JP6865381B2 - 飲料供給装置 - Google Patents
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Description
本発明は、コーヒー原料粉末に湯を加圧供給してコーヒー液を抽出する飲料供給装置に関する。
近年、レストランやカフェ等で、ドリップ式のコーヒーや、加圧抽出式のコーヒー(エスプレッソ)が一般的に提供されている。例えば、特許文献1には、アメリカンコーヒー飲料とエスプレッソコーヒー飲料との両方を作ることができる抽出ユニットが開示されている。
特許文献1を含む従来の飲料供給装置は、一般に、例えば挽いたコーヒー豆を収容する抽出室と、抽出室を密閉する蓋部とを有する。そして、抽出室内を加圧できるように、抽出室あるいは蓋部がモータ等の駆動装置により駆動される。抽出室には、抽出室に湯を供給する給湯配管、抽出したコーヒー液を利用者に提供する抽出管、および抽出後の廃液を排水する排水管が接続されている。また、抽出室に接続された各管には、それぞれ弁が設けられている。
このような飲料供給装置においてコーヒーが抽出される場合、抽出室に挽いたコーヒー豆が収容され、蓋部により密閉される。そして、高温の湯が給湯配管より導入される。この時点で排水管の弁は閉められており、抽出室内で抽出されたコーヒー液は抽出管より外部の飲料容器に提供される。
ここで、仮に抽出時に抽出管が詰まったとすると、上記のように給湯配管から湯が供給され続けるにもかかわらず抽出管および排水管内を液が通過できないため、抽出室内の圧力が上昇する。これにより、液が抽出室から漏れ出してしまったり、給湯配管を逆流してしまったりする事態が生じる。このような事態を防止するため、一般的には、飲料供給装置は給湯配管に流量センサを備え、流量に異常があると給湯を止めることができるように構成される。
しかし、抽出時に抽出管が詰まり、抽出室内の圧力が上昇したとき、抽出室内の圧力によりモータが逆転させられ、抽出室あるいは蓋部が抽出室の容積を広げる方向に動いてしまう場合がある。こうなると飲料供給装置は制御不能となり、また駆動装置に過負荷がかかってしまうため、対策が希求されている。
本発明の目的は、抽出時に抽出管が詰まったとしても、制御不能となる前に対処することができる飲料供給装置を提供することである。
本発明の飲料供給装置は、コーヒー豆粉末を収容するシリンダと、前記シリンダ内への湯の供給により抽出されたコーヒー液を送出するコーヒー液配管と、前記シリンダ内を移動するとともに、前記コーヒー液の抽出後のコーヒー滓を上部に蓄積する通水性のピストンと、前記コーヒー液配管の詰まりがセンサにより検出された場合に、前記コーヒー液配管の詰まりが検出されない場合よりも、通水性の前記ピストンを通じて前記コーヒー滓から水分を除去する処理を長い時間行う制御を行う制御部と、を備える。
本発明によれば、抽出時に抽出管が詰まったとしても、制御不能となる前に対処することができる。
以下、本発明の実施の形態の飲料供給装置について詳細に説明する。
[飲料供給装置100の外部構造]
まず、飲料供給装置100の外部構造について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る飲料供給装置100の斜視図である。
まず、飲料供給装置100の外部構造について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る飲料供給装置100の斜視図である。
図1に示すように、飲料供給装置100は、筐体1、前面扉2、タッチパネル3、コーヒー用ノズル4、ミルク用ノズル5、湯用ノズル6、飲料容器支持台7を有する。
筐体1は、後述する飲料供給機構10をその内部に保持するとともに、前面に前面扉2、タッチパネル3、コーヒー用ノズル4、ミルク用ノズル5、湯用ノズル6、飲料容器支持台7が取り付けられるケース部材である。
前面扉2は、開閉自在に筐体1の前面に取り付けられており、通常は閉じられ、利用者が開閉できないようにロックされる。前面扉2は、例えばメンテナンス時に開けられ、飲料供給装置100の管理者が筐体1の前面部から飲料供給装置100の内部に収められた飲料供給機構10にアクセスできるようになっている。
タッチパネル3は、飲料供給装置100の利用者に対して飲料の選択肢やメッセージ等を表示するとともに、利用者による飲料の選択操作や吐出指示操作を受け付ける操作受付部である。
コーヒー用ノズル4は、飲料供給機構10が製造したコーヒーを、後述する飲料容器支持台に置かれた飲料容器に提供するためのノズルである。ミルク用ノズル5は、フォームドミルクやスチームドミルクを飲料容器に提供するためのノズルである。コーヒー用ノズル4とミルク用ノズル5とは互いに近接して配設されており、飲料容器内でコーヒーとミルクとを混ぜ合わせてカフェラッテやカプチーノ等のミルク・コーヒー混合飲料を供給できるように構成されている。また、湯用ノズル6は、ティーバッグ等を使用する利用者のために、湯だけを飲料容器に提供するためのノズルである。
飲料容器支持台7は、上記各ノズルから吐出される飲料(または湯)を受ける飲料容器を置くための台である。
[飲料供給機構10]
次に、飲料供給機構10について説明する。
