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JP6880353B1 - 外部信号入出力ユニット、制御システム、機械学習装置および推論装置 - Google Patents

外部信号入出力ユニット、制御システム、機械学習装置および推論装置 Download PDF

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JP6880353B1 JP2021510145A JP2021510145A JP6880353B1 JP 6880353 B1 JP6880353 B1 JP 6880353B1 JP 2021510145 A JP2021510145 A JP 2021510145A JP 2021510145 A JP2021510145 A JP 2021510145A JP 6880353 B1 JP6880353 B1 JP 6880353B1
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Abstract

外部信号入出力ユニット(20)は、外部信号制御部(21)と、外部信号出力部(22)と、外部出力信号変換部(24)と、を備える。外部信号制御部(21)は、数値制御装置(10)との間で入出力される信号を制御する。外部信号出力部(22)は、外部信号制御部(21)からの信号である外部信号を出力ライン(221)を介して外部に接続される機器に出力する。外部出力信号変換部(24)は、出力ライン(221)より分岐させた複数の外部出力信号を、複数の外部出力信号の数よりも少ない数の信号である第1診断用信号に変換し、外部信号制御部(21)へ折り返す。

Description

本開示は、数値制御装置で工作機械等の制御対象を制御する際に用いられる外部信号入出力ユニット、制御システム、機械学習装置および推論装置に関する。
数値制御装置によって工作機械等の制御対象を制御する場合には、様々な外部信号の入出力が行われる。外部信号の入出力は、外部信号入出力ユニットによって行われる。以下では、外部信号入出力ユニットは、I/O(Input/Output)ユニットと称される。外部信号には、スタート信号、各サーボ軸の同期信号等の制御対象の制御に関する信号のほかに、非常停止信号等の安全に関わる信号が含まれている。そのため、従来では、I/Oユニットの動作に異常が生じた場合に、瞬時に異常を検出することができる技術が提案されている。
特許文献1には、制御対象を制御する数値制御装置に、外部信号の出力ラインと入力ラインとを有する複数のI/Oユニットを接続したシステムにおいて、I/Oユニットの動作が正常であるか否かを診断する診断方法が開示されている。特許文献1に記載の診断方法では、診断時には、入力ラインと出力ラインとを短絡させる短絡ループが形成され、数値制御装置から各I/Oユニットへの診断用信号が、I/Oユニットの出力ラインから短絡ループを介して入力ラインに入り、数値制御装置に戻される。そして、数値制御装置で、戻ってきた診断用信号に基づいてI/Oユニットの動作の異常の有無を診断する。
特開2008−152543号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、入力ラインと出力ラインとの間に形成する短絡ループを、入力ラインと出力ラインとの組み合わせ数に応じて用意しなければならないという問題があった。例えば、16個の入力ラインと16個の出力ラインとを有するI/Oユニットの場合には、16個の短絡ループを形成しなければならない。短絡ループの数が多いほど、回路内における短絡ループ用の配線およびスイッチを含む回路部品を配置するためのスペースが大きくなってしまう。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、自己診断で必要となる短絡ループの数を従来に比して少なくすることができる外部信号入出力ユニットを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の外部信号入出力ユニットは、外部信号制御部と、外部信号出力部と、外部出力信号変換部と、を備える。外部信号制御部は、数値制御装置との間で入出力される信号を制御する。外部信号出力部は、外部信号制御部からの信号である外部信号を出力ラインを介して外部に接続される機器に出力する。外部出力信号変換部は、出力ラインより分岐させた複数の外部出力信号を、複数の外部出力信号の数よりも少ない数の信号である第1診断用信号に変換し、外部信号制御部へ折り返す。
本開示にかかる外部信号入出力ユニットは、自己診断で必要となる短絡ループの数を従来に比して少なくすることができるという効果を奏する。
実施の形態1による制御システムの構成の一例を模式的に示すブロック図 実施の形態1によるI/Oユニットの外部出力信号変換部がラダー抵抗で構成される場合の一例を模式的に示すブロック図 実施の形態1によるI/Oユニットの外部出力信号変換部が多入力1出力のD/A変換器で構成される場合の一例を模式的に示すブロック図 実施の形態1によるI/Oユニットにおける故障診断の概要を示す図 実施の形態1による故障診断方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1によるI/Oユニットの外部出力信号変換部がラダー抵抗で構成される場合の他の例を模式的に示すブロック図 実施の形態2によるI/Oユニットの構成の一例を模式的に示すブロック図 実施の形態2によるI/Oユニットにおける故障診断の概要を示す図 実施の形態2による故障診断方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態4による制御システムの構成の一例を模式的に示すブロック図 実施の形態4で用いられるニューラルネットワークの一例を模式的に示す図 実施の形態4による制御システムにおける機械学習装置の学習処理の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態4による故障箇所の推定方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態5による制御システムの構成の一例を模式的に示すブロック図
以下に、本開示の実施の形態にかかる外部信号入出力ユニット、制御システム、機械学習装置および推論装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による制御システムの構成の一例を模式的に示すブロック図である。実施の形態1による制御システム1は、数値制御装置10と、数値制御装置10に接続される外部信号入出力ユニットであるI/Oユニット20と、を備える。I/Oユニット20は、図示しない工作機械等の機器である接続機器に接続されている。接続機器は、制御対象とも称される。
数値制御装置10は、I/Oユニット20を介して接続機器との間でやり取りされる信号である外部信号の入出力を行い、機械加工を行う制御装置である。
