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JP6812807B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置に関するものである。
従来、車両のステアリング装置には、例えば、特許文献1に示すように、ステアリングコラムに設けられたアクチュエータを備えるものがある。また、通常、アクチュエータの作動を制御する制御装置は、制御回路が実装されたプリント基板を樹脂により形成された収容ケースの内側に保持する構成を有している。そして、このような収容ケースは、例えば、特許文献2に示されるような取付ブラケットを用いることにより、或いは、例えば、特許文献3に示すようなボルトを用いた螺子止めによって、そのステアリングコラムに固定される構成が一般的となっている。
特許第5796776号公報 実公平5−39205号公報 特開2008−296854号公報
しかしながら、車両のステアリング装置においては、車両搭載後、その収容ケースに作用する様々な応力に耐え得るような安定した固定状態が求められる。このため、上記従来技術のように、その収容ケースに設けられた嵌合部の溝内に保持ブラケットの係合片を差し込む構成では、十分な保持強度が確保できない可能性がある。そして、このような取付ブラケットを用いる場合、或いはステアリングコラムに収容ケースを直接締結する場合の何れにおいても、そのステアリングコラムに螺子止めを行うための締結部を形成する必要があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成にて、より安定的に制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することのできるステアリング装置を提供することにある。
上記課題を解決するステアリング装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、前記ステアリングコラムの外周面に固定される収容ケースを備えた制御装置と、を有し、前記ステアリングコラムの外周面には、互いに対向する一対の係合突部が設けられ、前記収容ケースには、前記両係合突部間に挿入される挿入部が設けられるとともに、前記挿入部には、該挿入部が前記両係合突部間に挿入されることにより該両係合突部に押し潰される潰れ代を有した嵌合部が設けられており、前記制御装置は、前記収容ケースの外部に露出するコネクタ部を備え、前記両係合突部は、前記コネクタ部に対してワイヤーハーネスが接続される方向において互いに対向して設けられる
上記構成によれば、ステアリングコラム側の各係合突部と、これら両係合突部間に挿入された収容ケース側の挿入部に設けられた嵌合部とが密着する。そして、これにより、その両係合突部が対向する方向における収容ケースの変位を抑制することができる。また、併せて、その挿入部が両係合突部の間から抜脱されるような収容ケースの動きを抑制することができる。その結果、簡素な構成にて、より安定的に、その制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することができる。
上記構成によれば、そのコネクタ接続時、収容ケースの回動(傾動)を伴いつつ、その収容ケースをステアリングコラムの外周面から剥離させる力が発生するおそれがある。しかしながら、コネクタ部にワイヤーハーネスが接続される方向において互いに対向する両係合突部に対し、その潰れ代が押し潰された状態の嵌合部が密着することで、上記のような収容ケースをステアリングコラムの外周面から剥離させる力に対抗することができる。従って、このような構成に上記のような潰れ代を有した嵌合部を設ける各構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
上記課題を解決するステアリング装置は、前記嵌合部は、前記挿入部が前記両係合突部間に挿入された状態において、該両係合突部が前記ステアリングコラムの外周面から突出する方向に延びることが好ましい。
上記構成によれば、ステアリングコラムの外周面から両係合突部が突出する方向において、これらの両係合突部間に収容ケース側の挿入部を挿入することで、より確実に、その嵌合部に設けられた潰れ代を押し潰すことができる。また、より効果的に、その両係合突部が突出する方向を基準とした場合における収容ケースの傾動を抑制することができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することができる。
上記課題を解決するステアリング装置は、前記挿入部には、該挿入部が前記両係合突部間に挿入された状態において、前記ステアリングコラムの外周面に沿う方向に延びる前記両係合突部の延伸方向に並ぶ複数の前記嵌合部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、より確実に、両係合突部が対向する方向における収容ケースの変位を抑制し、及び両係合突部の間から挿入部が抜脱されるような収容ケースの動きを抑制することができる。また、そのステアリングコラムの外周面に交差する回動軸周りに収容ケースが回動する動きを抑えることができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することができる。
上記課題を解決するステアリング装置は、前記両係合突部は、前記ステアリングコラムの外周面を構成するハウジングと一体に形成された鋳物であることが好ましい。
即ち、鋳物で両係合突部を形成する構成においては、これら両係合突部の隙間に設定される公差が大きくなる。しかしながら、これら両係合突部間に挿入される収容ケース側の挿入部に潰れ代を有した嵌合部を設けることで、この嵌合部を各係合突部に密着させることができる。従って、このような構成に上記各構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
上記課題を解決するステアリング装置は、前記両係合突部及び前記挿入部は、前記ステアリングコラムの外周面と前記コネクタ部との間に位置することが好ましい。
