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JP6970774B2 - 携帯端末、方法及びプログラム - Google Patents

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JP6970774B2 JP2020059703A JP2020059703A JP6970774B2 JP 6970774 B2 JP6970774 B2 JP 6970774B2 JP 2020059703 A JP2020059703 A JP 2020059703A JP 2020059703 A JP2020059703 A JP 2020059703A JP 6970774 B2 JP6970774 B2 JP 6970774B2
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Description

本発明は、携帯端末、方法及びプログラムに関する。
特開2014−164482号公報(特許文献1)は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)を開示する。このヘッドマウントディスプレイは、半導体ウエハ等の基板を処理する基板処理装置のメンテナンス時に用いられる。このヘッドマウントディスプレイにおいては、メンテナンスに関わる支援情報が表示される。なお、支援情報は、拡張現実(AR:Augmented Reality)として現実空間に重畳して表示される。作業者は、ヘッドマウントディスプレイに表示される支援情報を参照しながらメンテナンス作業を行なうことができる(特許文献1参照)。
特開2014−164482号公報
しかしながら、ユーザ(作業者)の作業内容によっては、ヘッドマウントディスプレイ等の携帯端末に表示される支援情報等のAR画像が却って邪魔になる場合がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、ユーザの作業内容に拘わらず使い勝手の良い携帯端末、方法及びプログラムを提供することである。
本発明のある局面に従う携帯端末は、表示部と、制御部と、受付部とを備える。表示部は、産業用機器の所定部分の内部を示す第1AR画像を表示するように構成されている。制御部は、表示部を制御するように構成されている。受付部は、第1モード及び第2モードのいずれかの選択を受け付けるように構成されている。制御部は、第1モードが選択された場合に第1AR画像を表示するように表示部を制御する一方、第2モードが選択された場合に第1AR画像を非表示とするように表示部を制御する。第1モードが選択された場合に、第1AR画像の少なくとも一部は、表示部において上記所定部分と重なる位置に表示される。
この携帯端末においては、第1AR画像の少なくとも一部が、表示部において産業用機器の所定部分と重なる位置に表示される。ユーザの作業内容によっては、第1AR画像が表示されない方が好都合な場面もある。この携帯端末においては、第1AR画像を表示する第1モードと、第1AR画像を非表示とする第2モードとが切り替え可能となっている。したがって、この携帯端末によれば、ユーザは、自身の現在の作業内容に合わせて、第1AR画像を表示部に表示させるか否かを適宜切り替えることができる。
また、上記携帯端末は、携帯端末のユーザの動作に関する値を検出するように構成された検出部をさらに備え、制御部は、検出部の検出結果に基づいてユーザが動作しているか否かを判定するように構成されており、制御部は、第1モードが選択された場合に、ユーザが動作していないと判定されたときは、第1AR画像を表示するように表示部を制御する一方、ユーザが動作していると判定されたときは、第1AR画像を非表示とするように表示部を制御してもよい。
第1AR画像が表示部に表示されると、第1AR画像によって産業用機器の所定部分が覆われる。その結果、第1AR画像によって覆われている領域がユーザにとって見づらくなる。仮にユーザの動作中にも第1AR画像が継続的に表示部に表示されとすると、ユーザが意図せず周囲の物体に接触するといった事態が生じ得る。この携帯端末においては、ユーザが動作していると判定された場合に、第1AR画像が表示部に表示されない。したがって、この携帯端末によれば、ユーザが意図せず周囲の物体に接触するといった事態の発生を抑制することができる。
また、上記携帯端末は、産業用機器と通信するように構成された通信部をさらに備え、制御部は、通信部を介して産業用機器の現在の動作状態を示す動作状態情報を取得するように構成されていてもよい。
この携帯端末によれば、産業用機器の現在の動作状態を携帯端末が正確に把握することができる。
また、上記携帯端末において、制御部は、動作状態情報に基づいて第1AR画像を生成するように構成されていてもよい。
この携帯端末によれば、産業用機器の内部の動作状態を示す第1AR画像を表示部に表示することができる。その結果、ユーザは、第1AR画像を視認することによって、産業用機器の内部の状態を正確に把握することができる。
また、上記携帯端末において、表示部は、産業用機器の正しい動作状態を示す第2AR画像をさらに表示するように構成されており、制御部は、第1AR画像が表示部に表示される場合に、第2AR画像を第1AR画像に並べて表示するように表示部を制御するように構成されていてもよい。
この携帯端末においては、第1AR画像と第2AR画像とが並んだ状態で表示される。したがって、ユーザは、第1AR画像と第2AR画像とを比較することによって、産業用機器の現在の動作が正しいか否かを判断することができる。
また、上記携帯端末は、ヘッドマウントディスプレイであってもよい。
この携帯端末によれば、ユーザは、両手を塞ぐことなく、種々の作業を行なうことができる。
