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JP6458779B2 - 流体殺菌装置 - Google Patents

流体殺菌装置 Download PDF

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JP6458779B2
JP6458779B2 JP2016138534A JP2016138534A JP6458779B2 JP 6458779 B2 JP6458779 B2 JP 6458779B2 JP 2016138534 A JP2016138534 A JP 2016138534A JP 2016138534 A JP2016138534 A JP 2016138534A JP 6458779 B2 JP6458779 B2 JP 6458779B2
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Description

本発明の実施形態は、流体殺菌装置に関する。
発光素子が発する殺菌力を有する波長の光線を、流路を流れる流体(例えば、水)に照射することで、流体を殺菌する流体殺菌装置が知られている。この種の流体殺菌装置では、光源として、紫外線を発するLED(Light Emitting Diode)が実装された基板を有するものがある。
特開2014−233646号公報
ところで、流路を流れる流体に対してLEDによる紫外線等を照射し、流体を殺菌する場合に、より高い殺菌効果を得るために、LEDの出力を高め、効率的に流体に照射することが望ましい。しかし、LEDへの投入電力を上げたり、LEDの実装数を増やしたりするだけでは、発熱による温度制限があるLEDは発光に伴う発熱により発光効率が低下し、高い出力が得られないことから、効率的に殺菌効果を得ることが困難である。
そこで、本発明は、効率的に殺菌効果を得ることができる流体殺菌装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る流体殺菌装置は、第1の流路を形成する流路部材と、紫外線を発する光源を備え、前記第1の流路に流れる流体に前記紫外線を照射する光源ユニットと、前記第1の流路と接続され前記光源の周囲に形成される第2の流路とを有し、記前記光源ユニットに搭載される前記光源の紫外線を発する方向および前記第1の流路を流れる前記流体の流れる方向が略対向しており、前記第2の流路を流れる前記流体は前記光源の発光面側から前記光源の発光面と対向する側へ流れる。
本発明によれば、効率的に殺菌効果を得ることができる。
第1の実施形態に係る流体殺菌装置の全体を示す模式図である。 第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。 第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部において流体が流路を流れる方向を示す断面図である。 第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部のうち、流体が流れる方向に対して直交するI−I断面をA方向から見た断面図である。 第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部のうち、流体が流れる方向に対して直交するI−I断面をB方向から見た断面図である。 第2の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。 第3の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。 第4の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。 第5の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。
以下で説明する実施形態に係る流体殺菌装置は、第1の流路を形成する流路部材と、紫外線を発する光源を備え、第1の流路に流れる流体に紫外線を照射する光源ユニットと、第1の流路と接続され光源の周囲に形成される第2の流路とを有し、光源ユニットに搭載される光源の紫外線を発する方向および第1の流路を流れる流体の流れる方向が略対向しており、第2の流路を流れる流体は光源の発光面側から光源の発光面と対向する側へ流れる。
