以下、遊技機の実施形態について説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、枠体11を備えている。枠体11は、外枠12と、中枠13と、前枠14と、を備えている。外枠12は、遊技場などの遊技機設置設備(所謂、島設備)に固定される。また、中枠13は、外枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。中枠13には、遊技盤20を含む遊技盤ユニットが固定される。前枠14は、遊技盤20の前面を覆うように、中枠13の前面側に開閉可能に支持されている。前枠14には、遊技盤20を保護する保護ガラス15が支持されている。なお、図1において、保護ガラス15は、一部を残して図示が省略されているが、実際には前枠14の開口部14aの全体を覆っている。
パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、発射ハンドル16を備えている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。即ち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。また、パチンコ遊技機10は、演出の1つとして、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、発光演出と示す)を実行する装飾ランプ17を備えている。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、装飾ランプ17を備えている。本実施形態における装飾ランプ17は、発光手段に相当する。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、音を出力するスピーカ18を備えている。スピーカ18は、演出の1つとして、各種の音を出力する演出(以下、音演出と示す)を実行する。例えば、スピーカ18から出力される音には、背景音楽(所謂、BGM)などがある。
図2に示すように、遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射された遊技球を遊技領域21へ案内する案内路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内路21aへ逆戻りすることを防止する防止弁21bを備えている。発射された遊技球は、案内路21aで案内され、案内路21aの最下流に位置する防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)を表示する。情報表示パネル22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)を表示する。以下の説明では、第1特別ゲームと第2特別ゲームを纏めて、「特別ゲーム」又は「特別図柄変動ゲーム」と示す場合がある。特別図柄は、後述する内部抽選(大当り抽選)の結果を報知するための図柄である。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームを実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されることがなく、且つ第2特別ゲームが第1特別ゲームに優先して実行される。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味する。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味する。特別図柄表示部22a,22bにおいて確定停止表示可能な特別図柄には、大当り表示結果としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合に大当りを認識可能であり、特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合にはずれを認識可能である。本実施形態では、大当りに当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。大当り遊技は、遊技者が多数の賞球やその他の特典を獲得し得るため、遊技者にとって有利な状態である。
情報表示パネル22は、第1特別保留表示部22cを備えている。第1特別保留表示部22cは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第1特別ゲームの回数(以下、第1特別保留数と示す)を認識可能に表示する。情報表示パネル22は、第2特別保留表示部22dを備えている。第2特別保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第2特別ゲームの回数(以下、第2特別保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の上限数は、それぞれ4である。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22eを備えている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(以下、普通ゲームと示す)を表示する。普通図柄表示部22eに確定停止表示可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された場合に普通当りを認識可能であり、普通ゲームにおいて普通はずれ図柄が確定停止表示された場合に普通はずれを認識可能である。本実施形態では、普通当り抽選に当選すると、当該当選の対象となる普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22fを備えている。普通保留表示部22fは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、普通保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数は、4である。
また、パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。センター枠は、センター役やセンター役物ともいわれる。
パチンコ遊技機10は、演出実行手段としての演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを備えている。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、演出の1つとして、所定の画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、第1始動口26を備えている。始動口としての第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図4に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、第1特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。パチンコ遊技機10は、第2始動口27を備えている。始動口としての第2始動口27は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図4に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、第2特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。また、第2始動口27は、第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入球させ難い、又は入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図4に示す)から動力を受けて動作する。第1可変部材28は、普通当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。
パチンコ遊技機10は、大入賞口29を備えている。大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図4に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には、入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。本実施形態では、カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入球させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図4に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30は、大当りに当選したことを契機に、開状態に動作される。第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。以下の説明では、第2可変部材30が開状態となることを「大入賞口29が開放される」と示し、第2可変部材30が閉状態となることを「大入賞口29が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、ゲート31を備えている。ゲート31は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。ゲート31には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口が開口されている。ゲート口には、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図4に示す)が配設されている。ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。
パチンコ遊技機10は、アウト口34を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29へ入球しなかった遊技球は、アウト口34から機外へと排出される(遊技盤20から外部へ排出される)。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。その他、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの始動条件及び普通ゲームの始動条件が成立しない一方で、賞球の払出条件が成立する一般入賞口を備えてもよい。一般入賞口は、普通入賞口ともいわれる。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態及び高確率状態を備えている。大当り確率は、大当り抽選において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」であり、低確率状態は、「非確率変動状態(非確変状態)」である。以下の説明では、高確率状態を「確変状態」、低確率状態を「非確変状態」と示す。また、パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態及び高ベース状態を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口27に入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、「非電サポ状態」である。
高ベース状態は、例えば、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は、複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を低ベース状態のときよりも多くする制御、及び、普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態(変短状態)」となる。
なお、本実施形態では、低ベース状態であっても第1可変部材28が開状態となる場合があるため、低ベース状態であっても第2始動口27に遊技球が入球する可能性がある。しかし、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選しないように構成するなどして、低ベース状態であるときには第1可変部材28が開状態とならず、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。その他、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選したとしても第1可変部材28が開状態とならないように構成するなどして、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。以上のように構成する場合、低ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球不能な状態といえ、高ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球可能な状態といえる。
遊技状態(遊技状態の種類)には、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、非確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、がある。そして、パチンコ遊技機10では、複数種類の遊技状態のうち1つの遊技状態に制御される。なお、本実施形態では、原則として、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、非確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、のうち1つの遊技状態に制御される。
次に、パチンコ遊技機10における大当りについて説明する。
パチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と、第2大当り図柄と、に分類されている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング演出の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1ラウンド終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2ラウンド終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング演出の終了に伴って終了される。
第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第1大当り」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「10回」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、確変状態とすることが定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、高ベース状態とすることが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第2大当り」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「8回」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、非確変状態とすることが定められている。また、第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、100回の特別ゲームが終了する迄の間、又は、100回の特別ゲームが終了する前に大当り遊技が付与される迄の間、高ベース状態とすることが定められている。パチンコ遊技機10では、例えば、第1特別ゲームが大当りとなったときと、第2特別ゲームが大当りとなったときと、を比較した場合、決定される大当りの種類及び各種大当りの決定率を異ならせてもよい。
また、本実施形態における演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄と示す)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが確定停止表示される演出図柄ゲーム(以下、演出ゲームと示す)がある。演出ゲームは、複数列の演出図柄が変動して実行される。即ち、本実施形態において、演出図柄ゲームは、複数の図柄列にて複数種類の演出図柄が変動表示されることで実行される。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であって、表示演出を多様化させるためのものであり、「装飾図柄」や「飾り図柄」ともいわれる。本実施形態における演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。以下の説明では、「第1列」を「左列」と示すとともに「第1図柄」を「左図柄」と示し、「第2列」を「中列」と示すとともに「第2図柄」を「中図柄」と示し、「第3列」を「右列」と示すとともに「第3図柄」を「右図柄」と示す。
各列では、原則、[1]~[8]の数字を模した演出図柄が所定の順序で変動表示される。本実施形態において、「1」を模した演出図柄は、緑色を基調とする演出図柄である。「2」を模した演出図柄は、青色を基調とする演出図柄である。「3」を模した演出図柄は、赤色を基調とする演出図柄である。「4」を模した演出図柄は、青色を基調とする演出図柄である。「5」を模した演出図柄は、緑色を基調とする演出図柄である。「6」を模した演出図柄は、青色を基調とする演出図柄である。「7」を模した演出図柄は、赤色を基調とする演出図柄である。「8」を模した演出図柄は、緑色を基調とする演出図柄である。このように、本実施形態における数字を模した演出図柄は、青色を基調とする系統に分類される演出図柄と、緑色を基調とする系統に分類される演出図柄と、赤色を基調とする系統に分類される演出図柄と、がある。このように、本実施形態における演出図柄は、複数種類の系統に分類されている。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能に構成されている。即ち、パチンコ遊技機10は、変動ゲームの実行中に演出図柄を用いた演出図柄ゲームを実行可能に構成されている。そして、本実施形態では、演出ゲームを実行する演出表示装置25が、演出図柄ゲームを実行する演出図柄ゲーム実行手段として機能する。
演出ゲームでは、特別ゲームにて確定停止表示された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが確定停止表示される。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当り図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄による大当り図柄は、「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。また、特別ゲームにおいて、はずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれ図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄によるはずれ図柄は、「323」や「112」、[426]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態や、確定停止表示とは異なることを示す状態を意味する。
演出ゲームでは、リーチが形成され、リーチ演出が行われる場合がある。本実施形態では、複数列のうち特定の列(本実施形態では、左列と右列)に同一の数字を模した演出図柄が一旦停止表示されており、且つ、特定の列とは異なる列(本実施形態では、中列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態が、リーチが形成された状態に相当する。リーチ演出には、例えば、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。本実施形態におけるリーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。スーパーリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させる内容で実行される。以下の説明では、ノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出のうちノーマルリーチ演出のみが実行されることを、単に、「ノーマルリーチ演出のみ実行される」と示す場合がある。なお、パチンコ遊技機10では、スーパーリーチ演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出のみが実行される場合に比して、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高い。また、本実施形態におけるスーパーリーチ演出には、第1スーパーリーチ演出と、第2スーパーリーチ演出と、がある。第2スーパーリーチ演出が実行された場合、第1スーパーリーチが実行された場合に比して、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高い。
本実施形態では、ノーマルリーチ演出のみ実行される場合が、特別ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が非特定演出内容である場合に相当する。また、本実施形態では、スーパーリーチ演出が実行される場合が、特別ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特定演出内容である場合に相当する。このように、本実施形態において、変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容には、非特定演出内容と、非特定演出内容に比して大当り期待度が高い特定演出内容と、がある。また、本実施形態では、特定演出内容の中でも、第1スーパーリーチ演出が実行される演出内容が非特別演出内容に相当し、第2スーパーリーチ演出が実行される演出内容が特別演出内容に相当する。即ち、本実施形態において、特定演出内容には、非特別演出内容と、非特別演出内容に比して大当り期待度が高い特別演出内容と、がある。
パチンコ遊技機10では、演出表示装置25において、特別ゲームの実行が保留されていることが報知される。また、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行が保留されている場合、実行が保留されている特別ゲーム(保留中の特別ゲーム)の数が報知される。特別ゲームとして第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを実行可能に構成されたパチンコ遊技機10においては、第1特別ゲームの実行が保留されていること又はその数と、第2特別ゲームの実行が保留されていること又はその数と、が別々に報知される。
具体的に、図3に示すように、パチンコ遊技機10において、演出表示装置25には、保留中の特別ゲームに対応する保留画像FGが表示される。保留画像FGには、保留中の第1特別ゲームに対応する第1保留画像FG1と、保留中の第2特別ゲームに対応する第2保留画像FG2と、がある。パチンコ遊技機10では、第1特別保留数が「1」である場合、第1保留画像FG1に分類される第1保留画像FG1a~FG1dのうち第1保留画像FG1aが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第1特別保留数が「2」である場合、第1保留画像FG1a,FG1bが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第1特別保留数が「3」である場合、第1保留画像FG1a~FG1cが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第1特別保留数が「4」である場合、第1保留画像FG1a~FG1dが演出表示装置25に表示される。同様に、パチンコ遊技機10では、第2特別保留数が「1」である場合、第2保留画像FG2に分類される第2保留画像FG2a~FG2dのうち第2保留画像FG2aが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第2特別保留数が「2」である場合、第2保留画像FG2a,FG2bが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第2特別保留数が「3」である場合、第2保留画像FG2a~FG2cが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第2特別保留数が「4」である場合、第2保留画像FG2a~FG2dが演出表示装置25に表示される。因みに、第1特別保留数が「0」である場合、第1保留画像FG1は、演出表示装置25に表示されない。同様に、第2特別保留数が「0」である場合、第2保留画像FG2は、演出表示装置25に表示されない。
