JP6945432B2 - 繊維用糊剤 - Google Patents
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[1]エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の含有量(X)が0.05モル%以上10モル%以下であり、けん化度が80.0モル%以上99.9モル%以下であり、ヘッドスペースガスクロマトグラフィーで測定した場合のメタノール含有量が3.0質量%未満であり、かつ、90℃、濃度5質量%の水溶液に不溶な成分の量が0.1ppm以上2000ppm未満である変性ビニルアルコール系重合体を含有する、繊維用糊剤。
[2]前記エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)が、エチレン性不飽和ジカルボン酸のモノエステル、ジエステル又は無水物である、前記[1]の繊維用糊剤。
[3]前記エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の少なくとも一部が、下記式(I)
で表される構造単位であり、前記エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の含有量(X)と式(I)で表される構造単位の含有量(Y)の値が下記式(Q)を満たす、前記[1]又は[2]の繊維用糊剤。
0.05≦Y/X<0.98 (Q)
[4]ワックスをさらに含有する、前記[1]〜[3]のいずれかの繊維用糊剤。
[5]原糸と、その原糸に含浸するバインダーとを備え、前記バインダーが[1]〜[4]のいずれかの繊維用糊剤から形成されている、糊付け糸。
本発明の繊維用糊剤は、エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の含有量(X)が0.05モル%以上10モル%以下であり、けん化度が80.0モル%以上99.9モル%以下であり、ヘッドスペースガスクロマトグラフィーで測定した場合のメタノール含有量が3.0質量%未満であり、かつ、90℃、濃度5質量%の水溶液に不溶な成分の量が0.1ppm以上2000ppm未満である変性ビニルアルコール系重合体(以下、「変性PVA」と略記することがある。)を含有する。また、当該繊維用糊剤はワックスをさらに含有することが好ましい。加えて、当該繊維用糊剤は本発明の効果を妨げない範囲で、澱粉等の他の成分を含有してもよい。
変性PVAのエチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の含有量(X)は0.05モル%以上10モル%以下であることが重要であり、0.2モル%以上10モル%以下が好ましく、1.0モル%以上8.0モル%以下がより好ましく、1.5モル%以上6.0モル%以下がさらに好ましく、2.5モル%以上6.0モル%以下が特に好ましい。エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の含有量(X)が0.05モル%未満の場合には、カルボン酸の導入量が少なく、糊抜き性が不十分となる。また10モル%を超える場合には、水溶性が高すぎるため、空気中の水分により変性PVAが互いに接着しブロックを形成する等、ハンドリング性に問題が出る場合や、繊維用糊剤として強度等の実用物性が不十分となる。また、製造時に架橋による水への不溶成分の生成が多くなり、繊維用糊剤として用いた場合、糊付け糸の表面平滑性が悪化したり、その後の製織工程において経糸切れが多発する問題がある。エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の含有量(X)は、けん化前のビニルエステル系共重合体(C)の1H−NMR解析により算出できる。
<検量線の作成>
イソプロピルアルコールを内部標準として、メタノール含有量が既知の水溶液を3種類準備し、ヘッドスペースサンプラー(Turbo Matrix HS40、Parkin Elmer社製)を装着したガスクロマトグラフ(GC−2010、島津製作所製)を用いて測定を行い、検量線を作成する。
<変性PVA中に存在するメタノール含有量の測定>
蒸留水を1000mLメスフラスコの標線に合わせて採取し、内部標準液のイソプロピルアルコールをメスピペットにて0.1mL添加し、よく攪拌する。この液を「溶解液」とする。次に変性PVA500mgをヘッドスペースガスクロマトグラフィー測定用のバイアル瓶中に秤量し、攪拌子を投入した後、前記溶解液をホールピペットで10mL測りとり、バイアル瓶中に投入する。キャップをバイアル瓶に取り付け、ロックがかかるまで締め付けた後、バイアル瓶をホットスターラー上に乗せて、変性PVAを加熱溶解する。変性PVAが完全に溶解したことを目視で確認後、ヘッドスペースガスクロマトグラフィー測定を行い、前記のようにして作成した検量線から変性PVA中のメタノール含有量を決定する。
