(本開示の基礎となった知見)
上記従来の技術では、ユーザが通信端末を用いて直ちに電気機器の運転設定を遠隔操作により変更する場合は、通信端末と電気機器との通信が確立されているため、遠隔制御を行った後の電気機器の状態が通信端末に送信され、ユーザは操作結果を確認することができる。しかしながら、上記従来の技術では、直ちに運転設定を変更させたくない場合、すわなち、ユーザが電気機器の運転設定変更時刻を遠隔操作にて予約する場合に問題があった。
例えば、ユーザが通信端末を用いて電気機器の予約操作を行った時点では、通信端末と電気機器との通信が確立していたとしても、その後、予約した運転設定変更時刻になった時点では、通信端末と電気機器との通信が途絶する場合が考えられる。
その場合、通信の途絶により、通信端末を用いて電気機器の状態をユーザが把握することが困難であるにもかかわらず、電気機器の運転設定が変更されてしまうという問題があった。
以上の課題を解決するために、本開示の一態様に係る遠隔制御システムは、電気機器と、前記電気機器とネットワークを介して通信可能に接続された通信端末とを備える遠隔制御システムであって、前記電気機器は、前記電気機器の運転を制御する運転制御部と、前記運転制御部の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、前記運転設定の変更内容とを含む予約情報を記憶する予約情報記憶部と、前記予約情報を管理する予約管理部と、前記通信端末によって送信された前記予約情報を受信し、前記予約情報記憶部に記憶する第1の通信部と、を備え、前記通信端末は、ユーザから前記予約情報の入力を受け付ける第1の操作部と、前記予約情報を前記電気機器へ送信する第2の通信部と、前記電気機器の前記運転設定が変更されたことを前記ユーザへ通知するフィードバック通知部と、前記運転設定変更時刻以後に、前記運転設定が変更されたことを前記通信端末が前記ユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定するフィードバック判定部と、を備え、前記第2の通信部は、前記フィードバック判定部の判定結果を前記電気機器へ送信し、前記第1の通信部は、前記第2の通信部によって送信された前記判定結果を受信し、前記判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、前記運転制御部は、前記変更内容に従って前記運転設定を変更し、前記第1の通信部は、前記運転設定が変更されたことを示す変更通知情報を前記通信端末へ送信し、前記第2の通信部は、前記第1の通信部によって送信された前記変更通知情報を受信し、前記フィードバック通知部は、前記変更通知情報が受信されると、前記運転設定が変更されたことを前記ユーザへ通知する。
この構成によれば、ユーザから、電気機器の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む予約情報の入力が受け付けられる。運転設定変更時刻が電気機器へ送信される。通信端末によって送信された予約情報が受信される。受信された予約情報が予約情報記憶部に記憶される。運転設定変更時刻以後に、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定される。判定結果が電気機器へ送信される。電気機器において、送信された判定結果が受信される。判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、変更内容に従って運転設定が変更される。運転設定が変更されたことを示す変更通知情報が通信端末へ送信される。通信端末において、送信された変更通知情報が受信される。変更通知情報が受信されると、運転設定が変更されたことがユーザへ通知される。
したがって、電気機器の運転設定を変更する運転設定変更時刻以後に、電気機器の運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定され、判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、変更内容に従って電気機器の運転設定が変更され、運転設定が変更されたことがユーザへ通知されるので、ユーザに通知することなく、電気機器の運転設定が変更されることを防止することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記予約管理部は、前記予約情報記憶部に記憶されている前記運転設定変更時刻になった場合、前記運転設定変更時刻が前記通信端末から受信されたものであるか否かを判断し、前記運転設定変更時刻が前記通信端末から受信されたものであると判断された場合、前記第1の通信部は、前記運転設定が変更されたことを前記通信端末が前記ユーザへ通知可能であるか否かを問い合わせるための問い合わせ情報を前記通信端末へ送信し、前記第2の通信部は、前記第1の通信部によって送信された前記問い合わせ情報を受信し、前記フィードバック判定部は、前記問い合わせ情報が受信されると、前記運転設定が変更されたことを前記通信端末が前記ユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定してもよい。
この構成によれば、電気機器において、予約情報記憶部に記憶されている運転設定変更時刻になった場合、運転設定変更時刻が通信端末から受信されたものであるか否かが判断される。運転設定変更時刻が通信端末から受信されたものであると判断された場合、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能であるか否かを問い合わせるための問い合わせ情報が通信端末へ送信される。通信端末において、送信された問い合わせ情報が受信される。問い合わせ情報が受信されると、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定される。
したがって、運転設定変更時刻が通信端末から受信されたものであり、かつ運転設定変更時刻になった場合に、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記フィードバック判定部は、前記通信端末が受信した情報を自動的に通知する機能の使用が前記ユーザによって許可されていた場合に、前記通信端末が通知可能な状態であると判定してもよい。
この構成によれば、通信端末が受信した情報を自動的に通知する機能の使用がユーザによって許可されていた場合に、電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記フィードバック判定部は、前記通信端末の入力操作を制限するロック画面において前記通信端末が受信した情報を自動的に通知する機能の使用が前記ユーザによって許可されていた場合に、前記通信端末が通知可能な状態であると判定してもよい。
この構成によれば、通信端末の入力操作を制限するロック画面において通信端末が受信した情報を自動的に通知する機能の使用がユーザによって許可されていた場合に、電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記フィードバック判定部は、前記通信端末が省電力状態であり、且つ前記通信端末が受信した情報を自動的に通知する機能の使用が前記ユーザによって許可されていた場合に、前記通信端末が通知可能な状態であると判定してもよい。
この構成によれば、通信端末が省電力状態であり、且つ通信端末が受信した情報を自動的に通知する機能の使用がユーザによって許可されていた場合に、電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記フィードバック判定部は、前記運転設定変更時刻になった際に前記電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知するためのアプリケーションプログラムに対して、前記通信端末が受信した情報を自動的に通知する機能の使用が前記ユーザによって許可されていた場合に、前記通信端末が通知可能な状態であると判定してもよい。
この構成によれば、運転設定変更時刻になった際に電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知するためのアプリケーションプログラムに対して、通信端末が受信した情報を自動的に通知する機能の使用がユーザによって許可されていた場合に、電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記フィードバック判定部は、前記第1の操作部が前記ユーザによって操作されている場合に、前記通信端末が通知可能な状態であると判定してもよい。
この構成によれば、ユーザによって通信端末が操作されている場合に、電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記通信端末は、前記通信端末の周囲を撮影する撮影部と、前記撮影部による撮影で得られた画像に基づいて前記ユーザを認識する画像認識部と、をさらに備え、前記フィードバック判定部は、前記画像認識部によって前記ユーザが認識された場合に、前記通信端末が通知可能な状態であると判定してもよい。
この構成によれば、通信端末の周囲を撮影した画像に基づいてユーザが認識された場合に、電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記撮影部は、前記第1の操作部によって前記予約情報の入力が受け付けられる前に、前記ユーザの顔を撮影し、前記通信端末は、前記撮影部による撮影で得られた顔画像を予め記憶する画像記憶部をさらに備え、前記画像認識部は、前記撮影部による前記運転設定変更時刻の撮影で得られた前記画像から、前記画像記憶部に予め記憶されている前記顔画像に一致する前記ユーザを認識してもよい。
この構成によれば、予約情報の入力が受け付けられる前に、ユーザの顔が撮影される。通信端末の画像記憶部は、撮影で得られた顔画像を予め記憶する。運転設定変更時刻の撮影で得られた画像から、画像記憶部に予め記憶されている顔画像に一致するユーザが認識される。
したがって、運転設定変更時刻に撮影された画像から、予め記憶されているユーザの顔画像に一致するユーザを認識することができ、予約情報を入力したユーザに対して運転設定が変更されたことを確実に通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記通信端末は、前記通信端末の周囲の音声を示す音声情報を取得する音声取得部と、前記音声取得部によって取得された前記音声情報に基づいて前記ユーザを認識する音声認識部と、をさらに備え、前記フィードバック判定部は、前記音声認識部によって前記ユーザが認識された場合に、前記通信端末が通知可能な状態であると判定してもよい。
この構成によれば、通信端末の周囲の音声を示す音声情報に基づいてユーザが認識された場合に、電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記音声取得部は、前記第1の操作部によって前記予約情報の入力が受け付けられる前に、前記ユーザの音声情報を取得し、前記通信端末は、前記音声取得部によって取得された前記音声情報を予め記憶する音声記憶部をさらに備え、前記音声認識部は、前記音声取得部によって前記運転設定変更時刻に取得された前記音声情報から、前記音声記憶部に予め記憶されている前記音声情報に一致する前記ユーザを認識してもよい。
この構成によれば、予約情報の入力が受け付けられる前に、ユーザの音声を示す音声情報が取得される。通信端末の音声記憶部は、取得された音声情報を予め記憶する。運転設定変更時刻に取得された音声情報から、音声記憶部に予め記憶されている音声情報に一致するユーザが認識される。
したがって、運転設定変更時刻に取得された音声情報から、予め記憶されているユーザの音声情報に一致するユーザを認識することができ、予約情報を入力したユーザに対して運転設定が変更されたことを確実に通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記通信端末は、前記通信端末に加わった力を示す力学情報を取得するモーションセンサと、前記モーションセンサによって取得された前記力学情報に基づいて前記ユーザの動きを認識する動き認識部と、をさらに備え、前記フィードバック判定部は、前記動き認識部によって前記ユーザの動きが認識された場合に、前記通信端末が通知可能な状態であると判定してもよい。
この構成によれば、通信端末に加わった力を示す力学情報に基づいてユーザの動きが認識された場合に、電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記モーションセンサは、前記第1の操作部によって前記予約情報の入力が受け付けられる前に、前記ユーザの所定の動きを示す基準力学情報を取得し、前記通信端末は、前記モーションセンサによって取得された前記基準力学情報を予め記憶する動き記憶部をさらに備え、前記動き認識部は、前記モーションセンサによって前記運転設定変更時刻に取得された前記力学情報から、前記動き記憶部に予め記憶されている前記基準力学情報に一致する前記ユーザの動きを認識してもよい。
この構成によれば、予約情報の入力が受け付けられる前に、ユーザの所定の動きを示す基準力学情報が取得される。通信端末の動き記憶部は、取得された基準力学情報を予め記憶する。運転設定変更時刻に取得された力学情報から、動き記憶部に予め記憶されている基準力学情報に一致するユーザの動きが認識される。
したがって、運転設定変更時刻に取得されたユーザの所定の動きを示す力学情報から、予め記憶されているユーザの所定の動きを示す基準力学情報に一致するユーザの動きを認識することができ、予約情報を入力したユーザに対して運転設定が変更されたことを確実に通知することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記予約情報は、前記運転制御部の運転設定を変更する時刻である第1の運転設定変更時刻と、前記運転設定の変更内容とを含む第1の予約情報と、前記運転制御部の運転設定を変更する時刻である第2の運転設定変更時刻と、前記運転設定の変更内容とを含む第2の予約情報とを含み、前記第1の操作部は、前記第1の予約情報の入力を受け付け、前記第2の通信部は、前記第1の予約情報を前記電気機器へ送信し、前記第1の通信部は、前記通信端末によって送信された前記第1の予約情報を受信し、前記電気機器は、前記第2の予約情報の入力を受け付け、前記第2の予約情報を前記予約情報記憶部に記憶する第2の操作部をさらに備え、前記予約管理部は、前記第2の操作部によって前記第2の予約情報が入力された後に、前記第1の通信部によって前記第1の予約情報が受信され、前記第1の予約情報に含まれる前記第1の運転設定変更時刻が、前記第2の予約情報に含まれる前記第2の運転設定変更時刻よりも早い場合は、前記第2の予約情報に加えて前記第1の予約情報を前記予約情報記憶部に記憶し、前記フィードバック判定部は、前記第1の運転設定変更時刻になり、前記問い合わせ情報が受信されると、前記運転設定が変更されたことを前記通信端末が前記ユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定し、前記運転制御部は、前記第2の運転設定変更時刻になった場合、前記変更内容に従って前記運転設定を変更してもよい。