また、本発明の他の局面に従う方法は、産業用機器の所定部分の内部を示すAR画像を携帯端末の表示部に表示させる方法である。この方法は、第1モード及び第2モードのいずれかの選択を受け付けるステップと、第1モードが選択された場合にAR画像を表示部に表示させるステップと、第2モードが選択された場合にAR画像を非表示とするステップとを含む。第1モードが選択された場合に、AR画像の少なくとも一部は、表示部において所定部分と重なる位置に表示される。
この方法によれば、ユーザの現在の作業内容に合わせて、第1AR画像を表示部に表示させるか否かを適宜切り替えることができる。
また、本発明の他の局面に従うプログラムは、産業用機器の所定部分の内部を示すAR画像を携帯端末の表示部に表示させる処理をコンピュータに実行させるプログラムである。このプログラムは、第1モード及び第2モードのいずれかの選択を受け付けるステップと、第1モードが選択された場合にAR画像を表示部に表示させるステップと、第2モードが選択された場合にAR画像を非表示とするステップとをコンピュータに実行させる。第1モードが選択された場合に、AR画像の少なくとも一部は、表示部において所定部分と重なる位置に表示される。
このプログラムによれば、ユーザの現在の作業内容に合わせて、第1AR画像を表示部に表示させるか否かを適宜切り替えることができる。
本発明によれば、ユーザの作業内容に拘わらず使い勝手の良い携帯端末、方法及びプログラムを提供することができる。
産業用機器を上から見た時の平面を模式的に示す図、及び、産業用機器の一部の側面を模式的に示す図を含む図である。 HMDにおいて表示される3DのAR画像の一例を示す図である。 HMDを含むシステムを模式的に示す図である。 HMDのハードウェア構成を模式的に示す図である。 サーバのハードウェア構成を模式的に示す図である。 HMDが産業用機器から動作状態情報を取得する動作を示すシーケンス図である。 HMD及び産業用機器間の通信が確立している状態における表示部の第1表示例を模式的に示す図である。 HMDにおける第1AR画像の表示に関するモード設定処理手順を示すフローチャートである。 設定モードが表示モードに変更された後に最初に実行される処理手順を示すフローチャートである。 表示モード中に実行される処理手順を示すフローチャートである。 HMD及び産業用機器間の通信が確立している状態における表示部の第2表示例を模式的に示す図である。 第1AR画像に対応する部品の正規の動作状態を示す第2AR画像の表示状態の切替処理手順を示すフローチャートである。 図12のS52で実行される第2AR画像の表示処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施の形態」とも称する。)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下で説明する本実施の形態は、あらゆる点において本発明の例示にすぎない。本実施の形態は、本発明の範囲内において、種々の改良や変更が可能である。すなわち、本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じて具体的構成を適宜採用することができる。
[1.概要]
図1は、産業用機器30を上から見た時の平面を模式的に示す図、及び、産業用機器30の一部の側面を模式的に示す図を含む図である。本実施の形態において、産業用機器30は、半導体製造装置である。なお、産業用機器30は、必ずしも半導体製造装置である必要はない。産業用機器30は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)製造装置又は液晶パネル製造装置等の他の基板処理装置であってもよい。また、産業用機器30は、例えば、化学プラントの反応槽、蒸留塔、熱交換機若しくはそれらの配管又は射出成型装置の金型であってもよい。また、産業用機器30は、動力機構部を有する機器であって、該動力機構部の少なくとも一部がカバーされており、該動力機構部の動作が機器外部から視認できない機器であってもよい。
産業用機器30は、平面視略六角形状の真空搬送室5と、複数の基板を収納可能な基板収納部4を各々が備える2つのロードロック3と、2つの真空チャンバ31とを備える。各ロードロック3と、各真空チャンバ31とは、開閉自在なゲートバルブ7を介して真空搬送室5に連結されている。真空搬送室5は、基板の位置調整を行うアライメント部2と、真空ロボット6とを備えている。真空ロボット6は、回転及び伸縮することによって、基板収納部4と真空チャンバ31との間で基板を搬送する。
真空チャンバ31内においては、半導体ウエハ(基板)W1にエッチング等の処理が施される。真空チャンバ31内にはステージ34が設けられている。また、真空チャンバ31には、覗き窓32が形成されている。搬送機構33は、真空ロボット6の一部である。半導体ウエハW1は、搬送機構33によってステージ34上に搬送される。
ステージ34は、ステージ本体34Aと、3本のリフトピン34Bとを含む。3本のリフトピン34Bは、平面視において同一円周上に配置されている。搬送機構33は、搬送アーム33Aと、フォーク33Bとを含む。例えば、搬送アーム33Aは、フォーク33B上の半導体ウエハW1をリフトピン34B上に配置する。リフトピン34Bは、搬送機構33が退避した後に、ステージ本体34A内に収納される。これにより、半導体ウエハW1がステージ34上に載置される。
覗き窓32は、例えば、真空チャンバ31内を確認するための窓であり、例えば、石英又はサファイアガラスで構成されている。産業用機器30のメンテナンス作業者(以下、単に「作業者」とも称する。)は、例えば、覗き窓32を介して真空チャンバ31内の状態を確認する。しかしながら、覗き窓32に必要な強度、及び、真空チャンバ31内の各部品の配置等の観点から、覗き窓32を大きくすることは難しい。したがって、作業者は、覗き窓32を介して真空チャンバ31内の状態を十分に把握できない。なお、図1において、覗き窓32は、半導体ウエハW1の僅かに上に位置しているが、覗き窓32の位置はこれに限定されない。
