[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6821303B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6821303B2
JP6821303B2 JP2015244397A JP2015244397A JP6821303B2 JP 6821303 B2 JP6821303 B2 JP 6821303B2 JP 2015244397 A JP2015244397 A JP 2015244397A JP 2015244397 A JP2015244397 A JP 2015244397A JP 6821303 B2 JP6821303 B2 JP 6821303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
displacement field
consistency
corresponding point
information processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015244397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017111561A (ja
Inventor
亮 石川
亮 石川
佐藤 清秀
清秀 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015244397A priority Critical patent/JP6821303B2/ja
Priority to US15/377,918 priority patent/US10325367B2/en
Publication of JP2017111561A publication Critical patent/JP2017111561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6821303B2 publication Critical patent/JP6821303B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/30Determination of transform parameters for the alignment of images, i.e. image registration
    • G06T7/33Determination of transform parameters for the alignment of images, i.e. image registration using feature-based methods
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0012Biomedical image inspection
    • G06T7/0014Biomedical image inspection using an image reference approach
    • G06T7/0016Biomedical image inspection using an image reference approach involving temporal comparison
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/70Determining position or orientation of objects or cameras
    • G06T7/73Determining position or orientation of objects or cameras using feature-based methods
    • G06T7/74Determining position or orientation of objects or cameras using feature-based methods involving reference images or patches
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10016Video; Image sequence
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10072Tomographic images
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10072Tomographic images
    • G06T2207/10081Computed x-ray tomography [CT]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10072Tomographic images
    • G06T2207/10088Magnetic resonance imaging [MRI]
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30068Mammography; Breast
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2210/00Indexing scheme for image generation or computer graphics
    • G06T2210/41Medical

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
複数のモダリティ、異なる日時、異なる体位、異なる撮像モードで撮像された画像を用いた画像診断において、複数の画像を位置合わせして表示/解析することが提案されている。非特許文献1には、画像間における被検体の変形を推定する変形位置合わせ技術が開示されている。ここで、より高精度な位置合わせを実現するために、ユーザが目視で対応付けした対応点の情報を取得して、この対応点の情報を位置合わせ処理に用いることが行われている。したがって、対応付けの精度によって位置合わせの精度が異なってくる。
そこで、一方の画像(以下、参照画像)上で指摘した注目点を他方の画像(以下、対象画像)から探索して対応付けする作業をユーザが行う際に、この作業を支援するための技術が開示されている。特許文献1には、注目点の推定位置を対象画像上に重畳表示する技術が開示されている。また、特許文献2には、注目点の存在確率の分布を対象画像上に重畳表示する技術が開示されている。
特開2008−212680号公報 特開2013−198722号公報
D.Rueckert, L.Sonoda, C.Hayes, D.Hill, M.Leach,and D.Hawkes,"Nonrigid registration using free−form deformations: application to breast MR images",IEEE med. imag.,vol.18(8),pp.712−721,1999. Marius Staring,Stefan Klein,and Josien P.W.Pluim,"A rigidity penalty term for nonrigid registration",Med.Phys.34(11),November 2007.