I/Oユニット20は、外部信号制御部21と、外部信号出力部22と、外部信号入力部23と、外部出力信号変換部24と、を有する。
外部信号制御部21は、数値制御装置10との間で入出力される信号を制御する。外部信号制御部21は、接続機器に対してデータを出力する複数の出力ライン215と、接続機器からのデータの入力を受け付ける複数の入力ライン216と、外部出力信号変換部24からの診断用信号の入力を受け付ける診断用信号入力ライン217と、を有する。複数の出力ライン215は外部信号出力部22と接続され、複数の入力ライン216は外部信号入力部23と接続されている。診断用信号入力ライン217は、外部出力信号変換部24と接続されている。外部信号制御部21は、数値制御装置10とも接続されており、外部信号の入出力を行う。通常動作時、外部信号制御部21から数値制御装置10へ入力される外部信号は、「通常用DI(Digital Input)データ」、すなわち通常用DI信号であり、数値制御装置10から外部信号制御部21へ出力される外部信号は、「通常用DO(Digital Output)データ」、すなわち通常用DO信号である。
外部信号出力部22は、複数の出力ライン221を有しており、接続機器に接続される。外部信号出力部22は、出力ライン221を介して、外部信号である通常用DO信号を機器に出力する。以下では、I/Oユニット20から出力される外部信号は、外部出力信号とも称される。
外部信号入力部23は、複数の入力ライン222を有しており、接続機器に接続される。外部信号入力部23は、入力ライン222を介して入力される機器からの外部信号である通常用DI信号を外部信号制御部21に出力する。以下では、I/Oユニット20に入力される外部信号は、外部入力信号とも称される。
外部出力信号変換部24は、複数の出力ライン221から分岐させた通常用DO信号を、入力させた通常用DO信号の数よりも少ない数の信号である「診断用データ」、すなわち診断用信号へと変換する。第1診断用信号である診断用信号は、デジタル信号でもよいし、アナログ信号でもよい。I/Oユニット20の構成に応じて、外部出力信号変換部24は、通常用DO信号を、デジタル信号である診断用DI信号またはアナログ信号である診断用AI(Analog Input)信号へと変換する。変換した診断用信号を、異常の有無を判別する故障診断部211を有する外部信号制御部21へと出力する。これによって、外部信号制御部21へループバックさせる信号の数、すなわち配線の数を従来に比して少なくすることができる。
一例では、外部出力信号変換部24は、デジタルアナログ変換部によって構成される。以下では、デジタルアナログ変換は、D/A(Digital-to-Analog)変換と称され、デジタルアナログ変換部は、D/A変換部と称される。以下に、D/A変換部の実現例を2つ示す。
1つ目は、D/A変換部がラダー抵抗またはネットワーク抵抗で構成される場合である。図2は、実施の形態1によるI/Oユニットの外部出力信号変換部がラダー抵抗で構成される場合の一例を模式的に示すブロック図である。図2に示されるように、外部出力信号変換部24は、ラダー抵抗242で構成されるD/A変換部241を有する。D/A変換部241は、外部信号出力部22の出力ライン221の数に応じた入力を有している。D/A変換部241は、各出力ライン221における通常用DO信号を、オンオフパターンに応じて一意のアナログ電圧値に変換し、アナログ電圧値を外部信号制御部21へと出力する。アナログ電圧値が診断用信号となる。なお、診断用信号は、アナログ値であるので、診断用AI信号とも称される。また、D/A変換部241中のダイオードは逆電流防止用である。さらに、図2のラダー抵抗242に代えて、ネットワーク抵抗を使用することも可能である。
2つ目は、D/A変換部が多入力1出力のD/A変換器で構成される場合である。図3は、実施の形態1によるI/Oユニットの外部出力信号変換部が多入力1出力のD/A変換器で構成される場合の一例を模式的に示すブロック図である。図3に示されるように、D/A変換部241は、複数の多入力1出力のD/A変換器243で構成される。D/A変換部241は、外部信号出力部22の出力ライン221の数に応じた入力を有している。それぞれの出力ライン221は、いずれかのD/A変換器243に接続される。それぞれのD/A変換器243は、診断用信号を外部信号制御部21に出力する。そして、複数の診断用信号の組み合わせに応じて、一意のアナログ電圧値が求まる。
図2および図3のいずれの場合でも、診断用AI信号の数が通常用DO信号の数よりも少なければ、ラダー抵抗242の組み合わせまたは多入力1出力のD/A変換器243の個数等の構成要素は1つ以上の任意の数とすることができる。
図1に戻り、外部信号制御部21は、外部出力信号変換部24から入力される診断用信号を用いてI/Oユニット20の故障診断を行う故障診断部211を有する。外部信号制御部21は、故障診断部211により算出した故障診断結果を数値制御装置10へ送信する。数値制御装置10は、故障診断結果を受けとると、異常時には、アラームまたはブザー等の何らかの手段によってオペレータに異常を通知する。故障診断結果には、アナログ電圧値の標準値からのずれ量の情報が含まれており、オペレータはI/Oユニット20の劣化状況を知ることができる。
外部出力信号変換部24がD/A変換部241である場合には、D/A変換部241によって変換された診断用AI信号は、通常用DO信号のオンオフパターンに応じて一意のアナログ電圧値が求まるため、故障診断部211は、アナログ電圧値を用いて故障診断を行うことができる。故障診断部211は、パターン毎に得られるアナログ電圧の期待値を標準値とし、標準値からのずれ量が指定した範囲内に収まれば正常であり、範囲外であれば異常であると診断する。I/Oユニット20の外部信号出力部22を構成するDO出力用部品、またはI/Oユニット20の接続機器の経年劣化が進むと、アナログ電圧の標準値からのずれが大きくなるため、アナログ電圧の標準値からのずれによって部品または接続機器の劣化状況がどの程度かを把握することができる。一例では、標準値からのずれの度合が大きいほど、部品または接続機器の劣化度が大きいと判断することができる。
図4は、実施の形態1によるI/Oユニットにおける故障診断の概要を示す図である。ここでは、図2のラダー抵抗242で構成されるD/A変換部241によって4出力のデジタル出力が診断用AI信号に変換される場合を示す。デジタル出力は4bitであるため、オンオフパターンは「0000」から「1111」までの16パターンある。通常用DO信号がオンであるときの電圧をV[V]とし、D/A変換されたアナログ電圧をVA[V]とすると、その標準値VA_typは次式(1)によって表される。
A_typ={(DO0×23+DO1×22+DO2×21+DO3×20)/16}×V ・・・(1)
DO0からDO3は、出力ラインDO00からDO03から出力される通常用DO信号の値である。DO0からDO3は、通常用DO信号がオフの場合には0であり、オンの場合には1である。アナログ電圧の標準値からの許容ずれ量を(1/16)V[V]±27%と指定した場合、故障診断部211は、標準値からのずれの度合が±27%以上である場合に、I/Oユニット20が異常状態であると診断する。また、標準値からのずれの度合が±27%未満であっても、±27%に近い値である場合には、部品または接続機器が故障する可能性が高くなると診断することができる。
