JP6939574B2 - ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ、及び溶接継手の製造方法 - Google Patents
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(2)上記(1)に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、V:0.5000%以下、Nb:0.50%以下、Ti:0.50%以下、及びTa:0.50%以下からなる群から選択される1種以上を含有してもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、Cu:1.00%以下、Ni:3.0%以下、Co:5.00%以下、及びB:0.0200%以下からなる群から選択される1種以上を含有してもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、W:4.00%以下を含有してもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、Ca:0.500%以下、REM:0.0100%以下、Mg:0.80%以下、及びAl:0.400%以下からなる群から選択される1種以上を含有してもよい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、Zr化合物:Zr換算値で0〜0.30%を含有してもよい。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、前記鋼製外皮がスリット状の隙間のない形状であってもよい。
(8)上記(1)〜(6)のいずれかに記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、前記鋼製外皮がスリット状の隙間を有する形状であってもよい。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、前記鋼製外皮の外表面に送給潤滑剤をさらに備え、前記送給潤滑剤の、前記フラックス入りワイヤ10kg当たりの量が0.20〜1.00gであってもよい。
(10)本発明の別の態様にかかる溶接継手の製造方法は、上記(1)〜(9)のいずれかに記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを用いて、鋼材を溶接する。
本実施形態に係るガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、鋼製外皮と、鋼製外皮に包まれたフラックスとを有する。鋼製外皮の内部に充填されるフラックスは、弗化物、及び酸化物等のスラグ成分と、金属粉及び合金粉等の合金成分とを含む。また、充填率の調整のために、フラックスは鉄粉を含む場合もある。最初に、ワイヤの鋼製外皮の内部に挿入されるフラックスについて説明する。
本実施形態に係るフラックス入りワイヤは、弗化物を含み、その含有量はF換算値によって管理される。「フラックス入りワイヤ中の弗化物のF換算値」とは、フラックス入りワイヤ中の弗化物に含まれるFの、フラックス入りワイヤの全質量に対する質量%での含有量を意味する。即ち、フラックス入りワイヤのF換算値とは、フラックス入りワイヤのF含有量である。なお、後述するK化合物、Na化合物、及びZr化合物の含有量も、K換算値、Na換算値、及びZr換算値によって管理される。即ち、後述する「フラックス入りワイヤ中のK化合物のK換算値」、「フラックス入りワイヤ中のNa化合物のNa換算値」、及び「フラックス入りワイヤ中の弗化物のZr換算値」も、同様に、フラックス入りワイヤ中に含まれるK化合物に含まれるK、Na化合物に含まれるNa、及びZr化合物に含まれるZrの、フラックス入りワイヤの全質量に対する質量%での含有量をそれぞれ意味する。
Siは、珪砂(SiO2)、ジルコンサンド(ZrSiO4)、珪酸ソーダ(Na2SiO3)、及び珪酸カリウム(K2SiO3)等のSi酸化物としてフラックス入りワイヤのフラックスに含まれた場合、溶融スラグの粘性を高めてスラグ被包性を向上させてビード止端部のなじみを良好にし、ビード外観及び形状を良好にする働きを有する。
Na2O、及びNa2SiO3等の酸化物としてフラックス入りワイヤに含有されたNa、並びにK2O、及びK2SiO3等の酸化物としてフラックス入りワイヤに含有されたKは、アークを安定化して、スパッタ量を抑制する働きを有する。また、Naは後述するNaF等の弗化物として、Kは後述するK2SiF6等の弗化物として含まれた場合はアークを安定化する働きを持つ。また、Na弗化物及びK弗化物は拡散性水素量の低減にも寄与するが、これは後述されるFの効果として理解される。Na化合物及びK化合物は、珪酸ソーダ及び珪酸カリウムからなる水ガラスの固質成分、K2SiO3、Na2SiO3、NaF、及びK2SiF6等の粉末の形態で含有させることができる。