この構成によれば、予約情報は、運転制御部の運転設定を変更する時刻である第1の運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む第1の予約情報と、運転制御部の運転設定を変更する時刻である第2の運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む第2の予約情報とを含む。通信端末において、第1の予約情報の入力が受け付けられる。第1の予約情報が電気機器へ送信される。電気機器において、通信端末によって送信された第1の予約情報が受信される。また、電気機器において、第2の予約情報の入力が受け付けられる。第2の予約情報が予約情報記憶部に記憶される。第2の予約情報が入力された後に、第1の予約情報が受信され、第1の予約情報に含まれる第1の運転設定変更時刻が、第2の予約情報に含まれる第2の運転設定変更時刻よりも早い場合は、第2の予約情報に加えて第1の予約情報が予約情報記憶部に記憶される。第1の運転設定変更時刻になり、問い合わせ情報が受信されると、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定される。その後、第2の運転設定変更時刻になった場合、変更内容に従って運転設定が変更される。
したがって、第1の運転設定変更時刻において、運転設定が変更されたことをユーザへ通知不可能な状態であり、電気機器の運転設定が変更されなかったとしても、第2の運転設定変更時刻において、電気機器の運転設定を変更することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記予約管理部は、前記第1の予約情報に含まれる前記第1の運転設定変更時刻が、前記第2の予約情報に含まれる前記第2の運転設定変更時刻よりも遅い場合は、前記第2の予約情報を破棄して前記第1の予約情報を前記予約情報記憶部に記憶し、前記フィードバック判定部は、前記第1の運転設定変更時刻になり、前記問い合わせ情報が受信されると、前記運転設定が変更されたことを前記通信端末が前記ユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定してもよい。
この構成によれば、第1の予約情報に含まれる第1の運転設定変更時刻が、第2の予約情報に含まれる第2の運転設定変更時刻よりも遅い場合は、第2の予約情報が破棄されて第1の予約情報が予約情報記憶部に記憶される。第1の運転設定変更時刻になり、問い合わせ情報が受信されると、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定される。
したがって、通信端末を用いて入力された第1の予約情報に含まれる第1の運転設定変更時刻が、電気機器を用いて入力された第2の予約情報に含まれる第2の運転設定変更時刻よりも遅い場合は、第2の運転設定変更時刻よりも第1の運転設定変更時刻が優先されるので、第2の予約情報よりも後に入力された第1の予約情報に含まれる変更内容に従って電気機器の運転設定を変更することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記予約管理部は、前記通信端末に対して前記問い合わせ情報を送信した後、所定時間経過しても、前記通信端末から通知可能な状態であることを示す前記判定結果が受信されない場合は、前記運転設定変更時刻を前記所定時間経過後の時刻に変更して前記予約情報記憶部に記憶してもよい。
この構成によれば、通信端末に対して問い合わせ情報が送信された後、所定時間経過しても、通信端末から通知可能な状態であることを示す判定結果が受信されない場合は、運転設定変更時刻を所定時間経過後の時刻に変更して予約情報記憶部に記憶してもよい。
したがって、運転設定変更時刻において、通信端末から通知可能な状態であることを示す判定結果が受信されない場合であっても、運転設定変更時刻から所定時間経過後において、通信端末に対して問い合わせ情報が再度送信され、通信端末から通知可能な状態であることを示す判定結果が受信される可能性があり、運転設定変更時刻から所定時間経過後に電気機器の運転設定を変更することができる。
また、上記の遠隔制御システムにおいて、前記電気機器は、前記ユーザから前記予約情報の入力を受け付け、前記予約情報を前記予約情報記憶部に記憶する第2の操作部をさらに備え、前記予約情報記憶部に記憶されている前記運転設定変更時刻になった際に、前記運転設定変更時刻が前記第2の操作部によって入力されたものであると判断された場合、又は、前記運転制御部がすでに運転を開始していた場合、前記運転制御部は、前記変更内容に従って前記運転設定を変更し、前記予約情報記憶部に記憶されている前記運転設定変更時刻になった際に、前記運転設定変更時刻が前記通信端末から受信されたものであると判断され、かつ、前記運転制御部が運転を開始していない場合は、前記第1の通信部は、前記問い合わせ情報を前記通信端末へ送信してもよい。
この構成によれば、電気機器において、ユーザから予約情報の入力が受け付けられ、予約情報が予約情報記憶部に記憶される。予約情報記憶部に記憶されている運転設定変更時刻になった際に、運転設定変更時刻が電気機器において入力されたものであると判断された場合、又は、すでに電気機器の運転が開始されていた場合、変更内容に従って運転設定が変更される。また、予約情報記憶部に記憶されている運転設定変更時刻になった際に、運転設定変更時刻が通信端末から受信されたものであると判断され、かつ、電気機器の運転が開始されていない場合は、問い合わせ情報が通信端末へ送信される。
したがって、運転設定変更時刻が電気機器において入力された場合、又は、運転中において運転設定が変更される場合は、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザに通知可能であるか否かに拘わらず、変更内容に従って運転設定を変更することができる。また、運転設定変更時刻が通信端末から受信された場合、かつ、電気機器の運転が開始されていない場合は、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザに通知可能である場合に限り、変更内容に従って運転設定を変更することができる。
本開示の他の態様に係る遠隔制御方法は、電気機器と、前記電気機器とネットワークを介して通信可能に接続された通信端末とを備える遠隔制御システムにおける遠隔制御方法であって、ユーザから、前記電気機器の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、前記運転設定の変更内容とを含む予約情報の入力を受け付け、前記運転設定変更時刻を前記電気機器へ送信し、前記通信端末によって送信された前記予約情報を受信し、受信した前記予約情報を予約情報記憶に記憶し、前記運転設定変更時刻以後に、前記運転設定が変更されたことを前記通信端末が前記ユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定し、判定結果を前記電気機器へ送信し、送信された前記判定結果を受信し、前記判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、前記変更内容に従って前記運転設定を変更し、前記運転設定が変更されたことを示す変更通知情報を前記通信端末へ送信し、送信された前記変更通知情報を受信し、前記変更通知情報が受信されると、前記運転設定が変更されたことを前記ユーザへ通知する。
この構成によれば、ユーザから、電気機器の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む予約情報の入力が受け付けられる。運転設定変更時刻が電気機器へ送信される。通信端末によって送信された予約情報が受信される。受信された予約情報が予約情報記憶部に記憶される。運転設定変更時刻以後に、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定される。判定結果が電気機器へ送信される。送信された判定結果が受信される。判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、変更内容に従って運転設定が変更される。運転設定が変更されたことを示す変更通知情報が通信端末へ送信される。送信された変更通知情報が受信される。変更通知情報が受信されると、運転設定が変更されたことがユーザへ通知される。
したがって、電気機器の運転設定を変更する運転設定変更時刻以後に、電気機器の運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定され、判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、変更内容に従って電気機器の運転設定が変更され、運転設定が変更されたことがユーザへ通知されるので、ユーザに通知することなく、電気機器の運転設定が変更されることを防止することができる。
本開示の他の態様に係る遠隔制御プログラムは、電気機器とネットワークを介して通信可能に接続された通信端末により前記電気機器を遠隔制御する遠隔制御プログラムであって、前記通信端末が備えるコンピュータを、ユーザから、前記電気機器の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、前記運転設定の変更内容とを含む予約情報の入力を受け付ける操作部と、前記予約情報を前記電気機器へ送信する通信部と、前記電気機器の前記運転設定が変更されたことを前記ユーザへ通知するフィードバック通知部と、前記運転設定変更時刻以後に、前記運転設定が変更されたことを前記通信端末が前記ユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定するフィードバック判定部として機能させ、前記通信部は、前記フィードバック判定部の判定結果を前記電気機器へ送信するとともに、前記判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、前記運転設定が変更されたことを示す変更通知情報を前記電気機器から受信し、前記フィードバック通知部は、前記変更通知情報が受信されると、前記運転設定が変更されたことを前記ユーザへ通知する。
この構成によれば、ユーザから、電気機器の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む予約情報の入力が受け付けられる。運転設定変更時刻以後に、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定される。判定結果が電気機器へ送信される。判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、運転設定が変更されたことを示す変更通知情報が電気機器から受信される。変更通知情報が受信されると、運転設定が変更されたことがユーザへ通知される。
したがって、電気機器の運転設定を変更する運転設定変更時刻以後に、電気機器の運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定され、判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、変更内容に従って電気機器の運転設定が変更され、運転設定が変更されたことがユーザへ通知されるので、ユーザに通知することなく、電気機器の運転設定が変更されることを防止することができる。
本開示の他の態様に係る電気機器は、ネットワークを介して通信可能に接続された通信端末により遠隔制御される電気機器であって、前記電気機器の運転を制御する運転制御部と、前記運転制御部の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、前記運転設定の変更内容とを含む予約情報を記憶する予約情報記憶部と、前記予約情報を管理する予約管理部と、前記通信端末によって送信された前記予約情報を受信し、前記予約情報記憶部に記憶する通信部と、を備え、前記通信部は、前記運転設定変更時刻以後に、前記運転設定が変更されたことを前記通信端末が前記ユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定した判定結果を前記通信端末から受信し、前記判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、前記運転制御部は、前記変更内容に従って前記運転設定を変更し、前記通信部は、前記運転設定が変更されたことを示す変更通知情報を前記通信端末へ送信する。
この構成によれば、電気機器の運転が制御される。運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む予約情報が予約情報記憶部に記憶される。予約情報が管理される。通信端末によって送信された予約情報が受信され、予約情報記憶部に記憶される。運転設定変更時刻以後に、運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定した判定結果が通信端末から受信される。判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、変更内容に従って運転設定が変更される。そして、運転設定が変更されたことを通信端末に通知させるため、運転設定が変更されたことを示す変更通知情報が通信端末へ送信される。
したがって、電気機器の運転設定を変更する運転設定変更時刻以後に、電気機器の運転設定が変更されたことを通信端末がユーザへ通知可能な状態であるか否かが判定され、判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、変更内容に従って電気機器の運転設定が変更され、運転設定が変更されたことがユーザへ通知されるので、ユーザに通知することなく、電気機器の運転設定が変更されることを防止することができる。
以下本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
(遠隔制御システムの構成)
図1は、本開示の実施の形態1における遠隔制御システムの概略構成を示す図である。
本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1の運転設定変更時刻の設定対象となる電気機器としては、空気調和機器を例示する。
また、ここでは、電気機器の運転設定変更時刻の予約操作の一例として、電気機器の運転開始時刻の予約操作を例に説明する。
