造することが可能になる。

また、第１先端側係合部α１と第２先端側係合部β１とが互いに同じ形状に形成されると共に、第１基端側係合部α２と第２基端側係合部β２とが互いに同じ形状に形成される。従って、画像形成装置１０１に後処理装置１０２を取り付けるための部材の形状をシンプルにすることが可能になる。

次に、図６（ａ）及び図６（ｂ）を参照して、第１取付部材Ｘ１が画像形成装置１０１に取り付けられる手順について説明する。図６（ａ）は、第１取付部材Ｘ１と画像形成装置１０１とを示す斜視図である。図６（ｂ）は、第１取付部材Ｘ１が画像形成装置１０１に取り付けられた状態を示す断面図である。

図６（ａ）、及び図６（ｂ）に示すように、第１筐体７は、第１外装部７ａと、第１フレーム７ｂとを有する。第１外装部７ａは、第１筐体７の外装である。第１外装部７ａは、例えば、樹脂で形成される。第１フレーム７ｂは、第１筐体７の内側に配置される。第１フレーム７ｂは、例えば、金属で形成される。第１筐体７の外面には、第１孔部Ｖ１と、第２孔部Ｖ２と、第１凹部Ｗ１と、第２凹部Ｗ２とが形成される。詳細には、第１外装部７ａには、第１孔部Ｖ１と、第２孔部Ｖ２と、第１凹部Ｗ１と、第２凹部Ｗ２とが形成される。

例えば、第１凹部Ｗ１に第２先端側位置決め突部１３３が係合され、さらに、第２凹部Ｗ２に第１基端側位置決め突部３４が係合されると、第１取付部材Ｘ１が第１筐体７に対し位置決めされる。そして、第１先端側取付孔部３１及び第１孔部Ｖ１に第１締結部材Ｂ１が挿入され、さらに、第１基端側取付孔部３２及び第２孔部Ｖ２に第２締結部材Ｂ２が挿入されると、第１取付部材Ｘ１が画像形成装置１０１に取り付けられる。第１締結部材Ｂ１、及び第２締結部材Ｂ２の各々は、例えば、ビスである。

本実施形態では、第１取付部材Ｘ１が第１外装部７ａに取り付けられる。具体的には、第１取付部材Ｘ１と、第１外装部７ａと、第１フレーム７ｂとが、第１締結部材Ｂ１及び第２締結部材Ｂ２により共締めされて、互いに固定される。従って、第１外装部７ａを第１筐体７から外すことなく、画像形成装置１０１に第１取付部材Ｘ１を取り付けることができる。その結果、画像形成装置１０１に第１取付部材Ｘ１を容易に取り付けることができる。

なお、第１孔部Ｖ１、第２孔部Ｖ２、第１凹部Ｗ１、及び第２凹部Ｗ２の各々は、既に形成されているものでもよい。例えば、第１孔部Ｖ１、及び第２孔部Ｖ２の各々は、第１外装部７ａと、第１フレーム７ｂとを互いに連結するために既に第１筐体７に形成されている。そして、既に形成されている第１孔部Ｖ１、及び第２孔部Ｖ２を用いて、第１筐体７に第１取付部材Ｘ１を取り付けてもよい。

第１孔部Ｖ１、第２孔部Ｖ２、第１凹部Ｗ１、及び第２凹部Ｗ２の各々が既存である場合、第１孔部Ｖ１、第２孔部Ｖ２、第１凹部Ｗ１、及び第２凹部Ｗ２の各々を新たに形成する必要がない。その結果、第１外装部７ａに第１フレーム７ｂを迅速に取り付けることが可能になる。

また、第１孔部Ｖ１、第２孔部Ｖ２、第１凹部Ｗ１、及び第２凹部Ｗ２の各々は、第１筐体７に第１取付部材Ｘ１を取り付けるために、第１筐体７に新たに形成してもよい。

第１取付部材Ｘ１が画像形成装置１０１に取り付けられるときと同様の手順で、第２取付部材Ｘ２が後処理装置１０２に取り付けられる。第２取付部材Ｘ２は、例えば、ビスのような締結部材により、後処理装置１０２に取り付けられる。本実施形態では、第２取付部材Ｘ２は、第２筐体１６の外装である第２外装部に取り付けられる。第２外装部は、第２筐体１６のフレームの外側に配置される。