20℃に設定した水浴中に、攪拌機及び還流冷却管を装着した500mLのフラスコを準備し、蒸留水を285g投入して、300rpmで攪拌を開始する。変性PVA15gを秤量し、フラスコ中に該変性PVAを徐々に投入する。変性PVAを全量(15g)投入したのち、直ちに30分程度かけて水浴の温度を90℃まで上昇させる。温度が90℃に到達後、さらに60分間300rpmで撹拌しながら溶解を継続した後、未溶解で残留する粒子(未溶解粒子)を目開き63μmの金属製フィルターで濾過する。フィルターを90℃の温水でよく洗浄し、付着した溶液を取り除いた後、フィルターを120℃の加熱乾燥機で1時間乾燥する。こうして採取した未溶解粒子の質量から、水溶液に不溶な成分の量が決定される。
で表される構造単位であり、前記エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の含有量(X)(以下、変性量(X)ともいう。)と式(I)で表される構造単位の含有量(Y)(以下、変性量(Y)ともいう。)が下記式(Q)を満たすことが、水溶液に不溶な成分の量を抑制できる面で好ましい。
0.05≦Y/X<0.98 (Q)
Y/Xが前記式(Q)で示される範囲を満たすことにより、前記水溶液に不溶な成分の量が低減された変性PVAを工業的に容易に製造することが可能となり、糊付け糸の表面平滑性に優れる繊維用糊剤を提供できる。前記Y/Xの下限は、0.06以上であることがより好ましい。一方、Y/Xの上限は、0.80以下であることがより好ましく、0.60以下であることがさらに好ましく、0.40以下が特に好ましい。なお、式(I)で表される構造単位の含有量(Y)とは、変性PVAの主鎖を構成する単量体単位の総モル数に対する式(I)の構造単位のモル数の比である。
本発明の繊維用糊剤は、さらにワックスを含有することが好ましい。ワックスは糊付け糸の製織性をより向上させると共に、当該繊維用糊剤の原糸への定着性を向上させ、糊付け糸のデバイド時の糊落ち量をより低減させる。
本発明の繊維用糊剤が含有してもよいその他の成分としては、例えば澱粉、水溶性セルロース化合物、水溶性アクリル糊剤等の水溶性高分子、消泡剤、帯電防止剤、防腐剤、防黴剤等が挙げられる。
当該繊維用糊剤の製造方法は、特に限定されないが、例えば変性PVAを製造する工程及び変性PVAにワックス等の任意成分を混合する工程を備える。
以下、本発明の繊維用糊剤に用いる変性PVAの製造方法について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施態様に限定されるものではない。
製造上の観点から飽和炭化水素系の溶媒を必要としない(1)又は(2)の方法が好ましく、メタノール含有量を低減させる観点から(2)がより好ましい。さらに、(2)の製造方法は、後に続く洗浄工程及び乾燥工程を従来よりも弱めて行う場合においても、メタノール含有量が低減され、かつ水溶液に不溶な成分も微量にでき、工業的に有利である点から好ましい。前記(2)において、メタノールを含む溶媒中に溶解しているビニルエステル系共重合体(C)及びその部分けん化物の濃度は、8.0質量%未満が好ましく、5.0質量%未満がより好ましく、4.0質量%未満がより好ましい。
本発明の糊付け糸は、原糸と、その原糸に含浸するバインダーとを備え、前記バインダーが本発明の繊維用糊剤から形成されている。
本発明の他の実施形態としては、織物の製造方法が挙げられる。織物の製造方法は、本発明の繊維用糊剤により糊付けされた糸を織る工程(製織工程)を備える。具体的には、デバイド後の当該糊付け糸を織物用のビームに巻き取り、製織機により製織する。前記製織機としては、例えばレピア織機、エアージェット織機等のドライ製織機;ウォータージェット織機等が挙げられ、これらの中でエアージェット織機が好ましい。
変性PVAの粘度平均重合度はJIS K 6726:1994に準じて測定した。具体的には、変性PVAのけん化度が99.5モル%未満の場合には、けん化度99.5モル%以上になるまでけん化し、得られた変性PVAについて、水中、30℃で測定した極限粘度[η](リットル/g)を用いて下記式により粘度平均重合度(P)を求めた。
P=([η]×104/8.29)(1/0.62)
変性PVAのけん化度は、JIS K 6726:1994に記載の方法により求めた。
1H−NMRスペクトル解析によって、変性種のスペクトルから算出した。
