以下、遊技機の実施形態について説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、枠体11を備えている。枠体11は、外枠12と、中枠13と、前枠14と、を備えている。外枠12は、遊技場などの遊技機設置設備(所謂、島設備)に固定される。また、中枠13は、外枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。中枠13には、遊技盤20を含む遊技盤ユニットが固定される。前枠14は、遊技盤20の前面を覆うように、中枠13の前面側に開閉可能に支持されている。前枠14には、遊技盤20を保護する保護ガラス15が支持されている。なお、図1において、保護ガラス15は、一部を残して図示が省略されているが、実際には前枠14の開口部14aの全体を覆っている。
パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、発射ハンドル16を備えている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。即ち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。また、パチンコ遊技機10は、演出の1つとして、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、発光演出と示す)を実行する装飾ランプ17を備えている。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、装飾ランプ17を備えている。本実施形態における装飾ランプ17は、発光手段に相当する。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、音を出力するスピーカ18を備えている。スピーカ18は、演出の1つとして、各種の音を出力する演出(以下、音演出と示す)を実行する。例えば、スピーカ18から出力される音には、背景音楽(所謂、BGM)などがある。
図2に示すように、遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射された遊技球を遊技領域21へ案内する案内路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内路21aへ逆戻りすることを防止する防止弁21bを備えている。発射された遊技球は、案内路21aで案内され、案内路21aの最下流に位置する防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)を表示する。情報表示パネル22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)を表示する。以下の説明では、第1特別ゲームと第2特別ゲームを纏めて、「特別ゲーム」又は「特別図柄変動ゲーム」と示す場合がある。特別図柄は、後述する内部抽選(大当り抽選)の結果を報知するための図柄である。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームを実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されることがなく、且つ第2特別ゲームが第1特別ゲームに優先して実行される。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味する。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味する。特別図柄表示部22a,22bにおいて確定停止表示可能な特別図柄には、大当り表示結果としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合に大当りを認識可能であり、特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合にはずれを認識可能である。本実施形態では、大当りに当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。大当り遊技は、遊技者が多数の賞球やその他の特典を獲得し得るため、遊技者にとって有利な状態である。
情報表示パネル22は、第1特別保留表示部22cを備えている。第1特別保留表示部22cは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第1特別ゲームの回数(以下、第1特別保留数と示す)を認識可能に表示する。情報表示パネル22は、第2特別保留表示部22dを備えている。第2特別保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第2特別ゲームの回数(以下、第2特別保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の上限数は、それぞれ4である。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22eを備えている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(以下、普通ゲームと示す)を表示する。普通図柄表示部22eに確定停止表示可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された場合に普通当りを認識可能であり、普通ゲームにおいて普通はずれ図柄が確定停止表示された場合に普通はずれを認識可能である。本実施形態では、普通当り抽選に当選すると、当該当選の対象となる普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22fを備えている。普通保留表示部22fは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、普通保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数は、4である。
また、パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。センター枠は、センター役やセンター役物ともいわれる。
パチンコ遊技機10は、演出実行手段としての演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを備えている。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、演出の1つとして、所定の画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、第1始動口26を備えている。始動口としての第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図3に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、第1特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。パチンコ遊技機10は、第2始動口27を備えている。始動口としての第2始動口27は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図3に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、第2特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。また、第2始動口27は、第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入球させ難い、又は入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図3に示す)から動力を受けて動作する。第1可変部材28は、普通当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。
パチンコ遊技機10は、大入賞口29を備えている。大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図3に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には、入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。本実施形態では、カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入球させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図3に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30は、大当りに当選したことを契機に、開状態に動作される。第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。以下の説明では、第2可変部材30が開状態となることを「大入賞口29が開放される」と示し、第2可変部材30が閉状態となることを「大入賞口29が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、ゲート31を備えている。ゲート31は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。ゲート31には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口が開口されている。ゲート口には、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図3に示す)が配設されている。ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。
パチンコ遊技機10は、アウト口34を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29へ入球しなかった遊技球は、アウト口34から機外へと排出される(遊技盤20から外部へ排出される)。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。その他、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの始動条件及び普通ゲームの始動条件が成立しない一方で、賞球の払出条件が成立する一般入賞口を備えてもよい。一般入賞口は、普通入賞口ともいわれる。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態及び高確率状態を備えている。大当り確率は、大当り抽選において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」であり、低確率状態は、「非確率変動状態(非確変状態)」である。以下の説明では、高確率状態を「確変状態」、低確率状態を「非確変状態」と示す。また、パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態及び高ベース状態を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口27に入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、「非電サポ状態」である。
高ベース状態は、例えば、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は、複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を低ベース状態のときよりも多くする制御、及び、普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態(変短状態)」となる。
なお、本実施形態では、低ベース状態であっても第1可変部材28が開状態となる場合があるため、低ベース状態であっても第2始動口27に遊技球が入球する可能性がある。しかし、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選しないように構成するなどして、低ベース状態であるときには第1可変部材28が開状態とならず、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。その他、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選したとしても第1可変部材28が開状態とならないように構成するなどして、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。以上のように構成する場合、低ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球不能な状態といえ、高ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球可能な状態といえる。
遊技状態(遊技状態の種類)には、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、非確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、がある。そして、パチンコ遊技機10では、複数種類の遊技状態のうち1つの遊技状態に制御される。なお、本実施形態では、原則として、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態と、非確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、確変状態であって高ベース状態である遊技状態と、のうち1つの遊技状態に制御される。
次に、パチンコ遊技機10における大当りについて説明する。
パチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と、第2大当り図柄と、に分類されている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング演出の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1ラウンド終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2ラウンド終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング演出の終了に伴って終了される。
第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第1大当り」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「10回」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、確変状態とすることが定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、高ベース状態とすることが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第2大当り」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「8回」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、非確変状態とすることが定められている。また、第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、100回の特別ゲームが終了する迄の間、又は、100回の特別ゲームが終了する前に大当り遊技が付与される迄の間、高ベース状態とすることが定められている。パチンコ遊技機10では、例えば、第1特別ゲームが大当りとなったときと、第2特別ゲームが大当りとなったときと、を比較した場合、決定される大当りの種類及び各種大当りの決定率を異ならせてもよい。
また、本実施形態における演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄と示す)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが確定停止表示される演出図柄ゲーム(以下、演出ゲームと示す)がある。演出ゲームは、複数列の演出図柄が変動して実行される。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であって、表示演出を多様化させるためのものであり、「装飾図柄」や「飾り図柄」ともいわれる。本実施形態における演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列(演出図柄列)をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。以下の説明では、「第1列」を「左列」と示すとともに「第1図柄」を「左図柄」と示し、「第2列」を「中列」と示すとともに「第2図柄」を「中図柄」と示し、「第3列」を「右列」と示すとともに「第3図柄」を「右図柄」と示す。各列では、原則、[1]〜[8]の数字を模した演出図柄が所定の順序で変動表示される。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能に構成されている。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて確定停止表示された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが確定停止表示される。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当り図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄による大当り図柄は、「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。また、特別ゲームにおいて、はずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれ図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄によるはずれ図柄は、「323」や「112」、[426]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態や、確定停止表示とは異なることを示す状態を意味する。
演出ゲームでは、リーチが形成され、リーチ演出が行われる場合がある。本実施形態では、複数列のうち特定の列(本実施形態では、左列と右列)に同一の数字を模した演出図柄が一旦停止表示されており、且つ、特定の列とは異なる列(本実施形態では、中列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態が、リーチが形成された状態に相当する。リーチ演出には、例えば、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。本実施形態におけるリーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。スーパーリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させる内容で実行される。本実施形態では、ノーマルリーチ演出が所定のリーチ演出に相当し、スーパーリーチ演出が所定のリーチ演出の実行が開始された後に実行される特定のリーチ演出に相当する。なお、パチンコ遊技機10では、スーパーリーチ演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出のみが実行される場合に比して、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高い。このように、本実施形態において、演出表示装置25が実行可能な演出には、リーチ演出がある。本実施形態では、リーチ演出が所定演出に相当し、ノーマルリーチ演出が第1所定演出、スーパーリーチ演出が第2所定演出にそれぞれ相当する。
演出ゲームでは、擬似連続演出(所謂、擬似連)が行われる場合がある。擬似連続演出では、1回の特別ゲームにおいて、全列の演出図柄の変動開始が複数回行われる。以下の説明においては、擬似連続演出における全列の演出図柄の変動開始を「演出サイクル」と示す場合がある。また、以下の説明において、擬似連続演出における演出サイクルの回数とは、擬似連続演出における全列の演出図柄の変動開始の回数を意味する。本実施形態の擬似連続演出における演出サイクルの回数には、2回、3回及び4回がある。擬似連続演出が行われる場合、当該擬似連続演出における演出サイクルの回数(変動サイクル)が多いほど、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高まる。このように、本実施形態において、演出を実行する演出実行手段としての演出表示装置25が実行する演出には、複数回の演出サイクルが行われる擬似連続演出がある。
本実施形態において擬似連続演出が実行される場合、擬似連続演出における最終回以外の演出サイクルに相当する途中の演出サイクルでは、中列の演出図柄として特殊演出図柄が一旦停止表示される。本実施形態において特殊演出図柄は、次の演出サイクルが行われることを特定可能な演出図柄に相当する。本実施形態における特殊演出図柄は、他の「1」〜「8」のうち何れかの数字を模した演出図柄(数字図柄)とは異なり、「NEXT」の文字情報を含む演出図柄である。そして、本実施形態では、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示された場合、次の演出サイクルが行われることを特定可能となっている。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、パチンコ遊技機10は、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、装飾ランプ17による発光演出、スピーカ18による音演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。このように、本実施形態において、副制御部は、主制御部からの制御情報に基づく処理を実行可能である。パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、遊技盤20の裏側に配設されている。遊技盤ユニットには、主基板40及び副基板41が含まれる。遊技盤ユニットは、中枠13に固定される。したがって、パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、機内部に配設されているともいえる。主基板40は、副基板41と接続されている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主CPU40aと、主ROM40bと、主RAM40cと、を備えている。主CPU40aは、主CPU40aの制御プログラム(主制御プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。主ROM40bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルを記憶している。主ROM40bは、大当り抽選に用いられる大当り判定値を記憶している。大当り判定値には、高確値と、共通値と、がある。本実施形態において、非確変状態であるときの大当り抽選では共通値と高確値のうち共通値のみが用いられる一方、確変状態であるときの大当り抽選では共通値と高確値の両方が用いられる。また、主ROM40bは、演出抽選に用いられる演出判定値を記憶している。演出抽選は、大当り抽選に非当選した場合にリーチ演出を実行するかを決める抽選であり、リーチ抽選に相当する。