また、以下で説明する実施形態に係る流体殺菌装置は、流路部材の第1の流路の両端それぞれに接続された複数の光源ユニットを具備する。
また、以下で説明する実施形態に係る流体殺菌装置は、第1の流路の内径S1と、第1の流路と第2の流路との接続部分の内径S2とは、S1>S2を満たす。
また、以下で説明する実施形態に係る流体殺菌装置における光源ユニットは、複数の第2の流路を有する。
以下、実施形態に係る流体殺菌装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は、例を示すに過ぎず、発明を限定するものではない。また、以下の各実施形態の説明において、同一の構成には同一符号を付与し、既出の場合に説明を省略する。また、以下の各実施形態は、発明の趣旨を逸脱せず、矛盾しない範囲内で適宜組合せることができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置の全体を示す模式図である。図2は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。図3は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部において流体が流路を流れる方向を示す断面図である。
(流体殺菌装置の構成)
図1に示すように、第1の実施形態の流体殺菌装置1は、紫外線(紫外光)を照射する流体を供給する給水タンク8に連結されると共に、紫外線が照射された流体を回収する回収タンク9に連結されている。図1及び図2に示すように、流体殺菌装置1は、上流側が、継手等の連結部材22を介して、給水タンク8に連結されたポンプ12および流路部材23に連結されている。また、流体殺菌装置1は、上流側と同様に、下流側が、継手等の連結部材24を介して、回収タンク9に連通された流量調整機構14および流路部材25に連結されている。
流体殺菌装置1は、例えば、飲料水供給装置において、給水タンク8内の水を殺菌処理するために用いられる。本実施形態は、流体として、例えば、上水等の水に適用される。
図2に示すように、流体殺菌装置1は、連結部2と、第1の流路としての流路3aを形成する流路部材3と、カバー4と、光源ユニット5と、を有する。
連結部2は、連結部材22を介して流路部材23と連結され、ポンプ12により流路部材23からの水を流体殺菌装置1内へ流入させる流路を形成する。流路部材3は、連結部2と連結され、流体殺菌装置内1において殺菌対象の水の流路3aを形成する筒状の部材である。
流路部材3は、紫外線反射率が高く、紫外線による劣化がない素材で形成されていることが好ましく、本実施形態では、透明な石英管の外表面全体に紫外線反射率が高い反射部3bを形成したものを用いる。反射部3bは、後述の光源ユニット5から出射された紫外線を、流路部材3の流路3a内で反射させる反射部材の一例であり、例えばシリカ膜である。
なお、流路部材3に形成する反射部3bは、シリカ膜に限らず、透明な石英管の外表面全体に形成したアルミニウム蒸着膜であってもよい。また、流路部材3は、透明な石英管に限らず、高反射率のポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene:PTEF、テトラフルオロエチレンの重合体)等のフッ素樹脂であってもよい。また、反射部3bは、流路部材3の外表面ではなく、内周面全体に形成されてもよい。
カバー4は、流路部材3をその外周から覆う筒状の部材である。
光源ユニット5は、第1連結部51と、第2連結部52と、光源6と、紫外線透光部材7と、を有する。第1連結部51は、第2の流路として、流路51a−1と、流路51a−2と、を有する。第1連結部51及び第2連結部52は、熱伝導率が所定以上の母材、例えば腐食性に強いステンレス鋼で形成されている。しかし、第1連結部51及び第2連結部52は、ステンレス鋼に限らず、熱伝導率が高いアルミニウムの複合素材であってもよく、セラミックスやフィラーが充填されている高熱伝導率樹脂等であってもよい。
流路51a−1は、第1連結部51の中心付近に位置し、流路3aと接続される。流路51a−2は、流路51a−1と接続され、第1連結部51の中心から外方へ延びる。第1連結部51は、流路部材3及びカバー4と連結され、流路3aと、流路51a−1及び流路51a−2とを接続する。
