JP6897992B2 - インクジェット印刷装置における調整方法及びインクジェット印刷装置 - Google Patents
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該変形パラメータ算出工程は、該テストパターン画像上の該色濃度パターンを構成する画素の平面直交座標系上の座標を補正のために用いるパラメータを算出し、
該テストパターン変形処理工程は、該変形パラメータにより該テストパターン画像上の該色濃度パターンを構成する画素の平面直交座標系上の座標を補正することを特徴とする。
該変形パラメータ算出手段は、該テストパターン画像上の該色濃度パターンを構成する画素の平面直交座標系上の座標を補正のために用いるパラメータを算出し、
該テストパターン変形処理手段は、該変形パラメータにより該テストパターン画像上の該色濃度パターンを構成する画素の平面直交座標系上の座標を補正することを特徴とする。
被印刷物とインクジェットヘッドを該インクジェットヘッドのノズルが並ぶ方向に対して平行方向にインクジェットヘッドの1回の移動走査により印刷すべき幅である基本単位分相対的に移動させ、該インクジェットヘッドと被印刷物をそのノズルが並ぶ方向に対して垂直方向に複数回相対的に移動走査させながらインクを吐出させることをもって印刷を完了する、該インクジェットヘッドが1個以上搭載されたマルチパス方式であるインクジェット印刷装置において、該インクジェットヘッドの使用条件を調整することで個々の該インクジェットヘッドから吐出されるべきインクの濃さであるインク濃度を調整する手段と、該基本単位2個分以上の幅を有する色濃度パターンと該色濃度パターン外周に4点以上配置されたアライメントマークを有するテストパターンを印刷する手段と、該テストパターンを撮像してテストパターン画像を作成するテストパターン撮像手段と、該テストパターン画像上の該アライメントマークの座標を読み取り該色濃度パターンの変形パラメータを算出する手段を含む変形パラメータ算出手段と、該変形パラメータに基づき該テストパターン画像上の該色濃度パターンを変形処理する手段を含むテストパターン変形処理手段と、変形処理された該テストパターン画像の測定データに基づき補正データを算出する補正データ算出手段と、該補正データに基づき印刷すべき画像全体を変換することで被印刷物に印刷される画像全体におけるインク濃度誤差を補正する手段を有し、
該変形パラメータ算出手段は、該テストパターン画像上の該色濃度パターンを構成する画素の平面直交座標系上の座標を補正のために用いるパラメータを算出し、
該テストパターン変形処理手段は、該変形パラメータにより該テストパターン画像上の該色濃度パターンを構成する画素の平面直交座標系上の座標を補正することを特徴とする。
通常測定データ7と測定データ8は、違う色濃度の部分の測定データであっても同じインクジェットヘッドを用いて印刷する以上、その数値は同じ傾向を示すことが通常であるが、補正すべき量が異なる場合が多い。よって別途説明する異なる濃度ごとのテストパターンを使用することになる。
140mm×350mmの長方形のガラスマスクを読み取ったが、左上原点201.の座標を(0,0)と合わせたとして、右上頂点202.の座標が(140―0.639mm、0)、右下頂点203.の座標が(140+0.166mm、350+0.139mm)、左下頂点204.の座標が(0+0.974mm、350+0.182mm)というように、各頂点の座標に誤差が発生している。例えば、600dpiのヘッドの場合ノズル間隔は、約42μmであるので、5ノズルずれると42μm×=210μmになる。本発明のノズルごとの濃度測定という観点で見れば、測定位置が210μmずれるということは、ノズル位置が5ノズルずれるという事を意味し、1000ノズルのヘッドを想定すると#503番ノズルを補正しようとして、508番ノズルを補正した、という事を意味する。
(1)図5、図16、図22の例のように、テストパターンを構成する色濃度パターンの外周部に4個以上のアライメントマークを印刷する。図5の例であれば、アライメントマーク12a、アライメントマーク12b、アライメントマーク12c、アライメントマーク12dがこれに該当する。
(2)アライメントマークの平面直交座標系上のXY座標を読取り、理論値に一致するように画像を変形処理する変形パラメータを計算して算出する。
(3)算出された変形パラメータをもとに撮像したテストパターン画像のうち少なくとも色濃度パターン部分を2次元的に変形処理する。
(4)変形後の画像をもとにノズルの切り出し(特定し)、濃度測定を行う。
図5の例において、アライメントマークは中心部の黒ベタ、白ベタ、黒円の線の太さでどのアライメントマークか識別できる。そして、各アライメントマークの中心部をラベリング処理することでアライメントマークの中心座標を求め、もってアライメントマークの座標を読み取る事ができる。
