[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6873627B2 - 画像処理装置、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6873627B2
JP6873627B2 JP2016161925A JP2016161925A JP6873627B2 JP 6873627 B2 JP6873627 B2 JP 6873627B2 JP 2016161925 A JP2016161925 A JP 2016161925A JP 2016161925 A JP2016161925 A JP 2016161925A JP 6873627 B2 JP6873627 B2 JP 6873627B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel data
processing
image
acquired
storage control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016161925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018032898A (ja
Inventor
博史 森
博史 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016161925A priority Critical patent/JP6873627B2/ja
Priority to US15/671,290 priority patent/US10755150B2/en
Publication of JP2018032898A publication Critical patent/JP2018032898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6873627B2 publication Critical patent/JP6873627B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/20Processor architectures; Processor configuration, e.g. pipelining
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1848Generation of the printable image
    • G06K15/1856Generation of the printable image characterized by its workflow
    • G06K15/1857Generation of the printable image characterized by its workflow involving parallel processing in the same printing apparatus
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/18Conditioning data for presenting it to the physical printing elements
    • G06K15/1867Post-processing of the composed and rasterized print image
    • G06K15/1889Merging with other data
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4038Image mosaicing, e.g. composing plane images from plane sub-images
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0077Types of the still picture apparatus
    • H04N2201/0094Multifunctional device, i.e. a device capable of all of reading, reproducing, copying, facsimile transception, file transception
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/04Scanning arrangements
    • H04N2201/0402Arrangements not specific to a particular one of the scanning methods covered by groups H04N1/04 - H04N1/207
    • H04N2201/0414Scanning an image in a series of overlapping zones
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/04Scanning arrangements
    • H04N2201/0402Arrangements not specific to a particular one of the scanning methods covered by groups H04N1/04 - H04N1/207
    • H04N2201/0416Performing a pre-scan

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

本発明は画像処理装置、画像処理方法に関し、特にピクセル合成処理の技術に関するものである。
従来、画像形成処理時に合成処理の対象となるピクセルデータを、高速にアクセス可能なメモリ上に配置し、合成処理時にこのメモリから取得し、合成処理を行う事で、合成処理を高速に実現する技術が存在する。このような背景において、特許文献1ではかかるメモリとして、高速にアクセス可能な一つの通信メモリを利用し、極力この通信メモリ上にピクセルデータを配置させながら、合成処理を行う。これにより、合成処理の対象となる複数のオブジェクトのピクセルデータを通信メモリに交互に出力し、不要なピクセルデータを通信メモリから取得せずに合成処理を実現する。
特許第5173578号公報
しかしながら、特許文献1では、合成処理を行う際、一方のオブジェクトのピクセルデータを取得した後でしか、もう一方のオブジェクトのピクセルデータの取得が行えない。従って、合成処理の対象となる複数のオブジェクトのピクセルデータの取得に時間がかかり、合成処理を高速に実現する事が出来ない。
本発明の目的は、ピクセル合成処理を高速に行える画像処理装置、画像処理方法を提供することである。
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、互いに領域が重なる第1および第2の処理対象に対して合成処理を行う画像処理装置であって、前記第1の処理対象の前記領域に対応する第1の画素データを生成して第1の通信経路に出力すると共に、前記第2の処理対象の前記領域に対応する第2の画素データを生成して第2の通信経路に出力する第1の処理手段と、演算命令にしたがって、前記第1の画素データを前記第1の通信経路から取得すると共に、前記第2の画素データを前記第2の通信経路から取得し、前記取得された第1および第2の画素データの合成処理を行う第2の処理手段とを備え、前記第1および第2の画素データは、同一タイミングで出力され、前記第2の処理手段は、前記第1および第2の画素データの取得が完了する前に、前記第1および第2の画素データの合成処理を開始することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、複数の画素データを用いた演算処理を行う画像処理装置であって、第1の画素データを記憶し、画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて、当該記憶されている第1の画素データを出力する第1の記憶制御手段と、第2の画素データを記憶し、画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて、当該記憶されている第2の画素データを出力する第2の記憶制御手段と、演算命令にしたがって、画素データの演算処理を行う演算手段と、前記演算手段による演算処理の処理対象となる全ての画素データを前記第1及び第2の記憶制御手段のいずれかに送信する送信手段と、を備え、前記演算手段は、前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれに画素データの取得要求を出すことで、前記第1および第2の画素データを前記第1および第2の記憶制御手段から取得し、前記演算命令にしたがって、当該取得された第1および第2の画素データの演算処理を行い、前記演算処理の処理対象となる画素データの取得先を示す情報を受け取り、当該情報に基づいて前記処理対象の画素データの全ての取得先を選択し、選択された全ての取得先に画素データの取得要求を出すことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、互いに領域が重なる第1および第2の処理対象に対して合成処理を行う画像処理装置であって、前記第1の処理対象の前記領域に対応する第1の画素データを生成すると共に、前記第2の処理対象の前記領域に対応する第2の画素データを生成する第1の処理手段と、2つの異なる通信経路と、前記2つの異なる通信経路を介して前記第1の処理手段から前記第1および第2の画素データを受信し、前記受信した第1および第2の画素データの合成処理を行う第2の処理手段とを備え、前記第1の画素データは、前記第1の処理手段から前記第2の処理手段に、前記2つの異なる通信経路の一方を通って送信され、前記第2の画素データは、前記第1の処理手段から前記第2の処理手段に、前記2つの異なる通信経路の他方を通って送信され、前記第1および第2の画素データは、同一タイミングで出力され、前記第2の処理手段は、前記第1および第2の画素データの受信が完了する前に、前記第1および第2の画素データの合成処理を開始することを特徴とする。
本発明によれば、ピクセル合成処理を高速に行える。
本発明の実施例1に係る画像処理装置の詳細なハードウェア構成を示す図である。 図1の画像処理装置のソフトウェア構成を示す図である。 図1におけるRIPのハードウェア及びソフトウェアの構成を示す図である。 RIPの通信手段及び通信メモリの接続状態を示す図である。 本実施例におけるレンダリング処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 重なりが2つ以下の場合の描画閉領域、及びその領域に対しROP2/Alpha処理が行われる場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する図である。 図4のステップS404のピクセルデータ合成処理におけるRIPの通信経路の第1の利用方法を示す概念図である。 重なりが3つ以上の場合の描画閉領域、及びその領域に対しROP2/Alpha処理が行われる場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する図である。 図4のステップS404のピクセルデータ合成処理におけるRIPの通信経路の第2の利用方法を示す概念図である。 重なりが2つの場合の描画閉領域、及びその領域に対しAttribute合成処理が行われる場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する図である。 図4のステップS404のピクセルデータ合成処理におけるRIPの通信経路の第3の利用方法を示す概念図である。 重なりが3つの場合の描画閉領域、及びその領域に対しROP3処理が行われる場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する図である。 図4のステップS404のピクセルデータ合成処理におけるRIPの通信経路の第4の利用方法を示す概念図である。 重なりが4つの場合の描画閉領域、及びその領域に対しROP4処理が行われる場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する図である。 図4のステップS404のピクセルデータ合成処理におけるRIPの通信経路の第5の利用方法を示す概念図である。 図4のステップS403のピクセルデータ生成処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図10のステップS1004のイメージピクセル生成処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図4のステップS404のピクセルデータ合成処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図12のステップS1204の重なり無しピクセル処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図12のステップS1203の重なり有りピクセル処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図14のステップS1406のROP2/Alpha処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図14のステップS1407のROP3処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図14のステップS1408のROP4処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図14のステップS1409のAttribute合成処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図15のステップS1505のROP2/Alpha Pixel処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図16のステップS1609のROP3 Pixel処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図17のステップS1713のROP4 Pixel処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図18のステップS1803のAttribute合成Pixel処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図17のステップS1703のピクセルデータ退避処理(src)の詳細な手順を示すフローチャートである。 図16のステップS1611のピクセルデータ退避処理(dst)の詳細な手順を示すフローチャートである。 本実施例に係るピクセルデータ合成処理のタイミングを示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(実施例1)
