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JP7064890B2 - 火災報知設備 - Google Patents

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JP7064890B2
JP7064890B2 JP2018007889A JP2018007889A JP7064890B2 JP 7064890 B2 JP7064890 B2 JP 7064890B2 JP 2018007889 A JP2018007889 A JP 2018007889A JP 2018007889 A JP2018007889 A JP 2018007889A JP 7064890 B2 JP7064890 B2 JP 7064890B2
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Description

本発明は、受信機からのループ伝送路に火災感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に関する。
従来、R型として知られた火災報知設備にあっては、受信機から引き出された伝送路に、伝送機能を備えた火災感知器等の端末装置を接続し、火災検出時には、例えば火災感知器からの火災割込みに基づき、検索コマンドを発行して発報した火災感知器のアドレスを特定し、火災発生アドレスを表示すると共に、特定した火災感知器から火災データを収集して監視するようにしている。
このように、火災を検出した火災感知器のアドレスが分かると、適切な避難誘導や消火活動が可能となり、特に規模の大きな設備の火災監視には不可欠な機能となっている。
また、受信機から引き出された伝送路の断線障害に対する信頼性を確保するため、受信機に対しループ状に接続されたループ伝送路に火災感知器を接続して火災を監視する火災報知設備が知られている。
図10は従来のループ伝送路を用いた火災報知設備の説明図であり、図10(A)に通常監視状態を示し、図10(B)に断線障害が発生した場合を示している。
図10(A)に示すように、受信機10に設けられた伝送部23からは一対の信号線を用いた伝送路12が引き出され、伝送路12は受信機10から引き出された後に再び受信機10に戻るループ状に配置されている。以下、説明では、受信機10にループ状に接続された伝送路12を、ループ伝送路12という。
ループ伝送路12の信号線間には伝送機能を備えた火災感知器18が感知器ベース16を介して着脱自在に接続されており、火災感知器18には固有の感知器アドレスが設定され、伝送部23から線路電圧を変化させる下り信号を送信し、火災感知器18からは線路電流を変化させる上り信号を送信することで、火災を監視している。
受信機10に引き込まれたループ伝送路12の終端には、断線監視制御部28が設けられ、伝送部23からループ伝送路12に供給している線路電圧に基づきループ伝送路12の断線障害を監視している。また、ループ伝送路12の終端には、終端の信号線を伝送部23に切替え接続する切替回路部30a,30bが設けられており、通常監視状態で切替回路部30a,30bは伝送部23に対し切り離し状態としている。
図10(B)に示すように、運用中に、ループ伝送路12の途中で断線31が発生したとすると、断線監視制御部28はループ伝送路12の終端の線路電圧が断たれたことにより断線障害を検出して切替回路部30a,30bを作動し、ループ伝送路12の終端側を伝送部23に接続する。
このため伝送部23からの信号は、切替回路部30a,30bを介してループ伝送路12の終端側から断線31の発生箇所に向けて伝送され、断線31の発生場所とループ伝送路12の終端の間に接続されている火災感知器18との間での信号の送受信が可能となり、断線障害が発生しても、ループ伝送路12に接続された火災感知器18による火災監視機能が失われることはなく、高い信頼性が得られる。
特開2008-004033号公報 特開2010-114632号公報
しかしながら、このような従来の火災報知設備にあっては、図10(B)に示したように、ループ伝送路12の途中で断線31が発生すると、断線監視制御部28が断線障害を検出して切替回路部30a,30bをループ伝送路12の終端側を伝送部23に接続し、断線箇所の両側からループ伝送路12に信号伝送を行うことで、ループ伝送路12に接続された火災感知器18による火災監視機能が失われることはないが、受信機10はループ伝送路12の何処で断線が発生したかを検知することができず、断線箇所を捜し出して修復させるまでに手間と時間がかかる問題がある。
本発明は、ループ伝送路で断線障害が発生して断線箇所の両側から信号伝送を可能にして火災監視を継続させた場合に受信機側で断線区画が簡単に分かるようにする火災報知設備を提供することを目的とする。
(火災報知設備:電流方向の表示
本発明は、受信機又は受信機に接続された中継器に対しループ状に接続されたループ伝送路に火災感知器を接続し、ループ伝送路が正常な場合は、ループ伝送路の始端に接続された受信機又は中継器の伝送部から火災感知器に信号を送信して火災を監視し、ループ伝送路で断線が発生した場合は、ループ伝送路の終端を伝送部に接続することによりループ伝送路の両端から火災感知器に信号を送信して火災を監視する火災報知設備であって