また、主ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。即ち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報といえる。パチンコ遊技機10では、変動パターンが決定されることにより、特別ゲームの変動時間が決定されることとなる。また、変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、はずれリーチなし変動パターンと、はずれリーチあり変動パターンと、がある。はずれリーチなし変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれリーチあり変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。また、大当り変動パターンには、ノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出のうちノーマルリーチ演出のみの実行が対応付けられたノーマルリーチ演出の大当り変動パターンと、スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出の大当り変動パターンと、がある。また、はずれリーチあり変動パターンには、ノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出のうちノーマルリーチ演出のみの実行が対応付けられたノーマルリーチ演出のはずれ変動パターンと、スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出のはずれ変動パターンと、がある。
具体的に、図4に示すように、本実施形態におけるはずれリーチなし変動パターンには、変動パターンHP1,HP4がある。変動パターンHP4には、2回の演出サイクルが行われる擬似連続演出を実行可能であることが定められている。また、はずれリーチあり変動パターンには、変動パターンHP2,HP3,HP5〜HP8がある。変動パターンHP2,HP5は、ノーマルリーチ演出のはずれ変動パターンである。一方、変動パターンHP3,HP6〜HP8は、スーパーリーチ演出のはずれ変動パターンである。また、変動パターンHP5,HP6には、2回の演出サイクルが行われる擬似連続演出を実行可能であることが定められている。変動パターンHP7には、3回の演出サイクルが行われる擬似連続演出を実行可能であることが定められている。変動パターンHP8には、4回の演出サイクルが行われる擬似連続演出を実行可能であることが定められている。
また、大当り変動パターンには、変動パターンHP9〜HP14がある。変動パターンHP9,HP11は、ノーマルリーチ演出の大当り変動パターンである。また、変動パターンHP10,HP12〜HP14は、スーパーリーチ演出の大当り変動パターンである。また、変動パターンHP11,HP12には、2回の演出サイクルが行われる擬似連続演出を実行可能であることが定められている。変動パターンHP13には、3回の演出サイクルが行われる擬似連続演出を実行可能であることが定められている。変動パターンHP14には、4回の演出サイクルが行われる擬似連続演出を実行可能であることが定められている。パチンコ遊技機10では、変動パターンHP4〜HP8,HP11〜HP14が、擬似連続演出を実行することが定められた変動パターンに相当する。
主RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
図3に示すように、主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3及びゲートセンサSE4が接続されている。主CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1〜SE4が出力する検知信号を入力可能に構成されている。また、主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。また、主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作を制御可能となっている。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、副CPU41aと、副ROM41bと、副RAM41cと、を備えている。例えば、副CPU41aは、副CPU41aの制御プログラム(副制御プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副ROM41bは、副制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副ROM41bは、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。また、副ROM41bは、装飾ランプ17における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副ROM41bは、スピーカ18における音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。
副RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
副基板41には、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25が接続されている。副CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25を制御可能となっている。
以下、主CPU40aや副CPU41aが実行する制御内容を説明する。
まず、主CPU40aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
最初に、主CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を行う。また、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終えると、第2特別図柄入力処理を行う。そして、特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終えると、特別図柄入力処理を終了する。
第1特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1始動センサSE1からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第1始動口26に遊技球が入球したかを判定する(以下、第1入力判定と示す)。第1入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。一方、第1入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第1保留判定と示す)。第1保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第1特別図柄入力処理を終了する。また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第1特別保留数に1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第1保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
また、第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。このとき、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。即ち、パチンコ遊技機10は、第1特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。なお、例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数(以下、大当り判定乱数と示す)、特別図柄の決定に用いる乱数(以下、特別図柄乱数と示す)、変動パターンの決定に用いる乱数(以下、変動パターン乱数と示す)、演出抽選に用いる乱数(以下、演出判定乱数と示す)などである。その後、第1特別図柄入力処理において主CPU40aは、先読みコマンド生成処理を行う。そして、主CPU40aは、先読みコマンド生成処理を終えると、第1特別図柄入力処理を終了する。第1特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理については、後述する第2特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理と併せて、後ほど説明する。このように、パチンコ遊技機10は、第1始動口26への遊技球の入球を契機に第1特別ゲームを保留可能である。以下の説明では、実行が保留されている第1特別ゲームを「保留中の第1特別ゲーム」と示す場合がある。
次に、第2特別図柄入力処理について説明する。
第2特別図柄入力処理において主CPU40aは、第2始動センサSE2からの検知信号を入力したか否かに基づいて、第2始動口27に遊技球が入球したかを判定する(以下、第2入力判定と示す)。第2入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、第2保留判定と示す)。第2保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、第2特別図柄入力処理を終了する。また、第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、第2特別保留数に1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な制御情報(以下、第2保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。このとき、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主RAM40cに記憶させておくことで、第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。即ち、パチンコ遊技機10は、第2特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。その後、第2特別図柄入力処理において主CPU40aは、先読みコマンド生成処理を行う。そして、主CPU40aは、先読みコマンド生成処理を終えると、第2特別図柄入力処理を終了する。以下の説明では、実行が保留されている第2特別ゲームを「保留中の第2特別ゲーム」と示す場合がある。このように、パチンコ遊技機10は、変動ゲームとしての特別ゲームの実行を保留可能である。
ここで、第1特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理と、第2特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理と、について説明する。
まず、図5に基づき、先読みコマンド生成処理において生成される先読みコマンドについて説明する。本実施形態の先読みコマンド生成処理において生成される先読みコマンドは、先読みコマンドSC1〜SC62に分類される。
先読みコマンドSC1,SC2は、大当り判定乱数の値が高確値と共通値の何れにも一致しない値(図5では、不一致と示す)であって、且つ、演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない値(図5では、不一致と示す)である場合に生成される。先読みコマンドSC1は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP1を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC2は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP4を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンドSC3〜SC8は、大当り判定乱数の値が高確値と共通値の何れにも一致しない値であって、且つ、演出判定乱数の値が演出判定値と一致する値(図5では、一致と示す)である場合に生成される。先読みコマンドSC3は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP2を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC4は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP3を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC5は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP5を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC6は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP6を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC7は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP7を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC8は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP8を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンドSC9〜SC20は、取得した大当り判定乱数の値が高確値と一致する値(図5では、高確値と一致と示す)であって、且つ、演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC9〜SC14は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP1を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC9は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC10は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC11は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC12は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC13は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC14は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC15〜SC20は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP4を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC15は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC16は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC17は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC18は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC19は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC20は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンドSC21〜SC56は、取得した大当り判定乱数の値が高確値と一致する値であって、且つ、演出判定乱数の値が演出判定値と一致する値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC21〜SC26は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP2を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC21は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC22は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC23は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC24は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC25は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC26は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC27〜SC32は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP3を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC27は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC28は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC29は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC30は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC31は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC32は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。
また、先読みコマンドSC33〜SC38は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP5を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC33は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC34は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC35は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC36は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC37は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC38は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC39〜SC44は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP6を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC39は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC40は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC41は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC42は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC43は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC44は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。
