JP6909436B2 - モータ及びモータユニット - Google Patents
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Description
図1を用いて、実施形態に係るモータ2を備えた溶接ハンド1の概略構成を説明する。溶接ハンド1は、例えば特に図示しない6軸アームロボットのアーム先端部に装着する溶接機である。図1に示すように、溶接ハンド1は、アーム7と、溶接ガンユニット9と、固定側電極6とを有する。アーム7は、アーム基部7aを介して上記6軸アームロボットのアーム先端部に固定する連結部分である。アーム7は、例えば略C型形状であり、溶接ガンユニット9及び固定側電極6等を支持する。溶接ガンユニット9は、アーム7の一方端に取り付けられ、固定側電極6は、アーム7の他方端に取り付けられている。なお、図1では、溶接ガンユニット9のうち後述する溶接ガン3のハウジングがアーム7の一方端に固定された場合を図示している。
次に、図2、図3を用いて、溶接ガンユニット9のモータ2の構成を説明する。図2は、後述するロッド4及び移動側電極5が負荷側に移動した状態を表しており、図3はロッド4及び移動側電極5が反負荷側に移動した状態を表している。これら図2、図3に示すように、モータ2は、モータ部10と、内圧緩衝室外殻部40と、エンコーダ部26とを有する。
モータ部10は、モータケース11と、電磁部12と、回転子13と、シャフト15と、ブレーキ21とを備える。モータケース11は、溶接ガン3のハウジング33から反負荷側(軸方向他方側;図中の上方側)に隣接して配置される。モータケース11は、負荷側(軸方向一方側;図中の下方側)の端部に位置する負荷側ブラケット16aと、反負荷側の端部に位置する反負荷側ブラケット16bと、これら負荷側ブラケット16aと反負荷側ブラケット16bとの間に位置するフレーム16cとを連結して備える。
ブレーキ21は、反負荷側ブラケット16bの内部に収納されており、シャフト15の制動を行う。具体的には、ブレーキ21は、固定板22と、ブレーキディスク23と、可動鉄心(アーマチュア)24と、コイル25と、図示しないばね等を備える。固定板22は、シャフト15の外周部に固定されており、可動鉄心24は、固定板22に対し軸方向に移動可能かつ周方向に回転不可能に係合される。コイル25は、ブレーキディスク23の反負荷側に配置されている。
内圧緩衝室外殻部40は、本実施形態の例ではモータ部10の反負荷側に連結されている。内圧緩衝室外殻部40は、内圧緩衝室カバー41を有する。この内圧緩衝室カバー41は、上記反負荷側ブラケット16bの反負荷側端部と、後述のエンコーダカバー26aの負荷側端部との間を軸方向に連結する略円筒形状部材であり、その内部には当該溶接ガンユニット9の外部空間に対して密閉された空間である内圧緩衝室42が形成されている。この内圧緩衝室42の内部空間には上記モータの反負荷側軸受17bが露出しているとともに、上述したようにキャップ50が貫通している。なお、この内圧緩衝室42の周辺における連通構成については、後に詳述する。
エンコーダ部26は、内圧緩衝室外殻部40の反負荷側に連結されている。エンコーダ部26は、エンコーダカバー26aと、エンコーダ27(位置検出器)とを有する。
次に、溶接ガンユニット9の溶接ガン3の構成について説明する。図2に示すように、溶接ガン3は、モータ2の負荷側に連結される。溶接ガン3は、ネジ軸30と、ロッド4と、移動側電極5と、ハウジング33とを有する。
本実施形態における内圧緩衝室42は、上記ハウジング33の内部空間と連通している。具体的には、上述したようにロッド4の外径寸法がシャフト15の中空穴15aの内径寸法よりも少しだけ小さく形成されていることで、ロッド4の外周面とシャフト15の中空穴15aの内周面との間の隙間を介してハウジング33の内部空間とシャフト15の中空穴15aの内部空間が連通している。さらに本実施形態の例では、シャフト15の反負荷側において、中空穴15aとキャップ50の内部との間を連通するシャフト連通孔15bが形成されている。さらに、キャップ50の側面において、当該キャップ50の内部をその外周側の内圧緩衝室42に開口する開口孔50aが形成されている。これにより内圧緩衝室42は、開口孔50a、シャフト連通孔15b、中空穴15aを介して常にハウジング33の内部空間と連通している。
以上説明したように、本実施形態のモータ2は、溶接ガン3に用いられる。この溶接ガン3では、ロッド4がハウジングを貫通しており、モータ2の駆動によりロッド4が軸方向に移動される。このロッド4の移動によりハウジング33内の圧力が変動すると、図2、図3中矢印X1に示すように、シャフト15を支持する軸受17a,17bを介してモータ2内部に空気の流出入が生じ、例えば軸受のグリースが押し出されて潤滑不良が生じる等、モータ2が動作不良を生じる可能性がある。
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
本変形例の一例を図4に示す。図4において、図2、図3と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
上記実施形態及び変形例では、内圧緩衝室42,42Aを溶接ガンユニット9の内部に設けたが、溶接ガンユニット9の外部に設けてもよい。本変形例の一例を図6に示す。図6において、図2〜図5等と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。