ループ伝送路に接続されループ伝送路を所定方向に流れる電流方向を電流正常方向として検出すると共に所定方向とは逆方向に流れる電流を電流逆転方向として検出し、検出した電流方向を表示する電流方向検出部を備えたことを特徴とする。
火災報知設備:電流検出抵抗による電流方向の検出)
また、本発明は、受信機又は前記受信機に接続された中継器に対しループ状に接続されたループ伝送路に火災感知器を接続し、前記ループ伝送路が正常な場合は、前記ループ伝送路の始端に接続された前記受信機又は中継器の伝送部から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視し、前記ループ伝送路で断線が発生した場合は、前記ループ伝送路の終端を前記伝送部に接続することにより前記ループ伝送路の両端から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視する火災報知設備であって
ループ伝送路に直列接続された電流検出抵抗に流れる電流による電流検出電圧を検出する電流方向検出部を備え
電流方向検出部は、
電流検出抵抗の上流側から電源電圧が供給されるように構成され、電流検出電圧がプラス電圧又はゼロボルトの場合に電流正常方向を検出する、又は
電流検出抵抗の下流側から電源電圧が供給されるように構成され、電流検出電圧がマイナス電圧又はゼロボルトの場合に前記電流逆転方向を検出する。
(電流方向検出部が設けられた中継器)
複数の電流方向検出部は、ループ伝送路に接続された複数の火災感知器の間のループ伝送路に接続された中継器に設けられる。
(電流方向検出部が設けられた感知器ベース)
複数の電流方向検出部は、ループ伝送路に火災感知器を着脱自在に接続する感知器ベースに設けられる。
(電流方向検出部が設けられた感知器)
電流方向検出部は、ループ伝送路に接続された火災感知器に設けられる。
火災報知設備:断線区間判定部)
また、本発明は、受信機又は前記受信機に接続された中継器に対しループ状に接続されたループ伝送路に火災感知器を接続し、前記ループ伝送路が正常な場合は、前記ループ伝送路の始端に接続された前記受信機又は中継器の伝送部から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視し、前記ループ伝送路で断線が発生した場合は、前記ループ伝送路の終端を前記伝送部に接続することにより前記ループ伝送路の両端から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視する火災報知設備であって
ループ伝送路に複数接続され、ループ伝送路を所定方向に流れる電流方向を電流正常方向として検出すると共に所定方向とは逆方向に流れる電流を電流逆転方向として検出し、検出した電流方向を受信機又は中継器に送信する電流方向検出部と、
受信機又は中継器に設けられループ伝送路で断線が発生した場合に、複数の電流方向検出で検出された電流正常方向が電流逆転方向に変化する区間を断線区間と判定して報知する断線区間判定部と、
を備えたことを特徴とする
(断線区間の色分け表示)
受信機は、ループ伝送路と複数の電流方向検出部配置が示された防災設備図を画面表示しており、
断線区間判定部は、電流正常方向が検出された1又は複数の電流方向検出部を含む電流正常グループと、電流逆転方向が検出された1又は複数の電流方向検出部を含む電流逆転グループとを異なる所定の色により防災設備地図の中に色分け表示させ、色分けされた電流正常グループと電流逆転グループとの間に断線が発生したことを表示させる。
(電流方向検出部の検出方向一覧表示)
受信機は、電流方向検出部を特定する情報と電流方向検出部が検出した電流方向を対応付けて一覧表示する。
(基本的な効果)
本発明は、受信機又は受信機に接続された中継器に対しループ状に接続されたループ伝送路に火災感知器を接続し、ループ伝送路が正常な場合は、ループ伝送路の始端に接続された受信機又は中継器の伝送部から火災感知器に信号を送信して火災を監視し、ループ伝送路で断線が発生した場合は、ループ伝送路の終端を伝送部に接続することによりループ伝送路の両端から火災感知器に信号を送信して火災を監視する火災報知設備であって、ループ伝送路に接続されループ伝送路を所定方向に流れる電流方向を電流正常方向として検出すると共に所定方向とは逆方向に流れる電流を電流逆転方向として検出する電流方向検出部を備えたことで、ループ伝送路の断線区間が簡単に分かり、ループ伝送路の断線箇所に対する修理交換を速やかに行なってループ伝送路を正常な状態に復旧させることができ、設備の信頼性を確保可能とする。
(電流検出抵抗による電流方向の検出の効果)
また、電流方向検出部は、ループ伝送路に直列接続された電流検出抵抗に流れる電流による電流検出電圧を検出しており電流検出抵抗の上流側から電源電圧が供給されるように構成され、電流検出電圧がプラス電圧又はゼロボルトの場合に電流正常方向を検出する、又は、電流検出抵抗の下流側から電源電圧が供給されるように構成され、電流検出電圧がマイナス電圧又はゼロボルトの場合に電流逆転方向を検出するようにしたため、中継器の下流側又は上流側のループ伝送路で断線が発生し、中継器と断線箇所の間に火災感知器が接続されていないために電流検出抵抗に正常電流又は逆転電流が流れずに電流方向検出部が0ボルトの電流検出電圧を検出した場合に、電流正常方向又は電流逆転方向を検出することで、0ボルトの断線検出電圧を検出したときに断線箇所が中継器の上流側下流側のいずれに発生しているか判断可能となる。