次に、飲料供給機構10について説明する。
図2は、飲料供給機構10の斜視図であり、図3は飲料供給機構10の側面図である。図2および図3に示すように、飲料供給機構10は、湯タンク11、湯ポンプ12、キャニスタ13、ミル14、コーヒー滓受け部15、コーヒー抽出部30を有する。
湯タンク11は、数リットルの湯を貯水できるタンクであり、内部には貯水された飲料水を例えば97℃に加熱保温する図示しないヒータが設けられている。また、湯タンク11の底部近傍に設けられた湯ポンプ12は、湯タンク11内の湯を加圧して排出するポンプである。
キャニスタ13は、コーヒー製造のために使用される焙煎済みコーヒー豆を貯蔵するための容器である。キャニスタ13の下部には図示しないコーヒー豆取得口が開けられており、当該取得口からミル14の動作に合わせてコーヒー豆が供給される。
ミル14は、キャニスタ13から供給されたコーヒー豆を好適な粒度に粉砕する。ミル14で粉砕されることにより、コーヒー豆に湯が浸透しやすくなり、好適なコーヒーの抽出が行われる。
ミル14により粉砕されたコーヒー豆(挽き豆)は、後述するコーヒー抽出部30に投入される。コーヒー抽出部30によるコーヒーの抽出動作の詳細については、後述する。
コーヒー滓受け部15は、コーヒー抽出部30によるコーヒー液の抽出に使用された挽き豆の残滓を貯留する。コーヒー滓受け部15は、前面扉2を開放した状態で前方に引き出すことができるように構成され、貯留されたコーヒー滓を除去することができるようになっている。
図4は飲料供給機構10における湯の流れを示した図である。図4に示すように、湯ポンプ12の排出口には、湯フィルタ21と、流量センサ22と、給湯弁23とが順次配設された給湯配管24の一端が接続されている。この給湯配管24の他端は、後述するコーヒー抽出部30のシリンダユニット31に設けられた給湯口313に接続されている。本実施の形態では、給湯配管24の他端にはコネクタ24Aが設けられ、これによって給湯口313と接続される。
そして、この給湯配管24には、給湯弁23とコーヒー抽出部30との間に位置し、当該給湯配管24から分流器29を介して分岐する排水管25が接続されている。この排水管25には排水弁26が設けられる。さらに、後述するコーヒー抽出部30のキャップ37に設けられたコーヒー液取出部37Bには、コーヒー液配管27が接続される。コーヒー液配管27には、抽出弁28が設けられる。
分流器29には、給湯配管が接続されるシリンダ311(後述する図5等を参照)内の圧力を監視するための圧力センサ291が備えられている。なお、圧力センサ291は、シリンダ311内の圧力を監視できればどの位置に配置されていてもよく、例えば、給湯弁23から分流器29を経由しシリンダユニット31の給湯口313に至る給湯配管24の所定位置、あるいは、シリンダ311内の所定位置等に配置されていてもよい。
湯フィルタ21は、湯ポンプ12を介して湯タンク11からコーヒー抽出部30へ供給される湯の不純物等を取り除くフィルタである。流量センサ22は、湯タンク11からコーヒー抽出部30へ供給される湯の量を計測する。給湯弁23は、後述する飲料供給装置100の制御部50の制御により開閉される電磁弁である。給湯弁23の動作については後に詳述する。給湯配管24は、湯タンク11からコーヒー抽出部30への湯の流路を形成する配管部である。
排水管25は、コーヒー抽出部30や後述するコーヒー液配管27内の残液等を外部に排出を制御するための配管部である。排水弁26は、上述した給湯弁23と同様、制御部50の制御により開閉される電磁弁である。排水弁26の動作については後に詳述する。
コーヒー液配管27は、コーヒー抽出部30によって抽出されたコーヒー液を上述したコーヒー用ノズル4へ導くための配管部である。抽出弁28は、上述した給湯弁23および排水弁26と同様、制御部50の制御により開閉される電磁弁である。抽出弁28の動作については後に詳述する。
[コーヒー抽出部30]
次に、図5を参照してコーヒー抽出部30について説明する。図5はコーヒー抽出部30の斜視図である。コーヒー抽出部30は、ミル14から供給される挽き豆に湯を通してコーヒー液を抽出するものである。
次に、図5を参照してコーヒー抽出部30について説明する。図5はコーヒー抽出部30の斜視図である。コーヒー抽出部30は、ミル14から供給される挽き豆に湯を通してコーヒー液を抽出するものである。
コーヒー抽出部30は、シリンダユニット31、昇降部32、昇降軸33、モータ34、プーリ35、枠部36、キャップ37、ワイパー38、を有する。
シリンダユニット31は、上面が開口したシリンダ311と、シリンダ311内において上下に移動することができる通水性のピストン312から成る。シリンダ311の底部側面には上述した給湯口313が配設され、給湯口313には給湯配管24のコネクタ24Aが挿脱可能に接続される。
ピストン312はシリンダ311の内径に略等しい円盤状部材と棒状部材とからなり、当該棒状部材は、シリンダ311の下面中央に開けられた穴に嵌合され、シリンダ311の下方に向けて延在する。ピストン312の上面には、例えばコーヒー液を漉すためのメッシュフィルタが配設されている。