次に、図７（ａ）から図８（ｃ）を参照して、取付ユニットＸを用いて、画像形成装置１０１に後処理装置１０２が取り付けられる手順について説明する。図７（ａ）から図８（ｃ）は、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とを第３方向Ｅの一方Ｅ１側（図４参照）から見た断面図である。なお、図７（ａ）から図８（ｃ）において、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とは、第３方向Ｅの中央部で切断されている。

図７（ａ）は、第１準備状態Ｚ１を示す図である。第１準備状態Ｚ１は、画像形成装置１０１に第１取付部材Ｘ１が取り付けられると共に、後処理装置１０２に第２取付部材Ｘ２が取り付けられた状態を示す。図８（ａ）は、第１準備状態Ｚ１を示す図の一部拡大図である。

図７（ａ）、及び図８（ａ）に示すように、第１準備状態Ｚ１において、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とが第２方向Ｄに沿って互いに対向する。第１準備状態Ｚ１において、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とが、第３方向Ｅ（図４参照）に互いに同じ向きに配置されつつ、第２方向Ｄに互いに逆向きに配置される。

図７（ｂ）は、第２準備状態Ｚ２を示す図である。第２準備状態Ｚ２は、第１準備状態Ｚ１から、画像形成装置１０１に対し第２方向Ｄの他方Ｄ２側に後処理装置１０２を移動させた状態を示す。図８（ｂ）は、第２準備状態Ｚ２を示す図の一部拡大図である。

図７（ｂ）、及び図８（ｂ）に示すように、第２準備状態Ｚ２において、第１先端側カバー部４２に対し第１方向Ｃの他方Ｃ２から第２基端側開口部１５３が対向している。第２準備状態Ｚ２において、第２基端側カバー部１５２に対し第１方向Ｃの一方Ｃ１から第１先端側開口部４３が対向している。第２準備状態Ｚ２において、第１基端側カバー部５２に対し第１方向Ｃの他方Ｃ２から第２先端側開口部１４３が対向している。第２準備状態Ｚ２において、第２先端側カバー部１４２に対し第１方向Ｃの一方Ｃ１から第１基端側開口部５３が対向している。

第２準備状態Ｚ２において、第１底部２３（図４参照）が第２側部１２１（図５参照）に接触している。なお、第１底部２３は、第２先端側底隙間部１２９（図５参照）に挿入された状態で第２底部１２３に対向している。また、第２準備状態Ｚ２において、第２天井部１２２（図５参照）が第２天井部１２２（図４参照）に接触している。なお、第２天井部１２２は、第１先端側天井隙間部２７（図４参照）に挿入された状態で、第２天井部１２２に対向している。

図７（ｃ）は、係合状態Ｙ、及び取付状態Ｚ３を示す図である。係合状態Ｙは、第１先端側係合部α１と第２基端側係合部β２とが係合していると共に、第１基端側係合部α２と第２先端側係合部β１とが係合している状態を示す。取付状態Ｚ３は、画像形成装置１０１に後処理装置１０２が取り付けられている状態を示す。図８（ｃ）は、係合状態Ｙを示す図の一部拡大図である。

図７（ｂ）、図７（ｃ）、図８（ｂ）、及び図８（ｃ）に示すように、第２準備状態Ｚ２から、第１取付部材Ｘ１に対し第１方向Ｃの一方Ｃ１に第２取付部材Ｘ２が移動されると、第１先端側係合部α１と第２基端側係合部β２とが係合する。第２準備状態Ｚ２から、第１取付部材Ｘ１に対し第１方向Ｃの一方Ｃ１に第２取付部材Ｘ２が移動されると、第１基端側係合部α２と第２先端側係合部β１とが係合する。その結果、係合状態Ｙになる。

詳細には、第２準備状態Ｚ２から、第１取付部材Ｘ１に対し第１方向Ｃの一方Ｃ１に第２取付部材Ｘ２が移動されると、第１先端側カバー部４２が、第２基端側開口部１５３を介して、第２基端側空所部１５１に挿入される。第２準備状態Ｚ２から、第１取付部材Ｘ１に対し第１方向Ｃの一方Ｃ１に第２取付部材Ｘ２が移動されると、第２基端側カバー部１５２が、第１先端側開口部４３を介して、第１先端側空所部４１に挿入される。その結果、第１先端側係合部α１と第２基端側係合部β２とが係合する。

