JP6975856B2 - 運転支援装置 - Google Patents
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Description
特許文献1によれば、運転支援装置は、車両の複数の位置に設置されたカメラで撮影した映像から俯瞰映像を合成し、さらに操舵角に応じた車両隅部の軌跡を算出して、これを俯瞰映像に重畳表示する。
図1は本発明の第1の実施形態における運転支援装置1のシステム構成図である。
運転支援装置1は、運転支援制御部100、外界センサ200、車両センサ300、車載ネットワーク400、401、ヒューマンマシンインタフェース(以下、HMIと表記)500、パワーステアリング601、変速機602、エンジン603、ブレーキ604を備える。
外界認識部110は、後述する外界センサ200から入力される情報を用いて、車両が駐車可能な空間や、車両周囲の障害物を認識する。また外界認識部110は、外界センサ200から入力される情報を、外界認識部110内のメモリである障害物マップ111に蓄積する。
衝突判定部130は、外界認識部110から入力される車両周囲の障害物の情報と、経路算出部120から入力される円軌道の情報を用いて、車両が円軌道上を走行したと仮定した場合に障害物と衝突するか否かを判定する。
外界センサ200は、車両の外界の空間や障害物、路面の標示を検知し、検知した情報を外界認識部110へ出力する。具体的にはカメラ、ソナー、レーダなど、もしくはこれらの組合せより成るが、本実施形態ではその種類を限定しない。
車両センサ300は、車両の状態を検知する各種センサの総称であり、本実施形態の構成においては、少なくとも、車両の車輪速を検知する車輪速センサ301、車両の操舵角を検知する操舵角センサ302を含む。
操作部501は、運転席付近に配置される物理的なスイッチを用いる形態や、表示部502に重畳されるタッチパネルを指で触れることで操作を行う形態などが考えられるが、本実施形態ではその形態を限定しない。
図2に示すように、車両700は、出庫を開始する直前に現在位置701に位置している。そして、現在の舵角から生成した走行経路702に沿って、車両700を前進しながら左側に旋回したと仮定すると、車両700は、将来位置703に位置すると予測される。この将来位置703における車両700’の内輪側の側方に探索領域704を設定する。探索領域704は、走行経路702からの距離dと車長pで規定される矩形の領域である。本実施形態では、車両700’の外輪側の近傍に障害物705があった場合、車両700’はこの障害物705と衝突すると判定されない。一方、障害物706が探索領域704内にあった場合は、車両700’はこの障害物706と衝突すると判定される。すなわち、障害物706が経路算出部120で算出した走行経路702から所定距離d以内にある場合に障害物706に衝突すると判定される。
図3に示すように、車両700は、出庫を開始する直前に現在位置701に位置している。そして、現在の舵角から生成した走行経路702に沿って、車両700を後退しながら旋回したと仮定すると、車両700は、将来位置703に位置すると予測される。この将来位置703における車両700’の外輪側の側方に探索領域704を設定する。探索領域704は、走行経路702からの距離dと車長pで規定される矩形の領域である。本実施形態では、車両700’の内輪側の近傍に障害物707があった場合、車両700’はこの障害物707と衝突すると判定されない。一方、障害物708が探索領域704内にあった場合は、車両700’はこの障害物708と衝突すると判定される。すなわち、障害物708が経路算出部120で算出した走行経路702から所定距離d以内にある場合に障害物708に衝突すると判定される。
運転者がHMI500を用いて、出庫支援の開始を指示すると、外界認識部110は、外界センサ200を動作させ、車両周囲の障害物を探索する。外界センサ200は、障害物を検知すると、障害物の座標値を外界認識部110に出力する。ここで、座標値は、自車位置を基準とする相対座標系における値である。
図4の処理800において、衝突判定部130は、経路算出部120からの入力が円軌道であるか直進軌道であるかを判定する。円軌道であると判定された場合は、処理801へ進む。
処理801では、後述する変数Nを初期値の1に設定する。ここで変数Nは1から所定の上限値までの整数である。その後、処理802へ進む。
処理803では、衝突判定部130は、経路算出部120から入力された経路が円軌道である場合、円軌道の情報を用いて、自車両が将来到達すると予測される位置(以下、将来位置とする)を算出する。将来位置は、円軌道に沿って、N×サンプル間隔で算出される走行距離を走行したときの位置である。その後、処理804へ進む。
R=Lw/tanψ (1)
また、半径Rの円軌道に沿って距離Lだけ旋回走行したときの旋回角θは、次式(2)で求められる。
θ=L/R (2)
D=sqrt[{(R-Wv/2)cosθ-(Lf+Lw)sinθ-(R-Wv/2)}^2+{(R-Wv/2)sinθ+(Lf+Lw)cosθ-(Lf+Lw)}^2] (3)
d=r*D (4)
処理806では、探索領域704内に障害物が存在するか否かを判定する。障害物が存在する場合は、将来位置において自車両の側面が障害物に衝突する可能性がある。このように将来位置で衝突する位置を衝突位置とする。探索領域704内に障害物が存在しない場合は、処理807へ進む。
処理810では、衝突判定部130は、衝突判定結果として、車輪速センサ301から入力される現在の車速のまま走行したときに衝突位置に到達するまでの時間を求め、これをHMI500へ出力する。