なお、ここでは、故障診断部211を外部信号制御部21に設ける場合を示したが、故障診断部211を外部信号制御部21の外に設けることもできる。この場合には、診断用信号を外部信号制御部21から故障診断機能を有する故障診断部211に送信し、故障診断部211が故障診断を行う。
次に、具体的な故障診断方法について説明する。図5は、実施の形態1による故障診断方法の手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、図2または図3に示されるように、外部出力信号変換部24がデジタル信号をアナログ信号へ変換するD/A変換部241で構成されており、診断用信号を用いて故障診断する場合を例に挙げて説明する。なお、図5の説明では、診断用信号は、診断用AI信号と称される。
まず、数値制御装置10は、接続機器を制御するためのデータである通常用DOデータをI/Oユニット20に出力する。外部信号制御部21は、通常用DOデータを受信すると、通常用DOデータを、出力先に対応する出力ライン215に通常用DO信号として出力する。外部信号出力部22は、外部信号制御部21からの通常用DO信号を、出力ライン221から出力する。この通常用DO信号は、接続機器に出力されるとともに、外部出力信号変換部24にも出力される。
外部出力信号変換部24であるD/A変換部241は、入力された通常用DO信号を診断用AI信号へ変換する(ステップS11)。このとき、診断用AI信号の数は、通常用DO信号の数よりも少ない。すなわち、D/A変換部241は、入力される通常用DO信号から、入力される通常用DO信号の数よりも少ない数の診断用AI信号を生成する。
次いで、外部出力信号変換部24は、生成した診断用AI信号を外部信号制御部21へ出力する(ステップS12)。診断用AI信号は、診断用信号入力ライン217を介して外部信号制御部21の故障診断部211に入力される。このように、外部信号制御部21が出力した通常用DO信号が、診断用AI信号として外部信号制御部21にループバックされる。
その後、故障診断部211は、入力された診断用AI信号についてアナログデジタル変換を行い、デジタル信号を生成する(ステップS13)。以下では、アナログデジタル変換は、A/D(Analog-to-Digital)変換と称される。このとき、故障診断部211は、D/A変換部241へ入力した信号数をNとした場合、Nよりもn(nは自然数)ビット分だけ高い分解能になるように、診断用AI信号をA/D変換する。nの値が大きい程高分解能となり、劣化状況を細かく見ることができ、より精度の高い故障診断が可能となる。なお、ビット幅N,nは数値制御装置10によって予め定められた設定値が伝送される。また、ビット幅をNとしても、すなわちnを0としてもよい。その場合には、劣化状況の確認はなく、故障診断のみを実施することができる。
次いで、故障診断部211は、A/D変換された信号を用いて故障診断を開始する(ステップS14)。A/D変換された(N+n)ビットの信号構成は、上位Nビットが外部信号制御部21より出力された通常用DO信号のループバック結果を示し、下位nビットが劣化状況を表すものとなる。以下では、ループバック結果を含むデジタル信号は、ループバック情報とも称される。故障診断部211は、アナログ電圧VAの診断用AI信号をA/D変換して得られる上位Nビットのビット値をD1UBとし、下位nビットのビット値をD1LBとし、パターン毎に得られるアナログ電圧の標準値であるアナログ電圧VA_typの診断用AI信号をA/D変換して得られる下位nビットのビット値を標準値D1LB_typとする。
その後、故障診断部211は、ループバック結果が正しいかを判定する(ステップS15)。具体的には、故障診断部211は、ループバック結果であるビット値D1UBと、外部信号制御部21に格納されている通常用DOデータのビット値と、を比較し、両者が一致するかを判定する。なお、外部信号制御部21に格納されている通常用DOデータのビット値は、数値制御装置10から出力された情報である。
ループバック結果が正しい場合(ステップS15でYesの場合)には、故障診断部211は、劣化度合が許容範囲内であるかを判定する(ステップS16)。具体的には、故障診断部211は、劣化状況を示すnビットのビット値D1LBを、劣化状況の標準値D1LB_typで割る除算を行い、その除算結果から1を引き100倍した結果を劣化度合として算出する。この劣化度合は、正の数にもなれば負の数にもなる。一例では、劣化度合は、正負の符号を示す1ビットと、7ビットの数値と、で表される。そして、故障診断部211は、算出した劣化度合、すなわち標準値からのずれの割合が、予め定められた許容範囲内であるかを判定する。一例では、許容範囲は±27%とされる。
劣化度合が許容範囲内である場合(ステップS16でYesの場合)には、故障診断部211は、I/Oユニット20は正常であると判定する(ステップS17)。一方、ステップS15でループバック結果が正しくない場合(ステップS15でNoの場合)またはステップS16で劣化度合が許容範囲内でない場合(ステップS16でNoの場合)には、故障診断部211は、I/Oユニット20は異常であると判定する(ステップS18)。
その後、またはステップS17の後、故障診断部211は、ステップS15からステップS18までの結果を用いて、故障診断結果を生成する(ステップS19)。故障診断結果は、ステップS17またはステップS18での故障診断の総合判定の結果を示す1ビットの診断結果ビットと、ステップS15でのループバック結果を用いた出力一致判定の結果を示す1ビットの出力一致判定ビットと、ステップS16からステップS18で算出された劣化度合の正負符号を示す1ビットの正負符号ビットおよび劣化度合の絶対値を示す7ビットのずれ量ビットと、を少なくとも含む情報で構成されている。故障診断部211は、出力一致判定ビット、正負符号ビットおよびずれ量ビットの3つの情報を基に、I/Oユニット20の外部信号出力部22の正常または異常に関する結果である総合診断結果を診断する。そして、故障診断部211は、ステップS15からステップS18までの結果を定められたビットに格納した故障診断結果を生成する。
なお、出力一致判定ビットは、ループバック結果が正しい場合には出力が一致しているとし、ループバック結果が正しくない場合には出力が不一致であるとされる。出力一致判定ビットが不一致であるとして異常と診断された場合には、ループバック結果であるビット値D1UBと、外部信号制御部21に格納されている通常用DOデータのビット値と、を比較し、外部信号制御部21に格納されている通常用DOデータと異なるビットが故障個所であると特定できるので、故障箇所を一意に特定することができる。また、正負符号ビットおよびずれ量ビットが許容範囲内に収っていないために異常と診断された場合には、D/A変換部241へ入力されたNビットの信号のいずれかが故障箇所であると特定できる。以上のような故障箇所に関する情報が含まれるループバック結果または故障箇所を故障診断結果は含んでいてもよい。