また、第２準備状態Ｚ２から、第１取付部材Ｘ１に対し第１方向Ｃの一方Ｃ１に第２取付部材Ｘ２が移動されると、第１基端側カバー部５２が、第２先端側開口部１４３を介して、第２先端側空所部１４１に挿入される。第２準備状態Ｚ２から、第１取付部材Ｘ１に対し第１方向Ｃの一方Ｃ１に第２取付部材Ｘ２が移動されると、第２先端側カバー部１４２が、第１基端側開口部５３を介して、第１基端側空所部５１に挿入される。その結果、第１基端側係合部α２と第２先端側係合部β１とが係合する。

なお、図８（ｂ）及び図８（ｃ）に示すように、第１先端側カバー部４２が、第２基端側開口部１５３を介して第２基端側空所部１５１に挿入される際、第２基端側突出部１５６が第１先端側カバー部４２を案内する。その結果、第１先端側カバー部４２を第２基端側空所部１５１に容易に挿入することが可能になる。また、第２基端側カバー部１５２が、第１先端側開口部４３を介して第１先端側空所部４１に挿入される際、第１先端側突出部４６が第２基端側カバー部１５２を案内する。その結果、第２基端側カバー部１５２を第１先端側空所部４１に容易に挿入することが可能になる。

また、第２先端側突出部１４６（図５参照）により、第１基端側カバー部５２を第２先端側空所部１４１に容易に挿入することが可能になる。また、第１基端側突出部５６（図４参照）により、第２先端側カバー部１４２を第１基端側空所部５１に容易に挿入することが可能になる。

第１先端側係合部α１と第２基端側係合部β２とが係合している状態で、第１先端側カバー部４２が第２基端側開口部１５３を介して第２基端側空所部１５１に挿入されていると共に、第２基端側カバー部１５２が第１先端側開口部４３を介して第１先端側空所部４１に挿入されている。

第１基端側係合部α２と第２先端側係合部β１とが係合している状態で、第１基端側カバー部５２が第２先端側開口部１４３を介して第２先端側空所部１４１に挿入されていると共に、第２先端側カバー部１４２が第１基端側開口部５３を介して第１基端側空所部５１に挿入されている。

係合状態Ｙにおいて、第１先端側係合部α１と第１基端側係合部α２とが、第１先端側係合部α１及び第１基端側係合部α２の順番で、第１方向Ｃの一方Ｃ１に向かって並ぶ。係合状態Ｙにおいて、第２先端側係合部β１と第２基端側係合部β２とが、第２先端側係合部β１及び第２基端側係合部β２の順番で、第１方向Ｃの他方Ｃ２に向かって並んでいる。

係合状態Ｙにおいて、第１先端側係合部α１と第２基端側係合部β２とが、第２方向Ｄに沿って並ぶ。係合状態Ｙにおいて、第１基端側係合部α２と第２先端側係合部β１とが、第２方向Ｄに沿って並んでいる。

係合状態Ｙにおいて、第１先端側係合部α１と第２先端側係合部β１とが、第３方向Ｅに互いに同じ向きに配置されつつ、第２方向Ｄに互いに逆向きに配置される。係合状態Ｙにおいて、第１基端側係合部α２と第２基端側係合部β２とが、第３方向Ｅに互いに同じ向きに配置されつつ、第２方向Ｄに互いに逆向きに配置される。

また、係合状態Ｙにおいて、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とが複数の個所で係合する。従って、係合状態Ｙにおいて、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とが、係合している箇所を中心にぐらつくことを抑制することができる。なお、本実施形態では、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とが第１の箇所と第２の箇所とで係合する。第１の箇所は、第１先端側係合部α１と第２基端側係合部β２とが係合する箇所を示す。第２の箇所は、第１基端側係合部α２と第２先端側係合部β１とが係合する箇所を示す。第１の箇所と第２の箇所とは、第１方向Ｃに沿って互いに間隔を空けて配置される。

図７（ｃ）、及び図８（ｃ）に示すように、画像形成装置１０１に第１取付部材Ｘ１が取り付けられていると共に、後処理装置１０２に第２取付部材Ｘ２が取り付けられている状態で係合状態Ｙになると、画像形成装置１０１と後処理装置１０２とが互いに取り付けられて取付状態Ｚ３になる。