図1に示すように、遠隔制御システム1は、ユーザの住居500に設置される電気機器100と、第1の通信端末300Aと、第2の通信端末300Bとを備える。電気機器100は、通信アダプタ50に接続される。
なお、図1では、第1の通信端末300A及び第2の通信端末300Bの2つの通信端末を図示するが、通信端末の個数はこれに限定されるものではない。これらを個別に説明する必要のない場合は、通信端末300と総称する。
なお、1つの通信端末300は、通信アダプタ50を介して、複数の電気機器100を個別に遠隔制御してもよい。
また、複数の通信端末300は、1つの通信アダプタ50に接続された電気機器100を遠隔制御可能である。
住居500には、宅内通信ネットワークである無線LAN(Local Area Network)が整備されており、ルータ410は、広域通信ネットワーク420と、住居内の通信ネットワークとを中継する。
ルータ410は、広域通信ネットワーク420に接続され、広域通信ネットワーク420と住居内の通信ネットワークとを媒介する装置である。
無線LANの中継局400は、ルータ410に接続され、情報を無線の電波に変換する装置である。中継局400は、例えばWi−Fi(登録商標)アクセスポイントなどの端末である。
本開示の実施の形態1では、無線通信には、無線LAN規格の1つであるIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n、又はIEEE802.11acを利用する。もちろん、IEEE802.11以外の無線通信方式を利用してもよい。例えば、無線通信は、特定小電力無線、又はBluetooth(登録商標)などであってもよい。
なお、ルータ410と中継局400とは、同一の筐体に格納されていてもかまわない。
通信アダプタ50は、住居500に設置されており、中継局400及びルータ410を介することで、広域通信ネットワーク420に接続された各機器と通信可能となっている。
クラウドサーバ200は、広域通信ネットワーク420に接続されており、広域通信ネットワーク420、ルータ410、中継局400及び通信アダプタ50を介して、電気機器100と通信可能に接続されている。
またクラウドサーバ200は、広域通信ネットワーク420を介して通信端末300と通信可能に接続されている。
通信端末300と広域通信ネットワーク420とは、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、住居内又は公衆のWi−Fiアクセスポイントなどを利用して接続される。通信端末300は、広域通信ネットワーク420を介して、通信アダプタ50が接続された電気機器100を遠隔制御することができる。
なお、通信アダプタ50と通信端末300とはいずれも、無線通信又は有線通信の可能な端末であり、広域通信ネットワーク420を介することなく、中継局400を介して相互に通信することもできる。
なお、広域通信ネットワーク420は、例えばインターネットである。また、広域通信ネットワーク420は、電話回線網、移動体通信網、光回線網、衛星通信網、又はケーブルテレビの通信網などが利用されてもよい。
本実施の形態1において、電気機器100は、例えば空気調和機器である。電気機器100としては、例えば、空気清浄機、加湿器、除湿機、送風機、洗濯機、又は炊飯器等であってもよい。
通信アダプタ50は、広域通信ネットワーク420を介して通信端末300と情報を通信する電子機器である。なお、通信アダプタ50は、電気機器100以外の装置、例えば、冷蔵庫、洗濯機、調理器具、照明装置、給湯機器、撮影機器、各種AV機器、又は各種ロボット(例えば、掃除ロボット、家事支援ロボット、又は猫型ロボット等の愛玩ロボット)等にも接続でき、通信端末300と通信することができる。
なお、電気機器100と通信アダプタ50とは一体化された構成であってもよい。
本開示の実施の形態1においては、通信端末300は、例えばスマートフォンである。つまり、本実施の形態1では、スマートフォンを用いて空気調和機器を遠隔制御する構成について説明する。
(通信端末の構成)
次に、通信端末300の構成を、図2を参照しながら説明する。
図2は、本開示の実施の形態1における通信端末の構成を示す図である。図2に示すように、通信端末300は、制御部310、記憶部350、表示部360、通信部370、操作部380、マイク390、モーションセンサ392、カメラ395及びスピーカー398を備える。
制御部310は、通信端末300の各部の動作を制御する。制御部310は、例えば、CPU(中央演算処理装置)又は専用プロセッサなどの演算処理部などを含むコンピュータ装置により構成される。記憶部350は、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only memory)などに代表される半導体メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)などを含む。制御部310は、記憶部350に記憶される各種情報及び各種制御を実施するためのプログラム355を読み出して実行することで通信端末300の各部の動作を統括的に制御する。
プログラム355は、一般的には大別して二つの形態のプログラムを含む。
プログラム355は、広域通信ネットワーク420などを経由してクラウドサーバ200から取得(いわゆるダウンロード)できるアプリケーションプログラム356を含む。アプリケーションプログラム356は、通信端末300を提供する者とは別の者、例えばクラウドサーバ200を提供する者によって提供されていてもよい。
また、プログラム355は、通信端末300に予め記憶されており、一つ又は複数のアプリケーションプログラム356に対して共通的な機能を提供するオペレーティングシステム(OS)357を含む。代表的なオペレーティングシステム357としては、Android(登録商標)又はiOS(登録商標)などが挙げられる。
また、そのほかにも、オペレーティングシステム357は、Web(World Wide Web)ブラウザを含んでもよい。その場合は、通信部370は、HTML(Hyper Text Markup Language)又はJavascript(登録商標)で記載され、クラウドサーバ200に格納されたアプリケーションプログラム356を、広域通信ネットワーク420を介して取得し、制御部310は、取得したアプリケーションプログラム356を実行する。
なお、記憶部350は、予め一つ又は複数のアプリケーションプログラム356を記憶していてもよい。
また、通信端末300のオペレーティングシステム357は、広域通信ネットワーク420を介してその機能の一部又は全部をアップデートできてもよい。また、オペレーティングシステム357は、その一部又は全部をユーザによって削除できてもよい。
また、制御部310は、表示制御部320と、フィードバック判定部322と、通信制御部330とを備える。表示制御部320は、表示部360を制御する。通信制御部330は、通信部370を制御する。さらに、通信制御部330は、状態取得部340を備える。状態取得部340は、電気機器100の動作状態を示す情報(動作情報)を取得する。
通信部370は、広域通信ネットワーク420を介した通信と、狭域通信ネットワークの中継局400を介した装置間の相互通信とを行う。
表示部360は、制御部310の表示制御部320からの指示に応じてユーザに提示するための各種情報を表示する。本開示の実施の形態では、図4〜図9に示すように、表示部360は、状態取得部340が取得した電気機器100の運転状況を表示する。
操作部380は、ユーザからの入力を受け付け、入力情報を制御部310に伝達する。操作部380は、電気機器100の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻の入力をユーザから受け付ける。通信部370は、操作部380によって入力された運転設定変更時刻を電気機器100へ送信する。
表示部360は、電気機器100の運転設定が変更されたことをユーザへ通知する。
フィードバック判定部322は、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定する。通信部370は、フィードバック判定部322の判定結果を電気機器100へ送信する。
また、通信部370は、電気機器100の運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザへ通知可能であるか否かを問い合わせるための問い合わせ情報を電気機器100から受信する。フィードバック判定部322は、問い合わせ情報が受信されると、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザへ通知可能な状態であるか否かを判定する。
また、通信部370は、電気機器100の運転設定が変更されたことを示す変更通知情報を電気機器100から受信する。表示部360は、変更通知情報が受信されると、運転設定が変更されたことをユーザへ通知する。
マイク390は、通信端末300の周囲で発生する音声情報を取得する。
モーションセンサ392は、通信端末300に加えられた力の向き及び方向、速度又は加速度といった物理的な動きに関する力学情報を取得する。モーションセンサ392は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、又は圧力センサなどで構成されていてもよい。
カメラ395は、通信端末300の周囲を撮影する。カメラ395は、通信端末300の周囲の光学的な画像情報を取得する。カメラ395は、例えば、CCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサ、又はフォトダイオードなどの撮像素子で構成される。
スピーカー398は、音声を出力する。
通信端末300は、例えば、スマートフォンではなく、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、腕時計型の携帯機器、又は携帯型ゲーム機により構成されていてもよい。
なお、本実施の形態1において、操作部380が第1の操作部の一例に相当し、通信部370が第2の通信部の一例に相当し、表示部360がフィードバック通知部の一例に相当し、フィードバック判定部322がフィードバック判定部の一例に相当する。
(電気機器の構成)
次に、電気機器100の構成について、図3を参照しながら説明する。
図3は、本開示の実施の形態1における電気機器の構成を示す図である。図3に示すように、電気機器100は、運転制御部110、記憶部130、動力部140、電源部150、表示部160、操作部170及び予約管理部180を備える。電気機器100は、例えば空気調和機器である。また、電気機器100は、通信アダプタ50に接続されている。
運転制御部110は、電気機器100の各部の動作を制御する。運転制御部110は、例えば、CPU又は専用プロセッサなどの演算処理部などを含むコンピュータ装置により構成される。記憶部130は、RAM又はROMなどに代表される半導体メモリなどを含む。運転制御部110は、記憶部130に記憶される各種情報及び各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで電気機器100の各部の動作を統括的に制御する。運転制御部110は、電気機器100の運転を制御する。
また、運転制御部110は、電気機器100の各種モードを設定するモード設定部120を備える。記憶部130は、電気機器100において用いられる各種情報を記憶する。
記憶部130は、運転制御部110の運転設定を変更する時刻である運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む予約情報を記憶する。
動力部140は、運転制御部110による制御の下、電気機器100の各種運転動作を実行する。運転動作の例としては、空気調和運転が挙げられる。本開示の実施の形態1のように電気機器100が空気調和機器である場合、空気調和運転は、冷房運転、暖房運転、除湿運転及び送風運転などを含む。また、電気機器100が空気清浄機能を有する場合、空気調和運転は、さらに空気清浄運転を含む。
また、電気機器100が空気清浄機である場合、空気調和運転は、空気清浄運転を含む。また、電気機器100が加湿機能を有する場合、空気調和運転は、さらに加湿兼用空気清浄運転を含む。なお、これらは空気調和運転の例示であり、これらに限定されるものではない。
電源部150は、運転制御部110からの指示に基づき動力部140の電源のON(閉路)又はOFF(開路)を行う。
表示部160は、電気機器100の運転状況を表示する。表示部160は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)で構成され、発光ダイオードを点灯させることで動力部140が運転中であることを示す。
操作部170は、電気機器100に対するユーザからの操作を受け付ける。操作部170は、動力部140の運転設定を変更するためのボタン、動力部140の運転設定変更時刻を設定するためのボタンを含む。操作部170は、この他にも、運転種別(冷房運転、暖房運転、除湿運転又は送風運転)、設定温度、風向、又は風量などを設定できるボタンを含んでもよい。
また、操作部170でユーザからの操作を受け付ける部品は、ユーザからの操作を受け付けることが可能であれば、ボタンとは別の部品を用いてもかまわない。例えば、液晶タッチパネルの特定の領域が押された場合にユーザからの操作を受け付けてもよいし、音声認識により特定の音声が認識された場合にユーザからの操作を受け付けてもよい。
なお、操作部170は、電気機器100と物理的に一体に構成されてもよいし、赤外線リモートコントローラのように電気機器100とは物理的に一体に構成されなくてもよく、電気機器100から数メートル以内の近距離にある場合のみ電気機器100を操作できるように構成されていてもよい。
特に、電気機器100はユーザから物理的に手が届かないような高所に備え付けられることがある。そのため、操作部170は、赤外線リモートコントローラで構成されてもよい。
通信アダプタ50は、広域通信ネットワーク420を介して通信端末300より受信した電気機器100に対する命令を電気機器100に伝達する。通信アダプタ50は、通信端末300によって送信された予約情報を受信し、受信した予約情報を記憶部130に記憶する。
予約管理部180は、予約情報を管理する。予約管理部180は、記憶部350に記憶されている運転設定変更時刻になった場合、運転設定変更時刻が通信端末300から受信されたものであるか否かを判断する。運転設定変更時刻が通信端末300から受信されたものであると判断された場合、通信アダプタ50は、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザへ通知可能であるか否かを問い合わせるための問い合わせ情報を通信端末300へ送信する。
