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JP6895782B2 - 化粧料 - Google Patents

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JP6895782B2
JP6895782B2 JP2017061370A JP2017061370A JP6895782B2 JP 6895782 B2 JP6895782 B2 JP 6895782B2 JP 2017061370 A JP2017061370 A JP 2017061370A JP 2017061370 A JP2017061370 A JP 2017061370A JP 6895782 B2 JP6895782 B2 JP 6895782B2
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Description

本発明は、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を含有する化粧料に関する。
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩は水溶性のビタミンC誘導体であり、美白成分及び抗酸化成分として利用される。しかしながら、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を化粧水として利用しようとすると、経日的に溶解性が低下し沈殿が生じる傾向があるといった保存安定性の問題や、高濃度で配合すると使用時にべたつくことや、仕上がり時につっぱるといった使用時の問題がある。特にL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩の含有量が多い場合には、これらの問題が顕著になることから、6重量%を超える量のL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を含有する化粧水等は提供することが難しいという現状がある。
この点、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を安定に化粧水内で溶解させるために、非イオン性界面活性剤と電解質を含有させることが特許文献1で提案されており、またオキシ酸又は水溶性高分子を含有させることが特許文献2で提案されている。
特開昭63−243014号公報 特開平5−339123号公報
しかしながら、使用時のべたつきやつっぱりに関しては十分に問題が解決されておらず、また他の成分を配合する結果、時間が経つとL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩がより沈殿しやすくなるという問題も発生している。
以上のような背景を鑑み、本発明は、含有量の多いL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を配合した化粧料であって、安定性がよくかつ使用感に優れる化粧料を提供する。
本発明による化粧料は、
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、クエン酸カリウム、スクワラン、多価アルコール及び水を含有し、
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩の含有量が7重量%以上であってもよい。
本発明による化粧料において、
スクワランの含有量が0.05〜0.25重量%であってもよい。
本発明による化粧料において、
前記多価アルコールの含有量が10〜18重量%であってもよい。
本発明による化粧料において、
クエン酸カリウムの含有量が4.5〜6.5重量%であってもよい。
本発明によれば、7重量%以上のL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を含有させる場合でも、クエン酸カリウム、スクワラン及び多価アルコールも含有させることで、安定性がよくかつ使用感も優れたものにすることができる。
図1は、実施例1乃至5における主要な成分の量の一覧を示したものである。 図2は、実施例6及び7における主要な成分の量の一覧を示したものである。 図3は、実施例8乃至12における主要な成分の量の一覧を示したものである。 図4は、比較例1乃至5における主要な成分の量の一覧を示したものである。 図5は、実施例17乃至21における主要な成分の量の一覧を示したものである。 図6は、実施例22乃至24における主要な成分の量の一覧を示したものである。 図7は、比較例6乃至10における主要な成分の量の一覧を示したものである。
本実施の形態の化粧料は、皮膚に利用される皮膚外用品であってもよく、例えば、化粧水であってもよい。
本実施の形態の化粧料は、溶媒を含有してもよく、溶媒としては例えば水を用いることができる。
本実施の形態による化粧料は、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、クエン酸三カリウム等のクエン酸カリウム、スクワラン及び多価アルコールを含有してもよい。本実施の形態の化粧料は、本願出願時において知られている、一般的な化粧水に含まれる添加剤等の成分を含有してもよい。このような添加剤としては、増粘剤、界面活性剤、保存剤、pH調整剤、キレート剤、安定剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、分散剤、香料、酸化防止剤、植物抽出液、ビタミン類、アミノ酸等を挙げることができる。
前述したように、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を化粧水として利用しようとすると、経日的に溶解性が低下し沈殿が生じる傾向があるといった保存安定性の問題や、高濃度で配合すると使用時にべたつくことや、仕上がり時につっぱるといった使用時の問題がある。L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩の含有量が7重量%以上となる場合、特に8重量%以上となる場合には、これらの問題が顕著に現れてくる。他方、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を7重量%以上、特に8重量%以上で含有させることで、美白効果及び抗酸化効果を更に高めることができる。なお、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩が10重量%以下であれば、後述する安定性等で問題が出にくいと考えられるので、一例として、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩の上限を10重量%としてもよい。