なお、本実施形態では、画像形成装置１０１に対し後処理装置１０２が第１方向Ｃの一方Ｃ１に移動されて、画像形成装置１０１に処理装置１０２が取り付けられる。

次に、図９から図１０（ｂ）を参照して、係合状態Ｙの第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とについて説明する。

図９は、係合状態Ｙの第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とを、第１方向Ｃの他方Ｃ２側（図７（ｃ）参照）から見た断面図である。なお、図９において、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とは、第１先端側係合部α１と第２基端側係合部β２との係合場所で切断される。

図９に示すように、係合状態Ｙにおいて、第１天井部２２が第２天井部１２２に対し第３方向Ｅの他方Ｅ２側に位置する。係合状態Ｙにおいて、第１天井部２２が第２天井部１２２に対し、第３方向Ｅの他方Ｅ２側から対向する。

係合状態Ｙにおいて、第１底部２３が第２底部１２３に対し第３方向Ｅの他方Ｅ２側に位置する。係合状態Ｙにおいて、第１底部２３が第２底部１２３に対し、第３方向Ｅの他方Ｅ２側から対向する。

係合状態Ｙにおいて、第１先端側カバー部４２が、第２天井側開口部１５７を介して、第２基端側空所部１５１に挿入されると共に、第２基端側カバー部１５２が、第１底側開口部４７を介して、第１先端側空所部４１に挿入される（不図示）。

また、係合状態Ｙにおいて、第１基端側カバー部５２が、第２底側開口部１４７を介して、第２先端側空所部１４１に挿入されると共に、第２先端側カバー部１４２が、第１天井側開口部５７を介して、第１基端側空所部５１に挿入される（不図示）。

次に、図１０（ａ）、及び図１０（ｂ）を参照して、係合状態Ｙの第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とについてさらに説明する。

図１０（ａ）は、係合状態Ｙの第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とを第１方向Ｃの他方Ｃ２側（図７（ｃ）参照）から見た図である。

図１０（ａ）に示すように、係合状態Ｙにおいて、第２基端部１２５に対し第１先端部２４が、第１方向Ｃの一方Ｃ１側（図７（ｃ）参照）から対向する。また、係合状態Ｙにおいて、第１ボス部３５が第２係合孔部１３６に第１方向Ｃの一方Ｃ１側から挿入される。

図１０（ｂ）は、係合状態Ｙの第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とを第１方向Ｃの一方Ｃ１側（図７（ｃ）参照）から見た図である。

図１０（ｂ）に示すように、係合状態Ｙにおいて、第１基端部２５に対し第２先端部１２４が、第１方向Ｃの他方Ｃ２側（図７（ｃ）参照）から対向する。また、係合状態Ｙにおいて、第２ボス部１３５が第１係合孔部３６に第１方向Ｃの他方Ｃ２側から挿入される。

以上、図１０（ａ）、及び図１０（ｂ）に示すように、係合状態Ｙにおいて、第１ボス部３５が第２係合孔部１３６に挿入されると共に、第２ボス部１３５が第１係合孔部３６に挿入される。従って、係合状態Ｙにおいて、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とが互いに第２方向Ｄに沿って位置ズレすることを抑制することが可能になる。

次に、図１１（ａ）、及び図１１（ｂ）を参照して、取付状態Ｚ３について説明する。

図１１（ａ）は、取付状態Ｚ３の画像形成装置１０１と後処理装置１０２とを第１方向Ｃの他方Ｃ２側から見た図である。図１１（ｂ）は、取付状態Ｚ３の画像形成装置１０１と後処理装置１０２とを第３方向Ｅの一方Ｅ１側から見た図である。

図１１（ａ）、及び図１１（ｂ）に示すように、取付状態Ｚ３において、画像形成装置１０１と後処理装置１０２とは、第２方向Ｄに沿って間隔１０３を空けて配置される。取付状態Ｚ３において、画像形成装置１０１と後処理装置１０２との間に取付ユニットＸが介在する。取付ユニットＸは、間隔Ｑ３に配置される。間隔１０３の第２方向Ｄの寸法は、寸法Ｑ３である。取付状態Ｚ３において、画像形成装置１０１に対し後処理装置１０２が、第２方向Ｄの他方Ｄ２側に位置する。本実施形態では、取付状態Ｚ３において、取付ユニットＸに対し第３方向Ｅの一方Ｅ１で、画像形成装置１０１と後処理装置１０２との間でシートＳの授受が行われる（図１参照）。