本実施の形態において、作業者(ユーザの一例)は、後述のシステム1に含まれるHMD10を装着した状態で産業用機器30のメンテナンス作業を行なう。産業用機器30の内部には、前述の他の産業用機器と同様に、一定の空間が存在する。該空間内においては、例えば搬送機構33及びステージ34が動作する。該空間内は、メンテナンス作業などで作業者が目視したい部分である。HMD10においては、例えば、産業用機器30の所定部分P1の内部を示すAR画像が産業用機器30に重畳表示される。なお、図1において所定部分P1の内部を示すAR画像は、理解の容易のために平面的(2D)に表現されているが、実際には立体的(3D)である。これは、後述の図7及び図11においても同様である。但し、HMD10に表示されるAR画像は、必ずしも3D画像である必要はなく、2D画像であってもよい。
作業者は、HMD10に表示されるAR画像を参照することによって、産業用機器30内の状態を十分に把握することができる。なお、AR画像によって示される産業用機器30の内部としては、例えば、真空チャンバ31内に含まれる各種部品、真空チャンバ31の内壁が挙げられる。
図2は、HMD10において表示される3DのAR画像の一例を示す図である。図2に示されるAR画像は、真空チャンバ31の内部のある状態を示す。このAR画像は、真空チャンバ31内に存在するステージ34、真空チャンバ31の内壁I1等を示している。部分T1は真空チャンバ31の壁の厚みを示し、稜線L1は真空チャンバ31の内壁I1の各面(側面と上面)によって形成される作業者側の稜線を示す。稜線L1は、真空チャンバ31内の表示時には見えない部分なので、例えば点線で表示される。図2においては、理解の容易のためにゲートバルブ7等の一部の構成が省略されている。なお、例えば真空チャンバ31内を示すAR画像は、真空チャンバ31内に実際に存在するすべての部品を完全にAR画像として表現している必要はない。
図2に示されるように、AR画像が3D画像である場合には、例えば、作業者が実際の真空チャンバ31を斜め上から見た場合に、作業者は、真空チャンバ31内に存在するステージ34等を示すAR画像を斜め上から見ることができる。すなわち、作業者は、HMD10に表示されたAR画像を見ることで、例えば、ステージ34を示すAR画像が真空チャンバ31内の本来存在する位置にあたかも存在するかのように錯覚する。ステージ34等を示すAR画像を斜め上方から見た場合に、作業者はステージ34等の立体的構造を認識することができる。また、例えば、ステージ34等の部品に加えて真空チャンバ31の内壁I1の3D画像が表示されることで、作業者は、ステージ34等の部品の立体的構造に加えて、ステージ34等の部品と内壁I1との位置関係も認識することができる。例えば、ステージ34等の部品と奥側の内壁I1との距離は、ARメジャー等のAR像の寸法を算出する手段を用いることによって調べることができる。
しかしながら、作業者の作業内容によっては、HMD10に表示されるAR画像が却って邪魔になる場合がある。すなわち、ユーザの作業内容によっては、AR画像が表示されない方が好都合な場面もある。HMD10においては、産業用機器30内の状態を示すAR画像を表示する表示モードと、産業用機器30内の状態を示すAR画像を非表示とする非表示モードとが切り替え可能となっている。したがって、HMD10によれば、ユーザは、自身の現在の作業内容に合わせて、AR画像を表示部に表示させるか否かを適宜切り替えることができる。以下、本実施の形態に従うHMD10を含むシステム1について詳細に説明する。
[2.構成]
<2−1.システム全体の構成>
図3は、本実施の形態に従うHMD10を含むシステム1を模式的に示す図である。図3に示されるように、システム1は、HMD10と、サーバ20と、産業用機器30とを含んでいる。システム1において、HMD10、サーバ20及び産業用機器30は、ネットワークN1を介して通信可能である。
HMD10は、例えば、マイクロソフト社製のHoloLens(登録商標)であり、拡張現実機能を有する。HMD10は、作業者がHMD10を介して視認している産業用機器30に関する情報をサーバ20に要求し、該情報をサーバ20から受信する。また、HMD10は、産業用機器30から産業用機器30の現在の動作状態を示す動作状態情報を継続的に受信する。HMD10においては、サーバ20及び産業用機器30から受信された情報に基づいて、産業用機器30内の状態を示すAR画像が表示される。
<2−2.HMDのハードウェア構成>
図4は、HMD10のハードウェア構成を模式的に示す図である。図4に示されるように、HMD10は、制御部11と、カメラ13と、表示部14と、各種センサ15と、通信部(通信I/F)16と、記憶部12とを含み、各構成は、バスを介して電気的に接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11A、RAM(Random Access Memory)11B及びROM(Read Only Memory)11C等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行なうように構成されている。
カメラ13は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等のイメージセンサを含むカメラモジュールで構成されている。カメラ13は、例えば、作業者の視線に対応する動画像を撮影する。
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイを含む。HMD10がいわゆる光学シースルー型であれば、表示部14は、さらにハーフミラー等の光学系を含む。一方、HMD10がビデオシースルー型であれば、表示部14は、ディスプレイで構成される。表示部14の形状はメガネのレンズ形状である。表示部14は、例えば、各種AR画像を表示する。現実世界の情報に関して、表示部14は、カメラ13によって撮影された動画像を表示してもよいし(ビデオシースルー型)、現実世界の情報を透過してもよい(光学シースルー型)。