(電流方向検出部が設けられた中継器による効果)
また、電流方向検出部は、ループ伝送路に接続された複数の火災感知器の間のループ伝送路に接続された中継器に設けられたため、中継器における電流方向の検出により、電流正常方向が電流逆転方向に変化する中継器の区間を断線区間と判定して報知することができる。
(電流方向検出部が設けられた感知器ベースによる効果)
また、電流方向検出部は、ループ伝送路に火災感知器を着脱自在に接続する感知器ベースに設けられたため、感知器ベースにおける電流方向の検出により、電流正常方向が電流逆転方向に変化する感知器ベースの区間を断線区間と判定して報知することができる。
(電流方向検出部が設けられた感知器による効果)
また、電流方向検出部は、ループ伝送路に接続された火災感知器に設けられたため、感知器における電流方向の検出により、電流正常方向が電流逆転方向に変化する感知器区間を断線区間と判定して報知することができる。
(表示部が設けられた電流方向検出部による効果)
また、電流方向検出部は電流方向を表示する表示部を備えるため、作業者は断線が発生した際に電流方向検出部を備えた端末の表示部を確認しながら配線方向に進むことにより電流正常方向が電流逆転方向に変化する区間を断線区間として把握することができる。
(断線区間判定部の効果)
また、電流方向検出部はループ伝送路に複数設けられて電流方向を受信機又は中継器に送信し、さらに、受信機又は中継器に設けられ、ループ伝送路で断線が発生した場合に、複数の電流方向検出で検出された電流正常方向が電流逆転方向に変化する区間を断線区間と判定して報知する断線区間判定部を備えたため、受信機側でループ伝送路の断線区間が簡単に分かり、ループ伝送路の断線箇所に対する修理交換を速やかに行なってループ伝送路を正常な状態に復旧させることができ、設備の信頼性を確保可能とする。
(断線区間の色分け表示による効果)
また、受信機は、ループ伝送路と複数の電流方向検出部の配置が示された防災設備地図を画面表示しており、断線区間判定部は、電流正常方向が検出された1又は複数の電流方向検出部を含む電流正常グループと、電流逆転方向が検出された1又は複数の電流方向検出部を含む電流逆転グループとを異なる所定の色により防災設備地図の中に色分け表示させ、色分けされた電流正常グループと電流逆転グループとの間に断線が発生したことを表示させるようにしたため、ループ伝送路に断線が発生した場合には、受信機のディスプレイに例えばループ伝送路、火災感知器及び電流方向検出部が示された防災設備地図が表示され、防災設備地図の中の電流正常方向が検出された1又は複数の電流方向検出部を含む電流正常グループが例えば緑色で表示され、一方、電流正常方向が検出された1又は複数の電流方向検出部を含む電流正常グループが例えば赤色で表示され、緑色の電流正常グループと赤色の電流逆転グループとの間に断線が発生したことを表示させることができる。
(電流方向検出部の検出方向一覧表示による効果)
受信機は、電流方向検出部を特定する情報と電流方向検出部が検出した電流方向を対応付けて一覧表示するようにしたため、ループ伝送路に断線が発生した場合には、受信機のディスプレイに例えば電流方向検出部を備える端末の名称及びアドレスと電流方向を表示することによって、電流正常方向の端末と電流逆転方向の端末を一目でわかるようになり、断線箇所の特定の助けとすることができる。
ループ伝送路に電流方向検出機能を備えた中継器が設けられた火災報知設備の概要を示した説明図 図1の電流方向検出機能を備えた中継器の実施形態を示したブロック図 図1の電流方向検出機能を備えた中継器の他の実施形態を示したブロック図 ループ伝送路に断線障害が発生した場合に火災感知器の上り信号の送信により中継器に流れる電流方向を示した説明図 受信機に表示される防災設備地図の一例を示した説明図 防災設備地図による断線障害表示の一例を示した説明図 感知器ベースに電流方向検出機能が設けられた火災報知設備の概要を示した説明図 図7の電流方向検出機能を備えた感知器ベースの実施形態を示したブロック図 電流方向検出機能を備えた火災感知器の実施形態を示したブロック図 従来のループ伝送路を設けた火災報知設備を示した説明図
[火災報知設備]
(火災報知設備の概要)
図1はループ伝送路に電流方向検出機能を備えた中継器が設けられた火災報知設備の概要を示した説明図である。図1に示すように、火災報知設備が設置された建物の一階の管理人室などには例えばR型の受信機10が設置され、受信機10から警戒区域に対し一対の信号線14a,14bを用いたループ伝送路12が引き出されている。
ループ伝送路12には固有のアドレスが設定された伝送機能を有する複数の火災感知器18が感知器ベース16を介して着脱自在に接続されている。また、火災感知器18の間のループ伝送路12には、電流方向検出機能を備え、固有のアドレスが設定された伝送機能を有する中継器20が接続されている。
中継器20に設けられた電流方向検出機能は、ループ伝送路12に断線障害のない正常な状態で火災感知器18からの上り信号の送信で流れる矢印で示す電流iの電流方向を電流正常方向として検出すると共に、電流正常方向とは逆方向に流れる電流-iを電流逆転方向として検出して受信機10に送信する。
ここで、ループ伝送路12に接続される火災感知器18及び中継器20を含む端末に設定される最大アドレス数は例えば255としており、ループ伝送路12には最大254台の火災感知器18及び中継器20を含む端末が接続できる。