クエン酸三カリウム等のクエン酸塩を含有させることで、沈殿が生成することを抑制することができる(安定性を高めることができる)。この効果を鑑みると、含有されるクエン酸カリウムは4.0重量%以上であることが好ましく、4.5重量%以上であることがより好ましく、5.0重量%以上であることがさらにより好ましい。他方、クエン酸カリウムの含有量が多くなりすぎると、クリーミングが発生したり、べたつき・保湿感が悪化したりする。このため、この効果を鑑みると、含有されるクエン酸カリウムは8.0重量%以下であることが好ましく、7.0重量%以下であることがより好ましく、6.5重量%以下であることがさらにより好ましく、6.0重量%以下であることがより一層好ましい。
なお、後述する比較例6乃至10で示すように、クエン酸三カリウム等のクエン酸カリウムではなく、クエン酸三ナトリウムを用いた場合には沈殿が発生しやすい。このため、クエン酸塩でもクエン酸三カリウム等のクエン酸カリウムを用いることが有益である。
微量のスクワランを含有させることで軋みを抑えることができ、使用感、例えばべたつきを抑えつつ保湿感を高めることができる。このようにべたつきを抑えつつ保湿感を高めるためには、スクワランの含有量は0.05重量%以上、より好ましくは0.75重量%以上とすることが有益である。
スクワランの含有量が多いとクリーミングが生成したりし、スクワランの量が多すぎると沈殿物も生成されやすくなる。特にクエン酸カリウムの含有量が7重量%以上の場合には、スクワランの量が多いとこれらの問題が顕在化しやすい。このため、クリーミングや沈殿等の安定性を高めるという観点からは、スクワランの含有量は、2.5重量%以下であることが好ましく、2.0重量%以下であることがより好ましく、0.15重量%以下であることがさらにより好ましい。
多価アルコールを含有させることでクリーミングの生成を抑制することができる。クリーミングの生成を抑制するためには、多価アルコールの含有量が10重量%以上であることが好ましく、12重量%以上であることがより好ましい。他方、多価アルコールの量が多くなりすぎると沈殿物が発生することがあることから、この観点からすると、多価アルコールの含有量は20重量%以下であることが好ましく、18重量%以下であることがさらに好ましく、16重量%以下であることがさらにより好ましい。
多価アルコールとしては、2価アルコール、3価アルコール、糖類等が挙げられる。糖類には単糖類、二糖類及び糖アルコールが含まれる。2価又は3価アルコールの具体例としては、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、濃グリセリン、1,2−ペンタジオール、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール等を挙げることができる。
多価アルコールとしてジプロピレングリコールを用いた場合には、効率よくクリーミングを抑えつつ、べたつき及び保湿感といった使用感を高めることができる点で有益である。他方、このジプロピレングリコールを用いた場合は、1,3−ブチレングリコール、濃グリセリン、1,2−ペンタジオールといった他の多価アルコールを用いた場合と比較して、沈殿物が生成されやすいという点で問題になることがある。しかしながら、この沈殿物の生成に関しては、クエン酸カリウム、特にクエン酸カリウムを4.5重量%以上、より好ましくは5.0重量%以上含有させることで改善することができる。
上記では、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、クエン酸カリウム、スクワラン及び多価アルコールの各々に関して、その量を示しつつ、期待される効果を記載したが、あくまでもその傾向を示しただけであり、各々の効果を分断して解釈することはできない。つまり、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、クエン酸カリウム、スクワラン及び多価アルコールの各々は相互に影響し合っており、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を化粧水に含有させるには、クエン酸カリウム、スクワラン及び多価アルコールを含有させることが重要であるが、各々の含有量はより重要な要素となる。
例えば、多価アルコールの含有量を増加させていくとクリーミングが発生しにくくなるが、他方で沈殿物が生成しやすくなる。しかしながら、クエン酸三カリウムといったクエン酸塩を含有させることでクリーミングが発生しにくくなる効果を持続させながら、沈殿物が生成することを抑制できる。他方、クエン酸三カリウムといったクエン酸塩を一定量以上含有させるとクリーミングが発生しやすくなってしまうという問題が再び発生してしまう。
また、ある条件下では、クエン酸三カリウムといったクエン酸塩の含有量を増加させることで沈殿物が生成することを抑制できるものの、その含有量が一定以上となるとクリーミングが発生しやすくなってしまい、使用感も悪化してしまうことがある。
また、ある条件下では、スクワランの含有量を減少させることでクリーミングの発生を抑制することができるが、スクワランの含有量を一定値以下にしてしまうとべたつきや保湿感等の使用感が悪化してしまうという問題が発生してしまう。
このように、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、クエン酸カリウム、スクワラン及び多価アルコールの各々は相互に影響し合っており、特に7重量%以上の高濃度のL−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を化粧水に含有させるには、クエン酸カリウム、スクワラン及び多価アルコールの各々の含有量は非常に重要な要素となる。