また、先読みコマンドSC45〜SC50は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP7を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC45は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC46は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC47は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC48は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC49は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC50は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。また、先読みコマンドSC51〜SC56は、変動パターン乱数の値が非確変状態であるときに変動パターンHP8を決定する値である場合に生成される。このうち、先読みコマンドSC51は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC52は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC53は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC54は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC55は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC56は、変動パターン乱数の値が確変状態であるときに変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンドSC57〜SC62は、取得した大当り判定乱数の値が共通値と一致する値(図5では、共通値と一致と示す)である場合に生成される。先読みコマンドSC57は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP9決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC58は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP10を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC59は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP11を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC60は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP12を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC61は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP13を決定する値である場合に生成される。先読みコマンドSC62は、変動パターン乱数の値が変動パターンHP14を決定する値である場合に生成される。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、特別図柄入力処理において取得した乱数の値に基づき、先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。具体的に、第1特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第1特別図柄入力処理において取得した大当り判定乱数、特別図柄乱数、演出判定乱数及び変動パターン乱数のうち少なくとも一部の乱数の値に基づいて先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。また、第1特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドであることを特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。また、第1特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第1特別保留数を特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。例えば、第1特別保留数が「3」であるときに第1特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において先読みコマンドSC1に分類される先読みコマンドを生成する場合、主CPU40aは、第1特別ゲームに対応することを特定可能であって、且つ、第1特別保留数が「3」であることを特定可能な先読みコマンドSC1を生成する。同様に、第2特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第2特別図柄入力処理において取得した大当り判定乱数、特別図柄乱数、演出判定乱数及び変動パターン乱数のうち少なくとも一部の乱数の値に基づいて先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。また、第2特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドであることを特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。また、第2特別図柄入力処理の先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、第2特別保留数を特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。
以下、先読みコマンド生成処理における先読みコマンドの生成について説明する。なお、以下の説明において「取得した乱数」とは、第1特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理であれば第1特別図柄入力処理において取得した乱数を意味し、第2特別図柄入力処理における先読みコマンド生成処理であれば第2特別図柄入力処理において取得した乱数の値を意味する。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が高確値と共通値の何れにも一致しない場合、先読みコマンドSC1〜SC8のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。具体的に、主CPU40aは、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない値である場合、先読みコマンドSC1,SC2のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。このとき、主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC1、SC2のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。一方、主CPU40aは、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致する値である場合、先読みコマンドSC3〜SC8のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC3〜SC8のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が高確値と一致する場合、先読みコマンドSC9〜SC56のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。具体的に、主CPU40aは、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない値である場合、先読みコマンドSC9〜SC20のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。このとき、主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC9〜SC20のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。一方、主CPU40aは、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致する値である場合、先読みコマンドSC21〜SC56のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC21〜SC56のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が共通値と一致する場合、先読みコマンドSC57〜SC62のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、変動パターン乱数の値に基づき、先読みコマンドSC57〜SC62のうち何れかに分類される先読みコマンドを生成する。
次に、主CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する(以下、実行判定と示す)。実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではなく、変動間インターバル中でもない場合に肯定判定する。一方、実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中、特別ゲーム中及び変動間インターバル中のうち何れかである場合に否定判定する。実行判定の判定結果が否定の場合(特別ゲームの実行条件が成立していない場合)、主CPU40aは、待機状態であることを特定可能な待機コマンドを出力バッファに格納し、特別図柄開始処理を終了する。
一方、実行判定の判定結果が肯定の場合(特別ゲームの実行条件が成立している場合)、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数が1以上であるかを判定する。そして、第2特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、第2特別ゲームの実行に係る第2特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。一方、第2特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数が1以上であるかを判定する。第1特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、第1特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、第1特別ゲームの実行に係る第1特別図柄開始処理を行った後、特別図柄開始処理を終了する。
第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な第1保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。なお、大当り抽選に用いられる大当り判定値は、確変状態であるときと非確変状態であるときで少なくとも一部が異なる。大当り抽選を終えた後、主CPU40aは、第1特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、第1特別ゲームの変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。特別図柄や変動パターンを決定した後、主CPU40aは、決定した特別図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)及び変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターン指定コマンドと示す)を出力バッファに格納し、第1特別図柄開始処理を終了する。第1特別図柄開始処理において主CPU40aは、第1特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。
第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている第2特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の第2特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な第2保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。大当り抽選を終えた後、主CPU40aは、第2特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、第2特別ゲームの変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。その後、主CPU40aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納し、第2特別図柄開始処理を終了する。第2特別図柄開始処理において主CPU40aは、第2特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。
以上のように、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理及び第2特別図柄開始処理において、大当り抽選を行う。本実施形態では、主CPU40aが大当り抽選を行うことにより、当り抽選を行う当り抽選手段としての機能が実現される。そして、本実施形態において、主基板40は主CPU40aを有することから、主制御部は当り抽選を行う当り抽選手段としての機能を有することがわかる。また、主CPU40aは、第1特別図柄開始処理及び第2特別図柄開始処理において、変動パターンを決定する。本実施形態では、主CPU40aが変動パターンを決定することにより、変動ゲームの変動時間を決定する機能と、擬似連続演出を実行するかを決定する機能と、擬似連続演出における演出サイクルの回数を決定する機能と、が実現される。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させるための終了コマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、特別図柄を確定停止表示させた後、つまり、特別ゲームの終了後、変動間インターバル(例えば、2秒)を設定する。変動間インターバルにおいて、特別ゲームの終了に伴って確定停止表示された特別図柄は確定停止表示され続ける。
次に、主CPU40aが行う大当り処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始する。具体的に、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後であって、変動間インターバルが経過した後、大当り遊技を付与する制御を開始する。主CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。このように、パチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が付与される。
主CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。また、主CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。即ち、主CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1ラウンド終了条件又は第2ラウンド終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。主CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技終了後の遊技状態を特定する。主CPU40aは、非確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、非確変状態に制御することを特定可能な値を、主RAM40cに記憶されている確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、非確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、低確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、高確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
主CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、高ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、高ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。主CPU40aは、高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数に相当する「100回」を、高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数として主RAM40cに記憶させる。主CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、主RAM40cに記憶されている「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」を1減算する。主CPU40aは、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった場合、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった特別ゲームの終了に伴い、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。即ち、主CPU40aは、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。また、主CPU40aは、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、低ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
なお、主CPU40aは、大当り遊技が付与された場合、非確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定するとともに、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。更に、主CPU40aは、低確率状態コマンドを出力バッファに格納するとともに、低ベース状態コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄入力処理について説明する。
主CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したかに基づき、遊技球がゲート31を通過(入球)したかを判定する。遊技球がゲート31を通過していない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート31を通過した場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数未満であるかを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RAM40cに記憶させる。この場合、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主CPU40aは、普通当り遊技中ではなく普通ゲーム中でもない場合に肯定判定する一方、普通当り遊技中又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるかを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主CPU40aは、主RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。更に、主CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RAM40cから消去する。続いて、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている普通当り判定値を基に、普通当り抽選を行う。そして、主CPU40aは、普通当り抽選の抽選結果に基づき、普通ゲームで確定停止表示させる普通図柄と、普通ゲームの変動時間と、を決定する。その後、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、普通ゲームの実行開始に伴い、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、普通ゲームが終了すると、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、当該開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように第1アクチュエータA1を制御する。本実施形態では、高ベース状態であるときには低ベース状態であるときよりも、普通当り抽選に当選し易くなっている。そして、パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときであっても普通当り抽選に当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態では、低ベース状態であるとき、高ベース状態であるときに比して、第2始動口27へ遊技球が入球し難くものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。
次に、副CPU41aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
副CPU41aは、低確率状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されている確率状態フラグに、非確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高確率状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されている確率状態フラグに、確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RAM41cの確率状態フラグを参照することにより、確変状態であるかを特定できる。また、副CPU41aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RAM41cのベース状態フラグを参照することにより、高ベース状態であるかを特定できる。
副CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。大当り演出の演出内容は、大当りの種類に応じて異ならせてもよい。
また、副CPU41aは、演出ゲームが行われるように、演出表示装置25を制御する。具体的に、副CPU41aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。副CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドから大当り図柄を特定する場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドからはずれ図柄を特定する場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。例えば、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチあり変動パターンを特定する場合、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定する。一方、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチなし変動パターンを特定する場合、リーチを含まないはずれの図柄組み合わせを決定する。
また、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドから擬似連続演出を実行することが定められた変動パターンを特定する場合、途中の演出サイクルにおいて一旦停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせ(以下、継続図柄組み合わせと示す)を決定する。本実施形態における継続図柄組み合わせは、少なくとも中列の演出図柄として特殊演出図柄を含む演出図柄の組み合わせである。なお、継続図柄組み合わせの決定に係る具体的な制御については、後ほど説明する。