また、パチンコ遊技機10において、演出表示装置25の実行中領域TRには、実行中の特別ゲームに対応する実行中画像ZGが表示される。実行中領域TRには、実行中の特別ゲームが保留されていたときに表示されていた保留画像FGに基づく実行中画像ZGが表示される。本実施形態において、実行中領域TRには、実行中の特別ゲームが保留されていたときに表示されていた保留画像FGが実行中画像ZGとして表示される。したがって、第1特別ゲームの実行中であれば、演出表示装置25の実行中領域TRには、第1保留画像FG1に基づく実行中画像ZGが表示される。一方、第2特別ゲームの実行中であれば、演出表示装置25の実行中領域TRには、第2保留画像FG2に基づく実行中画像ZGが表示される。因みに、第1特別保留数及び第2特別保留数が何れも0である状況であっても、第1始動口26又は第2始動口27へ遊技球が入球した場合、一時的に特別ゲームの実行が保留されることから、演出表示装置25には保留画像FGは表示される。この場合、演出表示装置25において一時的に保留画像FGが表示され、当該保留画像FGが実行中画像ZGとして演出表示装置25の実行中領域TRに表示される。
このように、演出表示装置25は、保留画像FGと、実行中画像ZGと、を表示可能に構成されている。本実施形態では、保留画像FGが、実行が保留されている変動ゲームに対応する第1情報に相当する。また、本実施形態では、実行中画像ZGが、実行中の変動ゲームに対応する第2情報に相当する。即ち、本実施形態において、演出実行手段としての演出表示装置25は、第1情報と、第2情報と、を表示可能に構成されている。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図4に示すように、パチンコ遊技機10は、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、装飾ランプ17による発光演出、スピーカ18による音演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、遊技盤20の裏側に配設されている。遊技盤ユニットには、主基板40及び副基板41が含まれる。遊技盤ユニットは、中枠13に固定される。したがって、パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、機内部に配設されているともいえる。主基板40は、副基板41と接続されている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主CPU40aと、主ROM40bと、主RAM40cと、を備えている。主CPU40aは、主CPU40aの制御プログラム(主制御プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。主ROM40bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルを記憶している。主ROM40bは、大当り抽選に用いられる大当り判定値を記憶している。大当り判定値には、高確値と、共通値と、がある。本実施形態において、非確変状態であるときの大当り抽選では共通値と高確値のうち共通値のみが用いられる一方、確変状態であるときの大当り抽選では共通値と高確値の両方が用いられる。また、主ROM40bは、演出抽選に用いられる演出判定値を記憶している。演出抽選は、大当り抽選に非当選した場合にリーチ演出を実行するかを決める抽選であり、リーチ抽選に相当する。
また、主ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。即ち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報といえる。パチンコ遊技機10では、変動パターンが決定されることにより、特別ゲームの変動時間が決定されることとなる。また、変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、はずれリーチなし変動パターンと、はずれリーチあり変動パターンと、がある。はずれリーチなし変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれリーチあり変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。また、大当り変動パターンには、ノーマルリーチ演出のみの実行が対応付けられたノーマルリーチ演出の大当り変動パターンと、スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出の大当り変動パターンと、がある。また、はずれリーチあり変動パターンには、ノーマルリーチ演出のみの実行が対応付けられたノーマルリーチ演出のはずれ変動パターンと、スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出のはずれ変動パターンと、がある。
具体的に、図5に示すように、本実施形態におけるはずれリーチなし変動パターンには、変動パターンHP1がある。また、はずれリーチあり変動パターンには、変動パターンHP2~HP4がある。変動パターンHP2は、ノーマルリーチ演出のはずれ変動パターンである。変動パターンHP3は、第1スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出のはずれ変動パターンである。変動パターンHP4は、第2スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出のはずれ変動パターンである。また、大当り変動パターンには、変動パターンHP5~HP7がある。変動パターンHP5は、ノーマルリーチ演出の大当り変動パターンである。変動パターンHP6は、第1スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出の大当り変動パターンである。変動パターンHP7は、第2スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出の大当り変動パターンである。
主RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
図4に示すように、主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3及びゲートセンサSE4が接続されている。主CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1~SE4が出力する検知信号を入力可能に構成されている。また、主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。また、主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作を制御可能となっている。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、副CPU41aと、副ROM41bと、副RAM41cと、を備えている。例えば、副CPU41aは、副CPU41aの制御プログラム(副制御プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副ROM41bは、副制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副ROM41bは、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。また、副ROM41bは、装飾ランプ17における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副ROM41bは、スピーカ18における音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。
副RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
副基板41には、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25が接続されている。副CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25を制御可能となっている。
以下、主CPU40aや副CPU41aが実行する制御内容を説明する。
まず、主CPU40aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
最初に、主CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を行う。また、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終えると、第2特別図柄入力処理を行う。そして、特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終えると、特別図柄入力処理を終了する。
第1特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1始動センサSE1からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第1始動口26に遊技球が入球したかを判定する(以下、第1入力判定と示す)。第1入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。一方、第1入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第1保留判定と示す)。第1保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第1特別保留数に1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。このとき、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。即ち、パチンコ遊技機10は、第1特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。なお、例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数(以下、大当り判定乱数と示す)、特別図柄の決定に用いる乱数(以下、特別図柄乱数と示す)、変動パターンの決定に用いる乱数(以下、変動パターン乱数と示す)、演出抽選に用いる乱数(以下、演出判定乱数と示す)などである。その後、第1特別図柄入力処理において主CPU40aは、先読みコマンド生成処理を行う。そして、主CPU40aは、先読みコマンド生成処理を終えると、第1特別図柄入力処理を終了する。第1特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理については、後述する第2特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理と併せて、後ほど説明する。このように、パチンコ遊技機10は、第1始動口26への遊技球の入球を契機に第1特別ゲームを保留可能である。
次に、第2特別図柄入力処理について説明する。
第2特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2始動センサSE2からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第2始動口27に遊技球が入球したかを判定する(以下、第2入力判定と示す)。第2入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第2保留判定と示す)。第2保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。また、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第2特別保留数に1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。このとき、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。即ち、パチンコ遊技機10は、第2特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。その後、第2特別図柄入力処理において主CPU40aは、先読みコマンド生成処理を行う。そして、主CPU40aは、先読みコマンド生成処理を終えると、第2特別図柄入力処理を終了する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動ゲームとしての特別ゲームの実行を保留可能である。
ここで、第1特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理と、第2特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理と、について説明する。
まず、図6に基づき、先読みコマンド生成処理において生成される先読みコマンドについて説明する。本実施形態の先読みコマンド生成処理において生成される先読みコマンドは、先読みコマンドSC1~SC19に分類される。先読みコマンドSC1は、大当り判定乱数の値が高確値と共通値の何れにも一致しない値(図6では、不一致と示す)であって、且つ、演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない値(図6では、不一致と示す)である場合に生成される。先読みコマンドSC1は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP1を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC2~SC4は、大当り判定乱数の値が高確値と共通値の何れにも一致しない値であって、且つ、演出判定乱数の値が演出判定値と一致する値(図6では、一致と示す)である場合に生成される。先読みコマンドSC2は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP2を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC3は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP3を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC4は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP4を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンドSC5~SC7は、取得した大当り判定乱数の値が高確値と一致する値(図6では、高確値と一致と示す)であって、且つ、演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC5~SC7は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP1を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC5は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP5決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC6は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP6を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC7は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP7を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンドSC8~SC16は、取得した大当り判定乱数の値が高確値と一致する値であって、且つ、演出判定乱数の値が演出判定値と一致する値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC8~SC10は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP2を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC8は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP5決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC9は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP6を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC10は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP7を決定する値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC11~SC13は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP3を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC11は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP5決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC12は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP6を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC13は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP7を決定する値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC14~SC16は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP4を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC14は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP5決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC15は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP6を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC16は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP7を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンドSC17~SC19は、取得した大当り判定乱数の値が共通値と一致する値(図6では、共通値と一致と示す)である場合に生成される。先読みコマンドSC17は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP5決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC18は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP6を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC19は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP7を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、特別図柄入力処理において取得した乱数の値に基づき、先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。具体的に、第1特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第1特別図柄入力処理において取得した大当り判定乱数、特別図柄乱数、演出判定乱数及び変動パターン乱数のうち少なくとも一部の乱数の値に基づいて先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。また、第1特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドであることを特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。また、第1特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第1特別保留数を特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。例えば、第1特別保留数が「3」であるときに第1特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において先読みコマンドSC1に分類される先読みコマンドを生成する場合、主CPU40aは、第1特別ゲームに対応することを特定可能であって、且つ、第1特別保留数が「3」であることを特定可能な先読みコマンドSC1を生成する。同様に、第2特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第2特別図柄入力処理において取得した大当り判定乱数、特別図柄乱数、演出判定乱数及び変動パターン乱数のうち少なくとも一部の乱数の値に基づいて先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。また、第2特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドであることを特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。また、第2特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第2特別保留数を特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。
以下、先読みコマンド生成処理における先読みコマンドの生成について説明する。なお、以下の説明において「取得した乱数」とは、第1特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理であれば第1特別図柄入力処理において取得した乱数を意味し、第2特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理であれば第2特別図柄入力処理において取得した乱数の値を意味する。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が高確値と共通値の何れにも一致しない場合、先読みコマンドSC1~SC4のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。具体的に、主CPU40aは、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない値である場合、先読みコマンドSC1に分類される先読みコマンドを生成する。一方、主CPU40aは、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致する値である場合、先読みコマンドSC2~SC4のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC2~SC4のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が高確値と一致する場合、先読みコマンドSC5~SC16のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。具体的に、主CPU40aは、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない値である場合、先読みコマンドSC5~SC7のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。このとき、主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC5~SC7のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。一方、主CPU40aは、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致する値である場合、先読みコマンドSC8~SC16のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC8~SC16のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が共通値と一致する場合、先読みコマンドSC17~SC19のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC17~SC19のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。