また、通信アダプタ50は、通信端末300によって送信された判定結果を受信する。判定結果が通知可能な状態であることを示す場合、運転制御部110は、変更内容に従って運転設定を変更する。通信アダプタ50は、運転設定が変更されたことを示す変更通知情報を通信端末300へ送信する。
なお、本開示の実施の形態1では電気機器100は空気調和機器であるが、空気調和機器の室外機については図示および説明を省略する。
また、本実施の形態1において、運転制御部110が運転制御部の一例に相当し、記憶部130が予約情報記憶部の一例に相当し、予約管理部180が予約管理部の一例に相当し、通信アダプタ50が第1の通信部及び通信部の一例に相当し、操作部170が第2の操作部の一例に相当する。
(通信端末に表示される画面の説明)
まず、通信端末300にて電気機器100の運転設定変更時刻の予約操作を行う際に、通信端末300の表示部360に表示される情報(画面)について、図4〜図9に示す例を用いて説明する。
図4は、遠隔制御対象である電気機器を選択させる情報を示す機器選択画面の一例を示す図である。
図4に示す例では、通信端末300の遠隔制御対象である電気機器100は2つ存在するため、表示部360には2台のエアコンの名称が表示されている。複数の電気機器が遠隔制御対象である場合、つまり、ある通信端末300と複数の電気機器とが対応付けられている場合、機器選択画面には、通信端末300に対応付けられた全ての電気機器を示すアイコンが表示される。
機器選択画面に表示された遠隔制御対象である電気機器100に対応するアイコンがユーザによって押下される(タップされる)ことで電気機器100が選択される。遠隔制御対象である電気機器100が選択された場合、表示部360は、図5に示す予約設定画面を表示する。
図5は、遠隔制御対象である電気機器の運転設定を入力させる情報を示す予約設定画面の一例を示す図である。図5に示すように、通信端末300の表示部360は、ユーザによって選択された電気機器100の予約設定画面を表示する。
予約設定画面は、ユーザが電気機器100の運転設定変更時刻を含む予約情報を設定し、予約情報を送信するための画面である。予約設定画面には、電気機器100に対する予約情報を設定するための操作エリア360bが設定されている。操作エリア360bには、運転設定変更時刻を入力するための入力欄701が備えられている。また、操作エリア360bには、冷房、暖房又は除湿といった運転種別を入力するための入力欄702、設定温度を入力するための入力欄703、及び風量を入力するための入力欄704が含まれていてもよい。また、操作エリア360bには、入力された予約情報を送信するための設定送信ボタン1040が含まれる。
ユーザにより予約設定画面にて予約情報が設定され、予約設定画面内の設定送信ボタン1040がユーザによって押下されると、表示部360は、図6に示す確認画面を表示する。
図6は、遠隔制御対象である電気機器の運転設定を確認させる情報を示す確認画面の一例を示す図である。図6に示すように、表示部360は、ユーザに対して予約情報を確認させるための確認画面を表示する。確認画面には、ユーザによって入力された予約情報と、予約情報を確定させるためのOKボタン1060とが表示される。
そして、確認画面内のOKボタン1060がユーザによって押下されると、通信端末300の通信部370は、電気機器100に対する予約情報を電気機器100に送信する。
次に、通信端末300の通信部370は、電気機器100から予約情報に対する応答信号を受信する。応答信号が受信されると、表示部360は、図7に示す予約完了画面を表示する。
図7は、遠隔制御対象である電気機器の運転設定の予約を完了させる情報を示す予約完了画面の一例を示す図である。図7に示すように、表示部360は、電気機器100の運転設定の予約が完了したことを通知するための予約完了画面を表示する。
なお、予約完了画面には、予約された運転設定変更時刻、運転モード、設定温度又は風量などの予約情報が表示されてもよい。また、予約完了画面には、ユーザによって入力された予約情報と、運転設定の予約を終了するためのOKボタン1080とが表示される。予約完了画面内のOKボタン1080がユーザによって押下されると、表示部360は、運転設定の予約を終了する。
次に、現在時刻が運転設定変更時刻に到達した際に、電気機器100の運転設定が変更された場合、通信端末300の表示部360は、図8に示す運転変更通知画面を表示する。
図8は、遠隔制御対象である電気機器の運転設定が変更されたことを通知する情報を示す運転変更通知画面の一例を示す図である。図8に示すように、表示部360は、電気機器100の運転設定が変更されたこと、すなわち、電気機器100の運転が開始されたことを通知するための運転変更通知画面を表示する。
なお、図8では、表示部360は、ポップアップ型の運転変更通知画面を表示しているが、本開示は特にこれに限定されず、例えば図9に示すような縦ロール型の運転変更通知画面を表示してもよい。
図9は、遠隔制御対象である電気機器の運転設定が変更されたことを通知する情報を示す運転変更通知画面の他の例を示す図である。図9に示すように、表示部360は、電気機器100の運転設定が変更されたこと、すなわち、電気機器100の運転が開始されたことを通知するための運転変更通知画面を表示する。運転変更通知画面では、電気機器100の運転設定が変更されたことを示すメッセージが画面の上方から下方に向かって表示される。
また、通信端末300のスピーカー398は、現在時刻が運転設定変更時刻に到達した際に、電気機器100の運転設定が変更された場合、報知音を鳴動させてもよい。報知音を鳴動させることで、よりユーザに電気機器100の運転が開始されたことを気づかせることができる。この場合、スピーカー398がフィードバック通知部の一例に相当する。
ユーザは、電気機器の運転設定が変更されたことを通知するための運転変更通知画面を見ることで、予約した時刻に電気機器の運転設定が変更されたことを知ることができる。
また、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したが、電気機器100の運転設定が変更されなかった場合は、通信端末300の表示部360は、運転設定が変更されなかったことを通知するための変更不可通知画面を表示する。なお、変更不可通知画面の説明は後述する。
(遠隔操作による運転設定変更時刻の予約処理)
次に、ユーザが、通信端末300を用いて、電気機器100の運転設定変更時刻を遠隔操作によって設定する場合における、遠隔制御システム1の予約処理について、図10を参照しながら説明する。
図10は、本開示の実施の形態1において、遠隔制御システムの通信端末による予約処理を説明するためのフローチャートである。
まず、通信端末300の表示部360は、図5に示す予約設定画面を表示する(ステップS1)。
次に、操作部380は、ユーザによる電気機器100への運転設定変更時刻の入力を受け付ける(ステップS2)。このとき、操作部380は、運転設定変更時刻だけでなく、運転設定の変更内容の入力を受け付けてもよい。
次に、通信部370は、運転設定変更時刻を含む予約情報を電気機器100へ送信する(ステップS3)。予約情報は、電気機器100の運転設定を変更する時刻を示す運転設定変更時刻を含む。また、予約情報は、運転設定変更時刻に加えて、冷房、暖房又は除湿などの運転種別、設定温度、風向、又は風量などの電気機器100に設定する変更内容を示す情報を含んでもよい。
また、運転設定の変更内容は、電気機器100を電源オフ状態から電源オン状態に変更する運転設定の変更を含むことが好ましい。すなわち、電気機器100を電源オフ状態から電源オン状態に変更する場合、電源部150から各部へ電力が供給されることになる。そのため、運転設定の変更をユーザに通知することができる場合、電気機器100を電源オフ状態から電源オン状態に変更することが好ましい。また、運転設定の変更をユーザに通知することができない場合、電気機器100を電源オフ状態から電源オン状態に変更しないことが好ましい。
次に、電気機器100の通信アダプタ50は、通信端末300によって送信された予約情報を受信する(ステップS11)。
次に、予約管理部180は、運転設定変更時刻を含む予約情報を記憶部130に記憶する(ステップS12)。なお、予約情報が、運転設定変更時刻に加えて、冷房、暖房又は除湿などの運転種別、設定温度、風向、又は風量などの変更内容を示す情報を含む場合は、予約管理部180は、運転設定変更時刻及び変更内容を含む予約情報を記憶部130に記憶してもよい。
次に、予約管理部180は、運転設定変更時刻が遠隔操作によって予約されたか否かを示す遠隔操作フラグを有効に設定する(ステップS13)。なお、遠隔操作フラグは、有効に設定された場合、運転設定変更時刻が遠隔操作によって予約されたことを示し、無効に設定された場合、運転設定変更時刻が電気機器100への直接操作によって予約されたことを示す。予約管理部180は、有効に設定した遠隔操作フラグを記憶部130に記憶する。
次に、通信アダプタ50は、予約を受け付けたことを示す応答信号を、通信端末300へ送信する(ステップS14)。
次に、通信端末300の通信部370は、電気機器100によって送信された応答信号を受信する(ステップS4)。
次に、制御部310は、運転設定変更時刻を含む予約情報を記憶部350に記憶する(ステップS5)。なお、予約情報が、運転設定変更時刻に加えて、冷房、暖房又は除湿などの運転種別、設定温度、風向、又は風量などの変更内容を示す情報を含む場合は、制御部310は、運転設定変更時刻及び変更内容を含む予約情報を記憶部350に記憶してもよい。
次に、制御部310は、運転設定変更時刻が遠隔操作によって予約されたか否かを示す遠隔操作フラグを有効に設定する(ステップS6)。制御部310は、有効に設定した遠隔操作フラグを記憶部350に記憶する。
次に、表示部360は、運転設定変更の予約が完了したことをユーザに通知するための予約完了画面を表示する(ステップS7)。例えば、表示部360は、図7に示すように、運転設定変更時刻と、運転種別及び設定温度などの変更内容とを含む予約完了画面を表示する。
(直接操作による運転設定変更時刻の予約処理)
次に、ユーザが、電気機器100の運転設定変更時刻を、電気機器100に備わった操作部170を直接操作して設定する場合における、遠隔制御システム1の予約処理について、図11を参照しながら説明する。
図11は、本開示の実施の形態1において、遠隔制御システムの電気機器による予約処理を説明するためのフローチャートである。
まず、電気機器100の操作部170は、ユーザによる電気機器100への運転設定変更時刻の入力を受け付ける(ステップS21)。操作部170は、入力された予約情報を予約管理部180に出力する。予約情報は、電気機器100の運転設定を変更する時刻を示す運転設定変更時刻を含む。また、予約情報は、運転設定変更時刻に加えて、冷房、暖房又は除湿などの運転種別、設定温度、風向、又は風量などの電気機器100に設定する変更内容を示す情報を含んでもよい。
次に、予約管理部180は、操作部170によって入力された予約情報を記憶部130に記憶する(ステップS22)。なお、予約情報が、運転設定変更時刻に加えて、冷房、暖房又は除湿などの運転種別、設定温度、風向、又は風量などの変更内容を示す情報を含む場合は、予約管理部180は、運転設定変更時刻及び変更内容を含む予約情報を記憶部130に記憶してもよい。
次に、予約管理部180は、記憶部130に記憶されている遠隔操作フラグが有効に設定されているか否かを判断する(ステップS23)。ここで、記憶部130に記憶されている遠隔操作フラグが有効に設定されていると判断された場合(ステップS23でYES)、通信アダプタ50は、予約情報が電気機器100によって変更されたことを示す予約変更信号を、通信端末300へ送信する(ステップS24)。
一方、記憶部130に記憶されている遠隔操作フラグが有効に設定されていないと判断された場合、すなわち、記憶部130に記憶されている遠隔操作フラグが無効に設定されていると判断された場合(ステップS23でNO)、予約処理を終了する。
次に、予約管理部180は、運転設定変更時刻が遠隔操作によって予約されたか否かを示す遠隔操作フラグを無効に設定する(ステップS25)。予約管理部180は、無効に設定した遠隔操作フラグを記憶部130に記憶する。
次に、通信端末300の通信部370は、電気機器100によって送信された予約変更信号を受信する(ステップS31)。なお、予約変更信号は、電気機器100によって変更された予約情報を含んでもよく、制御部310は、記憶部350に記憶されている予約情報を、電気機器100から受信した予約情報に更新してもよい。また、予約変更信号を受信した場合、制御部310は、記憶部350に記憶されている予約情報を破棄してもよい。
次に、制御部310は、記憶部350に記憶されている遠隔操作フラグを有効から無効に設定する(ステップS32)。
次に、表示部360は、電気機器100の操作部170をユーザが直接操作したことで、通信端末300で入力設定した運転設定変更時刻が変更されたことをユーザに通知するための予約変更通知画面を表示する(ステップS33)。
すなわち、記憶部130に記憶されている遠隔操作フラグが有効から無効に設定されるということは、事前にユーザが通信端末300を用いて、遠隔操作にて設定されていた運転設定変更時刻が変更されることを意味する。そのため、運転設定変更時刻が変更されたことをユーザへ通知することが好ましい。
本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システムによれば、通信端末300により予約された運転設定時刻が電気機器100によって変更されたことを、通信端末300を用いて予約したユーザに通知することができる。
(予約実行処理)
次に、現在時刻が、ユーザが設定した運転設定変更時刻に到達したタイミングで実行される、遠隔制御システム1の予約実行処理について、図12及び図13を参照しながら説明する。
図12は、本開示の実施の形態1において、遠隔制御システムによる予約実行処理を説明するための第1のフローチャートであり、図13は、本開示の実施の形態1において、遠隔制御システムによる予約実行処理を説明するための第2のフローチャートである。
まず、通信端末300の制御部310は、記憶部350に記憶されている遠隔操作フラグが有効に設定されているか否かを判断する(ステップS41)。ここで、遠隔操作フラグが有効に設定されていないと判断された場合、すなわち、遠隔操作フラグが無効に設定されていると判断された場合(ステップS41でNO)、定期的にステップS41の処理を繰り返し行う。
一方、遠隔操作フラグが有効に設定されていると判断された場合(ステップS41でYES)、制御部310は、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したか否かを判断する(ステップS42)。ここで、現在時刻が運転設定変更時刻に到達していないと判断された場合(ステップS42でNO)、ステップS41の処理に戻る。