昇降部32は、上述したシリンダユニット31を保持し、シリンダユニット31ごと上下方向に昇降する。
昇降軸33は、昇降部32を支える軸部であり、昇降部32は当該昇降軸33に沿って昇降する。
モータ34は、昇降軸33を回転駆動させる駆動手段であり、本実施の形態では、例えば電磁ブレーキ付きモータである。また本実施の形態のモータ34としては、ブラシレスモータを使用することが好ましい。ブラシレスモータであるモータ34は、回転子(ロータ)の位置検出を行うロータ位置検出センサ(ホール素子)341(後述する図6参照)を有し、当該ロータ位置検出センサ341が生成したモータの回転数に比例した周波数のパルス信号(FG(Frequency Generator)信号:本発明の動作信号の一例)を出力する。
プーリ35は、昇降軸33の上端部に接続され、モータの回転を昇降軸33に伝達する。上述した昇降軸33、モータ34、プーリ35は、それぞれ枠部36により保持される。
枠部36は、例えば図5に示すように、上面部36Aと下面部36B、およびこれらを接続する少なくとも1つの柱部36Cにより構成される。昇降軸33はその両端がそれぞれ上面部36Aおよび下面部36Bに接続される。プーリ35は昇降軸33の上面部36A側に接続され、その近傍にモータ34が配設される。
このような構成により、モータ34が正転すると昇降軸33が回転して昇降部32が上昇し、当該昇降部32に保持されたシリンダユニット31も上昇する。反対に、モータ34が逆転すると昇降部32およびシリンダユニット31は下降する。
キャップ37は、枠部36の上面部36Aにおけるシリンダユニット31の上方に設けられた円柱状の部材である。キャップ37は、その下端部がシリンダ311の上面開口と略同径であり、シリンダユニット31の上昇によりキャップ37の下端部がシリンダ311内に嵌入される。すなわち、シリンダユニット31が昇降部32とともに上昇すると、シリンダ311の開口部がキャップ37により閉塞されるように構成されている。したがって、シリンダユニット31を上昇させることにより、シリンダ311を密閉することができるようになる。ここで、上述したミル14により挽かれたコーヒー豆をシリンダ311内にキャップ37により封入し、給湯口313から湯を導入することにより、コーヒー液を抽出することができる。
また、キャップ37の下面、すなわちシリンダ311内に嵌入される面には、シリンダ311内で抽出されたコーヒー液を外部に導出するための抽出口37A(図7等参照)が形成されている。抽出口37Aは、キャップ37内を上下に貫通して形成される図示しない抽出路と連通して形成されており、抽出路の他方の端部はキャップ37の上面に露出してコーヒー液取出部37Bを形成する。当該コーヒー液取出部37Bには、上述したコーヒー液配管27が接続される。
なお、上述したようにシリンダユニット31は昇降部32とともに昇降するが、シリンダユニット31の位置を検出するセンサが枠部36に適宜配設されている。位置検出センサは、図5に示すように、上から順に上限位置検出センサ41、湯投入位置検出センサ42、コーヒー豆投入位置検出センサ43、および下限位置検出センサ44を含む。各位置検出センサは、例えば一対の発光素子および受光素子からなる図示しない光学センサであり、昇降部32の昇降に応じて発光素子の発した光が遮光されることにより位置検出を行う。
上限位置検出センサ41は、シリンダユニット31の上限位置を検出するセンサである。湯投入位置検出センサ42は、シリンダ311に湯を投入するためのシリンダユニット31の位置を検出するためのセンサである。コーヒー豆投入位置検出センサ43は、シリンダ311に挽いたコーヒー豆を投入するためのシリンダユニット31の位置を検出するためのセンサである。下限位置検出センサ44は、シリンダユニット31の下限位置を検出するセンサである。
ワイパー38は、シリンダ311の上端部よりもやや上方の位置に固定されており、シリンダユニット31および昇降部32とともに昇降する。ワイパー38は、シリンダユニット31が所定の高さになると固定位置を支点としてコーヒー液抽出後のコーヒー滓を跳ね飛ばすワイプ動作を行う。跳ね飛ばされたコーヒー滓は、上述したようにコーヒー滓受け部15に貯留される。
[制御部50]
次に、飲料供給装置100の制御部50について説明する。図6は、飲料供給装置100の各機能部を示す機能ブロック図である。制御部50は、例えば汎用のマイクロコントローラにより構成される。
次に、飲料供給装置100の制御部50について説明する。図6は、飲料供給装置100の各機能部を示す機能ブロック図である。制御部50は、例えば汎用のマイクロコントローラにより構成される。
制御部50の入力側には、タッチパネル3、流量センサ22、圧力センサ291、ロータ位置検出センサ341、上限位置検出センサ41、湯投入位置検出センサ42、コーヒー豆投入位置検出センサ43、下限位置検出センサ44等が接続されている。そして、出力側には、湯ポンプ12、ミル14、給湯弁23、排水弁26、抽出弁28、モータ34等が接続されている。
制御部50は、入力側から入力された情報に基づき、出力側の制御を行うことで、飲料供給装置100におけるコーヒー供給の動作を行う。以下、飲料供給装置100におけるコーヒー供給動作の詳細について説明する。