[式(I)で表される構造単位の含有量(Y)]
ジメチルスルホキシド溶媒で測定した1H−NMRスペクトル解析において6.8〜7.2ppmに検出されるスペクトルから算出した。
実施例及び比較例の変性PVA中に存在するメタノール含有量はヘッドスペースガスクロマトグラフィーを用いて、以下の方法で決定した。
<検量線の作成>
イソプロピルアルコールを内部標準として、メタノール含有量が既知の水溶液を3種類準備し、ヘッドスペースサンプラー(Turbo Matrix HS40、Parkin Elmer社製)を装着したガスクロマトグラフ(GC−2010、島津製作所製)を用いて測定を行い、検量線を作成する。
<変性PVA中に存在するメタノール含有量の測定>
蒸留水を1000mLメスフラスコの標線に合わせて採取し、内部標準液のイソプロピルアルコールをメスピペットにて0.1mL添加し、よく攪拌する。この液を「溶解液」とする。次に、試料として実施例及び比較例の変性PVA500mgをヘッドスペースガスクロマトグラフィー測定用のバイアル瓶中に秤量し、攪拌子を投入した後、前記溶解液をホールピペットで10mL測りとり、バイアル瓶中に投入する。キャップをバイアル瓶に取り付け、ロックがかかるまで締め付けた後、バイアル瓶をホットスターラー上に乗せて、試料の変性PVAを加熱溶解する。変性PVAが完全に溶解したことを目視で確認後、ヘッドスペースガスクロマトグラフィー測定を行い、前記のようにして作成した検量線から変性PVA中のメタノール含有量を決定した。
20℃に設定した水浴中に、攪拌機及び還流冷却管を装着した500mLのフラスコを準備し、蒸留水を285g投入して、300rpmで攪拌を開始する。実施例及び比較例の変性PVA15gを秤量し、フラスコ中に該変性PVAを徐々に投入する。変性PVAを全量(15g)投入したのち、直ちに30分程度かけて水浴の温度を90℃まで上昇させる。温度が90℃に到達後、さらに60分間300rpmで撹拌しながら溶解を継続した後、未溶解で残留する粒子(未溶解粒子)を目開き63μmの金属製フィルターで濾過する。フィルターを90℃の温水でよく洗浄し、付着した溶液を取り除いた後、フィルターを120℃の加熱乾燥機で1時間乾燥する。こうして採取した未溶解粒子の質量から、水溶液に不溶な成分の量を決定した。
JIS Z 8815:1994に記載の乾式篩法により、実施例及び比較例で得られた変性PVAの粒度分布を測定した。実施例及び比較例で得られた変性PVAを目開き1.00mmの篩(フィルター)にかけて、篩をパスした変性PVAの質量を測定し、篩にかける前の変性PVAの質量から、篩をパスした変性PVA粒子の割合(質量%)を算出した。同様に、実施例及び比較例で得られた変性PVAを目開き500μmの篩(フィルター)にかけて、篩をパスした変性PVAの質量を測定し、篩にかける前の変性PVAの質量から、篩をパスした変性PVA粒子の割合(質量%)を算出した。なお、前記目開きは、JIS Z 8801−1−2006の公称目開きWに準拠する。
還流冷却器、原料供給ライン、温度計、窒素導入口、及び攪拌翼を備えた、重合容器(連続重合装置;以下、「重合槽」という。)と、還流冷却器、原料供給ライン、反応液取出ライン、温度計、窒素導入口及び攪拌翼を備えた装置を用いた。重合槽に酢酸ビニル(VAM)656L/hr、メタノール(MeOH)171L/hr、変性種としてマレイン酸モノメチル(MMM)の20%メタノール溶液101L/hr、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)(AMV)の2%メタノール溶液25L/hrを定量ポンプを用いて連続的に供給した。重合槽内の液面が一定になるように重合槽から重合液を連続的に取り出した。重合槽から取り出される重合液中の酢酸ビニルの重合率が40%になるように調整した。重合槽の滞留時間は4時間であった。重合槽から取り出された重合液の温度は63℃であった。重合槽から重合液を取り出し、当該重合液にメタノール蒸気を導入することで未反応の酢酸ビニルの除去を行い、ビニルエステル系共重合体(PVAc)のメタノール溶液(濃度35%)を得た。
表1に記載した条件に変更したこと以外は、合成例1のPVA−1の製造方法と同様の方法により、PVA−2〜PVA−6、PVA−8〜PVA−12を得た。得られた変性PVAの分析結果を表2に示す。