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のシステム構成の例を示す図である。本システムでは、不図示のホストコンピュータと画像処理装置110がLAN経由で接続する構成とする。
ユーザは、まずホストコンピュータ上で、印刷するページ情報を示すPDL(Page Description Language)を生成し、画像処理装置110に転送する。画像処理装置110は、転送されたPDLに基づき、印刷処理を行う構成をとる。本実施例において、画像処理装置110は、MFP(Multi Function Printer)であるが、これに限定されるものではなく、例えば、SFP(Single Function Printer)であってもよい。
図1を用いて、画像処理装置110の詳細なハードウェア構成について説明する。
図1において、画像処理装置110は、画像出力デバイスであるプリンタ部111を保持する。また、画像処理装置110は、ネットワークI/F126を介してLANと接続することで、PDLやデバイス情報をLAN経由で入出力するための制御を行う。プリンタ部111はデバイスI/F132と結合され、画像処理装置110で生成された画像データを紙に出力する。CPU120は画像処理装置110の全体を制御するための中央処理部である。RAM122は、CPU120が動作するためのシステムワークメモリである。またRAM122は送信されたPDLや印刷処理のため画像処理装置110の内部で生成する中間データ、レンダリング処理を行う際の作業領域であるワーク領域や、入力された画像データを一時記憶するためのメモリでもある。さらに、ROM121はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。記憶装置123はハードディスクドライブであり、各種処理のためのシステムソフトウェア及び送信されたPDLを格納する。操作部I/F125は、各種メニューや印刷データ情報等を表示可能な表示画面を有する操作部113に対するインタフェースであり、操作部113に対して操作画面データを出力する。また、操作部I/F125は、操作部113から操作者が入力した情報をCPU120に伝える役割をする。ネットワークI/F126は、LANに接続して外部装置との間で情報の入出力を行う。以上のユニットがシステムバス127上に配置されている。イメージバスI/F128は、システムバス127と画像データを高速で転送する画像バス130とを接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス130上には、RIP(ラスタイメージプロセッサ)131、デバイスI/F132が接続される。
RIP131は、ページ記述言語(PDLデータ)コードや中間データ(ディスプレイリスト)を解析しイメージに展開する。構成としては、CPU220とは異なる複数のCPU(以降は画像形成プロセッサと呼ぶ)から構成されるものとする。デバイスI/F132は、プリンタ部111と画像処理装置110とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
<画像処理装置110におけるソフトウェア構成>
図2は、図1の画像処理装置110のソフトウェア構成を示す図である。
図2において、PDLデータ処理部201は、画像処理装置110で受信したPDLから、ページ情報の取得及びページ情報に含まれるオブジェクトの取得処理を行い、中間データ生成部202に渡す処理を行う。中間データ生成部202は、PDLデータ処理部201から渡されるページ情報及びオブジェクト情報を元に、画像形成処理に利用する中間データ220の生成処理を行う。
画像形成処理部203は、中間データ生成部202から渡される画像形成処理に利用する中間データ220を元に、画像情報を示すビットマップデータの生成処理を行う。画像形成処理部203は、図2に示すように画像形成に必要な各手段(210〜215)を保持する。まず、閉領域情報生成手段210は、中間データ生成部202から渡される画像形成処理に利用する中間データ220を元に、オブジェクトの輪郭で形成される閉領域情報221の生成処理を行う。この閉領域情報221の生成処理は、既に公知の方法で行われる。次に、画像形成処理制御手段211は、閉領域情報生成手段210から渡される閉領域情報221を元に、ピクセルデータ生成手段212に対して、閉領域を構成するピクセルデータ(画素データ)の生成を指示/制御する。また、画像形成処理制御手段211は、後述する画像形成処理制御手段213に対して、ピクセルデータ生成手段212が生成するピクセルデータの合成処理を指示/制御する。本処理の詳細は後述する図12を元に説明する。
次に、ピクセルデータ生成手段212は、画像形成処理制御手段211の指示に基づき、閉領域情報221を元に、閉領域に含まれるピクセルデータを生成する。また生成したピクセルデータをピクセルデータ合成手段214に渡す処理を行う。本処理の詳細も後述する図10及び図11を元に説明する。
画像形成処理制御手段213は、閉領域情報221と、画像形成処理制御手段211の指示に基づき、ピクセルデータ合成手段214に対して、閉領域を構成するピクセルデータの合成を指示/制御する。本処理の詳細も後述する図12を元に説明する。
ピクセルデータ合成手段214は、画像形成処理制御手段213の指示に基づき、ピクセルデータ生成手段212から渡されるピクセルデータを元に、閉領域に含まれるピクセルデータを合成する。本処理の詳細も後述する図12及び以降の図で説明する。
画像形成処理内通信手段215は、図3Aで後述する通信手段310〜319により構成される。
PDLデータ処理部201及び中間データ生成部202は、例えば本実施例では前述のCPU120上で動作する構成を取る。また例えば、画像形成処理部203及びその各手段(210〜215)は、前述したRIP131に含まれる画像形成プロセッサ上で動作する構成を取る。各手段(210〜215)が動作する画像形成プロセッサのハードウェア構成は、後述する図3Bを元に説明する。
<画像処理装置110におけるRIP131内のハードウェア及びソフトウェア構成>
図3A,図3Bは、図1におけるRIP131内のハードウェア及びソフトウェアの構成を示す図である。
RIP131は、図3Aで示すように複数の画像形成プロセッサ300〜302から構成される。各画像形成プロセッサ300〜302は、それぞれへの演算命令などの指示やデータの送信を、それぞれが保持する通信手段310〜319経由で、通信メモリ320〜324に対し行う。本実施例の通信手段310〜319のそれぞれは、データ格納要求を後段に出すことで前段から受信したデータをその後段に経由(格納)する、あるいは、データ取得要求を前段に出すことでデータをその前段から取得して後段に経由(送信)するデータ送受信回路である。ここでいう前段および後段は、通信手段の配置によって決まる。例えば通信手段315の前段および後段は、それぞれ、通信メモリ322、ピクセルデータ合成手段214であり、通信手段318の前段および後段は、それぞれ、ピクセルデータ合成手段214、通信メモリ324である。また通信手段319にとっては、前段が通信メモリ324であり、後段がピクセルデータ合成手段214である。これは図3Aで示されるものの一例である。本実施例の通信メモリは何れもFIFO方式のメモリ(いわゆるFIFOメモリ)である。FIFOメモリを採用することで、通信メモリへのピクセルデータの格納および取得が簡易化される。また、後述のようにピクセルデータの取得を高速にできる。本実施例では、画像形成プロセッサ300上で、閉領域情報生成手段210が処理を行う。また、画像形成プロセッサ301上で、画像形成処理制御手段211及びピクセルデータ生成手段212が処理を行う。また、画像形成プロセッサ302上で、画像形成処理制御手段213及びピクセルデータ合成手段214が処理を行う。
閉領域情報生成手段210は、中間データ220に基づき、閉領域情報221を生成し、通信手段310を経由して通信メモリ320を利用して、閉領域情報221を画像形成プロセッサ301に送信する。画像形成処理制御手段211は、画像形成プロセッサ300から送信される閉領域情報221に基づき、ピクセルデータ生成手段212に対して、閉領域を構成するピクセルデータの生成を指示/制御する。また、画像形成処理制御手段211は、画像形成処理制御手段213に対して、ピクセルデータ生成手段212が生成するピクセルデータの合成処理の指示/制御を示す情報を、通信手段311経由で通信メモリ321を利用して送信する。この情報は、演算命令やピクセルデータ取得先の情報を含む情報であり、ピクセルデータ合成手段214による合成演算を実行する際に用いられる。
次にピクセルデータ生成手段212は、画像形成処理制御手段211の指示に基づき、閉領域情報221を元に、閉領域に含まれるピクセルデータを生成する。そしてピクセルデータ生成手段212は、生成したピクセルデータを通信手段312経由で通信メモリ322を利用してピクセルデータ合成手段214に送信する。もしくは、生成したピクセルデータを通信手段313経由で通信メモリ323を利用してピクセルデータ合成手段214に送信する。少し具体的に説明すると、通信手段312,313は、通信メモリ322,323にピクセルデータの格納要求(Push_Req)を出すことで、ピクセルデータを通信メモリ322,323に格納する。すなわち、通信メモリ322,323を構成するFIFOメモリの末尾にピクセルデータは格納される。後述するように、この格納されたピクセルデータは、通信メモリ322,323が通信手段315,316からのピクセルデータの取得要求(Pop_Req)に応じて通信手段315,316に出力され、ピクセルデータ合成手段214に取得される。
画像形成処理制御手段213は、通信メモリ321から通信手段314経由で送信される閉領域情報221に基づき、ピクセルデータ合成手段214に、閉領域を構成するピクセルデータの合成を指示/制御する。ピクセルデータ合成手段214は、画像形成処理制御手段213からの指示に基づき、通信メモリ322経由で送信されてくるピクセルデータを元に、閉領域に含まれるピクセルデータを合成する。もしくはピクセルデータ合成手段214は、画像形成処理制御手段213からの指示に基づき、通信メモリ323から渡されるピクセルデータを元に、閉領域に含まれるピクセルデータを合成する。また、ピクセルデータ合成手段214は、画像形成処理制御手段213からの指示に基づき、通信メモリ322,323から送信されるピクセルデータ双方を用いて、閉領域に含まれるピクセルデータを合成する。さらに、ピクセルデータ合成手段214は、画像形成処理制御手段213からの指示に基づき、通信メモリ324から通信手段319経由で受け取るピクセルデータを用いて、閉領域に含まれるピクセルデータを合成する。
このピクセルデータ合成手段214は、合成演算に用いられるピクセルデータを取得する処理(ピクセルデータの取得処理)を行う。この取得処理では、ピクセルデータ合成手段214は、ピクセルデータの取得先として選択された通信メモリに、ピクセルデータの取得要求を出す。取得要求を受け取った通信メモリは、その通信メモリを構成するFIFOメモリの先頭に記憶されているピクセルデータをピクセルデータ合成手段214に向けて出力する。ここで本実施例のRIP131は、少なくとも画像形成プロセッサ302、通信メモリ322,323に共通のクロックを供給するシステムクロックを有する構成を採用している。この構成により、画像形成プロセッサ302は2つのピクセルデータの取得要求を、別々の通信メモリ322,323に、システムクロックに従った同一タイミングで出すことができる。そして通信メモリ322,323は、各取得要求を同じタイミングで受け取ることができ、それぞれのピクセルデータをシステムクロックに従った同一タイミングで通信手段315,316に出力することができる。このような構成により、画像形成プロセッサ302(ピクセルデータ合成手段214)は、同時に2つのピクセルデータを取得することができる。また、2つのピクセルデータを順に取得する場合よりも、速やかに取得した2つのピクセルデータの合成演算を行うことができる。なお同一のタイミングで取得要求を出さなかったとしても、それぞれの通信メモリ322,323は、受け取った取得要求を独立して扱うことができる。よって、従来のような取得要求の競合による遅延を生じさせずに、それぞれのピクセルデータを速やかに出力することができる。
このようにピクセルデータ合成手段214は、受け取った演算命令にしたがった種類の合成演算を行う。この合成演算において、ピクセルデータ合成手段214がどの通信メモリからピクセルデータを受け取るか(ピクセルデータの取得先)は、画像形成処理制御手段213からの指示によって選択される。ピクセルデータ合成手段214が利用するピクセルデータを通信手段315,316のいずれから取得して合成処理を行うかの詳細に関しては図14を元に後述する。
次に、通信手段312〜316及び通信メモリ322,323を利用したピクセルデータ生成手段212とピクセルデータ合成手段214の間の通信処理がハードウェア構成上どのように実現されるかを図3Bに基づき説明する。ピクセルデータ生成手段212が、通信メモリ322を利用して通信を行う場合、ピクセルデータ生成手段212は、通信手段312に対し、”com_route_0_kill”にFALSE(値としては0)信号を発行する。またピクセルデータ生成手段212は、同時に”Data In”に送信したいピクセルデータを設定し、信号として出力する。その際、通信手段312はcom_route_0_kill信号を反転させて、”Push Req”に信号を出力する。例えば、”com_route_0_kill”がFALSEであった場合、反転した値はTRUE(値としては1)になる。通信メモリ322に対して記憶制御を行う通信メモリ制御手段341に”Push Req”をTRUEで設定する事で、”Data In”に指定するデータを通信メモリ322に格納する事が可能となる。また”com_route_0_kill”がTRUEであった場合、反転した値はFALSEになる。通信メモリ制御手段341に”Push Req”をFALSEで設定する事で、”Data In”に指定するデータを通信メモリ制御手段341は無視する事が可能となる。この構成は、通信メモリ320〜324の全てにおいて、同じ構成とする。次に、ピクセルデータ合成手段214が、通信メモリ322を利用して通信を行う場合、ピクセルデータ合成手段214は、通信手段315に対し、”com_route_0_kill”にFALSE(値としては0)信号を発行する。またピクセルデータ合成手段214は、同時に受信したいピクセルデータが、”Data Out”の信号から送られてくるため、この”Data Out”からピクセルデータを取得する。その際、通信手段315はcom_route_0_kill信号を反転させて、”Pop Req”に信号を出力する。例えば、”com_route_0_kill”がFALSEであった場合、反転した値はTRUEになる。通信メモリ制御手段341に”Pop Req”をTRUEで設定する事で、”Data Out”に指定されるデータを通信メモリ322から取得する事が可能となる。さらにその際、通信メモリ制御手段341は、”Data Out”に出力したピクセルデータを通信メモリ322から削除する。また”com_route_0_kill”がTRUEであった場合、反転した値はFALSEになる。通信メモリ制御手段341に”Pop Req”をFALSEで設定する事で、通信メモリ制御手段341は、通信メモリ322内にデータを継続して保持する。この構成は、通信メモリ320〜324の全てにおいて、同じ構成とする。
