JP6984554B2 - ファーサイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
上記課題を解決するファーサイドエアバッグ装置は、折り畳まれた状態で乗物に固定されるエアバッグを備える。同装置は、乗物の側壁部に対し側方から衝撃が加わったとき、膨張用ガスの供給を通じて上記エアバッグを乗物の幅方向に並ぶ複数のシート間で後方から前方に向けて展開及び膨張させることにより、衝撃が加わった前記側壁部から遠い側のシートに着座している乗員を保護する。展開及び膨張時のエアバッグにおける上記乗員側には、前後方向に延びて前端部がエアバッグの前部に結合されて同エアバッグにおける前方に向けての展開及び膨張を規制するテザーが設けられる。エアバッグにおける後部とテザーの前端部が結合される前記前部との間には、展開及び膨張時におけるエアバッグの折り曲げを促進する折曲促進部が形成されている。
この構成によれば、折曲促進部がテザーを横切る方向に延びて同折曲促進部の両端がそれぞれ前記エアバッグの周縁に至るため、エアバッグの展開及び膨張がテザーで規制されることにより、同エアバッグが上記折曲促進部で一層折れ曲がり易くなる。
この構成によれば、補助膨張室が展開及び膨張する際、補助膨張室における連通路に対応する部分は膨張用ガスの流入に伴って乗員側に折れにくくなるが、エアバッグの展開及び膨張がテザーによって規制される際、分割部における連通路に対応する部分がテザーによって引っ張られるため、それによって補助膨張室を乗員側に折れやすくすることができる。
以下、ファーサイドエアバッグ装置の第1実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図5に示すように、エアバッグ40は、一枚の布片41の中央部分に設定した折り線L1に沿って同布片41を矢印方向に二つに折って厚さ方向に重ね、その重ねられた部分の周縁同士を一点鎖線L2で示す位置にて互いに結合させることにより袋状に形成されている。このように袋状に形成されたエアバッグ40を厚さ方向一方側から見た状態を図6に示す。なお、図5及び図6に示すエアバッグ40はシート14に設けられるものであり、シート13に設けられるエアバッグ40は図5及び図6に示されるエアバッグ40に対し折り線L1を中心とする対称形状となっているだけであるため、以下ではシート14に設けられるエアバッグ40について詳しく説明する。
図1及び図2に示す車両10の側壁部11,12のうち、例えば側壁部11に対し側方から衝撃が加わったときには、その側壁部11から遠い側のシート14に着座している乗員P2が、同側壁部11側に倒れ込もうとする。このとき、シート14のシートバック17に対し折り畳まれた状態で固定されているエアバッグ40が、膨張ガスの供給を通じて車両10の幅方向に並ぶ複数のシート13,14間で後方から前方に向けて展開及び膨張する。このエアバッグ40は、乗員P2側にある外側テザー51,52(図5及び図6)によって展開及び膨張が規制されるとともに内側テザー47に対応する部分で折れ曲がりやすくなっている。このため、エアバッグ40は、展開及び膨張する際に図8に二点鎖線で示すように乗員P2側に効率よく折れ曲がって同乗員P2を押し戻そうとするため、その乗員P2が側壁部11側に倒れ込むことは効果的に抑制されるようになる。
(1)車両10の側壁部11,12に対し側方から衝撃が加わったとき、その側壁部11,12から遠い方のシート13,14に着座している乗員P1,P2が同側壁部11側,12に倒れ込むことを効果的に抑制できる。
次に、ファーサイドエアバッグ装置の第2実施形態について、図9〜図11を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の部分については、第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(6)車両10の側壁部11,12に対する側方から衝撃によって乗員P1,P2の頭部が側方に倒れようとすると、その頭部が展開及び膨張したエアバッグ80における前側上部によって下方から支えられるため、乗員P1,P2の頭部が側方に倒れないようにすることができる。
次に、ファーサイドエアバッグ装置の第3実施形態について、図12及び図13を参照して説明する。なお、第3実施形態において、第2実施形態と同一の部分については、第2実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(8)エアバッグ80が前方に向けて展開及び膨張する際、そのエアバッグ80が上記乗員側に効率よく折れ曲がって同乗員を押し戻そうとするだけでなく、補助膨張室91が乗員における外側テザー85の前端部よりも上側の部分(例えば乗員の頭部)の側方に対応して位置するようになる。このため、乗員の上記部分を補助膨張室91によって側方に対し遮蔽することができる。
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第1実施形態において、エアバッグ40内の内側テザー47については、同エアバッグ40の展開及び膨張時に、シートバック17(図4)におけるエアバッグ40が設けられた側部の前縁に沿って延びるよう、内側テザー47の布片41に対する接合位置、及び、内側テザー47同士の接合位置を定めるようにしてもよい。この場合、展開及び膨張時におけるエアバッグ40の前側膨張室49に対応する部分が、後側膨張室48に対応する部分に対し、より一層折れ曲がり易くなる。
・第1実施形態において、外側テザー51と外側テザー52との一方のみを設けるようにしてもよい。