また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、演出図柄の変動表示が開始されるように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、特別ゲームの実行中における最初の演出図柄の変動表示を開始させる制御を行うことで、演出ゲームを開始させる。また、副CPU41aは、左列の演出図柄を一旦停止表示させるタイミングで左列の演出図柄が一旦停止表示されるように、演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、右列の演出図柄を一旦停止表示させるタイミングで右列の演出図柄が一旦停止表示されるように、演出表示装置25を制御する。このとき、左列と右列に同じ演出図柄を一旦停止表示させることで、リーチが形成される。また、ノーマルリーチ演出を実行させる場合、副CPU41aは、ノーマルリーチ演出が実行されるように、演出表示装置25を制御する。同様に、スーパーリーチ演出を実行させる場合、副CPU41aは、スーパーリーチ演出が実行されるように、演出表示装置25を制御する。そして、副CPU41aは、中列の演出図柄を一旦停止表示させるタイミングで中列の演出図柄が一旦停止表示されるように、演出表示装置25を制御する。全列の演出図柄が一旦停止表示させることで、演出図柄による図柄組み合わせが一旦停止表示される。また、擬似連続演出を実行する場合、各演出サイクルにおいて、演出図柄の変動表示を開始させる制御、各列の演出図柄を一旦停止表示させる制御が行われる。例えば、途中の演出サイクルが終了して、次の演出サイクルが開始される場合、副CPU41aは、演出図柄の変動表示が開始されるように、演出表示装置25を制御する。
また、副CPU41aは、終了コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させる。なお、副CPU41aは、終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを確定停止表示させてもよい。この場合、終了コマンドを省略してもよい。
また、先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンドを副RAM41cに記憶する。具体的に、副CPU41aは、入力した先読みコマンドが第1特別ゲームと第2特別ゲームのうち何れに対応する先読みコマンドであるかを特定し、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドと第2特別ゲームに対応する先読みコマンドに別けて、副RAM41cに記憶する。このとき、副CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数又は第2特別保留数に応じて、先読みコマンドの記憶順序が特定可能となるように、副RAM41cに記憶する。また、第1特別ゲームが終了した場合、副CPU41aは、副RAM41cに記憶されている第1特別ゲームに対応する先読みコマンドのうち最先に記憶された先読みコマンドを消去する。同様に、第2特別ゲームが終了した場合、副CPU41aは、副RAM41cに記憶されている第2特別ゲームに対応する先読みコマンドのうち最先に記憶された先読みコマンドを消去する。
ここで、擬似連続演出における最終回以外の途中の演出サイクルにおいて実行される演出と、最終回の演出サイクルにおいて実行される演出と、について説明する。
擬似連続演出における途中の演出サイクルにおいて実行可能な演出には、継続演出がある。パチンコ遊技機10では、継続演出が実行される場合、継続図柄組み合わせが一旦停止表示され、次の演出サイクルが行われることが報知される。本実施形態における継続演出は、次の演出サイクルが行われることを報知する特殊演出に相当する。また、特殊演出に相当する継続演出には、第1特殊演出に相当する第1継続演出と、第2特殊演出に相当する第2継続演出と、がある。
パチンコ遊技機10では、第1継続演出が実行される場合、第1態様で演出が展開されて次の演出サイクルが行われることが報知される。パチンコ遊技機10では、第1継続演出が実行される場合、所定演出に相当するリーチ演出が実行されることなく次の演出サイクルが行われることが報知される。このため、パチンコ遊技機10では、第1継続演出が実行される場合、演出図柄にてリーチが形成されずに次の演出サイクルが行われることが報知される。本実施形態において、第1継続演出が実行される場合には、第1演出に相当する第1煽り演出が実行される。第1煽り演出では、中列の演出図柄として特殊演出図柄が一旦停止表示されることを煽る内容で実行される。
図6(a)に示すように、パチンコ遊技機10では、途中の演出サイクルにおいて第1継続演出が実行される場合、左列の演出図柄が一旦停止表示された後であって右列の演出図柄が一旦停止表示された後のタイミングで第1煽り演出が実行される。このとき、左列と右列には、異なる演出図柄が一旦停止表示され、リーチは形成されず、リーチ演出も実行されない。また、パチンコ遊技機10では、第1継続演出が実行される場合、第1煽り演出が実行された後、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示され、次の演出サイクルが行われることが報知される(図6(a)では、継続結果の導出と示す)。その後、パチンコ遊技機10では、次の演出サイクルへと移行する。
パチンコ遊技機10では、第2継続演出が実行される場合、第2態様で演出が展開されて次の演出サイクルが行われることが報知される。パチンコ遊技機10では、第2継続演出が実行される場合、リーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることが報知される。このため、パチンコ遊技機10では、第2継続演出が実行される場合、演出図柄にてリーチが形成された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることが報知される。本実施形態において、第2継続演出が実行される場合には、第2演出に相当する第2煽り演出が実行される。第2煽り演出では、中列の演出図柄として特殊演出図柄が一旦停止表示されることを煽る内容で実行される。第1煽り演出及び第2煽り演出は、中列の演出図柄として特殊演出図柄が一旦停止表示されることを煽る内容で実行されることは共通している一方、演出表示装置25の表示内容が異なる。例えば、第1煽り演出及び第2煽り演出では、登場するキャラクタの種類やモチーフとする内容が異なることによって、演出表示装置25の表示内容が異なる。
また、第2特殊演出に相当する第2継続演出には、特定の第2特殊演出に相当する特定の第2継続演出と、非特定の第2特殊演出に相当する非特定の第2継続演出と、がある。パチンコ遊技機10では、特定の第2継続演出が実行される場合、リーチ演出の中でもノーマルリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることが報知される。具体的に、パチンコ遊技機10では、特定の第2継続演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出の実行が開始された後のタイミングであって、当該ノーマルリーチ演出の実行中において次の演出サイクルが行われることが報知される。また、パチンコ遊技機10では、非特定の第2継続演出が実行される場合、リーチ演出の中でもスーパーリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることが報知される。具体的に、パチンコ遊技機10では、非特定の第2継続演出が実行される場合、スーパーリーチ演出の実行が開始された後のタイミングであって、当該スーパーリーチ演出の実行中において次の演出サイクルが行われることが報知される。このように、パチンコ遊技機10では、第2継続演出が実行される場合、第2煽り演出が実行された後、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示され、次の演出サイクルが行われることが報知される(図6(b)及び図6(c)では、継続結果の導出と示す)。
図6(b)及び図6(c)に示すように、パチンコ遊技機10では、最終回の演出サイクルにおいて第2継続演出が実行される場合、左列の演出図柄が一旦停止表示された後、右列に左列と同じ演出図柄が一旦停止表示されてリーチが形成され、ノーマルリーチ演出の実行が開始される。そして、図6(b)に示すように、パチンコ遊技機10では、途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出の実行中において第2煽り演出が実行される。そして、パチンコ遊技機10では、特定の第2継続演出が実行される場合、第2煽り演出が実行された後、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示され、次の演出サイクルが行われることが報知される。その後、パチンコ遊技機10では、次の演出サイクルへと移行する。また、図6(c)に示すように、パチンコ遊技機10では、途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出の実行が開始され、その後のスーパーリーチ演出の実行中において第2煽り演出が実行される。また、パチンコ遊技機10では、非特定の第2継続演出が実行される場合、第2煽り演出が実行された後、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示され、次の演出サイクルが行われることが報知される。その後、パチンコ遊技機10では、次の演出サイクルへと移行する。
因みに、パチンコ遊技機10では、第2継続演出が実行される場合であっても、非特定の第2継続演出が実行された場合は、特定の第2継続演出が実行された場合に比して、大当り期待度が高い。即ち、パチンコ遊技機10では、ノーマルリーチ演出の実行中に第2煽り演出が実行されて次の演出サイクルが行われることが報知されるよりも、ノーマルリーチ演出の後に実行されるスーパーリーチ演出の実行中に第2煽り演出が実行されて次の演出サイクルが行われることが報知された方が、大当り期待度が高い。このように、本実施形態では、第2特殊演出が実行される場合であっても、非特定の第2特殊演出が実行された場合は、特定の第2特殊演出が実行された場合に比して、大当り期待度が高い。
また、パチンコ遊技機10では、第1継続演出が実行された場合、左列の演出図柄として一旦停止表示される演出図柄と右列の演出図柄として一旦停止表示される演出図柄が異なる。即ち、本実施形態では、第1特殊演出が実行された場合、第1列の演出図柄として停止される演出図柄と第3列の演出図柄として停止される演出図柄が異なる。一方、パチンコ遊技機10では、第2継続演出が実行された場合、左列の演出図柄として一旦停止表示される演出図柄と右列の演出図柄として一旦停止表示される演出図柄が同一である。即ち、本実施形態では、第2特殊演出が実行された場合、第1列の演出図柄として停止される演出図柄と第3列の演出図柄として停止される演出図柄が同一である。しかし、パチンコ遊技機10では、第1継続演出と第2継続演出のうち何れが実行された場合であっても、特殊演出図柄が中列の演出図柄として一旦停止表示される。即ち、本実施形態では、第1特殊演出及び第2特殊演出のうち何れが実行された場合であっても、次の演出サイクルが行われることを特定可能な特殊演出図柄が第2列の演出図柄として停止される。
擬似連続演出における最終回の演出サイクルにおいて実行可能な演出には、非特殊演出に相当する非継続演出がある。パチンコ遊技機10では、非継続演出が実行される場合、継続図柄組み合わせが一旦停止表示されず、次の演出サイクルが行われることが報知されない。非継続演出には、第1非特殊演出に相当する第1非継続演出と、第2非特殊演出に相当する第2非継続演出と、がある。
パチンコ遊技機10では、第1非継続演出が実行される場合、第1態様で演出が展開されて次の演出サイクルが行われることが報知されない。パチンコ遊技機10では、第1非継続演出が実行される場合、第1演出に相当する第1煽り演出は実行される一方でリーチ演出が実行されることなく次の演出サイクルが行われることが報知されない。このため、パチンコ遊技機10では、第1非継続演出が実行される場合、第1煽り演出が実行される一方でリーチが形成されずに次の演出サイクルが行われることが報知されない。本実施形態では、リーチが形成されずに、且つ、リーチ演出が実行され、第1煽り演出が実行されることによって、第1態様で演出が展開される。
図6(d)に示すように、パチンコ遊技機10では、最終回の演出サイクルにおいて第1非継続演出が実行される場合、左列の演出図柄が一旦停止表示された後であって右列の演出図柄が一旦停止表示された後のタイミングで第1煽り演出が実行される。このとき、左列と右列には、異なる演出図柄が一旦停止表示され、リーチは形成されず、リーチ演出も実行されない。また、パチンコ遊技機10では、第1非継続演出が実行される場合、第1煽り演出が実行された後、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示されず、次の演出サイクルが行われることが報知されず、次の演出サイクルが行われないことが報知される。第1非継続演出が実行された場合、第1煽り演出が実行されたにもかかわらず特殊演出図柄が中列の演出図柄として一旦停止表示されないことによって、次の演出サイクルが行われないことが報知される(図6(d)では、非継続結果の導出と示す)。パチンコ遊技機10では、第1非継続演出が実行される場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせが一旦停止表示され、その後、特別ゲームが終了する。
パチンコ遊技機10では、第2非継続演出が実行される場合、第2態様で演出が展開されて次の演出サイクルが行われることが報知されない。パチンコ遊技機10では、第2非継続演出が実行される場合、第2演出に相当する第2煽り演出が実行されるとともにリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることが報知されない。このため、パチンコ遊技機10では、第2非継続演出が実行される場合、第2煽り演出が実行されるとともに演出図柄にてリーチが形成された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることが報知されない。本実施形態において、第2非継続演出が実行される場合には、第2演出に相当する第2煽り演出が実行される。本実施形態では、リーチが形成され、且つ、リーチ演出が実行され、第2煽り演出が実行されることによって、第2態様で演出が展開される。
また、第2非特殊演出に相当する第2非継続演出には、特定の第2非特殊演出に相当する特定の第2非継続演出と、非特定の第2非特殊演出に相当する非特定の第2非継続演出と、がある。パチンコ遊技機10では、特定の第2非継続演出が実行される場合、リーチ演出の中でもノーマルリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて第2煽り演出が実行され、その後、次の演出サイクルが行われることが報知されない。具体的に、パチンコ遊技機10では、特定の第2非継続演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出の実行が開始された後のタイミングであって、当該ノーマルリーチ演出の実行中において第2煽り演出が実行された後に次の演出サイクルが行われることが報知されない。また、パチンコ遊技機10では、非特定の第2非継続演出が実行される場合、リーチ演出の中でもスーパーリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて第2煽り演出が実行され、その後、次の演出サイクルが行われることが報知されない。具体的に、パチンコ遊技機10では、非特定の第2非継続演出が実行される場合、スーパーリーチ演出の実行が開始された後のタイミングであって、当該スーパーリーチ演出の実行中において第2煽り演出が実行された後に次の演出サイクルが行われることが報知されない。第2非継続演出が実行された場合、第2煽り演出が実行されたにもかかわらず特殊演出図柄が中列の演出図柄として一旦停止表示されないことによって、次の演出サイクルが行われないことが報知される(図6(e)〜図6(g)では、非継続結果の導出と示す)。
図6(e)〜図6(g)に示すように、パチンコ遊技機10では、最終回の演出サイクルにおいて第2非継続演出が実行される場合、左列の演出図柄が一旦停止表示された後、右列に左列と同じ演出図柄が一旦停止表示されてリーチが形成され、ノーマルリーチ演出の実行が開始される。そして、図6(e)及び図6(f)に示すように、パチンコ遊技機10では、最終回の演出サイクルにおいて特定の第2非継続演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出の実行中において第2煽り演出が実行される。また、図6(e)に示すように、パチンコ遊技機10では、特定の第2非継続演出が実行される場合であって、最終回の演出サイクルにおいてスーパーリーチ演出が実行されない場合、第2煽り演出が実行された後、ノーマルリーチ演出へと戻り、ノーマルリーチ演出が実行される。その後、中列に特殊演出図柄とは異なる演出図柄が一旦停止表示された後、特別ゲームが終了する。一方、図6(f)に示すように、パチンコ遊技機10では、特定の第2非継続演出が実行される場合であって、最終回の演出サイクルにおいてスーパーリーチ演出が実行される場合、第2煽り演出が実行された後、ノーマルリーチ演出へと戻り、ノーマルリーチ演出が実行され、その後、スーパーリーチ演出の実行が開始される。また、図6(g)に示すように、パチンコ遊技機10では、最終回の演出サイクルにおいて非特定の第2非継続演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出が実行された後にスーパーリーチ演出の実行が開始され、その後のスーパーリーチ演出の実行中において第2煽り演出が実行される。また、パチンコ遊技機10では、非特定の第2非継続演出が実行される場合、第2煽り演出が実行された後、中列には演出図柄が一旦停止表示されず、その後、スーパーリーチ演出へと戻り、スーパーリーチ演出が実行される。
以上のように、パチンコ遊技機10において、擬似連続演出における途中の演出サイクルにおいて実行可能な演出には、第1継続演出と、特定の第2継続演出と、非特定の第2継続演出と、がある。また、パチンコ遊技機10において、擬似連続演出における最終回の演出サイクルにおいて実行可能な演出には、第1非継続演出と、特定の第2非継続演出と、非特定の第2非継続演出と、がある。
パチンコ遊技機10において、副ROM41bには、途中の演出サイクルにおいて実行する演出が定められた演出展開パターンが記憶されている。演出展開パターンには、途中の演出サイクルにおいて実行する演出の種類と、演出の実行順序と、が定められている。パチンコ遊技機10では、演出展開パターンが決定されることにより、途中の演出サイクルにおいて実行する演出が決定されることとなる。
図7に示すように、本実施形態における演出展開パターンには、演出展開パターンKP1〜KP19がある。演出展開パターンKP1〜KP3は、擬似連続演出における演出サイクルの回数が2回であるときに決定可能な演出展開パターンである。演出展開パターンKP1には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP2には、1回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP3には、1回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。
また、演出展開パターンKP4〜KP9は、擬似連続演出における演出サイクルの回数が2回であるときに決定可能な演出展開パターンである。演出展開パターンKP4には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP5には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP6には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP7には、1回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP8には、1回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP9には、1回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。
演出展開パターンKP10〜KP19は、擬似連続演出における演出サイクルの回数が3回であるときに決定可能な演出展開パターンである。演出展開パターンKP10には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP11には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP12には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP13には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP14には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP15には、1回目の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP16には、1回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP17には、1回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP18には、1回目の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。演出展開パターンKP19には、1回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出、2回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出、3回目の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出を実行することが定められている。
以上のように、パチンコ遊技機10における演出展開パターンKP4〜KP19では、第2継続演出を実行した場合、それ以降の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出が実行されないように、途中の演出サイクルにおいて実行する継続演出の種類が定められている。この結果、擬似連続演出において継続演出が複数回実行される場合であっても、途中の演出サイクルにおいて第2継続演出が実行された場合、それ以降の途中の演出サイクルでは、第1継続演出は実行されず、第2継続演出が実行されることとなる。このように、擬似連続演出において継続演出が複数回実行される場合において、第2継続演出が実行された後、第1継続演出の実行が制限され、第1継続演出は実行されない。即ち、本実施形態では、擬似連続演出において特殊演出が複数回実行される場合において、第2特殊演出が実行された後、第1特殊演出の実行が制限される。
因みに、1回又は複数回の途中の演出サイクルの最後の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出が実行される場合、擬似連続演出における最終回の演出サイクルでは、第1非継続演出が実行される場合と、特定の第2非継続演出が実行される場合と、非特定の第2非継続演出が実行される場合と、非継続演出が実行されない場合と、がある。この「1回又は複数回の途中の演出サイクルの最後の途中の演出サイクルにおいて第1継続演出が実行される場合」とは、例えば、演出展開パターンKP1に基づき演出が実行される場合に相当する。また、1回又は複数回の途中の演出サイクルの最後の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出が実行される場合、擬似連続演出における最終回の演出サイクルでは、特定の第2非継続演出が実行される場合と、非特定の第2非継続演出が実行される場合と、非継続演出が実行されない場合と、がある。この「1回又は複数回の途中の演出サイクルの最後の途中の演出サイクルにおいて特定の第2継続演出が実行される場合」とは、例えば、演出展開パターンKP5に基づき演出が実行される場合に相当する。同様に、1回又は複数回の途中の演出サイクルの最後の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出が実行される場合、擬似連続演出における最終回の演出サイクルでは、特定の第2非継続演出が実行される場合と、非特定の第2非継続演出が実行される場合と、非継続演出が実行されない場合と、がある。この「1回又は複数回の途中の演出サイクルの最後の途中の演出サイクルにおいて非特定の第2継続演出が実行される場合」とは、例えば、演出展開パターンKP14に基づき演出が実行される場合に相当する。
