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JP6891573B2 - 引戸障子用ブレーキ装置 - Google Patents

引戸障子用ブレーキ装置 Download PDF

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JP6891573B2
JP6891573B2 JP2017054467A JP2017054467A JP6891573B2 JP 6891573 B2 JP6891573 B2 JP 6891573B2 JP 2017054467 A JP2017054467 A JP 2017054467A JP 2017054467 A JP2017054467 A JP 2017054467A JP 6891573 B2 JP6891573 B2 JP 6891573B2
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Description

本発明は、引戸障子を閉め切る際及び開け切る際の少なくともどちらかに作用する、前記引戸障子を制動するブレーキ装置に関する。
近年、引違い、片引き又は両引き(引分け)の引き形式のサッシ窓又は引戸において、気密性が向上しているとともに、複層ガラス入りの引戸障子等の普及により引戸障子自体の重量が増大している。例えば、引戸障子1枚の重量が100kgを超えるものもある。
このような重量の大きい引戸障子を閉める際には、慣性力が大きいことから手などを挟まないようにするための十分な配慮が必要であり、安全性を高めるために、引戸障子を制動するブレーキ装置を備えるのが望ましい。
また、引戸障子の重量がそれ程大きくない場合であっても、引戸障子を閉め切る際又は開け切る際の操作力が大きいと、引戸障子が枠体の縦枠に当たって騒音が発生したり、障子が前記縦枠から跳ね返ってしまうので、このような不具合を解消するためにも、引戸障子を制動するブレーキ装置は有効である。
このような引戸障子を閉める際に制動するブレーキ装置として、摺動摩擦力で引戸障子を制動する構成のもの(例えば、特許文献1〜3参照)、及びダンパーの減衰力で引戸障子を制動する構成のもの(例えば、特許文献4参照)がある。
特許文献1の引戸障子用ブレーキ装置は、摩擦面となるほぼ平行な2面を具備する制動部材と、前記制動部材との間で摺動摩擦力を発生させる摺動部材を具備する当接部材とを備える。
特許文献2の引戸障子用ブレーキ装置は、対向する一対のブレーキ板と、前記ブレーキ板間に挿入することにより前記ブレーキ板との間で摺動摩擦力を発生させるブレーキ片とを備える。
特許文献3の引戸障子用ブレーキ装置は、ラック部材のラックと、ブレーキ本体の、ラックに噛合するピニオンと同軸のブレーキ軸、並びに前記ブレーキ軸との間で摺動摩擦力を発生させる摩擦部材及び押圧部材とを備える。
特許文献4の引戸障子用ブレーキ装置は、固定側の緩衝装置内に、ラックと、ラックに噛合するピニオンと同軸の、減衰力を発生させるロータリーダンパーを備えるとともに、コイルスプリングの付勢力により引戸障子を閉止する機構を備える。
特許平9−317318号公報 特開平11−44148号公報 特開2005−232820号公報 特開2005−201344号公報
従来の引戸障子用ブレーキ装置において、摺動摩擦力で引戸障子を制動する前記構成では、接触面の状態等により制動力の大きさが不確実であり、それにより制動力が不十分になる場合があるとともに、制動力の調整は非常に困難である。
その上、摺動摩擦力を発生させる必要から、枠体側に取り付ける部材(特許文献1の制動部材2、特許文献2のブレーキ片5、特許文献3のブレーキ本体21)の引戸障子を開閉する方向の長さが長いので、枠体側に取り付ける部材の取付位置を変更する自由度が小さい。
従来の引戸障子用ブレーキ装置において、ダンパーの減衰力で引戸障子を制動する前記構成では、ラックに噛合するピニオンと同軸のロータリーダンパーを用いているので、特に引戸障子の重量が大きくて惰走する勢いが強い場合に、ロータリーダンパーのトルク容量を超えてしまってロータリーダンパーが破損するおそれがある。
その上、ロータリーダンパーの減衰力を大きくしようとすると直径が大きくなるので、引戸障子用ブレーキ装置を取り付ける引戸障子の幅(厚み)から制約を受ける場合がある。
その上さらに、引戸障子を閉止する機構を備える構成上、枠体側に取り付ける部材(緩衝装置21)の引戸障子を開閉する方向の長さが長いので、枠体側に取り付ける部材の取付位置を変更する自由度が小さい。
その上、特許文献4のように引戸障子を閉止する機構を備えることにより、引戸装置の閉止が確実になる反面、引戸障子を開ける際にもコイルスプリングにより引戸障子を閉じる方向に力が作用することから、引戸障子の開け始めに、より大きい操作力が必要になるので、引戸障子の操作性が悪化する。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、安定かつ確実に引戸障子を制動でき、枠体側に取り付ける部材の取付位置を変更する自由度が大きく、引戸障子側に取り付ける部材をスリムにしやすく、引戸障子を制動しない方向へ引戸障子を操作する際における操作性を向上できる、引戸障子用ブレーキ装置を提供する点にある。