一方、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したと判断された場合(ステップS42でYES)、制御部310は、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知可能であるか否かを確認するための疎通確認信号を電気機器100から受信したか否かを判断する(ステップS43)。ここで、疎通確認信号を電気機器100から受信したと判断された場合(ステップS43でYES)、ステップS61の処理に移行する。
一方、疎通確認信号を電気機器100から受信していないと判断された場合(ステップS43でNO)、制御部310は、所定時間経過したか否かを判断する(ステップS44)。ここで、所定時間経過していないと判断された場合(ステップS44でNO)、ステップS43の処理に戻る。
通信端末300のステップS41〜ステップS44の処理に並行して、電気機器100の予約管理部180は、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したか否かを判断する(図13のステップS51)。ここで、現在時刻が運転設定変更時刻に到達していないと判断された場合(ステップS51でNO)、ステップS51の処理を定期的に繰り返し実行する。
一方、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したと判断された場合(ステップS51でYES)、予約管理部180は、記憶部130に記憶されている遠隔操作フラグが有効に設定されているか否かを判断する(ステップS52)。ここで、遠隔操作フラグが有効に設定されていないと判断された場合、すなわち、遠隔操作フラグが無効に設定されていると判断された場合(ステップS52でNO)、運転制御部110は、動力部140の運転設定を変更し(ステップS54)、予約実行処理を終了する。
より具体的には、予約管理部180は、遠隔操作フラグが無効に設定されていると判断すると、電気機器100の運転設定の変更を指示する運転設定変更指示を運転制御部110へ出力する。運転制御部110は、予約管理部180から運転設定変更指示情報が入力されると、動力部140の運転設定を変更する。なお、運転制御部110は、予約管理部180に対して電気機器100の現在の運転状況を出力してもよい。予約管理部180は、運転制御部110から入力された運転状況を、必要に応じて、表示部160に表示してもよい。動力部140の運転設定が変更されることにより、予約された変更内容で、電気機器100の運転が行われる。
一方、遠隔操作フラグが有効に設定されていると判断された場合(ステップS52でYES)、通信アダプタ50は、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知可能であるか否かを確認するための疎通確認信号を通信端末300へ送信する(ステップS53)。
次に、通信端末300の通信部370は、電気機器100によって送信された疎通確認信号を受信する(ステップS61)。
次に、フィードバック判定部322は、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知可能であるか否かを判定するフィードバック通知判定処理を実行する(ステップS62)。なお、フィードバック通知判定処理については、後述する。
次に、フィードバック判定部322は、フィードバック通知判定処理の結果、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知可能であるか否かを判断する(ステップS63)。ここで、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知可能であると判断された場合(ステップS63でYES)、通信部370は、通信端末300がユーザにフィードバック通知可能であることを示す応答信号を電気機器100へ送信する(ステップS64)。
なお、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知できないと判断された場合(ステップS63でNO)、通信部370は、通信端末300がユーザにフィードバック通知可能であることを示す応答信号を送信せずに、ステップS65の処理へ移行する。ステップS65の処理については、後述する。
次に、電気機器100の通信アダプタ50は、通信端末300によって送信された応答信号を受信する(ステップS55)。予約管理部180は、通信アダプタ50によって応答信号が受信されると、電気機器100の運転設定の変更を指示する運転設定変更指示を運転制御部110へ出力する。なお、運転設定変更指示は、予約管理部180が記憶した予約情報に基づき、ユーザが設定した設定温度、運転種別、風向、又は風量などの変更内容を含むことが好ましい。
なお、疎通確認信号を送信してから所定時間が経過しても応答信号が受信されない場合、運転制御部110は、運転設定を変更せずに、予約実行処理を終了してもよい。
次に、運転制御部110は、予約管理部180から運転設定変更指示が入力されると、動力部140の運転設定を変更する(ステップS56)。運転制御部110は、例えば、運転設定変更指示に従って電気機器100の運転を開始する。運転制御部110は、電気機器100の現在の運転状況を通信アダプタ50へ出力する。運転状況は、電気機器100の運転設定が変更されたか否かを示す情報を含む。また、運転状況は、設定温度、運転種別、風向、又は風量等の詳細な運転状況を含んでもよい。
次に、通信アダプタ50は、運転制御部110から運転状況が入力されると、運転状況を通信端末300へ送信する(ステップS57)。
次に、通信端末300の通信部370は、電気機器100によって送信された運転状況を受信する(ステップS66)。
次に、表示部360は、図8に示すように、電気機器100の運転設定が変更されたことをユーザに通知するための運転変更通知画面を表示する(ステップS67)。このとき、運転変更通知画面は、受信した電気機器100の運転状況を含む。
以上が、通信端末300が疎通確認信号を受信し、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知可能であると判断された場合に実行される遠隔制御システム1の予約実行処理である。
本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1によれば、現在時刻が運転設定変更時刻に到達した際に、ユーザが遠隔操作によって運転設定変更時刻を設定しており、且つ運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザに通知可能である場合に限り、電気機器100の運転設定が変更される。これにより、ユーザは、ユーザが予約した時刻に、電気機器100の運転設定が変更されたことを確認することができるため、ユーザに安心感を提供することができる。
また、ユーザが電気機器100を直接操作することによって、運転設定変更時刻が設定された場合は、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知できるか否かにかかわらず、電気機器100の運転設定が変更される。このように、本実施の形態1にかかる遠隔制御システム1では、ユーザが遠隔操作しなかった場合には、運転設定が変更されたことがユーザに通知されないので、ユーザに与える煩わしさを抑制することができる。
次に、通信端末300が疎通確認信号を受信できなかった場合の遠隔制御システム1の予約実行処理について説明する。
図12のステップS43において疎通確認信号を電気機器100から受信していないと判断され、かつステップS44において所定時間経過したと判断された場合(ステップS44でYES)、表示部360は、運転設定が変更されなかったことを通知するための運転失敗通知画面を表示する(ステップS45)。
図14は、運転設定が変更されなかったことを通知するための運転失敗通知画面の一例を示す図である。所定時間経過しても疎通確認信号が受信されない場合、表示部360は、図14に示す運転失敗通知画面を表示する。
このとき、運転失敗通知画面は、電気機器100が運転設定を変更しなかった旨を示す情報に加えて、通信端末300が疎通確認信号を受信できなかった原因を示す情報を含むことが好ましい。
例えば、通信端末300が電波の届かない場所にあり、広域通信ネットワーク420に接続していない場合は、通信端末300は、電気機器100から疎通確認信号を受信できないことがある。
そこで、表示部360は、通信端末300が電波の届かない場所にあり、電気機器100と通信できないため、電気機器100の運転設定を変更しなかったことを示す文言を運転失敗通知画面上に表示してもよい。
また、このとき、表示部360は、電気機器100が運転設定を変更しなかった旨を示す情報に加えて、ユーザに電気機器100の遠隔操作を促すための文言を表示してもよい。例えば、表示部360は、運転失敗通知画面に、通信端末300を通信可能な場所に移動させて、電気機器100を制御することを確認するための文言と、ユーザの応答を受け付けるためのYESボタン1050及びNOボタン1051とを表示する。
運転失敗通知画面においてユーザによってYESボタン1050が押下された場合は、表示部360は、電気機器100を遠隔操作するための運転設定画面を表示部360へ表示する。
図15は、電気機器を遠隔操作するための運転設定画面の一例を示す図である。
ここで、運転設定画面には、電気機器100に運転設定の変更を指示するためのボタンが含まれている。
なお、運転設定画面には、電気機器100に運転設定の変更を指示するためのボタンに加えて、冷房運転、暖房運転又は除湿運転などの運転種別、設定温度、又は風量を含む情報が表示されていてもよい。
また、通信端末300が通信機能をオフにするモード(いわゆる、機内モード)に設定されており、外部と通信できない場合は、表示部360は、電気機器100が運転設定を変更しなかった理由として、通信端末300が機内モードに設定されていたため、電気機器100と通信できず、電気機器100の運転設定を変更しなかったことを運転失敗通知画面に表示してもよい。また、表示部360は、運転失敗通知画面に、通信端末300の機内モードを解除させて、電気機器100を制御することを確認するための文言と、ユーザの応答を受け付けるためのYESボタン1050及びNOボタン1051とを表示してもよい。
また、通信端末300が電池の残量が少ないため省電力モードに設定されており、電波を発することができない場合は、表示部360は、電気機器100が運転設定を変更しなかった理由として、通信端末300が省電力モードに設定されており、電池の残量が少ないため、電気機器100と通信できず、電気機器100の運転設定を変更しなかったことを運転失敗通知画面に表示してもよい。また、表示部360は、運転失敗通知画面に、通信端末300を充電させて、電気機器100を制御することを確認するための文言と、ユーザの応答を受け付けるためのYESボタン1050及びNOボタン1051とを表示してもよい。
図15に示す電気機器を遠隔操作するための運転設定画面を表示中に、ユーザによって運転開始を指示するボタン1040bが押下されると、遠隔制御システム1は、再操作処理を行う。ここで、遠隔制御システム1による再操作処理について説明する。
図12のステップS45において運転失敗通知画面が表示された後、操作部380は、ユーザから、電気機器100に運転設定の変更を指示するための運転設定変更指示の入力操作を受け付ける(ステップS46)。すなわち、表示部360は、図15に示す運転設定画面を表示し、操作部380は、運転設定画面において、設定温度、運転種別、風向、又は風量などの変更内容を含む運転設定変更指示の入力を受け付ける。
次に、通信部370は、操作部380によって入力された運転設定変更指示を電気機器100へ送信する(ステップS47)。
次に、通信アダプタ50は、通信端末300によって送信された運転設定変更指示を受信する(ステップS71)。通信アダプタ50は、電気機器100の運転設定の変更を指示する運転設定変更指示を運転制御部110へ出力する。
なお、本実施の形態1では、運転失敗通知画面が表示された後、運転設定変更指示のユーザによる入力を受け付けているが、本開示は特にこれに限定されず、運転失敗通知画面が表示された後、予約実行処理を終了してもよい。
次に、運転制御部110は、通信アダプタ50から運転設定変更指示が入力されると、動力部140の運転設定を変更する(ステップS56)。運転制御部110は、例えば、運転設定変更指示に従って電気機器100の運転を開始する。運転制御部110は、電気機器100の現在の運転状況を通信アダプタ50へ出力する。運転状況は、電気機器100の運転設定が変更されたか否かを示す情報を含む。また、運転状況は、設定温度、運転種別、又は風向を含んでもよい。
次に、通信アダプタ50は、運転制御部110から運転状況が入力されると、運転状況を通信端末300へ送信する(ステップS57)。
次に、通信端末300の通信部370は、電気機器100によって送信された運転状況を受信する(ステップS66)。
次に、表示部360は、図8に示すように、電気機器100の運転設定が変更されたことをユーザに通知するための運転変更通知画面を表示する(ステップS67)。このとき、運転変更通知画面は、受信した電気機器100の運転状況を含む。
本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1によれば、通信端末300が、例えば、電波が届かない場所にあり、電気機器100の運転設定の変更を通信端末300へフィードバック通知できない場合は、電気機器100の運転設定は変更されない。
これにより、ユーザに通知されることなく、電気機器100の運転設定が変更されることを防止することができる。
また、これにより、通信端末300が、電気機器100の運転設定が変更されることをフィードバック通知できない場合に、運転設定が変更されることを通知できないことを表示画面に表示することで、ユーザに対して運転設定が変更されることを通知できない状況を早期に知らせることができ、また、即座に復旧のための再操作を促すことができる。
次に、通信端末300が、電気機器100から疎通確認信号を受信したにもかかわらず、図13のステップS63においてフィードバック通知判定処理において、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知できないと判断された場合の遠隔制御システム1の処理について説明する。
図13のステップS63において、電気機器100から疎通確認信号を受信したにもかかわらず、電気機器100の運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザにフィードバック通知できないと判断された場合(ステップS63でNO)、表示部360は、電気機器100の運転設定が変更されたことをフィードバック通知できないことを示すフィードバック通知不可画面を表示する(ステップS65)。