次に、図１１（ａ）、及び図１２を参照して、弾性部材６０について説明する。図１２は、弾性部材６０を示す斜視図である。

図１２に示すように、取付ユニットＸは、弾性部材６０をさらに備える。弾性部材６０は、弾性変形可能である。弾性部材６０は、例えば、スポンジで形成される。係合状態Ｙにおいて、取付ユニットＸに前記弾性部材が固定される。本実施形態では、弾性部材６０は、第２天井部１２２に固定される。

図１１（ａ）に示すように、取付状態Ｚ３において、鉛直方向の上方側から取付ユニットＸを覆うように弾性部材６０が配置される。従って、画像形成装置１０１と後処理装置１０２との間で、取付ユニットＸに向けてシートＳが落下すると、シートＳが弾性部材６０に接触する。その結果、シートＳが取付ユニットＸと画像形成装置１０１との間に入り込むことを抑制することができる。さらに、シートＳが取付ユニットＸと後処理装置１０２との間に入り込むことを抑制することができる。なお、取付状態Ｚ３において、鉛直方向の上方側は、第３方向Ｅの一方Ｅ１側を示す。

図１１（ａ）、及び図１２に示すように、弾性部材６０が弾性変形していないときの弾性部材６０の第２方向Ｄの寸法Ｑ４は、寸法Ｑ３よりも大きい（Ｑ４＞Ｑ３）。従って、図１１（ａ）に示す取付状態Ｚ３になると、弾性部材６０が画像形成装置１０１と後処理装置１０２とで挟まれて弾性変形する。

取付状態Ｚ３において、弾性部材６０が弾性変形すると、弾性部材６０が画像形成装置１０１に密着する。従って、取付ユニットＸと画像形成装置１０１との間に隙間が発生することを抑制することができる。その結果、取付状態Ｚ３において、画像形成装置１０１と後処理装置１０２との間で授受されるシートＳが、取付ユニットＸと画像形成装置１０１との間に入り込むことを抑制することができる。

また、取付状態Ｚ３において、弾性部材６０が弾性変形すると、弾性部材６０が後処理装置１０２に密着する。従って、取付ユニットＸと後処理装置１０２との間に隙間が発生することを抑制することができる。その結果、取付状態Ｚ３において、画像形成装置１０１と後処理装置１０２との間で授受されるシートＳが、取付ユニットＸと後処理装置１０２との間に入り込むことを抑制することができる。

以上、図面（図１～図１２）を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である（例えば、（１）～（３））。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

（１）本実施形態では、第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とが互いに同じ形状に形成される。しかし、本発明はこれに限定されない。第１取付部材Ｘ１と第２取付部材Ｘ２とのうち、少なくとも、第１先端側係合部α１と第２先端側係合部β１とが互いに同じ形状に形成されると共に、第１基端側係合部α２と第２基端側係合部β２とが互いに同じ形状に形成されていればよい。

（２）本実施形態では、係合部α、及び係合部βの各々は２つ設けられる。しかし、本発明はこれに限定されない。係合部α、及び係合部βの各々は３つ以上設けられてもよい。以下では、係合部α、及び係合部βの各々を複数設ける構成を説明する。

第１取付部材Ｘ１、及び第２取付部材Ｘ２の各々は、第１係合部～第Ｎ係合部を有する。Ｎは、２以上の整数である。第１取付部材Ｘ１の第１係合部～第Ｎ係合部は、それぞれ、第２取付部材Ｘ２の第１係合部～第Ｎ係合部と同じ形状に形成される。つまり、第１取付部材Ｘ１の第ｎ係合部は、第２取付部材Ｘ２の第ｎ係合部と同じ形状に形成される。

第１取付部材Ｘ１の第１係合部～第Ｎ係合部は、第１係合部～第Ｎ係合部の順番で並んでいる。第１取付部材Ｘ１の第１係合部～第Ｎ係合部は、例えば、等間隔を空けて一列に並んでいる。