次に、主CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する(以下、実行判定と示す)。実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではなく、変動間インターバル中でもない場合に肯定判定する。一方、実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中、特別ゲーム中及び変動間インターバル中のうち何れかである場合に否定判定する。実行判定の判定結果が否定の場合(特別ゲームの実行条件が成立していない場合)、主CPU40aは、待機状態であることを特定可能な待機コマンドを出力バッファに格納し、特別図柄開始処理を終了する。
一方、実行判定の判定結果が肯定の場合(特別ゲームの実行条件が成立している場合)、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が1以上であるかを判定する。そして、第2特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、第2特別ゲームの実行に係る第2特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。一方、第2特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が1以上であるかを判定する。第1特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第1特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、第1特別ゲームの実行に係る第1特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。
第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な第1保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。なお、大当り抽選に用いられる大当り判定値は、確変状態であるときと非確変状態であるときで少なくとも一部が異なる。大当り抽選を終えた後、主CPU40aは、第1特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、第1特別ゲームの変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。特別図柄や変動パターンを決定した後、主CPU40aは、決定した特別図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)及び変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターン指定コマンドと示す)を出力バッファに格納し、第1特別図柄開始処理を終了する。第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、第1特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。
第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な第2保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。大当り抽選を終えた後、主CPU40aは、第2特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、第2特別ゲームの変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。その後、主CPU40aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納し、第2特別図柄開始処理を終了する。第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、第2特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。
以上のように、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理及び第2特別図柄開始処理において、大当り抽選を行う。本実施形態では、主CPU40aが大当り抽選を行うことにより、当り抽選を行う当り抽選手段としての機能が実現される。また、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理及び第2特別図柄開始処理において、変動パターンを決定する。本実施形態では、主CPU40aが変動パターンを決定することにより、変動ゲームの変動時間を決定する機能と、変動ゲームの実行中に実行される演出(リーチ演出)の演出内容を決定する機能と、が実現される。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させるための終了コマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、特別図柄を確定停止表示させた後、つまり、特別ゲームの終了後、変動間インターバル(例えば、2秒)を設定する。変動間インターバルにおいて、特別ゲームの終了に伴って確定停止表示された特別図柄は確定停止表示され続ける。
次に、主CPU40aが行う大当り処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始する。具体的に、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後であって、変動間インターバルが経過した後、大当り遊技を付与する制御を開始する。主CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。このように、パチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が付与される。
主CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。また、主CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。即ち、主CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1ラウンド終了条件又は第2ラウンド終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。主CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技終了後の遊技状態を特定する。主CPU40aは、非確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、非確変状態に制御することを特定可能な値を、主RAM40cに記憶されている確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、非確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、低確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、高確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
主CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、高ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、高ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。主CPU40aは、高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数に相当する「100回」を、高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数として主RAM40cに記憶させる。主CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、主RAM40cに記憶されている「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」を1減算する。主CPU40aは、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった場合、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった特別ゲームの終了に伴い、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。即ち、主CPU40aは、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。また、主CPU40aは、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、低ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
なお、主CPU40aは、大当り遊技が付与された場合、非確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定するとともに、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。更に、主CPU40aは、低確率状態コマンドを出力バッファに格納するとともに、低ベース状態コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄入力処理について説明する。
主CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したかに基づき、遊技球がゲート31を通過(入球)したかを判定する。遊技球がゲート31を通過していない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート31を通過した場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数未満であるかを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。この場合、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主CPU40aは、普通当り遊技中ではなく普通ゲーム中でもない場合に肯定判定する一方、普通当り遊技中又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるかを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。更に、主CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。続いて、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている普通当り判定値を基に、普通当り抽選を行う。そして、主CPU40aは、普通当り抽選の抽選結果に基づき、普通ゲームで確定停止表示させる普通図柄と、普通ゲームの変動時間と、を決定する。その後、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、普通ゲームの実行開始に伴い、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、普通ゲームが終了すると、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、当該開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように第1アクチュエータA1を制御する。本実施形態では、高ベース状態であるときには低ベース状態であるときよりも、普通当り抽選に当選し易くなっている。そして、パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときであっても普通当り抽選に当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態では、低ベース状態であるとき、高ベース状態であるときに比して、第2始動口27へ遊技球が入球し難くものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。
次に、副CPU41aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
副CPU41aは、低確率状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されている確率状態フラグに、非確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高確率状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されている確率状態フラグに、確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RAM41cの確率状態フラグを参照することにより、確変状態であるかを特定できる。また、副CPU41aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RAM41cのベース状態フラグを参照することにより、高ベース状態であるかを特定できる。
副CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。大当り演出の演出内容は、大当りの種類に応じて異ならせてもよい。
また、副CPU41aは、演出ゲームが行われるように、演出表示装置25を制御する。具体的に、副CPU41aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。副CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドから大当り図柄を特定する場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドからはずれ図柄を特定する場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。例えば、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチあり変動パターンを特定する場合、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定する。一方、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチなし変動パターンを特定する場合、リーチを含まないはずれの図柄組み合わせを決定する。
また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置25を制御する。つまり、副CPU41aは、演出ゲームを開始させる。そして、副CPU41aは、所定のタイミングにおいて、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させる。その後、副CPU41aは、終了コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させる。なお、副CPU41aは、終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを確定停止表示させてもよい。この場合、終了コマンドを省略してもよい。
また、先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンドを副RAM41cに記憶する。具体的に、副CPU41aは、入力した先読みコマンドが第1特別ゲームと第2特別ゲームのうち何れに対応する先読みコマンドであるかを特定し、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドと第2特別ゲームに対応する先読みコマンドに別けて、副RAM41cに記憶する。このとき、副CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数又は第2特別保留数に応じて、先読みコマンドの記憶順序が特定可能となるように、副RAM41cに記憶する。また、第1特別ゲームが終了した場合、副CPU41aは、副RAM41cに記憶されている第1特別ゲームに対応する先読みコマンドのうち最先に記憶された先読みコマンドを消去する。同様に、第2特別ゲームが終了した場合、副CPU41aは、副RAM41cに記憶されている第2特別ゲームに対応する先読みコマンドのうち最先に記憶された先読みコマンドを消去する。
また、副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数と同数の第1保留画像FG1が表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副CPU41aは、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数と同数の第2保留画像FG2が表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、演出表示装置25において第1保留画像FG1aが表示されているとき、第1特別保留数が「2」であることを特定可能な第1特別ゲームに対応する先読みコマンドが副CPU41aに入力されると、第1保留画像FG1bが新たに表示される。また、副CPU41aは、ゲーム終了コマンドを入力すると、実行中領域TRに表示させている実行中画像ZGが非表示となるように演出表示装置25を制御する。実行中画像ZGが非表示となることにより、演出表示装置25において、実行中画像ZGが消去される。
副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを入力すると、第1保留画像FG1aに基づく実行中画像ZGが実行中領域TRに表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副CPU41aは、第1保留画像FG1bが表示されていれば、当該画像が第1保留画像FG1aとして表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副CPU41aは、第1保留画像FG1cが表示されていれば、当該画像が第1保留画像FG1bとして表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、第1保留画像FG1dが表示されていれば、当該画像が第1保留画像FG1cとして表示されるように演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、第2特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを入力すると、第2保留画像FG2aに基づく実行中画像ZGが実行中領域TRに表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副CPU41aは、第2保留画像FG2bが表示されていれば、当該画像が第2保留画像FG2aとして表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副CPU41aは、第2保留画像FG2cが表示されていれば、当該画像が第2保留画像FG2bとして表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、第2保留画像FG2dが表示されていれば、当該画像が第2保留画像FG2cとして表示されるように演出表示装置25を制御する。
次に、保留予告演出について説明する。
パチンコ遊技機10では、第3特定演出に相当する保留予告演出を実行可能に構成されている。保留予告演出は、実行が保留された特別ゲームを対象として実行を決定可能な演出(以下、特定演出と示す場合がある)である。特定演出には、第3特定演出がある。保留予告演出は、実行が保留された特別ゲームを対象として実行を開始可能に構成されている。保留予告演出は、演出表示装置25において実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるとき、第1特別ゲームを対象として保留予告演出を実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10では、高ベース状態であるとき、第2特別ゲームを対象として保留予告演出を実行可能に構成されている。保留予告演出は、保留予告演出の対象となった変動ゲームが実行されるまでに実行される1回又は複数回の変動ゲームにおいて実行可能である。
パチンコ遊技機10では、第1特別ゲームを対象として保留予告演出が実行される場合、対象となる第1特別ゲームに対応する第1保留画像FG1が通常態様(通常表示態様)とは異なる予告態様(特別表示態様)で表示される。同様に、パチンコ遊技機10では、第2特別ゲームを対象として保留予告演出が実行される場合、対象となる第2特別ゲームに対応する第2保留画像FG2が通常態様とは異なる予告態様で表示される。なお、保留予告演出が実行された場合、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像FGが予告態様で表示される一方、当該保留予告演出の実行によって他の特別ゲームに対応する保留画像FGが予告態様で表示されることはない。このように、パチンコ遊技機10において保留予告演出は、実行が保留された特別ゲームを対象とし、当該対象とする特別ゲームに対応する保留画像FGを通常態様とは異なる予告態様とすることで実行される。即ち、本実施形態において、保留予告演出は、実行が保留された変動ゲームを対象として実行を決定可能であって、当該対象とする変動ゲームに対応する保留画像FGを通常態様とは異なる予告態様とすることで実行される。即ち、本実施形態において、特定演出には、第1情報の表示態様を通常表示態様とは異なる特別表示態様で表示して実行される第3特定演出がある。
予告態様には、複数種類ある。本実施形態における予告態様には、第1予告態様、第2予告態様及び第3予告態様がある。第1予告態様で保留予告演出が実行される場合、青色を基調とする星形の画像が保留画像FGとして表示される。第2予告態様で保留予告演出が実行される場合、緑色を基調とする星形の画像が保留画像FGとして表示される。第3予告態様で保留予告演出が実行される場合、赤色を基調とする星形の画像が保留画像FGとして表示される。また、本実施形態において、予告態様の種類は、特別表示態様の演出内容に相当する。即ち、本実施形態において、特別表示態様の演出内容には、複数種類の演出内容がある。そして、保留予告演出では、予告態様の種類によって、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が少なくとも示唆又は報知される。具体的に、パチンコ遊技機10では、第1予告態様~第3予告態様のうち、第1予告態様<第2予告態様<第3予告態様の順で、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高い。また、パチンコ遊技機10では、第1予告態様~第3予告態様のうち、第1予告態様<第2予告態様<第3予告態様の順で、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されることへの期待度(以下、第2スーパー期待度と示す)が高い。因みに、図3に示すように、本実施形態では、保留画像FGが通常態様で演出表示装置25に表示される場合、第1保留画像FG1であれば白色を基調とする円形の画像が演出表示装置25に表示され、第2保留画像FG2であれば白色を基調とする菱形の画像が演出表示装置25に表示される。なお、本実施形態において、予告態様の種類は、保留予告演出の演出内容に相当する。
因みに、保留予告演出が実行された場合であって、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が開始された場合、予告態様の保留画像FGに基づく実行中画像ZGが演出表示装置25の実行中領域TRに表示される。つまり、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中には、予告態様の実行中画像ZGが演出表示装置25に表示される。即ち、本実施形態において、第3特定演出の対象となった変動ゲームの実行中には、特別表示態様の第2情報が表示される。
