JP6901136B2 - グリッパ - Google Patents
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Description
まず、特許文献1に記載された電動ハンドであるが、ベースボディがあり、このベースボディには駆動部が設置されている。この駆動部はコイルとこのコイルの内側に配置されたプランジャと磁石とから構成されている。上記プランジャはスプリングによって常時は基端側に付勢されている。上記コイルに通電すると、上記プランジャが磁化されて上記磁石に吸引され上記スプリングの弾性力に抗して先端側に移動される。
上記ソレノイドの駆動軸は、常時は上記引っ張りバネによって先端側に付勢されており、この状態では上記把持アームの先端は閉じられている。上記ソレノイドに通電すると、上記駆動軸は上記引張りパネの弾性力に抗して基端側に移動され、上記把持アームの先端が開かれる。
上記2つのセンサは上記駆動軸の往復動方向に沿った同じ位置に設置されている。一方、上記それぞれの遮光片は上記駆動軸の往復動方向に沿った異なる位置に異なる大きさで設置されている。そのため、上記ジョイント部材の位置によって、上記2つのセンサの発光部からの光が遮光される組み合わせが異なっていて、これにより、上記把持アームの開閉、及び、上記把持アームによってセルが把持されていない状態を検出できるようになっている。
上記プランジャはばねにより常時は先端側に付勢されている。このとき、上記検出プローブは上記検出コイルの外に位置している。また、上記高周波発振回路は常時は高周波を発信している。ここで、上記コイルに通電すると、上記プランジャが上記ばねの弾性力に抗して基端側に吸引される。このとき、上記検出プローブは上記検出コイル内に入り、これにより上記高周波発振回路の発振が停止され、上記判定回路によって上記発振の停止があったことが判定されて、出力信号が出力される。これにより、上記プランジャが基端側に吸引されたことが検出される。
まず、特許文献1に記載された電動ハンドの場合には、光電スイッチを構成する発光部と受光部の間をスイッチドックが通過できるように構成する必要があり、構成が複雑化するとともに装置が大型化してしまうという問題があった。
また、特許文献2に記載された容器把持装置の場合も、センサは発光部と受光部とからなり、上記発光部と受光部の間を通過する遮光片が設けられているため、構成が複雑化するとともに装置が大型化してしまうという問題があった。
さらに、特許文献3に記載された位置検出機構付きソレノイドの場合には、検出プローブが検出コイル内に入り高周波発振回路の発信が止まることを利用して上記プランジャの位置を検出しているが、高周波発振回路や判定回路が必要であり、構成が複雑化してしまうとともに装置が大型化してしまうという問題があった。
また、請求項2によるグリッパは、請求項1記載のグリッパにおいて、上記ハウジングには非磁性体から構成され上記磁気センサ用貫通孔を閉塞するカバが設置されていることを特徴とするものである。
また、請求項3によるグリッパは、請求項2記載のグリッパにおいて、上記カバの一部が弾性変形可能部位となっており、上記カム板は上記弾性変形可能部位によってガイドされることを特徴とするものである。
また、請求項4によるグリッパは、請求項1〜請求項3の何れかに記載のグリッパにおいて、上記カム板は非磁性体から構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2によるグリッパによると、請求項1記載のグリッパにおいて、上記駆動部はソレノイドであるので、更に装置の小型化を図ることができる。
また、請求項3によるグリッパによると、請求項2記載のグリッパにおいて、上記ハウジングは磁性体から構成されており、上記磁気センサは上記ハウジングの外側に取り付けられていて、上記ハウジングの他端側には磁気センサ用貫通孔が形成されていて、上記磁石の磁気が上記磁気センサ用貫通孔を介して上記磁気センサによって検出されるので、確実に上記カム板の位置、ひいては、上記フィンガの開閉状態を検出することができる。
また、請求項4によるグリッパによると、請求項3記載のグリッパにおいて、上記ハウジングには非磁性体から構成され上記磁気センサ用貫通孔を閉塞するカバが設置されているので、上記ハウジング内部への異物の侵入を防止しつつ、確実に上記カム板の位置、ひいては、上記フィンガの開閉状態を検出することができる。