本実施形態に係るフラックス入りワイヤにおいてZr化合物の含有は必須ではない。従ってZr化合物の含有量の下限値は0%である。しかし、Zr化合物は、フラックス入りワイヤに含まれる場合、脱酸効果を有しておりこれにより溶接金属の酸素量を低減させる。また、Zr化合物にはビード止端部の形状を改善する効果がある。このため、0.06%以上のZr化合物を含有させても良い。一方、Zr化合物の含有量が0.30%を超えると、生成スラグ量が増加してスラグ巻込み等の溶接欠陥が発生しやすくなる。従って、Zr化合物の含有量の上限値は0.30%とされる。Zr化合物の含有量の上限値を0.20%、又は0.25%としてもよい。Zr化合物は、ZrSiO4やK2ZrF6などとして含有される。
Cは、炭化物を形成し、溶接金属の高温強度の確保に寄与するとともにベイナイトならびにマルテンサイト組織を得るのに有効な元素であるため、必須の添加元素であり、0.150%以下の範囲で本実施形態に係るフラックス入りワイヤに含有させる。合金成分のC含有量が0.150%を上回る場合は、溶接金属が過剰に硬化し、溶接金属の靭性にとって好ましくない。C含有量の上限値を0.090%、0.080%、又は0.070%としてもよい。継手強度や鋼の製造の際の脱炭コストの点からは、C含有量の下限を0.003%とする。C含有量の下限値を0.015%または0.020%としてもよい。
Siは、脱酸元素である。本実施形態に係るフラックス入りワイヤは、溶接金属のO量を低減して清浄度を高めるために、0.05%以上のSiを含有する必要がある。ただし、2.00%を超えてSiを含有させると溶接金属のクリープ延性および靭性を低下させるとともにスパッタも増加する。従って、Si含有量は0.05〜2.00%とする。また、溶接金属の靭性を安定して確保するためには、Si含有量の下限を0.10%、0.20%、又は0.21%としてもよい。Si含有量の上限は、1.80%、1.60%又は1.40%としてもよい。
Mnは、溶接金属の焼入れ性を確保して強度を高める元素であり、必要とされる溶接金属の強度に応じて3.50%以下の範囲で本実施形態に係るフラックス入りワイヤに含有させる。3.50%を超えてMnを含有させると、溶接金属の粒界脆化感受性が増加して、溶接金属の靱性が劣化するとともに、スパッタも増加する。しかしMnは、SをMnSとして固定化し、高温割れの発生を防止する効果も有する。この効果を得るために、Mn含有量の下限を0.40%とする。Mn含有量の下限値を、0.60%、0.80%、0.90%、または1.00%としてもよい。Mn含有量の上限値を、3.40%、3.30%、または3.20%としてもよい。
Pは不純物元素であり、溶接金属の靱性を阻害するため、極力低減する必要があるが、靱性への悪影響が許容できる範囲として、P含有量は0.020%以下とする。靭性の一層の向上のため、Pの上限を0.015%に制限してもよい。
Sも不純物元素であり、過大に存在すると、溶接金属の靱性と延性とをともに劣化させるため、極力低減することが好ましい。溶接金属の靱性及び延性への悪影響が許容できる範囲として、S含有量は0.020%以下とする。溶接金属の靭性の一層の向上のため、Sの上限を0.010%に制限してもよい。
Crは耐熱鋼において耐酸化性および耐高温腐食性を確保するとともに、溶接金属のマトリックスのベイナイトならびにマルテンサイト組織を安定して得るために必須の元素である。その効果を得るためには、1.50%以上のCrを含有することが必要である。しかし、Crを過剰に含有すると、高温での使用中に多量のCr炭化物の生成により炭化物の安定性を低下させ、溶接金属のクリープ強度の低下を招くとともに、溶接金属の靭性も劣化させる。そのためCr含有量を13.00%以下とする必要がある。Cr含有量の望ましい範囲は1.60〜12.50%、さらに望ましい範囲は1.80〜12.00%または2.00〜11.00%である。
Moは、溶接金属のマトリックスを固溶強化し、クリープ強度の向上に寄与する元素である。この効果を得るために本実施形態に係るフラックス入りワイヤは0.10%以上のMoを含有する必要がある。しかし、2.50%を超えてMoを含有すると、その効果が飽和するとともに、粗大な炭化物を生成し、溶接金属の靭性の低下を招く。Mo含有量の望ましい範囲は0.30〜2.20%、さらに望ましい範囲は0.50〜2.00%である。
本実施形態に係るフラックス入りワイヤは、V:0.5000%以下、Nb:0.50%以下、Ti:0.50%以下、Ta:0.50%以下からなる群から選択される一種以上を任意に含有しても良い。これらはいずれも高温での使用中に炭素や窒素と結合して炭窒化物として析出し、溶接金属のクリープ強度に寄与するため、本実施形態に係るフラックス入りワイヤはこれら元素を含有してもよい。しかし、これら元素を過剰に含有すると、上述の炭窒化物が多量に析出し、溶接金属の靭性の低下を招く。従ってV、Nb、Ti、及びTaをフラックス入りワイヤが含有する場合には、いずれの元素の上限値も上述の範囲内とする。これら元素それぞれの含有量は、望ましくは0.40%以下、さらに望ましくは0.30%以下とする。また、これら元素の効果を安定して得るためには、これら元素それぞれを0.03%以上、さらには0.04%以上含有することが望ましい。またTiは0.05%〜0.30%が望ましい。