[飲料供給装置100のコーヒー供給動作]
図7〜図11は飲料供給装置100におけるコーヒー供給動作の動作説明図である。また図12は、飲料供給装置100のコーヒー抽出に関わる主要部分の動作を説明するための図である。以下では、これらの図を参照して飲料供給装置100におけるコーヒー供給動作について説明する。
図7〜図11は飲料供給装置100におけるコーヒー供給動作の動作説明図である。また図12は、飲料供給装置100のコーヒー抽出に関わる主要部分の動作を説明するための図である。以下では、これらの図を参照して飲料供給装置100におけるコーヒー供給動作について説明する。
まず、一連のコーヒー供給動作を開始する前、シリンダユニット31(および昇降部32)を待機位置にある。待機位置とは、前回のコーヒー供給動作における、後述するピストン位置戻し動作が終了した後のシリンダユニット31の位置である。待機位置では、図12の「待機」に示すように、シリンダ311内にキャップ37が完全に嵌入された状態となっている。シリンダユニット31が当該待機位置にある状態を、以下では待機状態と称する。当該待機状態において、シリンダユニット31のピストン312はシリンダ311の内底部に位置する。制御部50は湯ポンプ12を停止し、給湯弁23、排水弁26、抽出弁28をいずれも閉じて、タッチパネル3を介したコーヒーの抽出要求操作があるまで待機する。
(a)コーヒー豆投入動作
上記待機状態において利用者によりタッチパネル3を介してコーヒーの抽出要求操作がなされると、図12の「下降」から「粉受け」に示すように、制御部50はモータ34を制御して昇降部32を降下させ、粉受け状態とする。図7および図12の「粉受け」に示すように、当該粉受け状態では、シリンダ311の上面からキャップ37が完全に離間し、シリンダ311の上部が開口して挽き豆(粉)を投入できるようになっている。
上記待機状態において利用者によりタッチパネル3を介してコーヒーの抽出要求操作がなされると、図12の「下降」から「粉受け」に示すように、制御部50はモータ34を制御して昇降部32を降下させ、粉受け状態とする。図7および図12の「粉受け」に示すように、当該粉受け状態では、シリンダ311の上面からキャップ37が完全に離間し、シリンダ311の上部が開口して挽き豆(粉)を投入できるようになっている。
一方、制御部50はコーヒーの抽出要求操作に応じて、キャニスタ13内に収容されたコーヒー豆をミル14の図示しない刃部を駆動させて粉砕し、挽き豆とする。ミル14内で挽かれたコーヒー豆は、上部が開口したシリンダ311内に投入される。
(b)コーヒー液抽出動作
このようなコーヒー豆投入動作が終了すると、制御部50は、次にコーヒー液抽出動作を実行する。コーヒー液抽出動作では、まず、図8および図12の「タンピング(圧縮)」に示すように、制御部50はモータ34を正転させてシリンダユニット31(シリンダ311およびピストン312)を上昇させる。これにより、シリンダ311の上面の開口部内にキャップ37の下端が押し込まれていく。シリンダ311内に投入された挽き豆は、内底部に位置するピストン312と、キャップ37により挟まれて閉じこめられ、圧縮される。この挽き豆の圧縮はタンピングと称される。タンピング動作において、制御部50は図6に示す給湯弁23と抽出弁28を閉じ、排水弁26を開く。
このようなコーヒー豆投入動作が終了すると、制御部50は、次にコーヒー液抽出動作を実行する。コーヒー液抽出動作では、まず、図8および図12の「タンピング(圧縮)」に示すように、制御部50はモータ34を正転させてシリンダユニット31(シリンダ311およびピストン312)を上昇させる。これにより、シリンダ311の上面の開口部内にキャップ37の下端が押し込まれていく。シリンダ311内に投入された挽き豆は、内底部に位置するピストン312と、キャップ37により挟まれて閉じこめられ、圧縮される。この挽き豆の圧縮はタンピングと称される。タンピング動作において、制御部50は図6に示す給湯弁23と抽出弁28を閉じ、排水弁26を開く。
図8に示すように、タンピング動作においてシリンダ311とピストン312とが嵌合すると、湯投入位置検出センサ42はシリンダユニット31が湯を投入できる位置に達したことを検出する。タンピング動作が終了すると、図8および図12の「抽出」に示すように、制御部50は湯ポンプ12を運転して湯を加圧するとともに、排水弁26を閉じて給湯弁23を開き、湯タンク11からシリンダ311内に加圧された湯を供給する。ここで、制御部50は、湯の供給量を流量センサ22で検出しており、まず少量の湯をシリンダ311内に供給して挽き豆の蒸らしを行う。蒸らしが終わったら、制御部50は所定量、すなわち例えばコーヒー一杯分の湯を改めてシリンダ311内に供給し、供給が終わったら湯ポンプ12を止め、給湯弁23を閉じる。