次いで、外部信号制御部21は、故障診断部211によって生成された故障診断結果を数値制御装置10へ出力する(ステップS20)。その後、数値制御装置10は、入力された故障診断結果からI/Oユニット20の外部信号出力部22は異常であるかを判定する(ステップS21)。I/Oユニット20の外部信号出力部22が異常である場合(ステップS21でYesの場合)には、数値制御装置10は、任意の手段でオペレータへ異常状態を通知する(ステップS22)。なお、I/Oユニット20の外部信号出力部22が正常である場合でも、オペレータの操作によって故障診断結果の内容を参照して、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の劣化状況を確認することができる。その後、またはI/Oユニット20の外部信号出力部22が異常ではない場合(ステップS21でNoの場合)には、故障診断方法が終了する。
なお、外部出力信号変換部24がD/A変換部241で構成される場合、アナログ値のばらつきが経年劣化起因であるのかノイズ起因であるのかを識別する必要がある。図6は、実施の形態1によるI/Oユニットの外部出力信号変換部がラダー抵抗で構成される場合の他の例を模式的に示すブロック図である。図6では、外部出力信号変換部24は、D/A変換部241の後段にノイズ除去部244を備える。ノイズ除去部244によって、ノイズが除去され、ノイズ起因による診断精度の低下を防ぐことができる。例えば、ノイズ除去部244は、抵抗およびコンデンサを用いたアナログフィルタによって構成される。この他に、外部信号制御部21にデジタルフィルタを備えてもよい。
実施の形態1では、I/Oユニット20が、外部信号出力部22の出力ライン221から分岐させた複数の外部出力信号を外部出力信号の数よりも少ない数の信号に変換し、外部信号制御部21に折り返す外部出力信号変換部24を備える。これによって、従来に比して、信号を折り返すための配線の数を少なくすることができ、省配線化することができる。すなわち、異常検出を含む自己診断で必要となる短絡ループの数を従来に比して少なくすることができるという効果を有する。
また、従来では、異常検出を含む自己診断を行う場合には、診断用の信号を使用して診断用の短絡ループを形成するために、動作モードを通常動作から自己診断動作へと切り替える必要があった。そのため、自己診断動作中では、外部信号の入出力といった通常動作を行うことができない。工作機械では、自己診断動作中では、機械加工を行うことができないので、一時的に生産が停滞することになる。しかし、実施の形態1では、通常動作時に数値制御装置10から出力される外部信号である複数の通常用DO信号を外部信号出力部22の出力ライン221から分岐させた複数の外部出力信号を用いて、故障診断を行う。このため、通常時と診断時の動作の切り替えを行う必要がなく、常にI/Oユニット20およびその接続機器の状態監視を行うことができる。
外部出力信号変換部24は、複数の外部出力信号のオンオフパターンに応じて一意のアナログ電圧値に変換するようにした。また、故障診断部211では、アナログ電圧値をA/D変換したループバック結果と、外部信号制御部21に格納されている通常用DOデータのビット値と、を比較する。これによって、従来では、故障箇所があるか否かがわかるのみであったものが、故障箇所を特定することができる。また、外部出力信号変換部24がD/A変換部241で構成される場合に、電圧等のデジタル入力値の標準値からのばらつきを判定することで、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の劣化状況の把握および故障予知を行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、外部出力信号変換部24は、D/A変換部241で構成され、診断用AI信号を出力する場合について説明した。実施の形態2では、外部出力信号変換部24がデジタルの診断用信号を出力する場合について説明する。
図7は、実施の形態2によるI/Oユニットの構成の一例を模式的に示すブロック図である。外部出力信号変換部24は、パルス幅出力部245をさらに備える。パルス幅出力部245は、D/A変換部241の後段に接続され、電圧−周波数変換を行い、デジタルの診断用信号を出力する。デジタルの診断用信号は、診断用DI信号と称される。外部信号制御部21は、変換された診断用DI信号を用いて故障診断を行う。なお、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
パルス幅出力部245は、タイマIC(Integrated Circuit)とコンパレータとの組み合わせ、またはV−F(Voltage to Frequency)コンバータによって実現される。実施の形態1の場合と同様に、診断用DI信号の数が通常用DO信号の数よりも少なければ、V−Fコンバータ等の構成要素は1つ以上の任意の数で構わない。
外部信号制御部21の故障診断部211は、外部出力信号変換部24から入力される診断用DI信号を用いてI/Oユニット20の故障診断を行う。パルス幅出力部245は、入力されたアナログ値に応じて一意のパルス幅tplsを出力する。実施の形態1で説明した通り、アナログ電圧値は通常用DO信号のオンオフパターンに応じて一意に変換されるため、パルス幅もオンオフパターンに応じて一意の値をとる。そこで、実施の形態2では、このパルス幅の値を用いて故障診断が行われる。パターン毎に得られるパルス幅の値を標準値tpls_typとすることで、実施の形態1と同様に故障診断および劣化状況の把握が可能となる。
図8は、実施の形態2によるI/Oユニットにおける故障診断の概要を示す図である。ここでは、図7の構成の外部出力信号変換部24によって4出力の通常用DO信号が診断用DI信号に変換される場合を示す。D/A変換されたアナログ電圧VAの入力時に変換された周波数をfplsとすると、通常用DO信号のオンオフパターンに応じて得られるパルス幅tplsは次式(2)によって表される。
pls=1/fpls ・・・(2)
実施の形態2において、オンオフパターン毎に電圧−周波数変換された周波数の標準値をfpls_xxxx(ただし、xxxxは「0000」から「1111」までの2進数である)とすると、オンオフパターン毎のパルス幅の標準値tpls_typは次式(3)によって表される。
pls_typ=1/fpls_xxxx ・・・(3)
そして、図4の場合と同様に、通常用DO信号のオンオフパターンに応じて得られるパルス幅tplsの標準値tpls_typからのずれが±27%以上である場合に、故障診断部211は、I/Oユニット20が異常状態であると診断する。
外部信号制御部21へ入力された診断用DI信号のパルス幅tplsは、パルス入力中のクロック数をカウントすることによって値が算出される。クロック周波数fCLK、クロック数をNplsとした場合には、診断用DI信号のパルス幅tplsは、次式(4)によって表される。
pls=Npls×(1/fCLK) ・・・(4)