各種センサ15は、例えば、距離画像センサと、速度センサと、加速度センサと、ジャイロセンサとを含む。他にも、各種センサ15は、例えば、地磁気センサ(方位センサ)を含んでもよい。距離画像センサは、HMD10と産業用機器30との間の距離を検出するように構成されている。速度センサは、HMD10の速度を検出するように構成されている。加速度センサは、HMD10の加速度を検出するように構成されている。ジャイロセンサは、HMD10の角速度を検出するように構成されている。例えば、各種センサ15に含まれる速度センサ、加速度センサ及びジャイロセンサの各々は、HMD10のユーザの動作に関する値を検出するともいえる。
通信部16は、ネットワークN1を介して、HMD10の外部に設けられた外部装置(例えば、サーバ20及び産業用機器30)と通信するように構成されている。通信部16は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール又は無線LANモジュールで構成される。
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置である。記憶部12は、例えば、制御プログラム121を記憶するように構成されている。制御部11が制御プログラム12Aを実行することによって、HMD10の各種制御が行なわれる。
制御部11は、例えば、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)を行なうように構成されている。すなわち、制御部11は、カメラ13による撮影画像及び各種センサ15の検出結果を利用することによって、空間認識及び自己位置推定を行なうことができる。
例えば、ユーザがHMD10を装着した状態で、距離画像センサが周辺環境の複数の特徴点までの距離を測定し、該測定結果に基づいて制御部11が空間認識する。その後、ユーザがHMD10を装着した状態で視点を移動すると、加速度センサ及びジャイロセンサ等が移動量及び移動方向を検出し、該検出結果に基づいて制御部11がHMD10の位置推定(自己位置推定)を行なう。制御部11は、さらに周辺環境の空間認識を行う。制御部11は、これらの空間認識および自己位置推定を繰り返すことで、常に3次元空間を把握することができる。
また、制御部11は、例えば、ジェスチャーを通じて作業者からの入力を受け付けるように構成されている。例えば、表示部14に複数の選択肢を含む選択パレットが表示された状態で、いずれかの選択肢を選択するジェスチャーがカメラ13や各種センサ15(例えば距離画像センサ)によって認識された場合に、制御部11は、選択された選択肢に対応する制御を実行する。すなわち、本実施の形態においては、ジェスチャーを認識するカメラ13や各種センサ15が本発明における「受付部」として機能する。制御部11によって実現される他の機能については、後程詳しく説明する。
<2−3.サーバのハードウェア構成>
図5は、サーバ20のハードウェア構成を模式的に示す図である。なお、本実施の形態において、サーバ20は、例えば、汎用コンピュータによって実現される。
図5に示されるように、サーバ20は、制御部21と、通信部(通信I/F)23と、記憶部22とを含み、各構成は、バスを介して電気的に接続されている。
制御部21は、CPU21A、RAM21B及びROM21C等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行なうように構成されている。
通信部23は、ネットワークN1を介して、サーバ20の外部に設けられた外部装置(例えば、HMD10)と通信するように構成されている。通信部23は、例えば、有線LANモジュール又は無線LANモジュールで構成される。
記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置である。記憶部22は、例えば、制御プログラム22Aと、データベースD1、D2とを記憶するように構成されている。
データベースD1は、例えば、複数の産業用機器30の各々に関して、各部品(例えば、搬送機構33及びステージ34)の三次元形状、及び、各部品の位置情報を管理する。より具体的には、データベースD1は、各産業用機器30の基準点と、産業用機器30に含まれる各部品の該基準点に対する三次元形状及び位置情報を管理する。なお、本実施の形態において、基準点は、現実空間上にAR画像を重畳するための3次元空間における基準点であり、3次元空間を把握した後に認識される。
各産業用機器30には、個別のARマーカが付されており、該ARマーカが産業用機器30の基準点を示す。データベースD1は、例えば、a)産業用機器30毎のARマーカの形状データ、b)基準点を基準とした座標情報を含む各産業用機器30の3D図面データ、c)産業用機器30に含まれる各駆動部の原点の基準点に対する座標情報を管理する。
データベースD2は、例えば、複数の産業用機器30の各々に関して、各部品の正規動作に関する情報を管理する。
[3.動作]
<3−1.産業用機器からの動作状態情報の取得動作>
図6は、HMD10が産業用機器30から動作状態情報を取得する動作を示すシーケンス図である。制御部11は、カメラ13による撮影画像及び各種センサ15の検出結果を利用することによって、空間認識及び自己位置推定を行ない、以後継続的に3次元空間を把握する(S1)。この場合に、例えば、産業用機器30の定位置に付されたARマーカ(不図示)がカメラ13によって撮影される。制御部11は、カメラ13によって撮影されたARマーカに基づいて作業者の前方に存在する産業用機器30を特定する(S2)。
制御部11が産業用機器30とその基準点に対しての位置関係を認識すると、制御部11は、HMD10と産業用機器30との間での通信を確立するための処理を実行する(S3)。HMD10及び産業用機器30間の通信が確立されると、産業用機器30からHMD10への動作状態情報の送信が開始される(S4)。動作状態情報の送信は、所定時間間隔で継続的に行なわれる。動作状態情報には、産業用機器30内の各部品の位置情報が含まれる。制御部11は、取得された動作状態情報を参照することによって、産業用機器30内の各部品の現在位置を認識することができる。すなわち、制御部11は、所定時間間隔で取得された動作状態情報を参照することによって、産業用機器30内の各部品の動作を認識することができる。