しかしながら、従来の技術では、ユーザが入力した対応点の正しさ(整合性)が分からないという課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザが入力した対応点を評価する技術を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様による情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、
第一の画像における複数の特徴点と該複数の特徴点に対応する第二の画像複数の特徴点との対である対応点の候補群を取得する取得手段と、
前記対応点の候補群に基づいて複数の異なる正則化条件下で第一の変位場と第二の変位場を算出するとともに、前記第一の画像における各特徴点を前記第一の変位場と前記第二の変位場により変位させて、第一の特徴点群と第二の特徴点群を算出する算出手段と、
前記第一の画像における特徴点を前記第一の変位場によって変位させた第一の特徴点群における第一の位置と、前記第一の画像における前記特徴点を前記第二の変位場によって変位させた第二の特徴点群における第二の位置との間の距離に基づいて、前記対応点の候補群の内、前記特徴点に関する一つの対応点の候補の整合度を算出する整合度算出手段
備え
前記整合度算出手段は、前記第一の特徴点群と前記第二の特徴点群の夫々の位置に基づいて、前記対応点の候補群に含まれる対応点の候補の整合度を夫々算出することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが入力した対応点を評価することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置が実施する処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る第1の画像、第2の画像および対応点候補群を説明するための図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る情報処理装置の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は、添付図面に例示された例に限定されるものではない。
<第1の実施形態>
本実施形態に係る情報処理装置は、複数の3次元画像の変形位置合わせを、画像間の対応点の情報に基づいて行う。その際に、画像上に指定された画像間の対応点の候補の集合について、その夫々が、正しい対応点であることの尤もらしさの度合いを算出する。そして、算出した度合いをユーザが視認できる形態で表示する。本実施形態では、正しい対応点であることの尤もらしさの度合いを対応点の整合度と称する。ここで、「対応点」とは、「第1の画像上の注目点」と、「第2の画像上において該注目点と対応する点(解剖学的に同一の点)」との2点の組のことである。また、対応点の候補としてユーザが指定した第1および第2の画像上の2点のことを対応点候補と称する。また、対応点候補の集合を対応点候補群と称する。
本実施形態では、同一被検体を互いに異なる変形条件で撮像した3次元画像を用いる場合を例として説明する。また複数の3次元画像は、具体的には2つの3次元画像である場合を例として説明する。また、画像間の対応点の候補は、例えばユーザが手動で設定した画像中の特徴的な箇所(特徴点)の位置座標として取得することを想定する。この場合、当該対応点の候補の多くは、正しい対応点、即ち、被検体中の略同一の位置を表す位置座標値の組であるが、候補の一部には、略同一ではなく誤った対応点(実際の対応点ではない2点の組。誤対応点)が含まれることが想定される。また被検体中の略同一の位置を表す位置座標値であっても、そこに混入する誤差は対応点の候補毎にばらつきがあることが想定される。この場合、誤った対応点の候補や大きな誤差が混入した対応点の候補は、他の対応点候補が表す大域的な変位との間に不整合が生じる。
本実施形態における情報処理装置は、対応点候補の夫々について、この不整合の度合いを算出し、それを表示することで、誤った対応点候補や、大きな誤差が混入した対応点候補の存在を、ユーザが知覚できるように提示する仕組みを提供する。これにより、当該対応点候補の修正をユーザに促すことができる。また、ユーザによる対応点候補の修正を取得する構成や、修正後の対応点候補について再び整合度を算出して表示する構成を備える。すなわち、ユーザが対応点候補群の整合性を視認しながら、対応点候補群を修正できる構成を備える。
以下、図1乃至図3を用いて本実施形態に係る情報処理装置の構成および処理を説明する。
<1.情報処理装置の構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理装置100の機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態における情報処理装置100は、データサーバ170、操作部180、及び表示部190と接続されており、全体として情報処理システムを構成している。
データサーバ170は、ネットワークを介して情報処理装置100と接続されており、以下に説明する第1の画像及び第2の画像を保持している。データサーバ170が保持する第1の画像及び第2の画像は、それぞれ異なる条件(異なるモダリティ、撮像モード、日時、体位等)で被検体を予め撮像して得られた3次元断層画像である。3次元断層画像を生成するモダリティは、MRI装置、X線CT装置、3次元超音波撮影装置、光音響トモグラフィ装置、PET/SPECT、OCT装置などである。第1の画像及び第2の画像は、例えば、異なるモダリティや異なる撮像モードで同時期に撮像されたものであってもよく、経過観察のために同一患者を同一モダリティ、同一体位で異なる日時に撮像した画像であってもよい。第1の画像及び第2の画像は、データ取得部102を介して情報処理装置100に入力される。
さらに、データサーバ170は、第1の画像及び第2の画像における対応点候補群の情報として、夫々の対応点の組の3次元座標値の情報を保持している。これらのデータも、データ取得部102を介して情報処理装置100に入力される。対応点候補群の中で、互いに対応付けられている第1の画像上の点と第2の画像上の点には、共通するID番号が付与されているものとする。すなわち、対応点候補群の各点は、点のID番号と、夫々の画像座標系における3次元座標(3次元空間におけるX,Y,Zの3つの位置成分)とによって表されているものとする。
操作部180は、ユーザによるマウスやキーボードの操作を受け付ける。この操作により、ユーザが指定する対応点候補の修正情報が対応点修正情報取得部104を介して情報処理装置100に入力される。また、ユーザは、操作部180を介して、対応点の修正処理を終了するか否かを指示することができる。
表示部190は、情報処理装置100が生成する表示画像や整合度情報等の各種の情報を表示する。また、表示部190には、ユーザからの指示を取得するためのGUIも配置されている。
情報処理装置100は、データ取得部102と、対応点修正情報取得部104と、正則化条件生成部105と、変位場算出部106と、整合度算出部108と、表示制御部110とを備えている。データ取得部102は、データサーバ170から、第1の画像及び第2の画像と、対応点候補群の情報とを取得する。対応点修正情報取得部104は、ユーザによる操作部180の操作に従って、第1の画像上と第2の画像上とにおける対応点候補群に関する修正情報を取得する。正則化条件生成部105は、後述する変位場算出部106が変位場を算出する際の算出条件である正則化条件を複数生成する。
変位場算出部106は、対応点候補群を用いた第1の画像と第2の画像との間の変形位置合わせ処理を、複数の正則化条件の夫々に基づいて行い、第1の画像を変形させて第2の画像と位置合わせするための変位場を生成する。整合度算出部108は、変位場算出部106から複数の変位場の情報を取得し、これらの情報に基づいて対応点候補群の夫々に関する整合度を算出する。表示制御部110は、第1の画像及び第2の画像と、整合度に関する情報とを、表示部190に表示させる制御を行う。