上記構成によれば、より効果的に、コネクタ接続時、その収容ケースをステアリングコラムの外周面から剥離させる力に対抗することができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することができる。
上記課題を解決するステアリング装置は、前記収容ケースは、前記ステアリングコラムの外周面に嵌合する台座部を備えることが好ましい。
上記構成によれば、ステアリングコラムの外周面に対する収容ケースの固定作業を容易化することができる。そして、このような構成に上記のような潰れ代を有した嵌合部を設ける各構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
上記課題を解決するステアリング装置は、前記台座部は、可撓性を有した複数の係合片を備え、該各係合片が前記ステアリングコラムの外周面に対して前記収容ケースを脱離不能に固定するスナップフィットを形成するとともに、前記両係合突部は、前記スナップフィット間を結ぶ方向に対して交差する方向において互いに対向して設けられることが好ましい。
上記構成によれば、そのスナップフィット間を結ぶかたちで、その収容ケースの回動支点が形成されやすい。しかしながら、そのスナップフィット間を結ぶ方向に交差する方向において互いに対向する両係合突部に対し、その潰れ代が押し潰された状態の嵌合部が密着することで、上記のような収容ケースを回動させる力に対抗することができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することができる。
本発明によれば、簡素な構成にて、より安定的に制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することができる。
ステアリング装置の斜視図。 ステアリング装置の側面図。 ステアリング装置に設けられる制御装置の斜視図。 制御装置の平面図。 制御装置の断面図(図4におけるV-V断面)。 制御装置を構成するプリント基板及び収容ケースの斜視図。 収容ケースを構成する第1ケース部材及び第2ケース部材の斜視図。 第1ケース部材及び第2ケース部材の側面図。 ステアリングコラムの外周面に固定された収容ケースを示すステアリング装置の側面図。 ステアリングコラムの外周面を構成するハウジングの側面図。 ハウジングの斜視図。 ハウジングの斜視図。 ハウジングの下面図。 ステアリングコラムの外周面に固定された収容ケースの側面図。 収容ケースの斜視図。 収容ケースの斜視図。 収容ケースの底面図。 ステアリングコラムの外周面に固定された収容ケースの断面図(図14におけるXVIII-XVIII断面)。 ステアリングコラムの外周面に固定された収容ケースの側面図。 ステアリングコラムの外周面に固定された収容ケースの断面図(図19におけるXX-XX断面)。 ステアリングコラムの外周面に固定された収容ケースの断面図(図14におけるXXI-XXI断面)。 収容ケース側の挿入部に設けられた嵌合部を示す平面図。 収容ケース側の挿入部に設けられた嵌合部の拡大図。 ステアリングコラムの外周面に固定された収容ケースの側面図。 ステアリングコラムの外周面に固定された収容ケースの断面図(図24におけるXXV-XXV断面)。
以下、ステアリング装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、車両のステアリング装置1は、その先端2aに図示しないステアリングが取着されるステアリングシャフト2と、このステアリングシャフト2を回転自在に支持するステアリングコラム3と、このステアリングコラム3を図示しない車体に固定する固定ブラケット4と、を備えている。
本実施形態のステアリングコラム3は、略円筒状に形成された支持チューブ5の内側にステアリングシャフト(コラムシャフト)2を収容する周知の構成を有している。また、固定ブラケット4は、ステアリングシャフト2の軸線Nに直交して水平方向に延びる支持軸Lを有している。そして、本実施形態のステアリング装置1は、モータ10(10a)を駆動源として、その支持軸L周りにステアリングコラム3を傾動、つまりは、このステアリングコラム3に支持されたステアリングシャフト2を傾動させるチルトアクチュエータ11aを備えている。
また、本実施形態のステアリングシャフト2は、二本の軸状部材をスプライン嵌合することにより回転伝達可能且つ伸縮可能な構成を有している。更に、本実施形態のステアリングコラム3は、これらの各軸状部材を回転自在に支承する一対の支持チューブ5(アウターチューブ及びインナーチューブ)を同心状に配置する。そして、本実施形態のステアリング装置1は、モータ10(10b)を駆動源として、これらの2つの支持チューブ5を軸方向に相対移動させることにより、そのステアリングシャフト2を伸縮させるテレスコアクチュエータ11bを備えている。
更に、本実施形態のステアリング装置1は、これらのアクチュエータ11(11a,11b)の作動を制御する制御装置20を備えている。具体的には、この制御装置20は、各アクチュエータ11のモータ10(10a,10b)に駆動電力を供給することにより、これら各アクチュエータ11の作動を制御する。尚、本実施形態のステアリング装置1において、これら各アクチュエータ11のモータ10(10a,10b)には、ブラシ付きの直流モータが採用されている。そして、本実施形態の制御装置20は、そのチルトアクチュエータ11aの作動を制御することによりステアリングシャフト2の先端2aに取着されたステアリングの上下位置を変更し(チルト制御)、及びテレスコアクチュエータ11bの作動を制御することによりステアリングの前後位置を変更する構成になっている(テレスコ制御)。
詳述すると、図3〜図6に示すように、本実施形態の制御装置20は、扁平略四角箱状の収容ケース30と、この収容ケース30の内側の収容されたプリント基板31と、を備えている。即ち、プリント基板31には、ステアリング装置1に設けられたアクチュエータ11(11a,11b)の作動を制御するための制御回路(図示略)が実装されている。また、本実施形態の収容ケース30は、樹脂を用いて形成されている。そして、図1に示すように、本実施形態の制御装置20は、例えば、アルミ合金等の金属を用いて形成されたステアリングコラム3のハウジング33に対し、その収容ケース30を嵌合させる態様で、ステアリング装置1に組み付けられている。