<画像処理装置110における転送されたPDLの印刷処理及びレンダリング処理の詳細>
本実施例における画像処理装置110上の、CPU120によって実行される、ユーザが送信するPDLの印刷処理の一連の処理を説明する。まずCPU120は、実行するためのプログラムをROM121からRAM122へロードし、実行する。これにより、画像処理装置110はCPU120に対し、前述したPDLの印刷処理の一連の処理を実行させることになる。まず、ホストコンピュータから画像処理装置110にPDLが送信される。そしてCPU120は、受信したPDLを、記憶装置123に格納する。次にCPU120は、送信されたPDLの取得処理を行い、取得したPDLの解析処理を行う。次にCPU120は、解析したPDLの情報を元に、ビットマップ画像の生成のために必要な中間データ220の生成処理を行う。ここで述べる中間データ生成処理は公知の技術による中間データ生成処理が行われる。次にCPU120は、生成した中間データ220に基づいてレンダリング処理を行い、ページ画像を表す図3Aのビットマップデータ331の生成を行う。
図4は、本実施例におけるレンダリング処理の詳細な手順を示すフローチャートである。レンダリング処理は、RIP131によって行われる処理である。このレンダリング処理では、本発明の特徴である複数の通信メモリから同時にピクセルデータを取得し、合成処理を行う。
まず、RIP131内にある画像形成プロセッサ300は、中間データ生成部202で生成された中間データ220の取得処理を行う(ステップS401)。次に、画像形成プロセッサ300は取得した中間データ220に基づき、閉領域情報221の生成処理を行う(ステップS402)。この閉領域とは描画オブジェクトの輪郭で形成される領域を示す。また、この閉領域に関しては、先行文献でも記載される公知の技術を利用する構成とする。本レンダリング処理は、ページ中に含まれる閉領域単位で、図10で後述するピクセル生成処理(ステップS403)及び図12で後述するピクセル合成処理(ステップS404)を行い、ページ終了まで繰り返す。そして、画像形成プロセッサ300は生成した閉領域情報221を画像形成プロセッサ301に対し、通信メモリ320を利用し、送信する。次に、画像形成プロセッサ301は取得した閉領域情報221に基づき、閉領域に含まれるピクセルデータの生成処理を行う(ステップS403)。そして生成したピクセルデータを、通信メモリ322,323を利用し、画像形成プロセッサ302に送信する。詳細は後述する。次に、画像形成プロセッサ302は取得したピクセルデータに基づき、閉領域に含まれるピクセルデータの合成処理を行う(ステップS404)。前述したピクセルデータに対する処理(ステップS403、ステップS404)毎の演算処理の特性として、このピクセルデータの生成処理は、ピクセルデータの合成処理よりも簡易な演算である。従って、ピクセルデータの生成処理の方が速く、ピクセルデータの合成処理を行う際は、既にピクセルデータの生成処理が完了し、ピクセルデータが通信メモリに存在する傾向となる。そして合成処理を行ったピクセルデータを、処理対象の閉領域に未処理のオブジェクトが存在する場合、通信メモリ324に出力する。また処理する閉領域のオブジェクトを全て処理完了した場合、通信手段317を利用してビットマップデータ331として出力する。詳細は後述する。
<ピクセルデータ生成処理(ステップS403)とピクセルデータ合成処理(ステップS404)の概念図)>
まず、図5A,図5Bを用いて、図4のステップS404のピクセルデータ合成処理におけるRIP131の通信経路の第1の利用方法を説明する。具体的には、図5A(a)において重なりが2つ以下の描画閉領域501を、図5A(b)において描画閉領域501に対する合成処理としてROP2処理もしくはAlpha処理が指定された場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する。また、図5Bにおいて図5A(b)の制御情報/オブジェクト情報を用いた図4で示したピクセルデータ生成処理(ステップS403)及びピクセルデータ合成処理(ステップS404)で行う通信経路について説明する。
これらの処理では、ピクセルデータをなるべく通信メモリ上に置くよう制御される。これは、ピクセルデータを合成ピクセルデータ330(以下、単にメモリという。)上に展開しながら処理を行うと、メモリに対する読み取り/書き出しに時間がかかってしまうからである。従って、高速にアクセス可能なSRAMを利用した通信メモリ上にピクセルデータを置きながら処理を行う機構を説明する。その際、処理される図5A(b)のオブジェクト情報522,523の合成処理の種別及び合成するオブジェクトの種別(Fill種)に応じて、利用する通信メモリを切り替えながら合成処理を行う。これにより、通信メモリの利用効率の向上を図る。
図5A(a)において、描画閉領域501は、イメージ511及びイメージ512が重なりあう領域である。その際、画像形成プロセッサ301上で処理が行われるピクセルデータ生成手段212は、イメージ511のピクセルデータ531を、通信メモリ322を利用して、画像形成プロセッサ302(ピクセルデータ合成手段214)に送信する。またイメージ511と重なりあうイメージ512のピクセルデータ532は、通信メモリ323を利用して画像形成プロセッサ302(ピクセルデータ合成手段214)に送信する。このときピクセルデータ531がDestinationのイメージピクセルデータであり、ピクセルデータ532がSourceのイメージピクセルデータである。
以上のように、ピクセルデータ生成手段212は、合成処理の対象となるピクセルデータ同士を異なる通信メモリ322,323を経由してピクセルデータ合成手段214に転送する。これにより、画像形成プロセッサ302は、ピクセルデータ合成手段214は、通信メモリ322,323にそれぞれピクセルデータ531,532を格納しながら、合成処理を行えるようになる。この画像形成プロセッサ301と画像形成プロセッサ302が行う、利用する通信メモリの選択処理の詳細に関しては後述する。
次に図6A,図6Bを用いて、図4のステップS404のピクセルデータ合成処理におけるRIP131の通信経路の第2の利用方法を説明する。具体的には、図6A(a)において重なりが3つ以上の描画閉領域601を、図6A(b)において描画閉領域601に対する合成処理としてROP2処理もしくはAlpha処理が指定された場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する。また、図6Bにおいて図6A(b)の制御情報/オブジェクト情報を用いた通信経路について説明する。
図6A(a)において、描画閉領域601は、イメージ611,612,613が重なりあう領域である。その際、画像形成プロセッサ301上で処理が行われるピクセルデータ生成手段212は、上述した図5Bに示す描画閉領域501のピクセルデータの送信方法と同様に、イメージ611,612のピクセルデータを互いに別の通信メモリを経由して送信する。画像形成プロセッサ302は、それぞれ異なる通信メモリ322,323から送信されてくるイメージ611のピクセルデータとイメージ612のピクセルデータの合成処理を行う。このときイメージ611のピクセルデータがDestinationのイメージピクセルデータであり、イメージ612のピクセルデータがSourceのイメージピクセルデータである。
そしてこの合成結果に対して、さらにイメージ613の合成が必要であると判断し、イメージ611とイメージ612の合成結果のピクセルデータ632を通信メモリ324に送信する。次に、イメージ613のピクセルデータ631が画像形成プロセッサ301(ピクセルデータ生成手段212)から通信メモリ322を介して送信されてくる。画像形成プロセッサ302は、通信メモリ324上に退避させたイメージ611とイメージ612の合成結果のピクセルデータ632と、通信メモリ322上にあるイメージ613のピクセルデータ631の合成処理を行う。このときピクセルデータ632がDestinationのイメージピクセルデータであり、ピクセルデータ631がSourceのイメージピクセルデータである。これにより、異なる通信メモリ322,324上にピクセルデータ631,632を置きながら、合成処理を実現する。
次に図7A,図7Bを用いて、図4のピクセルデータ合成処理におけるRIP131の通信経路の第3の利用方法を説明する。具体的には、図7A(a)において、イメージとAttributeイメージが重なる描画閉領域701を説明する。また、図7A(b)において、描画閉領域701に対する合成処理としてAttribute合成処理(ROP2(Attr))が指定された場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する。また、図7Bにおいて図7A(b)の制御情報/オブジェクト情報を用いた通信経路について説明する。
図7A(a)において、描画閉領域701は、イメージ711及びAttributeイメージ712が重なりあう領域である。Attributeイメージとは、Attribute合成処理を行う以前に、レンダリング処理を行った際の、各ピクセルデータの元々のオブジェクト種別をピクセル単位で示す情報である。その際、画像形成プロセッサ301上で処理が行われるピクセルデータ生成手段212は、例えばイメージ711のピクセルデータ731を、通信メモリ322を利用して、画像形成プロセッサ302に送信する。また重なりあうAttributeイメージ712のピクセルデータ732は、通信メモリ323を利用して画像形成プロセッサ302のピクセルデータ合成手段214に送信する。このピクセルデータ732がAttributeのイメージピクセルデータである。これにより、ピクセルデータ合成手段214は、通信メモリ322,323にそれぞれピクセルデータ731,732を格納しながら、Attribute合成処理を行えるようになる。この画像形成プロセッサ301と画像形成プロセッサ302が行う、利用する通信メモリの選択処理の詳細に関しては後述する。
次に図8A,図8Bを用いて、図4のピクセルデータ合成処理におけるRIP131の通信経路の第4の利用方法を説明する。具体的には、図8A(a)において重なりが3つ以上の描画閉領域801を、図8A(b)において描画閉領域801に対する合成処理としてROP3が指定された場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する。また、図8Bにおいて図8A(b)の制御情報/オブジェクト情報を用いた通信経路について説明する。
図8A(a)において、描画閉領域801は、イメージ811,812,813をROP3で重ねあう領域である。ピクセルデータ生成手段212は、図5A(a)の描画閉領域501の送信方法と同様に、イメージ811のピクセルデータ831及びイメージ812のピクセルデータ832を異なる通信メモリ322,323を介してピクセルデータ合成手段214に送信する。さらにイメージ813のピクセルデータ833を、通信メモリ322を利用してピクセルデータ合成手段214に送信する。この時、ピクセルデータ合成手段214はROP3処理を行うため、合成処理時にイメージ811とイメージ812及びイメージ813のそれぞれのピクセルデータ831,832,833を同時に必要とする。このときピクセルデータ831がDestinationのイメージピクセルデータであり、ピクセルデータ832がSourceのイメージピクセルデータであり、ピクセルデータ833がPatternのイメージピクセルデータである。
しかし、イメージ813のピクセルデータ833は通信メモリ322がキュー方式のメモリのため、イメージ811のピクセルデータ831を受信しないと、イメージ813のピクセルデータ833を取得する事が出来ない。従って、ピクセルデータ合成手段214は、まずイメージ811のピクセルデータ831を一度受信し、通信メモリ324に一旦退避する事で、イメージ813のピクセルデータ833を受信可能とし、合成処理(ROP3)を行う構成をとる。画像形成プロセッサ301と画像形成プロセッサ302が行う、利用する通信メモリの選択処理の詳細に関しては後述する。
次に図9A,図9Bを用いて、図4のピクセルデータ合成処理におけるRIP131の通信経路の第5の利用方法を説明する。具体的には、図9A(a)において重なりが4つの描画閉領域901を、図9A(b)において描画閉領域901に対する合成処理としてROP4が指定された場合の制御情報/オブジェクト情報を説明する。また、図9Bにおいて図9A(b)の制御情報/オブジェクト情報を用いた通信経路について説明する。
図9A(a)において、描画閉領域901は、イメージ911,912,913,914をROP4で重ねあう領域である。その際、ピクセルデータ生成手段212は、イメージ911のピクセルデータ931とイメージ912のピクセルデータ932とイメージ913のピクセルデータ933を通信メモリ322,323を介してピクセルデータ合成手段214に送信する。ここでの送信方法は、図8A(a)の描画閉領域801の送信方法と同様である。さらにイメージ914のピクセルデータ934を、通信メモリ323を利用してピクセルデータ合成手段214に送信する。ピクセルデータ合成手段214はROP4処理を行うため、合成処理時にイメージ911とイメージ912とイメージ913とイメージ914のそれぞれのピクセルデータ931,932,933,934を同時に必要とする。このときピクセルデータ931がDestinationのイメージピクセルデータであり、ピクセルデータ932がSourceのイメージピクセルデータであり、ピクセルデータ933がPatternのイメージピクセルデータである。そして、ピクセルデータ934がMaskのイメージピクセルデータである。