合成例1で得られたビニルエステル系共重合体のメタノール溶液に、所望量の水及びメタノールを添加して、けん化原料溶液である含水率1.3質量%のビニルエステル系共重合体(PVAc)/メタノール溶液(濃度3質量%)を調製し、還流冷却器、原料供給ライン、温度計、窒素導入口及び攪拌翼を備えた反応容器に投入して、300rpmで撹拌しながら、40℃まで昇温した。けん化触媒溶液である水酸化ナトリウム/メタノール溶液(濃度4質量%)を前記ビニルエステル系共重合体中の酢酸ビニル単位に対する水酸化ナトリウムのモル比が0.10となるように添加して、40℃で撹拌を続けた。水酸化ナトリウムの添加から約10分経過後から粒子が析出し始めスラリー状となった。60分後、得られたスラリーを遠心脱液機によって脱液した。脱液して得られた粒子をメタノールに含侵後、再度遠心脱液を用いて脱液し、粒子状の重合体を得た。該粒子状の重合体を樹脂温度が90℃となるように乾燥機内温度を制御した乾燥機に連続的に供給した。なお、乾燥機内の粉体の平均滞留時間は4時間であった。このようにして変性PVA(PVA−7)が得られた。得られた変性PVAの粘度平均重合度は1200、けん化度は96.0モル%、1H−NMRスペクトル解析における変性量(X)は4.0モル%、変性量(Y)は1.00モル%であり、その比(Y/X)は0.25であった。また、得られた変性PVA全体のうち、目開き1.00mmのフィルターを通過した割合は99.5質量%であり、目開き500μmのフィルターを通過した割合は98.5質量%であった。さらに、上述したヘッドスペースガスクロマトグラフィーを用いて算出したPVA中のメタノール含有量は0.9質量%であり、上述した方法で測定した、水溶液に不溶な成分の量は20ppmであった。得られたPVA−7の分析結果を表2に示す。
(繊維用糊剤の調製、糊付け及び製織)
溶媒として水を用い、溶液中のPVA−1の濃度が7質量%、パラフィンワックス(カンエイ産業社の「NC−204」)の濃度が0.7質量%となるように繊維用糊剤を調製した。なお、繊維用糊剤中の全固形分に対するワックスの含有量は9質量%であった。
<糊付け条件>
糊付機:2ボックス2シート型(津田駒工業社)
糊液温度:90℃
絞りロール幅:1800mm
絞り荷重:800kg/1800mm幅
経糸原糸:綿糸(東洋紡社の「金魚 C40/1」)
経糸速度:60ヤード/分
乾燥温度:100℃〜130℃
糊付糸長:5600ヤード
前記糊付け糸を経糸とし、以下の条件で製織を行った。
緯糸:綿糸(東洋紡社の「金魚 C40/1」)
経糸密度:136本/インチ
緯糸密度:72本/インチ
織り幅:47インチ
経糸総本数:6420本
織組織:ブロード
織機:エアージェット織機(津田駒工業社の「ZA−209i」)
使用する変性PVAを表3に挙げたものに変更した以外は実施例1と同様にして繊維用糊剤を調製し、糊付け及び製織を行った。
前記実施例及び比較例の糊付け糸及び織物について、以下の基準で評価を行った。評価結果を表3に示す。
前記の方法で糊付けした糸の表面を目視にて、異物の有無を確認することで表面平滑性の指標とした。
A:異物がほとんどない
B:わずかに異物が観察される
C:多くの異物が観察される
前記の方法で糊付けした糸を20℃、40%RH(相対湿度)下で調湿し、前記の製織条件で三日間製織を行い、織布を製造した。その際の製織性を、経糸切れにより評価した。経糸切れは、単位製織時間当たりに発生した糸切れの平均回数を用いた。
A:0.4回/時間未満
B:0.4回/時間以上1回/時間未満
C:1回/時間以上
前記で得られた織布を60℃の0.1%水酸化ナトリウム水溶液中で30分間処理した後、40℃の温流水で1分間洗浄し、乾燥後ヨード呈色により下記判定基準に従い糊抜き性を評価した。
A:全面に呈色する部分はなかった。
B:一部に呈色する部分が見かけられた。
C:全面にわたって斑に呈色する部分が見かけられた。
Claims (4)
- エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)に由来する構造単位の含有量(X)が0.05モル%以上10モル%以下であり、けん化度が80.0モル%以上99.9モル%以下であり、ヘッドスペースガスクロマトグラフィーで測定した場合のメタノール含有量が3.0質量%未満であり、かつ、90℃、濃度5質量%の水溶液に不溶な成分の量が0.1ppm以上2000ppm未満である変性ビニルアルコール系重合体を含有し、
前記エチレン性不飽和ジカルボン酸の誘導体(A)が、マレイン酸モノアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル、又は無水マレインである、繊維用糊剤。 - ワックスをさらに含有する、請求項1又は2に記載の繊維用糊剤。
- 原糸と、その原糸に含浸するバインダーとを備え、前記バインダーが請求項1〜3のいずれかに記載の繊維用糊剤から形成されている、糊付け糸。
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