以上の動作により、加圧された湯が、キャップ37により密閉されたシリンダ311内に導入されるため、シリンダ311内の圧力が上昇し、挽き豆の組織内にまで湯が浸透する。その結果、濃いコーヒー液、すなわちエスプレッソが得られる。制御部50は抽出の開始とともに抽出弁28を開く。抽出されたコーヒー液は、キャップ37の下面に形成された抽出口37Aから当該キャップ37内を通過し、コーヒー液取出部37Bに接続されたコーヒー液配管27を介してコーヒー用ノズル4から排出される。これにより、飲料容器支持台7上のコーヒー用ノズル4の下方に載置された飲料容器にコーヒー液が供給される。このとき、図示しないミルク供給部がコーヒー液と同時にミルク用ノズル5からフォームドミルクやスチームドミルクを供給することにより、ミルク・コーヒー混合飲料を提供できるようにしてもよい。
(c)コーヒー滓廃棄動作
上記コーヒー液抽出動作が終了すると、飲料供給装置100はコーヒー滓廃棄動作を実行する。まず、図12の「残圧パージ」に示すように、制御部50は、給湯弁23が閉じた状態を維持し、排水弁26を開くとともに抽出弁28を閉じる。すると、加圧されていたシリンダ311内の圧力が抜ける。シリンダ311内が通常の圧力になると、図9および図12の「吸込み」に示すように、制御部50はモータ34を逆転させてシリンダユニット31(シリンダ311およびピストン312)を降下させる。このとき、制御部50は給湯弁23および排水弁26を閉じ、抽出弁28を開く。すると、シリンダユニット31の下降に伴ってシリンダ311内の空間の容積が増大するため、シリンダ311内が負圧となり、抽出口37Aからコーヒー液取出部37Bまでの配管内、およびコーヒー液配管27内に残っていたコーヒー液をシリンダ311内に吸い込むことができる。
上記コーヒー液抽出動作が終了すると、飲料供給装置100はコーヒー滓廃棄動作を実行する。まず、図12の「残圧パージ」に示すように、制御部50は、給湯弁23が閉じた状態を維持し、排水弁26を開くとともに抽出弁28を閉じる。すると、加圧されていたシリンダ311内の圧力が抜ける。シリンダ311内が通常の圧力になると、図9および図12の「吸込み」に示すように、制御部50はモータ34を逆転させてシリンダユニット31(シリンダ311およびピストン312)を降下させる。このとき、制御部50は給湯弁23および排水弁26を閉じ、抽出弁28を開く。すると、シリンダユニット31の下降に伴ってシリンダ311内の空間の容積が増大するため、シリンダ311内が負圧となり、抽出口37Aからコーヒー液取出部37Bまでの配管内、およびコーヒー液配管27内に残っていたコーヒー液をシリンダ311内に吸い込むことができる。
制御部50がシリンダユニット31(シリンダ311およびピストン312)をさらに降下させると、図9に示すように、シリンダユニット31の最下端に位置するピストン312の下端部が枠部36の下面部36Bに当接する。制御部50がなおも降下動作を継続させると、ピストン312の下端部が下面部36Bに押し当てられ、ピストン312がシリンダ311内を上昇する。
これにより、シリンダ311内に残っていたコーヒー滓は、ピストン312の上面によって収集されながら上昇していく。シリンダユニット31がさらに降下し、下限位置まで降下すると、下限位置検出センサ44によって当該位置が検出される。当該下限位置検出センサ44による検出に応じて、制御部50はモータ34の駆動を停止し、昇降部32の下降を止める。この状態で、図12の「分離」に示すように、ピストン312の上面に収集されたコーヒー滓はシリンダ311外にまで押し上げられ、シリンダ311の上面開口の縁部よりも上方に位置するようになる。
ここで、上述したように給湯弁23および排水弁26が閉じられているため、シリンダ311内をピストン312が上昇する際にピストン312の上端部とシリンダ311の内底部との間は負圧となる。そして、上述したようにピストン312は通水性を有するため、ピストン312の上面に集められたコーヒー滓に含まれる水分がピストン312を通ってシリンダ311内へと引き込まれる。図12において、引き込まれた水分を残液と示している。これにより、コーヒー滓に含まれる水分を低減することができるので、この後行われるコーヒー滓の除去動作において、水分を含んだコーヒー滓がピストン312上面に張り付いて十分に除去できない等の不具合を解消でき、好適にコーヒー滓を除去できるようになる。
シリンダユニット31が下限位置まで降下すると、次に制御部50は、図10に示すように、モータ34を正転させて、再度シリンダユニット31を上昇させる。シリンダユニット31が所定の高さ位置となると、ワイパー38がシリンダユニット31の昇降動作に連動して動作する。ワイパー38は上述したようにシリンダ311の上端部よりもやや上方に位置しており、ワイパー38がワイプ動作を行うと、ピストン312によりシリンダ311外にまで押し上げられたコーヒー滓がワイパー38により薙ぎ払われて除去される。ここで、除去されたコーヒー滓は、上述したコーヒー滓受け部15内に受容される。
(d)ピストン位置戻し動作
コーヒー滓が廃棄された後、制御部50は、引き続き昇降部32を上昇させてピストン位置戻し動作を実行する。ピストン位置戻し動作では、制御部50は、図11に示すように上限位置検出センサ41によってシリンダユニット31が上限位置であると検出されるまでモータ34を正転させる。シリンダユニット31が上限位置であると検出されることは、キャップ37がシリンダ311の最奥部まで嵌入されたことを意味する。その際、上述したコーヒー滓廃棄動作においてシリンダ311の最上部にまで押し上げられたピストン312は、キャップ37の下面に当接し、さらにシリンダユニット31が上昇することでシリンダ311の内底部にまで押し下げられる。