パチンコ遊技機10では、保留予告演出の対象となった特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、保留予告演出の対象となった特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、の何れにおいても、予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数と予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数に変化はない。このため、予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数と、予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数と、の合計回数から、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度を推測することは困難である。このように、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」には、保留予告演出の対象となった特別ゲームが大当りとなるかはずれになるかによっての違いがない。
一方、パチンコ遊技機10において、保留予告演出の対象となった特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、保留予告演出の対象となった特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、では、予告態様の種類が決定される確率が異なる。この結果、前述したように、予告態様の種類によって保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が異なる。このため、保留予告演出の演出内容、つまり、予告態様の種類から、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度を推測することができる。このように、「保留予告演出の演出内容」には、保留予告演出の対象となった特別ゲームが大当りとなるかはずれになるかによっての違いが大きい。パチンコ遊技機10では、例えば、予告態様が「第1予告態様」であるときの大当り期待度が「12%」、予告態様が「第2予告態様」であるときの大当り期待度が「21%」、予告態様が「第3予告態様」であるときの大当り期待度が「37%」となる。
以上のように、保留予告演出において、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に大当り期待度が反映される割合は、「予告態様の種類」に大当り期待度が反映される割合よりも極めて低い。むしろ、パチンコ遊技機10では、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に大当り期待度は、反映されない。このため、保留予告演出が実行された場合、遊技者は、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」と「保留予告演出の演出内容」のうち「保留予告演出の演出内容」を重要視する。
また、パチンコ遊技機10では、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合と、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されないことを特定できる場合と、の何れにおいても、予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数と予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数に変化はない。このため、予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数と、予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数と、の合計回数から、保留予告演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度を推測することは困難である。このように、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」には、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されるか実行されないかによっての違いがない。
一方、パチンコ遊技機10において、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合と、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されないことを特定できる場合と、では、予告態様の種類が決定される確率が異なる。この結果、前述したように、予告態様の種類によって保留予告演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が異なる。このため、保留予告演出の演出内容、つまり、予告態様の種類から、保留予告演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度を推測することができる。このように、「保留予告演出の演出内容」には、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されるか実行されないかによっての違いが大きい。パチンコ遊技機10では、例えば、予告態様が「第1予告態様」であるときの第2スーパー期待度が「24%」、予告態様が「第2予告態様」であるときの第2スーパー期待度が「46%」、予告態様が「第3予告態様」であるときの第2スーパー期待度が「80%」となる。
以上のように、保留予告演出において、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に第2スーパー期待度が反映される割合は、「予告態様の種類」に第2スーパー期待度が反映される割合よりも極めて低い。むしろ、パチンコ遊技機10では、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に第2スーパー期待度は、反映されない。このため、保留予告演出が実行された場合、遊技者は、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」と「保留予告演出の演出内容」のうち「保留予告演出の演出内容」を重要視する。
ここで、第3特定演出に相当する保留予告演出の実行に係る制御について、説明する。
副CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、保留予告決定処理を行う場合がある。低ベース状態であって、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を行う。この保留予告決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する第1特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行有無及び保留予告演出を実行する場合の予告態様の種類が決定される。また、高ベース状態であって、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を行う。この保留予告決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する第2特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行有無及び保留予告演出を実行する場合の予告態様の種類が決定される。
保留予告決定処理において副CPU41aは、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在するかを判定する。具体的に、非確変状態であるとき、副CPU41aは、今回入力した先読みコマンドよりも前に副RAM41cに記憶されている先読みコマンドの中に、先読みコマンドSC2~SC4,SC8~SC19のうち何れかの先読みコマンドがあるかを判定する。また、確変状態であるとき、副CPU41aは、今回入力した先読みコマンドよりも前に副RAM41cに記憶されている先読みコマンドの中に、先読みコマンドSC2~SC19のうち何れかの先読みコマンドがあるかを判定する。そして、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在すると判定した場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を終了する。この場合、演出表示装置25には、通常態様の保留画像FGが新たに表示される。
また、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在しないと判定した場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンドが保留予告演出の対象となる先読みコマンドであるかを判定する。保留予告演出の対象となる先読みコマンドは、遊技状態に応じて異なる。具体的に、非確変状態であるときにおける保留予告演出の対象となる先読みコマンドは、先読みコマンドSC2~SC4,SC8~SC16である。確変状態であるときにおける保留予告演出の対象となる先読みコマンドは、先読みコマンドSC2~SC19である。そして、入力した先読みコマンドが保留予告演出の対象となる先読みコマンドでない場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を終了する。この場合、演出表示装置25には、通常態様の保留画像FGが新たに表示される。
入力した先読みコマンドが保留予告演出の対象となる先読みコマンドである場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行を開始するかを決定する保留予告抽選を行う。本実施形態では、保留予告抽選に当選した場合、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行が決定される。一方、本実施形態では、保留予告抽選に非当選した場合、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行が決定されない。
保留予告抽選の当選確率は、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、で異なる。非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC17~SC19のうち何れかである場合に相当する。一方、非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC1~SC16のうち何れかである場合に相当する。確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC5~SC19のうち何れかである場合に相当する。一方、確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC1~SC4のうち何れかである場合に相当する。
因みに、非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC4,SC14~SC16,SC19のうち何れかである場合に相当する。一方、非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されないことを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC1~SC3,SC5~SC13,SC17,SC18のうち何れかである場合に相当する。確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC4,SC7,SC10,SC13,SC16,SC19のうち何れかである場合に相当する。一方、確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されないことを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC1~SC3,SC5,SC6,SC8,SC9,SC11,SC12,SC14,SC15,SC17,SC18のうち何れかである場合に相当する。
保留予告抽選に非当選した場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を終了する。この場合、演出表示装置25には、通常態様の保留画像FGが新たに表示される。一方、保留予告抽選に当選した場合、副CPU41aは、予告態様の種類を決定する。
具体的に、副CPU41aは、保留予告演出の演出内容、つまり、予告態様の種類を決定する。本実施形態では、入力した先読みコマンドに応じて、決定可能な予告態様の種類が定められている。入力した先読みコマンドに応じて、副CPU41aは、決定可能な予告態様の中から予告態様の種類を決定する。パチンコ遊技機10では、第1予告態様<第2予告態様<第3予告態様の順で、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高くなるように、決定可能な予告態様の種類の中から予告態様の種類が決定される。また、パチンコ遊技機10では、第1予告態様<第2予告態様<第3予告態様の順で、保留予告演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高くなるように、決定可能な予告態様の種類の中から予告態様の種類が決定される。
因みに、非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC2,SC8~SC10のうち何れかを入力した場合には、第1予告態様及び第2予告態様が決定可能な予告態様の種類として定められている。非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC3,SC4,SC11~SC19のうち何れかを入力した場合には、第1予告態様、第2予告態様及び第3予告態様が決定可能な予告態様の種類として定められている。確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC2を入力した場合には、第1予告態様及び第2予告態様が決定可能な予告態様の種類として定められている。確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC3~SC19のうち何れかを入力した場合には、第1予告態様、第2予告態様及び第3予告態様が決定可能な予告態様の種類として定められている。
副CPU41aは、予告態様の種類を決定した場合、保留予告決定処理を終了する。保留予告決定処理において予告態様の種類を決定した場合、副CPU41aは、決定した予告態様の保留画像FGが新たに表示されるように演出表示装置25を制御する。これにより、演出表示装置25には、予告態様の保留画像FGが新たに表示され、保留予告演出の実行が開始される。なお、副CPU41aは、保留予告実行抽選に当選して、予告態様の種類を決定した場合、保留予告演出の対象となった特別ゲームを特定可能であって、当該保留予告演出における保留画像FGの予告態様の種類を特定可能な情報(以下、保留予告実行情報と示す)を副RAM41cに記憶する。副RAM41cに記憶された保留予告実行情報は、当該保留予告実行情報に対応する保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が終了した場合、又は、大当り遊技が付与された場合、消去される。
次に、開始時演出について説明する。
パチンコ遊技機10では、第1特定演出に相当する開始時演出を実行可能に構成されている。開始時演出は、実行が保留された特別ゲームを対象として実行を決定可能な演出(特定演出)である。特定演出には、第1特定演出がある。開始時演出は、実行が保留された特別ゲームを対象として実行を開始可能に構成されている。開始時演出は、演出表示装置25において実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるとき、第1特別ゲームを対象として開始時演出を実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10では、高ベース状態であるとき、第2特別ゲームを対象として開始時演出を実行可能に構成されている。因みに、本実施形態では、開始時演出は、実行中の特別ゲームを対象として実行される場合もある。開始時演出は、開始時演出の対象となった変動ゲームが実行されるまでに実行される1回又は複数回の変動ゲームにおいて実行可能である。
パチンコ遊技機10において開始時演出は、当該開始時演出の対象となった特別ゲームが実行されるよりも前に実行される特別ゲームの実行中に実行される場合がある。また、パチンコ遊技機10において開始時演出は、当該開始時演出の対象となった特別ゲームの実行中に実行される場合がある。特別ゲームの実行中において、開始時演出は、特別ゲームの実行が開始されてから当該特別ゲームの実行中における所定タイミングまでの期間内に実行される。即ち、本実施形態において、第1特定演出は、変動ゲームの実行が開始されてから当該変動ゲームの実行中における所定タイミングまでの期間内に実行される。例えば、開始時演出は、特別ゲームの実行が開始されてから演出ゲームにおいて1つ目の演出図柄が一旦停止表示されるまでの期間内に実行される。具体的に、本実施形態において開始時演出は、全列の演出図柄の変動表示が開始されたタイミングで実行される。
開始時演出は、演出図柄とは異なる演出要素を用いた態様で実行される。具体的に、本実施形態における開始時演出は、所定のエフェクト画像を演出表示装置25に表示させる態様で実行される。このように、本実施形態において、第1特定演出は、演出図柄とは異なる演出要素を用いた態様で実行される。
開始時演出の演出内容は、複数種類ある。具体的に、開始時演出の演出内容には、青色を基調としたエフェクト画像が演出表示装置25に表示される第1演出内容と、緑色を基調としたエフェクト画像が演出表示装置25に表示される第2演出内容と、赤色を基調としたエフェクト画像が演出表示装置25に表示される第2演出内容と、がある。このように、本実施形態において第1特定演出の演出内容には、複数種類の演出内容がある。そして、開始時演出では、演出内容によって、開始時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が少なくとも示唆又は報知される。具体的に、パチンコ遊技機10では、第1演出内容~第3演出内容のうち、第1演出内容<第2演出内容<第3演出内容の順で、開始時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高い。また、パチンコ遊技機10では、第1演出内容~第3演出内容のうち、第1演出態様<第2演出態様<第3演出態様の順で、開始時演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高い。
また、パチンコ遊技機10では、開始時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数が定められている。本実施形態では、開始時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、「4回」に定められている。例えば、低ベース状態であるとき、特別ゲームの実行中において第1特別保留数「4」として記憶された第1特別ゲームを対象として開始時演出の実行が決定されたとする。この場合、開始時演出の対象となった第1特別ゲームが実行されるよりも前に実行が開始される3回の第1特別ゲームの実行中と、開始時演出の対象となった第1特別ゲームの実行中と、の計4回、開始時演出が実行される。このような状況が、開始時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、上限回数分の開始時演出が実行され得る状況の一例である。
また、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームの実行中に実行される演出によって、開始時演出の実行可能な回数が定められている。例えば、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されない場合、当該実行が保留された特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を3回以上実行不能である。一方、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される場合、当該実行が保留された特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を3回以上実行可能である。また、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームの実行中にノーマルリーチ演出のみが実行される場合、当該実行が保留された特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行不能である。一方、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行される場合、当該実行が保留された特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行可能である。ここでは、「4回以上実行可能」と記載しているが、パチンコ遊技機10では、1回の特別ゲームを対象として開始時演出の実行を決定した場合において、4回を超える回数以上、開始時演出が実行されることはない。このように、本実施形態では、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が非特定演出内容であることを特定した場合、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでにおいて、第1特定演出を特別回数以上実行不能に構成されている。一方、本実施形態では、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特定演出内容であることを特定した場合、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでにおいて、第1特定演出を特別回数以上実行可能に構成されている。
図7に示すように、以上のように構成されたパチンコ遊技機10では、開始時演出の実行回数が3回に達していない場合、リーチ演出が実行されない場合もあるため、リーチ演出が実行されることを確定的に期待することができない(図7では、期待内容の欄に「-」と示す)。また、パチンコ遊技機10では、開始時演出の実行回数が3回に達した場合、リーチ演出が実行されることを確定的に期待することができる(図7では、期待内容の欄に「ノーマルリーチ演出以上」と示す)。更に、パチンコ遊技機10では、開始時演出の実行回数が4回に達した場合、スーパーリーチ演出が実行されることを確定的に期待することができる(図7では、期待内容の欄に「スーパーリーチ演出以上」と示す)。
また、パチンコ遊技機10では、開始時演出の対象となった特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合、開始時演出の対象となった特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合に比して、決定可能な開始時演出の実行回数の中でも多い回数が決定され易い。したがって、パチンコ遊技機10では、開始時演出の実行回数が多いほど、開始時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高い。また、パチンコ遊技機10では、開始時演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合、開始時演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されないことを特定できる場合に比して、決定可能な開始時演出の実行回数の中でも多い回数が決定され易い。したがって、パチンコ遊技機10では、開始時演出の実行回数が多いほど、開始時演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高い。
パチンコ遊技機10では、例えば、開始時演出の演出内容が「第1演出内容」であるときの大当り期待度が「4%」、開始時演出の演出内容が「第2演出内容」であるときの大当り期待度が「5%」、開始時演出の演出内容が「第3演出内容」であるときの大当り期待度が「6%」となる。また、パチンコ遊技機10では、例えば、開始時演出の実行回数が「1回」であるときの大当り期待度が「2%」、開始時演出の実行回数が「2回」であるときの大当り期待度が「5%」、開始時演出の実行回数が「3回」であるときの大当り期待度が「10%」、開始時演出の実行回数が「4回」であるときの大当り期待度が「18%」となる。このように、パチンコ遊技機10では、開始時演出の演出内容の違いによる大当り期待度の差よりも、開始時演出の実行回数の違いによる大当り期待度の差の方が大きい。つまり、パチンコ遊技機10において、「開始時演出の実行回数」に大当り期待度が反映される割合は、「開始時演出の演出内容」に大当り期待度が反映される割合よりも高い。このため、開始時演出が実行された場合、遊技者は、「開始時演出の演出内容」と「開始時演出の実行回数」のうち「開始時演出の実行回数」を重要視する。
