JP6954224B2 - 全固体電池の製造方法 - Google Patents
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Description
本開示においては、所定の環境温度および充電レートで初期充電を行う。初期充電時の環境温度は、通常、30℃以上であり、35℃以上であってもよく、40℃以上であってもよい。初期充電時の環境温度が低すぎると、Li吸蔵場の形成反応が促進されない可能性がある。一方、初期充電時の環境温度は、通常、60℃以下であり、55℃以下であってもよい。初期充電時の環境温度が高すぎると、正極活物質の劣化に起因する初期放電容量の低下が生じる可能性がある。なお、全固体電池は、正確な品質検査をすること等を目的として、通常は、温度および湿度が調整された環境で製造される。そのため、例えば夏季で外気温が高い場合であっても、全固体電池の製造は、より温度が低く調整された環境で製造される。
本開示における全固体電池は、正極層および負極層の間に固体電解質層を有する電池である。さらに、負極層は、Si系負極活物質を少なくとも含有する。全固体電池は、正極層の集電を行う正極集電体と、負極層の集電を行う負極集電体とを有することが好ましい。また、初期充電前の全固体電池は、自ら全固体電池を作製することで準備してもよく、他者から購入することで準備してもよい。
本開示における負極層は、少なくともSi系負極活物質を含有する層である。また、負極層は、必要に応じて、固体電解質、導電助剤およびバインダーの少なくとも一つをさらに含有していてもよい。
本開示における正極層は、少なくとも正極活物質を含有する層である。また、正極層は、必要に応じて、固体電解質、導電助剤およびバインダーの少なくとも一つをさらに含有していてもよい。
本開示における固体電解質層は、正極層および負極層の間に形成される層である。また、固体電解質層は、少なくとも固体電解質を含有し、必要に応じて、バインダーをさらに含有していてもよい。
本開示における全固体電池は、通常、正極層の集電を行う正極集電体、および負極層の集電を行う負極集電体を有する。正極集電体の材料としては、例えば、SUS、アルミニウム、ニッケル、鉄、チタンおよびカーボンが挙げられる。一方、負極集電体の材料としては、例えば、SUS、銅、ニッケルおよびカーボンが挙げられる。なお、正極集電体および負極集電体の厚さ、形状については、電池の用途に応じて適宜選択することが好ましい。また、本開示に用いられる電池ケースには、一般的な電池の電池ケースを用いることができ、例えばSUS製電池ケースが挙げられる。
本開示における全固体電池は、初期充電により、Si系負極活物質の一部がアモルファス化する。すなわち、初期充電前後で、Si系負極活物質のアモルファス化率が増加する。アモルファス化率は、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)による観察で求めることができる。
本開示においては、Si系負極活物質を含有する負極層を有する全固体電池と、上記全固体電池の充放電を制御する制御装置とを有する全固体電池システムの製造方法であって、特定の環境温度および充電レートで初期充電を行う初期充電工程を有する、全固体電池システムの製造方法することができる。
(負極層の作製)
ポリプロピレン(PP)製容器に、ヘプタンと、ブチレンゴム(BR)系バインダーを5重量%の割合で含有するヘプタン溶液と、負極活物質(Si)と、硫化物固体電解質(LiIを含むLi2S−P2S5系ガラスセラミックス、平均粒径D50=1.5μm)と、導電助剤(VGCF)とを添加し、超音波分散装置(エスエムテー製 UH−50)で30秒間撹拌した。その後、振とう器(柴田科学株式会社制、TTM−1)で30分間振とうした。これにより負極スラリーを得た。得られた負極スラリーを、アプリケーターを使用してブレード法にて負極集電体(Cu箔)上に塗工し、100℃のホットプレート上で30分間乾燥した。以上により、負極層および負極集電体を有する負極積層体を得た。
ポリプロピレン(PP)製容器に、ヘプタンと、ブチレンゴム(BR)系バインダーを5重量%の割合で含有するヘプタン溶液と、正極活物質(LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2、平均粒径D50=4μm)と、硫化物固体電解質(LiIを含むLi2S−P2S5系ガラスセラミックス、平均粒径D50=0.8μm)と、導電助剤(VGCF)とを添加し、超音波分散装置(エスエムテー製 UH−50)で30秒間撹拌した。その後、振とう器(柴田科学株式会社制、TTM−1)で3分間振とうした。さらに、超音波分散装置で30秒間撹拌し、振とう器で3分間振とうした。これにより、正極スラリーを得た。得られた正極スラリーを、アプリケーターを使用してブレード法にて正極集電体(Al箔、昭和電工社製SDX)上に塗工し、100℃のホットプレート上で30分間乾燥した。以上により、正極層および正極集電体を有する正極積層体を得た。