本発明に係る引戸障子用ブレーキ装置は、前記課題解決のために、引戸障子を閉め切る際及び開け切る際の少なくともどちらかに作用する、前記引戸障子を制動するブレーキ装置であって、
前記引戸障子の上面に取り付けた制動体と、
前記引戸障子の上部が係合する、開口部上側の枠体に取り付けた、前記制動体が当接する当接体と、
からなり、
前記制動体は、
前記引戸障子に取り付ける基体と、
前記基体内に収容される、第1リンク及び第2リンクからなるリンク連結体、並びに、緩衝体と、
を備え、
前記リンク連結体は、
前記第1リンクの一端部及び前記第2リンクの一端部が前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能に連結され、前記一端部が上方へ突出した突部となる、前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向から見て山型の形態を成し、
前記第1リンクの他端部が、前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能なように、前記基体により支持されるとともに、
前記第2リンクの他端部が、前記引戸障子の開閉方向にスライド可能なように、前記基体により支持されたものであり、
前記当接体は、
前記引戸障子を制動する方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接し離間する間に、前記突部を押し下げるとともに、
前記引戸障子を制動しない方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接し離間する間に、前記突部を押し下げないように移動し、
前記緩衝体は、
前記リンク連結体の前記突部が前記当接体により押し下げられた際における、前記第2リンクの他端部のスライド動作を緩衝する(請求項1)。
このような構成によれば、引戸障子を制動する方向では、制動体のリンク連結体の突部を当接体が押し下げることによりスライドする第2リンクの他端部の動作を、制動体の緩衝体が緩衝するので、摺動摩擦力で引戸障子を制動する構成と比較して、引戸障子を安定かつ確実に制動できる
その上、枠体側に取り付ける当接体は、制動体のリンク連結体の突部を押し下げる機能を備えればよいことから、引戸障子を開閉する方向の長さが短いので、取付位置を変更する自由度が大きい。よって、引戸障子を制動する位置を容易に変更できるとともに、引戸障子を閉め切る際及び開け切る際の両方で引戸障子を制動可能にするため、又は制動力を高めるために、複数の当接体を配置することも容易である。
その上さらに、制動体のリンク連結体の突部を当接体が押し下げることによりスライドする第2リンクの他端部の動作を、制動体の緩衝体が緩衝する構成であることから、緩衝体をスリムな形態にしやすいので、所要の性能を確保する際に、引戸障子の幅(厚み)から制動体が大きさの制約を受けにくい。
その上、引戸障子を制動しない方向では、制動体のリンク連結体の突部を押し下げないように当接体が移動することから、引戸障子を制動しない方向へ引戸障子を操作する際に、操作方向と反対の方向へコイルスプリング等の復元力が作用するものと比較して、操作力を低減できるので、引戸障子の操作性を向上できる。
ここで、前記緩衝体は、
ピストンロッドが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパーであり、前記ピストンロッドを前記伸びた状態に復帰させる復帰ばねを備えるのが好ましい実施態様である(請求項2)。
このような構成によれば、緩衝体が、ピストンロッドが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパーであることから、構造が簡単であるので信頼性が高くなるとともに、緩衝体の形態がよりスリムになる。
その上、復帰ばねによりリニアダンパーのピストンロッドを伸びた状態に復帰させるので、リンク連結体の突部が当接体により押し下げられた後、前記突部が当接体により押し下げられていない状態になると、リンク連結体が元の形態に確実に復帰する。
また、前記第1リンクの他端部が揺動する前記水平方向軸の位置を、前記基体に対して前記引戸障子の開閉方向に移動させることにより、前記リンク連結体の前記突部の高さを調整する調整手段を備えるのが一層好ましい実施態様である(請求項3)。
このような構成によれば、調整手段で第1リンクの他端部が揺動する水平方向軸の位置を開閉方向に移動させてリンク連結体の突部の高さを変えることにより、第2リンクの他端部がスライドするストロークが変わる。よって、緩衝体により緩衝される第2リンクの他端部のスライド動作のストロークが変わるので、ブレーキ装置の制動力を容易に調整できる。