第２取付部材Ｘ２の第１係合部～第Ｎ係合部は、第１係合部～第Ｎ係合部の順番で並んでいる。第２取付部材Ｘ２の第１係合部～第Ｎ係合部は、例えば、等間隔を空けて一列に並んでいる。第１取付部材Ｘ１の隣り合う係合部同士の間隔の寸法は、例えば、第２取付部材Ｘ２の隣り合う係合部同士の間隔の寸法と同じ大きさを有する。第１取付部材Ｘ１の第ｎ係合部は、第２取付部材Ｘ２の第（Ｎ－ｎ＋１）係合部に係合可能である。なお、ｎは１以上Ｎ以下の整数である。

以上、第１取付部材Ｘ１の第１係合部～第Ｎ係合部は、それぞれ、第２取付部材Ｘ２の第１係合部～第Ｎ係合部と同じ形状に形成される。従って、画像形成装置１０１に後処理装置１０２を取り付けるための部材の形状をシンプルにすることが可能になる。

なお、第１取付部材Ｘ１の第ｎ係合部の形状を第１先端側係合部α１の形状と同じにすると共に、第２取付部材Ｘ２の第（Ｎ－ｎ＋１）係合部の形状を第２基端側係合部β２の形状と同じにしてもよい。また、第１取付部材Ｘ１の第ｎ係合部の形状を第１基端側係合部α２の形状と同じにすると共に、第２取付部材Ｘ２の第（Ｎ－ｎ＋１）係合部の形状を第２先端側係合部β１の形状と同じにしてもよい。

また、第１取付部材Ｘ１の第１係合部～第Ｎ係合部において、第１先端側係合部α１と第１基端側係合部α２とを交互に配置し、第２取付部材Ｘ２の第１係合部～第Ｎ係合部において、第２先端側係合部β１と第２基端側係合部β２とを交互に配置してもよい。この場合、Ｎは偶数である。

（３）本発明では、取付ユニットＸは、画像形成装置１０１に後処理装置１０２を取り付ける。しかし、本発明はこれに限定されない。取付ユニットＸは、第１装置に第２装置を取り付けるための部材であればよい。そして、第１装置、及び第２装置のうちの少なくとも１つは、画像形成装置、又は、拡張装置であればよい。

画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成機能を含む装置である。画像形成装置の一例は、本実施形態の画像形成装置１０１である。画像形成装置の二例は、写真印刷装置である。写真印刷装置は、例えば、読込部と、写真印刷部とを含む。読込部は、例えば、本実施形態の読取部３（図１参照）と同じ構成を含む。読込部は、記録メディアに記憶されている画像データを読込む。記録メディアは、例えば、ＵＳＢメモリーである。写真印刷部は、例えば、昇華型のプリンターを含む。写真印刷部は、読込部が読み取った画像データを、例えば、Ｌ版サイズの専用紙に印刷する。

拡張装置は、画像形成機能を拡張する機能を含む。画像形成機能を拡張するとは、例えば、画像形成機能に新たな機能を追加することを示す。拡張装置の一例は、本実施形態の後処理装置１０２を示す。

第１装置、及び第２装置の両方を画像形成装置にしてもよい。第１装置、及び第２装置の両方を拡張装置にしてもよい。また、第１装置及び第２装置のうちの一方を画像形成装置にして、他方を拡張装置にしてもよい。また、第１装置及び第２装置のうちの一方を画像形成装置にして、他方を別の装置にしてもよい。別の装置は、画像形成装置ではなく、かつ、拡張装置ではない装置を示す。また、第１装置及び第２装置のうちの一方を拡張装置にして、他方を別の装置にしてもよい。

本発明は、取付ユニットの分野に利用可能である。

Ｘ 取付ユニット
１０１ 画像形成装置（第１装置の一例）
１０２ 後処理装置（第２装置の一例）
Ｘ１ 第１取付部材
Ｘ２ 第２取付部材
Ｓ シート
α１ 第１先端側係合部
α２ 第１基端側係合部
β１ 第２先端側係合部
β２ 第２基端側係合部
Ｃ 第１方向
Ｄ 第２方向
Ｅ 第３方向
４１ 第１先端側空所部
４２ 第１先端側カバー部
４３ 第１先端側開口部
５１ 第１基端側空所部
５２ 第１基端側カバー部
５３ 第１基端側開口部
１４１ 第２先端側空所部
１４２ 第２先端側カバー部
１４３ 第２先端側開口部
１５１ 第２基端側空所部
１５２ 第２基端側カバー部
１５３ 第２基端側開口部
４６ 第１先端側突出部
５６ 第１基端側突出部
１４６ 第２先端側突出部
１５６ 第２基端側突出部
２４ 第１先端部
３５ 第１ボス部
２５ 第１基端部
３６ 第１係合孔部
１２４ 第２先端部
１３５ 第２ボス部
１２５ 第２基端部
１３６ 第２係合孔部
６０ 弾性部材
７ 第１筐体
７ａ 第１外装部
１６ 第２筐体

