JP6972236B1 - エレベータ制御装置、エレベータ制御システム、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このダブルデッキエレベータの運転制御として、ダブル運転制御およびセミダブル運転制御がある。
一方、セミダブル運転制御は、最上階及び最下階を除く中間階でかごの分担を制限しない運転制御である。
そこで、本提案は、フルDCSあるいはハイブリッドDCSのセミダブル運転状況下においても上下かご間の誤乗車を防止することを目的としている。
図1は、実施形態のエレベータ制御システムの構成例説明図である。
エレベータ制御システム10は、大別すると、複数(図1の例では、3台)のダブルデッキエレベータ11と、ダブルデッキエレベータ11の群管理制御を行う群管理装置12と、群管理装置12の制御下で各ダブルデッキエレベータ11をそれぞれ制御する複数の単体制御装置13と、ダブルデッキエレベータ11が設けられた建物の特定階の乗場に設けられた行先階登録装置14と、ダブルデッキエレベータ11が設けられた建物の一般階(特定階以外の階)の乗場に設けられたかご呼びボタン15U、15Dのうち少なくともいずれか一方を有するかご呼び装置15と、を備えている。
ここで、上かご22及び下かご23には、それぞれ各種アナウンスを行うアナウンス装置31と、乗客が希望する行先階を指定するための行先ボタンが設けられたかご内行先階指示装置32と、がそれぞれ設けられている。
これらの登録情報については、ディスプレイパネル14Cに表示される。
図2は、実施形態の動作処理タイミングチャートである。
いずれかの特定階の乗場においては、乗客が、登録ボタンパネル14Aを構成している各階の登録ボタンを用いて偶数階および奇数階のいずれであっても所定の行先階について登録することが可能となっている。
そこで乗客が登録ボタンパネル14Aを構成している各階の登録ボタンを用いて行先階の登録を行うと(ステップS11)、当該行先階を示す行先呼び信号が行先階登録装置14から群管理装置12の割当制御部42に対して送出される(ステップS12)。
すなわち、割当制御部42は、乗場に設置された行先階登録装置14により行先呼びがなされた場合に、複数のダブルデッキエレベータ11A〜11Cの複数のかご22,23の中から一つを選択し行先呼びを割り当てる。なお、ダブルデッキエレベータが一つの場合には、当該ダブルデッキエレベータのかご22,23いずれか一方を選択し行先呼びを割り当てることとなる。
割当制御部42によりダブルデッキエレベータ11Aの上かご22に行先呼びが割り当てられた状態において、ダブルデッキエレベータ11Aの下かご23のかご内行先階指示装置32により行先階が指定されると(ステップS14)、割当変更制御部41は、当該ダブルデッキエレベータ11Aの上かご22あるいは下かご23の停止予定階への減速が開始されたか否かを判断する(ステップS15)。
ステップS15の判断において、未だ減速が開始されていない場合には(ステップS15;No)、割当変更制御部41は、待機状態となる。
ステップS15の判断において、減速が開始された場合には(ステップS15;Yes)、割当変更判断を行うべきタイミングであるとして上かご22に割り当てられた行先呼びの割当変更を行う必要があるか否かの判断を行う(ステップS16)。
図3は、割当変更判断処理の処理フローチャートである。
まず、割当変更制御部41は、ダブルデッキエレベータ11の一方のかごとしての上かご22に行先呼びの割り当てがなされた後に、他方のかごである下かご23内に設置されたかご内行先階指示装置32の行先ボタンの操作により上かご22に割り当てられた行先呼びに対応する行先階と同じ階が行先階として指示されたか否かを判断する(ステップS21)。
ステップS24の判断において、割当変更先である下かご23が行先呼びがなされた階において乗車ができる状態である場合には(ステップS24;No)、割当変更制御部41は、行先呼びの割当先を当該他方の乗りかごである下かごに変更する設定として(ステップS26)、割当変更判断処理を終了し、処理をステップS17に移行する。
以上の説明では、割当変更先である下かご23が行先呼びがなされた階において乗車ができる状態である場合には割り当て変更を行うものとして説明したが、割当変更先である下かご23が行先呼びがなされた階において乗車ができる状態である場合に、さらにかご内行先階指示装置32により上かご22及び下かご23共停止予定であった場合には、行先呼びの割当かごが進行方向後方のかごであれば変更を行うようにしてもよい。
このように構成することにより、行き先呼びがなされた階において、先に到着するかごに行き先呼びの割り当てがなされるので、行き先呼びが割り当てされたかごに行き先呼びを行った乗客を乗車させることができ、上下かご間の誤乗車を確実に防止することが可能となる。