本発明に係る引戸障子用ブレーキ装置は、前記課題解決のために、引戸障子を閉め切る際及び開け切る際の少なくともどちらかに作用する、前記引戸障子を制動するブレーキ装置であって、
前記引戸障子の上面に取り付けた制動体と、
前記引戸障子の上部が係合する、開口部上側の枠体に取り付けた、前記制動体が当接する当接体と、
からなり、
前記制動体は、
前記引戸障子に取り付ける基体と、
前記基体内に収容される、第1ブレーキ手段、及び第2ブレーキ手段と、
を備え、
前記第1ブレーキ手段は、
前記基体内を前記引戸障子の開閉方向にスライド可能なユニット枠と、
前記ユニット枠内に収容される、第1リンク及び第2リンクからなるリンク連結体、並びに、第1緩衝体と、
を備え、
前記リンク連結体は、
前記第1リンクの一端部及び前記第2リンクの一端部が前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能に連結され、前記一端部が上方へ突出した突部となる、前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向から見て山型の形態を成し、
前記第1リンクの他端部が、前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能なように、前記ユニット枠により支持されるとともに、
前記第2リンクの他端部が、前記引戸障子の開閉方向にスライド可能なように、前記ユニット枠により支持されたものであり、
前記第2ブレーキ手段は、
前記ユニット枠のスライド動作を緩衝する第2緩衝体を備え、
前記当接体は、
前記引戸障子を制動する方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接すると、前記第2緩衝体が動作した後に、前記リンク連結体の前記突部が離間する間に、前記突部を押し下げるとともに、
前記引戸障子を制動しない方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接し離間する間に、前記突部を押し下げないように移動し、
前記第1緩衝体は、
前記第2緩衝体が動作した後に、前記リンク連結体の前記突部が前記当接体により押し下げられた際における、前記第2リンクの他端部のスライド動作を緩衝する(請求項4)。
このような構成によれば、前記請求項1に係る発明と同様の作用効果を奏する。
その上、引戸障子を制動する方向では、当接体に第1ブレーキ手段のリンク連結体の突部が当接した後、引戸障子が移動すると、先ず第2ブレーキ手段の第2緩衝体が動作して引戸障子を制動する。このように第2ブレーキ手段が動作した後、引戸障子の移動に伴い、第1ブレーキ手段のリンク連結体の突部が当接体により押し下げられ、第2リンクの他端部のスライド動作を緩衝するように第1緩衝体が動作して引戸障子を制動する。
よって、このような2段階の制動を行うことから制動力が大きいので、特に引戸障子の重量が大きくて制動力を大きくしたい用途に対して好適に使用できる。
ここで、前記第1緩衝体及び前記第2緩衝体は、
ピストンロッドが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパーであり、前記ピストンロッドを前記伸びた状態に復帰させる復帰ばねを備えるのが好ましい実施態様である(請求項5)。
このような構成によれば、第1緩衝体及び第2緩衝体が、ピストンロッドが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパーであるであることから、緩衝体がより簡単な構造になるので信頼性が高くなるとともに、緩衝体の形態がよりスリムになる。
その上、復帰ばねによりリニアダンパーのピストンロッドを伸びた状態に復帰させるので、リンク連結体の突部が当接体により押し下げられた後、前記突部が当接体により押し下げられていない状態になると、第1ブレーキ手段のリンク連結体が元の形態に確実に復帰するとともに、第1ブレーキ手段のユニット枠がスライドして基体内の元の位置に確実に復帰する。
また、前記第1リンクの他端部が揺動する前記水平方向軸の位置を、前記ユニット枠に対して前記引戸障子の開閉方向に移動させることにより、前記リンク連結体の前記突部の高さを調整する調整手段を備えるのが一層好ましい実施態様である(請求項6)。
このような構成によれば、調整手段で第1リンクの他端部が揺動する水平方向軸の位置を開閉方向に移動させてリンク連結体の突部の高さを変えることにより、第2リンクの他端部がスライドするストロークが変わる。よって、第1緩衝体により緩衝される第2リンクの他端部のスライド動作のストロークが変わるので、第1ブレーキ手段の制動力を容易に調整できる。
さらに、前記当接体は、
前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動し、先端に前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに回転可能なローラーを備えた垂下片と、