また、図1にあっては、説明を分かり易くするため、火災感知器18を6台、中継器20を5台接続とし、火災感知器18のアドレスをループ伝送路12の始端側からA1,A2・・・A6とし、また、中継器20のアドレスを始端側からA7,A8,・・・A11としている。
(受信機の機能構成)
受信機10は、受信制御部22、伝送部23、操作部24、液晶ディスプレイや表示灯を備えた表示部25、警報部26、移報部27、断線監視制御部28及び切替回路部30a,30bを備える。
受信制御部22はCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等とする。伝送部23は、ループ伝送路12に接続した火災感知器18及び中継器20との間で、所定の通信プロトコルに従って信号を送受信する。
伝送部23から火災感知器18に対する下り信号は電圧モードで伝送している。この電圧モードの信号は、ループ伝送路12の線路電圧を例えば18ボルトと30ボルトの間で変化させる電圧パルスとして伝送される。
これに対し火災感知器18及び中継器20から受信機10に対する上り信号は電流モードで伝送される。この電流モードにあっては、ループ伝送路12に伝送データのビット1のタイミングで信号電流を流し、いわゆる電流パルス列として上り信号が受信機に伝送される。このため火災感知器18が受信機10に対し上り信号を送信すると、(受信機10プラス側)→(信号線14a)→(火災感知器18)→(信号線14b)→(受信機10マイナス側)となる経路で電流iが流れ、その間に位置する中継器20で電流正常方向が検出される。
受信機10の受信制御部22による火災監視制御は次のようになる。受信制御部22は通常の監視中にあっては、一定周期毎に、伝送部23に指示して、一括AD変換コマンドを含むブロードキャストの一括AD変換信号を送信しており、この一括AD変換信号を受信した火災感知器18は、煙濃度又は温度をセンサデータとして検出して保持する。続いて、受信制御部22は、端末アドレスを順次指定したポーリングコマンドを含む呼出信号を送信している。
火災感知器18は自己アドレスに一致するアドレスを持つ呼出信号を受信すると、そのとき保持しているセンサデータを含む応答信号を受信機10に送信する。火災感知器18は火災を検出すると受信機10に対し火災割込み信号を送信する。受信制御部22は伝送部23を介して火災割込み信号を受信するとグループ検索コマンド信号を送信して火災を検出している火災感知器18を含むグループを特定し、続いて、グループ内検索コマンド信号を送信して火災を検出している火災感知器18のアドレスを特定し、火災発生アドレスを表示すると共に、特定した火災感知器から火災データを収集して監視するようにしている。
この点は中継器20も同様であり、受信機10からの一括AD変換信号を受信した中継器20は、そのとき検出している電流方向に基づき、電流正常方向又は電流逆転方向を検出して保持し、続いて、送信された自己アドレスを指定したポーリングコマンドを含む呼出信号を受信すると、そのとき保持している電流正常方向又は電流逆転方向を含む応答信号を受信機10に送信する。
このように火災感知器18及び中継器20は受信機10から定期的に送信される自己アドレスが指定された呼出信号を受信して応答信号を送信することで、ループ伝送路12には略継続して上り信号の送信が行われ、これにより電流正常方向となる電流iが流れ、中継器20は常に電流正常方向を検出して受信機10に応答信号を送信している。
断線監視制御部28はループ伝送路12の終端で得られる信号電圧を検出して監視しており、ループ伝送路12に断線が発生すると信号電圧が断たれて検出できなくなることで断線を検出し、リレー接点やスイッチ素子を用いた切替回路部30a,30bをオン作動することで、ループ伝送路12の終端に伝送部23を接続し、ループ伝送路12の両端から断線位置までの間の伝送路に対し並列的に信号の送受信を行うことで、断線障害をリカバリーする。
このように断線監視制御部28による切替回路部30a,30bをオン作動によりループ伝送路12の両端から断線位置までの間の伝送路に対し並列的に信号の送受信を行うようになると、ループ伝送路12の終端から断線位置までの間に接続されている火災感知器18が受信機10に対し上り信号を送信すると、(受信機10プラス側)→(信号線14b)→(火災感知器18)→(信号線14a)→(受信機10マイナス側)となる経路で断線前とは逆方向に電流―iが流れ、その間に位置する中継器20で電流逆転方向が検出され、受信機10に送信される。
受信制御部22には、CPUによるプログラムの実行で実現される機能として断線区間判定部32が設けられる。断線区間判定部32は、ループ伝送路12で断線が発生した場合に、中継器20で検出された電流正常方向が電流逆転方向に変化する区間を断線区間と判定して報知する制御を行う。
また、断線区間判定部32による断線区間の報知として、断線障害を検出した場合に、表示部25に設けられた液晶ディスプレイに、受信機10、ループ伝送路12、火災感知器18及び中継器20が示された防災設備地図を画面表示し、電流正常方向が検出された中継器20を含む電流正常グループと、逆転電流方向が検出された別の中継器20を含む電流逆転グループとを異なる所定の色により色分け表示させ、色分けされた電流正常グループと電流逆転グループとの間に断線が発生したことを表示させる制御を行う。