しかし、イメージ911とイメージ912のピクセルデータ931,932を受信しないと通信メモリ322,323は後続のピクセルデータ933,934を取得する事が出来ない。通信メモリ322,323はキュー方式のメモリ(FIFOメモリ)であるからである。さらに、ROP3時に行った一旦ピクセルデータを退避するために用いられる通信メモリも、通信メモリ324しかないため、先に取得したピクセルデータ931,932の一方を一旦メモリ(合成ピクセルデータ330)に退避する。従って、ピクセルデータ合成手段214は、まずイメージ911のピクセルデータ931を一度受信し、ピクセルデータ935として通信メモリ324に退避する。次に、ピクセルデータ合成手段214はイメージ912のピクセルデータ932を受信すると、これを合成ピクセルデータ330に退避する。これにより、イメージ913及びイメージ914のピクセルデータ933,934をピクセルデータ合成手段214において受信可能とし、合成処理を行う構成をとる。この画像形成プロセッサ301と画像形成プロセッサ302が行う、利用する通信メモリの選択処理の詳細に関しては後述する。
<ピクセルデータ生成処理(ステップS403)の詳細>
図10は、図4のピクセルデータ生成処理(ステップS403)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ301により実行される。
まず、図3Aで説明したように、閉領域情報を取得し、その取得した閉領域情報を、画像形成プロセッサ302に通信メモリ322を利用して送信する(ステップS1001)。次に、閉領域情報に含まれるオブジェクト情報を取得し、その取得したオブジェクト情報を、画像形成プロセッサ302に通信メモリ322を利用して送信する(ステップS1002)。
その後、ステップS1002で取得したオブジェクト情報からFill種別の判断処理を行い(ステップS1003)、Imageであった場合、ステップS1004に進み、Graphic(Flat)であった場合、ステップS1005に進む。Fill種別がImageであるオブジェクトとは、写真のようなイメージ属性のオブジェクトのことであり、オブジェクトを構成するピクセルのそれぞれが色値を持つようなオブジェクトのことである。このとき各ピクセルはイメージ属性のピクセルであると言う。またFill種別がFlatであるオブジェクトとは、図形の形状情報と色情報で表現されるオブジェクトのことであり、オブジェクトを構成するピクセルの色値が一義的に求まるものである。このとき各ピクセルはグラフィクス(図形)属性のピクセルであると言う。例えば単色や線形グラデーションなどの色情報を持つオブジェクトがフラット属性のオブジェクトである。
ステップS1004では、ステップS1002で取得したFill種:Imageに含まれるイメージ情報に基づき、イメージピクセルの生成処理を行う。詳細は後述する。
次に、画像形成プロセッサ1(301)は、(ステップS1002)で取得したFill種:Flatに含まれる色情報に基づき、Flatで塗りつぶされる色情報の転送処理を行う(ステップS1005)。前述のイメージピクセルは、1ピクセル単位で色が異なるが、Flat(塗りつぶし)に関しては、所定の領域を同一の色しか利用しないため、ここではピクセルに展開する事はせず、指定の領域を所定の一つの色で塗りつぶす旨を示す制御情報を転送するのみの処理を行う。この技術は公知の技術であるため、その技術を利用した構成をとるものとする。
次に、ステップS1001で取得した閉領域情報に基づき、閉領域に含まれる全てのオブジェクトに対して処理が完了したか否かを判断する(ステップS1006)。処理が完了したと判断した場合(ステップS1006でYES)、ステップS1007に進み、処理が完了していないと判断した場合(ステップS1006でNO)、ステップS1002に戻る。
ステップS1007では、ページ内に含まれる全ての閉領域に対して処理が完了したか否かを判断する。処理が完了したと判断した場合(ステップS1007でYES)、本処理を終え、処理が完了していないと判断した場合(ステップS1007でNO)、ステップS1001に戻る。
<イメージピクセル生成処理(ステップS1004)の詳細>
図11は、イメージピクセル生成処理(図10のステップS1004)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理も図10の処理と同様、画像形成プロセッサ301により実行される。
本処理は、処理対象の閉領域に含まれるステップS1002で取得したImageのオブジェクトのピクセルデータの生成処理を行う。その際、まず画像形成プロセッサ301は、生成したピクセルデータを、画像形成プロセッサ302に送信する際の、通信メモリをどの通信メモリを利用するかを選択する送信経路制御処理を実行する(ステップS1101)。画像形成プロセッサ301は、どの通信メモリを利用するかの情報を、通信メモリ321経由で画像形成プロセッサ302に送る。具体的には、rcv_com_route_dst、rcv_com_route_src、rcv_com_route_pat、rcv_com_route_maskが送られる。
例えば、画像形成プロセッサ301は、画像形成プロセッサ302において他のオブジェクトのピクセルデータとの合成の必要がない、1つのオブジェクトの一連のピクセルデータを、通信メモリ322のみ、あるいは、通信メモリ323のみに格納する。そして画像形成プロセッサ301は、どちらの通信メモリに一連のピクセルデータが格納されているかを示す情報を、画像形成プロセッサ302に送る。
また、例えば、2つのオブジェクトのピクセルデータ同士の合成が必要になる場合がある。この場合、画像形成プロセッサ301は、一方のオブジェクトの一連のピクセルデータを通信メモリ322に格納し、他方のオブジェクトの一連のピクセルデータを通信メモリ323に格納する。そして画像形成プロセッサ301は、どちらの通信メモリにどのオブジェクトの一連のピクセルデータが格納されているかを示す情報を、画像形成プロセッサ302に送る。
なお本実施例においては、生成された一連のイメージピクセルデータを通信メモリ322に格納した後、次に生成された一連のイメージピクセルデータを通信メモリ323に格納するように、格納先は交互に切り替わる。そのための変数の設定及び更新処理を行う。まず、snd_com_route_imgという現在生成したイメージピクセルデータを、通信メモリ322及び通信メモリ323のどちらに送信するかを示す変数の更新処理を行う。本処理は、本実施例における特徴的な処理の一つであり、上記ピクセルデータ合成処理(ステップS404)においてなるべくいずれかの通信メモリ322,323内でピクセルデータを溜め置き、合成処理を行えるように通信経路を選択する。通信メモリ322に出力する際は、snd_com_route_imgに0を設定する。また通信メモリ323に出力する際は、snd_com_route_imgに1を設定する。具体的には、通信メモリ322,323のいずれに出力するかを示す値が予め設定されているnext_snd_com_img_routeの設定値の更新処理を行う。例えば、通信メモリ322に出力する設定、すなわち、snd_com_route_imgの値が0に設定されていた場合、次のイメージピクセルの出力先は、通信メモリ323に出力する必要がある。よってこの場合、next_snd_com_img_routeの値を1に設定する。また通信メモリ323に出力する設定、すなわち、snd_com_route_imgの値が1に設定されていた場合、次のイメージピクセルの出力先は、通信メモリ322に出力する必要がある。よってこの場合は、next_snd_com_img_routeの値を0に設定する。実際に行う変数制御としては、以下の処理を行う事とする。
(変数制御処理1)
snd_com_route_img = next_snd_com_img_route;
next_snd_com_route_img = (next_snd_com_img_route+1)&1;
次に、処理対象の閉領域に含まれるステップS1002で取得され、ステップS1003でFill種:Imageと判断されたオブジェクト情報からFill情報を取得する(ステップS1102)。ここで取得するFill情報は、イメージに対する拡縮率や階調・色形式の変換情報が含まれる。この変換情報はユーザ指示に基づき設定される。
次に、ステップS1102で取得した拡縮率や階調・色形式の変換情報に応じたピクセルデータを通信メモリ320から取得する(ステップS1103)。この処理は、DMAを利用して取得する。DMAを利用してピクセルデータを取得する技術は、既に様々な公知の技術で実施済みであるため、その公知の技術を利用する。ステップS1103ではさらに、このように取得したピクセルデータを階調・色形式の変換情報を元に変換する事で、ユーザ指示に沿ったイメージのピクセルデータの生成を行う。このステップS1103で行われるイメージピクセル取得/変換処理は公知の技術を用いる構成をとる。
次に、ステップS1103の処理により生成されたイメージのピクセルデータを、ステップS1101で選択した通信メモリを利用した通信経路に出力する(ステップS1104)。この処理では具体的には、ステップS1101で更新した変数snd_com_route_imgの値に応じた通信メモリに生成したイメージピクセルの出力処理を行う。snd_com_route_imgが0であった場合、生成したイメージピクセルを通信メモリ322に出力する。またsnd_com_route_imgが1であった場合、生成したイメージピクセルを通信メモリ323に出力する。
次に、閉領域情報に含まれる生成すべきピクセル数分(描画指示分)の処理が完了したか否かを判断する(ステップS1105)。完了していないと判断した場合、ステップS1101に戻り、完了したと判断した場合、本処理を終了させる。
<ピクセルデータ合成処理(ステップS404)の詳細>
図12は、ピクセルデータ合成処理(図4のステップS404)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず処理対象の閉領域の制御情報を通信メモリ321から取得する(ステップS1201)。閉領域の制御情報は、図6A(b)に示す閉領域情報のうちのPixel長やオブジェクト数を含む情報を示す。
次に、閉領域の制御情報からオブジェクトの重なりが有るか否かを判断する(ステップS1202)。この判断処理は閉領域の制御情報に含まれるオブジェクト数に基づき行われる。具体的には、オブジェクト数が2つ以上あった場合、重なりがあると判断し(ステップS1202でYES)、ステップS1203の重なり有りピクセル処理に進む。一方、オブジェクト数が1つであった場合、重なりが無いと判断し(ステップS1202でNO)、ステップS1204の重なり無しピクセル処理に進む。
次に、ステップS1203の重なり有りピクセル処理では、閉領域に含まれるオブジェクトのピクセルデータの合成処理を行う。詳細は図14で後述する。一方、ステップS1204の重なり無しピクセル処理では、閉領域に含まれるオブジェクトのピクセルデータを取得し、ビットマップ画像として出力する。詳細は図13で後述する。
ステップS1203又はステップS1204の処理が終わると、次に、ページ内に含まれる閉領域全てに対するステップS1201〜S1204に示す処理(レンダリング処理)が完了したか否かを判断する(ステップS1205)。処理が完了していない場合(ステップS1205でNO)、ステップS1201に戻り、処理が完了している場合(ステップS1205でYES)、本処理を終了する。
<重なり無しピクセル処理(ステップS1204)の詳細>
図13は、重なり無しピクセル処理(図12のステップS1204)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず画像形成プロセッサ301が送信してくる、オブジェクトの重なりが無いピクセルデータの出力先の経路を選択する(ステップS1404)。この処理は、図14で後述する重なり有りピクセル処理においても実行される処理であるため、まず閉領域に含まれる最後のオブジェクトの処理か否かを判断し、その判断結果に応じて経路を選択する。ここでは重なりが無い閉領域の処理であるため、必ず閉領域に含まれる最後のオブジェクトの処理となる。この場合、通信手段317経由でビットマップ画像として受信したピクセルデータの出力するための経路を選択する。尚、閉領域に含まれる最後ではないオブジェクトの処理である場合については、図14で説明する。
次に、処理対象の閉領域のオブジェクト情報からDstのオブジェクト情報、すなわち処理対象の画素データのうちピクセルデータ生成手段212から1番目に送信されるオブジェクト情報を取得する。さらにそのオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報を取得する(ステップS1301)。閉領域のオブジェクト情報には、図6A(b)に示すようにFill種、合成、色やイメージ等を示す情報が含まれる。
次に、ステップS1301で取得したFill種を示す情報が多色を示すImageであったか単色を示すGraphic(Flat)であったかを判断する(ステップS1302)。Imageであった場合、ステップS1303に進み、Flatであった場合、ステップS1304に進む。
ステップS1303では、画像形成プロセッサ301が送信してくるイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う。この処理では画像形成プロセッサ302は、画像形成プロセッサ301から通信メモリ321経由で送られてくる取得先の情報に基づいて、ピクセルデータを通信メモリ322と通信メモリ323のどちらから取得するかを選択する。具体的には、rcv_com_route_dstにnext_rcv_com_routeを設定する。ここで、rcv_com_route_dstはDestinationのイメージピクセルデータがどの通信メモリから送信されるかを示す。またnext_rcv_com_routeは次のイメージピクセルデータが送信されてくる通信メモリを示す。next_rcv_com_routeには、通信メモリ322から送信されてくる場合は、0を設定し、また通信メモリ323から送信されてくる場合は、1を設定する。前述したように画像形成プロセッサ301は生成したイメージピクセルデータを、最初通信メモリ322に出力し、以降通信メモリ322と通信メモリ323に交互に出力する構成をとる。従って、画像形成プロセッサ302は、変数next_rcv_com_routeを次に画像形成プロセッサ301が送信してくる通信経路を示す情報として保持する。そしてステップS1302でFill種を示す情報がImageであると判別される毎に、next_rcv_com_routeに設定する値を更新し、通信メモリ322と通信メモリ323にイメージピクセルデータを交互に出力するよう設定する。また、この更新されたnext_rcv_com_routeの値を、rcv_com_route_dstに設定する。そして、next_rcv_com_routeに基づき設定された通信メモリから合成処理時にイメージピクセルデータを受信するか否かを示すフラグ情報を、route_controlに設定する。受信する場合は、route_controlにフラグ情報として1を設定する。また受信しない場合は、route_controlにフラグ情報として0を設定する。route_controlは各通信メモリ及びメモリからのピクセルデータの受信を制御するための情報である。0ビット目は、通信メモリ322からピクセルデータを受信するか否かを示す情報である。また1ビット目は、通信メモリ323からピクセルデータを受信するか否かを示す情報である。また2ビット目は、通信メモリ324にピクセルデータが格納されているかを示す情報である。また3ビット目は、合成処理に利用するピクセルデータがメモリに展開されているかを示す情報である。その後、next_rcv_com_routeを更新する(ステップS1303)。