[実施例]
次に、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
以下の重量比(質量比)になるようにして化粧料(化粧水)を生成した。L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩としては昭和電工株式会社製のアスコルビン酸PMを利用し、クエン酸三カリウムとしては扶桑化学工業株式会社製の精製クエン酸三カリウムを利用し、スクワランとしてはマルハニチロ株式会社製のスクワランを利用し、ジプロピレングリコールとしては株式会社ADEKA製のDPG‐RFを利用し、パラオキシ安息香酸メチルとしては上野製薬株式会社製のメッキンス‐Mを利用し、エデト酸三ナトリウムとしてはナガセケムテックス株式会社製のEDTA 3Na2H2Oを利用し、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては花王株式会社製のエマノーン CH−60(K)を利用し、卵黄リゾホスファチジルコリンとしてはキユーピー株式会社製の卵黄リゾレシチンLPC−1を利用し、グリチルリチン酸ジカリウムとしては丸善製薬株式会社製の外原規グリチルリチン酸ジカリウムを利用し、モノオレイン酸ポリグリセリルとしては日本サーファクタント工業株式会社製のNIKKOL Decaglyn 1−OVを利用し、濃グリセリンとしては阪本薬品工業株式会社製の化粧品用濃グリセリンを利用した。なお、実際には総量100gの化粧料(化粧水)を生成し、後述するクリーミング及び沈殿に関する安定性の試験と、べたつき及び保湿感に関する使用感の試験を行った。
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 8.0(重量%)
クエン酸三カリウム 6.0(重量%)
スクワラン 0.10(重量%)
ジプロピレングリコール 14(重量%)
パラオキシ安息香酸メチル 0.20(重量%)
エデト酸三ナトリウム 0.10(重量%)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.50(重量%)
卵黄リゾホスファチジルコリン 0.10(重量%)
グリチルリチン酸ジカリウム 適量
モノオレイン酸ポリグリセリル 適量
濃グリセリン 適量
水(精製水) 残量
合計 100(重量%)
(実施例2)
実施例2として実施例1における成分のうちクエン酸三カリウムの含有量を5.0重量%とした以外は実施例1と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例3)
実施例3として実施例1における成分のうちクエン酸三カリウムを4.0重量%にとした以外は実施例1と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例4)
実施例4として実施例1における成分のうちクエン酸三カリウムを7.0重量%とした以外は実施例1と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例5)
実施例5として実施例1における成分のうちクエン酸三カリウムを8.0重量%とした以外は実施例1と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
実施例1乃至5の試験結果は以下の表1に示すとおりである。本実施例において、安定性(クリーミング・沈殿)に関して「−」は、クリーミング又は沈殿が観測されなかったことを意味し、「±」はクリーミング又は沈殿が観測されたことを意味し、「+」は著しいクリーミング又は著しい沈殿が観測されたことを意味する。また、本実施例において、使用感(べたつき・保湿感)に関して、「◎」は非常に良好であることを意味し、「○」は良好であることを意味し、「△」はやや不良であることを意味し、「×」は非常に不良であることを意味している。
Figure 0006895782
実施例1及び2における結果が、安定性及び使用感のいずれでも優れており、実施例3のようにクエン酸三カリウムの量を減らすと沈殿が生じやすくなり、実施例4及び5のようにクエン酸三カリウムの量を増やすと使用感が悪化したり、クリーミングが発生したりした。
(実施例6)
以下の重量比(質量比)になるようにして化粧料(化粧水)を生成した。
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 8.0(重量%)
クエン酸三カリウム 4.0(重量%)
スクワラン 0.20(重量%)
ジプロピレングリコール 10(重量%)
パラオキシ安息香酸メチル 0.20(重量%)
エデト酸三ナトリウム 0.10(重量%)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.50(重量%)
卵黄リゾホスファチジルコリン 0.10(重量%)
グリチルリチン酸ジカリウム 適量
モノオレイン酸ポリグリセリル 適量
濃グリセリン 適量
水(精製水) 残量
合計 100(重量%)
(実施例7)
実施例7として実施例6における成分のうちジプロピレングリコールを6.0重量%とした以外は実施例1と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
実施例6及び7の試験結果は以下の表2に示すとおりであり、実施例1及び2と比較してジプロピレングリコールの量を減らすと、クリーミングが発生したり沈殿が生じたりし、安定性が悪化した。
Figure 0006895782
(実施例8)
以下の重量比(質量比)になるようにして材料を混ぜ合わせて化粧料(化粧水)を生成した。
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 8.0(重量%)
クエン酸三カリウム 5.0(重量%)
スクワラン 0.20(重量%)
ジプロピレングリコール 14(重量%)
パラオキシ安息香酸メチル 0.20(重量%)
エデト酸三ナトリウム 0.10(重量%)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.50(重量%)
卵黄リゾホスファチジルコリン 0.10(重量%)
グリチルリチン酸ジカリウム 適量