<2.情報処理装置が実施する処理>
続いて、図2は、本実施形態に係る情報処理装置100が実施する処理の手順を示すフローチャートである。以下、本実施形態における処理の詳細について説明する。
(ステップS300:データの取得)
ステップS300において、データ取得部102は、データサーバ170から、第1の画像、第2の画像、および対応点候補群の情報を取得する。そして、対応点候補群の情報を変位場算出部106へ出力し、第1の画像及び第2の画像を表示制御部110へ出力する。
ここで、図3(a)及び図3(b)は、本処理ステップで取得する第1の画像、第2の画像、および対応点候補群の情報を説明する図である。図3(a)において、第1の画像200は、データサーバ170から取得した画像であり、本実施形態の被検体を撮像した画像である。なお、書面による説明の都合上、同図の第1の画像200として2次元の画像を表記しているが、これは、データ取得部102が取得する第1の画像200の一断面を表すものであり、第1の画像200は3次元画像である。本実施形態における第1の画像200は、被検体をMRI装置で撮像した3次元画像である場合を例として説明する。図3(a)の第2の画像210は、第1の画像200と同じ被検体を撮像した画像である。本実施形態における第2の画像210は、被検体をCT装置で撮像した3次元画像である場合を例として説明する。第1の画像200および第2の画像210は同一の被検体の略同一部位を撮像した画像であり、例えば血管などの被検体の解剖学的な構造が、双方の画像に類似した形態で描出される。ただし、両画像の撮像時における被検体の体位などの撮像条件の違いにより、両画像間に描出される構造には相違が生じうる。
図3(b)は、第1の画像200および第2の画像210に、取得した対応点候補(1番から5番)を付記した画像である。書面による説明の都合上、全ての対応点が同一平面上に含まれているように図示しているが、実際の対応点は同一平面外にも分布している。対応点候補は、例えば第1の画像200および第2の画像210をユーザが観察し、両画像間で被検体の同一部分が描出されていると考えた位置を、夫々の画像上においてユーザが指定し、それを記録したものをデータ取得部102が取得する。本実施形態では、図3(b)に示すように、被検体の血管構造の分岐に相当する位置等にユーザが対応点候補を設定した場合を例として説明する。
図3(b)において、対応点候補1、2、5は、被検体の真に正しく対応する位置が指定されており、対応点候補3,4は、ユーザの誤りにより、正しく対応していない位置が指定されている状態を表している。具体的には、第1の画像200上の対応点候補3,4は、第2の画像210上の対応点候補3,4と順番が入れ替わっている。対応点候補の誤りは、上記の例に限らず、例えば、任意の対応点の位置に誤差を含むような場合であってもよい。
本実施形態では、第1の画像200における対応点候補の3次元の位置座標値をpi(1≦i≦N)と表記する。また、第2の画像210における対応点候補の3次元の位置座標値をqi(1≦i≦N)と表記する。ここで、Nは対応点候補の総数であり、図3に例示した場合であれば、N=5である。対応点候補のpi、qiの添え字iには、ユーザが同一の位置であるとして指定した点同士に、同一の数字を付する。つまり、p1と q1、p2とq2、...、はユーザが対応する位置として第1の画像200および第2の画像210に夫々設定した点の位置座標値である。
次に、ステップS301以降の処理について説明する。本実施形態において、ステップS301からステップS306の処理は、複数回繰り返して実行されることがある。この場合、二回目以降に実行される場合には、初回の実行時と処理の一部が異なる。まず、ステップS301からステップS306が初回に実行する処理について説明し、二回目以降の実行時の処理については後述する。
(ステップS301:第1の変位場を算出)
ステップS301において、正則化条件生成部105は、第1の正則化条件を生成する。そして、変位場算出部106は、現在の対応点候補群の情報に基づき、第1の正則化条件の下で第1の変位場を算出する。そして、算出した第1の変位場を整合度算出部108へ出力する。
第1の変位場は、第1の画像上の対応点候補群の位置を、対応する第2の画像上の対応点候補群の位置へと近づけるように変位させ、かつ空間的に滑らかに変位を補間した場である。変位場の算出は、第1および第2の画像上の対応点候補群の位置の一致度合いと、変位場の空間的な滑らかさの度合いとの両方を加味し、これらをバランスさせるようにして実行する。この時、上記の二つの度合いの重みとして第1の正則化条件が適用される。変位場の算出に際して、正則化を強く働かせる正則化条件が適用される場合には、変位場は空間的な滑らかさ度合いが相対的に重視され、対応点候補群の位置の一致度合いは相対的に軽視される。
上記に説明した正則化条件に基づく変位場の算出方法の具体的な実現手段として、例えばThin Plate Spline(TPS)法、またはそれに類する方法を用いることができる。
TPS法では、対応点候補群の一致度合いを評価するデータ項と、変位場の滑らかさを曲げエネルギーの大きさにより評価する正則化項との加重和による、式(1)に示すコスト関数を最小化する変位場Φを算出する。
Figure 0006821303
ここで、式(1)におけるスカラー値λは、データ項と正則化項の重みを司るパラメータであり、本実施形態では正則化パラメータと称する。変位場Φは関数として作用し、例えば式(2)に示す計算をすることで、変位前の座標値xを変位後の座標値x'へと座標変換することができる。
Figure 0006821303
なお、変位場Φを用いた座標変換は、具体的には式(3)に示す計算により実行される。
Figure 0006821303
ここで、xiは制御点位置、wiは制御点毎に定める非線形成分のパラメータ、av(1≦v≦4)は空間全体に定める線形成分のパラメータであり、これらの情報により変位場Φが特徴づけられる。本実施形態においてxi 、wi、 avの夫々は3次元ベクトルである。また、関数U(a,b)は放射基底関数の一種であり、引数のベクトルaおよびベクトルbの距離に基づいて算出されるスカラー値の関数である。本実施形態では、関数U(a,b)として、放射基底関数の一種であるTPS関数を用いる。またLvは引数のベクトル要素値等を返す関数であり、x={x,y,z}Tとした場合には、L0(x)=x、L1(x)=y、L2(x)=z、L3(x)=1である。本実施形態では、式(3)における制御点位置xiとして第1の画像における対応点候補の位置座標値piを用い、wi、 avを式(1)のコスト関数に基づいて最適化する。すなわち、コスト関数E(Φ)を最小化する変位場Φを与えるようなwiとavを算出する。
ここで、式(1)におけるEdistance(Φ)はコスト関数におけるデータ項であり、具体的には式(4)に示す計算により座標変換による対応点の位置の距離の誤差が計算される。
Figure 0006821303
また式(1)におけるEsmoothness(Φ)は正則化項であり、式(5)に示す計算により、変位場Φの曲げエネルギーが計算される。
Figure 0006821303
本処理ステップにおける具体的な処理手順は以下のとおりである。まず正則化条件生成部105が、第1の正則化条件として、第1の正則化パラメータλ1を生成する。ここで、正則化パラメータλ1は所定の任意の正のスカラー値であってよいが、後述するステップS302で正則化条件生成部105が第2の正則化条件として生成するλ2とは異なる値をとる。このとき、変形後の対応点の位置の残差が0になるように(すなわち、Edistance(Φ)=0となるように)、非常に小さな値をλ1の値として設定できる。次に、変位場算出部106が、式(1)に示したコスト関数のλとしてλ1を用いて、コスト関数E(Φ)を最小化する変位場Φを算出する。なお、非常に小さな値をλ1の値として設定して、Edistance(Φ)=0となる解を得る場合には、正則化を含まない一般的なTPSの解法(線形方程式による求解)により変位場Φを算出してもよい。本実施形態では、算出した変位場を第1の変位場Φ1と表記する。