また、パチンコ遊技機10では、例えば、開始時演出の演出内容が「第1演出内容」であるときの第2スーパー期待度が「12%」、開始時演出の演出内容が「第2演出内容」であるときの第2スーパー期待度が「13%」、開始時演出の演出内容が「第3演出内容」であるときの第2スーパー期待度が「14%」となる。また、パチンコ遊技機10では、例えば、開始時演出の実行回数が「1回」であるときの第2スーパー期待度が「10%」、開始時演出の実行回数が「2回」であるときの第2スーパー期待度が「20%」となる。また、パチンコ遊技機10では、例えば、開始時演出の実行回数が「3回」であるときの第2スーパー期待度が「30%」、開始時演出の実行回数が「4回」であるときの第2スーパー期待度が「40%」となる。このように、パチンコ遊技機10では、開始時演出の演出内容の違いによる第2スーパー期待度の差よりも、開始時演出の実行回数の違いによる第2スーパー期待度の差の方が大きい。つまり、パチンコ遊技機10において、「開始時演出の実行回数」に第2スーパー期待度が反映される割合は、「開始時演出の演出内容」に第2スーパー期待度が反映される割合よりも高い。このため、開始時演出が実行された場合、遊技者は、「開始時演出の演出内容」と「開始時演出の実行回数」のうち「開始時演出の実行回数」を重要視する。
ここで、第1特定演出に相当する開始時演出の実行に係る制御について、説明する。
副CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、開始時演出決定処理を行う場合がある。低ベース状態であって、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、開始時演出決定処理を行う。この開始時演出決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する第1特別ゲームを対象とする開始時演出の実行有無、開始時演出を実行する場合の当該開始時演出の演出内容及び開始時演出の実行回数を決定する。また、高ベース状態であって、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、開始時演出決定処理を行う。この開始時演出決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する第2特別ゲームを対象とする開始時演出の実行有無、開始時演出を実行する場合の当該開始時演出の演出内容及び開始時演出の実行回数を決定する。
開始時演出決定処理において副CPU41aは、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在するかを判定する。そして、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在すると判定した場合、副CPU41aは、開始時演出決定処理を終了する。
また、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在しないと判定した場合、副CPU41aは、既に開始時演出の実行を決定しているかを判定する。既に開始時演出の実行を決定している場合、副RAM41cには、既に開始時演出の実行を決定していることを特定可能な情報が記憶されている。副CPU41aは、既に開始時演出の実行を決定していることを特定可能な情報が副RAM41cに記憶されているかを判定することで、既に開始時演出の実行を決定しているかを判定する。因みに、本実施形態において、既に開始時演出の実行を決定していることを特定可能な情報が副RAM41cに記憶されている状況には、前回実行が開始された特別ゲームの実行中において既に開始時演出を実行した状況が含まれる。そして、既に開始時演出の実行を決定していると判定した場合、副CPU41aは、開始時演出決定処理を終了する。
また、既に開始時演出の実行を決定していないと判定した場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする開始時演出の実行を開始するかを決定する第1実行抽選を行う。本実施形態では、第1実行抽選に当選した場合、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする開始時演出の実行が決定される。一方、本実施形態では、第1実行抽選に非当選した場合、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする開始時演出の実行が決定されない。第1実行抽選の当選確率は、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、で異なる。
第1実行抽選に非当選した場合、副CPU41aは、開始時演出決定処理を終了する。一方、第1実行抽選に当選した場合、副CPU41aは、開始時演出の実行回数を決定する。副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドと、当該先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数と、に応じて、開始時演出の実行回数を決定する。また、副CPU41aは、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドと、当該先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数と、に応じて、開始時演出の実行回数を決定する。
具体的に、副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「1」である場合、及び、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数が「1」である場合、開始時演出の実行回数として「1」を決定する。また、副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「2」である場合、及び、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数が「2」である場合、「1~2」の範囲内から、開始時演出の実行回数を決定する。また、副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「3」である場合、及び、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数が「3」である場合、「1~3」の範囲内から、開始時演出の実行回数を決定する。また、副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「4」である場合、及び、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数が「4」である場合、「1~4」の範囲内から、開始時演出の実行回数を決定する。
但し、非確変状態であるときにおいて、入力した先読みコマンドが先読みコマンドSC1,SC5~SC7である場合、副CPU41aは、開始時演出の実行回数として、3回以上の回数を決定せず、1回又は2回を決定する。また、非確変状態であるときにおいて、入力した先読みコマンドが先読みコマンドSC2,SC8~SC10,SC17である場合、副CPU41aは、開始時演出の実行回数として、4回以上の回数を決定せず、1回~3回のうち何れかを決定する。同様に、確変状態であるときにおいて、入力した先読みコマンドが先読みコマンドSC1である場合、副CPU41aは、開始時演出の実行回数として、3回以上の回数を決定せず、1回又は2回を決定する。また、確変状態であるときにおいて、入力した先読みコマンドが先読みコマンドSC2,SC5,SC8,SC11,SC14,SC17である場合、副CPU41aは、開始時演出の実行回数として、4回以上の回数を決定せず、1回~3回のうち何れかを決定する。パチンコ遊技機10では、開始時演出の実行回数が多いほど開始時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高くなるように、決定可能な実行回数の中から開始時演出の実行回数が決定される。また、パチンコ遊技機10では、開始時演出の実行回数が多いほど開始時演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高くなるように、決定可能な実行回数の中から開始時演出の実行回数が決定される。
副CPU41aは、開始時演出の実行回数を決定した場合、開始時演出の実行回数を特定可能な情報(以下、第1実行回数情報と示す)を副RAM41cに記憶する。第1特別ゲームに対応する先読みコマンドの入力に伴って開始時演出の実行回数を決定した場合であって、当該先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数と開始時演出の実行回数が一致しない場合、副CPU41aは、開始時演出の実行を制限する特別ゲームの回数を特定可能な情報(以下、第1制限回数情報と示す)を副RAM41cに記憶する。同様に、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドの入力に伴って開始時演出の実行回数を決定した場合であって、当該先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数と開始時演出の実行回数が一致しない場合、副CPU41aは、第1制限回数情報を副RAM41cに記憶する。副CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な特別保留数と、開始時演出の実行回数と、の差を特定可能な第1制限回数情報を副RAM41cに記憶する。例えば、先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「4」であって、開始時演出の実行回数として「2回」を決定した場合、副CPU41aは、「2回(=4-2)」を特定可能な第1制限回数情報を副RAM41cに記憶する。副RAM41cに記憶された第1実行回数情報及び第1制限回数情報は、開始時演出の対象となった特別ゲームの実行が終了した場合、又は、大当り遊技が付与された場合、消去される。
また、開始時演出の実行回数を決定した場合、副CPU41aは、開始時演出の演出内容を決定する。本実施形態では、入力した先読みコマンドに応じて、決定可能な開始時演出の演出内容が定められている。入力した先読みコマンドに応じて、副CPU41aは、決定可能な演出内容の中から開始時演出の演出内容を決定する。パチンコ遊技機10では、第1演出内容<第2演出内容<第3演出内容の順で、開始時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高くなるように、決定可能な演出内容の中から開始時演出の演出内容が決定される。また、パチンコ遊技機10では、第1演出内容<第2演出内容<第3演出内容の順で、開始時演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高くなるように、決定可能な演出内容の中から開始時演出の演出内容が決定される。
因みに、本実施形態では、非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC1,SC5~SC7のうち何れかを入力した場合には、第1演出内容が決定可能な開始時演出の演出内容として定められている。また、非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC2~SC4,SC8~SC19のうち何れかを入力した場合には、第1演出内容~第3演出内容が決定可能な開始時演出の演出内容として定められている。また、確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC1を入力した場合には、第1演出内容が決定可能な開始時演出の演出内容として定められている。また、確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC2~SC19のうち何れかを入力した場合には、第1演出内容~第3演出内容が決定可能な開始時演出の演出内容として定められている。
副CPU41aは、開始時演出の演出内容を決定した場合、開始時演出決定処理を終了する。開始時演出の演出内容を決定した場合、副CPU41aは、決定した演出内容を特定可能な情報(以下、第1演出内容情報と示す)を副RAM41cに記憶する。副RAM41cに記憶された第1演出内容情報は、開始時演出の対象となった特別ゲームの実行が終了した場合、又は、大当り遊技が付与された場合、消去される。パチンコ遊技機10では、第1実行回数情報、第1制限回数情報及び第1演出内容情報が、既に開始時演出の実行を決定していることを特定可能な情報に相当する。
変動パターン指定コマンドを入力した場合、副CPU41aは、副RAM41cに1回以上の回数を特定可能な第1制限回数情報が記憶されている場合、第1制限回数情報から特定可能な回数を1減算し、第1制限回数情報を更新する。このとき、副CPU41aは、開始時演出を実行させない。
変動パターン指定コマンドを入力した場合であって、第1制限回数情報が記憶されていない場合(又は、第1制限回数情報から特定可能な回数が0である場合)、副CPU41aは、副RAM41cに1回以上の回数を特定可能な第1実行回数情報が記憶されている場合、第1実行回数情報から特定可能な回数を1減算し、第1実行回数情報を更新する。また、副CPU41aは、演出ゲームにおいて全列の演出図柄が変動表示されたタイミングで、第1演出内容情報から特定可能な演出内容の開始時演出が実行されるように、演出表示装置25を制御する。
次に、停止時演出について説明する。
パチンコ遊技機10では、第2特定演出に相当する停止時演出を実行可能に構成されている。停止時演出は、実行が保留された特別ゲームを対象として実行を決定可能な演出(特定演出)である。特定演出には、第2特定演出がある。停止時演出は、実行が保留された特別ゲームを対象として実行を開始可能に構成されている。停止時演出は、演出表示装置25において実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるとき、第1特別ゲームを対象として停止時演出を実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10では、高ベース状態であるとき、第2特別ゲームを対象として停止時演出を実行可能に構成されている。停止時演出は、停止時演出の対象となった変動ゲームが実行されるまでに実行される1回又は複数回の変動ゲームにおいて実行可能である。
パチンコ遊技機10において停止時演出は、当該停止時演出の対象となった特別ゲームが実行されるよりも前に実行される特別ゲームの実行中に実行される場合がある。特別ゲームの実行中において、停止時演出は、特別ゲームの実行中における所定タイミングから当該特別ゲームの実行が終了するまでの期間内に実行される。即ち、本実施形態において、第2特定演出は、変動ゲームの実行中における所定タイミングから当該変動ゲームの実行が終了するまでの期間内に実行される。例えば、停止時演出は、特別ゲームの実行中、演出ゲームにおいて1つ目の演出図柄が一旦停止表示されてから特別ゲームの実行が終了するまでの期間内に実行される。即ち、本実施形態において、第2特定演出は、演出図柄ゲームにおいて一部の図柄列の演出図柄が停止して表示されたタイミングから特別ゲームが終了するまでの期間内に実行される。具体的に、本実施形態における停止時演出は、全列の演出図柄が一旦停止表示されたタイミングで実行される。
停止時演出は、演出図柄を用いた態様で実行される。このように、本実施形態において、第2特定演出は、演出図柄を用いた態様で実行される。具体的に、本実施形態における停止時演出は、所定の演出図柄による図柄組み合わせが一旦停止表示される態様で実行される。即ち、本実施形態において、第2特定演出は、所定の演出図柄の組み合わせが停止して表示される態様で実行される。本実施形態における「所定の演出図柄による図柄組み合わせ」は、一部の図柄列の演出図柄と他の図柄列の演出図柄が異なる一方、全列の演出図柄が同一系統に分類される演出図柄による図柄組み合わせであって、リーチを含まないはずれの図柄組み合わせである。即ち、所定の演出図柄の組み合わせは、一部の図柄列の演出図柄と他の図柄列の演出図柄が異なる一方、全ての図柄列の演出図柄が同一系統に分類される演出図柄の組み合わせである。以下、停止時演出において一旦停止表示される「所定の演出図柄による図柄組み合わせ」を、「停止時演出図柄組み合わせ」と示す。
停止時演出の演出内容は、複数種類ある。具体的に、停止時演出の演出内容には、第1停止内容と、第2停止内容と、第3停止内容と、がある。パチンコ遊技機10では、第1停止内容で停止時演出が実行される場合、青色を基調とする系統に分類される演出図柄による停止時演出図柄組み合わせが一旦停止表示される。また、パチンコ遊技機10では、第2停止内容で停止時演出が実行される場合、緑色を基調とする系統に分類される演出図柄による停止時演出図柄組み合わせが一旦停止表示される。パチンコ遊技機10では、第1停止内容で停止時演出が実行される場合、赤色を基調とする系統に分類される演出図柄による停止時演出図柄組み合わせが一旦停止表示される。このように、本実施形態において第2特定演出の演出内容には、複数種類の演出内容がある。そして、停止時演出では、演出内容によって、停止時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が少なくとも示唆又は報知される。具体的に、パチンコ遊技機10では、第1停止内容~第3停止内容のうち、第1停止内容<第2停止内容<第3停止内容の順で、停止時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高い。また、パチンコ遊技機10では、第1停止内容~第3停止内容のうち、第1停止内容<第2停止内容<第3停止内容の順で、停止時演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高い。
また、パチンコ遊技機10では、停止時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数が定められている。本実施形態では、停止時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数は、「3回」に定められている。例えば、低ベース状態であるとき、特別ゲームの実行中において第1特別保留数「4」として記憶された第1特別ゲームを対象として停止時演出の実行が決定されたとする。この場合、停止時演出の対象となった第1特別ゲームが実行されるよりも前に実行が開始される3回の第1特別ゲームの実行中において、計3回、停止時演出が実行される。このような状況が、停止時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、上限回数分の停止時演出が実行され得る状況の一例である。
なお、前述したように、開始時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、「4回」である。したがって、パチンコ遊技機10において、開始時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、停止時演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数よりも多い。即ち、本実施形態において、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第2特定演出を実行可能な上限回数よりも多い。このように、本実施形態において、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第2特定演出を実行可能な上限回数と異なる。
また、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームの実行中に実行される演出によって、停止時演出の実行可能な回数が定められている。例えば、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されない場合、当該実行が保留された特別ゲームが終了するまでにおいて、停止時演出を3回以上実行不能である。一方、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行される場合、当該実行が保留された特別ゲームが終了するまでにおいて、停止時演出を3回以上実行可能である。ここでは、「3回以上実行可能」と記載しているが、パチンコ遊技機10では、1回の特別ゲームを対象として停止時演出の実行を決定した場合において、3回を超える回数以上、停止時演出が実行されることはない。このように、本実施形態では、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が非特定演出内容であることを特定した場合、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでにおいて、第2特定演出を特別回数よりも少ない非特別回数以上実行不能に構成されている。一方、本実施形態では、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特定演出内容であることを特定した場合、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでにおいて、第2特定演出を非特別回数以上実行可能に構成されている。
図8に示すように、以上のように構成されたパチンコ遊技機10では、停止時演出の実行回数が3回に達していない場合、リーチ演出が実行されない場合もあるため、リーチ演出が実行されることを確定的に期待することができない(図8では、期待内容の欄に「-」と示す)。また、パチンコ遊技機10では、停止時演出の実行回数が3回に達した場合、スーパーリーチ演出が実行されることを確定的に期待することができる(図8では、期待内容の欄に「スーパーリーチ演出以上」と示す)。
また、パチンコ遊技機10では、停止時演出の対象となった特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合、停止時演出の対象となった特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合に比して、決定可能な停止時演出の実行回数の中でも多い回数が決定され易い。したがって、パチンコ遊技機10では、停止時演出の実行回数が多いほど、停止時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高い。また、パチンコ遊技機10では、停止時演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合、停止時演出の対象となった特別ゲームの実行中に第2スーパーリーチ演出が実行されないことを特定できる場合に比して、決定可能な停止時演出の実行回数の中でも多い回数が決定され易い。したがって、パチンコ遊技機10では、停止時演出の実行回数が多いほど、停止時演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高い。
パチンコ遊技機10では、例えば、停止時演出の演出内容が「第1停止内容」であるときの大当り期待度が「11%」、停止時演出の演出内容が「第2停止内容」であるときの大当り期待度が「17%」、停止時演出の演出内容が「第3停止内容」であるときの大当り期待度が「31%」となる。また、パチンコ遊技機10では、例えば、停止時演出の実行回数が「1回」であるときの大当り期待度が「10%」、停止時演出の実行回数が「2回」であるときの大当り期待度が「11%」、停止時演出の実行回数が「3回」であるときの大当り期待度が「12%」となる。このように、パチンコ遊技機10では、停止時演出の実行回数の違いによる大当り期待度の差よりも、停止時演出の演出内容の違いによる大当り期待度の差の方が大きい。つまり、パチンコ遊技機10において、「停止時演出の実行回数」に大当り期待度が反映される割合は、「停止時演出の演出内容」に大当り期待度が反映される割合よりも低い。このため、停止時演出が実行された場合、遊技者は、「停止時演出の演出内容」と「停止時演出の実行回数」のうち「停止時演出の演出内容」を重要視する。
また、パチンコ遊技機10では、例えば、停止時演出の演出内容が「第1停止内容」であるときの第2スーパー期待度が「23%」、停止時演出の演出内容が「第2停止内容」であるときの第2スーパー期待度が「46%」、停止時演出の演出内容が「第3停止内容」であるときの第2スーパー期待度が「75%」となる。また、パチンコ遊技機10では、例えば、停止時演出の実行回数が「1回」であるときの第2スーパー期待度が「30%」、停止時演出の実行回数が「2回」であるときの第2スーパー期待度が「31%」、停止時演出の実行回数が「3回」であるときの第2スーパー期待度が「32%」となる。このように、パチンコ遊技機10では、停止時演出の実行回数の違いによる第2スーパー期待度の差よりも、停止時演出の演出内容の違いによる第2スーパー期待度の差の方が大きい。つまり、パチンコ遊技機10において、「停止時演出の実行回数」に第2スーパー期待度が反映される割合は、「停止時演出の演出内容」に第2スーパー期待度が反映される割合よりも低い。このため、停止時演出が実行された場合、遊技者は、「停止時演出の演出内容」と「停止時演出の実行回数」のうち「停止時演出の演出内容」を重要視する。