つまり、クロック周波数fCLKが高い程、パルス幅tplsの値を細かく算出できる。オンオフパターン毎に得られるクロック数の標準値をNpls_typとすると、オンオフパターン毎のパルス幅の標準値tpls_typは、次式(5)によって表される。
pls_typ=Npls_typ×(1/fCLK) ・・・(5)
図9は、実施の形態2による故障診断方法の手順の一例を示すフローチャートである。まず、外部出力信号変換部24は、D/A変換部241で入力された通常用DO信号をアナログ信号に変換し、パルス幅出力部245でアナログ信号を診断用DI信号へ変換する(ステップS31)。
次いで、パルス幅出力部245は、生成した診断用DI信号を外部信号制御部21へ出力する(ステップS32)。
その後、故障診断部211は、診断用DI信号のパルス幅を通常用DO信号のループバック情報に変換する(ステップS33)。パルス幅出力部245から出力される診断用DI信号のパルス幅は、通常用DO信号のオンオフパターンに応じて一意に決まる。そのため、パルス幅より通常用DO信号のループバック結果へ変換することができる。通常用DO信号の出力情報は(N+n)ビットのデータで構成されるように変換し、上位Nビットが外部信号制御部21より出力された通常用DO信号のループバック結果となり、下位nビットが劣化状況を表す。ここでは、ループバック情報は、ループバック結果と劣化状況とを含むデジタル信号である。なお、実施の形態1同様、N,nは数値制御装置10より予め定められた設定値が伝送される。
次いで、故障診断部211は、パルス幅から変換された通常用DO信号のループバック情報を用いて、故障診断を開始する(ステップS34)。パルス幅がtplsのときの通常用DO信号のループバック情報にて、上位Nビットのビット値をD2UBとし、下位nビットのビット値をD2LBとし、パターン毎に得られるパルス幅の標準値tpls_typのときの通常用DO信号の出力情報にて、上位Nビットのビット値をD2UB_typとし、下位nビットのビット値をD2LB_typとする。分解能が2(N+n)となるように、パルス幅tplsとビット値(D2UB,D2LB)を割り付ける。故障診断部211は、診断用DI信号のパルス幅tplsに割り付けられたビット値(D2UB,D2LB)と、オンオフパターン毎に得られるパルス幅の標準値tpls_typに割り付けられたビット値(D2UB_typ,D2LB_typ)と、を比較する。
その後、故障診断部211は、ループバック結果が正しいかを判定する(ステップS35)。故障診断部211は、ループバック結果であるビット値DUBと外部信号制御部21に格納されている通常用DOデータのビット値と、を比較する。なお、外部信号制御部21に格納されている通常用DOデータのビット値は、数値制御装置10より出力された情報である。
ループバック結果が正しい場合(ステップS35でYesの場合)には、故障診断部211は、劣化度合が許容範囲内であるかを判定する(ステップS36)。劣化度合は、劣化状況を示すnビットのD2LBをパルス幅の標準値に対応付けられた劣化状況の標準値D2LB_typで割る除算を行い、その除算結果から1を引き100倍した結果、すなわち、標準値からのずれの割合である。この劣化度合は、正の数にもなれば負の数にもなる。一例では、劣化度合は、正負の符号を示す1ビットと、7ビットの数値と、で表される。故障診断部211は、算出した劣化度合が、許容範囲であるかを判定する。一例では、許容範囲は±27%とされる。
その後は、実施の形態1の図5のフローチャートのステップS17以降の処理と同様の処理(ステップS37からステップS42)が行われるため、説明を省略する。
なお、上記した説明では、パルス幅出力部245はD/A変換部241の後段に設けられる場合を示したが、図6のように、D/A変換部241の後段にノイズ除去部244を設け、ノイズ除去部244の後段にパルス幅出力部245が設けられるようにしてもよい。
実施の形態2では、外部出力信号変換部24に、D/A変換部241またはノイズ除去部244の後段に、入力されたアナログ値に応じて一意のパルス幅を出力するパルス幅出力部245を配置した。これによって、パルス幅によってもI/Oユニット20および接続機器の故障の有無および劣化状況を診断することができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、故障診断結果を算出する故障診断部211をI/Oユニット20が有する場合について説明した。実施の形態3では、故障診断部211を数値制御装置10が有する場合について説明する。この場合、I/Oユニット20は、外部出力信号変換部24にて変換された診断用信号の情報を、数値制御装置10へ伝送する。数値制御装置10の故障診断部211は、受信した診断用信号を用いて故障診断結果を生成する。なお、数値制御装置10には、予め定められた信号数Nが設定されている。数値制御装置10は、予め定められた設定値を、必要に応じて参照したり、I/Oユニット20へ伝送したりする。
外部出力信号変換部24で変換された診断用信号が診断用AI信号である場合には、外部信号制御部21と数値制御装置10との間はデジタル信号で情報伝送されなければならない。そのため、外部信号制御部21は、診断用AI信号をA/D変換し、A/D変換したデジタル信号を数値制御装置10に伝送する。実施の形態1で説明した通り、ビット幅N,nについては数値制御装置10から設定値が伝送され、外部信号制御部21は、設定値に従って、診断用AI信号をA/D変換する。A/D変換で得られるデジタル信号は、実施の形態1で説明したように、(N+n)ビットの信号で構成され、上位Nビットが外部信号制御部21より出力された通常用DO信号の出力結果、すなわちループバック結果を示し、下位nビットが劣化状況を示す。後の数値制御装置10の故障診断部211における故障診断結果の生成、および故障診断方法は、実施の形態1と同様である。ただし、ステップS15,S35において、故障診断部211をI/Oユニット20が有する場合は、ループバック結果を外部信号制御部21に格納されている通常用DOデータと比較していたが、故障診断部211を数値制御装置10が有する場合は、ループバック結果を数値制御装置10に格納されている通常用DOデータと比較して、ループバック結果が正しいかを判定する。
一方、外部出力信号変換部24で変換された信号が診断用DI信号である場合には、外部信号制御部21は、カウントしたクロック数の情報を数値制御装置10へ伝送する。数値制御装置10への伝送後は、実施の形態2で説明したのと同様に、数値制御装置10の故障診断部211は、パルス幅を算出し、算出したパルス幅の情報を基に故障診断結果の生成、および故障診断が行われる。このとき、故障診断部211は、ビット幅N,nについては数値制御装置10に格納されている設定値を参照し、その参照値に従ってパルス幅から(N+n)ビットの信号へ変換する。
実施の形態3では、数値制御装置10が故障診断部211を有するようにした。これによって、故障診断部211を有するのが数値制御装置10のみで済むため、制御システム1全体で見ると実施の形態1,2と比べ低コスト化することができる。
実施の形態4.