また、請求項5によるグリッパによると、請求項4記載のグリッパにおいて、上記カバの一部が弾性変形可能部位となっており、上記カム板は上記弾性変形可能部位によってガイドされるので、簡易な構成により上記カム板を円滑に往復動させることができる。
また、請求項6によるグリッパは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のグリッパにおいて、上記カム板は非磁性体から構成されているため、上記カム板によって磁気回路が損なわれることが無く、確実に上記カム板の位置、ひいては、上記フィンガの開閉状態を検出することができる。
なお、上記プランジャ37、上記エンドヨーク39も磁性体であり、例えば、鉄製である。
また、図2と図3に示すように、上記フィンガ47の基部51には、カム溝用転がり軸受57が軸59を介して取り付けられている。上記カム溝用転がり軸受57は、図2や図4に示すように上記軸59が圧入される内輪61と上記内輪61の外側に設置された外輪63と、上記内輪61と上記外輪63の間に転動可能に設置された複数の鋼球65とから構成されている。
また、上記磁石収容凹部87内にも磁石93が設置されている。この磁石93は、上記磁石脱落防止用凸部88aによって上記磁石収容凹部87から脱落しないようになっている。上記磁石93を上記磁石収容凹部87内に挿入する際、上記磁石93によって上記磁石脱落防止用凸部88aを介して上記磁石押え部88が図4中上側に付勢され弾性変形される。上記磁石93が上記磁石収容凹部87の奥に入ると上記磁石押え部88の弾性変形された状態が解除され、上記磁石脱落防止用凸部86aによって上記磁石93の脱落が防止された状態となる。
また、図1に示すように、上記ハウジング3の前面側(図1中右上側)には、上記磁気センサ95、97の配線109、109を覆う前面側配線カバ110が設置されている。
上記カバ111は、例えば、樹脂等の非磁性体から構成されていて、図8に示すように、上記フィンガガイド軸支持部11、13に固定される固定部115がある。この固定部115には、固定用貫通孔117、119が形成されていて、上記カバ111は、ボルト121、123を上記固定用貫通孔117、119を通して、上記ハウジング3のフィンガガイド軸支持部11、13の雌ネジ部125、127に螺合させることで固定されている。
また、上記スリット閉塞部129の図8(a)中上端には係合部131が形成されていて、上記カバ111が上記ハウジング3に設置された際、図2に示すように、上記係合部131が上記ハウジング3内側であって上記スリット19の図2中上端に係合される。
なお、上記カバ113も上記カバ111と同様の構成であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
一方、図7に示すように、上記カム板71が図7中下側に移動して上記フィンガ47、49が閉じている場合は、上記磁石91が上記磁気センサ95の磁気検出部101に接近し、上記磁気センサ95によって上記フィンガ47、49が閉じた状態を検出する。
コイル33に通電すると、図2に示すように、プランジャ37が固定鉄芯35側に吸引され、カム板71がコイルスプリング83の弾性力に抗して図2中上側に移動される。このとき、上記カム板71のカム溝81、81によって上記カム溝用転がり軸受57、57を介してフィンガ47、49が互いに離間する方向に移動され、上記フィンガ47、49が開かれた状態となる。
このとき、磁石93が磁気センサ97の磁気検出部101に接近した状態となり、上記磁気センサ97によって上記磁石93の磁気が検出され、上記フィンガ47、49の開かれた状態が検出される。
このとき、磁石91が磁気センサ95の磁気検出部101に接近した状態となり、上記磁気センサ95によって上記磁石91の磁気が検出され、上記フィンガ47、49の閉じた状態が検出される。
その際、上記フィンガ47、49の間に被把持部材があれば把持されるとともに、その被把持部材の分だけ上記フィンガ47、49は開かれた状態となる。
また、上記スリット19はカバ111により閉塞され、上記スリット21は上記カバ113によって閉塞されているが、上記カバ111、113は非磁性体である樹脂製であるため、上記磁気センサ95による上記磁石91の磁気の検出や上記磁気センサ97による上記磁石93の磁気の検出の妨げにはならない。
まず、フィンガ47、49の開閉の検出に磁石91、93と磁気センサ95、97を用いているため、グリッパ1の構成の簡略化と小型化を図ることができる。