ここで、擬似連続演出の実行に係る制御について説明する。
副CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されるかを判定する。即ち、副CPU41aは、特別ゲームの実行が保留されたことを契機に、当該特別ゲームが実行されたときに擬似連続演出が実行されるかを判定する。
具体的に、非確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC2,SC5〜SC8,SC15〜SC20,SC33〜SC56,SC59〜SC62のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されると判定する。一方、非確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC1,SC3,SC4,SC9〜SC14,SC21〜SC32,SC57,SC58のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されないと判定する。また、確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC2,SC5〜SC8,SC11〜SC14,SC17〜SC20,SC23〜SC26,SC29〜SC32,SC35〜SC38,SC41〜SC44,SC47〜SC50,SC53〜SC56,SC59〜SC62のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されると判定する。一方、確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC1,SC3,SC4,SC9,SC10,SC15,SC16,SC21,SC22,SC27,SC28,SC33,SC34,SC39,SC40,SC45,SC46,SC51,SC52,SC57,SC58のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されないと判定する。
また、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されると判定した場合、副CPU41aは、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数を特定する。
具体的に、非確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC2,SC5,SC6,SC15〜SC20,SC33〜SC44,SC59,SC60のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「2回」であると特定する。また、非確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC7,SC45〜SC50,SC61のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「3回」であると特定する。また、非確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC8,SC51〜SC56,SC62のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「4回」であると特定する。
また、確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC2,SC5,SC6,SC11,SC12,SC17,SC18,SC23,SC24,SC29,SC30,SC35,SC36,SC41,SC42,SC47,SC48,SC53,SC54,SC59,SC60のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「2回」であると特定する。また、確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC7,SC13、SC19,SC25,SC31,SC37,SC43,SC49,SC55,SC61のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「3回」であると特定する。また、確変状態であるとき、副CPU41aは、先読みコマンドSC8,SC14、SC20,SC26,SC32,SC38,SC44,SC50,SC56,SC62のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「4回」であると特定する。
先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数を特定した場合、副CPU41aは、演出展開パターンを決定する。このとき、副CPU41aは、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数と、先読みコマンドと、に基づき、演出展開パターンを決定する。
例えば、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「2回」であると特定した場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP1〜KP3の中から演出展開パターンを決定する。但し、非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC2,SC15〜SC20のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP2,KP3は決定せず、演出展開パターンKP1を決定する。確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC2を入力した場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP2,KP3は決定せず、演出展開パターンKP1を決定する。非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC5,SC33〜SC38,SC59のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP3を決定せず、演出展開パターンKP1,KP2の中から演出展開パターンを決定する。確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC5,SC11,SC17,SC23,SC29,SC35,SC41,SC47,SC53,SC59のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP3を決定せず、演出展開パターンKP1,KP2の中から演出展開パターンを決定する。本実施形態では、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できない場合に比して、非特定の第2継続演出を含む演出展開パターンKP3が決定される確率(割合)が高い。なお、ここでいう「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、非確変状態であるとき、「先読みコマンドSC60を入力した場合」に相当する。また、ここでいう「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、確変状態であるとき、「先読みコマンドSC12,SC18,SC24,SC30,SC36,SC42,SC48,SC54,SC60のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合」に相当する。
また、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「3回」であると特定した場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP4〜KP9の中から演出展開パターンを決定する。本実施形態では、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できない場合に比して、非特定の第2継続演出を含む演出展開パターンKP6,KP8,KP9が決定される確率(割合)が高い。なお、ここでいう「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、非確変状態であるとき、「先読みコマンドSC61を入力した場合」に相当する。また、ここでいう「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、確変状態であるとき、「先読みコマンドSC13,SC19,SC25,SC31,SC37,SC43,SC49,SC55,SC61のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合」に相当する。
また、先読みコマンドに対応する特別ゲームの実行中に実行される擬似連続演出における演出サイクルの回数が「4回」であると特定した場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP10〜KP19の中から演出展開パターンを決定する。本実施形態では、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できない場合に比して、非特定の第2継続演出を含む演出展開パターンKP12,KP14,KP15,KP17〜KP19が決定される確率(割合)が高い。なお、ここでいう「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、非確変状態であるとき、「先読みコマンドSC62を入力した場合」に相当する。また、ここでいう「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、確変状態であるとき、「先読みコマンドSC14,SC20,SC26,SC32,SC38,SC44,SC50,SC56,SC62のうち何れかの先読みコマンドを入力した場合」に相当する。
演出展開パターンを決定した場合、副CPU41aは、決定した演出展開パターンに対応する特別ゲームを特定可能であって、且つ、決定した演出展開パターンを特定可能な情報(以下、パターン情報と示す)を副RAM41cに記憶する。副RAM41cに記憶されたパターン情報は、パターン情報に対応する特別ゲーム(演出展開パターンの決定契機となった先読みコマンドに対応する特別ゲーム)の実行が終了した場合、消去される。
以上のように、副CPU41aは、特別ゲームの実行が保留された場合であって、且つ、当該特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることを特定できる場合、当該擬似連続演出における途中の演出サイクルにおいて実行する継続演出の種類を、演出展開パターンを決定することによって、決定する。即ち、本実施形態では、変動ゲームの実行が保留された場合であって、且つ、当該変動ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることを特定できる場合、当該擬似連続演出における途中の演出サイクルにおいて実行する特殊演出の種類が決定される。このように、本実施形態では、副CPU41aが演出展開パターンを決定することによって、種類決定手段としての機能が実現される。そして、本実施形態において、副基板41は副CPU41aを有することから、副制御部は種類決定手段としての機能を有することがわかる。
また、副CPU41aは、擬似連続演出を実行することが定められた変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドを入力した場合、当該変動パターン指定コマンドに対応する特別ゲームに対応付けられたパターン情報が副RAM41cに記憶されているかを判定する。そして、副RAM41cにパターン情報が記憶されていない場合、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンに定められている擬似連続演出における演出サイクルの回数に応じて、演出展開パターンを決定する。具体的に、変動パターンHP4が指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP1を決定する。変動パターンHP5,HP11のうち何れかが指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP1,KP2のうち何れかを決定する。変動パターンHP6,HP12のうち何れかが指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP1〜KP3のうち何れかを決定する。変動パターンHP7,HP13のうち何れかが指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP4〜KP9のうち何れかを決定する。変動パターンHP8,HP14のうち何れかが指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP10〜KP19のうち何れかを決定する。そして、演出展開パターンを新たに決定した場合、副CPU41aは、決定した演出展開パターンを特定可能なパターン情報に副RAM41cに記憶する。
因みに、擬似連続演出を実行することが定められた変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドを入力した場合、当該変動パターン指定コマンドに対応する特別ゲームに対応付けられたパターン情報が副RAM41cに記憶されていない状況とは、例えば、実行が保留されたときと実行されるときで遊技状態が変化している場合が考えられる。例えば、実行が保留されたときと実行されるときで遊技状態が変化している場合としては、特別ゲームの実行が保留されたときは非確変状態であって、当該特別ゲームが実行されるまでに大当り遊技が付与されて確変状態に制御され、実際に特別ゲームが実行されるときには確変状態である場合などが考えられる。
副RAM41cにパターン情報が記憶されている場合、副CPU41aは、パターン情報から特定可能な演出展開パターンに定められている途中の演出サイクルの回数から特定可能な擬似連続演出における演出サイクルの回数と、指定された変動パターンに定められている擬似連続演出における演出サイクルの回数と、が一致するか判定する。パターン情報から特定可能な演出展開パターンに定められている途中の演出サイクルの回数から特定可能な擬似連続演出における演出サイクルの回数とは、パターン情報から特定可能な演出展開パターンに定められている途中の演出サイクルの回数に1加算した回数に相当する。
そして、パターン情報から特定可能な演出展開パターンに定められている途中の演出サイクルの回数から特定可能な擬似連続演出における演出サイクルの回数と、指定された変動パターンに定められている擬似連続演出における演出サイクルの回数と、が一致しない場合、副CPU41aは、演出展開パターンを改めて決定する。具体的に、変動パターンHP4が指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP1を決定する。変動パターンHP5,HP11のうち何れかが指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP1,KP2のうち何れかを決定する。変動パターンHP6,HP12のうち何れかが指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP1〜KP3のうち何れかを決定する。変動パターンHP7,HP13のうち何れかが指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP4〜KP9のうち何れかを決定する。変動パターンHP8,HP14のうち何れかが指定された場合、副CPU41aは、演出展開パターンKP10〜KP19のうち何れかを決定する。そして、演出展開パターンを新たに決定した場合、副CPU41aは、副RAM41cに記憶されているパターン情報を新たに決定した演出展開パターンを特定可能なパターン情報に更新する。
また、副CPU41aは、擬似連続演出における最終回の演出サイクルにおける非継続演出の実行態様を決定する。副CPU41aは、非継続演出の実行有無、及び、非継続演出を実行する場合の当該非継続演出の種類を決定することで、非継続演出の実行態様を決定する。具体的に、パターン情報から特定可能な演出展開パターンが演出展開パターンKP1,KP4,KP10のうち何れかである場合、副CPU41aは、非継続演出を実行しないこと、第1非継続演出を実行すること、特定の第2非継続演出を実行すること、及び、非特定の第2非継続演出を実行すること、のうち何れかを決定する。また、パターン情報から特定可能な演出展開パターンが演出展開パターンKP2,KP5,KP7,KP11,KP13,KP16のうち何れかである場合、副CPU41aは、非継続演出を実行しないこと、特定の第2非継続演出を実行すること、及び、非特定の第2非継続演出を実行すること、のうち何れかを決定する。また、パターン情報から特定可能な演出展開パターンが演出展開パターンKP3,KP6,KP8,KP9,KP12,KP14,KP15,KP17〜KP19のうち何れかである場合、副CPU41aは、非継続演出を実行しないこと、特定の第2非継続演出を実行すること、及び、非特定の第2非継続演出を実行すること、のうち何れかを決定する。また、非継続演出の実行態様を決定した場合、副CPU41aは、最終回の演出サイクルにおける非継続演出の実行態様を特定可能な情報(以下、最終態様情報と示す)を副RAM41cに記憶する。副RAM41cに記憶された最終態様情報は、特別ゲームの実行が終了した場合、消去される。
また、擬似連続演出を実行することが定められた変動パターンが指定された場合(入力した変動パターン指定コマンドから擬似連続演出を実行することが定められた変動パターンを特定する場合)、副CPU41aは、途中の演出サイクルにおいて一旦停止表示させる継続図柄組み合わせを決定する。具体的に、副CPU41aは、第1継続演出を実行する途中の演出サイクルにおいて一旦停止表示させる継続図柄組み合わせとして、左列と右列に一旦停止表示される演出図柄が異なり、且つ、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示される演出図柄による図柄組み合わせを決定する。一方、副CPU41aは、第2継続演出を実行する途中の演出サイクルにおいて一旦停止表示させる継続図柄組み合わせとして、左列と右列に一旦停止表示される演出図柄が同一であり、且つ、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示される演出図柄による図柄組み合わせを決定する。
ここで、各種の継続演出及び非継続演出の実行に係る制御について説明する。
擬似連続演出における途中の演出サイクルにおいて、副CPU41aは、パターン情報に基づき、実行する継続演出の種類を特定する。そして、第1継続演出を実行することを特定した場合、副CPU41aは、第1継続演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、特定の第2継続演出を実行することを特定した場合、副CPU41aは、特定の第2継続演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、非特定の第2継続演出を実行することを特定した場合、副CPU41aは、非特定の第2継続演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。
第1継続演出を実行させる場合、副CPU41aは、左列の演出図柄を一旦停止表示させた後であって、右列の演出図柄を一旦停止表示させると、第1煽り演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。その後、副CPU41aは、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示されるように制御し、次の演出サイクルが行われることが報知されるように演出表示装置25を制御する。
特定の第2継続演出を実行させる場合、副CPU41aは、左列と右列に同じ演出図柄を一旦停止表示させてリーチが形成されてノーマルリーチ演出が実行されるように制御した後、当該ノーマルリーチ演出の実行中に第2煽り演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。その後、副CPU41aは、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示されるように制御し、次の演出サイクルが行われることが報知されるように演出表示装置25を制御する。
非特定の第2継続演出を実行させる場合、副CPU41aは、左列と右列に同じ演出図柄を一旦停止表示させてリーチが形成されてノーマルリーチ演出が実行されるように制御した後であって、スーパーリーチ演出が実行されるように制御した後、当該スーパーリーチ演出の実行中に第2煽り演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。その後、副CPU41aは、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示されるように制御し、次の演出サイクルが行われることが報知されるように演出表示装置25を制御する。
また、擬似連続演出における最終改の演出サイクルにおいて、副CPU41aは、最終態様情報を参照し、非継続演出の実行態様を特定する。そして、第1非継続演出を実行することを特定した場合、副CPU41aは、第1非継続演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、特定の第2非継続演出を実行することを特定した場合、副CPU41aは、特定の第2非継続演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。同様に、非特定の第2非継続演出を実行することを特定した場合、副CPU41aは、非特定の第2非継続演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。なお、非継続演出を実行しないことを特定した場合、副CPU41aは、非継続演出を実行させない。
第1非継続演出を実行させる場合、副CPU41aは、左列の演出図柄を一旦停止表示させた後であって、右列の演出図柄を一旦停止表示させると、第1煽り演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。その後、副CPU41aは、中列に特殊演出図柄を一旦停止表示させず、確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせのうち中列に確定停止表示させることを決めている演出図柄が一旦停止表示されるように演出表示装置25を制御する。このように制御することで、副CPU41aは、次の演出サイクルが行われることが報知されないように演出表示装置25を制御する。