図5〜図8に示すように、本実施形態の収容ケース30は、互いに組み付けられることによりプリント基板31の収容室35を形成する第1及び第2のケース部材41,42を備えている。具体的には、本実施形態の収容ケース30において、第1のケース部材41は、略矩形状の底面41sを形成する底板部43と、その底面41sの四方を囲む態様で底板部43の周縁部に立設された側壁部44と、を備えている。また、第2のケース部材42は、略矩形板状の外形を有する天板部45と、この天板部45の周縁部を囲む側壁部46と、を備えている。更に、これらの天板部45及び側壁部46が形成する第2のケース部材42の箱形状は、その底板部43及び側壁部44が形成する第1のケース部材41の箱形状よりも、僅かに大きな外形寸法を有している。そして、本実施形態の収容ケース30は、互いの箱形状を嵌め合せる態様で、これら第1及び第2のケース部材41,42を組み付ける構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態の収容ケース30は、折曲可能な可撓性を有して第1及び第2のケース部材41,42を接続するヒンジ部48を備えている。本実施形態の収容ケース30において、このヒンジ部48は、その収容ケース30における第1の側端部30a(図4参照、同図中、右側の側端部)を構成する第1のケース部材41の側端部41aと第2のケース部材42の側端部42aとを接続する態様で設けられる。具体的には、本実施形態の収容ケース30は、その第1及び第2のケース部材41,42が一体に樹脂成形される構成となっている。そして、本実施形態のヒンジ部48は、このとき、その第1及び第2のケース部材41,42と一体に形成される薄板状の外形を有している。
即ち、本実施形態の収容ケース30は、第1及び第2のケース部材41,42の各側端部41a,42aに沿ってヒンジ部48を折り曲げることにより、このヒンジ部48を支点として第1及び第2のケース部材41,42を相対回動させる(図6参照)。そして、これにより、互いの箱形状を互いに嵌め合せることで、これら第1及び第2のケース部材41,42の間に形成される収容室35内にプリント基板31を収容する構成になっている。
また、図3〜図8に示すように、本実施形態の収容ケース30は、このヒンジ部48が設けられた第1の側端部30aとは反対側の第2の側端部30bにおいて、その第1及び第2のケース部材41,42を固定するスナップフィット50を備えている。
具体的には、その収容ケース30の第2の側端部30b(図4中、左側の側端部)を構成する第1のケース部材41の側端部41bには、係合突部51が設けられている。本実施形態の収容ケース30において、この係合突部51は、その第1のケース部材41の箱形状が開口する方向(図8中、上側)に斜面51aを有した略楔形をなしている。そして、同じく収容ケース30の第2の側端部30bを構成する第2のケース部材42の側端部42bには、この係合突部51に嵌合する孔部52aを有した係合片52が設けられている。
尚、本実施形態の収容ケース30には、その第2のケース部材42の側端部42bを切り欠くかたちで、プリント基板31に設けられたコネクタ部53を収容ケース30の外部に引き出すためのスリット54が設けられている。そして、収容ケース30の第2の側端部30bには、このスリット54の幅方向(図4中、上下方向)両側に、それぞれ、そのスナップフィット50を構成する上記係合突部51及び係合片52が設けられている。
即ち、本実施形態の収容ケース30は、その蓋部材となる第2のケース部材42が上記ヒンジ部48を支点に回動することで、この第2のケース部材42側に設けられた係合片52が、第1のケース部材41側に設けられた係合突部51の斜面51aに当接する。更に、この係合片52が、弾性変形を伴いつつ、その係合突部51の斜面51a上を摺動する。そして、本実施形態の収容ケース30は、これにより、その係合突部51に係合片52の孔部52aが嵌合することで、第1及び第2のケース部材41,42が脱離不能に固定される構成になっている。
図5に示すように、本実施形態のプリント基板31は、その裏面31aが第1のケース部材41の底面41sに対向する状態で、第1のケース部材41の箱形状内、つまりは、その底面41sの四方を囲む側壁部44の内側に挿入される。また、本実施形態の第1のケース部材41は、このプリント基板31の裏面31aに当接する支持面55を備えている。そして、本実施形態の第2のケース部材42は、第1のケース部材41に組み付けられた状態で、この第1のケース部材41に保持されたプリント基板31の表面31bに当接する複数の押圧部57を備えている。
即ち、本実施形態の収容ケース30は、蓋部材となる第2のケース部材42が上記ヒンジ部48を支点に回動することで、そのプリント基板31の第2平面部となる表面31bに各押圧部57が当接する。そして、これらの各押圧部57が、そのプリント基板31を第1のケース部材41側の支持面55に押し付けることにより、その第1のケース部材41と第2のケース部材42との間にプリント基板31を挟み込む態様で当該プリント基板31を保持する構成になっている。
(収容ケースの固定構造)
次に、本実施形態のステアリング装置1における収容ケース30の固定構造について説明する。
図9〜図13に示すように、本実施形態のステアリング装置1において、ステアリングコラム3の外周面Sを構成するハウジング33は、断面略U字状の半円筒形状を成している。即ち、本実施形態のステアリングコラム3は、このハウジング33の内側に、ステアリングシャフト2及び支持チューブ5を保持する。また、本実施形態のハウジング33には、鋳物が用いられている。そして、本実施形態のステアリング装置1は、このハウジング33の側面部33aに対して収容ケース30を嵌合することにより、その各アクチュエータ11の制御装置20をステアリングコラム3と一体に保持する構成になっている。