前記引戸障子を制動する方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接し離間する間に、前記垂下片を当止して前記垂下片の揺動を阻止する当止体と、
を備えるのがより一層好ましい実施態様である(請求項7)。
このような構成によれば、引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能な垂下片が当接体の主要な構成部品であり、引戸障子を制動する方向では前記垂下片の揺動を当止片により阻止する簡単な構造である。このような簡単な構造で、引戸障子を制動する方向ではリンク連結体の突部を押し下げ、引戸障子を制動しない方向では前記突部を押し下げないように移動する当接体を構成できるので、当接体の動作の信頼性が高くなるとともに、製造コストを低減できる。
その上、垂下片の先端にローラーを備えていることから、引戸障子を制動する方向で、前記当接体がリンク連結体の突部を押し下げる際に、前記ローラーが回転しながら当該ローラーにより押圧して前記突部を押し下げるので、前記突部を押し下げる動作が円滑かつ確実になる。
以上の構成の引戸障子用ブレーキ装置によれば、主に以下に示すような効果を奏する。
(1)摺動摩擦力で引戸障子を制動する構成と比較して、引戸障子を安定かつ確実に制動できる
(2)当接体の取付位置を変更する自由度が大きいので、当接体により引戸障子を制動する位置を容易に変更できるとともに、引戸障子を閉め切る際及び開け切る際の両方で引戸障子を制動可能にするため、又は制動力を高めるために、複数の当接体を配置することも容易である。
(3)緩衝体をスリムな形態にしやすいので、所要の性能を確保する際に、引戸障子の幅(厚み)から制動体が大きさの制約を受けにくい。
(4)引戸障子を制動しない方向へ引戸障子を操作する際に、操作方向と反対の方向へコイルスプリング等の復元力が作用するものと比較して、操作力を低減できるので、引戸障子の操作性を向上できる。
本発明の実施の形態1に係る引戸障子用ブレーキ装置を示す斜視図である。 同じく縦断面正面図であり、引戸障子を閉止した状態を示している。 同じく縦断面正面図であり、引戸障子を閉じる際にブレーキ装置が動作する直前の状態を示している。 同じく縦断面正面図であり、引戸障子を閉じる際にブレーキ装置が動作している状態を示している。 制動体及び当接体の分解斜視図である。 引戸障子を戸先側から見た要部拡大縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係る引戸障子用ブレーキ装置の制動体を示す斜視図である。 動作説明用縦断面正面図であり、(a)は引戸障子を閉じる際にブレーキ装置が動作する直前の状態、(b)はブレーキ装置の第2緩衝体の動作が終了した状態、(c)はブレーキ装置の第1緩衝体が動作している状態を示している。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
なお、本明細書においては、引戸障子の閉方向(図中矢印J参照。)に向かって前後左右方向を定め、左方から見た図を正面図とする。
<実施の形態1>
(ブレーキ装置)
図1の斜視図、及び図2ないし図4の縦断面正面図に示すように、引戸障子Sは、枠体Aで仕切られた例えば出入口である開口部Eを開閉するものであり、本発明の実施の形態1に係る引戸障子Sを制動するブレーキ装置1は、引戸障子Sの上面に取り付けた制動体2と、引戸障子Sの上部が係合する、開口部E上側の枠体Aに取り付けた、制動体2が当接する当接体3からなる。
制動体2は、引戸障子Sの、例えば戸先側上面に取り付ける基体4と、基体4内に収容される、第1リンク11及び第2リンク12等からなるリンク連結体L、並びに、緩衝体Dとを備える。
当接体3は、引戸障子Sを制動する方向(本実施の形態では、引戸障子Sの閉方向J)では、リンク連結体Lの上方へ突出した突部Cが接近して当接し離間する間に、突部Cを押し下げる。また、当接体3は、引戸障子Sを制動しない方向(本実施の形態では、引戸障子Sの開方向I)では、突部Cが接近して当接し離間する間に、突部Cを押し下げないように移動する(図2の二点鎖線参照)。
このようなブレーキ装置1により、引戸障子Sが閉止した状態から、図2の矢印Iのように引戸障子Sを開ける際には、制動体2のリンク連結体Lの突部Cが当接体3に当接すると、当接体が図2の二点鎖線のように揺動する。それにより、引戸障子Sを閉止した状態から開ける際に、操作方向と反対の方向へコイルスプリング等の復元力が作用するものと比較して、操作力を低減できる。よって、引戸障子Sの操作性を向上できる。
また、引戸障子Sを開けた状態から、図3及び図4の矢印Jのように引戸障子Sを閉じる際には、リンク連結体Lの突部Cが当接体3に接近して当接し離間する間に、図4のように突部Cが押し下げられる。それにより緩衝体Dが動作するので、引戸障子Dが制動される。