以上では、モータを用いる装置が溶接ガンである場合を一例として説明したが、装置はこれに限定されるものではない。すなわち、モータを用いる装置は、ハウジングと、ハウジングを貫通し貫通方向に移動するように構成された貫通部材とを備え、貫通部材の移動によりハウジング内に圧力変動が生じうる装置であればよく、上述の実施形態等に係るモータは溶接ガン以外の装置に対しても適用可能である。
2 モータ
3 溶接ガン(装置)
4 ロッド(貫通部材)
5 移動側電極(電極)
9 溶接ガンユニット(モータユニット)
11 モータケース
12 電磁部
15 シャフト
15a 中空穴
15b シャフト連通孔(第1連通路)
17a 負荷側軸受(軸受)
21 ブレーキ
27 エンコーダ(位置検出器)
30 ネジ軸
33 ハウジング
35 空気孔
35a 開口
42,42A,42B 内圧緩衝室
50 キャップ
50a 開口孔(第1連通路)
60 箱体
61 配管(第2連通路)
Claims (6)
- ハウジングと、
前記ハウジングの軸方向一方側を貫通し貫通方向に移動するように構成された貫通部材と、
を備える装置に用いられるモータであって、
前記ハウジングに隣接して配置されたモータケースと、
前記貫通部材に連結され、前記モータケースに回転自在に支持されたシャフトと、
前記ハウジングと逆側で前記モータケースに隣接して配置され、前記ハウジングの内部に連通して、前記装置及び前記モータの外部から密閉された空間で構成される内圧緩衝室と、
前記シャフトの内部に設けられ、前記ハウジングの内部空間と前記内圧緩衝室とを連通する第1連通路と、
を有し、
前記モータケースの軸方向他方側に、前記内圧緩衝室の外郭部を連結し、
前記外郭部のさらに軸方向他方側に、前記シャフトの回転を検出するための位置検出器を連結した
ことを特徴とするモータ。 - 前記内圧緩衝室は、
前記貫通部材の移動による前記ハウジング内部の変動容積に対して略1.5倍以上の内部容積を有する
ことを特徴とする請求項1記載のモータ。 - 前記モータケースの軸方向一方側と軸方向他方側の各端部に設置され、前記シャフトを回転自在に支持する軸受をさらに有し、
前記軸方向一方側の軸受は、前記ハウジングの内部に露出し、
前記軸方向他方側の軸受は、前記内圧緩衝室の内部に露出している、
ことを特徴とする請求項1又は2記載のモータ。 - 前記モータケースの内部に配置され、前記シャフトの制動を行うように構成されたブレーキをさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータ。
- 前記装置は、
ネジ軸と、
先端に電極を備え、前記ネジ軸の回転により軸方向に移動するように構成された、前記貫通部材としてのロッドと、
少なくとも前記ロッドの一部を収納するように構成された前記ハウジングと、を有する溶接ガンであり、
前記シャフトは、
前記ネジ軸に連結されている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモータ。 - モータ及び当該モータで駆動される装置を備えたモータユニットであって、
モータケースと、
前記モータケースに回転自在に支持されたシャフトと、
前記モータケースに隣接して配置されたハウジングと、
前記シャフトに連結され、前記ハウジングの軸方向一方側を貫通して配置され、前記シャフトの回転により貫通方向に移動するように構成された貫通部材と、
前記ハウジングと逆側で前記モータケースに隣接して配置され、前記ハウジングの内部と連通して、前記装置及び前記モータの外部から密閉された空間で構成される内圧緩衝室と、
前記シャフトの内部に設けられ、前記ハウジングの内部空間と前記内圧緩衝室とを連通する第1連通路と、
を有し、
前記モータケースの軸方向他方側に、前記内圧緩衝室の外郭部を連結し、
前記外郭部のさらに軸方向他方側に、前記シャフトの回転を検出するための位置検出器を連結した
ことを特徴とするモータユニット。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017158284A JP6909436B2 (ja) | 2017-08-18 | 2017-08-18 | モータ及びモータユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017158284A JP6909436B2 (ja) | 2017-08-18 | 2017-08-18 | モータ及びモータユニット |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019037088A JP2019037088A (ja) | 2019-03-07 |
JP6909436B2 true JP6909436B2 (ja) | 2021-07-28 |
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ID=65637965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017158284A Active JP6909436B2 (ja) | 2017-08-18 | 2017-08-18 | モータ及びモータユニット |
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2017
- 2017-08-18 JP JP2017158284A patent/JP6909436B2/ja active Active
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