詳述すると、図10〜図13に示すように、本実施形態のハウジング33は、その側面部33aに突出する複数の係合突部60(61〜66)を備えている。本実施形態のハウジング33において、これらの各係合突部60は、ハウジング33と一体に鋳造されている。また、これらの各係合突部60は、ステアリングコラム3に支持されたステアリングシャフト2の軸線方向に対して交差する方向、詳しくは、そのステアリングシャフト2の軸線Nに直交して水平方向に延びるステアリングコラム3の支持軸Lに沿う方向(図1及び図2参照)に突出する略平板状の外形を有している。そして、本実施形態の収容ケース30は、これらの各係合突部60に係合するかたちで、ハウジング33の側面部33a、即ちステアリングコラム3の外周面Sに嵌合する構成になっている。
具体的には、本実施形態のハウジング33は、ステアリングシャフト2の軸線方向に離間した二位置において互いに対向する一対の係合突部61,62を備えている。また、このハウジング33は、これらの係合突部61,62と同様、ステアリングシャフト2の軸線方向に離間した二位置において互いに対向する一対の係合突部63,64を備えている。本実施形態のハウジング33において、これらの各係合突部63,64は、上記各係合突部61,62よりもステアリングコラム3の下側(図10及び図11中、下側)となる位置に設けられている。つまり、これらの各係合突部63,64は、ステアリングシャフト2の軸線Nからずれた位置においてステアリングコラム3の外周面Sからステアリングシャフト2の軸線方向に対して交差する方向に突出する。そして、本実施形態のハウジング33は、これら両係合突部63,64の間の位置において、互いに対向してステアリングシャフト2の軸線方向に延びる一対の係合突部65,66を備えている。
一方、図5、図14〜図18に示すように、本実施形態の収容ケース30は、第1のケース部材41の底板部43が形成する底面41sの裏側(図5中、下側)となる位置に設けられた台座部Xを備えている。本実施形態の収容ケース30において、この台座部Xは、その第1のケース部材41の底板部43に略直交する複数の壁部70(71〜77)により構成されている。そして、本実施形態の収容ケース30は、上記のようにハウジング33の側面部33aに設けられた各係合突部60に対し、これらの各壁部70が係合する構成になっている。
詳述すると、図10及び図18に示すように、本実施形態の台座部Xは、ハウジング33の側面部33aに突出する上記各係合突部61,62を、その厚み方向に挟み込む状態で当該各係合突部61,62に係合する壁部71,72を備えている。具体的には、これらの各壁部71,72は、それぞれ、そのステアリングシャフト2の軸線方向に対向する各係合突部61,62に沿って延びる基壁部71a,72aと、これら各基壁部71a,72aの長手方向、収容ケース30における第1の側端部30a側の端部に設けられた断面略L字状をなす湾曲壁71b,72bと、を備えている。そして、本実施形態の各壁部71,72は、これらの各基壁部71a,72aと湾曲壁71b,72bとの間に、その収容ケース30の台座部Xを構成する各係合突部61,62を挟み込む構成になっている。
また、本実施形態の台座部Xは、同じくハウジング33の側面部33aに突出する上記各係合突部63,64に対し、その外周を包囲する状態で係合する壁部73,74を備えている。具体的には、これらの各壁部73,74もまた、それぞれ、そのステアリングシャフト2の軸線方向に対向する各係合突部63,64に沿って延びる基壁部73a,74aと、これら各基壁部73a,74aの長手方向、収容ケース30における第2の側端部30b側の端部に設けられた断面略L字状をなす湾曲壁73b,74bと、を備えている。更に、これらの各壁部73,74は、それぞれ、その各基壁部73a,74aの長手方向、収容ケース30における第1の側端部30a側の端部において、これら各基壁部73a,74aに直交して延びる各湾曲壁73b,74bに対し、その基端部分に対向する挟持壁73c,74cを備えている。そして、本実施形態の各壁部73,74は、その各基壁部73a,74aと湾曲壁73b,74bの間、及び、これら湾曲壁73b,74bの基端部分と各挟持壁73c,74cとの間に、その収容ケース30の台座部Xを構成する各係合突部63,64を挟み込む構成になっている。
更に、本実施形態の台座部Xは、収容ケース30の第2の側端部30bに沿って延びる壁部75と、この壁部75に対して略平行に設けられた壁部76,77と、を備えている。また、本実施形態では、その壁部77の長手方向両端部が、上記各壁部73,74の各挟持壁73c,74cを構成する。そして、本実施形態の台座部Xは、この壁部77と上記壁部75との間に位置する壁部76が、ハウジング33の側面部33aに突出する上記各係合突部65,66間に挿入されるかたちで、これら各係合突部65,66に係合する構成になっている。
さらに詳述すると、図19〜図21に示すように、本実施形態のハウジング33において、その各係合突部61,62には、これら各係合突部61,62を厚み方向に貫通する孔部78が設けられている。そして、本実施形態の収容ケース30において、その台座部Xを構成する各壁部71,72には、それぞれ、これらの各孔部78に挿入される係合突部79が設けられている。
具体的には、本実施形態の係合突部79は、各壁部71,72がハウジング33側の各係合突部61,62に係合する状態において、そのステアリングコラム3の外周面Sを構成するハウジング33の側面部33a側(図20中、下側)に斜面79aを有した略楔形をなしている。また、これらの係合突部79が設けられた各壁部71,72は、その互いに対向する基壁部71a,72aが、それぞれ、ステアリングシャフト2の軸線方向、つまりは各係合突部61,62の延伸方向に対して交差する方向に変位可能な可撓性を有している。そして、本実施形態のステアリング装置1においては、これらの基壁部71a,72aが係合片80として機能することにより、その収容ケース30の台座部Xをステアリングコラム3の外周面Sに固定するスナップフィット81が形成されている。