(変数制御処理2)
rcv_com_route_dst = next_rcv_com_route;
route_control |= (next_rcv_com_route+1)
next_rcv_com_route = (next_rcv_com_route+1)&1;
一方、ステップS1304では、オブジェクト情報に含まれる色情報を受信する先を所定のレジスタに設定する。この処理では具体的には、前述したrcv_com_route_dstにレジスタから取得することを示す値を設定する。そしてさらに、dstの単色の色を示す情報を、所定のレジスタ(レジスタ(dst))に設定する。
その後ステップS1305において、オブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報がImageであった場合、ステップS1303で受信経路と判断された通信メモリからのイメージピクセルの取得処理を行う。一方、ステップS1305において、オブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報がFlatであった場合、ステップS1304でレジスタに設定した単色データのピクセルデータの取得処理を行う。詳細は後述する。
次に、ステップS1305で取得したピクセルデータを、ビットマップデータ331として通信手段317経由で出力する(ステップS1306)。詳細は後述する。次に、描画指示分のピクセルの処理が完了したか否かを判断する(ステップS1307)。具体的には、図6A(b)に示す閉領域制御情報621に含まれるPixel長分の処理が完了したか否かを判断する。完了していないと判断した場合、ステップS1305に戻り、完了したと判断した場合、本処理を終了させる。
<重なり有りピクセル処理(ステップS1203)の詳細>
図14は、重なり有りピクセル処理(図12のステップS1203)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。尚、図13と同一の処理については同一のステップ番号を付し、詳細な説明は省略する。
まず、処理対象の閉領域のオブジェクト情報からDstのオブジェクト情報を取得し、さらにオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報を取得する(ステップS1301)。次に、ステップS1301で取得したFill種を示す情報がImageであったか単色を示すGraphic(Flat)であったかを判断する(ステップS1302)。Imageであった場合、ステップS1303に進み、Flatであった場合、ステップS1304に進む。
ステップS1303では、画像形成プロセッサ301が送信してくるイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う。この処理の詳細は、図13で説明したとおりである。一方、ステップS1304では、オブジェクト情報に含まれる色情報を受信する先を所定のレジスタに設定する(ステップS1304)。本処理の詳細も図13で説明したとおりである。
次に、閉領域に含まれるオブジェクト情報の取得処理を行うと(ステップS1403)、まず画像形成プロセッサ301が送信してくる、オブジェクトの重なりがあるピクセルデータの出力先の経路を選択する(ステップS1404)。図13で上述した通り、この処理では閉領域に含まれる最後のオブジェクトの処理か否かを判断し、その判断結果に応じて経路を選択する。閉領域に含まれる最後のオブジェクトの処理である場合は、通信手段317経由でビットマップ画像として受信したピクセルデータの出力するための経路を選択する。また閉領域に含まれる最後ではないオブジェクトの処理である場合は、通信手段318経由で通信メモリ324に出力するための経路を選択する。処理の詳細は後述する。
次に、ステップS1403で取得したオブジェクト情報の合成種別を判断する(ステップS1405)。ROP2もしくはAlphaであった場合、ROP2/Alpha処理を行う(ステップS1406)。またROP3であった場合、ROP3処理を行う(ステップS1407)。またROP4であった場合、ROP4処理を行う(ステップS1408)。またAttributeであった場合、Attribute合成処理を行う(ステップS1409)。詳細に関しては後述する。
次に、閉領域内に含まれるオブジェクト全ての処理が完了したか否かを判断する(ステップS1410)。ここでの完了の判断は、閉領域の制御情報に含まれるオブジェクト数が示す値分のオブジェクトの処理が完了したか否かで行う。完了していないと判断した場合、ステップS1403に戻り、完了していると判断した場合、本処理を終了させる。
<ROP2/Alpha処理(ステップS1406)の詳細>
図15は、ROP2/Alpha処理(図14のステップS1406)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、処理対象の閉領域のオブジェクト情報からSrcのオブジェクト情報、すなわち、処理対象の画素データのうちピクセルデータ生成手段212から2番目に送信されるオブジェクト情報を取得する。さらにそのオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報を取得し(ステップS1501)、取得したFill種を示す情報がImageであったか単色を示すGraphic(Flat)であったかを判断する(ステップS1502)。Imageであった場合、ステップS1503に進み、Flatであった場合、ステップS1504に進む。
ステップS1503では、画像形成プロセッサ301が送信してくるイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う。この処理では画像形成プロセッサ302は、画像形成プロセッサ301から通信メモリ321経由で送られてくる取得先の情報に基づいて、ピクセルデータを通信メモリ322と通信メモリ323のどちらから取得するかを選択する。具体的には、画像形成プロセッサ301から送信されるrcv_com_route_srcにnext_rcv_com_routeを設定する。ここで、rcv_com_route_srcはSorceのイメージピクセルデータがどの通信メモリから送信されるかを示す。また、next_rcv_com_routeは次のイメージピクセルデータが送信されてくる通信メモリを示す。next_rcv_com_routeには、通信メモリ322から送信されてくる場合は、0を設定し、また通信メモリ323から送信されてくる場合は、1を設定する。前述したように画像形成プロセッサ301は生成したイメージピクセルデータを、最初通信メモリ322に出力し、以降通信メモリ322と通信メモリ323に交互に出力する構成をとる。従って、画像形成プロセッサ302は、変数next_rcv_com_routeを次に画像形成プロセッサ301が送信してくる通信経路を示す情報として保持する。そしてステップS1502でFill種を示す情報がImageであると判断される毎に、next_rcv_com_routeに設定する値を更新し、通信メモリ322と通信メモリ323にイメージピクセルデータを交互に出力するよう設定する。また、この更新されたnext_rcv_com_routeの値を、rcv_com_route_srcに設定する。そして、next_rcv_com_routeに基づき設定された通信メモリから合成処理時にイメージピクセルデータを受信するか否かを示すフラグ情報を、route_controlに設定する。route_controlに関しては前述したとおりである。その後、next_rcv_com_routeを更新する。
(変数制御処理3)
rcv_com_route_src = next_rcv_com_route;
route_control |= (next_rcv_com_route+1)
next_rcv_com_route = (next_rcv_com_route+1)&1;
一方、ステップS1504では、オブジェクト情報に含まれる色情報を受信する先を所定のレジスタに設定する。この処理では具体的には、前述したrcv_com_route_srcにレジスタから取得することを示す値を設定する。そしてさらに、srcの単色の色を示す情報を、所定のレジスタ(レジスタ(src))に設定する。
その後ステップS1505において、ROP2/Alpha Pixel処理を行い、本処理を終了する。ステップS1505では、ステップS1503,S1504のいずれかの処理で設定された経路からピクセルデータを取得し、取得したピクセルデータに対してROP2/Alpha Pixel処理を行う。詳細は後述する。
<ROP3処理(ステップS1407)の詳細>
図16は、ROP3処理(図14のステップS1407)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、処理対象の閉領域のオブジェクト情報からSrcのオブジェクト情報を取得し、さらにそのオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報を取得する(ステップS1601)。その後、取得したFill種を示す情報がImageであったか単色を示すGraphic(Flat)であったかを判断する(ステップS1602)。Imageであった場合、ステップS1603に進み、Flatであった場合、ステップS1604に進む。
ステップS1603では、画像形成プロセッサ301が送信してくるイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う(ステップS1603)。この処理では画像形成プロセッサ302は、画像形成プロセッサ301から通信メモリ321経由で送られてくる取得先の情報に基づいて、ピクセルデータをどの通信メモリから取得するかを選択する。具体的には、ステップS1503と同様の処理を行うので詳細は省略する。
一方、ステップS1604では、オブジェクト情報に含まれる色情報を受信する先を所定のレジスタに設定する(ステップS1604)。この処理では具体的には、前述したrcv_com_route_srcにレジスタから取得することを示す値を設定する。そしてさらに、srcの単色の色を示す情報を、所定のレジスタ(レジスタ(src))に設定する。
次に、処理対象の閉領域のオブジェクト情報からPatのオブジェクト情報、すなわち、処理対象の画素データのうちピクセルデータ生成手段212から3番目に送信されるオブジェクト情報を取得する。さらにそのオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報を取得し(ステップS1605)、取得したFill種を示す情報がImageであったか単色を示すGraphic(Flat)であったかを判断する(ステップS1606)。Imageであった場合、画像形成プロセッサ301が送信してくるイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う(ステップS1607)。この処理では、画像形成プロセッサ302は、画像形成プロセッサ301から通信メモリ321経由で送られてくる取得先の情報に基づいて、ピクセルデータをどの通信メモリから取得するかを選択する。具体的には、Patのイメージピクセルデータがどの通信メモリから送信されるかを示すrcv_com_route_patに次のイメージピクセルデータが送信されてくる通信メモリを示すnext_rcv_com_routeを設定する。next_rcv_com_routeに設定する値に関しては、rcv_com_route_srcと同等の値を設定するものとする。そして、rcv_com_route_patに設定した通信メモリから合成処理時にイメージピクセルデータを受信する事を示すフラグ情報を、route_controlに設定する。route_controlに関しては前述したとおりである。その後、next_rcv_com_routeを更新する。実際に行う編集制御に関しては、下記の変数制御処理4を行うものとする。
(変数制御処理4)
rcv_com_route_pat = next_rcv_com_route;
route_control |= (next_rcv_com_route+1)
next_rcv_com_route = (next_rcv_com_route+1)&1;
一方、ステップS1606の判断の結果、Flatであった場合、オブジェクト情報に含まれる色情報を受信する先を所定のレジスタに設定する(ステップS1608)。この処理では具体的には、前述したrcv_com_route_patにレジスタから取得することを示す値を設定する。そしてさらに、patの単色の色を示す情報を、所定のレジスタ(レジスタ(pat))に設定する。
次に、ステップS1602,S1606で判断したSrc/PatのFill種を示す情報が共にImageであったか判断する(ステップS1610)。この処理はROP3処理を行うためにDstのピクセルデータを一旦通信メモリ324に退避する必要があるか否かを判断する処理となる。共にImageであった場合は、ステップS1611に進み、Dstのピクセルデータの退避処理を行った後に、それ以外の場合は直接、ステップS1609に進む。
ステップS1609では、ROP3 Pixel処理を行い、本処理を終了する。ステップS1609ではステップS1603,S1604,S1607,S1608,S1611の各処理で設定された経路からピクセルデータを取得し、取得したピクセルデータに対してROP3 Pixel処理を行う。詳細は後述する。
<ROP4処理(ステップS1408)の詳細>
図17は、ROP4処理(図14のステップS1408)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、ステップS1301で取得したDstのオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報がImageであったか判断する(ステップS1714)。この処理はROP4処理を行うためにDstのピクセルデータを一旦通信メモリ324に退避する必要があるか否かを判断する処理となる。ステップS1714の判断の結果、Imageであった場合は、ステップS1715に進み、Dstのピクセルデータの退避処理を行った後に、それ以外の場合は直接、ステップS1701に進む。ステップS1701では、処理対象の閉領域のオブジェクト情報からSrcのオブジェクト情報を取得し、さらにそのオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報を取得する。