第2連結部52は、第2の流路として、流路52a−1と、流路52a−2と、流路52a−1及び流路52a−2で囲まれる領域に位置する凹状の光源収容部52bと、を有する。第2連結部52は、光源収容部52bに光源6を収納し、例えば光源収容部52bの開口部が紫外線透光部材7により覆われた状態で第1連結部51と連結され、流路52a−1と、流路51a−2とを接続する。
また、第2連結部52は、連結部材24を介して流路部材25と連結され、流路3aと接続する、紫外線透光部材7の中心付近の流路51a−1、光源収容部52bの外周へ向かう流路51a−2、光源収容部52bの外周付近を通過する流路52a−1、光源6の発光面の反対面側で光源収容部52bの外周から中心付近へ至る流路52a−2を経由した水を、流量調整機構14を介して流体殺菌装置1外へ流出させる流路を形成する。
光源6は、基板61に紫外線を出射するLED(Light Emitting Diode)素子62(以下、単に“LED62”と表記する)を実装したモジュールである。基板61は、金属材料を母材として形成されている。基板61上には、図示しないが、絶縁層を介して所望の導電パターン(配線パターン)が形成されており、導電パターン上にLED62が設けられている。なお、基板61は、金属材料に限らず、例えばアルミナ等のセラミックスを母材としてもよい。また、光源6が有する発光素子はLED62に限らず、LD(Laser diode)等、その他の半導体素子であってもよい。
光源6は、図示しない電源から電力が供給され、LED62を発光させる。光源6は、LED62の発光面側が流路3a内を流れる水の進行方向と対向する位置関係となる、例えば光源6の基板61が流路3aに対して略垂直面となるように配置され、LED62の発光による紫外線を、流路3a内を流れて光源6へ近付く水に対して照射する。換言すれば、光源ユニット6に搭載される光源62の紫外線を発する方向および流路3a(第1の流路)を流れる流体の流れる方向が略対向している。ここで、『LED62の発光面側』とは、単にLED62の発光面のみを示しているのではなく、LED62が光を放出する方向全体、すなわち、基板61にLED62が設けられていない方向を除く意味である。また、「光源62の紫外線を発する方向および流路3aを流れる流体の流れる方向が略対向」とは、完全に対向しているもののみに限定されるものではなく、例えば、光源62の紫外線を発する方向と流路3aを流れる流体の流れる方向のなす角度(鋭角)が±10°まで許容される意味である。
なお、光源6の基板61は、流路3aに対して略垂直面となる位置関係に限らず、流路3aを流れる水に対して対向する位置関係であれば、いずれの位置関係でもよい。また、LED62は、殺菌効果が比較的高い波長275nm近辺にピーク波長をもつものが好ましいが、殺菌効果を有する波長域であればいずれでも用いることができる。
紫外線透光部材7は、光源6、すなわち、基板61に対して略平行に配置される紫外線透光性を有する板状部材であり、流路3a内を流れて光源6へ近付く水に対して光源6が出射する紫外線が照射されるように紫外線を透過させる。
光源6から出射された紫外線は、紫外線透光部材7を透過し、流路3a内を流れる水に対して光源6からの直射光が照射されると共に、図2に示す矢印のように、流路3a内において反射部3bで反射して流路3a内を流れる水に対して光源6からの反射光が間接的に照射される。
また、図3に示すように、流路部材23が形成する流路から流体殺菌装置1内へ流入した水は、図示の矢印のように、流路3a内を流れ、流路51a−1、流路51a−2、流路52a−1、流路52a−2を経由し、流体殺菌装置1外の流路部材25が形成する流路へ流出する。流体殺菌装置1内へ流入した水は、流路51a−2、流路52a−1、流路52a−2の経路を通過する際に、光源収容部52bに収容された光源6が発する熱を奪い、流体殺菌装置1外へ流出する。
すなわち、流路3aにおいて光源6から出射された紫外線の照射により殺菌された水は、光源6の発光面側に発光面の直行方向に形成した流路3aから発光面方向の流路51a−1へ流入し、光源ユニット5内を流路51a−1、流路51a−2、流路52a−1、流路52a−2の複数の経路を通過して、発光面の反対面側へ流出する。光源ユニット5内の流路51a−1、流路51a−2、流路52a−1、流路52a−2の複数の経路は、光源6を囲んだ周辺に設けられ、光源6の発光面側から反対面側に流体が通り抜ける。これにより、光源6は、他の冷却手段を用いることなく、流路51a−1、流路51a−2、流路52a−1、流路52a−2の複数の経路を通過する水を用いて、間接的ではあるが効率的に冷却される。また、他の冷却手段を用いることなく、流路51a−1、流路51a−2、流路52a−1、流路52a−2の複数の経路を通過する水を用いて光源6の冷却を行うことで、例えば、フィンなどの他の冷却部材を設ける必要が無い。よって、流体殺菌装置1の小型化を図ることができる。