特定の第2非継続演出を実行させる場合、副CPU41aは、左列と右列に同じ演出図柄を一旦停止表示させてリーチが形成されてノーマルリーチ演出が実行されるように制御した後、当該ノーマルリーチ演出の実行中に第2煽り演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。その後、副CPU41aは、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示させない。具体的に、変動パターンHP5,HP11のうち何れかが指定されている場合、副CPU41aは、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示させず、第2煽り演出の実行を終了させてノーマルリーチ演出へと戻って、ノーマルリーチ演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。このように制御することで、副CPU41aは、次の演出サイクルが行われることが報知されないように演出表示装置25を制御する。一方、変動パターンHP5,HP11以外の変動パターンが指定されている場合、副CPU41aは、中列に演出図柄を一旦停止表示させず、第2煽り演出の実行を終了させてノーマルリーチ演出へと戻った後、スーパーリーチ演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。このように制御することで、副CPU41aは、次の演出サイクルが行われることが報知されないように演出表示装置25を制御する。
非特定の第2非継続演出を実行させる場合、副CPU41aは、左列と右列に同じ演出図柄を一旦停止表示させてリーチが形成されてノーマルリーチ演出が実行されるように制御した後であって、スーパーリーチ演出が実行されるように制御した後、当該スーパーリーチ演出の実行中に第2煽り演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。その後、副CPU41aは、中列に特殊演出図柄が一旦停止表示させず、第2煽り演出の実行を終了させてスーパーリーチ演出へと戻って、スーパーリーチ演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。
パチンコ遊技機10では、演出表示装置25において、特別ゲームの実行が保留されていることが報知される。また、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行が保留されている場合、保留中の特別ゲームの数が報知される。特別ゲームとして第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを実行可能に構成されたパチンコ遊技機10においては、第1特別ゲームの実行が保留されていること又はその数と、第2特別ゲームの実行が保留されていること又はその数と、が別々に報知される。
具体的に、図8に示すように、パチンコ遊技機10において、演出表示装置25には、保留中の特別ゲームに対応する保留画像FGが表示される。保留画像FGには、保留中の第1特別ゲームに対応する第1保留画像FG1と、保留中の第2特別ゲームに対応する第2保留画像FG2と、がある。パチンコ遊技機10では、第1特別保留数が「1」である場合、第1保留画像FG1に分類される第1保留画像FG1a〜FG1dのうち第1保留画像FG1aが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第1特別保留数が「2」である場合、第1保留画像FG1a,FG1bが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第1特別保留数が「3」である場合、第1保留画像FG1a〜FG1cが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第1特別保留数が「4」である場合、第1保留画像FG1a〜FG1dが演出表示装置25に表示される。同様に、パチンコ遊技機10では、第2特別保留数が「1」である場合、第2保留画像FG2に分類される第2保留画像FG2a〜FG2dのうち第2保留画像FG2aが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第2特別保留数が「2」である場合、第2保留画像FG2a,FG2bが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第2特別保留数が「3」である場合、第2保留画像FG2a〜FG2cが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、第2特別保留数が「4」である場合、第2保留画像FG2a〜FG2dが演出表示装置25に表示される。因みに、第1特別保留数が「0」である場合、第1保留画像FG1は、演出表示装置25に表示されない。同様に、第2特別保留数が「0」である場合、第2保留画像FG2は、演出表示装置25に表示されない。
また、パチンコ遊技機10において、演出表示装置25の実行中領域TRには、実行中の特別ゲームに対応する実行中画像ZGが表示される。実行中領域TRには、実行中の特別ゲームが保留されていたときに表示されていた保留画像FGに基づく実行中画像ZGが表示される。本実施形態において、実行中領域TRには、実行中の特別ゲームが保留されていたときに表示されていた保留画像FGが実行中画像ZGとして表示される。したがって、第1特別ゲームの実行中であれば、演出表示装置25の実行中領域TRには、第1保留画像FG1に基づく実行中画像ZGが表示される。一方、第2特別ゲームの実行中であれば、演出表示装置25の実行中領域TRには、第2保留画像FG2に基づく実行中画像ZGが表示される。因みに、第1特別保留数及び第2特別保留数が何れも0である状況であっても、第1始動口26又は第2始動口27へ遊技球が入球した場合、一時的に特別ゲームの実行が保留されることから、演出表示装置25には保留画像FGは表示される。この場合、演出表示装置25において一時的に保留画像FGが表示され、当該保留画像FGが実行中画像ZGとして演出表示装置25の実行中領域TRに表示される。
パチンコ遊技機10では、特定演出に相当する保留予告演出を実行可能に構成されている。保留予告演出は、実行が保留された特別ゲームを対象として実行を開始可能に構成されている。保留予告演出は、演出表示装置25において実行可能に構成されている。このように、本実施形態において、演出実行手段としての演出表示装置25が実行する演出には、実行が保留された変動ゲームを対象として実行を開始可能な特定演出がある。パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるとき、第1特別ゲームを対象として保留予告演出を実行可能に構成されている。また、パチンコ遊技機10では、高ベース状態であるとき、第2特別ゲームを対象として保留予告演出を実行可能に構成されている。
パチンコ遊技機10では、第1特別ゲームを対象として保留予告演出が実行される場合、対象となる第1特別ゲームに対応する第1保留画像FG1(保留情報)が通常態様とは異なる予告態様(特別態様)で表示される。同様に、パチンコ遊技機10では、第2特別ゲームを対象として保留予告演出が実行される場合、対象となる第2特別ゲームに対応する第2保留画像FG2(保留情報)が通常態様とは異なる予告態様(特別態様)で表示される。なお、保留予告演出が実行された場合、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像FGが予告態様で表示される一方、当該保留予告演出の実行によって他の特別ゲームに対応する保留画像FGが予告態様で表示されることはない。このように、パチンコ遊技機10において保留予告演出は、実行が保留された特別ゲームを対象とし、当該対象とする特別ゲームに対応する保留画像FGを通常態様とは異なる予告態様とすることで実行される。即ち、本実施形態において、保留予告演出は、実行が保留された変動ゲームを対象とし、当該対象とする変動ゲームに対応する保留情報を通常態様とは異なる特別態様とすることで実行される。
本実施形態における保留予告演出では、保留画像FGが予告態様で表示され、当該予告態様の種類によって、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が少なくとも示唆又は報知される。因みに、保留予告演出が実行された場合であって、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が開始された場合、予告態様の保留画像FGに基づく実行中画像ZGが演出表示装置25の実行中領域TRに表示される。また、本実施形態において、予告態様の種類は、特定演出の演出内容に相当する。即ち、本実施形態において、特定演出の演出内容には、当該特定演出の対象となった変動ゲームが大当りとなることへの期待度が異なる複数種類の演出内容がある。
本実施形態における予告態様には、第1予告態様、第2予告態様及び第3予告態様がある。第1予告態様で保留予告演出が実行される場合、青色を基調とする星形の画像が保留画像FGとして表示される。第2予告態様で保留予告演出が実行される場合、緑色を基調とする星形の画像が保留画像FGとして表示される。第3予告態様で保留予告演出が実行される場合、赤色を基調とする星形の画像が保留画像FGとして表示される。パチンコ遊技機10では、第1予告態様〜第3予告態様のうち、第1予告態様<第2予告態様<第3予告態様の順で、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高い。因みに、図8に示すように、本実施形態では、保留画像FGが通常態様で演出表示装置25に表示される場合、第1保留画像FG1であれば白色を基調とする円形の画像が演出表示装置25に表示され、第2保留画像FG2であれば白色を基調とする菱形の画像が演出表示装置25に表示される。
また、パチンコ遊技機10では、保留予告演出の実行が開始された後、当該保留予告演出を実行する保留画像FGの予告態様が当該予告態様よりも大当り期待度が高い予告態様へと昇格する場合がある。例えば、パチンコ遊技機10では、第1予告態様で保留画像FGを表示させて保留予告演出の実行が開始された後、当該保留画像FGの予告態様が第1予告態様から第3予告態様へと昇格する場合がある。以下、予告態様が昇格することは、保留予告演出の演出内容が昇格することに相当する。このように、本実施形態では、特定演出が実行された後、当該特定演出の演出内容が当該演出内容より大当りとなることへの期待度が高い演出内容へと昇格する場合がある。
ここで、保留画像FGの表示に係る制御について、保留予告演出の実行に係る制御とともに説明する。まず、保留画像FGの表示に係る制御について、説明する。
副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドから特定可能な第1特別保留数と同数の第1保留画像FG1が表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副CPU41aは、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドから特定可能な第2特別保留数と同数の第2保留画像FG2が表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、演出表示装置25において第1保留画像FG1aが表示されているとき、第1特別保留数が「2」であることを特定可能な第1特別ゲームに対応する先読みコマンドが副CPU41aに入力されると、第1保留画像FG1bが新たに表示される。また、副CPU41aは、ゲーム終了コマンドを入力すると、実行中領域TRに表示させている実行中画像ZGが非表示となるように演出表示装置25を制御する。実行中画像ZGが非表示となることにより、演出表示装置25において、実行中画像ZGが消去される。
副CPU41aは、第1特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを入力すると、第1保留画像FG1aに基づく実行中画像ZGが実行中領域TRに表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副CPU41aは、第1保留画像FG1bが表示されていれば、当該画像が第1保留画像FG1aとして表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副CPU41aは、第1保留画像FG1cが表示されていれば、当該画像が第1保留画像FG1bとして表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、第1保留画像FG1dが表示されていれば、当該画像が第1保留画像FG1cとして表示されるように演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、第2特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを入力すると、第2保留画像FG2aに基づく実行中画像ZGが実行中領域TRに表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副CPU41aは、第2保留画像FG2bが表示されていれば、当該画像が第2保留画像FG2aとして表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副CPU41aは、第2保留画像FG2cが表示されていれば、当該画像が第2保留画像FG2bとして表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、第2保留画像FG2dが表示されていれば、当該画像が第2保留画像FG2cとして表示されるように演出表示装置25を制御する。
保留予告演出の実行に係る制御について、説明する。
副CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、保留予告決定処理を行う場合がある。低ベース状態であって、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を行う。保留予告決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する第1特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行有無及び保留予告演出を実行する場合の予告態様の種類が決定される。また、高ベース状態であって、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を行う。保留予告決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する第2特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行有無及び保留予告演出を実行する場合の予告態様の種類が決定される。なお、本実施形態では、演出展開パターンを決定する処理を行う場合、演出展開パターンを決定する処理を行った後、保留予告決定処理を行う。
保留予告決定処理において副CPU41aは、入力した先読みコマンドが保留予告演出の対象となる先読みコマンドであるかを判定する。本実施形態において、保留予告演出の対象となる先読みコマンドは、遊技状態に応じて異なる。具体的に、非確変状態であるときにおける保留予告演出の対象となる先読みコマンドは、先読みコマンドSC3〜SC8,SC21〜SC62としている。確変状態であるときにおける保留予告演出の対象となる先読みコマンドは、先読みコマンドSC3〜SC62としている。そして、入力した先読みコマンドが保留予告演出の対象となる先読みコマンドでない場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を終了する。この場合、演出表示装置25には、通常態様の保留画像FGが新たに表示される。
また、入力した先読みコマンドが保留予告演出の対象となる先読みコマンドである場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行を開始するかを決定する保留予告抽選を行う。本実施形態では、保留予告抽選に当選した場合、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行を開始することが決定される。一方、本実施形態では、保留予告抽選に非当選した場合、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行を開始することが決定されない。
保留予告抽選の当選確率は、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、で異なる。非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC57〜SC62のうち何れかである場合に相当する。一方、非確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC3〜SC8,SC21〜SC56のうち何れかである場合に相当する。また、確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC9〜SC62のうち何れかである場合に相当する。一方、確変状態であるときにおいて「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合」とは、先読みコマンドが先読みコマンドSC3〜SC8のうち何れかである場合に相当する。
更に、本実施形態における保留予告抽選の当選確率は、演出展開パターンの種類に応じて異なる。即ち、パチンコ遊技機10における保留予告抽選の当選確率は、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される継続演出に応じて、実行が保留された特別ゲームを対象として保留予告演出の実行を開始する割合が異なる。つまり、本実施形態では、変動ゲームの実行が保留された場合において当該変動ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される特殊演出に応じて、実行が保留された変動ゲームを対象として特定演出の実行を開始する割合が異なる。
副CPU41aは、入力した先読みコマンドに基づいて決定された演出展開パターンを特定可能なパターン情報が副RAM41cに記憶されている場合、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定することができる。そして、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定した場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンド及びパターン情報から特定可能な演出展開パターンに応じた当選確率で保留予告抽選を行う。そして、保留予告抽選に当選した場合、副CPU41aは、予告態様の種類を決定する予告態様決定処理を行う。予告態様決定処理における具体的な制御については、後ほど説明する。一方、保留予告抽選に非当選した場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を終了する。
ここで、図9に基づき、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定した場合の保留予告抽選の当選確率について、説明する。なお、「入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」と「入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合」の何れにおいても、演出展開パターンの種類に応じた保留予告抽選の当選確率の高低関係は、図9に示す高低関係となる。
擬似連続演出における演出サイクルの回数が「2回」であるときに決定され得る演出展開パターンKP1〜KP3の中では、演出展開パターンKP1<KP2<KP3の順で、保留予告抽選の当選確率が高い。また、擬似連続演出における演出サイクルの回数が「3回」であるときに決定され得る演出展開パターンKP4〜KP9の中では、演出展開パターンKP4<KP5<KP6<KP7<KP8<KP9の順で、保留予告抽選の当選確率が高い。また、擬似連続演出における演出サイクルの回数が「4回」であるときに決定され得る演出展開パターンKP10〜KP19の中では、演出展開パターンKP10<KP11<KP12<KP13<KP14<KP15<KP16<KP17<KP18<KP19の順で、保留予告抽選の当選確率が高い。
このように、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に、第2継続演出が含まれている場合、第2継続演出が含まれていない場合(実行される全ての継続演出が第1継続演出である場合)に比して、保留予告抽選の当選確率が高い。また、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に第2継続演出が含まれているときにおいて、複数回の継続演出のうち一部が第2継続演出である場合、複数回の継続演出の全てが第2継続演出である場合に比して、保留予告抽選の当選確率が高い。特に、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に第2継続演出が含まれているときにおいて、当該擬似連続演出における演出サイクルの回数が同一であれば、第2継続演出の数が多いほど保留予告抽選の当選確率が高い。即ち、本実施形態では、変動ゲームの実行が保留された場合に当該変動ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、擬似連続演出において実行される特殊演出の全てが第1特殊演出であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される特殊演出の全てが第2特殊演出であることを特定できるときと、では実行が保留された変動ゲームを対象として特定演出の実行を開始する割合が異なる。
また、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に、非特定の第2継続演出が含まれている場合、非特定の第2継続演出が含まれていない場合に比して、保留予告抽選の当選確率が高い。特に、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に非特定の第2継続演出が含まれているときにおいて、当該擬似連続演出における演出サイクルの回数が同一であれば、非特定の第2継続演出の数が多いほど保留予告抽選の当選確率が高い。
また、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されないことを特定した場合、副CPU41aは、先読みコマンドの種類に応じた当選確率で保留予告抽選を行う。そして、保留予告抽選に当選した場合、副CPU41aは、予告態様の種類を決定する予告態様決定処理を行う。一方、保留予告抽選に非当選した場合、副CPU41aは、保留予告決定処理を終了する。
次に、予告態様決定処理について説明する。
予告態様決定処理において副CPU41aは、保留予告演出の演出内容、つまり、予告態様の種類を決定する。本実施形態では、入力した先読みコマンドに応じて、決定可能な予告態様の種類が定められている。入力した先読みコマンドに応じて、副CPU41aは、決定可能な予告態様の中から予告態様の種類を決定する。パチンコ遊技機10では、第1予告態様<第2予告態様<第3予告態様の順で、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高くなるように、決定可能な予告態様の種類の中から予告態様の種類が決定される。