図16は、電気機器の運転設定が変更されたことをフィードバック通知できないことを示すフィードバック通知不可画面の一例を示す図である。
例えば、図16に示すように、表示部360は、「運転設定変更の時刻となりましたが、お使いの通信端末が、エアコンの運転状況を表示できない設定となっていたため、エアコンの運転を開始しませんでした。」といった文言をフィードバック通知不可画面に表示する。
また、図14の運転失敗通知画面と同様に、表示部360は、電気機器100の再操作を促すための通知をフィードバック通知不可画面に表示することが好ましい。例えば、表示部360は、フィードバック通知不可画面に「もう一度、エアコンを制御しますか?」という文言と、ユーザの応答を受け付けるためのYESボタン及びNOボタンとを表示する。
通信端末300は、フィードバック通知不可画面においてユーザによりYESボタンが押下されたことを検知すると、図12のステップS46の処理以降の再操作処理を行う。すなわち、図13のステップS65においてフィードバック通知不可画面が表示された後、操作部380は、ユーザから、電気機器100に運転設定の変更を指示するための運転設定変更指示の入力操作を受け付ける(ステップS46)。再操作処理によって、通信端末300が電気機器100の運転状況を受信できた場合は、運転変更通知画面が表示される(図13のステップS67)。
次に、図13のステップS62におけるフィードバック通知判定処理について説明する。
フィードバック判定部322は、ユーザにより、オペレーティングシステム357に設定された内容が、フィードバック通知を可能とする条件を満たさなかった場合、ステップS62において、フィードバック通知不可能と判定する。
一例として、図17を参照しながら、通信端末300が、オペレーティングシステム357に備えられた通知機能を使って、ユーザに対してフィードバック通知可能であるか否かを判定するフィードバック通知判定処理について説明する。
図17は、本開示の実施の形態1において、図13のステップS62におけるフィードバック通知判定処理について説明するためのフローチャートである。
OSの通知機能は、通信端末300が、アプリケーションプログラム356がユーザに対して通知する内容を、現在の表示画面に割り込んで重畳して表示する機能のことである。
また、OSの他の通知機能としては、通信端末300が省電力状態(スリープ状態)であり、画面に何も表示されていない状態であっても、画面にアプリケーションプログラム356がユーザに対して通知する内容を通知する機能がある。
OSの通知機能の例としては、例えば、Androidの“Notification”機能、又はiOSの“Local Notification”機能などが挙げられる。もちろん、OSの通知機能は、他の通知機能を用いて提供されてもよい。
まず、フィードバック判定部322は、OSの通知機能が有効に設定されているか否かを判断する(ステップS81)。ユーザによってオペレーティングシステム357に対してOSの通知機能が有効に設定されていない場合は、表示部360は、ユーザに対して電気機器100の運転状況を通知することができない。そのため、OSの通知機能が有効に設定されていないと判断された場合(ステップS81でNO)、フィードバック判定部322は、フィードバック通知不可能と判定する(ステップS85)。
一方、OSの通知機能が有効に設定されていると判断された場合(ステップS81でYES)、フィードバック判定部322は、アプリケーションプログラム(AP)356に対してOSの通知機能の利用が許可されているか否かを判断する(ステップS82)。
すなわち、オペレーティングシステム357は、個別のアプリケーションプログラム356に対して、OSの通知機能を利用するか否かを設定することができる。この場合、OSの通知機能が有効に設定されていたとしても、本開示の実施の形態1にかかる通信端末300の処理が記載されたアプリケーションプログラム356に対してOSの通知機能の利用が許可されていない場合、表示部360は、ユーザに対して電気機器100の運転状況を通知することができない。
そのため、アプリケーションプログラム356に対してOSの通知機能の利用が許可されていないと判断された場合(ステップS82でNO)、フィードバック判定部322は、フィードバック通知不可能と判定する(ステップS85)。
一方、アプリケーションプログラム356に対してOSの通知機能の利用が許可されていると判断された場合(ステップS82でYES)、フィードバック判定部322は、画面がロックされた状態でOSの通知機能の利用が許可されているか否かを判断する(ステップS83)。
すなわち、オペレーティングシステム357は、通信端末300の利用シーン毎に、OSの通知機能を利用するか否かを設定することができる。この場合、OSの通知機能が有効に設定されていたとしても、通信端末300の画面がロックされた状態でOSの通知機能の利用が許可されていない場合、表示部360は、通信端末300の画面がロックされた状態で、ユーザに対して電気機器100の運転状況を通知することができない。
そのため、画面がロックされた状態でOSの通知機能の利用が許可されていないと判断された場合(ステップS83でNO)、フィードバック判定部322は、フィードバック通知不可能と判定する(ステップS85)。
一方、画面がロックされた状態でOSの通知機能の利用が許可されていると判断された場合(ステップS83でYES)、フィードバック判定部322は、フィードバック通知可能と判定する(ステップS84)。
ステップS62のフィードバック通知判定処理において、フィードバック通知不可能と判定された場合、通信部370は、電気機器100に対して応答信号を直ちに送信しない。
表示部360は、例えば、通信端末300の画面のロックが解除されたタイミング、又はアプリケーションプログラムが起動されたタイミングなどで、フィードバック通知が不可能であったために、電気機器100の運転設定を変更しなかった旨を通知してもよい。
なお、図17に示すフィードバック通知判定処理において、フィードバック判定部322は、ステップS81の処理のみを行い、フィードバック通知可能か否かを判定してもよい。すなわち、フィードバック判定部322は、通信端末300が受信した情報を自動的に通知する機能の使用がユーザによって許可されていた場合に、通信端末300が通知可能な状態であると判定してもよい。
また、図17に示すフィードバック通知判定処理において、フィードバック判定部322は、ステップS82の処理のみを行い、フィードバック通知可能か否かを判定してもよい。すなわち、フィードバック判定部322は、運転設定変更時刻になった際に電気機器の運転設定が変更されたことをユーザへ通知するためのアプリケーションプログラムに対して、通信端末300が受信した情報を自動的に通知する機能の使用がユーザによって許可されていた場合に、通信端末300が通知可能な状態であると判定してもよい。
また、図17に示すフィードバック通知判定処理において、フィードバック判定部322は、ステップS83の処理のみを行い、フィードバック通知可能か否かを判定してもよい。すなわち、フィードバック判定部322は、通信端末300の入力操作を制限するロック画面において通信端末300が受信した情報を自動的に通知する機能の使用がユーザによって許可されていた場合に、通信端末300が通知可能な状態であると判定してもよい。
また、フィードバック判定部322は、通信端末300が省電力状態であり、且つ通信端末300が受信した情報を自動的に通知する機能の使用がユーザによって許可されていた場合に、通信端末300が通知可能な状態であると判定されてもよい。
本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1では、予約管理部180は、現在時刻が運転設定変更時刻に到達した場合、通信端末300と電気機器100とが互いに通信可能であるか否かを確認し、互いに通信可能である場合に限り、電気機器100の運転設定を変更し、電気機器100の運転状況を通信端末300へ送信する。
また、予約管理部180は、通信端末300と電気機器100とが互いに通信不可能である場合は、電気機器100の運転設定を変更しない。これにより、通信端末300を携帯するユーザに通知することなく、電気機器100の運転設定が変更されることを抑制することができる。また、表示部360は、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したものの電気機器100の運転設定が変更されなかったことを表示することで、ユーザに対して電気機器100の再操作を促すことができ、電気機器100の運転設定が変更されたことをユーザに把握させつつ、電気機器100の運転設定を変更させることができる。
なお、本開示の実施の形態1で説明した、通信端末300が実行する処理は、アプリケーションプログラム356によって提供されていてもよい。その場合、ユーザが通信端末300を入手した後に、広域通信ネットワーク420からアプリケーションプログラム356を入手し記憶部350へ記憶させる。制御部310は、記憶部350に記憶されたアプリケーションプログラム356を実行する。
なお、本開示の実施の形態1で説明した、通信端末300が実行する処理は、オペレーティングシステム357を構成するプログラムの一部によって提供されていてもよい。
また、通信端末300と電気機器100とは、クラウドサーバ200を中継して通信してもよい。
例えば、通信端末300と電気機器100とのうちの情報を送信する装置がクラウドサーバ200へ情報を格納し、情報を受信する装置がクラウドサーバ200に格納された情報をクラウドサーバ200から定期的に取得する方法(いわゆる、クライアントによるサーバへのポーリング)が遠隔制御システム1に用いられてもよい。
なお、その他にも、クラウドサーバ200が、情報を送信する側の装置に対して、送信すべき情報の変更の有無又は情報そのものを定期的に問い合わせ(いわゆる、サーバによるクライアントへのポーリング)、情報が変更されていた場合は、クラウドサーバ200内に変更後の情報を格納し、必要に応じて、受信される側の装置に対して情報を送信する方法が遠隔制御システム1に用いられてもよい。
また、通信端末300と電気機器100とのうちの情報を送信する装置がクラウドサーバ200へ情報を格納し、クラウドサーバ200が、格納された情報を、情報を受信する装置へ送信する方法(いわゆるプッシュ通知)が用いられてもよい。
特に、広域通信ネットワーク420がTCP/IPのプロトコルスタックを用いた構成である場合、通信端末300又は電気機器100を、広域通信ネットワーク420上で一意に識別するための識別情報(例えば、IPアドレスや)が一時的に動的に割り当てられ、解放されることがある(例えば、DHCP:Dynamic Host Control Protocol)。
その場合は、通信端末300と電気機器100とが、互いのIPアドレスを事前に交換しておかない限り直接通信できないことが考えられる。
そこで、IPアドレスを固定したクラウドサーバ200を介在させ、通信端末300と電気機器100とは、クラウドサーバ200上に情報を格納するとともにクラウドサーバ200から情報を読み出す方法を用いるとよい。
なお、広域通信ネットワーク420上の識別情報として固定したIPアドレスを用いる方法を例示したが、識別情報として固定したIPアドレスを用いる代わりにホスト名を固定したクラウドサーバ200を用いてもかまわない(いわゆる:DNS:Domain Name System)。また、クラウドサーバ200のIPアドレスを固定せずに、動的に確保されたクラウドサーバ200のIPアドレスと固定のホスト名とを関連付ける方法(いわゆるDDNS:Dynamic DNS)が用いられてもよい。
また、クラウドサーバ200は、単一の機器で構成されていてもよいし、複数の機器によって構成されてもよい。
また、本実施の形態1では、電気機器100が、運転設定が変更されたことを通信端末300がユーザへ通知可能であるか否かを問い合わせるための疎通確認信号(問い合わせ情報)を通信端末300へ送信しているが、本開示は特にこれに限定されず、クラウドサーバ200が、疎通確認信号を通信端末300へ送信してもよい。電気機器100が疎通確認信号を送信する場合、電気機器100とクラウドサーバ200との間で通信途絶が起きた場合でも、問い合わせ処理以降の処理を行うことが可能である。また、クラウドサーバ200が疎通確認信号を送信する場合、電気機器100に問い合わせ処理を行うための構成を備える必要がなくなり、電気機器100の構成を簡略化することができる。
(実施の形態2)
次に、本開示の実施の形態2にかかる遠隔制御システム1について説明する。
本開示の実施の形態2にかかる遠隔制御システム1は、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1の通信端末300が行う処理のうち、電気機器100の運転状況を通信端末300がフィードバック通知可能か否かを判定するフィードバック通知判定処理(図13のステップS62)の詳細が異なる。
なお、本開示の実施の形態2にかかる遠隔制御システム1と、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1とで同じ構成については同じ符号又は番号を用い、その説明を省略する。
本実施の形態2において、フィードバック判定部322は、操作部380がユーザによって操作されている場合に、通信端末300が通知可能な状態であると判定する。
図13のステップS62において、通信端末300のフィードバック判定部322が、電気機器100の運転状況をユーザにフィードバック通知可能か否かを判定するフィードバック通知判定処理について、図18を参照しながら説明する。
図18は、本開示の実施の形態2において、図13のステップS62におけるフィードバック通知判定処理について説明するためのフローチャートである。
図18のステップS91〜ステップS93の処理は、図17のステップS81〜ステップS83の処理と同じである。
画面がロックされた状態でOSの通知機能の利用が許可されていると判断された場合(ステップS93でYES)、フィードバック判定部322は、所定時間内に通信端末300の備える操作部380(タッチパネル等)を用いたユーザによる操作が受け付けられたか否かを判定する。すなわち、所定時間内に操作部380を用いたユーザによる操作が受け付けられたということは、ユーザが通信端末300を操作中である可能性が高く、電気機器100の運転設定が変更されることをユーザに確実に通知することが可能である。
ここで、所定時間内に操作部380を用いたユーザによる操作が受け付けられたと判断された場合(ステップS94でYES)、フィードバック判定部322は、フィードバック通知可能と判定する(ステップS95)。