コーヒー滓が廃棄された後、制御部50は、引き続き昇降部32を上昇させてピストン位置戻し動作を実行する。ピストン位置戻し動作では、制御部50は、図11に示すように上限位置検出センサ41によってシリンダユニット31が上限位置であると検出されるまでモータ34を正転させる。シリンダユニット31が上限位置であると検出されることは、キャップ37がシリンダ311の最奥部まで嵌入されたことを意味する。その際、上述したコーヒー滓廃棄動作においてシリンダ311の最上部にまで押し上げられたピストン312は、キャップ37の下面に当接し、さらにシリンダユニット31が上昇することでシリンダ311の内底部にまで押し下げられる。
この過程において、図12の「廃液」に示すように、制御部50は排水弁26を開放する。これにより、上記コーヒー滓廃棄動作においてシリンダ311の内底部とピストン312の間の空間に吸引された水分が、排水弁26を介して排水管25から円滑に外部に廃棄される。
そして、制御部50は、ピストン312の位置をシリンダ311の内底部にまで押し下げた状態、すなわち上述した待機状態となると、モータ34の回転を止めるとともに給湯弁23、排水弁26、および抽出弁28のすべての弁を閉め、次にコーヒー抽出操作を受け付けるまで待機する。
以上、本発明の実施の形態の飲料供給装置100のコーヒー供給動作について説明した。上述したコーヒー供給動作は、各部が好適かつ遅滞なく動作した場合を想定している。しかし、上述したコーヒー液抽出動作において、ピストン312のコーヒー液取出部37Bからコーヒー液配管27を経由してコーヒー用ノズル4に至るまでの経路(以下コーヒー液供給路と称する)のうちのいずれかが詰まってしまう不具合が生じることがある。このような場合における飲料供給装置100の動作について以下詳細に説明する。
[コーヒー液供給路詰まり時の動作]
図12の「抽出」に示すように、コーヒー液抽出動作時には排水弁26は閉じた状態となっている。このため、コーヒー液供給路が詰まると、給湯配管24から湯が供給され続けるにもかかわらず排水管25およびコーヒー液配管27におけるコーヒー液の通過ができないため、シリンダ311内の圧力が上昇する。これにより、コーヒー液がシリンダ311とキャップ37のシール部から漏れ出してしまう事態が生じうる。
図12の「抽出」に示すように、コーヒー液抽出動作時には排水弁26は閉じた状態となっている。このため、コーヒー液供給路が詰まると、給湯配管24から湯が供給され続けるにもかかわらず排水管25およびコーヒー液配管27におけるコーヒー液の通過ができないため、シリンダ311内の圧力が上昇する。これにより、コーヒー液がシリンダ311とキャップ37のシール部から漏れ出してしまう事態が生じうる。
このような事態を防止するために、制御部50は流量センサ22により給湯配管24を流れる湯の流量を監視する。制御部50は、給湯弁23を開いた状態で湯の流れが止まった、または流量が通常のコーヒー液抽出動作時の流量より少ない状態が所定時間以上継続した、等の異常を検知したときには、給湯弁23を閉め、湯ポンプ12を止める。
また、制御部50は、コーヒー液抽出動作時に圧力センサ291を監視する。圧力センサ291が検出するシリンダ311内の圧力が通常のコーヒー液抽出動作よりも高い所定のしきい値以上となり、その状態が所定時間以上継続した場合には、制御部50は給湯弁23を閉め、湯ポンプ12を止める。
また、制御部50は、モータ34のロータ位置検出センサ341から出力されるFG信号を監視する。FG信号はモータ34の回転に伴ってロータ位置検出センサ341から出力される信号であるため、昇降部32を昇降させないようにモータ34が停止しているコーヒー抽出動作時には、FG信号は検出されないはずである。すなわち、制御部50がコーヒー抽出動作時にFG信号を検出したならば、それはシリンダ311内の圧力によりモータ34が逆転し始めたことを意味する。したがって、制御部50は、モータ34が停止した状態でFG信号を検出した場合には、異常、すなわちコーヒー液供給路の詰まりが検知されたと判断して、給湯弁23を閉め、湯ポンプ12を止める。
このように制御部50は、コーヒー液抽出動作時において、流量センサ22による湯の供給量の監視、圧力センサ291によるシリンダ311内の圧力の監視、およびロータ位置検出センサ341から出力されるFG信号の監視を行う。これにより、本実施の形態に係る飲料供給装置100は、コーヒー液抽出動作時において、コーヒー液供給路の詰まりの発生を好適に検知することができるようになる。なお、上述した本発明の実施の形態では、湯の供給量、シリンダ311内の圧力、およびFG信号を同時に監視していたが、例えばいずれか1つのみ監視することで異常を検知するようにしてもよい。
[コーヒー液供給路詰まり検知後の動作]
上述したようにコーヒー液供給路の詰まりが検知されると、飲料供給装置100はコーヒー液を正常に供給することができなくなるため、例えば管理者等のメンテナンスを受けるまで待機する必要がある。このため、飲料供給装置100は例えば図示しない報知部等により詰まりが発生した旨の報知を行う。