実施の形態1から3では、I/Oユニット20の劣化状況から異常の有無を判別した。しかし、出力一致判定が不一致にならない限り、劣化が進んでいる箇所を一意に特定することはできない。そこで、実施の形態4では、出力一致判定が不一致にならない場合でも、劣化が進んでいる箇所を一意に特定できる制御システム1について説明する。
図10は、実施の形態4による制御システムの構成の一例を模式的に示すブロック図である。制御システム1は、数値制御装置10と、実施の形態1または2に記載の外部出力信号変換部24を有するI/Oユニット20と、機械学習装置30と、推論装置40と、を備える。故障診断部211は、実施の形態1または2のように、I/Oユニット20に設けられていてもよいし、実施の形態3のように数値制御装置10に設けられていてもよい。機械学習装置30は、外部出力信号、診断用信号および故障診断結果を用いて、外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を推論する学習済モデルを生成する。推論装置40は、機械学習装置30で生成された学習済モデルを用いて、外部出力信号および診断用信号から、外部信号出力部22または接続機器の故障箇所の予知を行う。なお、図10では、I/Oユニット20の外部信号入力部23の図示が省略されている。
機械学習装置30は、第1データ取得部であるデータ取得部31と、モデル生成部32と、学習済モデル記憶部33と、を備える。
データ取得部31は、外部出力信号である通常用DO信号、診断用信号またはこの信号をループバック情報へ変換した信号、および故障診断結果を学習用データとして取得する。ループバック情報へ変換した信号は、以下ではループバック情報変換信号と称される。
モデル生成部32は、データ取得部31から出力される通常用DO信号、診断用信号または第1ループバック情報変換信号であるループバック情報変換信号、および故障診断結果の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を学習する。すなわち、I/Oユニット20の通常用DO信号、診断用信号またはループバック情報変換信号、および故障診断結果からI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を推論する学習済モデルを生成する。ここで、学習用データは、通常用DO信号、診断用信号またはループバック情報変換信号、および故障診断結果を互いに関連付けたデータである。
モデル生成部32が用いる学習アルゴリズムは教師あり学習、教師なし学習、強化学習等の公知のアルゴリズムを用いることができる。一例として、ニューラルネットワークを適用した場合について説明する。モデル生成部32は、例えば、ニューラルネットワークモデルに従って、いわゆる教師あり学習により、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を学習する。ここで、教師あり学習とは、入力と結果であるラベルとのデータの組を機械学習装置30に与えることで、それらの学習用データにある特徴を学習し、入力から結果を推論する手法をいう。
図11は、実施の形態4で用いられるニューラルネットワークの一例を模式的に示す図である。ニューラルネットワーク300は、複数のニューロンX1,X2,X3からなる入力層310、複数のニューロンY1,Y2からなる中間層320、および複数のニューロンZ1,Z2,Z3からなる出力層330を有する。中間層320は、隠れ層とも称され、1層または2層以上である。図11では、中間層320が1層である場合が示されている。
例えば、図11に示されるような3層のニューラルネットワーク300である場合には、入力層310の各ニューロンX1,X2,X3の出力値に対して重み係数W1が乗算され、乗算によって得られた結果の線形結合が中間層320の各ニューロンY1,Y2に入力される。中間層320の各ニューロンY1,Y2の出力値に対して重み係数W2が乗算され、乗算によって得られた結果の線形結合が出力層330の各ニューロンZ1,Z2,Z3に入力される。図11の例では、入力層310の出力値に乗じられる重み係数W1は、w11からw16であり、中間層320の出力値に乗じられる重み係数W2は、w21からw26である。出力層330から出力される出力結果は、重み係数W1,W2の値によって変わる。
実施の形態4において、ニューラルネットワーク300は、データ取得部31によって取得される通常用DO信号、診断用信号またはループバック情報変換信号、および故障診断結果の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、いわゆる教師あり学習により、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を学習する。
すなわち、ニューラルネットワーク300は、入力層310に通常用DO信号、診断用信号またはループバック情報変換信号を入力して、出力層330から出力された結果が、故障診断結果に近づくように重み係数W1,W2を調整することで学習する。
モデル生成部32は、以上のような学習を実行することで学習済モデルを生成し、出力する。
学習済モデル記憶部33は、モデル生成部32から出力された学習済モデルを記憶する。
推論装置40は、第2データ取得部であるデータ取得部41と、推論部42と、を備える。
データ取得部41は、外部出力信号である通常用DO信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、を取得する。
推論部42は、機械学習装置30の学習済モデル記憶部33に記憶されている学習済モデルを利用して得られるI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を推論する。すなわち、この学習済モデルにデータ取得部41で取得した通常用DO信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、を入力することで、通常用DO信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、から推論されるI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を出力することができる。
なお、機械学習装置30は、I/Oユニット20の故障診断結果を学習するために使用され、推論装置40は、I/Oユニット20の故障箇所を推論するために使用される。しかし、機械学習装置30および推論装置40は、例えば、ネットワークを介して数値制御装置10に接続され、この数値制御装置10およびI/Oユニット20とは別個の装置であってもよい。また、機械学習装置30および推論装置40は、数値制御装置10またはI/Oユニット20に内蔵されていてもよい。さらに、機械学習装置30および推論装置40は、クラウドサーバ上に存在していてもよい。
また、実施の形態4では、モデル生成部32で学習した学習済モデルを用いてI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を出力するものとして説明したが、他のI/Oユニット20および数値制御装置10等の外部から学習済モデルを取得し、この学習済モデルに基づいてI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を出力するようにしてもよい。
次に、機械学習装置30が学習する処理について説明する。図12は、実施の形態4による制御システムにおける機械学習装置の学習処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、データ取得部31は、外部出力信号である通常用DO信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、故障診断結果と、を取得する(ステップS51)。なお、通常用DO信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、故障診断結果と、を同時に取得するものとしたが、通常用DO信号、診断用信号またはループバック情報変換信号、および故障診断結果を関連づけて入力できればよく、通常用DO信号、診断用信号またはループバック情報変換信号、および故障診断結果のデータをそれぞれ別のタイミングで取得してもよい。
次いで、モデル生成部32は、データ取得部31によって取得される通常用DO信号、診断用信号またはループバック情報変換信号、および故障診断結果の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、教師あり学習により、外部信号出力部22および接続機器の故障箇所を学習し、学習済モデルを生成する(ステップS52)。
その後、モデル生成部32は、生成した学習済モデルを学習済モデル記憶部33に記憶し(ステップS53)、学習処理が終了する。
次に、推論装置40を使ってI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を得るための処理を説明する。図13は、実施の形態4による故障箇所の推定方法の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、データ取得部41は、外部出力信号である通常用DO信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、を取得する(ステップS71)。次いで、推論部42は、学習済モデルに、取得した通常用DO信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、を入力し、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を得る(ステップS72)。学習済モデルは、機械学習装置30の学習済モデル記憶部33に記憶されたものである。その後、推論部42は、学習済モデルにより得られたI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を数値制御装置10に出力する(ステップS73)。
そして、数値制御装置10は、推論装置40から入力されたI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を用いて、I/Oユニット20または接続機器の故障予知を行う(ステップS74)。これによって、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の異常が検出される。一例では、外部信号出力部22または接続機器の故障箇所または故障寸前箇所が異常として検出された場合には、数値制御装置10は、故障箇所または故障寸前箇所を特定することができる。一例では、劣化状況の標準値からのずれが許容範囲外にあるとされた場合に、異常が特定された外部信号出力部22の部品および接続機器のうちのいずれかが故障箇所となる。また、一例では、劣化状況の標準値からのずれが許容範囲内であるが、許容範囲外となる閾値に近い場合に、異常が特定された外部信号出力部22の部品および接続機器のうちのいずれかが故障寸前箇所となる。故障予知によって異常を検出した場合には、数値制御装置10は、アラーム等の任意の手段でオペレータへ異常状態を通知する。なお、正常時でも、オペレータの操作にて故障診断結果の内容を参照して、オペレータは、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の劣化状況を確認することができる。
なお、実施の形態4では、モデル生成部32が用いる学習アルゴリズムに教師あり学習を適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。学習アルゴリズムについては、教師あり学習以外にも、教師なし学習、または半教師あり学習等を適用することも可能である。
また、モデル生成部32は、複数のI/Oユニット20に対して作成される学習用データに従って、I/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を学習するようにしてもよい。このとき、モデル生成部32は、同一のエリアで使用される複数のI/Oユニット20から学習用データを取得してもよいし、異なるエリアで独立して動作する複数のI/Oユニット20から収集される学習用データを利用してI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を学習してもよい。また、学習用データを収集するI/Oユニット20を途中で対象に追加したり、対象から除去したりすることも可能である。さらに、あるI/Oユニット20に関してI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を学習した学習装置を、これとは別のI/Oユニット20に適用し、当該別のI/Oユニット20に関してI/Oユニット20の外部信号出力部22または接続機器の故障箇所を再学習して更新するようにしてもよい。
さらに、モデル生成部32に用いられる学習アルゴリズムとしては、特徴量そのものの抽出を学習する、深層学習(Deep Learning)を用いることもでき、他の公知の方法、例えばサポートベクターマシンなどに従って機械学習を実行してもよい。
実施の形態4では、機械学習装置30で、I/Oユニット20の外部出力信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、故障診断結果と、の相関関係に基づいて外部信号出力部22またはその接続機器の劣化状況に関する特徴量を学習させる。これによって、推論装置40で、I/Oユニット20の外部信号出力部22および接続機器の故障予知を行うことができる。
実施の形態5.