<3−2.産業用機器内部を示すAR画像の表示に関する動作>
図7は、HMD10及び産業用機器30間の通信が確立している状態における表示部14の第1表示例を模式的に示す図である。図7に示されるように、表示部14には、選択肢17A、17Bが表示される。
選択肢17Aは、HMD10における第1AR画像A1の表示に関するモードを切り替えるためのUI(User Interface)である。第1AR画像A1は、産業用機器30の所定部分の内部を示すAR画像である。HMD10においては、作業者の視線の先に存在する所定部分に対応する第1AR画像A1が表示される。なお、図7においては、産業用機器30が省略されている。作業者は、HMD10に表示された第1AR画像A1を見ることで、例えば、産業用機器30内の各部品を示すAR画像が産業用機器30内の本来存在する位置にあたかも存在するかのように錯覚する。なお、第1AR画像A1の表示領域は、真空チャンバ31内部の本来存在すべき領域に第1AR画像A1が存在すると作業者が錯覚する領域(以下、「所定領域」とも称する。)から多少ずれる場合がある。例えば、第1AR画像A1の少なくとも一部分の表示領域が、所定領域に重なっていればよい。また、例えば、第1AR画像A1は、本来よりも拡大して表示されていてもよい。すなわち、所定領域の中心部分を中心にして、第1AR画像A1が拡大表示されてもよい。なお、第1AR画像A1の拡大の中心は、所定領域の中心部分から多少ずれてもよい。この場合であっても、拡大された第1AR画像A1の少なくとも一部分の表示領域が、所定領域に重なっていればよい。なお、「所定領域」は、表示部14における平面的な位置としては、産業用機器30の所定部分が見える位置と重なる。HMD10においては、第1AR画像A1を表示する「表示モード」と、第1AR画像A1を非表示とする「非表示モード」とが設けられている。
選択肢17Bは、第1AR画像A1に対応する部品の正規の動作状態を示す第2AR画像A2(後述)の表示状態を切り替えるためのUIである。第2AR画像A2の表示状態の切替えに関しては、後程詳しく説明する。
図8は、HMD10における第1AR画像A1の表示に関するモード設定処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、HMD10と産業用機器30との通信が確立している状態で、制御部11によって繰り返し実行される。
制御部11は、第1AR画像A1の表示に関するモードの切替指示が作業者からあったか否かを判定する(S10)。具体的には、制御部11は、作業者のジェスチャーを介して選択肢17A(図7)が選択されたか否かを判定する。モードの切替指示がないと判定されると(S10においてNO)、制御部11は、モードの切替指示を受け付けるまで待機する。
一方、モードの切替指示があったと判定されると(S10においてYES)、制御部11は、現在設定されているモード(以下、「設定モード」とも称する。)が表示モードであるか否かを判定する(S11)。設定モードが表示モードであると判定されると(S11においてYES)、制御部11は、設定モードを非表示モードに変更する処理を実行する(S12)。設定モードが非表示モードに変更されると、表示部14において第1AR画像A1が非表示となる。
一方、設定モードが表示モードでないと判定されると(S11においてNO)、制御部11は、設定モードを表示モードに変更する処理を実行する(S13)。
図9は、設定モードが表示モードに変更された後に最初に実行される処理手順を示すフローチャートである。図9において、左列はHMD10において実行される処理手順を示し、右列はサーバ20において実行される処理手順を示す。左列に示される処理は、例えば、設定モードが表示モードに変更された場合に制御部11によって実行される。右列に示される処理は、例えば、制御部21によって常時実行されている。
制御部11は、特定された産業用機器30に関する情報を要求する信号をサーバ20に送信するように通信部16を制御する(S20)。具体的には、制御部11は、特定された産業用機器30に関して、データベースD1において管理されている情報を要求する信号をサーバ20に送信するように通信部16を制御する。
制御部11は、サーバ20から情報を受信したか否かを判定する(S21)。制御部11は、サーバ20から情報を受信していないと判定されると(S21においてNO)、サーバ20から情報を受信するまで待機する。一方、サーバ20から情報を受信したと判定されると(S21においてYES)、制御部11は、データベースD1に示される情報、及び、産業用機器30から取得される動作状態情報に基づいて第1AR画像A1の表示を開始するように表示部14を制御する(S22)。この場合に、第1AR画像A1は、産業用機器30において実際に存在する位置に重畳して表示される。
一方、サーバ20において、制御部21は、産業用機器30に関する情報の要求があるか否かを判定する(S30)。情報の要求がないと判定されると(S30においてNO)、制御部21は、情報を要求する信号を通信部23を介してHMD10から受信するまで待機する。
一方、情報の要求があったと判定されると(S30においてYES)、制御部21は、要求された情報(データベースD1に示される情報)をHMD10に送信するように通信部23を制御する(S31)。
図10は、表示モード中に実行される処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、例えば、表示モード中に制御部11によって常時実行されている。