(制動体)
図2の縦断面正面図に示すように、制動体2の基体4及びカバー体5は、取付ねじM,Mを、カバー体5の通孔5B,5B及び基体4の通孔4C,4Cに上方から挿通して、引戸障子Sの螺孔に螺合することにより、引戸障子Sの上面に固定される。
図2の縦断面正面図、及び図5の分解斜視図に示すように、第1リンク11の一端部F1の通孔11A、及び第2リンク12の一端部G1の通孔12A,12Aを合わせた状態で、支軸7を挿入することにより、第1リンク11の一端部F1及び第2リンク12の一端部G1は、引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向軸H1(支軸7)まわりに揺動可能に連結される。
第1リンク11の他端部F2の通孔11B、調整部材6の通孔6A,6A、及び基体4の長孔4A,4Aを合わせた状態で、支軸8を挿入することにより、第1リンク11の他端部F2は、引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向軸H2(支軸8)まわりに揺動可能なように基体4に支持される。
第2リンク12の他端部G2の通孔12B、及び基体4の長孔4B,4Bを合わせた状態で、支軸9を挿入することにより、第2リンク12の他端部G2は、水平方向軸H3(支軸9)まわりに回動しながら、引戸障子Sの開閉方向にスライド可能なように基体4に支持される。
以上のように第1リンク11及び第2リンク12等により構成されるリンク連結体Lは、第1リンク11の一端部F1、及び第2リンク12の一端部G1が上方へ突出した突部Cとなる、引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向から見て山型の形態を成し、突部Cは、カバー体5の上面開口5Aから上方へ突出する。
そして、第2リンク12の他端部G2には、緩衝体Dのピストンロッド20Aの先端が当接する。
緩衝体Dは、ピストンロッド20Aが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパー(例えば、流体の抵抗を利用して運動エネルギーを消散させるシリンダーダンパー)であり、ピストンロッド20Aを伸びた状態に復帰させる、図示しない復帰ばねを備える。このような復帰ばねは、シリンダーに内蔵してもよいし、シリンダーの外部に設けてもよい。
このような緩衝体Dにより、図4のようにリンク連結体Lの突部Cが当接体3により押し下げられた際における、ピストンロッド20Aの先端が当接する第2リンク12の他端部G2(引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向軸H3)のスライド動作が緩衝される。
(調整手段)
図2の縦断面正面図、及び図6の引戸障子を戸先側から見た要部拡大縦断面図に示すように、制動体2は、第1リンク11の他端部F2(図5参照)が揺動する水平方向軸H2の位置を、基体4に対して引戸障子Sの開閉方向I,Jに移動させることにより、リンク連結体Lの突部Cの高さを調整する調整手段Kを備える。調整手段Kの主要構成部品は、調整ねじ10及び調整部材6である。
調整ねじ10のねじ部はカバー体5の切欠5C内に位置し、調整ねじ10の頭部がカバー体5に係合して前後方向に位置決めされる。
調整ねじ10は、調整部材6の螺孔6Bに前方から螺合するので、調整ねじ10を回動することにより、調整部材6の通孔6A,6Aの前後方向(引戸障子Sの開閉方向I,J)の位置を変更できる。
よって、調整ねじ10を回動することにより、支軸8(図5参照)が基体4の長穴4Aに沿って前後方向へ移動するので、水平方向軸H2(支軸8)の前後方向の位置を変更できる。それにより、リンク連結体Lの高さCを調整できる
このような調整手段Kにより突部Cの高さ(水平方向軸H2と水平方向軸H3との距離)を調整することにより、当接体3により突部Cが押し下げられた際にスライドする第2リンク12の他端部G2(水平方向軸H3)がスライドするストロークを調整できる。よって、緩衝体Dにより緩衝される第2リンク12の他端部G2(水平方向軸H3)がスライドするストロークが変わることから、ブレーキ装置1の制動力を容易に調整できる。
(当接体)
図2の縦断面正面図に示すように、当接体3の取付板13は、取付ねじN,Nを取付孔13A,13Aに下方から挿通して、枠体Aの螺孔に螺合することにより、枠体(上枠)Aの下面に固定される。
図2ないし図4の縦断面正面図、及び図5の分解斜視図に示すように、当接体3は、引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向軸H4まわりに揺動し、先端に引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向軸H5まわりに回転可能なローラー15を備えた垂下片14と、引戸障子Sを制動する方向(本実施の形態では、引戸障子Sの閉方向J)では、図3及び図4のようにリンク連結体Lの突部Cが接近して当接し離間する間に、垂下片14を当止して垂下片14の揺動を阻止する当止体19とを備える。