図14は、実施の形態5による制御システムの構成の一例を模式的に示すブロック図である。なお、上記した実施の形態と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。以下では、上記した実施の形態と異なる部分について説明する。I/Oユニット20は、外部入力信号変換部26をさらに有する。外部入力信号変換部26は、複数の入力ライン222より分岐させた外部入力信号である通常用DI信号を、入力させた通常用DI信号の数よりも少ない数の第2診断用信号である診断用信号へ変換する。診断用信号は、I/Oユニット20の構成に応じて、アナログ信号またはデジタル信号の形態をとる。外部入力信号変換部26は、変換した診断用信号を、外部信号制御部21へ出力する。
なお、故障診断部211は、外部信号制御部21に設けられてもよいし、数値制御装置10に設けられてもよい。故障診断部211は、外部出力信号変換部24からの第1診断用信号である診断用信号に加えて、外部入力信号変換部26からの診断用信号を用いて故障診断を行う。外部入力信号変換部26で変換された診断用信号を用いることによって、故障診断部211で、I/Oユニット20の外部信号入力部23の故障診断を行うことができる。外部入力信号変換部26の構成例は、実施の形態1から3で説明した外部出力信号変換部24と同様である。また、故障診断部211における故障診断は、I/Oユニット20の外部信号出力部22またはその制御対象である接続機器の故障診断時と同様の方法で行われる。
機械学習装置30のデータ取得部31は、外部出力信号である通常用DO信号、外部出力についての診断用信号または第1ループバック情報変換信号であるループバック情報変換信号、および外部出力についての故障診断結果に加えて、外部入力信号である通常用DI信号、外部入力についての診断用信号または第2ループバック情報変換信号であるループバック情報変換信号、および外部入力についての故障診断結果を学習用データとして取得する。
機械学習装置30のモデル生成部32は、データ取得部31から出力される通常用DI信号および通常用DO信号、外部入力および外部出力についての診断用信号またはループバック情報変換信号、並びに外部入力および外部出力についての故障診断結果の組合せに基づいて作成される学習用データに従って、I/Oユニット20の外部信号入力部23、外部信号出力部22または制御対象である接続機器の故障箇所を学習する。すなわち、モデル生成部32は、I/Oユニット20の通常用DO信号、外部出力についての診断用信号またはループバック情報変換信号、および外部出力についての故障診断結果から、I/Oユニット20の外部信号出力部22または制御対象である接続機器の故障箇所を推論する学習済モデルを生成し、I/Oユニット20の通常用DI信号、外部入力についての診断用信号またはループバック情報変換信号、および外部入力についての故障診断結果から、I/Oユニット20の外部信号入力部23の故障箇所を推論する学習済モデルを生成する。ここで、学習用データは通常用DI信号および通常用DO信号、外部入力および外部出力についての診断用信号またはループバック情報変換信号、並びに外部入力および外部出力についての故障診断結果を互いに関連付けたデータである。
実施の形態4と異なる点は、データ取得部31で取得する学習用データの種類およびモデル生成部32で生成するモデルの種類が増えるという点のみであり、モデル生成部32で行う学習済モデルの生成方法および機械学習装置30の学習処理に関しては実施の形態4と同様である。
推論装置40のデータ取得部41は、外部出力信号である通常用DO信号、および外部出力についての診断用信号またはループバック情報変換信号に加えて、外部入力信号である通常用DI信号、および外部入力についての診断用信号またはループバック情報変換信号を取得する。
推論装置40の推論部42は、学習済モデルを利用して得られるI/Oユニット20の外部信号入力部23、外部信号出力部22または制御対象である接続機器の故障箇所を推論する。すなわち、この学習済モデルにデータ取得部41で取得した通常用DI信号および通常用DO信号、並びに外部入力および外部出力についての診断用信号またはループバック情報変換信号を入力することで、通常用DI信号および通常用DO信号、並びに外部入力および外部出力についての診断用信号またはループバック情報変換信号から推論されるI/Oユニット20の外部信号入力部23、外部信号出力部22または制御対象である接続機器の故障箇所を出力することができる。
実施の形態4と異なる点は、データ取得部41で取得する学習用データの種類および推論部42で推論する情報が増えるという点のみであり、推論装置40の推論処理に関しては実施の形態4と同様である。また、I/Oユニット20の外部信号入力部23を構成するDI入力用部品またはI/Oユニット20の接続機器の経年劣化が進むと、アナログ電圧の標準値からのずれが大きくなる。このため、実施の形態5でも、実施の形態4と同様に、アナログ電圧の標準値からのずれによってDI入力用部品、また入力ライン222に接続される接続機器の劣化状況がどの程度かを把握することができる。
実施の形態5では、I/Oユニット20が、外部信号入力部23の入力ライン222から分岐させた複数の外部入力信号を外部入力信号の数よりも少ない本数の信号に変換し、外部信号制御部21に折り返す外部入力信号変換部26を備える。また、I/Oユニット20の外部入力信号と、診断用信号またはループバック情報変換信号と、故障診断結果と、の相関関係に基づいて、外部信号入力部23またはその接続機器の劣化状況に関する特徴量を学習させる。これによって、I/Oユニット20の外部信号入力部23についても故障予知を行うことができる。さらに、I/Oユニット20の外部信号入力部23、またその接続機器についても劣化状況の把握ができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 制御システム、10 数値制御装置、20 外部信号入出力ユニット(I/Oユニット)、21 外部信号制御部、22 外部信号出力部、23 外部信号入力部、24 外部出力信号変換部、26 外部入力信号変換部、30 機械学習装置、31,41 データ取得部、32 モデル生成部、33 学習済モデル記憶部、40 推論装置、42 推論部、211 故障診断部、215,221 出力ライン、216,222 入力ライン、217 診断用信号入力ライン、241 D/A変換部、242 ラダー抵抗、243 D/A変換器、244 ノイズ除去部、245 パルス幅出力部。

Claims (13)

  1. 数値制御装置との間で入出力される信号を制御する外部信号制御部と、
    前記外部信号制御部からの信号である外部信号を出力ラインを介して外部に接続される機器に出力する外部信号出力部と、
    前記出力ラインより分岐させた複数の外部出力信号を、前記複数の外部出力信号の数よりも少ない数の信号である第1診断用信号に変換し、前記外部信号制御部へ折り返す外部出力信号変換部と、
    を備えることを特徴とする外部信号入出力ユニット。
  2. 前記外部出力信号変換部は、前記複数の外部出力信号の数をN(ただし、Nは自然数である)とすると、N以上の分解能で前記複数の外部出力信号を前記第1診断用信号にデジタルアナログ変換することを特徴とする請求項1に記載の外部信号入出力ユニット。