[中継器]
図2は図1の電流方向検出機能を備えた中継器の実施形態を示したブロック図である。図2に示すように、中継器20は、制御部34、伝送部36、電流方向検出部38、電流検出抵抗40、切離し回路部42及びスイッチ回路部44a,44bで構成され、信号線14a,14bからの電源供給又は専用の電源線からの電源供給を受けて動作する。
電流方向検出部38は信号線14aに挿入接続された抵抗値の小さい電流検出抵抗40を流れる電流により両端に発生する電圧を検出しており、ループ伝送路12に断線のない正常時には実線で示す正常電流iが流れ、断線によりループ伝送路12の終端側から伝送された下り信号を受信する場合には、点線で示す逆転電流-iが流れる。なお、電流検出抵抗40の正常電流i又は逆転電流-iは、火災感知器18による上り信号の送信により流れるが、更に、中継器20の伝送部36による上り信号の送信で、伝送部36等に供給する正常電流i又は逆転電流-iのうちいずれかが流れる。
電流検出抵抗40に正常電流iが流れたときと逆転電流-iが流れたときでは、電流検出抵抗40の両端に発生する電流検出電圧の極性が反転することから、電流方向検出部38は正常電流iによる極性の電流検出電圧が得られた場合に電流正常方向を検出し、逆転電流-iによる逆極性の電流検出電圧が得られた場合に電流逆転方向を検出する。
ここで、図2の中継器20は、電流方向検出部38に対して、電流正常方向の上流側より制御部34、伝送部36等の回路ブロックに電源電圧Vccを供給する構成としており、中継器20の下流側でループ伝送路12が断線し、中継器20と断線箇所の間に火災感知器18が接続されていない場合には、電流検出抵抗40に正常電流iが流れずに電流検出電圧が0ボルトとなり、この場合にも電流方向検出部38は電流検出電圧が0ボルトを電流正常方向として検出する。
これに対し図3に示すように、電流方向検出部38に対して、電流正常方向の下流側より制御部34、伝送部36等の回路ブロックに電源電圧Vccを供給する構成としても良いが、中継器20の上流側でループ伝送路12が断線し、中継器20と断線箇所の間に火災感知器18が接続されていない場合には、電流検出抵抗40に逆転電流-iが流れずに電流検出電圧が0ボルトとなり、この場合にも電流方向検出部38は電流検出電圧が0ボルトを電流逆転方向として検出する。
なお、図3の中継器20は、電流検出抵抗40の下流側のループ伝送路12に伝送部36を接続すると共に電源電圧Vccを取り出すようにした点以外は図2の中継器20と同じになる。
このように制御部34等が電流方向検出部38より断線方向に対して遠く、かつ断線箇所と中継器間端末が配置されていない場合に電流方向検出部38は0ボルトを検出するが、上記のような構成とすることで、0ボルトの断線検出電圧を検出したときに断線箇所が中継器20の上流側下流側のいずれに発生しているか判断可能となる。
伝送部36は受信機10からの線路電圧の変化により電圧モードで送信された下り信号を受信すると共に、受信機10に対し線路電流の変化により電流モードで上り信号を送信する。
制御部34は、伝送部36を介して受信機10から一括AD変換信号を受信した場合、そのとき電流方向検出部38で検出している電流正常方向又は電流逆転方向を保持し、続いて、自己アドレスを指定したポーリングコマンドを含む呼出信号を受信すると、そのとき保持している電流正常方向又は電流逆転方向を含む応答信号を受信機10に送信する制御を行う。電流方向逆転時に割込み信号を受信機10に送り、受信機は割込み信号を受けたアドレスに対し、順次ポーリングを行い逆転方向の中継器と通信するようにしても良い。
また、制御部34はループ伝送路12の短絡障害による過電流を電流方向検出部38の検出電圧から判定した場合、切離し回路部42に指示して正常状態でオンしているスイッチ回路部44a,44b及びスイッチ回路部45a,45bをオフして短絡障害を起こしたループ伝送路12を切り離すショートサーキットアイソレータとしての制御を行う。
なお、本実施形態の中継器20は、少なくとも電流方向検出機能を実現すれば良く、そのためには制御部34、伝送部36、電流方向検出部38、電流検出抵抗40を備えており、切離し回路部42及びスイッチ回路部44a,44bによるショートサーキットアイソレータは必ずしも設ける必要はない。
更に、中継器20に電流方向検出部38により検出された電流方向を表示するLED表示器等の表示部を設けることが望ましい。このように中継器20に電流方向を示す表示部を設けた場合には、作業者は断線が発生した際に中継器20の表示部を確認しながら配線方向に進むことにより電流正常方向が電流逆転方向に変化する区間を断線区間として把握することができる。
[ループ線路が断線した場合の動作]
図4はループ伝送路に断線障害が発生した場合に火災感知器の上り信号の送信により中継器に流れる電流方向を示した説明図である。
図4に示すように、アドレスA3の火災感知器18とアドレスA4の火災感知器18の間のループ伝送路12で断線31が発生したとすると、受信機10の断線監視制御部28が断線31によりループ伝送路12の終端での線路電圧が断たれたことを検出して切替回路部30a,30bをオンし、伝送部23をループ伝送路12の終端に接続する。このため断線31の発生箇所に対し、伝送部23から出力された下り信号がループ伝送路12の始端と終端の両側から伝送された状態となる。