上述したようにコーヒー液供給路の詰まりが検知されると、飲料供給装置100はコーヒー液を正常に供給することができなくなるため、例えば管理者等のメンテナンスを受けるまで待機する必要がある。このため、飲料供給装置100は例えば図示しない報知部等により詰まりが発生した旨の報知を行う。
しかしながら、コーヒー抽出部30はコーヒー液抽出動作の途中で動作が停止しているため、シリンダ311内が抽出中のコーヒー液で満たされており、メンテナンスされにくい状態となっている。このため、メンテナンスを受けやすくするために、飲料供給装置100は以下の動作を行う。
図13は、コーヒー液抽出動作においてコーヒー液供給路に詰まりが発生したときの飲料供給装置100の主要部分の動作を説明するための図である。図13の「排水」に示すように、例えば「抽出」時にモータ34の停止状態でFG信号が検出されると、飲料供給装置100は排水動作を実行する。
(e)排水動作
コーヒー液抽出動作においてコーヒー液供給路に詰まりが発生したとき、シリンダ311内は抽出中のコーヒー液で満たされ、圧力が高い状態となっている。このため、図13の「排水」に示すように、制御部50は給湯弁23を閉じて排水弁26を開き、シリンダ311内のコーヒー液を外部に排出し、シリンダ311内の圧力を下げる。
コーヒー液抽出動作においてコーヒー液供給路に詰まりが発生したとき、シリンダ311内は抽出中のコーヒー液で満たされ、圧力が高い状態となっている。このため、図13の「排水」に示すように、制御部50は給湯弁23を閉じて排水弁26を開き、シリンダ311内のコーヒー液を外部に排出し、シリンダ311内の圧力を下げる。
(c’)コーヒー滓廃棄動作
上述した排水動作が終了すると、シリンダ311内には水分を含むコーヒー滓が残された状態となる。このため、飲料供給装置100はコーヒー滓廃棄動作を実行する。ただし、上述した排水動作において排水弁26を開放することでシリンダ311内の圧力は既に抜けている。このため、飲料供給装置100は、図13に示すように、図12に示した「吸込み」から「廃液」までのコーヒー滓廃棄動作と同様の動作を行うことでコーヒー滓の除去と残り液の排水とを行う。
上述した排水動作が終了すると、シリンダ311内には水分を含むコーヒー滓が残された状態となる。このため、飲料供給装置100はコーヒー滓廃棄動作を実行する。ただし、上述した排水動作において排水弁26を開放することでシリンダ311内の圧力は既に抜けている。このため、飲料供給装置100は、図13に示すように、図12に示した「吸込み」から「廃液」までのコーヒー滓廃棄動作と同様の動作を行うことでコーヒー滓の除去と残り液の排水とを行う。
ただし、上述した図12に示す「吸込み」動作では抽出弁28が開いた状態となっているが、図13の「吸込み」動作においては、コーヒー液供給路が詰まっているためシリンダ311内が密閉され昇降部32の下降に大きな力が必要となる。このような場合には、例えば排水弁26を開き、シリンダ311内を外部と同様の圧力にすればよい。
また、図13に示す「分離」動作において、モータ34による昇降部32の下降速度を上述した図12に示す「分離」動作よりも遅くすることが望ましい。これにより、通水性のピストン312を通じたコーヒー滓からの水分除去時間が長くなり、コーヒー滓からより多くの水分を除去することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態の飲料供給装置100によれば、コーヒー豆粉末を収容するシリンダ311と、シリンダ311内に湯を加圧供給する湯ポンプ12と、シリンダ311にて抽出されたコーヒー液を送出するコーヒー液配管27と、シリンダ311内の残液を排出するための排水管25に配設された排水弁26と、コーヒー液の抽出時にコーヒー液配管27の詰まりを検出した場合に、湯ポンプ12による湯の加圧供給を停止させるとともに、排水弁26を開状態とする制御部50と、を備える。
また、本発明の実施の形態の飲料供給装置100によれば、シリンダ311が有する開口を閉塞するキャップ37と、キャップ37が開口を閉塞するようにシリンダ311を移動させるモータ34と、をさらに備え、制御部50は、コーヒー液の抽出時に、モータ34の回転を示す信号に基づいてコーヒー液配管27の詰まりを検出する。これにより、シリンダ311内の圧力がモータ34のブレーキ圧より大きくなり、シリンダ311が容積を広げる方向に動いてしまうことにより、シリンダ311内の圧力が下がり、給湯が続けられてしまう、という事態を防止することができる。
また、本発明の実施の形態の飲料供給装置100によれば、シリンダ311の内圧を検出する圧力センサ291をさらに備え、制御部50は、コーヒー液の抽出時に、圧力センサ291により検出された内圧に基づいてコーヒー液配管27の詰まりを検出する。これにより、飲料供給装置100はシリンダ311内の圧力異常に基づいてコーヒー液供給路の詰まりを検知することができる。
また、本発明の実施の形態の飲料供給装置100によれば、シリンダ311内に供給される湯の流量を検出する流量センサ22をさらに備え、制御部50は、コーヒー液の抽出時に、流量センサ22により検出された流量に基づいてコーヒー液配管27の詰まりを検出する。これにより、飲料供給装置100は湯の供給量の異常に基づいてコーヒー液供給路の詰まりを検知することができる。
