JP6834664B2 - 流体殺菌装置 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置全体を示す模式図である。図2は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す断面図である。図3は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置が有する光源部を拡大して示す断面図である。図4は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部において流路部材を流体が流れる方向を示す断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態の流体殺菌装置1は、紫外線(紫外光)を照射する流体を流すための流路部材13が、流体を供給する給水タンク6に連結されると共に、紫外線が照射された流体を回収する回収タンク7に連結されている。図1及び図2に示すように、流体殺菌装置1は、流路部材13の上流側が、上流側流路部材8を介して給水タンク6に連結されている。上流側流路部材8には、給水タンク6から流体殺菌装置1へ流体を送るポンプ11が設けられている。また、流体殺菌装置1は、流路部材13の上流側と同様に、流路部材13の下流側が、下流側流路部材9を介して回収タンク7に連結されている。下流側流路部材9には、流体殺菌装置1から回収タンク7へ送る流体の流量を調整する流量調整機構12が設けられている。
0<α<2tan−1(X/2L) ・・・式1
を満たすように形成されている。これにより、凸レンズ21は、LED23が発する紫外線を、流路部材13の流路13a内へ入射するように適正に屈折させることが可能になり、LED23が発した紫外線のうち、光源収容部17b−3の開口の縁部近傍へ向かう紫外線が流路13a内へ入射せずに損失することが抑えられる。ここで、α=0とすると、LED23が発する紫外線が広がりを持たない直線光として出力されることとなり、流路13a内を流れる流体に対して紫外線を効率よく照射することができなくなり、好ましくない。一方、α≧2tan−1(X/2L)とすると、LED23が発する紫外線の一部が、流路部材13の流路13a内に入射せず、例えば流路17a−2に到達してしまうことから、流路13a内を流れる流体に対して紫外線を効率よく照射することができなくなり、好ましくない。また、光源部15において、凸レンズ21によって生じる配光曲線Fは、流路部材13における光源部15側の一端の端面と、流路部材13の内面との角を通過する。
X/2≦Y<X、D>L/2 ・・・式2
を満たす。凸レンズ21は、式1、2を満たすことにより、紫外線の屈折作用を適正に確保しながら、凸レンズ21の出射面21bと、流路部材13における光源部15側の一端との間の距離が狭められる。これにより、流路部材13の流路13aから、第1の接続部材17内へ流体が流れ込むときに、凸レンズ21の出射面21bの周囲に渦等の乱流が生じやすくなり、出射面21bの周囲で流体を局所的に滞留させることで紫外線の照射時間を延ばし、流体に対する紫外線の照射効率が高められる。ここで、Y<X/2とすると、凸レンズ21の出射面21bの周囲に渦等の乱流が生じなくなり、出射面21bの周囲で流体を局所的に滞留させることができなくなり、紫外線の照射時間が短くなり、流体に対する紫外線の照射効率が高められないため、好ましくない。一方、Y≧Xとすると、凸レンズ21が流路17a−1、17a−2に対して障壁となり、流路13aを流れた流体が流路17a−1、17a−2に到達することが難しくなるため、流体殺菌装置1を流れることができる流体の量が減少することから、好ましくない。また、D≦L/2とすると、凸レンズ21の出射面21bの周囲に渦等の乱流が生じなくなり、出射面21bの周囲で流体を局所的に滞留させることができなくなり、紫外線の照射時間が短くなり、流体に対する紫外線の照射効率が高められないため、好ましくない。更に、D≦L/2とすると、LED23が発する紫外線の一部が、流路部材13の流路13a内に入射せず、例えば流路17a−2に到達してしまうことから、流路13a内を流れる流体に対して紫外線を効率よく照射することができなくなり、好ましくない。なお、DのLに対する上限は特に限定されないが、流体殺菌装置1の組立時に流路部材13と凸レンズ21とが接触しないことが望ましいため、D≦Lとすることが望ましい。
図5は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置1の要部において、流路部材13を流体が流れる方向に直交するI−I断面をA方向から見た断面図である。
図6は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置1の要部において、流路部材13を流体が流れる方向に直交するI−I断面をB方向から見た断面図である。
図7は、第2の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す断面図である。第2の実施形態は、連結部材の内面で紫外線を反射する点が、第1の実施形態と異なる。図7に示すように、第2の実施形態の流体殺菌装置2が備える連結部材19Aは、紫外線透過性を有する流路部材13Aを内部に収容する円筒状に形成されており、内周面全体に、流路部材13Aを透過した紫外線を流路部材13Aの流路13aへ反射する反射面としての反射膜19bが形成されている。
図8は、第3の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す断面図である。第3の実施形態は、流路部材13の長手方向の両側に、光源16がそれぞれ配置された点が、第1の実施形態と異なる。図8に示すように、第3の実施形態の流体殺菌装置3は、第2の接続部材18Aと、連結部材19Bと、を備える。第2の接続部材18Aの内部には、上述した第1の接続部材17の内部の光源16とは別の光源16が設けられている。また、第2の接続部材18Aの内部には、上述した第1の接続部材17と同様に、流路13aの上流側の一端に連通する第3の流路としての流路17a−1、17a−2、17b−1、17b−2が光源16の周囲に沿って形成されている。連結部材19Bの両端部には、第1の接続部材17と第2の接続部材18Aに固定されるフランジ部19aがそれぞれ形成されている。
13 流路部材
13a 流路(第1の流路)
13b 反射膜(反射面)
15 光源部
16 光源
17 第1の接続部材(接続部材)
17a 上流側フランジ
17b 下流側フランジ
17a−1、17a−2、17b−1、17b−2 流路(第2の流路)
17b−3 光源収容部(収容部)
21 凸レンズ(光学系)
21a 入射面
21b 出射面
23 LED(発光素子)
Claims (2)
- 流体を流すための第1の流路を有する流路部材と;
前記第1の流路の、前記流体の流れ方向に交差する流路断面に対向して配置され、前記第1の流路内へ紫外線を照射する発光素子を有する光源部と;
前記流路部材の一端に接続されると共に前記光源部が設けられ、前記光源部の周囲に配置されて前記第1の流路に連通する第2の流路と、前記発光素子が収容される収容部と、を有する接続部材と;
前記収容部の開口を塞いで設けられ、前記発光素子が発する紫外線を、前記第1の流路内へ入射するように屈折させる凸レンズを有する光学系と;を具備し、
前記流路部材の内径をX、前記流路部材の長さ方向において前記流路部材の前記一端から、前記発光素子から紫外線が入射する前記凸レンズの入射面までの距離をLとしたとき、前記凸レンズは、前記発光素子が発する紫外線の半値角αが、
0<α<2tan −1 (X/2L)
を満たすように形成され、
前記凸レンズの外径をY、前記凸レンズの厚みをDとしたとき、前記凸レンズは、
X/2≦Y<X、D>L/2
を満たす、流体殺菌装置。 - 前記流路部材の外周面には、前記発光素子が発する紫外線を前記第1の流路内へ反射する反射面が設けられている、
請求項1に記載の流体殺菌装置。
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