(ステップS302:第2の変位場を算出)
ステップS302において、正則化条件生成部105は、第2の正則化条件を生成する。そして、変位場算出部106は、現在の対応点候補群の情報に基づき、第2の正則化条件の下で第2の変位場を算出する。そして、算出した第2の変位場を整合度算出部108へ出力する。
第2の変位場の算出は、ステップS301で実行した第1の変位場の算出と同様の処理により実行される。ただし、第2の変位場の算出では、第1の正則化条件とは異なる第2の正則化条件が適用される。具体例として、正則化条件生成部105は、第2の正則化条件である正則化パラメータλ2を、λ21+Δλとして生成する。ここでΔλは、第1の正則化条件と第2の正則化条件の差異を表す所定の微小な正のスカラー値である。なお、第2の正則化条件に基づいて第2の変位場を生成する変位場算出部106の具体的な処理はステップS301と同様であるため、詳しい説明は省略する。本処理ステップを実行した結果として第2の変位場Φが算出される。
(ステップS303:整合度を算出)
ステップS303において、整合度算出部108は、ステップS301で算出した第1の変位場Φ1とステップS302で算出した第2の変位場Φ2とを用いて、対応点候補群の夫々に関する整合度を算出する。そして、算出した整合度を表示制御部110へ出力する。
ここで、整合度とは、対応付けの尤もらしさを指標化した値であり、例えば現実の被検体に生じえないような変位を表す対応点候補が存在する場合には、当該対応点候補に対する整合度は低い数値とする。
まず、整合度算出部108は、第1の画像における対応点候補群の位置座標piの夫々を、ステップS301で算出した変位場Φ1によって変位させた位置情報を算出する。つまり、式(6)の計算処理を実行する。
Figure 0006821303
この位置情報p'iを第1の変位後対応点候補位置(第1の変位後の特徴点群)と称する。
次に、整合度算出部108は、第1の画像における対応点候補群の位置座標piの夫々を、ステップS302で算出した変位場Φ2によって変位させた位置情報を算出する。つまり、式(7)の計算を実行する。
Figure 0006821303
この位置情報p''iを第2の変位後対応点候補位置と称する(第2の変位後の特徴点群)。
さらに、整合度算出部108は、第1の変位後対応点位置および第2の変位後対応点位置の夫々について、式(8)に示す計算処理を実行して、整合度c iを算出する。
Figure 0006821303
ここで整合度ciは、対応点候補群の夫々に関する整合度であり、より正確には、全ての対応点候補群の中における当該対応点候補の整合度である。
(ステップS304:整合度の可視化)
ステップS304において、表示制御部110は、第1の画像、第2の画像、および対応点候補群の整合度の情報をユーザに提示する表示制御処理を実行する。
この処理は例えば、第1の画像および第2の画像の夫々をボリュームレンダリングした画像を生成し、その画像に対して対応点候補群の位置にマークを重畳する。この時、対応点候補群の夫々の位置に重畳するマークの色や大きさ、点滅表示の有無などの表示態様を、当該対応点候補の整合度に基づいて変えることで、ユーザが整合度の違いを視認できるようにできる。これ以外にも、対応点候補位置に整合度の数値を文字として提示してもよい。
これ以外にも、例えば対応点候補の整合度について任意の閾値を設定し、閾値よりも整合度が低い(絶対値が大きい)対応点候補だけを表示するようにして、修正の必要性が高い対応点候補をユーザが視認しやすくしてもよい。また、整合度の低い対応点候補の位置をレンダリング画像の中心に設定してもよいし、また、当該位置をズーム表示するなどしてもよい。また、第1の画像や第2の画像は表示せずに、3次元画像空間中における対応点候補の夫々の位置にマークを表示し、夫々の整合度の情報のみを表示してもよい。
表示画像の生成方法は上記の方法に限らず、例えば第1の画像および第2の画像を任意の平面で切断した断面画像を夫々生成し、その断面画像上の対応点候補位置に上述のような様態でマーク等を表示するようにしてもよい。この時、ユーザによる操作に基づいて、第1の画像および第2の画像を切断する平面の位置を切り替え、画像中の様々な位置の断面を表示できるようにしてもよい。
また、整合度の低い対応点候補の位置を切断した画像が表示されるように、平面の位置を対応点候補の整合度に基づいて変更するようにしてもよい。例えば、整合度の値で対応点候補をソートしておいて、ユーザの指示に応じて、最も整合度の低い対応点候補を含む第1の画像と第2の画像の夫々の所定の断面(例えば、アキシャル断面)の画像を並べて表示するようにできる。さらに、ユーザの指示に応じて表示を切り替え、整合度が2番目に低い対応点候補について同様の表示を行うようにできる。また同様に、整合度が低い順に対応点候補を順次切り替えて表示することができる。
また、整合度の表示は、上記のように対応点候補の位置に応じた分布を示すようなグラフィカルな表示ではなく、対応点候補のIDと整合度の値の対をテキスト情報としてコンソール等に表示するような形態であってもよい。このとき、情報は対応点候補のIDの順に表示してもよいし、整合度の値でソートして、整合度の低い対応点候補から順に表示してもよい。また、整合度が閾値以下の対応点候補だけを表示するようにしてもよい。
以上に説明した方法により、表示制御部110は、対応点候補の整合度をユーザが視認できる表示画像を生成し、表示制御部110の制御により表示画像を表示部190に表示する。
(ステップS305:ユーザによる対応点の修正)
ステップS305において、対応点修正情報取得部104は、ユーザによる操作部180の操作情報に基づいて、対応点候補群に関する修正情報を取得する処理を実行する。そして、取得した修正情報に基づいて情報処理装置100に記録されている対応点候補群の情報を変更する処理を実行する。
例えば、対応点修正情報取得部104は、操作部180であるマウスやキーボードに対するユーザの操作を取得して、それに基づいて対応点候補群の位置情報の修正を行ってもよい。この時、ステップS304で表示部190に表示した表示画像上にGUIを配置し、そのGUIに対するユーザの操作に基づいて対応点候補群の位置情報の修正を行ってもよい。例えば、ユーザのマウス操作に基づいて表示画像上の対応点候補の位置を移動し、対応点候補の位置情報を移動後の位置に基づいて変更してもよい。
また、対応点修正情報取得部104が取得する情報は、位置情報の修正に限らず、例えば、対応点候補群の中から任意の対応点を削除したり、追加したりできるようにしてもよい。例えば、表示画像上のGUIにより、対応点候補群の中の任意の対応点候補をユーザが選択できるようにし、さらにGUIとして「削除」ボタンなどを配置する。そして、ユーザが「削除」ボタンを押した場合に、選択中の対応点候補を削除できるようにしてもよい。また、表示画像上のGUIとして修正操作を終了させるボタンを配置し、当該ボタンをユーザが押した場合に本処理ステップの処理を終了できるようにしてもよい。
(ステップS306:終了判定)
ステップS306において、情報処理装置100は、本実施形態におけるステップS301からステップS306までの繰り返し実行される処理のループを終了させるか否かの判定を行う。ユーザ操作に基づいて、終了又は継続の指示が入力されたことに応じて判定を行ってもよい。そして、ループを終了すると判定した場合には処理ステップをS307へと進め、そうでない場合には処理ステップをS301へと戻す。