モノオレイン酸ポリグリセリル 適量
濃グリセリン 適量
水(精製水) 残量
合計 100(重量%)
(実施例9)
実施例9として実施例8における成分のうちクエン酸三カリウムを6.0重量%にした以外は実施例8と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例10)
実施例10として実施例8における成分のうちクエン酸三カリウムを7.0重量%にした以外は実施例8と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例11)
実施例11として実施例8における成分のうちクエン酸三カリウムを8.0重量%にした以外は実施例8と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
実施例8乃至11の試験結果は以下の表3に示すとおりであり、スクワランの量を0.20重量%まで増やすと実施例1、2、4及び5の結果と比較してクリーミングが多く発生してしまった。
Figure 0006895782
(実施例12)
以下の重量比(質量比)になるようにして材料を混ぜ合わせて化粧料(化粧水)を生成した。
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 8.0(重量%)
クエン酸三カリウム 4.0(重量%)
スクワラン 0.20(重量%)
ジプロピレングリコール 14(重量%)
パラオキシ安息香酸メチル 0.20(重量%)
エデト酸三ナトリウム 0.10(重量%)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.50(重量%)
卵黄リゾホスファチジルコリン 0.10(重量%)
グリチルリチン酸ジカリウム 適量
モノオレイン酸ポリグリセリル 適量
濃グリセリン 適量
水(精製水) 残量
合計 100(重量%)
(実施例13)
実施例13として実施例12における成分のうちジプロピレングリコールの代わりに1,3−ブチレングリコール(14重量%)を用いた以外は実施例12と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例14)
実施例14として実施例12における成分のうちジプロピレングリコールの代わりに濃グリセリン(14重量%)を用いた以外は実施例12と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例15)
実施例15として実施例12における成分のうちジプロピレングリコールの代わりに1,2−ペンタンジオール(14重量%)を用いた以外は実施例12と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例16)
実施例16として実施例12における成分のうちジプロピレングリコールの代わりに1,3−プロパンジオール(14重量%)を用いた以外は実施例12と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
実施例12乃至16の試験結果は以下の表4に示すとおりになり、使用感について着目するとジプロピレングリコールを用いることが好ましいことが分かった。なお、ジプロピレングリコールを利用した際には沈殿が生じてしまっているが、例えば実施例1及び2で示されるような適量の配合を行うことで、沈殿に関する問題を解決することができる。
Figure 0006895782
(比較例1)
スクワランを含有させない以外は実施例1と同じ材料を混ぜ合わせて化粧料(化粧水)を生成した。
(比較例2)
比較例2として比較例1における成分のうちクエン酸三カリウムを5.0重量%にした以外は比較例1と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(比較例3)
比較例3として比較例1における成分のうちクエン酸三カリウムを4.0重量%にした以外は比較例1と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(比較例4)
比較例4として比較例1における成分のうちクエン酸三カリウムを7.0重量%にした以外は比較例1と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(比較例5)
比較例5として比較例1における成分のうちクエン酸三カリウムを8.0重量%にした以外は比較例1と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
比較例1乃至5の試験結果は以下の表5に示すとおりである。実施例1乃至5の結果と比較すると、スクワランを含有しない場合にはべたつき・保湿感といった使用感で劣ることを確認できた。
Figure 0006895782
(実施例17)
以下の重量比(質量比)になるようにして材料を混ぜ合わせて化粧料(化粧水)を生成した。
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 8.0(重量%)
クエン酸三カリウム 6.0(重量%)
スクワラン 0.10(重量%)
ジプロピレングリコール 6.0(重量%)
パラオキシ安息香酸メチル 0.20(重量%)
エデト酸三ナトリウム 0.10(重量%)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.50(重量%)
卵黄リゾホスファチジルコリン 0.10(重量%)
グリチルリチン酸ジカリウム 適量
モノオレイン酸ポリグリセリル 適量
濃グリセリン 適量
水(精製水) 残量
合計 100(重量%)
(実施例18)
実施例18として実施例17における成分のうちジプロピレングリコールを10重量%にした以外は実施例17と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例19)
実施例19として実施例17における成分のうちジプロピレングリコールを18重量%にした以外は実施例17と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例20)
実施例20として実施例17における成分のうちジプロピレングリコールを20重量%にした以外は実施例17と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例21)