本実施形態では、非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC3,SC5,SC21〜SC26,SC33〜SC32のうち何れかを入力した場合には、第1予告態様及び第2予告態様が決定可能な予告態様の種類として定められている。このように、本実施形態では、非確変状態であるとき、先読みコマンドSC3,SC5,SC21〜SC26,SC33〜SC32のうち何れかを入力した場合において、決定可能な予告態様のうち最も大当り期待度が高い種類の予告態様は第2予告態様となる。また、非確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC4,SC6〜SC8,SC27〜SC32,SC39〜SC62のうち何れかを入力した場合には、第1予告態様、第2予告態様及び第3予告態様が決定可能な予告態様の種類として定められている。このように、本実施形態では、非確変状態であるとき、先読みコマンドSC4,SC6〜SC8,SC27〜SC32,SC39〜SC62のうち何れかを入力した場合において、決定可能な予告態様のうち最も大当り期待度が高い種類の予告態様は第3予告態様となる。
また、確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC3,SC5のうち何れかを入力した場合には、第1予告態様及び第2予告態様が決定可能な予告態様の種類として定められている。このように、本実施形態では、確変状態であるとき、先読みコマンドSC3,SC5のうち何れかを入力した場合において、決定可能な予告態様のうち最も大当り期待度が高い種類の予告態様は第2予告態様となる。また、確変状態であるときにおいて、先読みコマンドSC4,SC6〜SC8,SC9〜SC62のうち何れかを入力した場合には、第1予告態様、第2予告態様及び第3予告態様が決定可能な予告態様の種類として定められている。このように、本実施形態では、確変状態であるとき、先読みコマンドSC4,SC6〜SC8,SC9〜SC62のうち何れかを入力した場合において、決定可能な予告態様のうち最も大当り期待度が高い種類の予告態様は第3予告態様となる。
副CPU41aは、予告態様の種類を決定した場合、予告態様決定処理を終了する。なお、副CPU41aは、予告態様決定処理を終了すると、保留予告決定処理を終了する。保留予告決定処理において予告態様の種類を決定した場合、副CPU41aは、決定した予告態様の保留画像FGが新たに表示されるように演出表示装置25を制御する。これにより、演出表示装置25には、予告態様の保留画像FGが新たに表示され、保留予告演出の実行が開始される。なお、副CPU41aは、保留予告実行抽選に当選して、予告態様の種類を決定した場合、保留予告演出の対象となった特別ゲームを特定可能であって、当該保留予告演出における保留画像FGの予告態様の種類を特定可能な情報(以下、保留予告実行情報と示す)を副RAM41cに記憶する。副RAM41cに記憶された保留予告実行情報は、当該保留予告実行情報に対応する保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が終了した場合、又は、大当り遊技が付与された場合、消去される。以上のように、本実施形態では、副CPU41aが演出表示装置25を制御することにより、演出実行手段を制御する演出制御手段としての機能が実現される。そして、本実施形態において、副基板41は副CPU41aを有することから、副制御部は演出制御手段としての機能を有することがわかる。
次に、予告態様の昇格に係る制御について説明する。
副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力した場合、副RAM41cに保留予告実行情報が記憶されているかを判定する。また、保留予告実行情報が記憶されている場合、副CPU41aは、保留予告実行情報から特定可能な予告態様の種類が、当該保留予告実行情報に対応する保留予告演出の対象となっている特別ゲームに対応する先読みコマンドに基づいて決定可能な予告態様のうち最も大当り期待度が高い種類の予告態様であるかを判定する。例えば、非確変状態であるとき、副CPU41aは、保留予告演出の対象となっている特別ゲームに対応する先読みコマンドが先読みコマンドSC21である場合、保留予告実行情報から特定可能な予告態様の種類が、第2予告態様であるかを判定する。また、例えば、確変状態であるとき、副CPU41aは、保留予告演出の対象となっている特別ゲームに対応する先読みコマンドが先読みコマンドSC21である場合、保留予告実行情報から特定可能な予告態様の種類が、第3予告態様であるかを判定する。
そして、保留予告実行情報から特定可能な予告態様の種類が、当該保留予告実行情報に対応する保留予告演出の対象となっている特別ゲームに対応する先読みコマンドに基づいて決定可能な予告態様のうち最も大当り期待度が高い種類の予告態様であると判定した場合、副CPU41aは、予告態様の昇格を行わない。一方、保留予告実行情報から特定可能な予告態様の種類が、当該保留予告実行情報に対応する保留予告演出の対象となっている特別ゲームに対応する先読みコマンドに基づいて決定可能な予告態様のうち最も大当り期待度が高い種類の予告態様でないと判定した場合、副CPU41aは、予告態様を昇格させるかを決定する昇格抽選を行う。本実施形態では、昇格抽選に当選した場合、予告態様を昇格させることが決定される。一方、本実施形態では、昇格抽選に非当選した場合、予告態様を昇格させることが決定されない。このため、昇格抽選に非当選した場合、副CPU41aは、予告態様を昇格させない。
昇格抽選に当選した場合、副CPU41aは、先読みコマンドに基づいて決定可能な予告態様のうち、現在の予告態様よりも大当り期待度の高い種類の予告態様の中から昇格後の予告態様の種類を決定する。因みに、非確変状態であるときであって、先読みコマンドSC3,SC5,SC21〜SC26,SC33〜SC32のうち何れかであるときにおいて、先読みコマンドに基づいて決定可能な予告態様は、第1予告態様及び第2予告態様である。また、非確変状態であるときであって、先読みコマンドSC4,SC6〜SC8,SC27〜SC32,SC39〜SC62のうち何れかであるときにおいて、先読みコマンドに基づいて決定可能な予告態様は、第1予告態様、第2予告態様及び第3予告態様である。また、確変状態であるときであって、先読みコマンドSC3,SC5のうち何れかであるときにおいて、先読みコマンドに基づいて決定可能な予告態様は、第1予告態様及び第2予告態様である。また、確変状態であるときであって、先読みコマンドSC4,SC6〜SC8,SC9〜SC62のうち何れかであるときにおいて、先読みコマンドに基づいて決定可能な予告態様は、第1予告態様、第2予告態様及び第3予告態様である。
そして、昇格後の予告態様の種類を決定した場合、副CPU41aは、保留画像FGの予告態様が昇格後の予告態様の種類として決定した予告態様に切り替わって表示されるように演出表示装置25を制御し、予告態様を昇格させる。また、副CPU41aは、予告態様を昇格させる場合、保留予告実行情報を、昇格後の予告態様の種類を特定可能な保留予告実行情報に更新する。
ここで、本実施形態における昇格演出の当選確率について説明する。
昇格抽選の当選確率は、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する先読みコマンドから当該先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する先読みコマンドから当該先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、で異なる。
更に、本実施形態における昇格抽選の当選確率は、演出展開パターンの種類に応じて異なる。即ち、パチンコ遊技機10における昇格抽選の当選確率は、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される継続演出に応じて、予告態様が昇格する割合が異なる。つまり、本実施形態では、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、当該擬似連続演出において実行される特殊演出に応じて、特定演出の演出内容が当該演出内容より大当りとなることへの期待度が高い演出内容へと昇格する割合が異なる。
副CPU41aは、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応するパターン情報が副RAM41cに記憶されている場合、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定することができる。そして、パチンコ遊技機10では、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることが特定された場合、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する先読みコマンド及びパターン情報から特定可能な演出展開パターンに応じた当選確率で昇格抽選が行われる。
ここで、図9に基づき、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定した場合の昇格抽選の当選確率について、説明する。なお、「先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合」と「先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合」の何れにおいても、演出展開パターンの種類に応じた昇格抽選の当選確率の高低関係は、図9に示す高低関係となる。本実施形態において、擬似連続演出における演出サイクルの回数が「2回」であるときに決定され得る演出展開パターンKP1〜KP3の中では、演出展開パターンKP1<KP2<KP3の順で、昇格抽選の当選確率が高い。また、擬似連続演出における演出サイクルの回数が「3回」であるときに決定され得る演出展開パターンKP4〜KP9の中では、演出展開パターンKP4<KP5<KP6<KP7<KP8<KP9の順で、昇格抽選の当選確率が高い。また、擬似連続演出における演出サイクルの回数が「4回」であるときに決定され得る演出展開パターンKP10〜KP19の中では、演出展開パターンKP10<KP11<KP12<KP13<KP14<KP15<KP16<KP17<KP18<KP19の順で、昇格抽選の当選確率が高い。
このように、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に、第2継続演出が含まれている場合、第2継続演出が含まれていない場合(実行される全ての継続演出が第1継続演出である場合)に比して、昇格抽選の当選確率が高い。また、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に第2継続演出が含まれているときにおいて、複数回の継続演出のうち一部が第2継続演出である場合、複数回の継続演出の全てが第2継続演出である場合に比して、昇格抽選の当選確率が高い。特に、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に第2継続演出が含まれているときにおいて、当該擬似連続演出における演出サイクルの回数が同一であれば、第2継続演出の数が多いほど昇格抽選の当選確率が高い。即ち、本実施形態では、特定演出の対象となった変動ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、擬似連続演出において実行される特殊演出の全てが第1特殊演出であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される特殊演出の全てが第2特殊演出であることを特定できるときと、では特定演出の演出内容が当該演出内容より大当りとなることへの期待度が高い演出内容へと昇格する割合が異なる。
また、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に、非特定の第2継続演出が含まれている場合、非特定の第2継続演出が含まれていない場合に比して、昇格抽選の当選確率が高い。特に、本実施形態では、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されているときに擬似連続演出が実行されたときの継続演出の中に非特定の第2継続演出が含まれているときにおいて、当該擬似連続演出における演出サイクルの回数が同一であれば、非特定の第2継続演出の数が多いほど昇格抽選の当選確率が高い。
ここで、図10(a)〜図10(c)に基づき、保留予告演出が実行された場合と予告態様が昇格した場合について、説明する。
図10(a)に示すように、第1保留記憶数が「2」である場合、演出表示装置25には、第1保留画像FG1a,FG1bが表示されている。このとき、特別ゲームの実行中である場合、演出表示装置25の実行中領域TRには、実行中の特別ゲームに対応する実行中画像ZGが表示されている。図10(b)に示すように、第1始動口26へと遊技球が入球したことによって第1特別ゲームの実行が保留されるとともに、当該実行が保留された第1特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行が決定されると、予告態様の第1保留画像FG1cが新たに表示され、保留予告演出の実行が開始される。なお、このときの予告態様は、第1予告態様であったものとする。このように、保留予告演出の実行が開始された場合、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行された場合、第2継続演出が実行されることを推測させることができる。このため、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実際に実行されたときにおいて、リーチが形成されたとしても、その後に次の変動サイクルが行われることが報知されることを遊技者に期待させることができる。また、図10(c)に示すように、次の第1特別ゲームが実行されると、演出表示装置25では、第1保留画像FG1aとして表示されていた保留画像FGに基づく実行中画像ZGが実行中領域TRに表示される。更に、演出表示装置25では、第1保留画像FG1bとして表示されていた保留画像FGが第1保留画像FG1aとして表示され、第1保留画像FG1cとして表示されていた保留画像FGが第1保留画像FG1bとして表示される。また、次の第1特別ゲームが実行されることに伴って、昇格抽選に当選し、昇格後の予告態様の種類として第3予告態様が決定された場合、新たに第1保留画像FG1bとして表示される保留画像FGは、第3予告態様で表示される。このように、予告態様が昇格した場合、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実際に実行されたときにおいて、リーチが形成されたとしても、その後に次の変動サイクルが行われることが報知されることへの期待感を更に高めることができる。
次に、図6(a)〜図6(g)に基づき、第1煽り演出の実行後における演出の展開と、第2煽り演出の実行後における演出の展開と、について説明する。
図6(a)及び図6(d)に示すように、第1煽り演出が実行されたとき、その後、次の演出サイクルが行われる場合もあれば、次の演出サイクルが行われずにリーチ演出も実行されないままはずれの特別ゲームが終了する場合がある。一方、図6(b)、図6(c)及び図6(e)〜図6(g)に示すように、第2煽り演出が実行されたとき、その後、次の演出サイクルが行われる場合もあれば、次の演出サイクルが行われないもののリーチ演出が実行される場合がある。
例えば、次の演出サイクルが行われる演出の展開を「第1演出ルート」、次の演出サイクルが行われずにリーチが形成されないまま(リーチ演出が実行されないまま)はずれの特別ゲームが終了する演出の展開を「第2演出ルート」、次の演出サイクルが行われないもののリーチ演出が実行される演出の展開を「第3演出ルート」としたとする。この場合、パチンコ遊技機10では、第1煽り演出が実行された場合、その後、第1演出ルートと、第2演出ルートと、のうち何れかに演出の展開が分岐することとなる。一方、パチンコ遊技機10では、第2煽り演出が実行された場合、第2煽り演出が実行された場合、その後、第1演出ルートと、第3演出ルートと、のうち何れかに演出の展開が分岐することとなる。なお、本実施形態における「第1演出ルート」は、「次の演出サイクルが行われる第1演出ルート」に相当する。また、本実施形態における「第2演出ルート」は、「次の演出サイクルが行われずにリーチ演出も実行されないままはずれの変動ゲームが終了する第2演出ルート」に相当する。また、本実施形態における「第2演出ルート」は、「次の演出サイクルが行われずに所定演出も実行されないままはずれの変動ゲームが終了する第2演出ルート」及び「次の演出サイクルが行われずにリーチが形成されないままはずれの変動ゲームが終了する第2演出ルート」に相当する。また、本実施形態における「第3演出ルート」は、「次の演出サイクルが行われないもののリーチ演出が実行される第3演出ルート」及び「次の演出サイクルが行われないものの所定演出が実行される第3演出ルート」に相当する。このように、本実施形態では、第1態様で演出が展開された場合、その後、第1演出ルートと、第2演出ルートと、のうち何れかに演出の展開が分岐する。即ち、本実施形態では、第1演出が実行された場合、その後、第1演出ルートと、第2演出ルートと、のうち何れかに演出の展開が分岐する。また、本実施形態では、第2態様で演出が展開された場合、その後、第1演出ルートと、第3演出ルートと、のうち何れかに演出の展開が分岐する。即ち、本実施形態では、第2演出が実行された場合、その後、第1演出ルートと、第3演出ルートと、のうち何れかに演出の展開が分岐する。
以上のように、本実施形態では、第1煽り演出と第2煽り演出の何れが実行された後であっても、次の演出サイクルが行われる場合がある。しかし、第1煽り演出が実行された後においては、次の演出サイクルが行われないのであれば、はずれの特別ゲームが終了するため、大当りとなることを期待できる余地がない。一方、第2煽り演出が実行された後においては、次の演出サイクルが行われなかったとしても、リーチ演出が実行されるため、大当りとなることを期待できる余地がある。このように、第1煽り演出と第2煽り演出の何れが実行されるかによって、演出の展開が異なる。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1)実行が保留された特別ゲーム(変動ゲーム)が実際に実行されたときに擬似連続演出が実行されることを特定できる場合、その擬似連続演出において実行される継続演出(特殊演出)に応じて、保留予告演出(特定演出)の実行を開始する割合が異なる。このように、単純に、実行が保留された特別ゲームが大当りとなるかに基づいて保留予告演出の実行が開始される割合を異ならせるわけではなく、擬似連続演出が実行されるときの継続演出に応じて保留予告演出の実行が開始される割合を異ならせている。これにより、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることへの注目度及び擬似連続演出が実行されたときにどのような継続演出が実行されるかについての注目度を高め、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実際に実行されるまでの期間における興趣を高めることができる。更に、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されたときに擬似連続演出が実行されたとき、どのような継続演出が実行されるかについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。
(2)保留予告演出(特定演出)の対象となった特別ゲーム(変動ゲーム)の実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、当該擬似連続演出において実行される継続演出(特殊演出)に応じて、保留予告演出の演出内容が当該演出内容より大当りとなることへの期待度が高い演出内容へと昇格する割合が異なる。このため、保留予告演出の演出内容が昇格した場合には、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されるまでにおいて、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることへの注目度及び擬似連続演出が実行されたときにどのような継続演出が実行されるかについての注目度を高め、興趣の向上を図ることができる。また、保留予告演出の演出内容の昇格したかに関係なく、実際に保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されたときには、どのような継続演出が実行されるかについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。
また、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されたときに擬似連続演出が実行されることを特定できる場合、その擬似連続演出において実行される継続演出に応じて、保留予告演出の実行を開始する割合が異なる。このため、保留予告演出の実行が開始されたとき及び保留予告演出の演出内容が昇格したときの両方において、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることへの注目度及び擬似連続演出が実行されたときにどのような継続演出が実行されるかについての注目度を高め、興趣の向上を図ることができる。
(3)第1煽り演出(第1演出)が実行された場合(第1態様で演出が展開された場合)、その後、次の演出サイクルが行われる第1演出ルートと、次の演出サイクルが行われずにリーチ演出(所定演出)が実行されないまま(リーチが形成されないまま)はずれの特別ゲームが終了する第2演出ルートと、のうち何れかに演出の展開が分岐する。一方、第2煽り演出(第2演出)が実行された場合(第2態様で演出が展開された場合)、その後、次の演出サイクルが行われる第1演出ルートと、次の演出サイクルが行われないもののリーチ演出(所定演出)が実行される第3演出ルートと、のうち何れかに演出の展開が分岐する。このように、第1煽り演出が実行された場合と第2煽り演出が実行された場合の何れであるかによって、その後の演出の展開が異なる。このため、第1煽り演出と第2煽り演出の何れで演出が展開されるかについての注目度を高めることができ、保留予告演出(特定演出)の対象となった特別ゲーム(変動ゲーム)の実行中に擬似連続演出が実行されたときにおいても興趣の向上を図ることができる。
(4)擬似連続演出において継続演出(特殊演出)が複数回実行される場合において、第2継続演出(第2特殊演出)が実行された後、第1継続演出(第1特殊演出)の実行が制限される。このため、実際に擬似連続演出が実行されて継続演出が実行された場合において、その継続演出が第1継続演出であれば次に実行される継続演出が第1継続演出と第2継続演出の何れであるかについて注目させ、興趣を向上させることができる。一方、実際に擬似連続演出が実行されて継続演出が実行された場合において、その継続演出が第2継続演出であれば次に実行される継続演出は第2継続演出となることから第1継続演出が実行されることに対して注目しなくてもよくなる。このように、第1継続演出と第2継続演出の何れが実行されたかによって、次の継続演出に対する注目を変化させることで、興趣の向上を図ることができる。