垂下片14の通孔14A,14Aにカラー16Aを挿入し、カラー16Aを取付板13の軸孔13B,13Bに合わせた状態で、支軸17を軸孔13B,13B及びカラー16Aに挿入することにより、垂下片14は、取付板13により水平方向軸H4(支軸17)まわりに揺動可能に支持される。
ローラー15にカラー16Bを挿入し、カラー16Bを垂下片14の軸孔14B,14Bに合わせた状態で、支軸18を軸孔14B,14B及びカラー16Bに挿入することにより、ローラー15は、垂下片14の先端(下端)で、垂下片14により水平方向軸H5(支軸18)まわりに回動可能に支持される。
垂下片14は、引戸障子Sを開けた状態から、図3及び図4の矢印Jのように引戸障子Sを閉じる際には、矢印J方向に押されても当止体19により当止されるので揺動が阻止される。
また、垂下片14は、引戸障子Sを閉止した状態から,図2の矢印Iのように引戸障子Sを開ける際には、矢印I方向に押されると図2の二点鎖線のように水平方向軸H4(支軸17)まわりに揺動する。
以上の実施の形態1の引戸障子Sを制動するブレーキ装置1によれば、引戸障子Sを制動する方向では、制動体2のリンク連結体Lの突部Cを当接体3が押し下げることによりスライドする第2リンク12の他端部G2(引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向軸H3)の動作を、制動体2の緩衝体Dが緩衝するので、摺動摩擦力で引戸障子Sを制動する構成と比較して、引戸障子Sを安定かつ確実に制動できる
その上、枠体A側に取り付ける当接体3は、制動体2のリンク連結体Lの突部Cを押し下げる機能を備えればよいことから、引戸障子Sを開閉する方向の長さが短いので、取付位置を変更する自由度が大きい。よって、引戸障子Sを制動する位置を容易に変更できるとともに、引戸障子Sを閉め切る際及び開け切る際の両方で引戸障子を制動可能にするため、又は制動力を高めるために、複数の当接体3,3,…を配置することも容易である。
その上さらに、制動体2のリンク連結体Lの突部Cを当接体3が押し下げることによりスライドする第2リンク12の他端部G2の動作を、制動体2の緩衝体Dが緩衝する構成であることから、緩衝体Dをスリムな形態にしやすいので、所要の性能を確保する際に、引戸障子Sの幅(厚み)から制動体2が大きさの制約を受けにくい。
その上、緩衝体Dが、ピストンロッド20Aが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパーであることから、構造が簡単であるので信頼性が高くなるとともに、緩衝体Dの形態がよりスリムになる。
その上さらに、復帰ばねによりリニアダンパーのピストンロッド20Aを伸びた状態に復帰させるので、リンク連結体Lの突部Cが当接体3により押し下げられた後、突部Cが当接体3により押し下げられていない状態になると、リンク連結体Lが元の形態に確実に復帰する。
その上、引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向軸H4まわりに揺動可能な垂下片14が当接体3の主要な構成部品であり、引戸障子Sを制動する方向では垂下片14の揺動を当止片19により阻止する簡単な構造である。このような簡単な構造で、引戸障子Sを制動する方向ではリンク連結体Lの突部Cを押し下げ、引戸障子Sを制動しない方向では突部Cを押し下げないように移動する当接体3を構成できるので、当接体3の動作の信頼性が高くなるとともに、製造コストを低減できる。
その上さらに、垂下片14の先端にローラー15を備えていることから、引戸障子Sを制動する方向で、当接体3がリンク連結体Lの突部Cを押し下げる際に、ローラー15が回転しながらローラー15により押圧して突部Cを押し下げるので、突部Cを押し下げる動作が円滑かつ確実になる。
<実施の形態2>
(ブレーキ装置)
図7は本発明の実施の形態2に係る引戸障子用ブレーキ装置1の制動体2を示す斜視図であり、図8は制動体2の動作説明用縦断面正面図である。
図7及び図8において、実施の形態1の図1ないし図5と同一符号は、同一又は相当する部品又は部分を示している。
実施の形態2に係る引戸障子用ブレーキ装置1の制動体2は、引戸障子Sに取り付ける基体4と、基体4内に収容される、第1ブレーキ手段B1、及び第2ブレーキ手段B2とを備える。
第1ブレーキ手段B1は、実施の形態1の制動体2と同様の構成であり、基体4内を引戸障子Sの開閉方向にスライド可能なユニット枠21と、ユニット枠21内に収容される、第1リンク11及び第2リンク12等からなるリンク連結体L、並びに、第1緩衝体D1とを備える。
リンク連結体Lは、実施の形態1のリンク連結体Lと同様のものであり、実施の形態1のように基体4内ではなく、ユニット枠21内に備えている。