以上の処理により、本実施形態におけるステップS301からステップS306の繰り返し処理の初回の処理が実行される。
ステップS301からステップS306の二回目以降の処理は、初回の処理に対して以下の点が異なる。ステップS301およびステップS302の処理は、前回のループ処理におけるステップS305の処理により修正が施された対応点候補群に基づいて処理が実行される。それ以外の処理は初回の実行と同様の処理を実行する。
以上により、ステップS301からステップS306の処理が実行される。
(ステップS307:修正データによる変形)
ステップS307において、変位場算出部106は、以上の処理によって更新された対応点候補群の情報を用いて、第1の画像と第2の画像の変形位置合わせ処理を行う。すなわち、第1の画像を変形させて第2の画像に位置合わせするための変位場を生成する。また、必要に応じて、上記の変位場に基づいて第1の画像を変形させた変形画像を生成する。そして、生成した変位場や生成した変形画像を、不図示の通信部を介してデータサーバ170に格納する。また、情報処理装置100は、以上の処理により更新された対応点候補群の情報を、データサーバ170に不図示の通信部を介して格納する。
ここで、変位場の生成は、ステップS301と同様な処理によって行うことができる。このとき、正則化パラメータλの値は、ステップS301と同じ値(すなわちλ1)を用いることができる。なお、この場合の変位場はステップS301で最後に求めた変位場と同じなので、変位場の算出は省略してもよい。また、正則化パラメータλとして別の値を用いてもよい。例えば、変形後の対応点の位置の残差が0になるように、非常に小さな値をλに設定できる。また、対応点の情報に基づく任意の(ステップS301とは異なる)位置合わせ方法を用いてもよい。本ステップの処理はユーザによるインタラクティブな作業が不要であるので、TPSよりも計算時間を要する、非線形最適化計算を要するFFDなどのより高精度な位置合わせ手法を用いることができる。また、輝度値の一致度等の対応点以外の情報をコスト関数として併用した位置合わせを行ってもよい。
以上のようにして、本実施形態における情報処理装置の処理が実行される。本実施形態によれば、対応点候補群の夫々に関する整合度をユーザが容易に視認できる。また、整合度に基づいてユーザが対応点候補の修正を行うことができる。すなわち、整合性の高い(誤対応の少ない)対応点候補群をユーザが容易に設定できる。その結果、精度の高い位置合わせを行うことができる。
(変形例1−1:整合度算出方法のバリエーション)
本実施形態では、ステップS303における整合度ciの算出方法として、第1および第2の変位場に基づく変位後対応点位置の間の距離に基づき、式(8)に示した計算を実行する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限られるものではなく、ステップS303において、整合度算出部108は、第1および第2の変位場に基づく他の方法によって、対応点候補の整合度を算出してもよい。例えば、整合度算出部108は、第1の変位場による変位量Φ1(pi)と第2の変位場による変位量Φ2(pi)との差異に基づいて、ci=−||Φ1(pi) −Φ2(pi)||2として整合度を算出してもよい。また、整合度算出部108は、式(9)に示すように第1および第2の変位場に基づく変位後対応点位置の間の距離に関する所定の関数に基づいて整合度を算出してもよい。
Figure 0006821303
ここでfdistributionは任意の分布関数であり、例えばガウス分布などを用いることができる。またfdistributionは対象物体の変形の複雑さ等の事前知識を考慮して、関数の特性を適切に設定することが望ましい。この方法によれば、より高い精度で整合性を算出できる効果がある。
(変形例1−2:整合度の低い点を自動的に削除する)
本実施形態では、ステップS303の処理で算出した整合度を、ステップS304の処理でユーザに提示し、ステップS305の処理でユーザによる修正を取得する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、情報処理装置100は、ステップS303の処理で算出した整合度に基づいて対応点候補群の夫々に関する有効性を判定し、その判定に基づいて対応点候補群を修正する不図示の対応点修正部を備えるようにしてもよい。より具体的には、対応点修正部は、ステップS303の次の処理として、ステップS303で算出した対応点候補群の夫々に関する整合度が所定の閾値以下であるか否かを判定し、閾値以下の整合度となる対応点候補を対応点候補群から削除する処理を行う。これによれば、ユーザによる修正処理を要することなく、整合度の低い対応点候補を削除する修正を施すことができる。なお、表示制御部110が「削除候補」を提示して、ユーザが承認した「削除候補」だけを削除する構成としてもよい。
整合度の値により整合性の低い対応点候補を削除する方法は上記の方法に限らず、例えば、整合度が所定の閾値より小さく、かつ対応点候補群の中で最も整合性の低い対応点候補を削除するようにしてもよい。さらには、上記の削除の処理と、ステップS301からステップS303で説明した整合度の算出処理とを繰り返し実行するようにしてもよい。この方法によれば、対応点候補群の夫々の対応点候補の整合度が所定の閾値以上となるように、対応点候補群を修正することができる。
(変形例1−3:差分のベクトルを保持して、不整合点の修正の方向を提示する)
本実施形態では、対応点候補の夫々に関する整合度を提示することで、それらの対応候補に関する修正の必要性をユーザに示す場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、対応点候補の夫々に関する修正の必要性に加え、当該対応点候補に関する位置の修正方向(向き)のガイドや参考情報を提示できるようにしてもよい。より具体的には、ステップS303において、整合度算出部108は、整合度ciの算出処理に加えて、修正方向の候補ベクトルviを式(10)に示す計算処理で算出してもよい。
Figure 0006821303
そして、ステップS304において、表示制御部110は、生成する表示画像上に、算出したベクトルviに基づいて向きを変えた矢印状のガイド情報を、当該対応点候補上や、その近傍に表示してもよい。この方法によれば、当該対応点候補の位置の修正に関して、整合度の大小に影響の大きい修正方向をユーザに提示できる。そのため、当該対応点候補の修正の手掛かりをユーザに提供できるため、修正情報を与えるユーザの負荷を軽減できる効果がある。
この時、算出したベクトルviに基づいて、表示画像のレンダリングの視点位置や姿勢を変えたり、断面画像を表示する際の断面位置や姿勢を変えたりしてもよい。表示画像としてボリュームレンダリング画像を生成する場合には、ボリュームレンダリングの視線方向をベクトルviに直行するようにしてもよい。また、表示画像として断面画像を生成する場合には、ベクトルviが断面画像の面内に含むように、断面画像の切り出しの位置や姿勢を調整するようにしてもよい。これらの方法によれば、対応点候補の修正方向をユーザが視認しやすくなり、ユーザによる修正の負荷を、より一層軽減できる効果がある。
<第2の実施形態:FFDで体積保存正則化を施す場合の例>
本発明の第2の実施形態について、第1の実施形態との差異を中心に説明する。本実施形態における情報処理システムの構成例は、図1に示した第1の実施形態における情報処理システムの構成例と同様である。また、本実施形態における情報処理装置100の処理手順は、図2のフローチャートで示した第1の実施形態における情報処理装置100の処理手順と同様である。ただし、ステップS301およびステップ302で正則化条件生成部105および変位場算出部106が実行する処理が、第1の実施形態とは異なる。以下、本実施形態における情報処理装置100が実行するステップS301およびステップ302の処理について説明する。