次に、ステップS1702で取得したFill種を示す情報がImageであったか単色を示すGraphic(Flat)であったかを判断する(ステップS1702)。Imageであった場合、ステップS1703に進み、Flatであった場合、ステップS1704に進む。ステップS1703では、画像形成プロセッサ301が送信してくるイメージピクセルデータをメモリに退避させる(ステップS1703)。詳細は後述する。一方、ステップS1704では、オブジェクト情報に含まれる色情報を受信する先を所定のレジスタに設定する(ステップS1704)。この処理では具体的には、前述したrcv_com_route_srcにレジスタから取得することを示す値を設定する。そしてさらに、srcの単色の色を示す情報を、所定のレジスタ(レジスタ(src))に設定する。
次に、処理対象の閉領域のオブジェクト情報からPatのオブジェクト情報を取得し、さらにそのオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報を取得する(ステップS1705)。次に、取得したFill種を示す情報がImageであったか単色を示すGraphic(Flat)であったかを判断する(ステップS1707)。Imageであった場合、画像形成プロセッサ301が送信してくるPatとしてのイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う(ステップS1708)。画像形成プロセッサ302は、画像形成プロセッサ301から通信メモリ321経由で送られてくる取得先の情報に基づいて、ピクセルデータをどの通信メモリから取得するかを選択する。実際にここでは、ステップS1607と同様の処理が行われる。
一方、ステップS1707の判断の結果、Flatであった場合、オブジェクト情報に含まれる色情報を受信する先を所定のレジスタに設定する(ステップS1709)。この処理では具体的には、前述したrcv_com_route_patにレジスタから取得することを示す値を設定する。そしてさらに、patの単色の色を示す情報を、所定のレジスタ(レジスタ(pat))に設定する。
次に、処理対象の閉領域のオブジェクト情報からMaskのオブジェクト情報を取得し、さらにそのオブジェクト情報に含まれるFill種を示す情報がImageであったか単色を示すGraphic(Flat)であったか判断する(ステップS1710)。Imageであった場合、画像形成プロセッサ301が送信してくるMaskとしてのイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う(ステップS1711)。この処理では画像形成プロセッサ302は、画像形成プロセッサ301から通信メモリ321経由で送られてくる取得先の情報に基づいて、ピクセルデータをどの通信メモリから取得するかを選択する。具体的には、画像形成プロセッサ301から送信されるrcv_com_route_maskにnext_rcv_com_routeを設定する。ここでrcv_com_route_maskはMaskのイメージピクセルデータがどの通信メモリから送信されるかを示す。また、next_rcv_com_routeは、次のイメージピクセルデータが送信されてくる通信メモリを示す。設定する値に関しては、rcv_com_route_srcと同等の値を設定するものとする。そして、rcv_com_route_maskに設定した通信メモリから合成処理時にイメージピクセルデータを受信する事を示すフラグ情報を、route_controlに設定する。route_controlに関しては前述したとおりである。その後、next_rcv_com_routeを更新する。実際に行う編集制御に関しては、下記の変数制御処理5を行うものとする。
(変数制御処理5)
rcv_com_route_mask = next_rcv_com_route;
route_control |= (next_rcv_com_route+1)
next_rcv_com_route = (next_rcv_com_route+1)&1;
一方、ステップS1710の判断の結果、Flatであった場合、オブジェクト情報に含まれる色情報を受信する先を所定のレジスタに設定する(ステップS1712)。この処理では具体的には、前述したrcv_com_route_maskにレジスタから取得することを示す値を設定する。そしてさらに、maskの単色の色を示す情報を、所定のレジスタ(レジスタ(mask))に設定する。
ステップS1711又はステップS1712の処理が終了すると、次に、ROP4 Pixel処理を行い(ステップS1713)、本処理を終了する。ステップS1713ではステップS1715,S1703,S1704,S1708,S1709,S1711,S1712の各処理で設定された経路に従って、ピクセルデータを取得し、取得したピクセルデータに対してROP4 Pixel処理を行う。詳細は後述する。
<Attribute合成処理(ステップS1409)の詳細>
図18は、Attribute合成処理(図14のステップS1409)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、画像形成プロセッサ301が送信してくるSrcのイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う(ステップS1801)。この処理では画像形成プロセッサ302は、画像形成プロセッサ301から通信メモリ321経由で送られてくる取得先の情報に基づいて、ピクセルデータをどの通信メモリから取得するかを選択する。具体的には、ステップS1503と同様の処理が行われる。
次に、Attributeイメージピクセルデータの受信経路を判断するため、受信経路更新処理を行う(ステップS1802)。この処理では、画像形成プロセッサ302は、画像形成プロセッサ301から通信メモリ321経由で送られてくる取得先の情報に基づいて、ピクセルデータをどの通信メモリから取得するかを選択する。具体的には、rcv_com_route_attrにnext_rcv_com_routeを設定する。ここで、rcv_com_route_attrはAttributeのイメージピクセルデータがどの通信メモリから送信されるかを示す。またnext_rcv_com_routeは次のイメージピクセルデータが送信されてくる通信メモリを示す。設定する値に関しては、rcv_com_route_srcと同等の値を設定するものとする。そして、rcv_com_route_maskに設定した通信メモリから合成処理時にイメージピクセルデータを受信する事を示すフラグ情報を、route_controlに設定する。route_controlに関しては前述したとおりである。その後、next_rcv_com_routeを更新する。実際に行う編集制御に関しては、下記の変数制御処理6を行うものとする。
(変数制御処理6)
rcv_com_route_attr = next_rcv_com_route;
route_control |= (next_rcv_com_route+1)
next_rcv_com_route = (next_rcv_com_route+1)&1;
最後に、Attribute合成 Pixel処理を行う(ステップS1803)。ここではステップS1801,S1802の各受信経路更新処理で設定された経路に従って、ピクセルデータを取得し、取得したピクセルデータに対してAttribute合成Pixel処理を行う。詳細は後述する。
<ROP2/Alpha Pixel処理(ステップS1505)の詳細>
図19は、ROP2/Alpha Pixel処理(図15のステップS1505)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、ROP2/Alpha処理に必要なピクセルデータをどこから取得すべきかを示す情報を元に、受信経路の取得先の設定処理を行う(ステップS1901)。この処理では具体的には、各通信メモリに対するデータの取得を制御するため、図15のステップS1503で設定したroute_controlの各値に基づくデータ制御の信号の出力を行う。具体的には、通信メモリ322に対するcom_route_0_killへのデータ制御の信号の出力を行う。また、通信メモリ323に対するcom_route_1_killへのデータ制御の信号の出力を行う。また、通信メモリ324に対するcom_route_2_killへのデータ制御の信号の出力を行う。さらに、メモリへの出力を制御する信号の制御処理を行う。
次に、ステップS1303,S1304の処理で設定したピクセルデータの受信経路からDstを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS1902)。前述したrcv_com_route_dstの値が0であった場合、通信メモリ322からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_dstの値が1であった場合、通信メモリ323からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_dstの値が2であった場合、通信メモリ324からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_dstの値がレジスタから取得することを示す値であった場合、レジスタ(dst)からピクセルデータを取得する。
次に、ステップS1503,S1504の処理で設定したピクセルデータの受信経路からSrcを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS1903)。前述したrcv_com_route_srcの値が0であった場合、通信メモリ322からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_srcの値が1であった場合、通信メモリ323からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_srcの値がレジスタから取得することを示す値であった場合、レジスタ(src)からピクセルデータを取得する。尚、ROP2/Alpha Pixel処理ではなく、図23に示すピクセルデータ退避処理(src)が行われた場合、rcv_com_route_srcの値がmemとなる場合がある。この場合、メモリに展開されているため、合成ピクセルデータ330からピクセルデータを取得する。
次に、ステップS1902,S1903で取得したDst/Srcのピクセルデータを利用して、所定のROP2/Alpha処理を行う(ステップS1904)。その後、ステップS1404で選択した出力経路に、ROP2/Alpha処理を行ったピクセルデータの出力処理を行う(ステップS1905)。
次に、描画指示分のピクセルの処理が完了したか否かを判断し(ステップS1906)、完了していないと判断した場合、ステップS1902に戻り、完了したと判断した場合、本処理を終了させる。
<ROP3 Pixel処理(ステップS1609)の詳細>
図20は、ROP3 Pixel処理(図16のステップS1609)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は、画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、ROP3処理に必要なピクセルデータをどこから取得すべきかを示す情報を元に、受信経路の取得先の設定処理を行う(ステップS1901a)。このステップは、図16のステップS1603でステップS1503と同様の処理により設定したroute_controlの各値に基づき、図19のステップS1901で説明した処理と同等の処理を行う。
次に、ステップS1303,S1304,S1611の処理で設定したピクセルデータの受信経路から、Dstを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS1902a)。その後、ステップS1603,S1604の処理で設定したピクセルデータの受信経路から、Srcを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS1903a)。ステップS1902a,S1903aは、夫々図19のステップS1902,S1903で説明した処理と同等の処理を行う。
その後、ステップS1607,S1608の処理で設定したピクセルデータの受信経路から、Patを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS2001)。具体的には、前述したrcv_com_route_patの値が0であった場合、通信メモリ322からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_patの値が1であった場合、通信メモリ323からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_patの値がレジスタから取得することを示す値であった場合、レジスタ(pat)からピクセルデータを取得する。
次に、ステップS1902a,S1903a,S2001で取得したDst/Src/Patのピクセルデータを利用して、所定のROP3処理を行う(ステップS2002)。その後、ステップS1404で選択した出力経路に、ROP3処理を行ったピクセルデータの出力処理を行う(ステップS1905)。
次に、描画指示分のピクセルの処理が完了したか否かを判断し(ステップS1906)、完了していないと判断した場合、ステップS1902に戻り、完了したと判断した場合、本処理を終了させる。
<ROP4 Pixel処理(ステップS1713)の詳細>
図21は、ROP4 Pixel処理(図17のステップS1713)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、ROP4処理に必要なピクセルデータをどこから取得すべきかを示す情報を元に、受信経路の取得先の設定処理を行う(ステップS1901b)。このステップは、図17のステップS1715の処理、具体的には、後述する図23の処理により設定したroute_controlの各値に基づき、図19のステップS1901で説明した処理と同等の処理を行う。