第1ブレーキ手段B1の制動力を調整する場合、水平方向軸H2の位置を、ユニット枠21に対して引戸障子Sの開閉方向に移動させることにより、リンク連結体Lの突部Cの高さを調整する、実施の形態1の調整手段Kと同様の構成を採用できる。
第2ブレーキ手段は、基体4と一体化されたケース22内に収容された第2緩衝体D2を備え、第2緩衝体D2は、基体4に対するユニット枠21のスライド動作を緩衝する。
第1緩衝体D1及び第2緩衝体D2は、ピストンロッド20A,20Bが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパーであり、ピストンロッド20A,20Bを伸びた状態に復帰させる、図示しない復帰ばねを備える。
また、第1緩衝体D1の減衰力よりも第2緩衝体D2の減衰力を小さく設定している。
第2緩衝体D2はストロークを長く減衰力を小さく設定するので、第2緩衝体D2を、リニアダンパーではなく、ロータリータンバーとラックを組み合わせたものとしてもよい。
(第1ブレーキ手段及び第2ブレーキ手段の動作)
引戸障子Sが閉方向Jへ移動し、図8(a)に示すリンク連結体Lの突部Cが当接体3に当接した状態から、引戸障子Sがさらに閉方向Jへ移動すると、図8(b)に示すように、先ずピストンロッド20Bが縮んで第2緩衝体D2が動作する。
そして、第2緩衝体D2が動作した後に、当接体3から突部Cが離間するまでの間に、図8(c)に示すように突部Cが当接体3により押し下げられるので、ピストンロッド20Aが縮んで第1緩衝体D1が動作する。
以上の実施の形態2の引戸障子Sを制動するブレーキ装置1によれば、実施の形態1の引戸障子Sを制動するブレーキ装置1と同様の作用効果を奏する。
その上、引戸障子Sを制動する方向では、当接体3に第1ブレーキ手段B1のリンク連結体Lの突部Cが当接した後、引戸障子Sが移動すると、先ず第2ブレーキ手段B2の第2緩衝体D2が動作して引戸障子Sを制動する。このように第2ブレーキ手段B2が動作した後、引戸障子Sの移動に伴い、第1ブレーキ手段B1のリンク連結体Lの突部Cが当接体3により押し下げられ、第2リンク12の他端部G2(引戸障子Sの開閉方向に直交する水平方向軸H3)のスライド動作を緩衝するように第1緩衝体D1が動作して引戸障子Sを制動する。
よって、このような2段階の制動を行うことから制動力が大きいので、特に引戸障子Sの重量が大きくて制動力を大きくしたい用途に対して好適に使用できる。
以上のような実施の形態1及び2の引戸障子Sを制動するブレーキ装置1は、引戸障子Sを閉め切る際及び開け切る際の少なくともどちらかに作用するように使用できる。
A 枠体 B1 第1ブレーキ手段
B2 第2ブレーキ手段 C 突部
D 緩衝体 D1 第1緩衝体
D2 第2緩衝体 E 開口部
F1 一端部 F2 他端部
G1 一端部 G2 他端部
H1,H2,H3,H4 水平方向軸 I 引戸障子の開方向
J 引戸障子の閉方向 K 調整手段
L リンク連結体 M,N 取付ねじ
S 引戸障子
1 ブレーキ装置 2 制動体
3 当接体 4 基体
4A,4B 長孔 4C 取付孔
5 カバー体 5A 上面開口
5B 通孔 5C 切欠
6 調整部材 6A 通孔
6B 螺孔 7,8,9 支軸
10 調整ねじ 11 第1リンク
11A,11B 通孔 12 第2リンク
12A,12B 通孔 13 取付板
13A 取付孔 13B 軸孔
14 垂下片 14A 通孔
14B 軸孔 15 ローラー
16A,16B カラー 17,18 支軸
19 当止体 20A,20B ピストンロッド
21 ユニット枠 22 ケース

Claims (7)

  1. 引戸障子を閉め切る際及び開け切る際の少なくともどちらかに作用する、前記引戸障子を制動するブレーキ装置であって、
    前記引戸障子の上面に取り付けた制動体と、
    前記引戸障子の上部が係合する、開口部上側の枠体に取り付けた、前記制動体が当接する当接体と、
    からなり、
    前記制動体は、
    前記引戸障子に取り付ける基体と、
    前記基体内に収容される、第1リンク及び第2リンクからなるリンク連結体、並びに、緩衝体と、
    を備え、
    前記リンク連結体は、
    前記第1リンクの一端部及び前記第2リンクの一端部が前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能に連結され、前記一端部が上方へ突出した突部となる、前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向から見て山型の形態を成し、
    前記第1リンクの他端部が、前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能なように、前記基体により支持されるとともに、
    前記第2リンクの他端部が、前記引戸障子の開閉方向にスライド可能なように、前記基体により支持されたものであり、
    前記当接体は、
