JP6839510B2 - 噴出器 - Google Patents
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Description
このようなトリガー式の噴出器においては、トリガーを繰り返し牽曳することによって容器内に収容された液体組成物を噴出器本体に設けたピストン機構(ポンプ)により吸引・圧送し、噴出器本体のノズルを通じて噴出させる構造が多く用いられている。ピストン機構は、シリンダー及びピストンを有してなり、トリガーに連動してピストンがシリンダー内を往復移動する。
噴出器本体は、ノズルを除く大部分がシュラウドによって覆われており、ピストン機構やその周辺の複雑な構造を隠すことを目的にシュラウドが設けられている。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
なお、説明においてはXYZ座標系を設定し、このXYZ座標系を参照しつつ各部材の位置関係を説明する。この際、鉛直方向をZ方向、液体組成物が噴出する噴出方向をY方向(+Y方向)、Y方向とZ方向の両方と直交する方向をX方向とする。
以下、本発明の第1実施形態の噴出器について説明する。
図1は、第1実施形態における噴出器の構成を示す側面図である。図2は、第1実施形態における噴出器の構成を示す分解図である。図3は、第1実施形態のシュラウドの構成を示す側面図である。
容器31(図1)の形状は液体組成物を収容できる範囲内において、特に限定されず、どのような形状であってもよい。
図2に示すように、往復ポンプ15は、上記バルブに接続されたシリンダー21と、シリンダー21内を摺動するピストン22とを有し、ボディ4に接続されている。往復ポンプ15は、トリガー操作部14が操作されることによって容器31内から液体組成物を吸引し、バルブを介してボディ4側へ加圧、圧送する。
これに対し、本実施形態の構成によれば、シュラウド13に貫通孔13c、13dを複数設けたことによって、噴出器本体12とシュラウド13との間に形成される内部空間Kと外部空間とが貫通孔13c、13dを介して連通し、通気性を向上させることができる。これにより、湿気の多い場所で使用する場合でも、水分の乾燥性を高めて、シュラウド13の内壁側あるいは噴出器本体12の外面側にカビが発生するのを防ぐことができるので、衛生面を改善することが可能である。
次に、本発明の第2実施形態のシュラウドの構成について説明する。
以下に示す本実施形態のシュラウドの基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、一部の貫通孔が閉塞されている点において異なる。よって、以下の説明では、先の実施形態と異なる点について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1〜図3と共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
図4A及び図4Bに示すように、本実施形態では、シュラウド24に複数の貫通孔が設けられており、そのうちの少なくとも一つが噴出器本体12側の開口を薄肉部で塞いた構成となっている。
例えば、貫通孔13c,13dを通じて見える噴出器本体12の色(例えば白色)と、シュラウド24の外表面24aの色(例えば青色)とした場合、閉塞孔13eの色は薄肉化によって淡い青色として、それぞれ異なる色に設定することで、少なくとも3色表現が可能となる。
次に、本発明の第3実施形態のシュラウドの構成について説明する。
以下に示す本実施形態のシュラウドの基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、全ての貫通孔が閉塞されている点において異なる。よって、以下の説明では、関の実施形態と異なる点において詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1〜図3と共通の構成要素には同一の符号を付与するものとする。
本実施形態のシュラウド34は、図5に示すように、複数の閉塞孔13eだけを有した構成となっている。
貫通孔を設けず、全てを閉塞孔13eにすることで、シュラウドの強度をある程度維持しつつ、各閉塞孔13eによる段差によって外表面34aに変化を与えることができる。シュラウド34の外観によって他との差別化を図ることができる。また、部分的に薄肉形状とされているため、使用する樹脂量を削減でき、閉塞孔13eのない面一の構成よりも材料にかかるコストを抑えることが可能である。
図6は、シュラウドの変形例の構成を示す側面図である。
例えば、図6に示すシュラウド40のように、平面視形状が円形状、あるいは楕円形状とされた貫通孔41cを複数設けてもよい。また、貫通孔41cではなく、閉塞孔を設けてもよい。
ここで、楕円形状とは、幾何学で定義される楕円形のほか、楕円形に近似する形状、例えば長円形(2つの半円を2本の直線で結んだ形状)、小判形、あるいは楕円形を長軸又は短軸方向につぶした形状などを含む概念である。
Claims (5)
- 液体組成物を収容する容器と当該容器に装着されるディスペンサーとを備える噴出器において、
前記ディスペンサーは、
前記容器内に収容された前記液体組成物を噴出する噴出器本体と、
前記噴出器本体に外装されるシュラウドと、を備え、
前記シュラウドは、上壁と、前記上壁の両側に設けられた一対の側壁と、を有し、
前記一対の側壁には複数の貫通孔が設けられており、そのうちの少なくとも一つが前記噴出器本体側の開口を薄肉部で塞いだ凹部形状をなす閉塞孔となっており、
凹部形状をなす前記閉塞孔は、前記噴出器本体に対して前記シュラウドを嵌合させるために前記シュラウドに設けられるガイド部の近傍に設けられている、噴出器。 - 前記貫通孔は、前記噴出器本体との間に形成される内部空間に連通する孔である、
請求項1に記載の噴出器。 - 前記貫通孔の最小幅が10mm以下である、
請求項1または2に記載の噴出器。 - 前記貫通孔の最小幅が15mm以上である、
請求項1または2に記載の噴出器。 - 前記シュラウドの少なくとも一方の前記側壁に前記貫通孔と前記凹部形状をなす閉塞孔
が設けられており、前記シュラウドの前記側壁において前記貫通孔及び前記凹部形状をな
す閉塞孔が占める割合は、前記側壁の面積の7%以上である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の噴出器。
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