また、駆動部としてソレノイド31を用いているので、このことによっても、上記グリッパ1の構成の簡略化と小型化を図ることができる。
また、磁石91、93はソレノイド31の下側のカム板71に設置されており、磁気センサ95、97も上記ハウジング3の外側であって下端側に設置されているので、上記磁気センサ95、97が上記ソレノイド31の磁気の影響を受けることはなく、上記磁石91、93の磁気を確実に検出することができる。
また、ハウジング3にスリット19、21を設けることで、上記磁気センサ95と上記磁石91の磁気回路、上記磁気センサ97と上記磁石93の磁気回路を確実に確保することができ、これによって、上記カム板71の位置ひいては上記フィンガ47、49の開閉状態を確実に検出することができる。
また、上記スリット19、21はカバ111、113によって閉塞されているので、ハウジング3内への異物の侵入を防止することができる。
また、上記カバ111、113は非磁性体である樹脂によって構成されているので、上記各磁気回路が損なわれるようなことはない。また、上記カム板71も非磁性体であるため、上記磁気回路を損なうものではない。これらのことも、上記カム板71の位置ひいては上記フィンガ47、49の開閉状態の確実な検出に寄与するものである。
また、上記カム板71はPEEK樹脂製であるが、上記カム板71のカム溝81にはカム溝用転がり軸受57が挿入・配置されているので、上記カム板71の摩耗を防止することができる。
尚、その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
また、このとき、磁石93が磁気センサ97の磁気検出部101に接近した状態となり、上記磁気センサ97によって上記磁石93の磁気が検出されることで、上記フィンガ47、49が閉じられた状態が検出される。
また、このとき、磁石91が磁気センサ95の磁気検出部101に接近した状態となり、上記磁気センサ95によって上記磁石91の磁気が検出されることで、上記フィンガ47、49が開かれた状態が検出される。
駆動部としては、ソレノイド以外にもモータを用いる場合が考えられる。
また、磁気センサと磁石が一つずつ設置されていて、フィンガの開かれた状態又は閉じた状態の何れか一方を検出する場合も考えられる。
また、フィンガが閉じる際にフィンガ間に被把持物を把持するようにするほか、例えば、筒状の被把持物を把持する際、閉じた状態のフィンガを上記被把持物の内部に挿入し、上記フィンガが開く際にフィンガの外側で上記被把持物を把持する場合も考えられる。
上記カム板のカム溝にはカム溝用転がり軸受が挿入・配置されているが、滑り軸受を用いてもよい。
その他、図示した構成は一例であり、様々な場合が考えられる。
3 ハウジング
19 スリット(磁気センサ用貫通孔)
21 スリット(磁気センサ用貫通孔)
31 ソレノイド(駆動部)
47 フィンガ
49 フィンガ
71 カム
91 磁石
93 磁石
95 磁気センサ
97 磁気センサ
111 カバ
113 カバ
141 グリッパ
Claims (4)
- ハウジングと、
上記ハウジングの一端側に設置された駆動部と、
上記ハウジングの他端側に設置され上記駆動部によって往復動されるカム板と、
上記ハウジングの他端側に設置され上記カム板の往復動によって開閉される一対のフィンガと、
上記カム板に設置された磁石と、
上記ハウジングの他端側に設置され上記磁石の磁気を検出して上記カム板の位置ひいては上記フィンガの開閉を検出する磁気センサと、
を具備し、
上記駆動部はソレノイドであり、
上記ハウジングは磁性体から構成されており、
上記磁気センサは上記ハウジングの外側に取り付けられていて、
上記ハウジングの他端側には磁気センサ用貫通孔が形成されていて、
上記磁石の磁気が上記磁気センサ用貫通孔を介して上記磁気センサによって検出されることを特徴とするグリッパ。 - 請求項1記載のグリッパにおいて、
上記ハウジングには非磁性体から構成され上記磁気センサ用貫通孔を閉塞するカバが設置されていることを特徴とするグリッパ。 - 請求項2記載のグリッパにおいて、
上記カバの一部が弾性変形可能部位となっており、
上記カム板は上記弾性変形可能部位によってガイドされることを特徴とするグリッパ。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載のグリッパにおいて、
上記カム板は非磁性体から構成されていることを特徴とするグリッパ。
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