(ステップS301:第1の変位場を算出)
ステップS301において、正則化条件生成部105は、第1の正則化条件を生成する。そして、変位場算出部106は、現在の対応点候補群の情報に基づき、第1の正則化条件の下で第1の変位場を算出する。そして、算出した第1の変位場を整合度算出部108へ出力する。
本実施形態における変位場は、Free Form Deformation(FFD)法により表す。FFD法はグリッド状に制御点を配置し、その各制御点における制御量に基づいて、空間中の変位量を算出する。この算出処理は公知の方法で実現可能であるため、詳細な説明は省略する。ここではFFD法において変位場の特性を定める制御量の算出方法について説明する。
本実施形態において、変位場算出部106は、式(11)に示すコスト関数を最小化する変位場Φを算出する。
Figure 0006821303
式(11)においてEdistance(Φ)は、コスト関数におけるデータ項であり、第1の実施形態で説明した式(4)と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、式(11)においてEbending(Φ)は、曲げエネルギーに関する正則化項であり、第1の実施形態において式(5)を用いて説明したEsmoothness(Φ)と同様であるため、ここでは説明を省略する。式(11)においてEcompression(Φ)は、変位場Φがもたらす空間の変換における局所的な体積変化に関する正則化項である。また、式(11)においてλbendingおよびλcompressionは、それぞれ曲げエネルギーに関する正則化パラメータ、体積変化に関する正則化パラメータである。
本実施形態において、Ecompression(Φ)について、例えば式(12)のような計算を行う。
Figure 0006821303
ここでJ(Φ)は変位場Φに関する空間微分である3×3のヤコビ行列を返す関数である。また、det()は引数の行列の行列式を求める関数である。式(12)は変位場Φがもたらす空間変換において、局所的な体積変化の大きさを算出し、それを空間的に積分する演算を表している。
本処理ステップにおいて、正則化条件生成部105は、第1の正則化条件として、式(11)に示したλbendingとλcompressionを生成する。本実施形態ではこれらを、λbending,1、λcompression,1と表記する。ここで、λbendingとλcompressionの値としては、予め定めた正のスカラー値を用いることができる。このとき、λbendingとλcompressionの少なくとも何れかの値は0であってもよい。すなわち、第1の正則化条件として、正則化を施さないという正則化条件を設定してもよい。
次に、変位場算出部106は、λbending,1とλcompression,1とを用いて、式(11)に示したコスト関数の最小化を評価基準として、それを最適化することで第1の変位場Φ1を算出する。なお、変位場Φ1の算出にために実行される最適化演算には、例えば最急降下法など任意の非線形最適化手法が適用できる。
(ステップS302:第2の変位場を算出)
ステップS302において、正則化条件生成部105は、第2の正則化条件を生成する。そして、変位場算出部106は、現在の対応点候補群の情報に基づき、第2の正則化条件の下で第2の変位場を算出する。そして、算出した第2の変位場を整合度算出部108へ出力する。
第2の変位場の算出は、ステップS301で実行した第1の変位場の算出と同様の処理により実行される。ただし、第2の変位場の算出では、第1の正則化条件とは異なる第2の正則化条件が適用される。すなわち、正則化条件生成部105が、第1の正則化条件であるλbending,1、λcompression,1とは異なるλbending,2、λcompression,2を生成する。ここで、λbending,2、λcompression,2の具体的な生成方法は、第1の実施形態と同様である。
すなわち、第1の正則化条件である各正則化パラメータλbending,1、λcompression,1の夫々に予め定めた正の微小なスカラー値を加算した値として、λbending,2、λcompression,2を生成する。なお、第2の正則化条件の下で変位場を算出する変位場算出部106の具体的な処理は、ステップS301と同様であるため詳しい説明は省略する。本処理ステップを実行した結果として第2の変位場Φが算出される。
以上により、本発明の第2の実施形態における情報処理装置の処理が実行される。本実施形態によれば、変位場の体積変化に関する正則化条件が異なる、複数の変位場が算出される。そして、それらの変位場に基づいて対応点候補群の夫々に関する整合度が算出される。これにより、局所的な体積変化が小さいことが想定される被検体を対象とした対応点候補群について、局所的な体積変化の観点から整合性を算出することができる。
(変形例2−1:ヤコビアンではなく剛体性を用いる)
本実施形態における、ステップS301およびステップS302の処理では、曲げエネルギーおよび局所的な体積変化に関する正則化条件の下で変位場を算出する場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、正則化条件として、剛体性からの逸脱度を用いてもよい。例えば、非特許文献2に記載されているように、変位場の線形性、正規直交性、体積保存性の夫々に関する正則化を含むコスト関数を用いて変位場を算出するようにしてもよい。この方法によれば、局所的に剛体変換から大きく相違しない変形をする被検体を対象とした場合に、上記の被検体の変形特性を考慮した整合性を算出する仕組みを提供できる。
(変形例2−2:ヤコビアンと剛体性の両方を用いる。条件1, 条件2, 条件3 でFFD近似して2次元の整合度を算出(例:ヤコビアンと剛体性の両方のスコアが悪ければ不整合にする等))
本実施形態では、異なる2種類の正則化条件下で生成した変位場を用いて整合度を算出する場合を例として説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、3種類以上の異なる正則化条件下で生成した変位場を用いて整合度を算出するようにしてもよい。例えば、以下の処理を行うことができる。
まず、ステップS301の処理において、正則化条件生成部105は、上記の実施形態と同様に、式(11)のコスト関数に関する第1の正則化条件として、予め定めた正の値としてλbending,1、λcompression,1を生成する。そして、変位場算出部106は、第1の正則化条件に基づき第1の変位場Φ1を算出する。
次に、ステップS302の処理において、正則化条件生成部105は、第2の正則化条件を、λbending,2bending,1+Δλbending、λcompression,2compression,1の計算により生成する。ここで、Δλbendingは、λbendingを微小変動させるための正の規定値である。
そして、変位場算出部106は、第2の正則化条件に基づいて第2の変位場Φ2を算出する。さらに、正則化条件生成部105は、第3の正則化条件を、λbending,3bending,1、λcompression,3compression,1+Δλcompressionの計算により生成する。ここで、Δλcompressionは、λcompressionを微小変動させるための正の規定値である。そして、変位場算出部106は、第3の正則化条件に基づいて第3の変位場Φ3を算出する。