これにより受信機10の始端から断線31の発生箇所の間に接続しているアドレスA1~A3の火災感知器18及びアドレスA7~A9の中継器20は、断線前と同様に、ループ伝送路12の始端側からの下り信号を受信し、ループ伝送路12の始端側に上り信号を送信しており、アドレスA7,A8の中継器20は実線の矢印で示す正常電流iに基づき電流正常方向を検出して受信機10に送信している。
ここで、アドレスA9の中継器20には、火災感知器18の上り信号の送信による電流は流れず、電流検出電圧は0ボルトとなるが、これは電流正常方向として検出されるため、アドレスA7~A9の3台の中継器20が電流正常方向を検出して受信機10に送信している。
これに対し、ループ伝送路12の終端から断線31の発生箇所の間に接続しているアドレスA4~A6の火災感知器18及びアドレスA10,A11の中継器20は、断線監視制御部28による切替回路部30a,30bのオンにより、断線前とは逆に、ループ伝送路12の終端側からの下り信号を受信し、ループ伝送路12の終端側に上り信号を送信しており、アドレスA10,A11の中継器20は点線の矢印で示す逆転電流-iに基づき電流逆転方向を検出して受信機10に送信している。
受信機10に設けられた断線区間判定部32は、中継器20のアドレスに対応した電流方向が、電流正常方向から電流逆転方向に変化するアドレス区間を断線区間と判定する。
ここで、電流正常方向を(+)、電流逆転方向を(-)とすると、
(A7 A8 A9 A10 A11)=(+ + + - -)
となり、アドレスA9とアドレスA10の間で電流正常方向から電流逆転方向に変化していることからアドレスA9の中継器20とアドレスA10の中継器20の区間をループ伝送路12の断線区間と判定して報知することができる。
[断線区間の表示]
図5は受信機に表示される防災設備地図の一例を示した説明図である。図5に示すように、図1に示した受信機10の表示部25に設けられた液晶ディスプレイに表示される防災設備地図画面46には、例えばA棟3階の地図を表示しており、受信機10から施設内に点線で示すループ伝送路12が引き出されており、ループ伝送路12には□印で示す火災感知器と△印で示す中継器が接続され、火災感知器にはアドレスA1~A13が始端から終端に向けて設定され、中継器にはアドレスA14~A25が始端から終端に向けて設定されている。また火災感知器及び中継器にはアドレスを示した楕円形のマーカが表示されている。
図6は防災設備地図による断線障害表示の一例を示した説明図であり、アドレスA14の中継器とアドレスA15の中継器の間のループ伝送路12で断線50が発生した場合の表示を示している。
断線50が発生した場合、ループ伝送路12の始端側から断線50の発生箇所の間に位置するアドレスA13の中継器が電流正常グループに属し、ループ伝送路12の終端側から断線50の発生箇所の間に位置するアドレスA14~A25の中継器が電流逆転グループに属することが断線区間判定部32で判定される。
このため断線区間判定部32は、アドレスA14の中継器とアドレスA15の中継器の間の区間を断線区間と判定し、電流正常グループに属するアドレスA14の中継器及びアドレスA1の火災感知器に対し例えば青色を割り付けて表示し、一方、電流逆転グループに属するアドレスA15~a25の中継器及びアドレスA2~A13の火災感知器に対し例えば赤色を割り付けて表示し、青色の電流正常グループと赤色の電流逆転グループに挟まれた区画を断線区間として色分けにより表示する。
また、画面上部には断線障害表示48として「断線障害発生 A14-A15区間」が表示され、更に、ループ伝送路12の断線区間に対しては断線50を示すバツ印の断線マークを表示する。
このような防災設備地図を用いた断線区画に表示により、防災管理者等は断線障害を起している施設内のループ伝送路12の位置を簡単且つ確実に知り、断線障害に対するループ伝送路の交換修理等の対応を適切且つ迅速に行うことができる。
[電流方向検出機能を備えた感知器ベース]
図7は感知器ベースに電流方向検出機能が設けられた火災報知設備の概要を示した説明図、図8は図7の電流方向検出機能を備えた感知器ベースの実施形態を示したブロック図である。
図7に示すように、本実施形態にあっては、ループ伝送路12に火災感知器18を着脱自在に接続する感知器ベース16に電流方向検出部38の機能が設けられており、それ以外の構成及び機能は、図1の実施形態と同じになる。
図8に示すように、感知器ベース16はループ伝送路12の信号線14a,14bが渡り接続され、信号線14a,14bに対し嵌合金具52a,52bにより電気的且つ機械的に着脱自在に火災感知器18が接続されている。
感知器ベース16には、制御部34、伝送部36、電流方向検出部38、電流検出抵抗40が設けられ、信号線14a,14bからり電源供給又は専用の電源線からの電源供給を受けて動作する。
電流検出抵抗40に正常電流iが流れたときと逆転電流-iが流れたときでは、電流検出抵抗40の両端に発生する電流検出電圧の極性が判定することから、電流方向検出部38は正常電流iによる極性の電流検出電圧又は0ボルトの電流検出電圧が得られた場合に電流正常方向を検出し、逆転電流-iによる逆極性の電流検出電圧が得られた場合に電流逆転方向を検出する。
伝送部36は受信機10からの線路電圧の変化により送信された下り信号を受信すると共に、受信機10に対する上り信号を線路電流の変化により送信する。