ここで、第2特定演出に相当する停止時演出の実行に係る制御について、説明する。
副CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、停止時演出決定処理を行う場合がある。低ベース状態であって、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、停止時演出決定処理を行う。この停止時演出決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する第1特別ゲームを対象とする停止時演出の実行有無、停止時演出を実行する場合の当該停止時演出の演出内容及び停止時演出の実行回数を決定する。なお、低ベース状態であって、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合において、副CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「1」である場合、停止時演出決定処理を行わない。高ベース状態であって、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、停止時演出決定処理を行う。この停止時演出決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する第2特別ゲームを対象とする停止時演出の実行有無、停止時演出を実行する場合の当該停止時演出の演出内容及び停止時演出の実行回数を決定する。なお、高ベース状態であって、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合において、副CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数が「1」である場合、停止時演出決定処理を行わない。
停止時演出決定処理において副CPU41aは、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在するかを判定する。そして、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在すると判定した場合、副CPU41aは、停止時演出決定処理を終了する。
また、既に実行が保留されている特別ゲームの中に、特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行される特別ゲームが存在しないと判定した場合、副CPU41aは、既に停止時演出の実行を決定しているかを判定する。既に停止時演出の実行を決定している場合、副RAM41cには、既に停止時演出の実行を決定していることを特定可能な情報が記憶されている。副CPU41aは、既に停止時演出の実行を決定していることを特定可能な情報が副RAM41cに記憶されているかを判定することで、既に停止時演出の実行を決定しているかを判定する。因みに、本実施形態において、既に停止時演出の実行を決定していることを特定可能な情報が副RAM41cに記憶されている状況には、前回実行が開始された特別ゲームの実行中において既に停止時演出を実行した状況が含まれる。そして、既に停止時演出の実行を決定していると判定した場合、副CPU41aは、停止時演出決定処理を終了する。
また、既に停止時演出の実行を決定していないと判定した場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする停止時演出の実行を開始するかを決定する第2実行抽選を行う。本実施形態では、第2実行抽選に当選した場合、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする停止時演出の実行が決定される。一方、本実施形態では、第2実行抽選に非当選した場合、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする停止時演出の実行が決定されない。第2実行抽選の当選確率は、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、で異なる。
第2実行抽選に非当選した場合、副CPU41aは、停止時演出決定処理を終了する。一方、第2実行抽選に当選した場合、副CPU41aは、停止時演出の実行回数を決定する。副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドと、当該先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数と、に応じて、停止時演出の実行回数を決定する。また、副CPU41aは、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドと、当該先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数と、に応じて、停止時演出の実行回数を決定する。
具体的に、副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「2」である場合、及び、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数が「2」である場合、停止時演出の実行回数として「1」を決定する。また、副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「3」である場合、及び、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数が「3」である場合、「1~2」の範囲内から、停止時演出の実行回数を決定する。また、副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「4」である場合、及び、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数が「4」である場合、「1~3」の範囲内から、停止時演出の実行回数を決定する。
但し、非確変状態であるときにおいて、入力した先読みコマンドが先読みコマンドSC1,SC2,SC5~SC10,SC17である場合、副CPU41aは、停止時演出の実行回数として、3回以上の回数を決定せず、1回又は2回を決定する。同様に、確変状態であるときにおいて、入力した先読みコマンドが先読みコマンドSC1,SC2,SC5,SC8,SC11,SC14,SC17である場合、副CPU41aは、停止時演出の実行回数として、3回以上の回数を決定せず、1回又は2回を決定する。パチンコ遊技機10では、停止時時演出の実行回数が多いほど停止時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高くなるように、決定可能な実行回数の中から停止時演出の実行回数が決定される。また、パチンコ遊技機10では、停止時時演出の実行回数が多いほど停止時演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高くなるように、決定可能な実行回数の中から停止時演出の実行回数が決定される。
副CPU41aは、停止時演出の実行回数を決定した場合、停止時演出の実行回数を特定可能な情報(以下、第2実行回数情報と示す)を副RAM41cに記憶する。第1特別ゲームに対応する先読みコマンドの入力に伴って停止時演出の実行回数を決定した場合であって、当該先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数と停止時演出の実行回数が一致しない場合、副CPU41aは、停止時演出の実行を制限する特別ゲームの回数を特定可能な情報(以下、第2制限回数情報と示す)を副RAM41cに記憶する。同様に、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドの入力に伴って停止時演出の実行回数を決定した場合であって、当該先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数と停止時演出の実行回数が一致しない場合、副CPU41aは、第2制限回数情報を副RAM41cに記憶する。副CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な特別保留数と、停止時演出の実行回数と、の差から、更に1減算した回数を特定可能な第2制限回数情報を副RAM41cに記憶する。例えば、先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数が「4」であって、停止時演出の実行回数として「2回」を決定した場合、副CPU41aは、「1回(=4-2-1)」を特定可能な第2制限回数情報を副RAM41cに記憶する。副RAM41cに記憶された第2実行回数情報及び第2制限回数情報は、停止時演出の対象となった特別ゲームの実行が終了した場合、又は、大当り遊技が付与された場合、消去される。
また、停止時演出の実行回数を決定した場合、副CPU41aは、停止時演出の演出内容を決定する。本実施形態では、入力した先読みコマンドに応じて、決定可能な停止時演出の演出内容が定められている。入力した先読みコマンドに応じて、副CPU41aは、決定可能な演出内容の中から停止時演出の演出内容を決定する。パチンコ遊技機10では、第1停止内容<第2停止内容<第3停止内容の順で、停止時演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高くなるように、決定可能な演出内容の中から停止時演出の演出内容が決定される。また、パチンコ遊技機10では、第1停止内容<第2停止内容<第3停止内容の順で、停止時演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度が高くなるように、決定可能な演出内容の中から停止時演出の演出内容が決定される。
因みに、本実施形態では、非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC1,SC5~SC7のうち何れかを入力した場合には、第1停止内容が決定可能な停止時演出の演出内容として定められている。また、非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC2~SC4,SC8~SC19のうち何れかを入力した場合には、第1停止内容~第3停止内容が決定可能な停止時演出の演出内容として定められている。また、確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC1を入力した場合には、第1停止内容が決定可能な停止時演出の演出内容として定められている。また、確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC2~SC19のうち何れかを入力した場合には、第1停止内容~第3停止内容が決定可能な停止時演出の演出内容として定められている。
副CPU41aは、停止時演出の演出内容を決定した場合、停止時演出決定処理を終了する。停止時演出の演出内容を決定した場合、副CPU41aは、決定した演出内容を特定可能な情報(以下、第2演出内容情報と示す)を副RAM41cに記憶する。副RAM41cに記憶された第2演出内容情報は、停止時演出の対象となった特別ゲームの実行が終了した場合、又は、大当り遊技が付与された場合、消去される。パチンコ遊技機10では、第2実行回数情報、第2制限回数情報及び第2演出内容情報が、既に停止時演出の実行を決定していることを特定可能な情報に相当する。
変動パターン指定コマンドを入力した場合、副CPU41aは、副RAM41cに1回以上の回数を特定可能な第2制限回数情報が記憶されている場合、第2制限回数情報から特定可能な回数を1減算し、第2制限回数情報を更新する。このとき、副CPU41aは、停止時演出を実行させない。
変動パターン指定コマンドを入力した場合であって、第2制限回数情報が記憶されていない場合(又は、第2制限回数情報から特定可能な回数が0である場合)、副CPU41aは、副RAM41cに1回以上の回数を特定可能な第2実行回数情報が記憶されている場合、第2実行回数情報から特定可能な回数を1減算し、第2実行回数情報を更新する。また、第2演出内容情報から第1停止内容を特定可能なとき、副CPU41aは、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する場合、青色を基調とする演出図柄に分類される演出図柄のみで構成される停止時演出図柄組み合わせを決定する。また、第2演出内容情報から第2停止内容を特定可能なとき、副CPU41aは、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する場合、緑色を基調とする演出図柄に分類される演出図柄のみで構成される停止時演出図柄組み合わせを決定する。同様に、第2演出内容情報から第3停止内容を特定可能なとき、副CPU41aは、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する場合、赤色を基調とする演出図柄に分類される演出図柄のみで構成される停止時演出図柄組み合わせを決定する。なお、副CPU41aは、演出ゲームにおいて全列の演出図柄が一旦停止表示されるタイミングにおいて、停止時演出図柄組み合わせを一旦停止表示させて、第2演出内容情報から特定可能な演出内容の停止時演出が実行されるように、演出表示装置25を制御する。以上のように、本実施形態では、副CPU41aが演出表示装置25を制御することにより、演出実行手段を制御する演出制御手段としての機能が実現される。
パチンコ遊技機10では、実行が保留されている特別ゲームを対象として実行を決定可能な特定演出として、保留予告演出、開始時演出及び停止時演出を実行可能に構成されている。このように、演出表示装置25が実行する演出には、実行が保留された変動ゲームを対象として実行を決定可能な特定演出がある。そして、パチンコ遊技機10では、実行が保留されている1つの特別ゲームを対象として、保留予告演出、開始時演出及び停止時演出のうち2つ以上の特定演出の実行が決定される場合もある。
以下、保留予告演出、開始時演出及び停止時演出の各種演出を比較しつつ、パチンコ遊技機10における遊技性について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、保留予告演出において、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に大当り期待度が反映される割合は、「予告態様の種類」に大当り期待度が反映される割合よりも極めて低い。
また、本実施形態では、開始時演出において、「開始時演出の実行回数」に大当り期待度が反映される割合は、「開始時演出の演出内容」に大当り期待度が反映される割合よりも高い。つまり、開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に大当り期待度が反映される割合よりも高い。このように、本実施形態において、第1特定演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、第3特定演出の実行が開始されたときに特別表示態様の第1情報が表示される変動ゲームの回数及び特別表示態様の第2情報が表示される変動ゲームの回数の合計回数と特別表示態様の演出内容のうち当該合計回数に大当り期待度が反映される割合よりも高い。
本実施形態では、停止時演出において、「停止時演出の実行回数」に大当り期待度が反映される割合は、「停止時演出の演出内容」に大当り期待度が反映される割合よりも低い。つまり、開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合よりも高い。このように、本実施形態において、第1特定演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、第2特定演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合よりも高い。
なお、本実施形態では、保留予告演出において、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に大当り期待度は反映されない。一方、本実施形態では、停止時演出において、停止時演出の実行回数に大当り期待度は反映される。つまり、停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に大当り期待度が反映される割合よりも高い。このように、本実施形態において、第2特定演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、第3特定演出の実行が開始されたときに特別表示態様の第1情報が表示される変動ゲームの回数及び特別表示態様の第2情報が表示される変動ゲームの回数の合計回数と特別表示態様の演出内容のうち当該合計回数に大当り期待度が反映される割合よりも高い。以上のように、開始時演出、停止時演出及び保留予告演出において、実行回数と演出内容のうち、大当り期待度を推測するにあたって「実行回数」が重要視される割合(又は、「演出内容」が重要視される割合)が異なる。
また、本実施形態では、保留予告演出において、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に第2スーパー期待度が反映される割合は、「予告態様の種類」に第2スーパー期待度が反映される割合よりも極めて低い。
また、本実施形態では、開始時演出において、「開始時演出の実行回数」に第2スーパー期待度が反映される割合は、「開始時演出の演出内容」に第2スーパー期待度が反映される割合よりも高い。つまり、開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に第2スーパー期待度が反映される割合よりも高い。このように、本実施形態において、第1特定演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特別演出内容であることへの期待度が反映される割合は、第3特定演出の実行が開始されたときに特別表示態様の第1情報が表示される変動ゲームの回数及び特別表示態様の第2情報が表示される変動ゲームの回数の合計回数と特別表示態様の演出内容のうち当該合計回数に特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特別演出内容であることへの期待度が反映される割合よりも高い。
また、本実施形態では、停止時演出において、「停止時演出の実行回数」に第2スーパー期待度が反映される割合は、「停止時演出の演出内容」に第2スーパー期待度が反映される割合よりも低い。つまり、開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合よりも高い。このように、本実施形態において、第1特定演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特別演出内容であることへの期待度が反映される割合は、第2特定演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特別演出内容であることへの期待度が反映される割合よりも高い。
なお、本実施形態では、保留予告演出において、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に第2スーパー期待度は反映されない。一方、本実施形態では、停止時演出において、停止時演出の実行回数に第2スーパー期待度は反映される。つまり、停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に第2スーパー期待度が反映される割合よりも高い。このように、本実施形態において、第2特定演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特別演出内容であることへの期待度が反映される割合は、第3特定演出の実行が開始されたときに特別表示態様の第1情報が表示される変動ゲームの回数及び特別表示態様の第2情報が表示される変動ゲームの回数の合計回数と特別表示態様の演出内容のうち当該合計回数に特定演出の対象となった変動ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特別演出内容であることへの期待度が反映される割合よりも高い。以上のように、開始時演出、停止時演出及び保留予告演出において、実行回数と演出内容のうち、第2スーパー期待度を推測するにあたって「実行回数」が重要視される割合(又は、「演出内容」が重要視される割合)が異なる。
また、パチンコ遊技機10では、例えば、開始時演出の実行回数が「1回」であるときの大当り期待度が「2%」、開始時演出の実行回数が「2回」であるときの大当り期待度が「5%」、開始時演出の実行回数が「3回」であるときの大当り期待度が「10%」となる。また、パチンコ遊技機10では、例えば、停止時演出の実行回数が「1回」であるときの大当り期待度が「10%」、停止時演出の実行回数が「2回」であるときの大当り期待度が「11%」、停止時演出の実行回数が「3回」であるときの大当り期待度が「12%」となる。したがって、開始時演出の実行回数が「1回」であるときの大当り期待度「2%」と、停止時演出の実行回数が「1回」であるときの大当り期待度「10%」と、の差は「8%(=10-2)」となる。また、開始時演出の実行回数が「2回」であるときの大当り期待度「5%」と、停止時演出の実行回数が「2回」であるときの大当り期待度「11%」と、の差は「6%(=11-5)」となる。同様に、開始時演出の実行回数が「3回」であるときの大当り期待度「10%」と、停止時演出の実行回数が「3回」であるときの大当り期待度「12%」と、の差は「2%(=12-10)」となる。
以上のように、同じ回数だけ開始時演出及び停止時演出が実行される場合において、各演出の実行回数が少ないときの方が、各演出の実行回数が多いときに比して、各演出の実行回数に応じた大当り期待度の差が小さい。即ち、本実施形態において、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第2特定演出を実行可能な上限回数までの回数のうち、所定の回数を第1回数とし、第1回数よりも少ない回数を第2回数としたとする。この場合、本実施形態において、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出が第1回数実行されたときの大当り期待度と、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第2特定演出が第1回数実行されたときの大当り期待度と、の差は、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出が第2回数実行されたときの大当り期待度と、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第2特定演出が第2回数実行されたときの大当り期待度と、の差よりも大きい。
また、パチンコ遊技機10では、例えば、開始時演出の実行回数が「1回」であるときの第2スーパー期待度が「10%」、開始時演出の実行回数が「2回」であるときの第2スーパー期待度が「20%」、開始時演出の実行回数が「3回」であるときの第2スーパー期待度が「30%」となる。また、パチンコ遊技機10では、例えば、停止時演出の実行回数が「1回」であるときの第2スーパー期待度が「30%」、停止時演出の実行回数が「2回」であるときの第2スーパー期待度が「31%」、停止時演出の実行回数が「3回」であるときの第2スーパー期待度が「32%」となる。
したがって、開始時演出の実行回数が「1回」であるときの第2スーパー期待度「10%」と、停止時演出の実行回数が「1回」であるときの第2スーパー期待度「30%」と、の差は「20%(=30-10)」となる。また、開始時演出の実行回数が「2回」であるときの第2スーパー期待度「20%」と、停止時演出の実行回数が「2回」であるときの第2スーパー期待度「31%」と、の差は「11%(=31-20)」となる。同様に、開始時演出の実行回数が「3回」であるときの第2スーパー期待度「30%」と、停止時演出の実行回数が「3回」であるときの第2スーパー期待度「32%」と、の差は「2%(=32-30)」となる。以上のように、同じ回数だけ開始時演出及び停止時演出が実行される場合において、各演出の実行回数が少ないときの方が、各演出の実行回数が多いときに比して、各演出の実行回数に応じた第2スーパー期待度の差が小さい。
また、図7に示すように、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、「4回」である。一方、図8に示すように、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数は、「3回」である。したがって、パチンコ遊技機10において、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数よりも多い。即ち、本実施形態において、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第2特定演出を実行可能な上限回数よりも多い。