    前記引戸障子を制動する方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接し離間する間に、前記突部を押し下げるとともに、
    前記引戸障子を制動しない方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接し離間する間に、前記突部を押し下げないように移動し、
    前記緩衝体は、
    前記リンク連結体の前記突部が前記当接体により押し下げられた際における、前記第2リンクの他端部のスライド動作を緩衝する、
    引戸障子用ブレーキ装置。
  2. 前記緩衝体は、
    ピストンロッドが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパーであり、前記ピストンロッドを前記伸びた状態に復帰させる復帰ばねを備える、
    請求項記載の引戸障子用ブレーキ装置。
  3. 前記第1リンクの他端部が揺動する前記水平方向軸の位置を、前記基体に対して前記引戸障子の開閉方向に移動させることにより、前記リンク連結体の前記突部の高さを調整する調整手段を備える、
    請求項1又は2記載の引戸障子用ブレーキ装置。
  4. 引戸障子を閉め切る際及び開け切る際の少なくともどちらかに作用する、前記引戸障子を制動するブレーキ装置であって、
    前記引戸障子の上面に取り付けた制動体と、
    前記引戸障子の上部が係合する、開口部上側の枠体に取り付けた、前記制動体が当接する当接体と、
    からなり、
    前記制動体は、
    前記引戸障子に取り付ける基体と、
    前記基体内に収容される、第1ブレーキ手段、及び第2ブレーキ手段と、
    を備え、
    前記第1ブレーキ手段は、
    前記基体内を前記引戸障子の開閉方向にスライド可能なユニット枠と、
    前記ユニット枠内に収容される、第1リンク及び第2リンクからなるリンク連結体、並びに、第1緩衝体と、
    を備え、
    前記リンク連結体は、
    前記第1リンクの一端部及び前記第2リンクの一端部が前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能に連結され、前記一端部が上方へ突出した突部となる、前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向から見て山型の形態を成し、
    前記第1リンクの他端部が、前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動可能なように、前記ユニット枠により支持されるとともに、
    前記第2リンクの他端部が、前記引戸障子の開閉方向にスライド可能なように、前記ユニット枠により支持されたものであり、
    前記第2ブレーキ手段は、
    前記ユニット枠のスライド動作を緩衝する第2緩衝体を備え、
    前記当接体は、
    前記引戸障子を制動する方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接すると、前記第2緩衝体が動作した後に、前記リンク連結体の前記突部が離間する間に、前記突部を押し下げるとともに、
    前記引戸障子を制動しない方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接し離間する間に、前記突部を押し下げないように移動し、
    前記第1緩衝体は、
    前記第2緩衝体が動作した後に、前記リンク連結体の前記突部が前記当接体により押し下げられた際における、前記第2リンクの他端部のスライド動作を緩衝する、
    引戸障子用ブレーキ装置。
  5. 前記第1緩衝体及び前記第2緩衝体は、
    ピストンロッドが伸びた状態から縮むことにより減衰力が生じるリニアダンパーであり、前記ピストンロッドを前記伸びた状態に復帰させる復帰ばねを備える、
    請求項4記載の引戸障子用ブレーキ装置。
  6. 前記第1リンクの他端部が揺動する前記水平方向軸の位置を、前記ユニット枠に対して前記引戸障子の開閉方向に移動させることにより、前記リンク連結体の前記突部の高さを調整する調整手段を備える、
    請求項4又は5記載の引戸障子用ブレーキ装置。
  7. 前記当接体は、
    前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに揺動し、先端に前記引戸障子の開閉方向に直交する水平方向軸まわりに回転可能なローラーを備えた垂下片と、
    前記引戸障子を制動する方向では、前記リンク連結体の前記突部が接近して当接し離間する間に、前記垂下片を当止して前記垂下片の揺動を阻止する当止体と、
    を備える、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の引戸障子用ブレーキ装置。
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