即ち、本実施形態の収容ケース30は、ステアリングコラム3の外周面Sを構成するハウジング33の側面部33aから各係合突部60(61〜66)が突出する方向、つまりは、ステアリングシャフト2の軸線方向に対して交差する方向から、そのハウジング33の側面部33aに組み付けられる。また、これにより、収容ケース30の台座部Xを構成する上記各壁部71,72がハウジング33側の各係合突部61,62に係合し、同じく収容ケース30側の各壁部73,74がハウジング33側の各係合突部63,64に係合する。更に、収容ケース30側の壁部76がハウジング33側の各係合突部65,66間に挿入される。そして、本実施形態の収容ケース30は、その係合片80に設けられた各係合突部79が、ハウジング33側の各係合突部61,62に設けられた各孔部78に係合してスナップフィット81を形成することにより、ステアリングコラム3の外周面Sに対して脱離不能に嵌合する構成になっている。
尚、本実施形態のステアリング装置1において、ハウジング33側の各孔部78は、ステアリングシャフト2の軸線方向に互いが対向する位置において、それぞれ、その各係合突部61,62に設けられている。そして、本実施形態のステアリング装置1は、これにより、そのステアリングシャフト2の軸線方向に並ぶ一対のスナップフィット81が形成される構成になっている。
更に、本実施形態の収容ケース30において、各壁部71,72の基壁部71a,72aには、それぞれ、その収容ケース30における第2の側端部30b側の端部に、互いに離間する方向に突出する押圧突部82が設けられている。即ち、本実施形態の係合片80を構成する各壁部71,72の基壁部71a,72aは、その長手方向の一端に設けられた各押圧突部82を挟み込むように押圧することで、ステアリングシャフト2の軸線方向に撓められる。そして、本実施形態の収容ケース30は、これにより、各係合片80に設けられた各係合突部79が、それぞれ、そのハウジング33側の各係合突部61,62に設けられた各孔部78から脱離することで、そのハウジング33の側面部33a、即ちステアリングコラム3の外周面Sから取り外すことが可能になっている。
また、図15〜図18、及び図22に示すように、本実施形態の収容ケース30において、台座部Xを構成する上記各壁部70のうち、ハウジング33の側面部33aに設けられた各係合突部65,66間に挿入される挿入部83としての壁部76には、複数の嵌合部85が設けられている。
詳述すると、図21及び図22に示すように、本実施形態の壁部76には、この壁部76がハウジング33側の両係合突部65,66間に挿入された状態において、そのステアリングシャフト2の軸線方向に延びる両係合突部65,66の延伸方向(図21及び図22中、左右方向)に並ぶ複数(本実施形態では5つ)の嵌合部85が設けられている。本実施形態の壁部76において、これらの各嵌合部85は、壁部76の両壁面76a,76bから突出する態様で当該壁部76に対して略直交して延びる板形状を有している。即ち、これらの各嵌合部85は、壁部76がハウジング33側の両係合突部65,66間に挿入された状態において、これらの両係合突部65,66がハウジング33の側面部33aから突出、つまりはステアリングコラム3の外周面Sから突出する方向に延びている(図12及び図15参照)。そして、本実施形態の各嵌合部85は、その収容ケース30側の挿入部83を構成する壁部76とともにハウジング33側の両係合突部65,66間に挿入されることにより、これらの両係合突部65,66に押し潰される潰れ代85xを有している。
具体的には、図22及び図23に示すように、本実施形態の各嵌合部85は、その壁部76の両壁面76a,76bから突出する先端部分に、その突出方向に向かって先細りとなる断面略三角形状の三角柱部86を有している。そして、本実施形態の収容ケース30においては、この三角柱部86に、その各嵌合部85の潰れ代85xが設定されている。
即ち、図24及び図25に示すように、本実施形態の収容ケース30は、挿入部83としての壁部76がハウジング33側の両係合突部65,66間に挿入される際、この壁部76に設けられた各嵌合部85の潰れ代85xが両係合突部65,66に押し潰されることにより、これらの各嵌合部85と各係合突部65,66とが密着する。そして、本実施形態のステアリング装置1は、これにより、その両係合突部65,66が対向する方向における収容ケース30の変位を抑制するとともに、併せて、その挿入部83としての壁部76が両係合突部65,66の間から抜脱されるような収容ケース30の動きを抑制する構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態のステアリング装置1は、この収容ケース30がステアリングコラム3の外周面Sに固定された状態で(図1及び図9参照)、その収容ケース30から突出したコネクタ部53に対してワイヤーハーネス90が接続される。具体的には、本実施形態の制御装置20は、収容ケース30がステアリングコラム3の外周面Sに固定された状態で、そのコネクタ部53がステアリングコラム3の下側(図9参照、同図中、下側)を向いている。つまり、ワイヤーハーネス90は、その収容ケース30が固定されたステアリングコラム3の外周面Sを構成するハウジング33の側面部33aに対して交差しない方向(捩じれの方向)からコネクタ部53に接続される。そして、これにより、収容ケース30には、この収容ケース30の回動(傾動)を伴いつつ、そのステアリングコラム3の外周面Sから剥離させる力が作用することになる。
特に、本実施形態のステアリング装置1は、ステアリングシャフト2の軸線方向に対向するハウジング33側の係合突部61,62に設けられた各孔部78に対して収容ケース30側の各係合片80に設けられた各係合突部79が係合することにより、そのステアリングシャフト2の軸線方向に並ぶ一対のスナップフィット81を形成する。このため、そのコネクタ部53に対してワイヤーハーネス90を接続する際には、これらの両スナップフィット81を結ぶかたちで、その収容ケース30の回動支点Pが形成されやすい状態となっている(図21参照、直線M)。