以上の説明では、割当変更先である下かご23が行先呼びがなされた階において乗車ができる状態である場合には割り当て変更を行うものとして説明したが、割当変更先である下かご23が行先呼びがなされた階において乗車ができる状態である場合に、さらにかご内行先階指示装置32により上かご22及び下かご23共停止予定であった場合には、行先呼びの割当かごが進行方向後方のかごであれば変更を行うようにしてもよい。
このように構成することにより、行き先呼びがなされた階において、先に到着するかごに行き先呼びの割り当てがなされるので、行き先呼びが割り当てされたかごに行き先呼びを行った乗客を乗車させることができ、上下かご間の誤乗車を確実に防止することが可能となる。
ステップS17の判断において、割当変更が必要である場合には(ステップS17;Yes)、割当変更制御部41は、割当変更判断処理(ステップS16)における設定結果に基づいて割当制御部42に対して指示を行う(ステップS18)。
ステップS16の判断において、割当変更が必要ない場合には(ステップS16;No)、割当変更制御部41は、待機状態となる。
しかしながら、かご内行先呼び指示装置32により新規に行先階が指示されたタイミング、又は、階間調節機能を有するダブルデッキエレベータにおいては、減速開始タイミング及び階間調節の変更タイミング(及び変更に要する時間)を考慮したタイミングとするように構成することも可能である。
また、以上の説明においては、乗場に設置された行先階登録装置により行先呼びがなされて、行先呼びの割り当て後に、他方の乗りかご内に設置されたかご内行先階指示装置により行先呼びがなされた階が行先階として指示された場合に、行先呼びの割当先を当該他方の乗りかごに変更する構成としていたが、かご呼び装置によりかご呼びがなされた場合に、同様にかご呼びの割り当て後に、他方の乗りかご内に設置されたかご内行先階指示装置によりかご呼びがなされた階が行先階として指示された場合に、かご呼びの割当先を当該他方の乗りかごに変更するように構成することも可能である。
これにより上下のかご間の誤乗車防止を行うことができる。
11、11A〜11C ダブルデッキエレベータ
12 群管理装置
13 単体制御装置
14 行先階登録装置
14A 登録ボタンパネル
14B 車椅子ボタン
14C ディスプレイパネル
15 装置
15D 下呼びボタン
15U 上呼びボタン
21 同一昇降路
22 上かご
23 下かご
31 アナウンス装置
32 かご内行先階指示装置
41 割当変更制御部
42 割当制御部
Claims (11)
- 同一の昇降路内に上下に連結された二つの乗りかごを有する一又は複数のエレベータの運転を制御するエレベータ制御装置において、
乗場に設置された行先階登録装置により行先呼びがなされた場合に、一つ又は複数のエレベータの複数の乗りかご中から一つを選択し前記行先呼びを割り当てる割当制御部と、
前記行先呼びの割り当て後に、連結された他方の前記乗りかご内に設置されたかご内行先階指示装置により前記行先呼びがなされた階が行先階として指示された場合に、前記行先呼びの割当先を当該他方の乗りかごに変更する割当変更制御部と、
を備えたエレベータ制御装置。 - 前記割当変更制御部は、割当変更対象の前記行先呼びの行先階が、割当変更後の前記他方の乗りかごでは、行先階として設定できない階である場合には、行先階を設定可能な最寄りの階とする、
請求項1に記載のエレベータ制御装置。 - 前記割当変更制御部は、割当変更対象の行先呼びの行先階が、割当変更後の前記他方の乗りかごにおいて前記かご内行先階指示装置による指示が解除可能に禁止された階である場合に、前記行先階登録装置の設置階を行先階とする指示の禁止を一時的に解除する、
請求項1又は請求項2に記載のエレベータ制御装置。 - 前記かご内行先階指示装置は、前記行先階登録装置の設置階を行先階とする指示が解除可能に禁止されており、
前記割当変更制御部は、割当変更先の乗りかごが満員等により乗車できないと判断した場合に、前記かご内行先階指示装置における前記指示の禁止を一時的に解除するとともに、前記二つの乗りかごを連続して同一の乗場に停止させる、
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のエレベータ制御装置。 - 前記割当変更制御部は、前記行先呼びの割当変更の可否の判断を、前記乗りかごの停止前の所定タイミングおいて行う、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のエレベータ制御装置。 - 前記所定タイミングは、前記乗りかごの減速開始タイミングとされている、
請求項5に記載のエレベータ制御装置。 - 前記二つの乗りかごの間隔を調整可能な階間調整装置を有し、
前記所定タイミングは、前記乗りかごの減速開始タイミング及び前記間隔を調整するのに要する時間を考慮したタイミングとされている、