制御部11は、各種センサ15(例えば、速度センサ、加速度センサ及びジャイロセンサのうちの少なくとも1つ以上)の出力に基づいて、作業者が動作中であるか否かを判定する(S40)。ここで、「動作中」とは、作業者が歩行中である、又は、作業者が所定よりも速い加速度で動いている等、表示部14に第1AR画像A1が表示された場合に事故につながる可能性が高い状況のことをいう。例えば、作業者が所定よりも速い加速度で頭を動かした場合には、「動作中」と判定される。S40の判定は、例えば各種センサ15の出力値と閾値との比較結果に基づいて行なわれるが、該閾値は、機械学習を用いることによって設定されてもよい。
動作中でないと判定されると(S40においてNO)、制御部11は、表示部14に第1AR画像A1が表示されている場合には第1AR画像A1の表示を継続するように表示部14を制御し、表示部14に第1AR画像A1が表示されていない場合には第1AR画像A1の表示を再開するように表示部14を制御する(S41)。
一方、作業者が動作中であると判定されると(S40においてYES)、制御部11は、表示部14に第1AR画像A1が表示されている場合には第1AR画像A1を非表示にするように表示部14を制御し、表示部14に第1AR画像A1が表示されていない場合には第1AR画像A1が非表示の状態を継続するように表示部14を制御する(S42)。
このように、HMD10においては、第1AR画像A1を表示する表示モードと、第1AR画像A1を非表示とする非表示モードとが切り替え可能となっている。したがって、HMD10によれば、作業者は、自身の現在の作業内容に合わせて、第1AR画像A1を表示部に表示させるか否かを適宜切り替えることができる。
また、第1AR画像A1が表示部14に表示されると、第1AR画像A1によって産業用機器30の所定部分が覆われる。その結果、第1AR画像A1によって覆われている領域がユーザにとって見づらくなる。仮に作業者の動作中(例えば、歩行中)にも第1AR画像A1が継続的に表示部14に表示されとすると、作業者が意図せず周囲の物体に接触するといった事態が生じ得る。HMD10においては、作業者が動作していると判定された場合に、第1AR画像A1が表示部14に表示されない。したがって、HMD10によれば、作業者が意図せず周囲の物体に接触するといった事態の発生を抑制することができる。
<3−3.正規の動作状態を示すAR画像の表示に関する動作>
図11は、HMD10及び産業用機器30間の通信が確立している状態における表示部14の第2表示例を模式的に示す図である。図11に示されるように、表示部14には、図7に示される情報の他に第2AR画像A2が表示されている。
第2AR画像A2は、第1AR画像A1に対応する部品の正規の動作状態を示す。第2AR画像A2は、サーバ20のデータベースD2において管理されている情報に基づいて生成される。例えば、搬送機構33がステージ34上に半導体ウエハW1を載置する手順が、第1AR画像A1と第2AR画像A2とで異なる場合、作業者は、産業用機器30が正常に動作していないことを認識することができる。
図12は、第1AR画像A1に対応する部品の正規の動作状態を示す第2AR画像A2の表示状態の切替処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、例えば、表示モード中に制御部11によって繰り返し実行される。
制御部11は、第2AR画像A2の表示切替指示が作業者からあったか否かを判定する(S50)。具体的には、制御部11は、作業者のジェスチャーを介して選択肢17B(図11)が選択されたか否かを判定する。表示切替指示がないと判定されると(S50においてNO)、制御部11は、表示切替指示を受け付けるまで待機する。
一方、表示切替指示があったと判定されると(S50においてYES)、制御部11は、現在、第2AR画像A2が表示されているか否かを判定する(S51)。第2AR画像A2が表示されていないと判定されると(S51においてNO)、制御部11は、第2AR画像A2の表示処理を実行する(S52)。一方、第2AR画像A2が表示されていると判定されると(S51においてYES)、制御部11は、第2AR画像A2を非表示とするように表示部14を制御する(S53)。
図13は、図12のS52で実行される第2AR画像A2の表示処理手順を示すフローチャートである。図13において、左列はHMD10において実行される処理手順を示し、右列はサーバ20において実行される処理手順を示す。左列に示される処理は、例えば、作業者によって第2AR画像A2の表示指示を受け付けた場合に制御部11によって実行される。右列に示される処理は、例えば、制御部21によって常時実行されている。
制御部11は、例えば、カメラ13によって撮影された画像に基づいて作業者の視線の先に存在する産業用機器30の部分を特定する(S60)。
制御部11は、特定された部分の正規動作に関する情報を要求する信号をサーバ20に送信するように通信部16を制御する(S61)。具体的には、制御部11は、特定された部分に関して、データベースD2において管理されている情報を要求する信号をサーバ20に送信するように通信部16を制御する。
制御部11は、サーバ20から情報を受信したか否かを判定する(S62)。サーバ20から情報を受信していないと判定されると(S62においてNO)、制御部11は、サーバ20から情報を受信するまで待機する。一方、サーバ20から情報を受信したと判定されると(S62においてYES)、制御部11は、受信された情報に基づいて第2AR画像A2の表示を開始するように表示部14を制御する(S63)。この場合に、第2AR画像A2は、例えば、第1AR画像A1と並んだ状態で表示部14に表示される。なお、第1AR画像A1及び第2AR画像A2が同時に表示部14に表示されていれば、第1AR画像A1及び第2AR画像A2が「並んだ状態で表示部14に表示され」ているといえる。
一方、サーバ20において、制御部21は、産業用機器30の特定の部分の正規動作に関する情報の要求があるか否かを判定する(S70)。情報の要求がないと判定されると(S70においてNO)、制御部21は、情報を要求する信号を通信部23を介してHMD10から受信するまで待機する。