なお、光源収容部52bに収容された光源6と、光源収容部52bとの間に熱伝導率が所定以上の熱伝導部材を設けたりした方がよく、例えば、アルミニウム、ステンレスなどがよい。
なお、流体殺菌装置1内において水が流れる方向は、図3に図示の方向に限られず、図3とは反対の方向であってもよい。すなわち、流路部材25が形成する流路から流体殺菌装置1内へ流入した水が、流路52a−2、流路52a−1、流路51a−2、流路51a−1を経由して流路3a内を流れて、流体殺菌装置1外の流路部材23が形成する流路へ流出するとしてもよい。また、図2及び図3では、流路部材3により形成される流路3aは、光源ユニット5の光源6の発光面に対して略垂直であるとしているが、垂直に限らず、光源6の発光面に対して、所定の角度を有する構成、あるいは、自在角度を取る構成であってもよい。
(流体殺菌装置の要部のI−I断面(A方向))
図4は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部のうち、流体が流れる方向に対して直交するI−I断面をA方向から見た断面図である。
すなわち、図2及び図3において、I−I断面を図示のA方向に見ると、図4に示すように、第2連結部52及び光源6が現れる。図2及び図3において、I−I断面を図示のA方向に見た場合、図4に示すように、第2連結部52は、円状であり、その中心付近に、凹状の光源収容部52bを有する。そして、光源収容部52bには、基板61上にLED62が実装された光源6が、光源6の紫外線照射方向が流路3a側になるように収容されている。また、光源収容部52bの周囲には、複数の流路52a−1が設けられている。
複数の流路52a−1は、第2連結部52において、光源6を囲んだ周辺に光源6の発光面側から反対面側まで貫通する貫通孔により形成される。
なお、基板61に実装されるLED62の数は、図4に図示の数に限られるものではない。また、流路52a−1の数は、図4に図示の数に限られるものではない。
(流体殺菌装置の要部のI−I断面(B方向))
図5は、第1の実施形態に係る流体殺菌装置の要部のうち、流体が流れる方向に対して直交するI−I断面をB方向から見た断面図である。
すなわち、図2及び図3において、I−I断面を図示のB方向に見ると、図5に示すように、第1連結部51及び紫外線透光部材7が現れる。図2及び図3において、I−I断面の図示のB方向に見た場合、図5に示すように、第1連結部51は、円状であり、その中心付近に流路3aと接続する円状の流路51a−1と、流路51a−1から第1連結部51の外方へ放射状に延びる複数の流路51a−2と、を有する。また、第1連結部51において、流路51a−1及び流路51a−2よりも第2連結部52により近い側に、紫外線透光部材7が設けられている。
第1連結部51と、第2連結部52とを連結した際に、図5に示す各流路51a−2の放射状の先端部分と、それぞれ位置が対応する図4に示す各流路52a−1とが接続されることとなる。
第1の実施形態は、例えば、流体殺菌装置1は、紫外線を出射するLED62が基板61上に実装された光源6及び光源6の発光面側に紫外線透光部材7を配した光源ユニット5と、光源ユニット5の発光面側に、流路3a内を流れて光源ユニット5へ近付く水に対して光源6から照射された紫外線を流路3aの壁面で反射する流路部材3とを有し、光源ユニット5は、光源6を囲んだ周辺に光源6の発光面側から反対面側に貫通する、流路3aと略同軸の流路51a−1、流路51a−2、流路52a−1、流路52a−2の経路を複数形成している。