次に、ステップS1303,S1304,S1715の処理で設定したピクセルデータの受信経路から、Dstを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS1902b)。その後、ステップS1703,S1704の処理で設定したピクセルデータの受信経路からSrcを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS1903b)。ステップS1902b,S1903bは、夫々図19のステップS1902,S1903で説明した処理と同等の処理を行う。また、ステップS1708,S1709の処理で設定したピクセルデータの受信経路から、Patを示すピクセルデータの取得処理(ステップS2001a)を行う。ステップS2001aは、夫々図20のステップS2001で説明した処理と同等の処理を行う。
その後、ステップS1711,S1712の処理で設定したピクセルデータの受信経路から、Maskを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS2101)。具体的には、前述したrcv_com_route_maskの値が0であった場合、通信メモリ322からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_maskの値が1であった場合、通信メモリ323からピクセルデータを取得する。また、rcv_com_route_maskの値がレジスタから取得することを示す値であった場合、レジスタ(mask)からピクセルデータを取得する。
次に、ステップS1902b,S1903b,S2001a,S2101で取得したDst/Src/Pat/Maskのピクセルデータを利用して、所定のROP4処理を行う(ステップS2102)。その後、ステップS1404で選択した出力経路に、ROP4処理を行ったピクセルデータの出力処理を行う(ステップS1905)。
次に、描画指示分のピクセルの処理が完了したか否かを判断し(ステップS1906)、完了していないと判断した場合、ステップS1902に戻り、完了したと判断した場合、本処理を終了させる。
<Attribute合成Pixel処理(ステップS1803)の詳細>
図22は、Attribute合成Pixel処理(図18のステップS1803)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、Attribute合成処理に必要なピクセルデータをどこから取得すべきかを示す情報を元に、受信経路の取得先の設定処理を行う(ステップS1901c)。このステップは、図18のステップS1801でステップS1503と同様の処理により設定したroute_controlの各値に基づき、図19のステップS1901で説明した処理と同等の処理を行う。
次に、ステップS1303,S1304の処理で設定したピクセルデータの受信経路からDstを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS1902c)。その後、ステップS1801の処理で設定した受信経路からSrcを示すピクセルデータの取得処理を行う(ステップS1903c)。ステップS1902c,S1903cは、夫々図19のステップS1902,S1903で説明した処理と同等の処理を行う。また、ステップS1802の処理で設定した受信経路からAttributeのピクセルデータの取得処理を行う(ステップS2201,S2202,S2203)。
次に、ステップS1903cで取得したSrcのピクセルデータとステップS2201,S2202,S2203で取得したAttributeのピクセルデータを利用して、所定のAttribute合成処理を行う(ステップS2204)。その後、合成した結果を示すピクセルデータを、ビットマップ画像として通信手段317に出力する(ステップS2205)。
次に、描画指示分のピクセルの処理が完了したか否かを判断し(ステップS1906)、完了していないと判断した場合、ステップS1903cに戻り、完了したと判断した場合、本処理を終了させる。
<ピクセルデータ退避処理(src)(ステップS1703)の詳細>
図23は、ピクセルデータ退避処理(src)(図17のステップS1703)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は、画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、rcv_com_route_srcの値に何が設定されているかを判断し(ステップS2301)、0が指定されている場合、退避すべきsrcのイメージピクセルデータが通信メモリ322に存在すると判断する。従って、この場合、通信メモリ322からピクセルデータを取得し、合成ピクセルデータ330に格納する(ステップS2302)。その後、描画指示分のピクセルデータが完了したか否かを判断し(ステップS2303)、完了したと判断した場合、ステップS2304に進み、完了していないと判断した場合、ステップS2302に戻る。ステップS2304では、srcのイメージピクセルを通信メモリ322から既に取得した旨を示すため、route_controlの0ビット目に設定されるフラグ情報に0を設定し、ステップS2308に進む。
一方、ステップS2301の判断の結果、rcv_com_route_srcに1が指定されている場合、退避すべきsrcのイメージピクセルデータが通信メモリ323に存在すると判断する。従って、この場合、通信メモリ323からピクセルデータを取得し、合成ピクセルデータ330に格納する(ステップS2305)。その後、描画指示分のピクセルデータが完了したか否かを判断し(ステップS2306)、完了したと判断した場合、ステップS2307に進み、完了していないと判断した場合、ステップS2305に戻る。ステップS2307では、srcのイメージピクセルを通信メモリ323から既に取得した旨を示すため、route_controlの1ビット目に設定されるフラグ情報に0を設定し、ステップS2308に進む。
ステップS2308では、退避したsrcのイメージピクセルデータが、合成ピクセルデータ330に存在する事を示すrcv_com_route_srcにmemを設定し、その後、本処理を終了する。
<ピクセルデータ退避処理(dst)(ステップS1611)の詳細>
図24は、ピクセルデータ退避処理(dst)(図16のステップS1611)の詳細な手順を示すフローチャートである。この処理は画像形成プロセッサ302により実行される。
まず、rcv_com_route_dstの値に何が設定されているかを判断し(ステップS2401)、2が設定されていた場合、本ピクセルデータ退避処理(dst)(ステップS1611)の処理を終了する。
一方、ステップS2401の判断の結果、0が指定されている場合、退避すべきdstのイメージピクセルデータが通信メモリ322に存在すると判断する。従って、画像形成プロセッサ302は、通信メモリ322からピクセルデータを取得し、通信メモリ324に格納する(ステップS2402)。次に、ステップS2403で描画指示分のピクセルデータが完了したか否かを判断する。完了したと判断した場合、ステップS2404に進み、完了していないと判断した場合、ステップS2402に戻る。ステップS2404では、dstのイメージピクセルを通信メモリ322から既に取得した旨を示すため、route_controlの0ビット目に設定されるフラグ情報に0を設定し、ステップS2408に進む。
一方、ステップS2401において、rcv_com_route_dstに1が指定されていると判断された場合、退避すべきdstのイメージピクセルデータが通信メモリ323に存在すると判断する。従って、画像形成プロセッサ302は、通信メモリ323からピクセルデータを取得し、通信メモリ324に格納する(ステップS2405)。次に、ステップS2406で描画指示分のピクセルデータが完了したか否かを判断する。完了したと判断した場合、ステップS2407に進み、完了していないと判断した場合、ステップS2405に戻る。ステップS2407では、dstのイメージピクセルを通信メモリ323から既に取得した旨を示すため、route_controlの1ビット目に設定されるフラグ情報に0を設定し、ステップS2408に進む。
ステップS2408では、退避したdstのイメージピクセルデータが、通信メモリ324に存在する事を示すrcv_com_route_dstに2を設定し、本処理を終了する。
<ROP2/Alpha/ROP3/ROP4処理で行うピクセルデータの取得処理及び合成処理のタイミングチャート>
図25は、本実施例に係るピクセルデータ合成処理のタイミングを示す図である。
図25に示すように、画像処理装置110のシステムクロックは、画像処理装置110の電源がONとなったとき、画像処理装置110のクロック供給部(不図示)から通信メモリ322〜324、及びピクセルデータ合成手段214に供給される。
ステップS404のピクセルデータ合成処理で利用するDst Pixel/Src Pixel/Pat Pixel/Mask Pixelは本タイミングチャートに記載のように、上記供給されるシステムクロックに従った同一タイミングで取得される。また、その結果に応じて、これらのピクセルデータを同時に用いて合成処理を行う。この機構は、図3Bでも示したように、それぞれ独立した通信メモリ(通信メモリ制御手段及びSRAM)及び通信手段を搭載する事により、独立して同時に処理可能とする事で実現する。これにより、1cycleで同時に合成に必要なピクセルデータの取得が行え、合成処理を高速に実現する事が可能となる。
以上説明したように、本実施例の画像処理装置は、高速にアクセス可能な通信メモリに極力ピクセルデータを配置しながら、合成処理を可能とする事で、画像形成処理の特にイメージピクセル合成処理を高速に実現可能とする効果がある。
なお、本実施例で述べた機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を装置やシステムに供給し、その装置やシステムの制御部が記録媒体からプログラムコードを読み出して実行することによっても、本発明の目的は達成される。すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体がこれら実施の形態の機能を実現することとなり、したがって、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
110 画像処理装置
131 RIP
211 画像形成処理制御手段
212 ピクセルデータ生成手段
300〜302 画像形成プロセッサ
310〜319 通信手段
320〜324 通信メモリ

Claims (18)

  1. 互いに領域が重なる第1および第2の処理対象に対して合成処理を行う画像処理装置であって、
    前記第1の処理対象の前記領域に対応する第1の画素データを生成して第1の通信経路に出力すると共に、前記第2の処理対象の前記領域に対応する第2の画素データを生成して第2の通信経路に出力する第1の処理手段と、
    演算命令にしたがって、前記第1の画素データを前記第1の通信経路から取得すると共に、前記第2の画素データを前記第2の通信経路から取得し、前記取得された第1および第2の画素データの合成処理を行う第2の処理手段とを備え、
    前記第1および第2の画素データは、同一タイミングで出力され、
    前記第2の処理手段は、前記第1および第2の画素データの取得が完了する前に、前記第1および第2の画素データの合成処理を開始することを特徴とする画像処理装置。
  2. 第1の記憶制御手段が前記第1の通信経路上に存在し、第2の記制御手段が前記第2の通信経路上に存在することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれは、FIFOメモリを有し、
    前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれは、画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて、前記FIFOメモリの先頭の画素データを出力することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の処理手段は、前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれに同一タイミングで画素データの取得要求を出し、
    前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれは、前記同一タイミングで出された画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて、前記第1および第2の画素データを前記第2の処理手段に向けて同一タイミングで出力することを特徴とする請求項2又は3記載の画像処理装置。
  5. 前記第1および第2の記憶制御手段、前記第2の処理手段のそれぞれに共通のクロックを供給する供給手段をさらに有し、
    前記第2の処理手段は、前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれに、前記供給されるクロックにしたがって、前記同一タイミングで画素データの取得要求を出し、
    前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれは、前記第1および第2の画素データを前記第2の処理手段に向けて、前記供給されるクロックにしたがって、前記同一タイミングで出力することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の処理手段は、前記供給されるクロックにしたがって、前記同一タイミングで、前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれから前記第1および第2の画素データを取得することを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  7. 前記合成処理が前記領域において行われない場合、前記第1の処理手段は、前記第2の画素データを前記第1および第2の記制御手段の一方に記憶するが、前記第1の画素データは前記第1および第2の記憶制御手段のいずれにも記憶せず、前記第2の処理手段は、前記第1および第2の記制御手段の前記一方から前記第2の画素データを取得し、前記合成処理を行わずに前記取得した第2の画素データを出力することを特徴とする請求項2乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2の処理手段による合成処理の処理対象となる全ての画素データを前記第1及び第2の記憶制御手段のいずれかに送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項2乃至の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の処理手段は、