そして、ステップS303の処理において、整合度算出部108は、上記の第1、第2、第3の変位場に基づいて整合度を算出する。例えば、第1の変位場と第2の変位場に基づいて本実施形態のステップS303と同様の処理を実行して第1の整合度を算出する。さらに、第1の変位場と第3の変位場に基づいて本実施形態のステップS303と同様の処理を実行して第2の整合度を算出する。
そして、第1の整合度と第2の整合度に基づき、これらを統合した整合度を算出する。例えば、対応点候補の夫々について、第1の整合度と第2の整合度の最小値を統合した整合度としてもよい。この方法によれば、曲げエネルギーまたは体積保存性の両方の観点に基づき、いずれかの観点で不整合となる対応点候補をユーザが視認することができる。上記の例では3種類の正則化条件に基づく場合を例として説明したが、本発明の実施形態はこれに限らず、4種類以上の正則化条件を用いてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:情報処理装置、102:データ取得部、104:対応点修正情報取得部、105:正則化条件生成部、106:変位場算出部、108:整合度算出部、110:表示制御部、170:データサーバ、180:操作部、190:表示部、200,210:画像

Claims (11)

  1. 第一の画像における複数の特徴点と該複数の特徴点に対応する第二の画像複数の特徴点との対である対応点の候補群を取得する取得手段と、
    前記対応点の候補群に基づいて複数の異なる正則化条件下で第一の変位場と第二の変位場を算出するとともに、前記第一の画像における各特徴点を前記第一の変位場と前記第二の変位場により変位させて、第一の特徴点群と第二の特徴点群を算出する算出手段と、
    前記第一の画像における特徴点を前記第一の変位場によって変位させた第一の特徴点群における第一の位置と、前記第一の画像における前記特徴点を前記第二の変位場によって変位させた第二の特徴点群における第二の位置との間の距離に基づいて、前記対応点の候補群の内、前記特徴点に関する一つの対応点の候補の整合度を算出する整合度算出手段
    備え
    前記整合度算出手段は、前記第一の特徴点群と前記第二の特徴点群の夫々の位置に基づいて、前記対応点の候補群に含まれる対応点の候補の整合度を夫々算出することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記整合度算出手段は、前記第一の特徴点群と前記第二の特徴点群の夫々の位置の間の距離に基づいて前記候補群に含まれる対応点の候補の整合度を夫々算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の異なる正則化条件は、変位場の曲げエネルギーに関する正則化条件を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記複数の異なる正則化条件は、変位場の体積保存性に関する正則化条件を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  5. 前記複数の異なる正則化条件のうちの1つは、正則化を施さない正則化条件であることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  6. 前記整合度の情報を表示部に表示させる表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記算出手段は、前記候補群に含まれる対応点の修正方向を示す情報をさらに算出し、
    前記表示制御手段は、前記修正方向を示す情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. ユーザ操作に基づいて前記候補群に関する修正情報を取得するとともに、前記修正情報に基づいて前記候補群の情報を修正する処理を実行する修正情報取得手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記整合度が閾値以下の対応点を前記候補群から削除する削除手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 第一の画像における複数の特徴点と該複数の特徴点に対応する第二の画像複数の特徴点との対である対応点の候補群を取得する取得工程と、
    前記対応点の候補群に基づいて複数の異なる正則化条件下で第一の変位場と第二の変位場を算出するとともに、前記第一の画像における各特徴点を前記第一の変位場と前記第二の変位場により変位させて、第一の特徴点群と第二の特徴点群を算出する算出工程と、
    前記第一の画像における特徴点を前記第一の変位場によって変位させた第一の特徴点群における第一の位置と、前記第一の画像における前記特徴点を前記第二の変位場によって変位させた第二の特徴点群における第二の位置との間の距離に基づいて、前記対応点の候補群の内、前記特徴点に関する一つの対応点の候補の整合度を算出する整合度算出工程と
    を有し、
    前記整合度算出工程では、前記第一の特徴点群と前記第二の特徴点群の夫々の位置に基づいて、前記対応点の候補群に含まれる対応点の候補の整合度を夫々算出することを特徴とする情報処理方法。
  11. 請求項10に記載の情報処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2015244397A 2015-12-15 2015-12-15 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Active JP6821303B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015244397A JP6821303B2 (ja) 2015-12-15 2015-12-15 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
US15/377,918 US10325367B2 (en) 2015-12-15 2016-12-13 Information processing apparatus, information processing method, and storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015244397A JP6821303B2 (ja) 2015-12-15 2015-12-15 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017111561A JP2017111561A (ja) 2017-06-22
JP6821303B2 true JP6821303B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=59020711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015244397A Active JP6821303B2 (ja) 2015-12-15 2015-12-15 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10325367B2 (ja)
JP (1) JP6821303B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10495763B2 (en) * 2016-02-09 2019-12-03 Qualcomm Incorporated Mobile platform positioning using satellite positioning system and visual-inertial odometry