本実施形態に係るフラックス入りワイヤは、Cu:1.00%以下、Ni:3.0%以下、Co:5.00%以下、B:0.0200%以下からなる群から選択される一種以上を含有しても良い。これらはいずれも溶接金属の焼入れ性を高め、ベイナイト組織又はマルテンサイト組織を得るのに有効な元素であるので、本実施形態に係るフラックス入りワイヤはこれら元素を含有してもよい。しかしながら、これら元素を過剰に含有した場合、溶接金属のクリープ延性の低下が生じる。従って、これら元素をフラックス入りワイヤが含有する場合には、Cuは1.00%、Niは3.0%、Coは5.00%、Bは0.0200%を上限とする。望ましくは、Cuは0.80%以下、Niは2.0%以下又は1.5%以下、Coは4.50%以下、並びにBは0.0180%以下である。さらに望ましくは、CuおよびNiは0.60%以下、Coは4.00%以下、並びにBは0.0150%以下である。また、これらの効果を安定して得るためには、Cu、NiおよびCoは0.10%以上、Bは0.0005%以上とすることが望ましく、さらにはCu、NiおよびCoは0.20%以上、Bは0.001%以上とすることが望ましい。
Wは溶接金属のマトリックスを固溶強化し、クリープ強度の向上に寄与する元素であるので、本実施形態に係るフラックス入りワイヤはWを含有してもよい。しかし、Wを過剰に含有すると、Wが粗大な金属間化合物を生成し、溶接金属の靭性の低下を招く。従って、Wを含有する場合には、4.00%を上限とする。W含有量は、望ましくは3.80%以下、さらに望ましくは3.50%以下とする。また、効果を安定して得るためには、Wを0.10%以上、さらには0.20%以上含有することが望ましい。
Mgは強脱酸元素であり、溶接金属中のO量を低減し、溶接金属の延性及び靭性を向上させる。この効果を得るために含有させる場合は、0.10%以上のMgを含有させるのがよい。しかし、フラックス入りワイヤ中のMg含有量が0.80%を超えると、Mgが溶接金属中で粗大酸化物を形成し、無視できない水準の靭性低下を招く。また、フラックス入りワイヤ中のMg含有量が0.80%を超えると、溶接中のアークの安定性が劣化し、ビード形状を悪化させる原因にもなる。そのため、Mgを含有させる場合には、その含有量を0.80%以下とする。
本実施形態に係るガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤの成分の残部は、Fe及び不純物である。Feは、鋼製外皮、充填率調整用の鉄粉、及び合金元素量制御用の鉄合金粉からなる群から選択されるいずれか一種以上の形態としてフラックス入りワイヤに含まれることとなる。鉄粉の種類は特に限定されないが、溶接金属の酸素量の増加を抑制するためにアトマイズ鉄粉が望ましい。不純物とは、本実施形態に係るフラックス入りワイヤを工業的に製造する際に、原料、又は製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本実施形態に係るフラックス入りワイヤに悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。例えば不純物として鋼製外皮の製鋼時に含有されうるAlは、上述されたように溶接金属中に非金属介在物を形成して靭性を低下させるので少ない方が好ましいが、フラックス入りワイヤの全質量に対する質量%で0.400%以下であれば許容される。P及びSは、上述されたように溶接金属の靭性を低下させるが、フラックス入りワイヤの全質量に対する質量%で0.020%以下であれば許容される。Nは、固溶Nとして溶接金属に含まれた場合に溶接金属の靭性を損なうが、フラックス入りワイヤの全質量に対する質量%で0.01%以下であれば許容される。
図1に、フラックス入りワイヤの切断面を示す。図1(a)に、エッジ面を突合せて溶接して作ったフラックス入りワイヤ、図1(b)に、エッジ面を突合せて作ったフラックス入りワイヤ、及び、図1(c)に、エッジ面をかしめて作ったフラックス入りワイヤを示す。このように、フラックス入りワイヤには、図1(a)に示すように鋼製外皮にスリット状の隙間がないワイヤと、図1(b)、(c)に示すように鋼製外皮にスリット状の隙間を有するワイヤとに大別できる。本実施形態に係るフラックス入りワイヤでは、いずれの断面構造も採用することができるが、溶接金属の低温割れを抑制するためには、スリット状の隙間がないワイヤ(シームレスワイヤともいう)とすることが好ましい。