また、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない「3回」を特定回数としたとする。この場合、図7に示すように、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出が実行された回数が「特定回数」である場合には、少なくともリーチ演出が実行されることを確定的に期待することができる。一方、図8に示すように、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出が実行された回数が「特定回数」である場合には、リーチ演出の中でも大当り期待度が高いスーパーリーチ演出が実行されることを確定的に期待することができる。つまり、本実施形態では、開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を特定回数とする場合において、停止時演出が特定回数実行されたときには、開始時演出が特定回数実行されたときに比して、大当り期待度が高いスーパーリーチ演出が実行されることへの期待度が高く、大当り期待度が高い。即ち、本実施形態では、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を特定回数とする場合において、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第2特定演出が実行された回数が特定回数であるときには、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出が実行された回数が特定回数であるときに比して、大当り期待度が高い。
また、パチンコ遊技機10では、例えば、開始時演出の実行回数が「1回」であるときの大当り期待度が「2%」、開始時演出の実行回数が「2回」であるときの大当り期待度が「5%」、開始時演出の実行回数が「3回」であるときの大当り期待度が「10%」である。一方、パチンコ遊技機10では、例えば、停止時演出の実行回数が「1回」であるときの大当り期待度が「10%」、停止時演出の実行回数が「2回」であるときの大当り期待度が「11%」、停止時演出の実行回数が「3回」であるときの大当り期待度が「12%」である。このように、本実施形態において、停止時演出が「1回」実行されたときの大当り期待度「10%」は、開始時演出が「1回」実行されたときの大当り期待度「2%」よりも高い。また、本実施形態において、停止時演出が「2回」実行されたときの大当り期待度「11%」は、開始時演出が「2回」実行されたときの大当り期待度「5%」よりも高い。同様に、本実施形態において、停止時演出が「3回」実行されたときの大当り期待度「12%」は、開始時演出が「3回」実行されたときの大当り期待度「10%」よりも高い。以上のように、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を特定回数とする場合において、停止時演出が特定回数実行されたときには、開始時演出が特定回数実行されたときに比して、大当り期待度が高い。即ち、本実施形態では、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を特定回数とする場合において、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第2特定演出が実行された回数が特定回数であるときには、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに第1特定演出が実行された回数が特定回数であるときに比して、大当り期待度が高い。
また、パチンコ遊技機10では、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にノーマルリーチ演出のみが実行されることを特定した場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行不能であり、停止時演出を3回以上実行不能である。一方、パチンコ遊技機10では、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されることを特定した場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行可能であり、停止時演出を3回以上実行可能である。このように、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行される場合には、開始時演出は4回以上実行される場合があり、停止時演出は4回よりも少ない3回以上実行される場合がある。したがって、開始時演出が4回よりも少ない3回だけ実行されたとしても、停止時演出が3回実行されたわけではないので、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されることを特定することはできない。なお、本実施形態において、「4回」が特別回数に相当し、「3回」が非特別回数に相当する。
次に、図9(a)、図9(b)及び図10(a)~図10(f)に基づき、保留予告演出、開始時演出及び停止時演出が実行される回数について、各種演出が実行されたときの演出表示装置25の表示内容の一例とともに、説明する。
図9(a)に示すように、低ベース状態であるとき、第1特別保留数が「2」であり、且つ、第1特別ゲームの実行中、演出表示装置25には、実行中領域TRに第1保留画像FG1に基づく実行中画像ZGが表示され、第1保留画像FG1a,FG1bが表示される。そして、図9(b)に示すように、図9(a)に示す特別ゲームの実行中に第1始動口26へ遊技球が入球し、第1特別ゲームの実行が保留された場合であって、当該第1特別ゲームを対象として保留予告演出、開始時演出及び停止時演出の全てを実行することが決定されたとする。この場合、演出表示装置25において、予告態様の第1保留画像FG1cが新たに表示され、図9(a)に示す特別ゲームの実行中に予告態様の保留画像FGが表示される。一方、開始時演出及び停止時演出の実行が決定されたとしても、図9(a)に示す特別ゲームの実行中には、開始時演出及び停止時演出の何れも実行されない。因みに、図9(b)において新たに実行が保留された第1特別ゲームは、先読みコマンドSC19に対応する特別ゲームであるものとする。そして、開始時演出の実行回数としては、第1特別保留数が「3」であるときに決定可能な実行回数の中での最大回数「3回」が決定されたものとする。更に、停止時演出の実行回数としては、第1特別保留数が「3」であるときに決定可能な実行回数の中での最大回数「2回」が決定されたものとする。
図10(a)に示すように、図9(a)において実行中の特別ゲームが終了すると、次の第1特別ゲームの実行が開始されると、演出表示装置25では、第1保留画像FG1aとして表示されていた保留画像FGに基づく実行中画像ZGが実行中領域TRに表示される。更に、演出表示装置25では、第1保留画像FG1bとして表示されていた保留画像FGが第1保留画像FG1aとして表示され、第1保留画像FG1cとして表示されていた保留画像FGが第1保留画像FG1bとして表示される。このとき、第1保留画像FG1bが予告態様で表示され、演出表示装置25には、図10(a)に示す特別ゲームの実行中に予告態様の保留画像FGが表示される。また、図10(a)に示す特別ゲームの実行が開始された後、演出ゲームにおいて全列の演出図柄の変動表示が開始されるタイミングにおいて、演出表示装置25には、エフェクト画像が表示され、開始時演出が実行される。このように、図10(a)に示す特別ゲームの実行中に開始時演出が実行される。その後、図10(b)に示すように、全列の演出図柄が一旦停止表示されるタイミングにおいて、停止時演出図柄組み合わせが一旦停止表示され、停止時演出が実行される。このように、図10(a)に示す特別ゲームの実行中に停止時演出が実行される。
また、図10(c)に示すように、図10(a)において実行中の特別ゲームが終了すると、次の第1特別ゲームの実行が開始されると、演出表示装置25では、第1保留画像FG1aとして表示されていた保留画像FGに基づく実行中画像ZGが実行中領域TRに表示される。更に、演出表示装置25では、第1保留画像FG1bとして表示されていた保留画像FGが第1保留画像FG1aとして表示される。このとき、第1保留画像FG1aが予告態様で表示され、演出表示装置25には、図10(c)に示す特別ゲームの実行中に予告態様の保留画像FGが表示される。また、図10(c)に示す特別ゲームの実行が開始された後、演出ゲームにおいて全列の演出図柄の変動表示が開始されるタイミングにおいて、演出表示装置25には、エフェクト画像が表示され、開始時演出が実行される。このように、図10(c)に示す特別ゲームの実行中に開始時演出が実行される。その後、図10(d)に示すように、全列の演出図柄が一旦停止表示されるタイミングにおいて、停止時演出図柄組み合わせが一旦停止表示され、停止時演出が実行される。このように、図10(c)に示す特別ゲームの実行中に停止時演出が実行される。
そして、図10(e)に示すように、図10(c)において実行中の特別ゲームが終了すると、保留予告演出、開始時演出及び停止時演出の対象となった次の第1特別ゲームの実行が開始されると、演出表示装置25では、第1保留画像FG1aとして表示されていた保留画像FGに基づく実行中画像ZGが実行中領域TRに表示される。このとき、実行中画像ZGが予告態様で表示され、演出表示装置25には、図10(e)に示す特別ゲームの実行中に予告態様の実行中画像ZGが表示される。また、図10(e)に示す特別ゲームの実行が開始された後、演出ゲームにおいて全列の演出図柄の変動表示が開始されるタイミングにおいて、演出表示装置25には、エフェクト画像が表示され、開始時演出が実行される。このように、図10(e)に示す特別ゲーム、つまり、保留予告演出、開始時演出及び停止時演出の対象となった特別ゲームの実行中に開始時演出が実行される。その後、図10(f)に示すように、全列の演出図柄が一旦停止表示されるタイミングにおいて、停止時演出図柄組み合わせは一旦停止表示されず、演出図柄による大当り図柄が一旦停止表示される。このように、図10(e)に示す特別ゲームの実行中には、停止時演出が実行されない。
このように、第1特別保留数「3」として実行が保留された第1特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行された場合、図9(a)に示す特別ゲーム、図10(a)に示す特別ゲーム及び図10(c)に示す特別ゲームの計3回の特別ゲームにおいて、予告態様の保留画像FGが演出表示装置25に表示される。そして、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中には、予告態様の実行中画像ZGが演出表示装置25に表示される。即ち、予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数は、1回となる。以上のように、第1特別保留数「3」として実行が保留された第1特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行された場合、予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数は、「4回(=3+1)」となる。
また、第1特別保留数「3」として実行が保留された第1特別ゲームを対象とする開始時演出が実行された場合、図10(a)に示す特別ゲーム、図10(c)に示す特別ゲーム及び図10(e)に示す特別ゲームの計3回の特別ゲームにおいて、開始時演出が実行される。このため、第1特別保留数「3」として実行が保留された第1特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行された場合において、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出が実行される回数は、「3回以下」となる。このように、本実施形態において、特別ゲームの実行中に別の特別ゲームの実行が保留された場合に当該実行が保留された特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行されて予告態様の保留画像FGが表示された場合において、予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数は、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が終了するまでに開始時演出が実行される回数よりも多い。即ち、本実施形態において、変動ゲームの実行中に別の変動ゲームの実行が保留されたことを契機に当該実行が保留された変動ゲームを対象とする第3特定演出が実行されて特別表示態様の第1情報が表示された場合において、特別表示態様の第1情報が表示される変動ゲームの回数及び特別表示態様の第2情報が表示される変動ゲームの回数の合計回数は、第3特定演出の対象となった変動ゲームの実行が終了するまでに第1特定演出が実行される回数よりも多い。
また、第1特別保留数「3」として実行が保留された第1特別ゲームを対象とする開始時演出が実行された場合、図10(a)に示す特別ゲーム及び図10(c)に示す特別ゲームの計2回の特別ゲームにおいて、停止時演出が実行される。このため、第1特別保留数「3」として実行が保留された第1特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行された場合において、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出が実行される回数は、「2回」となる。このように、本実施形態において、特別ゲームの実行中に別の特別ゲームの実行が保留された場合に当該実行が保留された特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行されて予告態様の保留画像FGが表示された場合において、予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数は、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が終了するまでに停止時演出が実行される回数よりも多い。即ち、本実施形態において、変動ゲームの実行中に別の変動ゲームの実行が保留されたことを契機に当該実行が保留された変動ゲームを対象とする第3特定演出が実行されて特別表示態様の第1情報が表示された場合において、特別表示態様の第1情報が表示される変動ゲームの回数及び特別表示態様の第2情報が表示される変動ゲームの回数の合計回数は、第3特定演出の対象となった変動ゲームの実行が終了するまでに第2特定演出が実行される回数よりも多い。
以上のように、本実施形態において、特別ゲームの実行中に別の特別ゲームの実行が保留された場合に当該実行が保留された特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行されて予告態様の保留画像FGが表示された場合において、予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数は、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が終了するまでに開始時演出が実行される回数よりも多く、且つ、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が終了するまでに停止時演出が実行される回数よりも多い。つまり、変動ゲームの実行中に別の変動ゲームの実行が保留されたことを契機に当該実行が保留された変動ゲームを対象とする第3特定演出が実行されて特別表示態様の第1情報が表示された場合において、特別表示態様の第1情報が表示される変動ゲームの回数及び特別表示態様の第2情報が表示される変動ゲームの回数の合計回数は、第3特定演出の対象となった変動ゲームの実行が終了するまでに第1特定演出が実行される回数よりも多く、且つ、第3特定演出の対象となった変動ゲームの実行が終了するまでに第2特定演出が実行される回数よりも多い。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1)実行が保留された特別ゲームを対象として実行を決定可能な特定演出として、開始時演出(第1特定演出)と停止時演出(第2特定演出)を実行可能に構成した。これにより、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出と停止時演出の両方に注目させ、興趣の向上を図ることができる。また、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数よりも多い。そして、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を「特定回数」としたとする。この場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出が実行された回数が特定回数であるときには、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出が実行された回数が特定回数であるときに比して、大当り期待度が高くなっている。このように、特定演出の中でも開始時演出よりも上限回数が少ない停止時演出は、開始時演出よりも、特定回数だけ実行されたときの大当り期待度が高い。このため、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出よりも実行可能な上限回数が少ない一方で特定回数だけ実行されたときに開始時演出よりも大当り期待度が高い停止時演出がどれだけ実行されるかについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。以上のように、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出と停止時演出の両方に注目させて興趣の向上を図りつつ、開始時演出と停止時演出の中でも特に停止時演出がどれだけ実行されるかについての注目度を高めて興趣の向上を図ることができる。
(2)特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出(第1特定演出)を実行可能な上限回数と、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出(第2特定演出)を実行可能な上限回数と、が異なる。これに加えて、保留予告演出(第3特定演出)が実行されて予告態様(特別表示態様)の保留画像FG(第1情報)又は実行中画像ZG(第2情報)が表示される特別ゲームの回数も異なる。このように、各特定演出に対応して注目すべきポイントと回数を異ならせることで面白味が増し、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(3)例えば、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出(第2特定演出)を実行可能な上限回数までの回数のうち、所定の回数を第1回数とし、第1回数よりも少ない回数を第2回数としたとする。そして、このとき、「特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに開始時演出(第1特定演出)が第1回数実行されたときの大当り期待度と特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに停止時演出が第1回数実行されたときの大当り期待度の差」は、「特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに開始時演出が第2回数実行されたときの大当り期待度と特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに停止時演出が第2回数実行されたときの大当り期待度の差」よりも大きくなるようにした。このように、第2回数よりも多い第1回数だけ開始時演出や停止時演出が実行されるほど、大当り期待度の差が大きくなることから、各特定演出が実行される回数が増加することに対する注目度を高めて、より効果的に興趣の向上を図ることができる。
(4)開始時演出(第1特定演出)、停止時演出(第2特定演出)及び保留予告演出(第3特定演出)において、「実行回数」と「演出内容」のうち、大当り期待度を推測するにあたって「実行回数」が重要視される割合(又は、「演出内容」が重要視される割合)を異ならせた。このように、特定演出によって、「実行回数」と「演出内容」のうち重要視する観点を異ならせることによって、単純に「実行回数」と「演出内容」のうち何れか一方のみを重要視する場合に比して、面白味が増し、興趣の向上を図ることができる。
(5)特定演出として、特別ゲーム(変動ゲーム)の実行が開始されてから所定タイミングまでの期間内に実行される開始時演出(第1特定演出)と、所定タイミングから特別ゲームが終了するまでの期間内に実行される停止時演出(第2特定演出)を実行可能に構成した。これにより、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでの期間内において、所定タイミングまでは開始時演出に注目させ、所定タイミング以降は停止時演出に注目させ、興趣の向上を図ることができる。このように、所定タイミングを境にして、実行されることを期待する特定演出の種類を切り替えることで、特定演出に注目する面白味が増し、興趣の向上を図ることができる。また、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数よりも多い。そして、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を「特定回数」としたとする。この場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出が実行された回数が特定回数であるときには、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出が実行された回数が特定回数であるときに比して、大当り期待度が高くなっている。このように、特定演出の中でも開始時演出よりも上限回数が少ない停止時演出は、開始時演出よりも、特定回数だけ実行されたときの大当り期待度が高い。このため、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出よりも実行可能な上限回数が少ない一方で特定回数だけ実行されたときに開始時演出よりも大当り期待度が高い停止時演出がどれだけ実行されるかについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。以上のように、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでの期間内において、所定タイミングの前後で開始時演出と停止時演出に注目させて興趣の向上を図りつつ、開始時演出と停止時演出の中でも特に停止時演出がどれだけ実行されるかについての注目度を高めて興趣の向上を図ることができる。
(6)停止時演出(第2特定演出)は、所定タイミングから特別ゲーム(変動ゲーム)が終了するまでの期間内であって、且つ、演出ゲーム(演出図柄ゲーム)において一部の図柄列の演出図柄が停止して表示されたタイミングから特別ゲームが終了するまでの期間内に実行される。このように、停止時演出は、特別ゲームの終了間際に実行される為、特定演出の対象となった特別ゲームが実行されるまでに実行される特別ゲームにおいても、その特別ゲームが終了する間際まで注目度を維持し、興趣の向上を図ることができる。
(7)特定演出として、演出図柄とは異なる演出要素を用いた態様で実行される開始時演出(第1特定演出)と、演出図柄を用いた態様で実行される停止時演出(第2特定演出)と、を実行可能に構成した。これにより、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出と停止時演出に注目させて興趣の向上を図ることができる。更に、開始時演出と停止時演出に注目させるにあたって、当該注目させるポイントを演出図柄及び演出図柄とは異なる演出要素に分散させることで面白味を向上させ、効果的に興趣の向上を図ることができる。また、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数よりも多い。そして、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を「特定回数」としたとする。この場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出が実行された回数が特定回数であるときには、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出が実行された回数が特定回数であるときに比して、大当り期待度が高くなっている。このように、特定演出の中でも開始時演出よりも上限回数が少ない停止時演出は、開始時演出よりも、特定回数だけ実行されたときの大当り期待度が高い。このため、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出よりも実行可能な上限回数が少ない一方で特定回数だけ実行されたときに開始時演出よりも大当り期待度が高い停止時演出がどれだけ実行されるかについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。以上のように、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出と停止時演出の両方に注目させて興趣の向上を図りつつ、開始時演出と停止時演出の中でも特に停止時演出がどれだけ実行されるかについての注目度を高めて興趣の向上を図ることができる。