よって、第1の実施形態によれば、例えば、光源6からの紫外線は、流路3a内で反射して流路3a内に再び照射され、流路3a外へ漏出するロスを低減できるため、効率的に殺菌対象の水に照射され、高い殺菌効果を得ることができる。また、第1の実施形態によれば、例えば、光源6が発する熱は、光源6を囲んだ周辺に形成されている光源6の発光面側から反対面側に貫通する複数の流路を通過する水により奪われ、流体殺菌装置1外へ排出されるので、殺菌対象の水を用いて効率的に光源6を冷却してLED62の温度上昇を抑制し、光源6のLED62の出力効率低下を抑制できる。また、第1の実施形態によれば、他の構成に比べてより効果的にLED62の冷却を行うことができる。また、第1の実施形態によれば、光源6においてLED62の実装数を増加させることも可能になるため、流体殺菌装置1の殺菌効果能力を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。
第2の実施形態に係る流体殺菌装置1Aは、第1の実施形態に係る流体殺菌装置1における流路部材3の外表面全体に形成した反射部3bに代えて、流路3aを形成する流路部材3Aに透明な石英管を用い、カバー4に代えて、アルミニウム等で形成した筒状の反射部4Aを用いて流路部材3Aをその外周から覆うようにする。なお、反射部4Aの内径は、流路部材3Aの外径よりも大きければ、いずれの大きさであってもよい。その他、光源6から出射された紫外線が反射部材で反射することができる構成であればいずれでもよい。
第2の実施形態は、例えば、流体殺菌装置1Aは、光源ユニット5の光源6が水に照射する紫外線を、流路3aの外周で反射する反射部4Aを有する。よって、第2の実施形態によれば、例えば、光源6からの紫外線は、反射部4A内で反射して反射部4A内に留まり、反射部4A外へ漏出するロスを低減できるため、効率的に殺菌対象の水に照射され、高い殺菌効果を得ることができる。また、第2の実施形態によれば、例えば、流路部材3Aに透明な石英管を用い、反射性を有する反射部4Aを用いて流路部材3Aをその外周から覆うことから、流路部材3Aに反射加工を施す必要がなく、流体殺菌装置1Aの製造工程を簡略化できる。
(第3の実施形態)
上述の第1の実施形態に係る流体殺菌装置1及び第2の実施形態に係る流体殺菌装置1Aでは、殺菌対象の水の流路3aの下流側に光源ユニット5を設ける。しかし、これに限らず、流路3aの上流側及び下流側、すなわち流路3aの両端に、対向するように光源ユニット5−1及び光源ユニット5−2を設けてもよい。図7は、第3の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。
図7に示すように、第3の実施形態に係る流体殺菌装置1Bは、光源ユニット5−1と、流路3aを形成する流路部材3(または流路部材3A)と、カバー4(または反射部4A)と、光源ユニット5−2と、を有する。
光源ユニット5−1は、連結部材22を介して流路部材23と連結され、流路部材23からの水を流体殺菌装置1B内へ流入させる流路を形成する。流路部材3は、光源ユニット5−1と連結され、流体殺菌装置内1Bにおいて殺菌対象の水の流路3aを形成する。また、光源ユニット5−2は、連結部材24を介して流路部材25と連結され、流体殺菌装置1B内の水を流体殺菌装置1B外へ流出させる流路を形成する。
ここで、光源ユニット5−1及び光源ユニット5−2は、上述の第1の実施形態又は第2の実施形態に係る光源ユニット5と同様の構成である。
図7に示すように、流路部材23から流体殺菌装置1B内に流入した水は、図示の矢印のように、光源ユニット5−1において、流路52a−2、流路52a−1、流路51a−2及び流路51a−1を経由して、流路3aへ至る。流路部材23から流体殺菌装置1B内に流入した水は、流路52a−2及び流路52a−1において光源6が発する熱を奪う。そして、光源ユニット5−1の流路51a−2から流路51a−1へ流入した水は、流路3aを通過して光源ユニット5−2の流路51a−1へ至るまでに、光源ユニット5−1及び光源ユニット5−2が出射する紫外線が照射されて殺菌される。
そして、流路3aから光源ユニット5−2の流路51a−1へ至った水は、光源ユニット5−2において、流路51a−1、流路51a−2及び流路52a−1を経由して流路52a−2へ至る。光源ユニット5−2へ流入した水は、流路52a−1及び流路52a−2において光源6が発する熱を奪う。そして、光源ユニット5−2の流路51a−2へ流入した水は、流路部材25により形成される流路を経由して、流体殺菌装置1B外へ流出する。
第3の実施形態は、例えば、流体殺菌装置1Bは、流路3aの両端に光源ユニット5(5A)を有する。よって、第3の実施形態によれば、例えば、2つの光源ユニット5(5A)を有することにより、1つの光源ユニット5(5A)を有する場合と比較して、水の殺菌能力がさらに向上する。