ポリプロピレン(PP)製容器に、ヘプタンと、ブチレンゴム(BR)系バインダーを5重量%の割合で含有するヘプタン溶液と、硫化物固体電解質(LiIを含むLi2S−P2S5系ガラスセラミックス)とを添加し、超音波分散装置(エスエムテー社製UH−50)で30秒間撹拌した。その後、振とう器(柴田科学社製TTM−1)で30分間振とうした。これにより、固体電解質スラリーを得た。得られたスラリーを、アプリケーターを使用してブレード法にて剥離シート(Al箔)上に塗工し、100℃のホットプレート上で30分間乾燥した。以上により、固体電解質層および剥離シートを有する転写部材を得た。同様の方法で、転写部材を合計3つ準備した。
負極積層体および転写部材を、負極層および固体電解質層が接するように配置した。得られた積層体をロール間ギャップ100μm、送り速度0.5m/minの条件で、ロールプレスを用いて5kN/cmの圧力を印加した。その後、剥離シートを剥がし、第一積層体を得た。次に、正極積層体および転写部材を、正極層および固体電解質層が接するように配置した。得られた積層体をロール間ギャップ100μm、送り速度0.5m/minの条件で、ロールプレスを用いて5kN/cmの圧力を印加した。その後、剥離シートを剥がし、第二積層体を得た。
製造例1で得られた評価用電池に対して、以下の条件で充放電を行った。なお、特に断りがない限り、各操作における環境温度は25℃とした。まず、初回充電として、環境温度40℃、0.5時間率(2C)で、4.55Vまで定電流−定電圧充電(終止電流1/100C)を行った。次に、初回放電として、2.5Vまで定電流−定電圧放電を行った。次に、4.35Vまで定電流−定電圧充電を行い、2.5Vまで定電流−定電圧放電を行うことで、初期放電容量を求めた。次に、SOC(state of charge)の調整のため、3.9Vまで定電流−定電圧充電を行い、3.7Vまで定電流−定電圧放電を行った。次に、電流値17.15mA/cm2で5秒間放電し、その前後の電圧変化ΔVを電流値で除することで、初期抵抗を求めた。次に、0.5時間率(2C)で4.22Vまで充電した後に3.14Vまで放電を行うサイクルを300回繰り返した。次に、SOC(state of charge)の調整のため、3.9Vまで定電流−定電圧充電を行い、3.7Vまで定電流−定電圧放電を行った。次に、電流値17.15mA/cm2で5秒間放電し、その前後の電圧変化ΔVを電流値で除することで、サイクル試験後の抵抗を求めた。初期抵抗に対するサイクル試験後の抵抗の割合を、抵抗増加率とした。
初回充電における環境温度を50℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして充放電を行った。
初回充電における環境温度を60℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして充放電を行った。
初回充電における環境温度を25℃とし、初回充電における充電レートを10時間率(0.1C)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして充放電を行った。
初回充電における環境温度を25℃に変更したこと以外は、実施例1と同様にして充放電を行った。実施例1〜3および比較例2における抵抗増加率および初期放電容量の結果を、それぞれ図3および図4に示す。なお、図3における抵抗増加率は、比較例1における抵抗増加率を1とした場合の相対値である。また、図4における初期放電容量は、比較例1における初期放電容量を1とした場合の相対値である。
初回充電における充電レートを0.33時間率(3C)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして充放電を行った。
初回充電における充電レートを10時間率(0.1C)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして充放電を行った。
初回充電における充電レートを0.25時間率(4C)に変更したこと以外は、実施例1と同様にして充放電を行った。実施例1、4および比較例3、4における初期抵抗の結果を図5に示す。なお、図5における初期抵抗は、比較例1における初期抵抗を1とした場合の相対値である。
2 … 負極層
3 … 固体電解質層
4 … 正極集電体
5 … 負極集電体
10 … 全固体電池
Claims (1)
- Si系負極活物質を含有する負極層を有する全固体電池に対して、環境温度40℃以上60℃以下、充電レート2C以上3C以下の条件で初期充電を行う初期充電工程を有する、全固体電池の製造方法。
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JP2018086486A JP6954224B2 (ja) | 2018-04-27 | 2018-04-27 | 全固体電池の製造方法 |
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