一方、情報の要求があったと判定されると(S70においてYES)、制御部21は、要求された情報(データベースD2において管理されている情報)をHMD10に送信するように通信部23を制御する(S71)。
このように、HMD10においては、第1AR画像A1と第2AR画像A2とが並んだ状態で表示部14に表示される。したがって、ユーザは、第1AR画像A1と第2AR画像A2とを比較することによって、産業用機器30の該当部分の現在の動作が正しいか否かを判断することができる。
なお、第2AR画像A2は、第1AR画像A1と同様に、作業者が動作中であると制御部11によって判定されると非表示とされる。
[4.特徴]
以上のように、本実施の形態に従うHMD10においては、第1AR画像A1を表示する表示モード(第1モード)と、第1AR画像A1を非表示とする非表示モード(第2モード)とが切り替え可能となっている。したがって、HMD10によれば、作業者(HMD10のユーザ)は、自身の現在の作業内容に合わせて、第1AR画像A1を表示部14に表示させるか否かを適宜切り替えることができる。
[5.変形例]
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。
<5−1>
上記実施の形態においては、データベースD1、D2がサーバ20で管理されていた。しかしながら、データベースD1、D2は、必ずしもサーバ20で管理されている必要はない。データベースD1、D2は、例えば、HMD10の記憶部12に記憶されていてもよい。この場合に、HMD10は、データベースD1、D2において管理される情報をサーバ20から取得しない。
<5−2>
また、上記実施の形態においては、表示装置の一例としてHMD10が挙げられたが、表示装置は必ずしもヘッドマウントディスプレイである必要はない。表示装置は、いわゆるタブレット、スマートフォン又はラップトップパソコン等の電子機器であってもよい。
<5−3>
また、上記実施の形態においては、作業者からHMD10への指示がジェスチャーを介して行なわれた。しかしながら、作業者による指示の方法はこれに限定されない。例えば、HMD10がマイクロフォンを備え、作業者が声を介してHMD10に指示を行なってもよい。例えば、作業者が選択肢17A(図7)上の文字を読み上げることによって、選択肢17Aが選択されるような構成であってもよい。また、例えば、HMD10がアイトラッキング機能を有し、作業者が視線カーソルを活用することによってHMD10に指示を行なってもよい。例えば、作業者が視線カーソルを選択肢17A上に所定時間以上配置すると、選択肢17Aが選択されるような構成であってもよい。
<5−4>
また、作業者の視線の先において、産業用機器30の複数の部品が重複している場合には、いずれの部品に関する第1AR画像A1を表示部14に表示させるかについて、作業者が選択可能としてもよい。これにより、作業者は、最も動作を確認したい部品の動作状態を確認することができる。また、作業者の視線の先において、複数台の産業用機器30が重複している場合には、いずれの産業用機器30に関する第1AR画像A1を表示部14に表示させるかについて、作業者が選択可能としてもよい。これにより、最も動作を確認したい産業用機器30の動作状態を確認することができる。
<5−5>
また、上記実施の形態においては、各種センサ15が距離画像センサを含むとした。しかしながら、距離画像センサは必ずしも必要ではない。例えば、HMD10が複数のカメラ13を備え、複数のカメラ13がステレオカメラとして機能する場合には、HMD10と産業用機器30との間の距離が複数のカメラ13によって検出されてもよい。
<5−6>
また、上記実施の形態に従うHMD10において表示部14に表示される画像は、例えば、HMD10のユーザ(作業者)とは離れた場所にいる支援者に共有されてもよい。すなわち、HMD10は、いわゆるリモートサポートに用いられてもよい。この場合に、支援者に共有される画像においては、支援者に共有すべきでない領域が含まれなくてもよい。
<5−7>
また、HMD10においては、産業用機器30の内部の動作状態を示す第1AR画像A1の他、産業用機器30の内部の他の状態を示すAR画像が表示されてもよい。例えば、真空チャンバ31内の圧力及び温度、並びに、各種配管を流れるガス種等を示すAR画像が表示部14に表示されてもよい。真空チャンバ31内の温度を示すAR画像が表示される場合には、例えば、真空チャンバ31の内壁の複数箇所に温度センサが取り付けられてもよい。温度センサの検知結果に基づいて生成されたサーモグラフがAR画像として表示部14に表示されてもよい。また、半導体ウエハW1の温度、真空チャンバ31内において発生したプラズマの状態、及び、各種配管におけるガス流れ状態等を示すAR画像が表示部14に表示されてもよい。HMD10においては、例えば、上記産業用機器30の他の状態のうち、いずれの状態に関するAR画像を表示させるかが選択可能であってもよい。また、HMD10においては、産業用機器30のうち第1AR画像A1を表示させたい範囲の選択を受け付け可能であってもよい。例えば、これらの選択のための選択肢が表示部14に表示され、作業者がいずれかの選択肢を選択することによって、上記選択が行なわれてもよい。
<5−8>
また、上記実施の形態に従うHMD10においては、作業者が動作中であると判定された場合に、第1AR画像A1及び第2AR画像A2が非表示となることとした。しかしながら、作業者が動作中であると判定された場合に、第1AR画像A1及び第2AR画像A2は、必ずしも非表示とならなくてもよい。例えば、作業者が動作中であると判定された場合に、第1AR画像A1及び第2AR画像A2の表示が継続されてもよい。
<5−9>
また、第1AR画像A1及び第2AR画像A2の両方が表示部14に表示された場合に、制御部11によって、産業用機器30の動作状態が正常であるか否かが自動的に判定されてもよい。例えば、制御部11は、第1AR画像A1と第2AR画像A2とを比較することによって、産業用機器30の動作状態が正常であるか否かを判定してもよい。
<5−10>