一方、所定時間内に操作部380を用いたユーザによる操作が受け付けられなかったと判断された場合(ステップS94でNO)、フィードバック判定部322は、フィードバック通知不可能と判定する(ステップS96)。
本開示の実施の形態2にかかる遠隔制御システム1では、操作部380を用いたユーザによる操作が認識されることにより、ユーザがフィードバック通知を目視可能な状況にあることを認識した後に、電気機器100の運転設定が変更される。
よって、本開示の実施の形態2にかかる遠隔制御システム1は、ユーザに通知されることなく、電気機器100の運転設定が変更されることをより確実に回避することができる。
(実施の形態3)
次に、本開示の実施の形態3にかかる遠隔制御システム1について説明する。
例えば、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したときに、ユーザの通信端末300がカバンの中に入っていた場合は、運転設定が変更されたことをユーザにフィードバック通知されないおそれがあり、この場合は、ユーザに通知されることなく、電気機器100の運転設定が変更されてしまうおそれがあった。
本開示の実施の形態3にかかる遠隔制御システム1は、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1の通信端末300が行う処理のうち、電気機器100の運転状況を通信端末300がフィードバック通知可能か否かを判定するフィードバック通知判定処理(図13のステップS62)の詳細が異なる。
なお、本開示の実施の形態3にかかる遠隔制御システム1と、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1とで同じ構成については同じ符号又は番号を用い、その説明を省略する。
図13のステップS62において、通信端末300のフィードバック判定部322が、電気機器100の運転状況をユーザにフィードバック通知可能か否かを判定するフィードバック通知判定処理について、図19及び図20を参照しながら説明する。
図19は、本開示の実施の形態3における通信端末の構成を示す図である。図19に示す通信端末300の制御部310は、表示制御部320と、フィードバック判定部322と、通信制御部330と、ユーザ認識部323とを備える。
ユーザ認識部323は、カメラ395による撮影で得られた画像に基づいてユーザを認識する。カメラ395は、操作部380によって予約情報の入力が受け付けられる前に、ユーザの顔画像を撮影し、撮影した顔画像を記憶部350に予め記憶する。記憶部350は、カメラ395による撮影で得られたユーザの顔画像を予め記憶する。ユーザ認識部323は、カメラ395による撮影で得られた画像から、記憶部350に予め記憶されている顔画像に一致するユーザを認識する。
フィードバック判定部322は、ユーザ認識部323によってユーザが認識された場合に、通信端末300が通知可能な状態であると判定する。
なお、本実施の形態3において、カメラ395が撮影部の一例に相当し、ユーザ認識部323が画像認識部の一例に相当し、記憶部350が画像記憶部の一例に相当する。
図20は、本開示の実施の形態3において、図13のステップS62におけるフィードバック通知判定処理について説明するためのフローチャートである。
図20のステップS101〜ステップS103の処理は、図17のステップS81〜ステップS83の処理と同じである。
画面がロックされた状態でOSの通知機能の利用が許可されていると判断された場合(ステップS103でYES)、カメラ395は、周囲を撮影する(ステップS104)。
次に、ユーザ認識部323は、カメラ395による撮影で得られた撮影画像からユーザの顔を認識する(ステップS105)。
次に、フィードバック判定部322は、ユーザ認識部323によって撮影画像からユーザの顔が認識されたか否かを判断する(ステップS106)。
ここで、ユーザの顔が認識されたと判断された場合(ステップS106でYES)、フィードバック判定部322は、フィードバック通知可能と判定する(ステップS107)。
一方、ユーザの顔が認識されなかったと判断された場合(ステップS106でNO)、フィードバック判定部322は、フィードバック通知不可能と判定する(ステップS108)。
なお、ユーザ認識部323は、運転設定変更時刻を予約する前にユーザの顔を撮影した顔画像を記憶部350に記憶しておき、フィードバック通知判定処理において撮影した画像と、記憶部350に予め記憶している顔画像との差異を比較することにより、ユーザを認識する。
なお、その他にも、記憶部350は、一般的な人間の顔画像を予め記憶しておき、ユーザ認識部323は、フィードバック通知判定処理において撮影した画像と、記憶部350に予め記憶している画像との差異を比較することにより、ユーザを認識してもよい。
本開示の実施の形態3にかかる遠隔制御システム1では、カメラ395を用いてユーザの顔が認識されることにより、ユーザがフィードバック通知を目視可能な状況にあることを認識した後に、電気機器100の運転設定が変更される。
また、本開示の実施の形態3にかかる遠隔制御システム1では、運転設定変更時刻が予約される前にユーザの顔画像が撮影されて記憶され、運転設定変更時刻が予約されたタイミングで撮影した画像と、記憶しているユーザの顔画像との差異を比較することで、ユーザがフィードバック通知を目視可能な状況にあることを認識した後に、電気機器100の運転設定が変更される。
これにより、本開示の実施の形態3にかかる遠隔制御システム1は、ユーザに通知されることなく、電気機器100の運転設定が変更されることをより確実に回避することができる。
次に、本開示の実施の形態3の第1の変形例にかかる遠隔制御システム1について説明する。
上記の本実施の形態3では、ユーザ認識部323は、カメラ395による撮影で得られた画像に基づいてユーザを認識しているが、本開示は特にこれに限定されず、マイク390によって取得された音声情報に基づいてユーザを認識してもよい。
マイク390は、通信端末300の周囲の音声を示す音声情報を取得しもよい。ユーザ認識部323は、マイク390によって取得された音声情報に基づいてユーザを認識しもよい。また、マイク390は、操作部380によって予約情報の入力が受け付けられる前に、ユーザの音声情報を取得し、取得したユーザの音声情報を記憶部350に記憶してもよい。記憶部350は、マイク390によって取得された音声情報を予め記憶しもよい。ユーザ認識部323は、は、マイク390によって取得された音声情報から、記憶部350に予め記憶されている音声情報に一致するユーザを認識しもよい。
フィードバック判定部322は、ユーザ認識部323によってユーザが認識された場合に、通信端末300が通知可能な状態であると判定しもよい。
なお、本実施の形態3の第1の変形例において、マイク390が音声取得部の一例に相当し、ユーザ認識部323が音声認識部の一例に相当し、記憶部350が音声記憶部の一例に相当する。
図20のステップS103において画面がロックされた状態でOSの通知機能の利用が許可されていると判断された場合、マイク390は、所定時間内に周囲の音声を示す音声情報を取得する。次に、ユーザ認識部323は、マイク390によって取得された音声情報からユーザの音声を認識する。次に、フィードバック判定部322は、ユーザ認識部323によって取得された音声情報からユーザの音声が認識されたか否かを判断する。
なお、マイク390によって取得される特定の音声情報の例としては、例えば、「はい」という人間の声などのユーザが物事を承知したことを示す音声情報が挙げられる。
なお、ユーザ認識部323は、運転設定変更時刻を予約する前にユーザの声を録音した音声情報を記憶部350に記憶しておき、フィードバック通知判定処理において取得した音声情報と、記憶部350に予め記憶している音声情報との差異を比較することにより、ユーザを認識する。
なお、その他にも、記憶部350は、一般的な人間の音声情報を予め記憶しておき、ユーザ認識部323は、フィードバック通知判定処理において取得した音声情報と、記憶部350に予め記憶している音声情報との差異を比較することにより、ユーザを認識してもよい。
ここで、所定時間内にユーザの音声が認識されたと判断された場合、フィードバック判定部322は、フィードバック通知可能と判定する。一方、所定時間内にユーザの音声が認識されなかったと判断された場合、フィードバック判定部322は、フィードバック通知不可能と判定する。
本開示の実施の形態3の第1の変形例にかかる遠隔制御システム1では、マイク390を用いてユーザの音声が認識されることにより、ユーザがフィードバック通知を目視可能な状況にあることを認識した後に、電気機器100の運転設定が変更される。
また、本開示の実施の形態3の第1の変形例にかかる遠隔制御システム1では、運転設定変更時刻が予約される前にユーザの音声情報が録音されて記憶され、運転設定変更時刻が予約されたタイミングで取得した音声情報と、記憶しているユーザの音声情報との差異を比較することで、ユーザがフィードバック通知を目視可能な状況にあることを認識した後に、電気機器100の運転設定が変更される。
よって、本開示の実施の形態3の第1の変形例にかかる遠隔制御システム1は、ユーザに通知されることなく、電気機器100の運転設定が変更されることをより確実に回避することができる。
次に、本開示の実施の形態3の第2の変形例にかかる遠隔制御システム1について説明する。
上記の本実施の形態3では、ユーザ認識部323は、カメラ395による撮影で得られた画像に基づいてユーザを認識しているが、本開示は特にこれに限定されず、モーションセンサ392によって取得された力学情報に基づいてユーザを認識してもよい。
モーションセンサ392は、通信端末300に加わった力を示す力学情報を取得してもよい。ユーザ認識部323は、モーションセンサ392によって取得された力学情報に基づいてユーザの動きを認識してもよい。また、モーションセンサ392は、操作部380によって予約情報の入力が受け付けられる前に、ユーザの所定の動きを示す基準力学情報を取得し、取得した基準力学情報を記憶部350に記憶してもよい。記憶部350は、モーションセンサ392によって取得された基準力学情報を予め記憶してもよい。ユーザ認識部323は、モーションセンサ392によって取得された力学情報から、記憶部350に予め記憶されている基準力学情報に一致するユーザの動きを認識してもよい。
フィードバック判定部322は、ユーザ認識部323によってユーザの動きが認識された場合に、通信端末300が通知可能な状態であると判定してもよい。
なお、本実施の形態3の第2の変形例において、モーションセンサ392がモーションセンサの一例に相当し、ユーザ認識部323が動き認識部の一例に相当し、記憶部350が動き記憶部の一例に相当する。
図20のステップS103において画面がロックされた状態でOSの通知機能の利用が許可されていると判断された場合、モーションセンサ392は、所定時間内に通信端末300に加えられた特定のパターンの動きを示す力学情報を取得する。
特定のパターンの動きの例としては、例えば、通信端末300を左右に2回振る動きなどのユーザが物事を承知したことを示す特定の動きが挙げられる。
なお、ユーザ認識部323は、運転設定変更時刻を予約する前にユーザの特定のパターンの動きを検出した基準力学情報を記憶部350に記憶しておき、フィードバック通知判定処理において取得した力学情報と、記憶部350に予め記憶している基準力学情報との差異を比較することにより、ユーザを認識する。
ここで、所定時間内にユーザの所定の動きが認識されたと判断された場合、フィードバック判定部322は、フィードバック通知可能と判定する。一方、所定時間内にユーザの所定の動きが認識されなかったと判断された場合、フィードバック判定部322は、フィードバック通知不可能と判定する。
本開示の実施の形態3の第2の変形例にかかる遠隔制御システム1では、モーションセンサ392を用いてユーザの特定のパターンの動きが認識されることにより、ユーザがフィードバック通知を目視可能な状況にあることを認識した後に、電気機器100の運転設定が変更される。
よって、本開示の実施の形態3の第2の変形例にかかる遠隔制御システム1は、ユーザに通知されることなく、電気機器100の運転設定が変更されることをより確実に回避することができる。
(実施の形態4)
次に、本開示の実施の形態4にかかる遠隔制御システム1について説明する。
本開示の実施の形態4にかかる遠隔制御システム1は、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1の予約管理部180が行う処理のうち、通信端末300から予約情報を受信した処理(図10のステップS11)から、通信端末300へ応答信号を送信する処理(図10のステップS14)までが異なる。
なお、本開示の実施の形態4にかかる遠隔制御システム1と、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1とで同じ構成については同じ符号または番号を用い、その説明を省略する。
電気機器100の予約管理部180の実施の形態1と実施の形態4との処理の差分について、図21を参照しながら説明する。
図21は、本開示の実施の形態4において、遠隔制御システムの通信端末による予約処理を説明するためのフローチャートである。なお、図21のステップS111の処理は、図10のステップS1の処理と同じである。
次に、通信端末300の操作部380は、第1の運転設定変更時刻の入力を受け付ける(ステップS112)。すなわち、通信端末300において入力された運転設定変更時刻を第1の運転設定変更時刻とする。操作部380は、運転制御部110の運転設定を変更する時刻である第1の運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む第1の予約情報の入力を受け付ける。
次に、通信部370は、操作部380によって入力された第1の予約情報を電気機器100へ送信する(ステップS113)。
電気機器100の通信アダプタ50は、通信端末300によって送信された第1の予約情報を受信する(ステップS121)。
次に、予約管理部180は、電気機器100の操作部170によって入力された第2の予約情報が記憶部130に既に記憶されているか否かを判断する(ステップS122)。操作部170は、運転制御部110の運転設定を変更する時刻である第2の運転設定変更時刻と、運転設定の変更内容とを含む第2の予約情報の入力を受け付け、第2の予約情報を記憶部130に記憶する。すなわち、電気機器100において入力された運転設定変更時刻を第2の運転設定変更時刻とする。
ここで、電気機器100によって入力された第2の予約情報が記憶部130に記憶されていないと判断された場合(ステップS122でNO)、予約管理部180は、通信端末300から受信した第1の予約情報を記憶部130に記憶する(S124)。