Claims (9)

1. 第１装置に第２装置を取り付けるための取付ユニットであって、
   前記第１装置に取り付け可能な第１取付部材と、
   前記第２装置に取り付け可能な第２取付部材と
   を備え、
   前記第１取付部材、及び前記第２取付部材の各々は、順番に並ぶ第１係合部～第Ｎ（Ｎは２以上の整数）係合部を有し、
   前記第１取付部材の第１係合部～第Ｎ係合部は、それぞれ、前記第２取付部材の第１係合部～第Ｎ係合部と同じ形状に形成され、
   前記第１取付部材の第ｎ（ｎは１以上Ｎ以下の整数）係合部は、前記第２取付部材の第（Ｎ－ｎ＋１）係合部に係合可能であり、
   前記第１装置、及び前記第２装置のうちの少なくとも１つは、シートに画像を形成する画像形成機能を含む画像形成装置、又は、前記画像形成機能を拡張する機能を含む拡張装置であり、
   前記第１取付部材の第１係合部～第Ｎ係合部は、第１先端側係合部と、第１基端側係合部とを含み、
   前記第２取付部材の第１係合部～第Ｎ係合部は、前記第１先端側係合部と同じ形状に形成される第２先端側係合部と、前記第１基端側係合部と同じ形状に形成される第２基端側係合部とを含み、
   前記第１先端側係合部は、前記第２基端側係合部に係合可能であり、
   前記第１基端側係合部は、前記第２先端側係合部に係合可能であり、
   前記第１先端側係合部と前記第１基端側係合部とが、第１方向に沿って並び、
   前記第１先端側係合部と前記第２基端側係合部とが係合すると共に、前記第１基端側係合部と前記第２先端側係合部とが係合すると、
   前記第１先端側係合部と前記第２基端側係合部とが、前記第１方向に対し垂直な第２方向に沿って並び、
   前記第１基端側係合部と前記第２先端側係合部とが、前記第２方向に沿って並び、
   前記第１先端側係合部と前記第２先端側係合部とが、第３方向に互いに同じ向きに配置されつつ、前記第２方向に互いに逆向きに配置され、かつ、
   前記第１基端側係合部と前記第２基端側係合部とが、前記第３方向に互いに同じ向きに配置されつつ、前記第２方向に互いに逆向きに配置され、
   前記第３方向は、前記第１方向及び前記第２方向の各々に対し垂直な方向を示し、
   前記第１先端側係合部に対し、前記第１基端側係合部が前記第１方向の一方側に配置され、
   前記第１先端側係合部は、
   空所である第１先端側空所部と、
   前記第１先端側空所部を前記第２方向の一方側から覆う第１先端側カバー部と、
   前記第１先端側空所部を前記第３方向の一方側から覆う第１天板部と、
   前記第１先端側空所部を前記第１方向の一方側から覆う第１先端側壁部と、
   前記第１先端側空所部の前記第１方向の他方側を開放する第１先端側開口部と
   を有し、
   前記第１基端側係合部は、
   空所である第１基端側空所部と、
   前記第１基端側空所部を前記第２方向の一方側から覆う第１基端側カバー部と、
   前記第１基端側空所部を前記第３方向の他方側から覆う第１底板部と、
   前記第１基端側空所部を前記第１方向の一方側から覆う第１基端側壁部と、
   前記第１基端側空所部の前記第１方向の他方側を開放する第１基端側開口部と
   を有し、
   前記第２先端側係合部は、
   前記第１先端側空所部に相当する第２先端側空所部と、
   前記第１先端側カバー部に相当する第２先端側カバー部と、
   前記第１天板部に相当する第２天板部と、
   前記第１先端側壁部に相当する第２先端側壁部と、
   前記第１先端側 開口 部に相当する第２先端側開口部と
   を有し、
   前記第２基端側係合部は、
   前記第１基端側空所部に相当する第２基端側空所部と、
   前記第１基端側カバー部に相当する第２基端側カバー部と、
   前記第１底板部に相当する第２底板部と、
   前記第１基端側壁部に相当する第２基端側壁部と、
   前記第１基端側開口部に相当する第２基端側開口部と
   を有する、取付ユニット。