請求項5に記載のエレベータ制御装置。 - 前記割当変更制御部は、前記かご内行先階指示装置により上下に連結された二つの乗りかごが共に停止予定であった場合、行先呼びの割当られた前記乗りかごが進行方向後方の乗りかごであれば、前記行先呼びの割当先を進行方向前方の乗りかごに変更する、
請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のエレベータ制御装置。 - 同一の昇降路内に上下に連結された二つの乗りかごを有する一又は複数のエレベータの運転を制御するエレベータ制御システムにおいて、
所定の乗場に設置された一又は複数の行先階登録装置と、
前記行先階登録装置により行先呼びがなされた場合に、一つ又は複数のエレベータの複数の乗りかご中から一つを選択し前記行先呼びを割り当てる割当制御部と、
前記行先呼びの割り当て後に、連結された他方の前記乗りかご内に設置されたかご内行先階指示装置により前記行先呼びがなされた階が行先階として指示された場合に、前記行先呼びの割当先を当該他方の乗りかごに変更する割当変更制御部と、を備えた、
エレベータ制御システム。 - 同一の昇降路内に上下に連結された二つの乗りかごを有する一又は複数のエレベータの運転を制御するエレベータ制御装置で実行される方法であって、
乗場に設置された行先階登録装置により行先呼びがなされた場合に、一つ又は複数のエレベータの複数の乗りかご中から一つを選択し前記行先呼びを割り当てる過程と、
前記行先呼びの割り当て後に、連結された他方の前記乗りかご内に設置されたかご内行先階指示装置により前記行先呼びがなされた階が行先階として指示された場合に、前記行先呼びの割当先を当該他方の乗りかごに変更する過程と、
を備えた方法。 - 同一の昇降路内に上下に連結された二つの乗りかごを有する一又は複数のエレベータの運転を制御するエレベータ制御装置をコンピュータにより制御するプログラムであって、
前記コンピュータを、
乗場に設置された行先階登録装置により行先呼びがなされた場合に、前記行先呼びを一の前記エレベータの前記二つの乗りかごのうち一方の乗りかごに割り当てる手段と、
前記行先呼びの割り当て後に、他方の前記乗りかご内に設置されたかご内行先階指示装置により前記行先呼びがなされた階が行先階として指示された場合に、前記行先呼びの割当先を当該他方の乗りかごに変更する手段と、
して機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2020098280A JP6972236B1 (ja) | 2020-06-05 | 2020-06-05 | エレベータ制御装置、エレベータ制御システム、方法及びプログラム |
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JP2020098280A JP6972236B1 (ja) | 2020-06-05 | 2020-06-05 | エレベータ制御装置、エレベータ制御システム、方法及びプログラム |
Publications (2)
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JP6972236B1 true JP6972236B1 (ja) | 2021-11-24 |
JP2021191700A JP2021191700A (ja) | 2021-12-16 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020098280A Active JP6972236B1 (ja) | 2020-06-05 | 2020-06-05 | エレベータ制御装置、エレベータ制御システム、方法及びプログラム |
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JP2001048431A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-20 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ装置およびかご割当て制御方法 |
JP3900762B2 (ja) * | 1999-11-11 | 2007-04-04 | 株式会社日立製作所 | 複数かご連結エレベーターを含むエレベーター装置 |
JP2005138927A (ja) * | 2003-11-05 | 2005-06-02 | Mitsubishi Electric Corp | ダブルデッキエレベータの運転装置 |
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-
2020
- 2020-06-05 JP JP2020098280A patent/JP6972236B1/ja active Active
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