なお、第3の実施形態では、光源ユニットを2つ有する構成としたが、光源ユニットの個数は限定されるものではない。例えば、光源ユニットを3つ以上、複数有していてもよい。
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。なお、図8は、要部以外の図示を省略している。第4の実施形態は、流体殺菌装置1Cにおいて、流路部材3により形成される流路3aの内径S1と、流路3aと光源ユニット5Cの第1連結部51Cの流路51a−1との接続部分の内径S2とが、S1>S2を満たす。
図8に示すように、流体殺菌装置1C内に流入した水は、図示の矢印のように流路3aを流れ、流路3aと接続する流路51a−1へ至る際に、流路51a−1と流路3aとの接続部分の内径S2が、流路3aの内径S1より小さいので、流路51a−1付近に水を集中させて紫外線の照射効率を向上させると共に、この接続部分付近で水の対流(渦)を発生させて、光源6が出射する紫外線が、対流する水に対してより長い時間にわたり照射される。よって、第4の実施形態によれば、殺菌対象の水が紫外線の照射が弱い箇所を通過することにより殺菌効果が低下することを抑制し、紫外線が満遍なく水へ照射され、効率よく、殺菌効果をより高めることができる。
(第5の実施形態)
図9は、第5の実施形態に係る流体殺菌装置の要部を示す側面図である。なお、図9は、要部以外の図示を省略している。第5の実施形態は、流体殺菌装置1Dにおいて、流路部材3により形成される流路3aの内径S1と、流路3aと光源ユニット5Dの第1連結部51Dの流路51a−3との接続部分の内径S3とが、S1>S3の関係である。さらに、流路51a−3から外方へ延びる流路51a−4は、紫外線透光部材7から離れる方向に所定距離だけオフセットしている。
図9に示すように、流体殺菌装置1D内に流入した水は、図示の矢印のように流路3aを流れ、流路3aと接続する流路51a−3へ至る際に、流路51a−3と流路3aとの接続部分の内径S3が流路3aの内径S1より小さく、さらに、流路51a−3から外方へ延びる流路51a−4が紫外線透光部材7から所定距離だけオフセットしている。このため、流路51a−3付近に水を集中させて紫外線の照射効率を向上させると共に、この接続部分及び紫外線透光部材7付近で水の対流(渦)を発生させて、光源6が出射する紫外線が、対流する水に対してより長い時間だけ照射される。よって、第5の実施形態によれば、さらに、殺菌対象の水が紫外線の照射が弱い箇所を通過することにより殺菌効果が低下することを防止し、紫外線が満遍なく水へ照射され、効率よく、殺菌効果をさらに高めることができる。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、1A、1B、1C、1D 流体殺菌装置
2 連結部
3、3A 流路部材
3a 流路
3b 反射部
4 カバー
4A 反射部
5、5−1、5−2、5C、5D 光源ユニット
51 第1連結部
51a−1、51a−2、51a−3、51a−4 流路
52 第2連結部
52a−1、52a−2 流路
52b 光源収容部
6 光源
61 基板
62 LED
7 紫外線透光部材

Claims (4)

  1. 第1の流路を形成する流路部材と;
    紫外線を発する光源を備え、前記第1の流路に流れる流体に前記紫外線を照射する光源ユニットと;
    前記第1の流路と接続され、前記光源ユニットの一面側の中心部から外周へ向かい、当該外周を通過した前記流体が、前記外周から前記光源ユニットの前記一面と対向する他面側の中心部へ至るように前記光源ユニットの周囲に形成される第2の流路と;
    を有し、
    前記光源ユニットに搭載される前記光源の紫外線を発する方向および前記第1の流路を流れる前記流体の流れる方向が略対向している流体殺菌装置。
  2. 前記流路部材の前記第1の流路の両端それぞれに接続された複数の前記光源ユニットを具備する請求項1に記載の流体殺菌装置。
  3. 前記第1の流路の内径S1と、前記第1の流路と前記第2の流路との接続部分の内径S2とは、S1>S2を満たす請求項1又は2に記載の流体殺菌装置。
  4. 前記光源ユニットは、複数の前記第2の流路を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
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