実施例21として実施例17における成分のうちジプロピレングリコールを25重量%にした以外は実施例17と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
実施例17乃至21の試験結果は以下の表6に示すとおりになり、ジプロピレングリコールの量が少なくなるとべたつき・保湿感が悪くなり、ジプロピレングリコールの量が多くなりすぎると沈殿が発生することを確認できた。
Figure 0006895782
(実施例22)
以下の重量比(質量比)になるようにして材料を混ぜ合わせて化粧料(化粧水)を生成した。
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 8.0(重量%)
クエン酸三カリウム 6.0(重量%)
スクワラン 0.15(重量%)
ジプロピレングリコール 14(重量%)
パラオキシ安息香酸メチル 0.20(重量%)
エデト酸三ナトリウム 0.10(重量%)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.50(重量%)
卵黄リゾホスファチジルコリン 0.10(重量%)
グリチルリチン酸ジカリウム 適量
モノオレイン酸ポリグリセリル 適量
濃グリセリン 適量
水(精製水) 残量
合計 100(重量%)
(実施例23)
実施例23として実施例22における成分のうちクエン酸三カリウムを5.0重量%にした以外は実施例22と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(実施例24)
実施例24として実施例22における成分のうちクワランを0.05重量%にした以外は実施例22と同じ材料からなる化粧料(化粧水)を生成した。
実施例22乃至24の試験結果は以下の表7に示すとおりになる。スクワランの量を多めにするとクリーミングが発生しやすいことを確認できた。他方、スクワランの量を少なくするとべたつき・保湿感が悪くなることを確認できた。
Figure 0006895782
(比較例6)
以下の重量比(質量比)になるようにして化粧料(化粧水)を生成した。実施例25では、クエン酸三カリウムの代わりにクエン酸三ナトリウムを用いたものであるが、クエン酸三ナトリウムとしては昭和化工株式会社製のクエン酸三ナトリウム(結晶)50Mを利用した。なお、実際には総量100gの化粧料(化粧水)を生成して、クリーミング及び沈殿に関する安定性の試験と、べたつき及び保湿感に関する使用感の試験を行った。
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 8.0(重量%)
クエン酸三ナトリウム 6.0(重量%)
スクワラン 0.10(重量%)
ジプロピレングリコール 14(重量%)
パラオキシ安息香酸メチル 0.20(重量%)
エデト酸三ナトリウム 0.10(重量%)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.50(重量%)
卵黄リゾホスファチジルコリン 0.10(重量%)
グリチルリチン酸ジカリウム 適量
モノオレイン酸ポリグリセリル 適量
濃グリセリン 適量
水(精製水) 残量
合計 100(重量%)
(比較例7)
比較例7として比較例6における成分のうちクエン酸三ナトリウムの含有量を5.0重量%とした以外は比較例6と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(比較例8)
比較例8として比較例6における成分のうちクエン酸三ナトリウムの含有量を4.0重量%とした以外は比較例6と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(比較例9)
比較例9として比較例6における成分のうちクエン酸三ナトリウムの含有量を7.0重量%とした以外は比較例6と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
(比較例10)
比較例10として比較例6における成分のうちクエン酸三ナトリウムの含有量を8.0重量%とした以外は比較例6と同じ成分からなる化粧料(化粧水)を生成した。
実施例6乃至10の試験結果は以下の表8に示すとおりであり、クエン酸三カリウムにおける実施例1乃至5と比較すると、沈殿が生じやすく、クリーミングも発生しやすいことを確認できた。
Figure 0006895782
また、実施例1における成分のうちクエン酸三カリウムを含有しないものを準備して試験を行ったところ、沈殿が見られ、使用感も劣るものであった。
上述した実施の形態及び実施例の記載は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎない。また、出願当初の特許請求の範囲の記載は本件特許明細書の範囲内で適宜変更することもでき、その範囲を拡張及び変更することもできる。

Claims (4)

  1. L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、クエン酸カリウム、スクワラン、多価アルコール及び水を含有し、
    L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩の含有量が7重量%以上であり、
    スクワランの含有量が2.5重量%以下であり、
    クエン酸カリウムの含有量が4.5〜7.0重量%であり、
    多価アルコールの含有量が18重量%以下であることを特徴とする液状の化粧料。
  2. スクワランの含有量が0.05〜0.25重量%であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記多価アルコールの含有量が10重量%以上であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の化粧料。
  4. クエン酸カリウムの含有量が6.5重量%以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧料。
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