この点を踏まえ、本実施形態のステアリング装置1においては、その収容ケース30側の挿入部83を構成する壁部76が挿入されるハウジング33側の係合突部65,66は、互いに対向してステアリングシャフト2の軸線方向に延びている(図10参照、同図中、左右方向)。即ち、これらの両係合突部65,66は、その両スナップフィット81間を結ぶ方向に対して交差する方向において互いに対向して設けられている(図21参照、同図中、上下方向)。そして、本実施形態のステアリング装置1は、これらの両係合突部65,66に対し、その潰れ代85xが押し潰された状態の嵌合部85が密着することで、上記のようなコネクタ接続時、その収容ケース30の回動を伴いつつ当該収容ケース30をステアリングコラム3の外周面Sから剥離させる力に対抗する構成になっている。
尚、図15〜図17に示すように、本実施形態の収容ケース30は、そのハウジング33側の係合突部61,62に係合する壁部71,72、及び同じくハウジング33側の係合突部63,64に係合する壁部73,74にも、上記各嵌合部85の潰れ代85xが設定された三角柱部86と同様の形状を有した潰しリブ91を備えている。そして、これら各係合突部61〜64に対してハウジング33側の係合突部61〜64が係合する際、これらの各潰しリブ91が押し潰されることにより、その係合力(嵌合力)を強化する構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ステアリング装置1は、ステアリングシャフト2を回転自在に支持するステアリングコラム3と、ステアリングコラム3の外周面Sに固定される収容ケース30を備えた制御装置20と、を備える。ステアリングコラム3の外周面Sには、互いに対向する一対の係合突部65,66が設けられる。また、収容ケース30には、ステアリングコラム3側の両係合突部65,66間に挿入される挿入部83(壁部76)が設けられる。そして、その挿入部83には、この挿入部83が両係合突部65,66間に挿入されることにより、これらの両係合突部65,66に押し潰される潰れ代85xを有した嵌合部85が設けられる。
上記構成によれば、ステアリングコラム3側の各係合突部65,66と、これら両係合突部65,66との間に挿入された収容ケース30側の挿入部83に設けられた各嵌合部85とが密着する。そして、これにより、その両係合突部65,66が対向する方向における収容ケース30の変位を抑制することができる。また、併せて、その挿入部83が両係合突部65,66の間から抜脱されるような収容ケース30の動きを抑制することができる。その結果、簡素な構成にて、より安定的に、その制御装置20の収容ケース30をステアリングコラム3に固定することができる。
(2)嵌合部85は、挿入部83が両係合突部65,66間に挿入された状態において、これらの両係合突部65,66がステアリングコラム3の外周面Sから突出する方向に延設される。
上記構成によれば、ステアリングコラム3の外周面Sから両係合突部65,66が突出する方向において、これらの両係合突部65,66間に収容ケース30側の挿入部83を挿入することで、より確実に、その嵌合部85に設けられた潰れ代85xを押し潰すことができる。また、より効果的に、その両係合突部65,66が突出する方向を基準とした場合における収容ケース30の傾動を抑制することができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置20の収容ケース30をステアリングコラム3に固定することができる。
(3)収容ケース30側の挿入部83には、この挿入部83がステアリングコラム3側の両係合突部65,66間に挿入された状態において、そのステアリングコラム3の外周面Sに沿う方向に延びる両係合突部65,66の延伸方向に並ぶ複数の嵌合部85が設けられる。
上記構成によれば、より確実に、両係合突部65,66が対向する方向における収容ケース30の変位を抑制し、及び両係合突部65,66の間から挿入部83が抜脱されるような収容ケース30の動きを抑制することができる。また、そのステアリングコラム3の外周面Sに交差する回動軸周りに収容ケース30が回動する動きを抑えることができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置20の収容ケース30をステアリングコラム3に固定することができる。
(4)両係合突部65,66は、ステアリングコラム3の外周面Sを構成するハウジング33と一体に鋳造される。
即ち、鋳物で両係合突部65,66を形成する構成においては、これら両係合突部65,66の隙間に設定される公差が大きくなる。しかしながら、これら両係合突部65,66間に挿入される収容ケース30側の挿入部83に潰れ代85xを有した嵌合部85を設けることで、この嵌合部85を各係合突部65,66に密着させることができる。従って、このような構成に上記(1)〜(3)の構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(5)制御装置20は、収容ケース30の外部に露出するコネクタ部53を備える。そして、ステアリングコラム3側の両係合突部65,66は、そのコネクタ部53に対してワイヤーハーネス90が接続される方向において互いに対向して設けられる。
上記構成によれば、そのコネクタ接続時、収容ケース30の回動(傾動)を伴いつつ、その収容ケース30をステアリングコラム3の外周面Sから剥離させる力が発生する可能性がある。そして、この傾向は、そのワイヤーハーネス90が、コネクタ部53に対し、ハウジング33の側面部33aに対して交差しない方向(捩じれの方向)から接続されることで、より顕著なものとなる。しかしながら、コネクタ部53にワイヤーハーネス90が接続される方向において互いに対向する両係合突部65,66に対し、その潰れ代85xが押し潰された状態の各嵌合部85が密着することで、上記のような収容ケース30をステアリングコラム3の外周面Sから剥離させる力に対抗することができる。従って、このような構成に上記(1)〜(3)の構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(6)収容ケース30の第2の側端部30bには、コネクタ部53を収容ケース30の外部に引き出すためのスリット54が設けられる。そして、収容ケース30側の挿入部83としてステアリングコラム3側の両係合突部65,66間に挿入される壁部76は、その収容ケース30の第2の側端部30bに沿って延びる壁部75の近傍において当該壁部75と略平行に設けられる。