処理811では、衝突判定部130は、衝突判定結果として、現在位置から衝突位置までの距離を求め、これをHMI500へ出力する。
衝突判定部130は、経路算出部120からの経路情報の入力の発生の都度、図4に示す衝突判定動作を実行する。ただし、衝突判定結果をHMI500に出力する動作については、衝突判定結果が前回にHMI500に出力した値と同じであれば、今回の動作を省略しても良い。
図5は本発明の第2の実施形態における運転支援装置1のシステム構成図である。図1で示した第1の実施形態と同一の個所には同一の符号を付してその説明を省略する。運転支援制御部100の中に衝突回避判定部150が追加されている点が第1の実施形態と異なる。
一方、衝突位置までの走行距離が残距離より短ければ、衝突回避判定部150は、ブレーキによる停車のみでは衝突の回避は不可能と判定し、回避のためにはハンドルを中立に戻す操作が必要であるので、高い報知レベルで報知を行うよう、HMI500に指示する。報知レベルを変える基準は、残距離が停車のみで舵角を戻さずに衝突回避可能な距離か否かとする。
図6は本発明の第3の実施形態における運転支援装置1のシステム構成図である。図1で示した第1の実施形態と同一の個所には同一の符号を付してその説明を省略する。運転支援制御部100の中に操舵制御部160が追加されている点が第1の実施形態と異なる。
(1)運転者による車両の出庫操作を支援する運転支援装置1であって、運転支援装置1は、車両の外界の障害物を検知する外界センサからの入力情報に基づいて、車両の周囲に存在する障害物を認識する外界認識部110と、車両の現在の舵角に基づき走行経路を算出する経路算出部120と、経路算出部120で算出した走行経路を走行した場合に、外界認識部110で認識された障害物に衝突するか否かを判定する衝突判定部130とを備える。これにより、車両の出庫の際の運転支援を適確に行うことができる。
100 運転支援制御部
110 外界認識部
120 経路算出部
130 衝突判定部
140 自車位置推定部
150 衝突回避判定部
160 操舵制御部
200 外界センサ
300 車両センサ
301 車輪速センサ
302 操舵角センサ
400、401 車載ネットワーク
500 HMI
501 操作部
502 表示部
503 スピーカ
601 パワーステアリング
602 変速機
603 エンジン
604 ブレーキ
Claims (9)
- 運転者による車両の出庫操作を支援する運転支援装置であって、
前記車両の外界の障害物を検知する外界センサからの入力情報に基づいて、前記車両の周囲に存在する前記障害物を認識する外界認識部と、
前記車両の現在の舵角に基づき走行経路を算出する経路算出部と、
前記経路算出部で算出した前記走行経路を走行した場合に、前記外界認識部で認識された前記障害物に衝突するか否かを判定する判定部と、
前記判定部で前記障害物に衝突すると判定された場合、前記運転者に報知する報知部とを備え、
前記判定部は、前記車両が前進方向にある場合は、前記走行経路に沿った将来位置における前記車両の内輪側の側方に、前記車両が後退方向にある場合は、前記走行経路に沿った将来位置における前記車両の外輪側の側方に、前記舵角の大きさに応じた大きさの探索領域を設定し、前記探索領域に前記障害物が存在する場合に衝突すると判定する運転支援装置。 - 請求項1に記載の運転支援装置において、
前記探索領域は、前記走行経路からの距離と前記車両の車長で規定される矩形の領域である運転支援装置。 - 請求項1に記載の運転支援装置において、
前記走行経路は、現在の舵角から計算される旋回半径を有する円軌道である運転支援装置。 - 請求項1に記載の運転支援装置において、
前記判定部は、前記障害物に衝突すると判定した場合に、衝突するまでの残距離を算出し、前記報知部は、前記残距離の長さに応じて、報知の有無および報知レベルの少なくとも一方を変える運転支援装置。 - 請求項4に記載の運転支援装置において、
前記報知部は、前記報知レベルを変える基準を、前記残距離が停車のみで前記舵角を戻さずに衝突回避可能な距離か否かとする運転支援装置。 - 請求項1に記載の運転支援装置において、
前記判定部は、前記障害物に衝突すると判定した場合に、衝突するまでの時間を算出し、前記報知部は、前記衝突するまでの時間に応じて、報知の有無および報知レベルの少なくとも一方を変える運転支援装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の運転支援装置において、
前記判定部は、前記報知部が前記運転者に前記障害物への衝突を報知した後に、前記運転者が前記舵角を戻したとき、再度前記障害物に衝突するか否かを判定し、衝突しないと判定された場合、前記報知部は前記報知を停止する運転支援装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の運転支援装置において、
ハンドルの操舵力を制御する操舵力制御部を備え、
前記操舵力制御部は、前記判定部が前記障害物に衝突すると判定した場合に、前記ハンドルの切り増しを抑止するように前記操舵力を制御する運転支援装置。 - 請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載の運転支援装置において、
前記報知部は、前記報知レベルに応じて表示色もしくは警告音を変える運転支援装置。
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