ここで、アライメントマークの平面直交座標系上の理論座標を(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、Y3)、(X4、Y4)として、撮像装置(スキャナー)での読取り座標を、(x1、y1)、(x2、y2)、(x3、y3)、(x4、y4)とする。
ここで下記の関係式が成立し、この関係式により、変形パラメータa11、a12、a13、a14、b11、b12、b13、b14が算出される。
X1=a11×x1+a12×y1+a13×x1×y1+a14
X2=a11×x2+a12×y2+a13×x2×y2+a14
X3=a11×x3+a12×y3+a13×x3×y3+a14
X4=a11×x4+a12×y4+a13×x4×y4+a14
Y1=b11×x1+b12×y1+b13×x1×y1+b14
Y2=b11×x2+b12×y2+b13×x2×y2+b14
Y3=b11×x3+b12×y3+b13×x3×y3+b14
Y4=b11×x4+b12×y4+b13×x4×y4+b14
上記で求めた、パラメータa11、a12、a13、a14、b11、b12、b13、b14を用いて、撮像画像全体を変換する。変形前の撮像されたテストパターン画像における色濃度パターンのある画素の平面直交座標系上の座標を(xi、yi)として変形後の座標を(Xi、Yi)とすると
Xi=a11×xi+a12×yi+a13×xi×yi+a14
Yi=b11×xi+b12×yi+b13×xi×yi+b14
となる。
図21の例で説明すると、変形後の基準座標が205.となるところ、変形後右上頂点は206.、変形後右下頂点が207.、変形後左下頂点が208.となり、これに基づきテストパターン画像全体を一括して変形することで撮像したテストパターン画像の位置誤差を2次元的に補正できる。
一般的に、市販のスキャナーは大きくてもA3サイズまたはA3ノビサイズになる。長手方向でも、400mm程度しか一度に撮像できない。一方インクジェット印刷機においては、1m以上の印刷幅を持つ場合がある。例えば、印刷幅が1.2mの場合、スキャナーで撮像できる40cmサイズに印刷幅方向配置されるアライメントマークが、分割する部分のアライメントマーク双方を含むように3分割して撮像する。
その後、ソフトウエアー上で分割して撮像したテストパターン画像を0−40cm、40−80cm、80−120cmでそれぞれ合成すればいい。テストパターン内に複数のアライメントマークを付けることで、図22の例では、左画像、中央画像、右画像と3回に分けてスキャナーに読み込ませ、各画像で共有されるアライメントマーク同士の座標を内部で結合する事で、幅広のテストパターンを必要とするインクジェット印刷装置においても、インク濃度誤差を測定する事が可能になる。
その後、テストパターン印刷工程55において、インクジェットヘッド群が構成する印刷可能幅全幅分のテストパターンを印刷する。また、印刷するテストパターンの幅は、図16において説明する通り、基本単位2個分以上の幅を有することが望ましい。
2 被印刷物
9 ターゲット濃度値(目標濃度)
10 測定データ
11 補正データ
12 アライメントマーク
15 印刷幅端部
31 使用条件調整工程
32 オーバーラップ処理工程
35 テストパターン印刷工程
36 テストパターン撮像工程
37 補正データ算出工程
41 画像変換(インク濃度誤差補正)工程
42 減諧調処理工程
201 ノズル
204 画素
Claims (9)
- 画像データに応じてインクを吐出する複数のノズルが配列されたインクジェットヘッドと被印刷物とを、前記複数のノズルの配列方向と交差する第1の方向に相対的に移動させることで前記被印刷物に印刷を行うインクジェット印刷装置における調整方法において、
前記複数のノズルのインク吐出条件を設定する吐出条件設定工程と、
前記吐出条件設定工程において設定された前記インク吐出条件により、前記被印刷物に、前記複数のノズルに対応した複数の画素により構成される色濃度パターン及び前記色濃度パターンに対応し、かつ前記第1の方向及び前記第1の方向と直交する第2の方向に関して、互いに異なる位置関係で、前記色濃度パターンの外周領域に配置された複数のアライメントマークを備えるテストパターンを印刷するテストパターン印刷工程と、
前記テストパターン印刷工程において前記被印刷物に印刷された前記テストパターンの前記色濃度パターン及び前記複数のアライメントマークを撮像する撮像工程と、
前記撮像工程において撮像された前記複数のアライメントマークの前記第1の方向に関連する位置情報及び前記第2の方向に関連する位置情報に応じて、前記複数のノズルと前記撮像工程において撮像された前記色濃度パターンの前記複数の画素との対応関係を補正し、前記複数のノズルに対応する前記画像データを変換するための変換データを、前記複数のノズルに対して補正された対応関係にある前記色濃度パターンの前記複数の画素の濃度データを用いて取得する変換データ取得工程と、