上記構成によれば、ステアリングコラム3側の両係合突部65,66及び収容ケース30側の挿入部83が、ステアリングコラム3の外周面Sとコネクタ部53との間に配置される。これにより、より効果的に、コネクタ接続時、その収容ケース30をステアリングコラム3の外周面Sから剥離させる力に対抗することができる。その結果、より安定的に、その制御装置20の収容ケース30をステアリングコラム3に固定することができる。
(7)収容ケース30は、ステアリングコラム3の外周面Sに嵌合する台座部Xを備える。これにより、ステアリングコラム3の外周面Sに対する収容ケース30の固定作業を容易化することができる。そして、このような構成に上記(1)〜(3)の構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(8)台座部Xは、可撓性を有した複数の係合片80を備える。これらの各係合片80は、ステアリングコラム3の外周面Sに対して収容ケース30を脱離不能に固定するスナップフィット81を形成する。そして、両係合突部65,66は、その各スナップフィット81間を結ぶ方向に対して交差する方向において互いに対向して設けられる。
上記構成によれば、そのスナップフィット81間を結ぶかたちで、その収容ケース30の回動支点Pが形成されやすい。しかしながら、そのスナップフィット81間を結ぶ方向に交差する方向において互いに対向する両係合突部65,66に対し、その潰れ代85xが押し潰された状態の各嵌合部85が密着することで、上記のような収容ケース30を回動させる力に対抗することができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置20の収容ケース30をステアリングコラム3に固定することができる。
(9)収容ケース30側の挿入部83は、ステアリングコラム3の外周面Sに沿う方向に延びる両係合突部65,66の延伸方向に沿った板形状の壁部76により構成される。即ち、両係合突部65,66に沿う状態で当該両係合突部65,66間に挿入された板状の挿入部83をステアリングコラム3の外周面Sに当接させることにより(図25参照)、その両係合突部65,66の延伸方向における収容ケース30の傾動を抑制することができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置20の収容ケース30をステアリングコラム3に固定することができる。
(10)両係合突部65,66は、ステアリングシャフト2の軸線方向に延設される。このような構成を採用することで、ステアリングコラム3の外周面Sに沿って、より長く両係合突部65,66を延設することができる。また、収容ケース30側の挿入部83に対し、より多くの嵌合部85を設けることができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置20の収容ケース30をステアリングコラム3に固定することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、収容ケース30は、扁平略四角箱状をなすこととしたが、その形状は、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、その断面略U字状をなす半円筒形状の内側に支持チューブ5及びステアリングシャフト2に保持するハウジング33が、そのステアリングコラム3の外周面Sを構成することとした。しかし、これに限らず、例えば、支持チューブ5(アウターチューブ)が、ステアリングコラム3の外周面Sを構成するハウジングとして機能する構成に適用してもよい。
・上記実施形態では、収容ケース30の台座部Xに設けられた係合片80の係合突部79が、ステアリングコラム3側の係合突部61,62に設けられた孔部78に対して係合することにより、そのステアリングコラム3の外周面Sに対して収容ケース30を脱離不能に固定するスナップフィット81を形成することとした。しかし、これに限らず、収容ケース30側の係合片80に孔部を設けるとともに、この孔部に係合する係合突部をステアリングコラム3側に設ける等、そのスナップフィット81の構成は、任意に変更してもよい。そして、このようなスナップフィット81を有しない構成であってもよい。
・上記実施形態では、コネクタ部53に対し、ステアリングコラム3の下側からワイヤーハーネス90が接続されることとしたが、コネクタ部53に対するワイヤーハーネス90の接続方向は、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、互いの隙間に収容ケース30側の挿入部83となる壁部76が挿入されるステアリングコラム3側の両係合突部65,66は、ステアリングシャフト2の軸線方向に延設されることとしたが、その延設方向は任意に変更してもよい。例えば、収容ケース30をステアリングコラム3の外周面Sから剥離させるような力が加わりやすいコネクタ部53にワイヤーハーネス90が接続される方向、或いはスナップフィット81間を結ぶ方向が、そのステアリングシャフト2の軸線方向(又は交差する方向)とは異なる場合には、これに対応して、その両係合突部65,66の延設方向を設定するとよい。
・また、それぞれ、互いの隙間に収容ケース30側の挿入部83が挿入されるとともに、その延設方向が異なる複数の係合突部対を備える構成としてもよい。これにより、そのステアリングコラム3の外周面Sに対する収容ケース30の嵌合力を強化することができる。