2. 前記第１先端側係合部と前記第２基端側係合部とが係合している状態で、前記第１先端側カバー部が、前記第２基端側開口部を介して前記第２基端側空所部に挿入されていると共に、前記第２基端側カバー部が、前記第１先端側開口部を介して前記第１先端側空所部に挿入されており、
   前記第１基端側係合部と前記第１先端側係合部とが係合している状態で、前記第１基端側カバー部が、前記第２先端側開口部を介して前記第２先端側空所部に挿入されていると共に、前記第２先端側カバー部が、前記第１基端側開口部を介して、前記第１基端側空所部に挿入されている、請求項１に記載の取付ユニット。
3. 前記第１先端側係合部は、前記第１先端側カバー部から前記第１方向の他方側に向かいつつ前記第２方向の一方側に突出する第１先端側突出部をさらに有し、
   前記第１基端側係合部は、前記第１基端側カバー部から前記第１方向の他方側に向かいつつ前記第２方向の一方側に突出する第１基端側突出部をさらに有し、
   前記第２先端側係合部は、前記第１先端側突出部に相当する第２先端側突出部をさらに有し、
   前記第２基端側係合部は、前記第１基端側突出部に相当する第２基端側突出部をさらに有する、請求項１又は請求項２に記載の取付ユニット。
4. 前記第１先端側カバー部に対し前記第１方向の他方から前記第２基端側開口部が対向し、前記第２基端側カバー部に対し前記第１方向の一方から前記第１先端側開口部が対向し、前記第１基端側カバー部に対し前記第１方向の他方から前記第２先端側開口部が対向し、さらに、前記第２先端側カバー部に対し前記第１方向の一方から前記第１基端側開口部が対向している状態から、前記第２取付部材が前記第１取付部材に対し前記第１方向の一方に移動されると、前記第１先端側係合部と前記第２基端側係合部とが係合すると共に、前記第１基端側係合部と前記第２先端側係合部とが係合する、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の取付ユニット。
5. 前記第１装置に前記第１取付部材が取り付けられ、さらに、前記第２装置に前記第２取付部材が取り付けられた状態から、前記第１先端側係合部と前記第２基端側係合部とが係合し、さらに、前記第１基端側係合部と前記第２先端側係合部とが係合すると、前記第１装置に前記第２装置が取り付けられる、請求項４に記載の取付ユニット。
6. 前記第１取付部材は、
   前記第１取付部材のうち前記第１方向の他方側の縁に位置する第１先端部と、
   前記第１先端部から前記第１方向の他方に突出する第１ボス部と、
   前記第１取付部材のうち前記第１方向の一方側の縁に位置する第１基端部と、
   前記第１基端部に形成される第１係合孔部と
   を有し、
   前記第２取付部材は、
   前記第１先端部に相当する第２先端部と、
   前記第１ボス部に相当する第２ボス部と、
   前記第１基端部に相当する第２基端部と、
   前記第１係合孔部に相当する第２係合孔部と
   を有する、請求項２から請求項５のいずれか１項に記載の取付ユニット。
7. 前記第１先端側係合部と前記第２基端側係合部とが係合していると共に、前記第１基端側係合部と前記第２先端側係合部とが係合している状態で、
   前記第１ボス部が前記第２係合孔部に前記第１方向の一方側から挿入されていると共に、
   前記第２ボス部が前記第１係合孔部に前記第１方向の他方側から挿入されている、請求項６に記載の取付ユニット。
8. 弾性変形可能な弾性部材をさらに備え、
   前記弾性部材は、前記第１装置に前記第２装置が取り付けられた状態で、鉛直方向の上方側から請求項５に記載の取付ユニットを覆う、請求項５に記載の取付ユニット。
9. 前記第１装置は、第１筐体を有し、
   前記第１筐体は、前記第１筐体の外装である第１外装部を有し、
   前記第２装置は、第２筐体を有し、
   前記第２筐体は、前記第２筐体の外装である第２外装部を有し、
   前記第１取付部材が前記第１外装部に取り付けられ、及び／又は、前記第２取付部材が前記第２外装部に取り付けられる、請求項１から請求項８のいずれか１項に記載の取付ユニット。
   

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