・第3実施形態において、分割部92における連通路93の位置を、同分割部92における前端部寄りの位置や後端部寄りの位置に適宜変更してもよい。
・ファーサイドエアバッグ装置を車両以外の乗物、例えば航空機や船舶に適用してもよい。
Claims (9)
- 折り畳まれた状態で乗物に固定されるエアバッグを備えており、前記乗物の側壁部に対し側方から衝撃が加わったとき、膨張用ガスの供給を通じて前記エアバッグを乗物の幅方向に並ぶ複数のシート間で後方から前方に向けて展開及び膨張させることにより、衝撃が加わった前記側壁部から遠い側のシートに着座している乗員を保護するファーサイドエアバッグ装置において、
展開及び膨張時の前記エアバッグにおける前記乗員側には、前後方向に延びて前端部が前記エアバッグの前部に結合されて同エアバッグにおける前方に向けての展開及び膨張を規制するテザーが設けられており、
前記エアバッグにおける後部と前記テザーの前端部が結合される前記前部との間には、展開及び膨張時における前記エアバッグの折り曲げを促進する折曲促進部が形成されており、
前記テザーの長さは、前記エアバッグが展開及び膨張したとき、前記乗員における側方に倒れようとする頭部が同エアバッグの前側上部で下方から支えられる長さに設定されていることを特徴とするファーサイドエアバッグ装置。 - 折り畳まれた状態で乗物に固定されるエアバッグを備えており、前記乗物の側壁部に対し側方から衝撃が加わったとき、膨張用ガスの供給を通じて前記エアバッグを乗物の幅方向に並ぶ複数のシート間で後方から前方に向けて展開及び膨張させることにより、衝撃が加わった前記側壁部から遠い側のシートに着座している乗員を保護するファーサイドエアバッグ装置において、
展開及び膨張時の前記エアバッグにおける前記乗員側には、前後方向に延びて前端部が前記エアバッグの前部に結合されているとともに後端部が前記エアバッグの後部に結合されているテザーが設けられており、
前記テザーの前後方向の長さは、前記エアバッグにおける後方から前方への展開及び膨張を規制する長さに設定されており、
前記エアバッグにおける前記テザーの前端部が結合される前記前部と前記テザーの後端部が結合される前記後部との間には、展開及び膨張時における前記エアバッグの折り曲げを促進する折曲促進部が前記テザーを横切る方向に延びるように形成されており、
前記テザーの長さは、前記エアバッグが展開及び膨張したとき、前記乗員における側方に倒れようとする頭部が同エアバッグの前側上部で下方から支えられる長さに設定されていることを特徴とするファーサイドエアバッグ装置。 - 折り畳まれた状態で乗物に固定されるエアバッグを備えており、前記乗物の側壁部に対し側方から衝撃が加わったとき、膨張用ガスの供給を通じて前記エアバッグを乗物の幅方向に並ぶ複数のシート間で後方から前方に向けて展開及び膨張させることにより、衝撃が加わった前記側壁部から遠い側のシートに着座している乗員を保護するファーサイドエアバッグ装置において、
展開及び膨張時の前記エアバッグにおける前記乗員側には、前後方向に延びて前端部が前記エアバッグの前部に結合されているとともに後端部が前記エアバッグの後部に結合されているテザーが設けられており、
前記テザーの前後方向の長さは、前記エアバッグにおける後方から前方への展開及び膨張を規制する長さに設定されており、
前記エアバッグにおける前記テザーの前端部が結合される前記前部と前記テザーの後端部が結合される前記後部との間には、展開及び膨張時における前記エアバッグの折り曲げを促進する折曲促進部が前記テザーを横切る方向に延びるように形成されており、
前記折曲促進部は、前記エアバッグ内を後側膨張室と前側膨張室とに区画するものであり、
前記テザーの前後方向の長さは、展開及び膨張したときの前記エアバッグにおける前記後側膨張室に対応する部分と前記前側膨張室に対応する部分とが、前記折曲促進部を挟む位置で互いに接する長さに設定されており、
前記エアバッグは、乗物の前記シートにおけるシートバックの固定部に固定されるものであり、
前記テザーの後端は、前記固定部に対し前記エアバッグの後端部と共に固定されるものであり、
前記折曲促進部は、前記エアバッグが展開及び膨張したときに鉛直方向に対し後側に倒れるよう傾斜していることを特徴とするファーサイドエアバッグ装置。 - 前記折曲促進部は、その両端がそれぞれ前記エアバッグの周縁に至るように形成されている請求項3に記載のファーサイドエアバッグ装置。
- 前記テザーの長さは、展開及び膨張したときの前記エアバッグにおける前記折曲促進部の前端が、前記固定部の設けられたシートと隣り合うシートのシートクッションに対応する高さ位置に達する長さに設定されている請求項3に記載のファーサイドエアバッグ装置。
- 前記エアバッグ内において、前記折曲促進部よりも前側の部分が前側膨張室とされている一方、前記折曲促進部よりも後側の部分が後側膨張室とされており、前記前側膨張室が前記後側膨張室よりも小さくされている請求項1又は2に記載のファーサイドエアバッグ装置。
- 前記エアバッグの前部における前記テザーの前端部が結合されている部分には、前記エアバッグ内における前記テザーの前端部よりも上側に補助膨張室を区画するための分割部が形成されている請求項1又は2に記載のファーサイドエアバッグ装置。
- 前記分割部は、その前端部及び後端部を外した位置に、前記エアバッグ内における前記補助膨張室の内外を連通する連通路を有している請求項7に記載のファーサイドエアバッグ装置。
- 前記テザーの前端部は、前記エアバッグの前部における前記分割部の前記連通路に対応する部分に結合されている請求項8に記載のファーサイドエアバッグ装置。
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