また、上記実施の形態においては、産業用機器30の定位置に付されるARマーカが基準点であるとされた。しかしながら、各産業用機器30の基準点は、ARマーカに限定されない。例えば、バーコードやQRコード(登録商標)が基準点として用いられてもよい。すなわち、基準点は、マーカの形状から基準点の位置や産業用機器30の種類が特定できるものであれば特に限定されない。
<5−11>
また、上記実施の形態においては、SLAMを用いることによって空間把握が行なわれた。しかしながら、空間把握は、必ずしもSLAMによって行なわれなくてもよい。例えば、ARマーカに基づいて空間把握が行なわれてもよい。
<5−12>
また、上記実施の形態に従うHMD10においては、産業用機器30との間で通信が確立され、産業用機器30の動作状態情報が産業用機器30から定期的に取得された。しかしながら、HMD10は、必ずしも産業用機器30から動作状態情報を取得しなくてもよい。この場合に、HMD10は、産業用機器30の内部に関して、静止状態における各部品のAR画像を表示する。作業者は、静止状態の各部品のAR画像を参照することによって、産業用機器30のメンテナンスやトラブルシューティングに役立てることができる。
1 システム、2 アライメント部、3 ロードロック、4 基板収納部、5 真空搬送室、6 真空ロボット、7 ゲートバルブ、10 HMD、11,21 制御部、11A,21A CPU、11B,21B RAM、11C,21C ROM、12,22 記憶部、12A,22A 制御プログラム、13 カメラ、14 表示部、15 各種センサ、16 通信部、17A,17B 選択肢、20 サーバ、30 産業用機器、31 真空チャンバ、32 覗き窓、33 搬送機構、33A 搬送アーム、33B フォーク、34 ステージ、34A ステージ本体、34B リフトピン、A1 第1AR画像、A2 第2AR画像、D1,D2 データベース、I1 内壁、L1 稜線、T1 部分、N1 ネットワーク、W1 半導体ウエハ。

Claims (5)

  1. 産業用機器の所定部分の内部を示す第1AR(Augmented Reality)画像、及び、前記産業用機器の正しい動作状態を示す第2AR画像を表示するように構成された表示部と、
    前記表示部を制御するように構成された制御部と、
    前記制御部により切り替え可能に構成される、第1モード又は第2モードの、ユーザによる選択を受け付けるように構成された受付部とを備え、
    前記制御部は、前記第1モードが選択された場合に前記第1AR画像を表示するように前記表示部を制御する一方、前記第2モードが選択された場合に前記第1AR画像を非表示とするように前記表示部を制御し、
    前記第1モードが選択された場合に、前記第1AR画像の少なくとも一部は、前記表示部において前記所定部分と重なる位置に表示され、
    前記制御部は、前記第1AR画像が前記表示部に表示される場合に、前記第2AR画像を前記第1AR画像に並べて表示するように前記表示部を制御するように構成されている、携帯端末。
  2. 前記携帯端末のユーザの動作に関する値を検出するように構成された検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記ユーザが動作しているか否かを判定するように構成されており、
    前記制御部は、前記第1モードが選択された場合に、
    前記ユーザが動作していないと判定されたときは、前記第1AR画像を表示するように前記表示部を制御する一方、
    前記ユーザが動作していると判定されたときは、前記第1AR画像を非表示とするように前記表示部を制御する、請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記産業用機器と通信するように構成された通信部をさらに備え、
    前記制御部は、前記通信部を介して前記産業用機器の現在の動作状態を示す動作状態情報を取得するように構成され、
    前記制御部は、前記動作状態情報に基づいて前記第1AR画像を生成するように構成されている、請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 産業用機器の所定部分の内部を示す第1AR画像、及び、前記産業用機器の正しい動作状態を示す第2AR画像を携帯端末の表示部に表示させる方法であって、
    ユーザによる第1モード又は第2モードの選択を受け付けるステップと、
    前記第1モードが選択された場合に前記第1AR画像を前記表示部に表示させるステップと、
    前記第2モードが選択された場合に前記第1AR画像を非表示とするステップとを前記コンピュータに実行させ、
    前記第1モードが選択された場合に、前記第1AR画像の少なくとも一部は、前記表示部において前記所定部分と重なる位置に表示され、
    前記第1AR画像が前記表示部に表示される場合に、前記産業用機器の正しい動作状態を示す第2AR画像を前記第1AR画像に並べて表示する、方法。
  5. 産業用機器の所定部分の内部を示す第1AR画像、及び、前記産業用機器の正しい動作状態を示す第2AR画像を携帯端末の表示部に表示させる処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    ユーザによる第1モード又は第2モードの選択を受け付けるステップと、
    前記第1モードが選択された場合に前記第1AR画像を前記表示部に表示させるステップと、
    前記第2モードが選択された場合に前記第1AR画像を非表示とするステップとを前記コンピュータに実行させ、
    前記第1モードが選択された場合に、前記第1AR画像の少なくとも一部は、前記表示部において前記所定部分と重なる位置に表示され、
    前記第1AR画像が前記表示部に表示される場合に、前記産業用機器の正しい動作状態を示す第2AR画像を前記第1AR画像に並べて表示させる、プログラム。
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