(8)特定演出として、開始時演出(第1特定演出)と停止時演出(第2特定演出)を実行可能に構成した。これにより、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出と停止時演出の両方に注目させ、興趣の向上を図ることができる。また、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にノーマルリーチ演出のみが実行されること(実行される演出の演出内容が非特定演出内容であること)を特定した場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回(特別回数)以上実行不能であり、停止時演出を3回(非特別回数)以上実行不能に構成されている。一方、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されること(実行される演出の演出内容が特定演出内容であること)を特定した場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行可能であり、停止時演出を3回以上実行可能に構成されている。このように、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行される場合には、開始時演出は4回以上実行される場合があり、停止時演出は4回よりも少ない3回以上実行される場合がある。これにより、開始時演出と停止時演出のそれぞれが実行される回数について注目させることができる。また、開始時演出が4回よりも少ない3回だけ実行されたとしても、停止時演出が3回実行されたわけではないので、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されることを特定することはできない。したがって、開始時演出と停止時演出の何れの特定演出が何回実行されたかについての注目度を高め、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(9)開始時演出(第1特定演出)、停止時演出(第2特定演出)及び保留予告演出(第3特定演出)において、「実行回数」と「演出内容」のうち、特定演出の対象となった特別ゲームの第2スーパー期待度(特定演出の対象となった特別ゲームの実行中に実行される演出の演出内容が特別演出内容であることへの期待度)を推測するにあたって「実行回数」が重要視される割合(又は、「演出内容」が重要視される割合)を異ならせた。このように、特定演出によって、「実行回数」と「演出内容」のうち重要視する観点を異ならせることによって、単純に「実行回数」と「演出内容」のうち何れか一方のみを重要視する場合に比して、面白味が増し、興趣の向上を図ることができる。
(10)特定演出として、特別ゲーム(変動ゲーム)の実行が開始されてから所定タイミングまでの期間内に実行される開始時演出(第1特定演出)と、所定タイミングから変動ゲームが終了するまでの期間内に実行される停止時演出(第2特定演出)を実行可能に構成した。これにより、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでの期間内において、所定タイミングまでは開始時演出に注目させ、所定タイミング以降は停止時演出に注目させ、興趣の向上を図ることができる。このように、所定タイミングを境にして、実行されることを期待する特定演出の種類を切り替えることで、特定演出に注目する面白味が増し、興趣の向上を図ることができる。また、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にノーマルリーチ演出のみが実行されること(実行される演出の演出内容が非特定演出内容であること)を特定した場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回(特別回数)以上実行不能であり、停止時演出を3回(非特別回数)以上実行不能に構成されている。一方、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されること(実行される演出の演出内容が特定演出内容であること)を特定した場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行可能であり、停止時演出を3回以上実行可能に構成されている。このように、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行される場合には、開始時演出は4回以上実行される場合があり、停止時演出は4回よりも少ない3回以上実行される場合がある。これにより、開始時演出と停止時演出のそれぞれが実行される回数について注目させることができる。また、開始時演出が4回よりも少ない3回だけ実行されたとしても、停止時演出が3回実行されたわけではないので、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されることを特定することはできない。したがって、開始時演出と停止時演出の何れの特定演出が何回実行されたかについての注目度を高め、効果的に興趣の向上を図ることができる。
(11)特定演出として、開始時演出(第1特定演出)と停止時演出(第2特定演出)を実行可能に構成した。これにより、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでの期間内において、開始時演出と停止時演出の両方に注目させ、興趣の向上を図ることができる。また、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数と異なる。このため、特定演出の対象となった変動ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出が実行された回数と停止時演出が実行された回数が、各特定演出を実行可能な上限回数に達したかについても注目させつつ、興趣の向上を図ることができる。また、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にノーマルリーチ演出のみが実行されること(実行される演出の演出内容が非特定演出内容であること)を特定した場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回(特別回数)以上実行不能であり、停止時演出を3回(非特別回数)以上実行不能に構成されている。一方、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されること(実行される演出の演出内容が特定演出内容であること)を特定した場合、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行可能であり、停止時演出を3回以上実行可能に構成されている。このように、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行される場合には、開始時演出は4回以上実行される場合があり、停止時演出は4回よりも少ない3回以上実行される場合がある。これにより、開始時演出と停止時演出のそれぞれが実行される回数について注目させることができる。また、開始時演出が4回よりも少ない3回だけ実行されたとしても、停止時演出が3回実行されたわけではないので、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されることを特定することはできない。したがって、開始時演出と停止時演出の何れの特定演出が何回実行されたかについての注目度を高め、効果的に興趣の向上を図ることができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに開始時演出を実行可能な上限回数は、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数よりも少なくてもよいし、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでに停止時演出を実行可能な上限回数と同一であってもよい。例えば、特定演出の対象となった特別ゲームにおいて開始時演出を実行不能に構成し、開始時演出を実行可能な上限回数と停止時演出を実行可能な上限回数を同一としてもよい。
・開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を特定回数とする場合において、停止時演出が特定回数実行されたときには、開始時演出が特定回数実行されたときと、スーパーリーチ演出が実行されることへの期待度を同一としてもよい。また、開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を特定回数とする場合において、停止時演出が特定回数実行されたときには、開始時演出が特定回数実行されたときと、大当り期待度を同一としてもよい。その他、開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を特定回数とする場合において、停止時演出が特定回数実行されたときには、開始時演出が特定回数実行されたときよりも、スーパーリーチ演出が実行されることへの期待度が低くてもよい。また、開始時演出を実行可能な上限回数よりも少ない回数を特定回数とする場合において、停止時演出が特定回数実行されたときには、開始時演出が特定回数実行されたときよりも、大当り期待度が低くてもよい。
・開始時演出は、特別ゲームの実行が開始されてから当該特別ゲームの実行中における所定タイミングまでの期間内に実行しなくてもよい。同様に、停止時演出は、特別演出の実行中における所定タイミングから当該特別ゲームの実行が終了するまでの期間内に実行しなくてもよい。また、停止時演出は、特別演出の実行中における所定タイミングから当該特別ゲームの実行が終了するまでの期間内であっても、演出ゲームにおいて一部の図柄列の演出図柄が停止して表示されたタイミングから特別ゲームが終了するまでの期間外に実行されるように構成してもよい。また、上記実施形態では、特別ゲームの実行中に開始時演出及び停止時演出の両方が実行される場合、開始時演出が実行された後のタイミングで停止時演出が実行されるように構成したが、停止時演出が実行された後のタイミングで開始時演出が実行されるように構成することもできる。
・開始時演出が実行される態様を変更してもよい。例えば、開始時演出は、演出図柄を用いた態様で実行されるように構成してもよい。例えば、開始時演出は、演出図柄が変動表示される態様(例えば、変動方向)を通常の態様とは異なる態様とすることで実行されるように構成してもよい。また、停止時演出が実行される態様を変更してもよい。例えば、停止時演出は、演出図柄とは異なる演出要素を用いた態様で実行されるように構成してもよい。例えば、停止時演出は、所定の演出画像を表示して実行されるように構成してもよい。例えば、開始時演出及び停止時演出の何れの演出も演出図柄を用いた態様で実行されるように構成する場合、演出図柄への注目度を向上させることができる。
・停止時演出図柄組み合わせは、一部の図柄列の演出図柄と他の図柄列の演出図柄が異なる一方、全列の演出図柄が同一系統に分類される演出図柄による図柄組み合わせでなくてもよい。例えば、停止時演出図柄組み合わせは、[123]などの順目の演出図柄による図柄組み合わせであってもよい。また、演出図柄は、複数種類の系統に分類されるものでなくてもよい。また、演出図柄を分類する系統は、演出図柄が基調とする色でなくてもよい。例えば、演出図柄を分類する系統は、味方キャラクタを含む系統と敵キャラクタを含む系統などの系統であってもよい。また、停止時演出は、所定の演出図柄の組み合わせを停止して表示される態様で実行される演出でなくてもよい。
・同じ回数だけ開始時演出及び停止時演出が実行される場合において、各演出の実行回数が少ないときの方が、各演出の実行回数が多いときに比して、各演出の実行回数に応じた大当り期待度の差が大きくなるように構成してもよい。また、同じ回数だけ開始時演出及び停止時演出が実行される場合において、各演出の実行回数が少ないときと、各演出の実行回数が多いときと、において各演出の実行回数に応じた大当り期待度の差に変化がないように構成してもよい。
・保留予告演出の演出内容の数(予告態様の種類)を変更してもよく、例えば、1種類や5種類であってもよい。また、開始時演出の演出内容の数(種類)を変更してもよく、例えば、1種類や5種類であってもよい。また、停止時時演出の演出内容の数(種類)を変更してもよく、例えば、1種類や5種類であってもよい。また、保留予告演出の演出内容の数、開始時演出の演出内容の数及び停止時演出の演出内容の数は、同一でなくてもよく、一部の演出の演出内容の数が他の演出の演出内容の数と異なっていてもよい。
・上記実施形態における非特定演出内容及び特定演出内容のうち少なくとも一方を変更してもよい。同様に、上記実施形態における特別演出内容及び非特別演出内容のうち少なくとも一方を変更してもよい。この各種の演出内容は、特別ゲームの実行中に実行されるリーチ演出には限らず、例えば、擬似連続演出(所謂、擬似連)や、段階的に発展する演出(所謂、ステップアップ演出)であってもよい。
・特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にノーマルリーチ演出のみが実行されることを特定した場合であっても、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行可能に構成してもよいし、停止時演出を3回以上実行可能に構成してもよい。また、特定演出の対象となった特別ゲームの実行中にスーパーリーチ演出が実行されることを特定した場合であっても、特定演出の対象となった特別ゲームが終了するまでにおいて、開始時演出を4回以上実行不能に構成してもよいし、停止時演出を3回以上実行不能に構成してもよい。また、1回の特別ゲームを対象として開始時演出の実行を決定した場合において、4回を超える回数以上、開始時演出が実行される場合があってもよい。同様に、1回の特別ゲームを対象として停止時演出の実行を決定した場合において、3回を超える回数以上、停止時演出が実行される場合があってもよい。
・開始時演出の実行回数に応じた大当り期待度、及び、停止時演出の実行回数に応じた大当り期待度は、変更してもよい。同様に、開始時演出の実行回数に応じた第2スーパー期待度、及び、停止時演出の実行回数に応じた第2スーパー期待度を変更してもよい。また、開始時演出の演出内容に応じた大当り期待度、及び、停止時演出の演出内容に応じた大当り期待度は、変更してもよい。同様に、開始時演出の演出内容に応じた第2スーパー期待度、及び、停止時演出の演出内容に応じた第2スーパー期待度を変更してもよい。また、保留予告演出の演出内容に応じた大当り期待度を変更してもよい。
・「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に大当り期待度が反映されるように構成してもよい。例えば、第1特別保留数「4」として実行が保留された第1特別ゲームを対象に保留予告演出が実行される確率は、実行が保留された第1特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合の方が、実行が保留された第1特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合に比して、高くなるように構成してもよい。また、「保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数」に第2スーパー期待度が反映されるように構成してもよい。
・開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に大当り期待度が反映される割合と同一でもよい。開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に大当り期待度が反映される割合よりも低くてもよい。
・開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合と同一でもよい。また、開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合よりも低くてもよい。
・停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に大当り期待度が反映される割合と同一でもよい。停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に大当り期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に大当り期待度が反映される割合よりも低くてもよい。
・開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に第2スーパー期待度が反映される割合と同一でもよい。開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に第2スーパー期待度が反映される割合よりも低くてもよい。
・開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合と同一でもよい。また、開始時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合よりも低くてもよい。
・停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に第2スーパー期待度が反映される割合と同一でもよい。停止時演出において実行回数と演出内容のうち実行回数に第2スーパー期待度が反映される割合は、保留予告演出の実行が開始されたときに予告態様の保留画像FGが表示される特別ゲームの回数及び予告態様の実行中画像ZGが表示される特別ゲームの回数の合計回数と予告態様の種類のうち当該合計回数に第2スーパー期待度が反映される割合よりも低くてもよい。
・第1実行抽選の当選確率及び第2実行抽選の当選確率のうち少なくとも一方の当選確率は、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される演出に応じて異ならせてもよい。例えば、第1実行抽選の当選確率を、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなる場合において当該特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなる場合において当該特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されないことを特定できる場合と、で異ならせてもよい。なお、非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなる場合において当該特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC2~SC4,SC8~SC16のうち何れかである場合に相当する。一方、非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなる場合において当該特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されないことを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC1,SC5~SC7のうち何れかである場合に相当する。また、確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなる場合において当該特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC2~SC4のうち何れかである場合に相当する。一方、確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなる場合において当該特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されないことを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC1である場合に相当する。
その他、例えば、第1実行抽選の当選確率を、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中にリーチ演出としてスーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中にリーチ演出としてノーマルリーチ演出のみが実行されることを特定できる場合と、で異ならせてもよい。なお、非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中にリーチ演出としてスーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC3,SC4,SC11~SC16,SC18,SC19のうち何れかである場合に相当する。一方、非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中にリーチ演出としてノーマルリーチ演出のみが実行されることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC2,SC8~SC10,SC17のうち何れかである場合に相当する。確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中にリーチ演出としてスーパーリーチ演出が実行されることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC3,SC4,SC6,SC7,SC9,SC10,SC12,SC13,SC15,SC16,SC18,SC19のうち何れかである場合に相当する。一方、確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中にリーチ演出としてノーマルリーチ演出のみが実行されることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC2,SC5,SC8,SC11,SC14,SC19のうち何れかである場合に相当する。
・保留予告演出の実行が開始された後、当該保留予告演出を実行する保留画像FGの予告態様が当該予告態様よりも大当り期待度が高い予告態様へと昇格する場合があってもよい。例えば、保留予告演出の対象となった特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合には、保留予告演出の対象となった特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合に比して、保留予告演出の演出内容(予告態様)が昇格し易いように構成してもよい。
・特別ゲームの実行が保留された後、当該特別ゲームよりも前に1回又は複数回の特別ゲームが実行されてから、先の実行が保留された特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行が開始されるように構成してもよい。
・演出表示装置25において、保留画像FG及び実行中画像ZGのうち少なくとも一方を表示しないように構成してもよい。例えば、演出表示装置25では、実行中画像ZGを表示しないように構成してもよい。
・上記実施形態は、大当り抽選(当り抽選)の他、小当り抽選(当り抽選)を行うパチンコ遊技機に適用してもよい。一般的に、小当り抽選にて小当り(当り)に当選した場合、特別ゲームの終了後に小当り遊技(当り遊技)が付与される。実施形態の遊技機は、例えば、通常の遊技状態(例えば、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態)に比して、単位時間あたりに小当りに当選する回数(頻度)、又は、単位時間あたりに小当り遊技が付与される回数(頻度)が向上する状態(所謂、小当りRUSH)に制御可能なパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、小当り遊技を付与可能に構成する場合、例えば、特別ゲームの実行中でないときであって、大当り遊技の付与中でなく、且つ、小当り遊技の付与中でないときに待機状態に制御するように構成してもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板、装飾ランプ17を専門に制御する発光制御基板、スピーカ18を専門に制御する音制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて、副基板(副制御部)としてもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主CPU40aと副基板41の副CPU41aを搭載してもよい。また、上記の変更例において、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、又は、複数の基板としてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記第1特定演出は、変動ゲームの実行が開始されてから当該変動ゲームの実行中における所定タイミングまでの期間内に実行され、前記第2特定演出は、変動ゲームの実行中における前記所定タイミングから当該変動ゲームの実行が終了するまでの期間内に実行される。
(ロ)変動ゲームの実行中に演出図柄を用いた演出図柄ゲームを実行する演出図柄ゲーム実行手段を備え、前記第1特定演出は、前記演出図柄とは異なる演出要素を用いた態様で実行され、前記第2特定演出は、前記演出図柄を用いた態様で実行される。