  3. 前記外部出力信号変換部は、デジタル信号である前記外部出力信号を、アナログ信号である前記第1診断用信号に変換するデジタルアナログ変換部を有することを特徴とする請求項1に記載の外部信号入出力ユニット。
  4. 前記外部出力信号変換部は、前記デジタルアナログ変換部で変換された前記第1診断用信号のノイズを除去するノイズ除去部をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の外部信号入出力ユニット。
  5. 前記外部出力信号変換部は、前記デジタルアナログ変換部で変換されたアナログ信号を、パルス幅を示すデジタル信号に変換するパルス幅出力部をさらに有し、
    前記第1診断用信号は、前記パルス幅出力部から出力されるデジタル信号であることを特徴とする請求項3または4に記載の外部信号入出力ユニット。
  6. 前記第1診断用信号に基づいて、前記外部信号出力部または前記機器に異常があるか否かを診断する故障診断部をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の外部信号入出力ユニット。
  7. 前記数値制御装置と、
    前記数値制御装置に接続される請求項1から6のいずれか1つに記載の外部信号入出力ユニットと、
    を備えることを特徴とする制御システム。
  8. 外部信号出力部の出力ラインより分岐させた外部信号制御部からの信号である複数の外部出力信号を、前記複数の外部出力信号の数よりも少ない数の信号である第1診断用信号に変換し、前記外部信号制御部へ折り返す外部出力信号変換部を有する外部信号入出力ユニットと、
    前記第1診断用信号を受信し、前記外部信号入出力ユニットの前記出力ラインまたは前記出力ラインに接続される機器に異常があるか否かを診断する故障診断部を有する数値制御装置と、
    を備えることを特徴とする制御システム。
  9. 前記外部信号出力部から出力される前記複数の外部出力信号と、前記外部出力信号変換部で変換された前記第1診断用信号または前記第1診断用信号を前記複数の外部出力信号のループバック結果を含む情報に変換した信号であるである第1ループバック情報変換信号、および前記外部信号出力部または前記機器の故障診断結果を含む学習用データを取得する第1データ取得部と、
    前記学習用データを用いて、前記複数の外部出力信号、前記第1診断用信号または前記第1ループバック情報変換信号から、前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所の推論を行うための学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を有する機械学習装置をさらに備えることを特徴とする請求項7または8に記載の制御システム。
  10. 前記複数の外部出力信号、前記第1診断用信号または前記第1ループバック情報変換信号を取得する第2データ取得部と、
    前記学習済モデルを用いて、前記複数の外部出力信号、前記第1診断用信号または前記第1ループバック情報変換信号から、前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所を出力する推論部と、
    を有する推論装置をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の制御システム。
  11. 前記外部信号入出力ユニットは、
    入力ラインを介して入力される前記機器からの信号を前記外部信号制御部に出力する外部信号入力部と、
    前記入力ラインより分岐させた複数の外部入力信号を、前記複数の外部入力信号の数よりも少ない数の信号である第2診断用信号に変換し、前記外部信号制御部へ出力する外部入力信号変換部と、
    をさらに備え、
    前記学習用データは、前記複数の外部入力信号と、前記第2診断用信号または前記第2診断用信号を前記複数の外部入力信号のループバック結果を含む情報に変換した信号である第2ループバック情報変換信号と、前記外部信号入力部または前記機器の故障診断結果と、をさらに含み、
    前記学習済モデルに、前記複数の外部入力信号、前記第2診断用信号または前記第2ループバック情報変換信号から、前記外部信号入力部または前記機器の故障箇所の推論が含まれ、
    前記推論部は、前記学習済モデルを用いて、前記複数の外部入力信号と、前記第2診断用信号または前記第2ループバック情報変換信号と、から、前記外部信号入力部または前記機器の故障箇所をさらに出力することを特徴とする請求項10に記載の制御システム。
  12. 数値制御装置と、前記数値制御装置からの複数の外部出力信号を外部信号出力部を介して機器に出力するとともに、前記複数の外部出力信号を分岐させ、前記複数の外部出力信号の数よりも少ない数の信号に変換した診断用信号を生成する外部信号入出力ユニットと、前記診断用信号を用いて前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所を診断する故障診断部と、を備える制御システムにおける前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所を学習する機械学習装置であって、
    前記複数の外部出力信号と、前記診断用信号または前記診断用信号を前記複数の外部出力信号のループバック結果を含む情報に変換した信号であるループバック情報変換信号と、前記外部信号出力部または前記機器の故障診断結果と、を含む学習用データを取得するデータ取得部と、
    前記学習用データを用いて、前記複数の外部出力信号、前記診断用信号または前記ループバック情報変換信号から、前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所を推論するための学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を備えることを特徴とする機械学習装置。
  13. 数値制御装置と、前記数値制御装置からの複数の外部出力信号を外部信号出力部を介して機器に出力するとともに、前記複数の外部出力信号を分岐させ、前記複数の外部出力信号の数よりも少ない数の信号に変換した診断用信号を生成する外部信号入出力ユニットと、前記診断用信号を用いて前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所を診断する故障診断部と、を備える制御システムにおける前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所を推論する推論装置であって、
    前記複数の外部出力信号、前記診断用信号または前記診断用信号を前記複数の外部出力信号のループバック結果を含む情報に変換した信号であるループバック情報変換信号を取得するデータ取得部と、
    前記複数の外部出力信号、前記診断用信号または前記ループバック情報変換信号から、前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所を推論するための学習済モデルを用いて、前記複数の外部出力信号、前記診断用信号または前記ループバック情報変換信号から、前記外部信号出力部または前記機器の故障箇所を出力する推論部と、
    を備えることを特徴とする推論装置。
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