一方、電気機器100によって入力された第2の予約情報が記憶部130に既に記憶されていると判断された場合(ステップS122でYES)、予約管理部180は、通信端末300から受信した第1の予約情報に含まれる第1の運転設定変更時刻が、既に記憶されている第2の予約情報に含まれる第2の運転設定変更時刻より早いか否かを判断する(ステップS123)。
ここで、第1の運転設定変更時刻が第2の運転設定変更時刻より早いと判断された場合(ステップS123でYES)、予約管理部180は、すでに記憶されている第2の予約情報に加えて、通信端末300から受信した第1の予約情報を記憶部130に記憶する(S124)。すなわち、予約管理部180は、操作部170によって第2の予約情報が入力された後に、通信アダプタ50によって第1の予約情報が受信され、第1の予約情報に含まれる第1の運転設定変更時刻が、第2の予約情報に含まれる第2の運転設定変更時刻よりも早い場合は、第2の予約情報に加えて第1の予約情報を記憶部130に記憶する。
次に、予約管理部180は、第1の予約情報に関連付けられた遠隔操作フラグを有効に設定する(ステップS125)。
次に、通信アダプタ50は、応答信号を通信端末300へ送信する(ステップS126)。
そして、運転制御部110は、第1の運転設定変更時刻になった場合、第1の予約情報に含まれる変更内容に基づいて運転設定を変更した後、第2の運転設定変更時刻になった場合、第2の予約情報に含まれる変更内容に基づいて運転設定を変更する。
一方、ステップS123において、第1の運転設定変更時刻が第2の運転設定変更時刻より遅いと判断された場合(ステップS123でNO)、予約管理部180は、すでに記憶されている第2の予約情報を破棄する(ステップS127)。
次に、予約管理部180は、通信端末300から受信した第1の予約情報を記憶部130に記憶する(ステップS124)。このとき、第2の予約情報は記憶部130に記憶されず、第1の予約情報のみが記憶部130に記憶されることになる。
次に、予約管理部180は、第1の予約情報に関連付けられた遠隔操作フラグを有効に設定する(ステップS125)。
次に、通信アダプタ50は、応答信号を通信端末300へ送信する(ステップS126)。
そして、運転制御部110は、第1の運転設定変更時刻になった場合、第1の予約情報に含まれる変更内容に基づいて運転設定を変更する。
次に、通信端末300の通信部370は、電気機器100によって送信された応答信号を受信する(ステップS114)。
次に、制御部310は、第1の運転設定変更時刻を含む第1の予約情報を記憶部350に記憶する(ステップS115)。なお、図21のステップS116及びステップS117の処理は、図10のステップS6及びステップS7の処理と同じである。
次に、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したときの、本開示の実施の形態4にかかる遠隔制御システム1の予約実行処理について、図12及び図13に示した本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1の予約実行処理との差分に注目して説明する。
第1の差分としては、図13のステップS51において、予約管理部180は、現在時刻が、第1の予約情報に含まれる第1の運転設定変更時刻又は第2の予約情報に含まれる第2の運転設定変更時刻のいずれかに到達したか否かを判断する。
第2の差分としては、現在時刻が第1の運転設定変更時刻又は第2の運転設定変更時刻のいずれかに到達した場合、図13のステップS52において、予約管理部180は、到達した第1の運転設定変更時刻又は第2の運転設定変更時刻のいずれかの予約情報に関連付けられた遠隔操作フラグが有効に設定されているか否かを判断する。
例えば、第1の予約情報に含まれる第1の運転設定変更時刻が7時であり、第1の予約情報の遠隔操作フラグが有効に設定されており、第2の予約情報に含まれる第2の運転設定変更時刻が8時であり、第2の予約情報の遠隔操作フラグが無効に設定されている場合を例に説明する。
この場合、現在時刻が7時になった場合、現在時刻が第1の予約情報を構成する第1の運転設定変更時刻(7時)に到達したので、ステップS51の処理で肯定と判断される。また、第1の予約情報の遠隔操作フラグが有効に設定されているので、ステップS52の処理で肯定と判断される。
第3の差分としては、記憶部130に第2の予約情報と、第2の予約情報の遠隔操作フラグとが記憶されていた場合は、図13のステップS53において通信アダプタ50が電気機器100の運転状況を送信する前に、予約管理部180は、第2の予約情報及び遠隔操作フラグを破棄する。その後、通信アダプタ50は、運転状況を通信端末300へ送信する。
本開示の実施の形態4にかかる遠隔制御システム1では、ユーザが電気機器100の操作部170を直接操作して第2の運転設定変更時刻を設定した後に、遠隔地に移動したユーザが通信端末300を用いて第2の運転設定変更時刻より早い第1の運転設定変更時刻に設定した場合に利点を有する。
本開示の実施の形態4にかかる遠隔制御システム1では、現在時刻が、遠隔操作によって予約された第1の運転設定変更時刻(7時)に到達したときに、ユーザが有する通信端末300がフィードバック通知できずに電気機器100の運転設定が変更されなかった場合でも、その後、現在時刻が直接操作によって予約された第2の運転設定変更時刻(8時)に到達したときに、電気機器100の運転設定が変更される。
本開示の実施の形態4にかかる遠隔制御システム1は、第1の運転設定変更時刻及び第2の運転設定変更時刻を併用することで、ユーザが予約した第1の運転設定変更時刻に電気機器100の運転設定が変更されなかったとしても、ユーザが予約した第2の運転設定変更時刻に電気機器100の運転設定を確実に変更することができる。
(実施の形態5)
次に、本開示の実施の形態5にかかる遠隔制御システム1について説明する。
本開示の実施の形態5にかかる遠隔制御システム1は、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1の電気機器100が行う処理のうち、ステップS53において、通信アダプタ50が通信端末300に対して疎通確認信号を送信した後、所定時間が経過しても、通信端末300からフィードバック通知が可能であることを示す応答信号が受信されなかった場合における処理が異なる。
予約管理部180は、疎通確認信号を送信してから所定時間が経過しても、通信端末300からフィードバック通知が可能であることを示す応答信号を受信しなかった場合、記憶部130に記憶されていた運転設定変更時刻を、現在時刻から所定時間経過後の時刻に書き換えてもよい。すなわち、予約管理部180は、通信端末300に対して疎通確認信号(問い合わせ情報)を送信した後、所定時間経過しても、通信端末300から通知可能な状態であることを示す応答信号(判定結果)が受信されない場合は、運転設定変更時刻を所定時間経過後の時刻に変更して記憶部130に記憶する。
例えば、予約管理部180は、記憶部130に記憶されていた運転設定変更時刻を、現在時刻から5分後の時刻に書き換える。
予約管理部180は、現在時刻が、書き換えられた運転設定変更時刻に到達したと判断された場合(ステップS51でYES)、遠隔操作フラグが有効に設定されているか否かを判断する(ステップS52)。そして、遠隔操作フラグが有効に設定されていると判断された場合(ステップS52でYES)、通信アダプタ50は、通信端末300へ疎通確認信号を送信する(ステップS53)。
このとき、通信端末300の状態がフィードバック通知可能な状態に変化していた場合は、通信端末300の通信部370は、フィードバック通知が可能であることを示す応答信号を、予約管理部180へ送信する(ステップS64)。
本開示の実施の形態5にかかる遠隔制御システム1では、ユーザが設定した運転設定変更時刻において通信端末300がフィードバック通知不可能な状態であっても、時間が経過することにより、通信端末300がフィードバック通知可能な状態になったときに、電気機器100の運転設定が変更され、電気機器100の運転設定が変更されたことを、通信端末300を介してユーザにフィードバック通知することができる。
本開示の実施の形態5にかかる遠隔制御システム1は、運転設定変更時刻が再設定されることで、ユーザが予約した運転設定変更時刻において電気機器100の運転設定が変更されなかった場合でも、ユーザが予約した運転設定変更時刻から所定時間経過した後、通信端末300がユーザに通知可能な状態に変化した場合、電気機器100の運転設定を変更することができる。
例えば、本開示の実施の形態5にかかる遠隔制御システム1では、現在時刻が運転設定変更時刻に到達したときに、ユーザが携帯する通信端末300がトンネルの中を移動中で広域通信ネットワーク420に接続できない状態であったが、運転設定変更時刻の5分後に、通信端末300がトンネルから出て通信端末300が広域通信ネットワーク420に接続可能な状態になった場合に、電気機器100の運転設定を変更することができる。
この場合、トンネルを出た後など、通信端末300が広域通信ネットワーク420に接続可能となってから少しの時間が経過した後に、電気機器100の運転設定を変更させ、電気機器100の運転設定が変更されたことを、通信端末300を介して、ユーザにフィードバック通知することができる。
なお、予約管理部180は、運転設定変更時刻を所定時間後の時刻に書き換える処理を、所定の回数繰り返してもよい。また、書き換える処理を繰り返す回数には上限値が設けられていてもよい。
(実施の形態6)
次に、本開示の実施の形態6にかかる遠隔制御システム1について説明する。
本開示の実施の形態6にかかる遠隔制御システム1は、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1の予約管理部180が行う処理のうち、図13のステップS52における、遠隔操作フラグが有効に設定されているか否かを判断する処理が異なる。
図13のステップS52の判断処理において、予約管理部180によって、遠隔操作フラグが有効に設定されており、かつ、運転制御部110が運転開始されていないと判断された場合に限り、通信アダプタ50は、通信端末300へ疎通確認信号を送信してもよい(ステップS53)。
ステップS52の判断処理において、予約管理部180は、遠隔操作フラグが有効に設定されていない、又は、運転制御部110がすでに運転開始されていると判断された場合は、運転制御部110に対して運転設定変更指示を出力し、運転制御部110は、運転設定変更指示に従って運転設定を変更する。
すなわち、記憶部130に記憶されている運転設定変更時刻になった際に、運転設定変更時刻が操作部170によって入力されたものであると判断された場合、又は、運転制御部110がすでに運転を開始していた場合、運転制御部110は、変更内容に従って運転設定を変更してもよい。また、記憶部130に記憶されている運転設定変更時刻になった際に、運転設定変更時刻が通信端末300から受信されたものであると判断され、かつ、運転制御部110が運転を開始していない場合、通信アダプタ50は、疎通確認信号(問い合わせ情報)を通信端末300へ送信してもよい。
本開示の実施の形態6にかかる遠隔制御システム1では、変更内容が、運転開始のような特定の重要な運転設定の変更である場合は、予約管理部180は、通信端末300がフィードバック通知可能な状態である場合に限り、運転設定を変更する。
他方で、例えば、変更内容が、設定温度又は風向きを変更するだけといった軽微な運転設定の変更である場合は、予約管理部180は、通信端末300がフィードバック通知可能であるか否かにかかわらず、運転設定を変更してもよい。
これにより、重要な運転設定が変更される場合に限り、ユーザに電気機器100の運転状況を把握させることができる。
(実施の形態7)
次に、本開示の実施の形態7にかかる遠隔制御システム1について説明する。
本開示の実施の形態7にかかる遠隔制御システム1は、本開示の実施の形態1にかかる遠隔制御システム1の予約管理部180が行う処理のうち、図13のステップS52における、遠隔操作フラグが有効に設定されているか否かを判断する処理が異なる。
図13のステップS52の判断処理において、予約管理部180によって、遠隔操作フラグが有効に設定されており、かつ、運転制御部110がすでに運転開始されており、かつ、変更内容が運転の停止であると判断された場合に限り、通信アダプタ50は、通信端末300へ疎通確認信号を送信してもよい(ステップS53)。
ステップS52の判断処理において、予約管理部180は、遠隔操作フラグが有効に設定されていない、又は、運転制御部110がすでに運転停止されている、又は、変更内容が運転の停止ではないと判断された場合は、運転制御部110に対して運転設定変更指示を出力し、運転制御部110は、運転設定変更指示に従って運転設定を変更する。
本開示の実施の形態7にかかる遠隔制御システム1では、変更内容が、運転停止のような特定の重要な運転設定の変更である場合は、通信端末300がフィードバック通知可能な状態である場合に限り、運転設定を変更する。
他方で、例えば、変更内容が、設定温度又は風向きを変更するだけといった軽微な運転設定の変更である場合は、予約管理部180は、通信端末300がフィードバック通知可能であるか否かにかかわらず、運転設定を変更してもよい。
これにより、重要な運転設定が変更される場合に限り、ユーザに電気機器100の運転状況を把握させることができる。
なお、本開示の実施の形態にかかる遠隔制御システム1において、電気機器100の一例として空気調和装置を用いているが、その他の電気機器であってもよい。
例えば、電気機器100の一例としては、洗濯乾燥機であってもよい。この場合、動力部140は、回転することで中に格納された衣類の洗浄又は脱水を行う洗濯ドラム、衣類を乾燥させる送風機、及び選択ドラムに水を供給する注水機などで構成される。
電気機器100の運転設定が変更されると、運転制御部110は、動力部140が備える洗濯ドラム、送風機及び注水機を連携させて動作させることで、衣類の洗浄又は乾燥を行う。
また、本開示の各実施の形態にかかる電気機器、クラウドサーバ及び通信端末は、コンピュータ(電子計算機)によって実現してもよい。
その場合には、コンピュータを電気機器、クラウドサーバ及び通信端末が備える各部として動作させることにより電気機器、クラウドサーバ及び通信端末をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及び制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本開示の範疇に入ることは言うまでもない。
本開示は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
さらに、各実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。