    記処理対象となる全ての画素データの取得先を示す情報を受け取り、当該情報に基づいて前記処理対象となる全ての画素データの取得先を選択し、選択された全ての取得先に画素データの取得要求を出すことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  10. 画素データを前記第2の処理手段から受信して記憶し、画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて当該記憶されている画素データを前記第2の処理手段に出力する第3の記憶制御手段を更に備え、
    前記第2の処理手段は、前記演算命令に含まれる合成種別がROP2/Alpha処理である場合であって、描画閉領域における前記処理対象の画素データの重なりが3つある場合、前記第1および第2の処理対象の画素データの合成処理を行い、当該合成処理の結果を前記第3の記憶制御手段に送信した後に、前記選択された全ての取得先に画素データの取得要求を出すことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  11. 画素データを前記第2の処理手段から受信して記憶し、画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて当該記憶されている画素データを前記第2の処理手段に出力する第3の記憶制御手段を更に備え、
    前記第2の処理手段は、前記演算命令に含まれる合成種別がROP3処理であることに少なくとも基づいて、前記第3の記憶制御手段に前記第1の処理対象の画素データとして1番目に送信された画素データを退避させた後に、前記選択された全ての取得先に画素データの取得要求を出すことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  12. 前記第2の処理手段は、前記演算命令に含まれる合成種別がROP3処理であり、且つ前記送信手段により前記第1の処理対象の画素データとして2番目に送信された画素データと前記第2の処理対象の画素データとして送信された画素データがイメージ属性である場合、前記第3の記憶制御手段に前記第1の処理対象の画素データとして1番目に送信された画素データを退避させた後に、前記選択された全ての取得先に画素データの取得要求を出すことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  13. 第3の画素データを前記第2の処理手段から受信して記憶し、画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて当該記憶されている前記第3の画素データを出力する第3の記憶制御手段と、前記第2の処理手段からの第4の画素データを記憶する記録手段とを更に備え、
    前記第2の処理手段は、前記演算命令に含まれる合成種別がROP4処理であることに少なくとも基づいて、前記第1の処理対象の画素データとして1番目に送信された画素データを前記第3の記憶制御手段に退避させ、前記第2の処理対象の画素データとして送信された画素データを前記記録手段に退避させた後に、前記選択された全ての取得先に画素データの取得要求を出すことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  14. 前記第2の処理手段は、前記演算命令に含まれる合成種別がROP4処理であり、且つ、前記第1の処理対象の画素データとして1番目に送信された画素データが多色からなる場合、当該画素データを前記第3の記憶制御手段に退避させ、前記第2の処理対象の画素データとして送信された画素データが多色からなる場合、当該画素データを前記記録手段に退避させた後に、前記選択された全ての取得先に画素データの取得要求を出すことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  15. データ格納要求を前記第3の記憶制御手段に出して、前記第2の処理手段から出力された前記画素データを前記第3の記憶制御手段に経由する第3の通信手段と、
    画素データの取得要求を前記第3の記憶制御手段に出して、前記第3の記憶制御手段から出力された前記画素データを前記第2の処理手段に経由する第4の通信手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至1の何れか1項に記載の画像処理装置。
  16. 複数の画素データを用いた演算処理を行う画像処理装置であって、
    第1の画素データを記憶し、画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて、当該記憶されている第1の画素データを出力する第1の記憶制御手段と、
    第2の画素データを記憶し、画素データの取得要求を受け付けたことに基づいて、当該記憶されている第2の画素データを出力する第2の記憶制御手段と、
    演算命令にしたがって、画素データの演算処理を行う演算手段と、
    前記演算手段による演算処理の処理対象となる全ての画素データを前記第1及び第2の記憶制御手段のいずれかに送信する送信手段と、
    を備え、
    前記演算手段は、
    前記第1および第2の記憶制御手段のそれぞれに画素データの取得要求を出すことで、前記第1および第2の画素データを前記第1および第2の記憶制御手段から取得し、
    前記演算命令にしたがって、当該取得された第1および第2の画素データの演算処理を行い、
    前記演算処理の処理対象となる画素データの取得先を示す情報を受け取り、当該情報に基づいて前記処理対象の画素データの全ての取得先を選択し、選択された全ての取得先に画素データの取得要求を出すことを特徴とする画像処理装置。
  17. 互いに領域が重なる第1および第2の処理対象に対して合成処理を行う画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記第1の処理対象の前記領域に対応する第1の画素データを生成して第1の通信経路に出力すると共に、前記第2の処理対象の前記領域に対応する第2の画素データを生成して第2の通信経路に出力する第1の処理ステップと、
    前記第1の画素データを前記第1の通信経路から取得すると共に、前記第2の画素データを前記第2の通信経路から取得し、前記取得された第1および第2の画素データの合成処理を行う第2の処理ステップとを有し、
    前記第1および第2の画素データは、同一タイミングで出力され、
    前記第2の処理ステップにおいて、前記第1および第2の画素データの取得が完了する前に、前記第1および第2の画素データの合成処理を開始することを特徴とする画像処理方法。
  18. 互いに領域が重なる第1および第2の処理対象に対して合成処理を行う画像処理装置であって、
    前記第1の処理対象の前記領域に対応する第1の画素データを生成すると共に、前記第2の処理対象の前記領域に対応する第2の画素データを生成する第1の処理手段と、
    2つの異なる通信経路と、
    前記2つの異なる通信経路を介して前記第1の処理手段から前記第1および第2の画素データを受信し、前記受信した第1および第2の画素データの合成処理を行う第2の処理手段とを備え、
    前記第1の画素データは、前記第1の処理手段から前記第2の処理手段に、前記2つの異なる通信経路の一方を通って送信され、前記第2の画素データは、前記第1の処理手段から前記第2の処理手段に、前記2つの異なる通信経路の他方を通って送信され、
    前記第1および第2の画素データは、同一タイミングで出力され、
    前記第2の処理手段は、前記第1および第2の画素データの受信が完了する前に、前記第1および第2の画素データの合成処理を開始することを特徴とする画像処理装置。
JP2016161925A 2016-08-22 2016-08-22 画像処理装置、画像処理方法 Active JP6873627B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016161925A JP6873627B2 (ja) 2016-08-22 2016-08-22 画像処理装置、画像処理方法
US15/671,290 US10755150B2 (en) 2016-08-22 2017-08-08 Image processing apparatus that performs pixel synthesis processing and image processing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016161925A JP6873627B2 (ja) 2016-08-22 2016-08-22 画像処理装置、画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018032898A JP2018032898A (ja) 2018-03-01
JP6873627B2 true JP6873627B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=61190758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016161925A Active JP6873627B2 (ja) 2016-08-22 2016-08-22 画像処理装置、画像処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10755150B2 (ja)
JP (1) JP6873627B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3629509B2 (ja) 1997-11-28 2005-03-16 大日本スクリーン製造株式会社 網掛け処理装置
US7286717B2 (en) * 2001-10-31 2007-10-23 Ricoh Company, Ltd. Image data processing device processing a plurality of series of data items simultaneously in parallel
JP2003280626A (ja) 2002-03-19 2003-10-02 Waimachikku Kk 画像合成装置
JP2005012726A (ja) * 2003-06-23 2005-01-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置および画像処理方法
JP5173578B2 (ja) 2008-05-15 2013-04-03 キヤノン株式会社 画像処理方法及び印刷装置とその制御方法
KR101499498B1 (ko) * 2008-10-08 2015-03-06 삼성전자주식회사 초고해상도 비디오 처리 장치 및 방법
JP2012058514A (ja) 2010-09-09 2012-03-22 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路およびその動作方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20180053074A1 (en) 2018-02-22
US10755150B2 (en) 2020-08-25
JP2018032898A (ja) 2018-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8228540B2 (en) Rasterizing variable and non-variable data for printing
TWI397012B (zh) 快速色彩處理之系統及方法
JP5594204B2 (ja) 画像処理システム
JP2011084045A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6307363B2 (ja) 画像形成方法、画像形成システムおよび画像形成装置
US7580151B2 (en) Image processing system and method, printing system
JP6116352B2 (ja) 製本印刷システムおよび情報処理装置およびその制御方法およびプログラム
JP5370044B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、およびプログラム
US8368907B2 (en) Image forming apparatus and image forming system
JP2012171239A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム
JP6873627B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP6748445B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および、プログラム
JP5441487B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP3834935B2 (ja) 印刷処理装置
JP7009316B2 (ja) 画像形成装置及びその画像形成方法、並びにプログラム
JP3871011B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2000255117A (ja) 印刷処理装置および印刷処理方法
JP6789716B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム
JP6381311B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム
EP0664521A2 (en) Colour image processing apparatus and method
JP3715749B2 (ja) 画像処理システム及び画像処理方法
JP2001096854A (ja) 印刷処理装置および印刷処理方法
JP2023077248A (ja) 画像形成装置とその制御方法、並びにプログラム
JP2019010817A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2001205862A (ja) 画像処理装置およびその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210421

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6873627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151