制御部34は、伝送部36を介して受信機10から一括AD変換信号を受信した場合、そのとき電流方向検出部38で検出している電流正常方向又は電流逆転方向を保持し、続いて、自己アドレスを指定したポーリングコマンドを含む呼出信号を受信すると、そのとき保持している電流正常方向又は電流逆転方向を含む応答信号を受信機10に送信する制御を行う。
このように感知器ベース16に制御部34、伝送部36、電流方向検出部38、電流検出抵抗40を設けることにより、図1のように中継器20を火災感知器18の間となるループ伝送路12に接続する場合に比べ、設備構成が簡単となり、同様にしてループ伝送路12の断線障害の発生に対し受信機10で断線区間を判定して報知することができる。
[電流方向検出機能を備えた火災感知器]
図9は電流方向検出機能を備えた火災感知器の実施形態を示したブロック図である。図9に示すように、本実施形態にあっては、ループ伝送路12に感知器ベース16を介して着脱自在に設けられた火災感知器18に、制御部34、伝送部36、電流方向検出部38、電流検出抵抗40及びセンサ部60が設けられ、信号線14a,14bから電源供給又は専用の電源線からの電源供給を受けて動作する。
センサ部60は、例えば公知の散乱光式検煙構造をもち、所定周期で赤外LEDを用いた発光部を間欠的に発光駆動し、フォトダイオードなどの受光部で受光した散乱光の受光信号を増幅し、煙濃度検出信号を出力する。なお、センサ部60は、検煙部に代えて温度検出部を設ける場合もあり、温度検出部は、温度検出素子として例えばサーミスタを使用し、この場合、温度による抵抗値の変化に対応した電圧信号となる温度検出信号を出力する。
制御部34は火災検出機能と電流方向検出機能を備える。制御部34の火災検出機能は、図1の火災感知器18で説明した動作と同じであり、受信機からの一括AD変換信号を受信してセンサデータをAD変換して保持し、続いて、受信機から自己アドレスを指定したポーリングコマンドを含むの呼出信号に対しセンサデータを含む応答信号を送信する。また、センサ部60から出力される例えば煙濃度検出信号が所定の火災閾値濃度を超えると火災と判定し、火災割込み信号をループ伝送路12に送信する。
電流方向検出部38は、電流検出抵抗40に正常電流iによる極性の電流検出電圧又は0ボルトの電流検出電圧が得られた場合に電流正常方向を検出し、逆転電流-iによる逆極性の電流検出電圧が得られた場合に電流逆転方向を検出する。
伝送部36は受信機10からの線路電圧の変化により送信された下り信号を受信すると共に、受信機10に対する上り信号を線路電流の変化により送信する。
制御部34は、伝送部36を介して受信機10から一括AD変換信号を受信した場合、そのとき電流方向検出部38で検出している電流正常方向又は電流逆転方向を保持し、続いて、自己アドレスを指定したポーリングコマンドを含む呼出信号を受信すると、そのとき保持している電流正常方向又は電流逆転方向を含む応答信号を受信機10に送信する制御を行う。
このように火災感知器18に制御部34、伝送部36、電流方向検出部38、電流検出抵抗40を設けた場合には、制御部34と伝送部36は、火災感知器18に既に設けられている制御部と伝送部をそのまま使用することができ、感知器ベース16に電流方向検出部を設けた場合に比べ、設備構成を更に簡単にして、ループ伝送路12の断線障害の発生に対し受信機10で断線区間を判定して報知することができる。
[本発明の変形例]
上記の実施形態は、火災感知器の間に電流方向検出機能を備えた中継器を接続しているが、これに限定されず、複数の火災感知器を間において中継器を接続するようにしても良い。
また、上記の実施形態は、受信機からループ配線が引き出されているが、受信機と接続する中継器から引き出されるループ配線に対しも同様に適用できる。この場合の中継器は、図1の受信機10から操作部24、表示部25、警報部26、移報部27を除いた構成となり、火災監視と制御は受信機10と基本的に同じとなり、火災を検出すると受信機10に火災検出情報を伝送して火災警報を出力させ、また、受信機10の操作による指示を受けて必要な制御を行うことになる。
また、上記の実施形態は、ループ伝送路に断線障害が発生した場合、防災設備地図に対し電流正常グループと電流逆転グループを色分け表示して断線区間を示しているが、断線区間を他の区間の表示色とは異なる特定の色で表示することで、断線区間を示すようにしても良い。
また、受信機に加えて、分散表示端末で表示するようにしても良い。
また、受信機は逆方向から電流を流しだす前に応答有・応答なしの端末情報を取得・保存しても良い。
また、受信機は、電流方向検出部を特定する情報と電流方向検出部が検出した電流方向を対応付けて一覧表示するようにしても良い。断線区画の表示は一目で断線場所を把握できるため好適だが、配線図と地図の対応が必要なため、実施が困難な場合がある。一覧表示においては配線図と地図の対応が不要でありながら、電流正常方向の端末と電流逆転方向の端末を一目でわかるようになり、断線箇所の特定の助けとすることができる。
また、上記の実施形態は、R型の受信機からのループ伝送路を介してR型の火災感知器を接続した火災報知設備を例にとっているが、P型の受信機から引き出したループ型の感知器回線にアドレスを設定すると共に伝送機能を備えたアドレッサブル火災感知器を接続した火災報知設備についても同様に適用できる。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:受信機