また、本発明の実施の形態の飲料供給装置100によれば、シリンダ311内を移動するとともに、コーヒー液の抽出後のコーヒー滓を上部に蓄積する、通水性のピストン312をさらに備え、制御部50は、コーヒー液配管27の詰まりを検出しない場合よりも、コーヒー液配管27の詰まりを検出した場合に、コーヒー滓を上部に蓄積したピストン312に対してシリンダ311を移動させる速度を遅くする。これにより、多くのコーヒー液がシリンダ311内に残された状態でも、コーヒー滓廃棄動作において、昇降部32が下降する時間が長いため、コーヒー滓から十分に水分を除去することができる。
なお、上述した実施の形態は本発明の一例であり、本発明はこれに限定されない。上述した実施の形態では、飲料供給装置100はコーヒー豆を圧縮するとともに湯を加圧供給することで、濃いコーヒー液、すなわちエスプレッソを製造していた。しかしながら、本発明は湯を低圧で加圧してドリップ風味のコーヒーを供給する飲料供給装置にも適用することができる。また、本発明は湯ポンプにより湯の加圧を制御して、ドリップ風味のコーヒー、アメリカンコーヒーや高圧抽出のエスプレッソ等、複数種類のコーヒー飲料を製造できる飲料供給装置にも適用することができる。
2015年1月20日出願の特願2015−008661の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、コーヒー豆粉末を投入した容器に湯を導入してコーヒー液を抽出する飲料供給装置に好適である。
100 飲料供給装置
1 筐体
2 前面扉
3 タッチパネル
4 コーヒー用ノズル
5 ミルク用ノズル
6 湯用ノズル
7 飲料容器支持台
10 飲料供給機構
11 湯タンク
12 湯ポンプ
13 キャニスタ
14 ミル
15 コーヒー滓受け部
21 湯フィルタ
22 流量センサ
23 給湯弁
24 給湯配管
24A コネクタ
25 排水管
26 排水弁
27 コーヒー液配管
28 抽出弁
29 分流器
291 圧力センサ
30 コーヒー抽出部
31 シリンダユニット
311 シリンダ
312 ピストン
313 給湯口
32 昇降部
33 昇降軸
34 モータ
341 ロータ位置検出センサ
35 プーリ
36 枠部
36A 上面部
36B 下面部
36C 柱部
37 キャップ
37A 抽出口
37B コーヒー液取出部
38 ワイパー
41 上限位置検出センサ
42 湯投入位置検出センサ
43 コーヒー豆投入位置検出センサ
44 下限位置検出センサ
50 制御部
1 筐体
2 前面扉
3 タッチパネル
4 コーヒー用ノズル
5 ミルク用ノズル
6 湯用ノズル
7 飲料容器支持台
10 飲料供給機構
11 湯タンク
12 湯ポンプ
13 キャニスタ
14 ミル
15 コーヒー滓受け部
21 湯フィルタ
22 流量センサ
23 給湯弁
24 給湯配管
24A コネクタ
25 排水管
26 排水弁
27 コーヒー液配管
28 抽出弁
29 分流器
291 圧力センサ
30 コーヒー抽出部
31 シリンダユニット
311 シリンダ
312 ピストン
313 給湯口
32 昇降部
33 昇降軸
34 モータ
341 ロータ位置検出センサ
35 プーリ
36 枠部
36A 上面部
36B 下面部
36C 柱部
37 キャップ
37A 抽出口
37B コーヒー液取出部
38 ワイパー
41 上限位置検出センサ
42 湯投入位置検出センサ
43 コーヒー豆投入位置検出センサ
44 下限位置検出センサ
50 制御部
Claims (4)
- コーヒー豆粉末を収容するシリンダと、
前記シリンダ内への湯の供給により抽出されたコーヒー液を送出するコーヒー液配管と、
前記シリンダ内を移動するとともに、前記コーヒー液の抽出後のコーヒー滓を上部に蓄積する通水性のピストンと、
前記コーヒー液配管の詰まりがセンサにより検出された場合に、前記コーヒー液配管の詰まりが検出されない場合よりも、通水性の前記ピストンを通じて前記コーヒー滓から水分を除去する処理を長い時間行う制御を行う制御部と、を備える、飲料供給装置。 - 前記制御部は、前記コーヒー液配管の詰まりが前記センサにより検出された場合に、前記コーヒー液配管の詰まりが検出されない場合よりも、前記ピストンに対して前記シリンダが移動する速度を遅くして前記制御を行う、請求項1に記載の飲料供給装置。
- 前記制御部は、前記コーヒー液配管の詰まりが前記センサにより検出された場合に、前記コーヒー液配管の詰まりが検出されない場合よりも水分を除去する処理を長い時間行ったコーヒー滓を前記シリンダの外まで押し上げる、請求項1または2に記載の飲料供給装置。
- 前記制御部は、前記コーヒー液配管の詰まりが前記センサにより検出された場合に、前記湯の供給を停止させるとともに、前記シリンダ内の残液を排出する排水弁を開状態とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の飲料供給装置。
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