CN110348752B (zh) * 2019-07-16 2023-07-25 中国人民解放军火箭军工程大学 一种考虑环境干扰的大型工业系统结构安全性评估方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000268179A (ja) * 1999-01-14 2000-09-29 Oojisu Soken:Kk 三次元形状情報取得方法及び装置,二次元画像取得方法及び装置並びに記録媒体
US7623731B2 (en) * 2005-06-20 2009-11-24 Honda Motor Co., Ltd. Direct method for modeling non-rigid motion with thin plate spline transformation
JP4909543B2 (ja) * 2005-08-01 2012-04-04 株式会社トプコン 三次元計測システム及びその方法
US8303502B2 (en) 2007-03-06 2012-11-06 General Electric Company Method and apparatus for tracking points in an ultrasound image
JP4209938B2 (ja) * 2007-03-06 2009-01-14 パナソニック株式会社 画像処理装置および方法、画像処理プログラムおよび画像処理プロセッサ
JP2011191943A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Omron Corp 画像処理装置および画像処理プログラム
JP2012073930A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Casio Comput Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6037134B2 (ja) * 2011-08-16 2016-11-30 日本電気株式会社 特徴点対応付けシステム、特徴点対応付け方法、およびプログラム
US9058647B2 (en) 2012-01-16 2015-06-16 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP6188477B2 (ja) * 2013-08-02 2017-08-30 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6248647B2 (ja) * 2014-01-22 2017-12-20 富士通株式会社 画像照合方法、画像処理システム、及びプログラム
JP6305250B2 (ja) * 2014-04-04 2018-04-04 株式会社東芝 画像処理装置、治療システム及び画像処理方法
JP6376873B2 (ja) * 2014-07-16 2018-08-22 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6541334B2 (ja) * 2014-11-05 2019-07-10 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP6482250B2 (ja) * 2014-11-20 2019-03-13 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20170169569A1 (en) 2017-06-15
US10325367B2 (en) 2019-06-18
JP2017111561A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10507002B2 (en) X-ray system and method for standing subject
US7945117B2 (en) Methods and systems for registration of images
US9119599B2 (en) Medical image display apparatus, medical image display method and non-transitory computer-readable recording medium having stored therein medical image display program
JP5355074B2 (ja) 3次元形状データ処理装置、3次元形状データ処理方法及びプログラム
CN107133946B (zh) 医学图像处理方法、装置及设备
JP6376873B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP5977214B2 (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP6482250B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US9965858B2 (en) Image alignment device, method, and program, and method for generating 3-D deformation model
US10762648B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, image processing system, and program
JP2011125568A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び画像処理システム
JP6293619B2 (ja) 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2016147026A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
US10078906B2 (en) Device and method for image registration, and non-transitory recording medium
JP6429958B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6821303B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
US11010899B2 (en) Image processing apparatus, control method of image processing apparatus, and storage medium
US10297035B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
WO2017003424A1 (en) Metric 3d stitching of rgb-d data
JP2023019113A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6391544B2 (ja) 医用画像処理装置、医用画像処理方法、及びプログラム
JP5904976B2 (ja) 3次元データ処理装置、3次元データ処理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6821303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151