12:ループ伝送路
14a,14b:信号線
16:感知器ベース
18:火災感知器
20:中継器
22:受信制御部
23,36:伝送部
28:断線監視制御部
30a,30b:切替回路部
32:断線区間判定部
34:制御部
38:電流方向検出部
40:電流検出抵抗
42:切離し回路部
44a,44b:スイッチ回路部
46:防災設備地図画面
48:断線障害表示
50:断線

Claims (8)

  1. 受信機又は前記受信機に接続された中継器に対しループ状に接続されたループ伝送路に火災感知器を接続し、前記ループ伝送路が正常な場合は、前記ループ伝送路の始端に接続された前記受信機又は中継器の伝送部から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視し、前記ループ伝送路で断線が発生した場合は、前記ループ伝送路の終端を前記伝送部に接続することにより前記ループ伝送路の両端から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視する火災報知設備であって
    前記ループ伝送路に接続され前記ループ伝送路を所定方向に流れる電流方向を電流正常方向として検出すると共に前記所定方向とは逆方向に流れる電流を電流逆転方向として検出し、検出した電流方向を表示する電流方向検出部を備えたことを特徴とする火災報知設備。
  2. 受信機又は前記受信機に接続された中継器に対しループ状に接続されたループ伝送路に火災感知器を接続し、前記ループ伝送路が正常な場合は、前記ループ伝送路の始端に接続された前記受信機又は中継器の伝送部から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視し、前記ループ伝送路で断線が発生した場合は、前記ループ伝送路の終端を前記伝送部に接続することにより前記ループ伝送路の両端から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視する火災報知設備であって
    前記ループ伝送路に直列接続された電流検出抵抗に流れる電流による電流検出電圧を検出する電流方向検出部を備え
    前記電流方向検出部は、
    前記電流検出抵抗の上流側から電源電圧が供給されるように構成され、前記電流検出電圧がプラス電圧又はゼロボルトの場合電流正常方向を検出する、又は
    前記電流検出抵抗の下流側から電源電圧が供給されるように構成され、前記電流検出電圧がマイナス電圧又はゼロボルトの場合電流逆転方向を検出することを特徴とする火災報知設備。
  3. 請求項1又は2記載の火災報知設備に於いて、
    前記電流方向検出部は、前記ループ伝送路に接続された前記複数の火災感知器の間のループ伝送路に接続された中継器に設けられたことを特徴とする火災報知設備。
  4. 請求項1又は2記載の火災報知設備に於いて、
    前記電流方向検出部は、前記ループ伝送路に前記火災感知器を着脱自在に接続する感知器ベースに設けられたことを特徴とする火災報知設備。
  5. 請求項1又は2記載の火災報知設備に於いて、
    前記電流方向検出部は、前記ループ伝送路に接続された前記火災感知器に設けられたことを特徴とする火災報知設備。
  6. 受信機又は前記受信機に接続された中継器に対しループ状に接続されたループ伝送路に火災感知器を接続し、前記ループ伝送路が正常な場合は、前記ループ伝送路の始端に接続された前記受信機又は中継器の伝送部から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視し、前記ループ伝送路で断線が発生した場合は、前記ループ伝送路の終端を前記伝送部に接続することにより前記ループ伝送路の両端から前記火災感知器に信号を送信して火災を監視する火災報知設備であって
    前記ループ伝送路に複数接続され、前記ループ伝送路を所定方向に流れる電流方向を電流正常方向として検出すると共に前記所定方向とは逆方向に流れる電流を電流逆転方向として検出し、検出した電流方向を受信機又は中継器に送信する電流方向検出部と
    前記受信機又は前記中継器に設けられ、前記ループ伝送路で断線が発生した場合に、前記複数の電流方向検出で検出された前記電流正常方向が前記電流逆転方向に変化する区間を断線区間と判定して報知する断線区間判定部と、
    を備えたことを特徴とする火災報知設備。
  7. 請求項記載の火災報知設備に於いて、
    前記受信機は、前記ループ伝送路と前記複数の電流方向検出部の配置が示された防災設備地図を画面表示しており、
    前記断線区間判定部は、前記電流正常方向が検出された1又は複数の前記電流方向検出部を含む電流正常グループと、前記電流逆転方向が検出された1又は複数の前記電流方向検出部を含む電流逆転グループとを異なる所定の色により前記防災設備地図の中に色分け表示させ、前記色分け表示された前記電流正常グループと前記電流逆転グループとの間に断線が発生したことを表示させることを特徴とする火災報知設備。
  8. 請求項記載の火災報知設備に於いて、
    前記受信機は、前記電流方向検出部を特定する情報と、前記電流方向検出部が検出した電流方向を対応付けて一覧表示することを特徴とする火災報知設備。
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