すなわち、まず、鋼製外皮となる鋼帯、並びに、弗化物、合金成分、酸化物等が所定の含有量になるように配合したフラックスを準備する。鋼帯を、長手方向に送りながら成形ロールによりオープン管(U字型)に成形して鋼製外皮とする。この成形途中で、オープン管の開口部からフラックスを供給する。開口部の相対するエッジ面を突合せ、スリット状の隙間を溶接する。溶接法は、例えば電縫溶接、レーザー溶接、又は、TIG溶接などである。溶接により得られたスリット状の隙間のない管を伸線し、伸線途中又は伸線工程完了後に焼鈍処理して、所望の線径を有するスリット状の隙間のないワイヤを得る。また、開口部の相対するエッジ面を突合せた後にスリット状の隙間を溶接しないことにより、鋼製外皮をスリット状の隙間有りの管とし、それを伸線することで、スリット状の隙間を有するワイヤを得る。
ワイヤ番号20はSi酸化物が不足したので、ビード形状が悪く溶接作業性が不合格となった。ワイヤ番号21はSi酸化物が過剰であったため、スラグまきこみが発生し溶接作業性が不合格となった。
ワイヤ番号18、22はNa+Kが不足したのでアークが不安定となり溶け込みが安定せず、作業性が不合格となった。ワイヤ番号23はNa+Kが過剰であったためスラグが増加し、スラグ巻込みにより作業性が不合格となった。
ワイヤ番号24、25、29、及び30は、弗化物量が不足したので、溶接金属の拡散性水素量を十分に低減させることができず、U形割れ試験において割れが生じた。ワイヤ番号19は弗化物量が多すぎたので、スパッタ発生量が多くなり、溶接作業性が劣位で不合格となった。
ワイヤ番号31はMnが過剰で、スパッタが多く作業性が不合格となった。
ワイヤ番号32はC,Siが過剰で、クリープ強度が低下するとともにスパッタも多いため作業性が不合格となった。
一方、ワイヤ番号1〜17の実施例のフラックス入りワイヤは、スパッタ量を抑制し、溶接作業性が良好であり、低温割れを抑制し、かつ必要なクリープ破断強さを有する溶接金属を製造することができた。
Claims (10)
- 鋼製外皮と、前記鋼製外皮に充填されたフラックスとを備えるガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤであって、
前記フラックス入りワイヤの全質量に対する質量%で、合金成分として、
C:0.003〜0.150%、
Si:0.05〜2.00%、
Mn:0.40〜3.50%、
P:0.020%以下、
S:0.020%以下、
Cr:1.50〜13.00%、及び
Mo:0.10〜2.50%を含有し、
さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、
弗化物:F換算値の合計で0.10%超0.30%以下、
Si酸化物:SiO2換算値で0.01〜0.40%、及び
Na化合物及びK化合物:Na換算値及びK換算値の合計で0.06〜0.35%
を含有し、
残部が前記鋼製外皮、鉄粉、及び鉄合金粉のいずれか一種以上の形態としてのFeと不純物とからなる
ことを特徴するガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、
V:0.5000%以下、
Nb:0.50%以下、
Ti:0.50%以下、及び
Ta:0.50%以下
からなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、
Cu:1.00%以下、
Ni:3.0%以下、
Co:5.00%以下、及び
B:0.0200%以下
からなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、
W:4.00%以下
を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、
Ca:0.500%以下、
REM:0.0100%以下、
Mg:0.80%以下、及び
Al:0.400%以下
からなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - さらに、前記フラックス入りワイヤの前記全質量に対する質量%で、
Zr化合物:Zr換算値で0〜0.30%
を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - 前記鋼製外皮がスリット状の隙間のない形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
- 前記鋼製外皮がスリット状の隙間を有する形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
- 前記鋼製外皮の外表面に送給潤滑剤をさらに備え、
前記送給潤滑剤の、前記フラックス入りワイヤ10kg当たりの量が0.20〜1.00gである
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを用いて、鋼材を溶接することを特徴とする溶接継手の製造方法。
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