前記変換データ取得工程において取得された前記複数のノズルに対応する前記変換データに基づいて前記画像データを変換する変換工程とを有することを特徴とする調整方法。 - 前記変換データ取得工程が、前記色濃度パターンの前記複数の画素の前記濃度データのうち正確に測定できなかった前記第2の方向端部の画素の濃度データに前記第2の方向端部近傍の画素の濃度データを適用する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の調整方法。
- 前記撮像工程が前記テストパターンを前記第2の方向に複数に分割して撮像する工程を含み、前記変換データ取得工程が撮像した複数の分割されたテストパターン画像を隣接部分同士で結合させる工程を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の調整方法。
- 画像データに応じてインクを吐出する複数のノズルが配列されたインクジェットヘッドと被印刷物とを、前記複数のノズルの配列方向と交差する第1の方向に相対的に移動させることにより前記被印刷物に印刷を行うインクジェット印刷装置において、
前記複数のノズルのインク吐出条件を設定する吐出条件設定手段と、
前記吐出条件設定手段において設定された前記インク吐出条件により、前記被印刷物に、前記複数のノズルに対応した複数の画素により構成される色濃度パターン及び前記色濃度パターンに対応し、かつ前記第1の方向及び前記第1の方向と直交する第2の方向に関して、互いに異なる位置関係で、前記色濃度パターンの外周領域に配置された複数のアライメントマークを備えるテストパターンを印刷するテストパターン印刷手段と、
前記テストパターン印刷手段において前記被印刷物に印刷された前記テストパターンの前記色濃度パターン及び前記複数のアライメントマークを撮像する撮像手段と、
前記撮像手段において撮像された前記複数のアライメントマークの前記第1の方向に関連する位置情報及び前記第2の方向に関連する位置情報に応じて、前記複数のノズルと前記撮像手段において撮像された前記色濃度パターンの前記複数の画素との対応関係を補正し、前記複数のノズルに対応する前記画像データを変換するための変換データを、前記複数のノズルに対して補正された対応関係にある前記色濃度パターンの前記複数の画素の濃度データを用いて取得する変換データ取得手段と、
前記変換データ取得手段において取得された前記複数のノズルに対応する前記変換データに基づいて前記画像データを変換する変換手段とを有することを特徴とするインクジェット印刷装置。 - 前記インクジェット印刷装置が、前記被印刷物が前記第1の方向に一回前記インクジェットヘッドの前記複数のノズルが配列されているノズル面側を相対的に通過することで印刷を実施するシングルパス方式であることを特徴とする、請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
- 前記インクジェット印刷装置が、前記インクジェットヘッドと前記被印刷物とを前記第1の方向へ相対的に移動走査させることで前記第2の方向への所定の幅である基本単位分の印刷を実施する動作と、前記インクジェットヘッドと前記被印刷物とを前記第2の方向へ前記基本単位分相対的に移動させる動作とを、各々繰り返すことで印刷を実施するマルチパス方式であることを特徴とする、請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
- 前記変換データ取得手段が、前記色濃度パターンの前記複数の画素の前記濃度データのうち正確に測定できなかった前記第2の方向端部の画素の濃度データに前記第2の方向端部近傍の画素の濃度データを適用する手段を含むことを特徴とする、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェット印刷装置。
- 前記変換データ取得手段が、前記色濃度パターンの前記複数の画素の前記濃度データのうち正確に測定できなかった前記第2の方向端部の画素の濃度データに前記撮像したテストパターンに印刷されている前記基本単位の隣接部分両端部の画素の濃度データを対応する前記第2の方向端部に対して適用する手段を含むことを特徴とする、請求項6に記載のインクジェット印刷装置。
- 前記撮像手段が前記テストパターンを前記第2の方向に複数に分割して撮像する手段を含み、前記変換データ取得手段が撮像した複数のテストパターン画像を分割する隣接部分同士で結合させる手段を含むことを特徴とする、請求項4から請求項8のいずれか一項に記載のインクジェット印刷装置。
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