(5)副基板41(副制御部)は、特別ゲーム(変動ゲーム)の実行が保留された場合であって、且つ、当該特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることを特定できる場合、当該擬似連続演出における途中の演出サイクルにおいて実行する継続演出(特殊演出)の種類を決定する種類決定手段としての機能を有している。このように、主基板40(主制御部)に比して自由度の高い副基板41が種類決定手段としての機能を有することにより、主基板40が種類決定手段としての機能を有する場合に比して、主基板40への制御負担を軽減しつつ、継続演出の種類の決定に係る自由度が増すことで興趣の向上を図り易くなる。
(6)実行が保留された特別ゲーム(変動ゲーム)が実際に実行されたときに擬似連続演出が実行されることを特定できる場合、擬似連続演出において実行される継続演出(特殊演出)の全てが第1継続演出(第1特殊演出)であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第2継続演出(第2特殊演出)であることを特定できるときと、では保留予告演出(特定演出)の実行を開始する割合が異なる。このように、単純に、実行が保留された特別ゲームが大当りとなるかに基づいて保留予告演出の実行が開始される割合を異ならせるわけではなく、擬似連続演出が実行されるときの継続演出の全てが第1継続演出と第2継続演出の何れであるかに応じて保留予告演出の実行が開始される割合を異ならせている。これにより、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることへの注目度及び擬似連続演出が実行されたときの継続演出の全てが第1継続演出と第2継続演出の何れかであるかについての注目度を高め、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実際に実行されるまでの期間における興趣を高めることができる。更に、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されたときに擬似連続演出が実行されたとき、どのような継続演出が実行されるかについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。
更に、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されたときに擬似連続演出が実行されたとき、演出図柄にてリーチが形成される前と後の何れで次の演出サイクルが行われることが報知されるか、つまり、どのような特殊演出が実行されるかについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。
(7)保留予告演出(特定演出)の対象となった特別ゲーム(変動ゲーム)の実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、当該擬似連続演出において実行される継続演出(特殊演出)の全てが第1継続演出(第1特殊演出)であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第2継続演出(第2特殊演出)であることを特定できるときと、では保留予告演出の演出内容が当該演出内容より大当りとなることへの期待度が高い演出内容へと昇格する割合が異なる。このため、保留予告演出の演出内容が昇格した場合には、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されるまでにおいて、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることへの注目度及び擬似連続演出が実行されたときの継続演出の全てが第1継続演出と第2継続演出の何れかであるかについての注目度を高め、興趣の向上を図ることができる。また、保留予告演出の演出内容が昇格したかに関係なく、実際に保留予告演出の対象となった変動ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されたとき、どのような継続演出が実行されるかについて注目させ、興趣の向上を図ることができる。
また、実行が保留された特別ゲームが実際に実行されたときに擬似連続演出が実行されることを特定できる場合、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第1継続演出であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第2継続演出であることを特定できるときと、では保留予告演出の実行を開始する割合が異なる。このため、保留予告演出の実行が開始されたとき及び保留予告演出の演出内容が昇格したときの両方において、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行されることへの注目度及び擬似連続演出が実行されたときの継続演出の全てが第1継続演出と第2継続演出の何れかであるかについての注目度を高め、興趣の向上を図ることができる。
(8)第2継続演出(第2特殊演出)には、ノーマルリーチ演出(第1所定演出)とスーパーリーチ演出(第2所定演出)のうちノーマルリーチ演出のみが実行されるときであって当該ノーマルリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることを報知する特定の第2継続演出(特定の第2特殊演出)と、ノーマルリーチ演出の実行が開始された後であってスーパーリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることを報知する非特定の第2継続演出(非特定の第2特殊演出)と、がある。そして、第2継続演出が実行される場合であっても、非特定の第2継続演出が実行された場合は、特定の第2継続演出が実行された場合に比して、大当り期待度が高い。これにより、ノーマルリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることが報知されなかったとしても、その後にスーパーリーチ演出の実行が開始された後のタイミングで次の演出サイクルが行われることが報知されれば、次の演出サイクルが行われることへの注目度に加えて、大当り期待度が高いという特典まで付加されることになる。したがって、ノーマルリーチ演出の実行が開始された後のタイミングにおいて次の演出サイクルが行われることが報知されなかったとしても、その後にスーパーリーチ演出の実行が開始された後のタイミングで次の演出サイクルが行われることが報知されることへの期待感を高め、興趣の低下を抑制できる。
(9)第1継続演出(第1特殊演出)が実行された場合には、左列(第1列)と右列(第3列)に停止される演出図柄は異なる。一方、第2継続演出(第2特殊演出)が実行された場合には、左列と右列に停止される演出図柄は同一となる。但し、第1継続演出と第2継続演出の何れが実行された場合であっても、中列(第2列)には特殊演出図柄が停止される。このため、第1継続演出と第2継続演出の何れが実行される場合であっても、中列に特殊演出図柄が停止されるかについて注目すれば良いため、第1継続演出と第2継続演出で注目すべき点を異ならせることで遊技者を混乱させるなどして興趣の向上を十分に図れなくなることを抑制することができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される継続演出に応じて、保留予告演出に関する事象の決定態様を異ならせるにあたって、上記実施形態のように保留予告演出の実行を開始する割合を異ならせなくてもよい。例えば、上記実施形態において、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される継続演出に応じて、保留予告演出を実行する場合の当該保留予告演出の演出内容(予告態様の種類)の決定割合を異ならせてもよい。例えば、第1予告態様〜第3予告態様のうち一部の予告態様(例えば、第1予告態様)で実行される保留予告演出を、特別演出内容で実行される保留予告演出としたとする。この場合、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される継続演出に応じて、実行が保留された特別ゲームを対象として特別演出内容で保留予告演出の実行を開始する割合を異ならせてもよい。以上のように構成したとする場合、特定演出の演出内容には、特定演出内容を含む複数種類の演出内容があることとなる。また、上記実施形態の遊技機を、変動ゲームの実行が保留された場合において当該変動ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される特殊演出に応じて、実行が保留された変動ゲームを対象として特定演出内容で特定演出の実行を開始する割合が異なるように構成することに相当する。
・特別ゲームの実行が保留された場合に当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第1継続演出であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第2継続演出であることを特定できるときと、で保留予告演出に関する事象の決定態様を異ならせるにあたって、上記実施形態のように保留予告演出の実行を開始する割合を異ならせなくてもよい。例えば、上記実施形態において、特別ゲームの実行が保留された場合に当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第1継続演出であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第2継続演出であることを特定できるときと、で保留予告演出を実行する場合の当該保留予告演出の演出内容(予告態様の種類)の決定割合を異ならせてもよい。例えば、第1予告態様〜第3予告態様のうち一部の予告態様(例えば、第1予告態様)で実行される保留予告演出を、特別演出内容で実行される保留予告演出としたとする。この場合、特別ゲームの実行が保留された場合に当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第1継続演出であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第2継続演出であることを特定できるときと、で実行が保留された特別ゲームを対象として特別演出内容で保留予告演出の実行を開始する割合を異ならせてもよい。以上のように構成したとする場合、特定演出の演出内容には、特定演出内容を含む複数種類の演出内容があることとなる。また、上記実施形態の遊技機を、変動ゲームの実行が保留された場合に当該変動ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるときにおいて、擬似連続演出において実行される特殊演出の全てが第1特殊演出であることを特定できるときと、擬似連続演出において実行される特殊演出の全てが第2特殊演出であることを特定できるときと、では実行が保留された変動ゲームを対象として特定演出内容で特定演出の実行を開始する割合が異なるように構成することに相当する。
・保留予告演出の実行が開始された後、当該保留予告演出の演出内容が昇格しないように構成してもよい。例えば、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されるときであって、当該擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第2継続演出である場合には、保留予告演出の演出内容を昇格させることが制限されるように構成してもよい。一方、例えば、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されるときであって、当該擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第1継続演出である場合には、保留予告演出の演出内容を昇格させることが許容されるように構成してもよい。この場合、保留予告演出の演出内容が昇格しない場合であっても、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に擬似連続演出が実行され、更に、当該擬似連続演出において実行される継続演出の全てが第2継続演出であるかについて注目する楽しみを与えることができる。
・第1煽り演出は、左列及び右列のうち一方又は両方の演出図柄が一旦停止表示されるよりも前のタイミングから実行が開始されるように構成してもよい。例えば、左列の演出図柄が一旦停止表示された後であって、右列の演出図柄が一旦停止表示されるよりも前のタイミングにおいて第1煽り演出の実行を開始するように構成したとする。そして、第1煽り演出の実行が開始された後に中列に特殊演出図柄が一旦停止表示されるとき、演出図柄が一旦停止表示されていない中列と右列の演出図柄が同時に一旦停止表示されるように構成してもよい。また、左列及び右列のうち一方又は両方の演出図柄が一旦停止表示されるよりも前のタイミングにおいて第1煽り演出の実行を開始する場合、当該第1煽り演出の実行が開始された後に中列に特殊演出図柄が一旦停止表示されなかったとしても、リーチが形成され、リーチ演出が実行される場合があってもよい。このように、第1煽り演出が実行された場合、その後、次の演出サイクルが行われないもののリーチ演出が実行される第3演出ルートへと、演出の展開が分岐する場合があってもよい。
・擬似連続演出において継続演出が複数回実行される場合において、第2継続演出が実行された後であっても、第1継続演出が実行される場合があってもよい。同様に、擬似連続演出において継続演出が複数回実行される場合において、非特定の第2継続演出が実行された後であっても、特定の第2継続演出が実行される場合があってもよい。
・擬似連続演出における途中の演出サイクルにおいて実行する継続演出の種類は、主CPU40aが決定するように構成してもよい。例えば、上記実施形態における演出展開パターンを主CPU40aが決定するように構成してもよい。これに伴い、最終回の演出サイクルにおける非継続演出の実行態様についても、主CPU40aが決定するように構成してもよい。以上のように構成する場合、副CPU41aへの制御負担を軽減することができる。また、主基板40は副基板41よりもセキュリティの観点について優れていることから、継続演出や非継続演出に係るセキュリティを向上させることができる。
・非特定の第2継続演出が実行された場合における大当り期待度は、特定の第2継続演出が実行された場合における大当り期待度よりも高くなくてもよい。例えば、第2継続演出が実行される場合であっても、特定の第2継続演出が実行された場合は、非特定の第2継続演出が実行された場合に比して、大当り期待度が高くなるようにしてもよい。
・保留予告抽選の当選確率は、演出展開パターンの種類に応じて異ならせる一方、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できるかに応じて異ならせなくてもよい。例えば、保留予告抽選の当選確率は、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される継続演出に応じて、実行が保留された特別ゲームを対象として保留予告演出の実行を開始する割合が異なるように構成してもよい。一方、保留予告抽選の当選確率は、特別ゲームの実行が保留された場合において当該特別ゲームの実行中において擬似連続演出が実行されないことを特定できるとき、実行が保留された特別ゲームが大当りとなることを特定できるかに応じて、実行が保留された特別ゲームを対象として保留予告演出の実行を開始する割合が異なるように構成してもよい。
・昇格抽選の当選確率は、演出展開パターンの種類に応じて異ならせる一方、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する先読みコマンドから当該先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できるかに応じて異ならせなくてもよい。この場合、保留予告演出の演出内容が昇格したこと(予告態様が昇格したこと)に応じて、演出展開パターンを推測する楽しみを提供し、興趣の向上を図ることができる。また、昇格抽選の当選確率は、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する先読みコマンドから当該先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できるかに応じて異ならせる一方、演出展開パターンの種類に応じて異ならせなくてもよい。この場合、保留予告演出の演出内容が昇格したことに応じて、保留予告演出の対象となった特別ゲームが大当りとなることへの期待感を変化させ易くなり、興趣の向上を図ることができる。
・継続図柄組み合わせを一旦停止表示させること、つまり、中列に特殊演出図柄を一旦停止表示させることによって、次の演出サイクルが行われることを報知するように構成したが、演出図柄を用いて次の演出サイクルが行われることを報知しなくてもよい。例えば、所定の表示演出を行い、次の演出サイクルが行われることを報知するように構成してもよい。この所定の表示演出は、例えば、第1煽り演出において導出される結果であってもよいし、第2煽り演出において導出される結果であってもよい。例えば、第1煽り演出及び第2煽り演出のうち一方の演出では中列に特殊演出図柄を一旦停止表示させることで次の演出サイクルが行われることを報知する一方、他方の演出では所定の演出を実行させることで次の演出サイクルが行われることを報知するように構成してもよい。
・演出展開パターンには、擬似連続演出における最終回の演出サイクルにおける非継続演出の実行態様を定めてよい。この場合、特別ゲームの実行が保留された際に、当該特別ゲームの実行中において実行される擬似連続演出における途中の演出サイクルにおける継続演出の種類及び最終回の演出サイクルにおける非継続演出の実行有無と種類が決定されることとなる。演出展開パターンにおいて、擬似連続演出における最終回の演出サイクルにおける非継続演出の実行態様を定めなくてもよく、例えば、演出展開パターンを決定する処理とは別に、擬似連続演出における最終回の演出サイクルにおける非継続演出の実行態様を決定するように構成してもよい。
・上記実施形態では、第1特別ゲームよりも第2特別ゲームが優先して実行されるように構成したが、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームの特別ゲームの種類に関係なく実行が保留された順序で実行されるように構成してもよい。また、第2特別ゲームよりも第1特別ゲームが優先して実行されるように構成してもよい。その他、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを同時に実行可能に構成してもよく、例えば、低ベース状態においては第1特別ゲームに対応する演出ゲームが実行される一方、高ベース状態においては第2特別ゲームに対応する演出ゲームが実行されるように構成してもよい。
・上記実施形態は、大当り抽選(当り抽選)の他、小当り抽選(当り抽選)を行うパチンコ遊技機に適用してもよい。一般的に、小当り抽選にて小当り(当り)に当選した場合、特別ゲームの終了後に小当り遊技(当り遊技)が付与される。実施形態の遊技機は、例えば、通常の遊技状態(例えば、非確変状態であって低ベース状態である遊技状態)に比して、単位時間あたりに小当りに当選する回数(頻度)、又は、単位時間あたりに小当り遊技が付与される回数(頻度)が向上する状態(所謂、小当りRUSH)に制御可能なパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、小当り遊技を付与可能に構成する場合、例えば、特別ゲームの実行中でないときであって、大当り遊技の付与中でなく、且つ、小当り遊技の付与中でないときに待機状態に制御するように構成してもよい。
・確変状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで確変状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで確変状態に制御する仕様(転落機)、或いは、予め定めた回数分の特別ゲームが終了するまで確変状態に制御する仕様(ST機)がある。また、確変状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に確変状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの仕様のうち何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板、装飾ランプ17を専門に制御する発光制御基板、スピーカ18を専門に制御する音制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて、副基板(副制御部)としてもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主CPU40aと副基板41の副CPU41aを搭載してもよい。また、上記の変更例において、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、又は、複数の基板としてもよい。
・情報表示パネル22は、遊技球の発射強度に関する報知を行う右打ち表示部を備えていてもよい。情報表示パネル22は、遊技者に払い出す賞球の残り個数を表示する残数表示部を備えていてもよい。情報表示パネル22は、大当り遊技中のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22が有する各種の表示部は、同一部材(上記実施形態でいえば、情報表示パネル22)に設ける必要はなく、例えば、一部又は全部の表示部が他の表示部とは別の部材に設けられていてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記第2特殊演出には、特定の第2特殊演出と、非特定の第2特殊演出と、があり、前記第2特殊演出が実行される場合であっても、前記非特定の第2特殊演出が実行された場合は、前記特定の第2特殊演出が実行された場合に比して、大当り期待度が高い。
(ロ)変動ゲームの実行中、演出図柄を用いた演出図柄ゲームを実行する演出図柄ゲーム実行手段を備え、前記演出図柄ゲームは、第1列、第2列及び第3列の計3列の演出図柄列で行われるように構成されており、前記第1特殊演出が実行された場合、前記第1列の演出図柄として停止される演出図柄と前記第3列の演出図柄として停止される演出図柄が異なる一方、前記第2特殊演出が実行された場合、前記第1列の演出図柄として停止される演出図柄と前記第3列の演出図柄として停止される演出図柄が同一であり、前記第1特殊演出及び前記第2特殊演出のうち何れが実行された場合であっても、次の演出サイクルが行われることを特定可能な特殊演出図柄が前記第2列の演出図柄として停止される。
(ハ)変動ゲームの実行を保留可能な遊技機において、演出を実行する演出実行手段と、前記演出実行手段を制御する演出制御手段と、を備え、前記演出には、実行が保留された変動ゲームを対象として実行を開始可能な特定演出と、複数回の演出サイクルが行われる擬似連続演出と、があり、前記特定演出の演出内容には、特定演出内容を含む複数種類の演出内容があり、前記擬似連続演出における途中の演出サイクルでは、次の演出サイクルが行われることを報知する特殊演出が実行されるように構成されており、前記特殊演出には、第1態様で演出が展開されて次の演出サイクルが行われることを報知する第1特殊演出と、第2態様で演出が展開されて次の演出サイクルが行われることを報知する第2特殊演出と、があり、変動ゲームの実行が保留された場合において当該変動ゲームの実行中において前記擬似連続演出が実行されることを特定できるとき、当該擬似連続演出において実行される前記特殊演出に応じて、前記実行が保留された変動ゲームを対象として前記特定演出内容で前記特定演出の実行を開始する割合が異なることを特徴とする遊技機。