・上記実施形態では、ステアリングシャフト2の軸線方向に離間した二位置において互いに対向する一対の係合突部61,62、及び同じくステアリングシャフト2の軸線方向に離間した二位置において互いに対向する一対の係合突部63,64を備える。そして、収容ケース30の台座部Xは、これらの各係合突部61〜64に係合する壁部71〜74を備えることとした。しかし、これに限らず、収容ケース30の台座部Xがステアリングコラム3の外周面Sに嵌合する形状は、任意に変更してもよい。
・更に、ボルト等を用いた締結構造を併用する構成に適用してもよい。このような構成としても、その締結箇所を減らす等、構成の簡素化を図ることができる。
・上記実施形態では、ステアリングコラム3側の両係合突部65,66は、略平板状の外形を有し、これら両係合突部65,66間に挿入される収容ケース30側の挿入部83は、その両係合突部65,66の延伸方向に沿った板形状を有する壁部76であることとした。しかし、これに限らず、両係合突部65,66に対し、その潰れ代85xが押し潰された状態の各嵌合部85が密着する構造を確保することが可能であれば、その両係合突部65,66、及び挿入部83の形状は、任意に変更してもよい。そして、その潰れ代85xを含め、嵌合部85の形状についてもまた、任意に変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記挿入部は、前記ステアリングコラムの外周面に沿う方向に延びる前記両係合突部の延伸方向に沿った板形状を有すること、を特徴とするステアリング装置。
上記構成によれば、収容ケース側の挿入部をステアリングコラムの外周面に当接させることで、その両係合突部の延伸方向における収容ケースの傾動を抑制することができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することができる。
(ロ)前記両係合突部は、前記ステアリングシャフトの軸線方向に延設されること、を特徴とするステアリング装置。
上記構成によれば、ステアリングコラムの外周面に沿って、より長く両係合突部を延設することができる。そして、これにより、より安定的に、その制御装置の収容ケースをステアリングコラムに固定することができる。
1…ステアリング装置、2…ステアリングシャフト、2a…先端、3…ステアリングコラム、4…固定ブラケット、5…支持チューブ、10…モータ、11…アクチュエータ、11a…チルトアクチュエータ、11b…テレスコアクチュエータ、20…制御装置、30…収容ケース、30a…第1の側端部、30b…第2の側端部、31…プリント基板、31a…裏面、31b…表面、33…ハウジング、33a…側面部、35…収容室、41…第1のケース部材、41a,41b…側端部、41s…底面、42…第2のケース部材、42a,42b…側端部、43…底板部、44…側壁部、45…天板部、46…側壁部、48…ヒンジ部、53…コネクタ部、54…スリット、55…支持面、57…押圧部、60(61〜66)…係合突部、70(71〜77)…壁部、71a,72a…基壁部、71b,72b…湾曲壁、73a,74a…基壁部、73b,74b…湾曲壁、73c,74c…挟持壁、76a,76b…壁面、78…孔部、79…係合突部、79a…斜面、80…係合片、81…スナップフィット、82…押圧突部、83…挿入部、85…嵌合部、85x…潰れ代、86…三角柱部、90…ワイヤーハーネス、91…潰しリブ、L…支持軸、N…軸線、X…台座部、S…外周面、M…直線、P…回動支点。

Claims (7)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムの外周面に固定される収容ケースを備えた制御装置と、
    を有し、
    前記ステアリングコラムの外周面には、互いに対向する一対の係合突部が設けられ、
    前記収容ケースには、前記両係合突部間に挿入される挿入部が設けられるとともに、
    前記挿入部には、該挿入部が前記両係合突部間に挿入されることにより該両係合突部に押し潰される潰れ代を有した嵌合部が設けられており、
    前記制御装置は、前記収容ケースの外部に露出するコネクタ部を備え、
    前記両係合突部は、前記コネクタ部に対してワイヤーハーネスが接続される方向において互いに対向して設けられるステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記嵌合部は、前記挿入部が前記両係合突部間に挿入された状態において、該両係合突部が前記ステアリングコラムの外周面から突出する方向に延びること、
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記挿入部には、該挿入部が前記両係合突部間に挿入された状態において、前記ステアリングコラムの外周面に沿う方向に延びる前記両係合突部の延伸方向に並ぶ複数の前記嵌合部が設けられること、を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のステアリング装置において、
    前記両係合突部は、前記ステアリングコラムの外周面を構成するハウジングと一体に形成された鋳物であること、を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のステアリング装置において、
    前記両係合突部及び前記挿入部は、前記ステアリングコラムの外周面と前記コネクタ部との間に位置すること、を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載のステアリング装置において、
    前記収容ケースは、前記ステアリングコラムの外周面に嵌合する台座部を備えること、
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項に記載のステアリング装置において、
    前記台座部は、可撓性を有した複数の係合片を備え、該各係合片が前記ステアリングコラムの外周面に対して前記収容ケースを脱離不能に固定するスナップフィットを形成するとともに、
    前記両係合突部は、前記スナップフィット間を結ぶ方向に対して交差する方向において互いに対向して設けられること、を特徴とするステアリング装置。
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