JP7046611B2 - ラテックス組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
項1.
ラテックス組成物の製造方法において、
高分子分散安定剤を含む溶液にポリイソプレンが分散したポリイソプレン分散液を調製する工程と、
pH調整剤、粘度調整剤及び電荷調整剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の調整剤を添加する工程と、
を少なくとも備える、製造方法。
項2.
前記調整剤は、前記高分子分散安定剤の溶液にポリイソプレンを分散させた後に添加される、項1に記載の製造方法。
項3.
前記高分子分散安定剤は水溶性高分子である、項1又は2に記載の製造方法。
項4.
前記高分子分散安定剤は、ポリイソプレン100質量部あたり0.01~10質量部使用する、項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
項5.
前記pH調整剤は酸である、項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
項6.
前記粘度調整剤は、架橋構造を有する高分子粒子である、項1~5のいずれか1項に記載の製造方法。
項7.
前記電荷調整剤は、正電荷または負電荷を有する無機粒子である、項1~6のいずれか1項に記載の製造方法。
(分散性評価)
ポリエチレン製ニップ網(日本特殊織物社製、品番:PE120目)を用いて、実施例及び比較例で得たポリイソプレンを含むラテックス組成物をろ過した。次に、このニップ網に、0.5質量%オレイン酸カリウム水溶液を十分に掛け流すことで洗浄した。この洗浄後のニップ網に蒸留水を十分に掛け流し洗浄した後、60℃に設定したオーブン(ESPEC社製、型式:PVH-231)内に2時間以上入れて乾燥させた。その後、ニップ網をオーブンから取り出し、ニップ網上の残物の重量を測定した。残物の重量が仕込みのポリイソプレン重量に対して5%未満であれば「分散性が特に良い」、5%以上20%未満であれば「分散性が良い」、20%以上であれば「分散性が悪い」とした。
(カゼインナトリウム水溶液)
カゼインナトリウム(和光純薬工業社が販売する試薬)10.0質量部と蒸留水90.0質量部とを混合し、10.0質量%カゼインナトリウム水溶液を調製した。
ポリビニルアルコール(日本合成化学社製、製品名:ゴーセノールGH-23)5.0質量部と蒸留水95.0質量部とを混合し、5.0質量%ポリビニルアルコール水溶液を調製した。
βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王株式会社製、製品名:デモールN)5.0質量部と蒸留水95.0質量部とを混合し、5.0質量%βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩水溶液を調製した。
(pH調整剤;クエン酸水溶液)
クエン酸5.0質量部と蒸留水95.0質量部とを混合し、5.0質量%クエン酸水溶液を調製した。
ポリカルボン酸塩(住友精化社製、製品名:アクペックMG N40R)1.0質量部と蒸留水99.0質量部とを混合し、1.0質量%ポリカルボン酸塩水溶液を調製した。
酸化チタン(堺化学工業社製、製品名:SA-1)をそのまま用いた。
500mL容のポリプロピレン製ビーカーに、合成ポリイソプレンラテックス(平均粒子径1.3μm、固形分濃度:65.0質量%、分散媒:水pH10.8)を153.8質量部の添加量で加えた。次いで、ポリプロピレン製ビーカーの内容物を、4枚羽根ピッチパドルを装着した攪拌機を用いて攪拌しながら、前記10.0質量%カゼインナトリウム水溶液20.0質量部(ポリイソプレン100質量部に対して2.0質量部)をポリプロピレン製ビーカーに添加(工程A)し、ポリイソプレン分散液を得た。
10.0質量%カゼインナトリウム水溶液の使用量を15.0質量部(ポリイソプレン100質量部に対して1.0質量部)に変更したこと以外は実施例1と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物は、pH7.2であった。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は2.6%であった。
10.0質量%カゼインナトリウム水溶液の使用量を10.0質量部(ポリイソプレン100質量部に対して1.0質量部)に変更したこと以外は実施例1と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物は、pH7.4であった。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は19.4%であった。
10.0質量%カゼインナトリウム水溶液20.0質量部を、5.0質量%ポリビニルアルコール水溶液40.0質量部(ポリイソプレン100質量部に対して2.0質量部)に変更し、5.0質量%クエン酸水溶の添加量を3.4質量部(ポリイソプレン100質量部に対して0.17質量部)に変更したこと以外は実施例1と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物は、pH7.2であった。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は0.53%であった。
pH調整剤である5.0質量%クエン酸水溶液3.3質量部を、粘度調整剤である前記1.0質量%ポリカルボン酸塩水溶液44.0質量部(ポリイソプレン100質量部に対して0.44質量部)に変更したこと以外、実施例1と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物の粘度は、350,000mPa・sであった(Brookfield社製:B型粘度計DV-II+Pro、スピンドルLV-4、回転数1.5rpm、25℃)。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は0.98%であった。
5.0質量%クエン酸水溶液3.3質量部を、電荷調整剤である前記酸化チタン40.0質量部(ポリイソプレン100質量部に対して40.0質量部)に変更したこと以外、実施例1と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は0.75%であった。
10.0質量%カゼインナトリウム水溶液20.0質量部を、5.0質量%βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩水溶液14質量部(ポリイソプレン100質量部に対して0.70質量部)に変更したこと以外は実施例1と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物は、pH7.1であった。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は0.24%であった。
βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩水溶液の使用量を10.0質量部(ポリイソプレン100質量部に対して0.50質量部)に変更し、5.0質量%クエン酸水溶の添加量を1.7質量部(ポリイソプレン100質量部に対して0.09質量部)に変更したこと以外は実施例7と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物は、pH9.0であった。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は0.27%であった。
実施例1において、10.0質量%カゼインナトリウム水溶液を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物は、全体が凝固し、pHは測定不能であった。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は88.0%であった。
実施例5において、10.0質量%カゼインナトリウム水溶液を添加しなかったこと以外は、実施例5と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物は、全体が凝固し、粘度は測定不能であった。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は78.1%であった。
実施例6において、10.0質量%カゼインナトリウム水溶液を添加しなかったこと以外は、実施例6と同様の方法でラテックス組成物を得た。得られたラテックス組成物を用いて、上記の分散性評価を行なったところ、残物の重量は37.7%であった。
Claims (6)
- ラテックス組成物の製造方法において、
高分子分散安定剤を含む溶液にポリイソプレンが分散したポリイソプレン分散液を調製する工程と、
pH調整剤、粘度調整剤及び電荷調整剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の調整剤を添加する工程と、
を少なくとも備え、
前記高分子分散安定剤がカゼインナトリウム、カゼインカリウム、カゼインマンガン、カゼイン亜鉛、ポリビニルアルコール及びβナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、
前記高分子分散安定剤は、ポリイソプレン100質量部あたり0.01~10質量部使用する、製造方法。 - 前記調整剤は、前記高分子分散安定剤の溶液にポリイソプレンを分散させた後に添加される、請求項1に記載の製造方法。
- 前記粘度調整剤は、架橋構造を有する高分子粒子である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記電荷調整剤は、正電荷または負電荷を有する無機粒子である、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
- ラテックス組成物の製造方法において、
高分子分散安定剤を含む溶液にポリイソプレンが分散したポリイソプレン分散液を調製する工程と、
pH調整剤、粘度調整剤及び電荷調整剤からなる群より選ばれる少なくとも1種の調整剤を添加する工程と、
を少なくとも備え、
前記pH調整剤は酸である、製造方法。 - 前記調整剤は、前記高分子分散安定剤の溶液にポリイソプレンを分散させた後に添加される、請求項5に記載の製造方法。
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