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JP6849948B2 - センターエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の左右のシート間にエアバッグを展開させるセンターエアバッグ装置に関する。
従来、乗員安全装置の一つとして、シートの側部でエアバッグが展開されるサイドエアバッグ装置がある。サイドエアバッグ装置は、一般的に、シートバック(又はドアトリム)のフレームに固定されたインフレータから噴出したガスにより、乗員とドアトリム(サイドドア)との間に膨張展開可能なエアバッグを備える。サイドエアバッグ装置は、側面衝突等により車両に衝撃が加わった場合に、エアバッグを膨張展開させることで、乗員を側面衝突による衝撃から保護する。
また近年は、車両の衝突(例えば、側面衝突)が起きた際、衝突側とは反対側のシートに着座している乗員を保護するために、左右のシート間で展開されるエアバッグを備えるセンターエアバッグ装置が提案されている。
ここでセンターエアバッグ装置は、シートの正規な位置に着座している状態(正規着座状態)の乗員を適切に保護できるようにエアバッグを膨張展開させるように構成されている。このため、乗員がシートの正規な位置に着座していない状態(非正規着座状態)でエアバッグが膨張展開されると、乗員を適切に保護できない可能性がある。
このような非正規着座状態にある乗員に対する保護性能、いわゆるアウトオブポジション性能(OOP性能)を高めるために、エアバッグが、メインチャンバと、メインチャンバの後側かつ下側に設けられ連通口を介してメインチャンバに連通する開裂用チャンバと、を備えるようにしたものがある。このような構成では、乗員が非正規着座状態でエアバッグが膨張展開した場合でも、乗員に対しては低圧のメインチャンバが干渉するため、エアバッグの展開性能とOOP性能との両立を図ることができるとされている(特許文献1参照)。
特開2016−078768号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、エアバッグの膨張展開を開始した直後における保護性能は考慮されているものの、ある程度エアバッグが膨張展開された後における保護性能は十分に考慮されていない。
したがって、例えば、乗員が車両中央部から後席側をのぞき込んでいる場合等、乗員が非正規着座状態にあり、且つエアバッグの収納位置からは比較的離れた位置に居る場合には、乗員に対する保護性能(OOP性能)に影響する虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、非正規着座状態にある乗員に対する保護性能を向上することができるセンターエアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一つの態様は、インフレータから供給されるガスにより車両の左右のシート間にエアバッグを膨張展開させるセンターエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、第1の基布で形成されて前記インフレータからガスが供給されるメインチャンバを少なくとも有し、前記エアバッグの前面側には、当該メインチャンバの一部が車幅方向で切り欠かれた切欠き部が設けられ、前記エアバッグは、前記切欠き部が閉じられた状態に保持されているが、前記メインチャンバが膨張する際に当該メインチャンバの上部に圧力がかかっていない場合には、前記メインチャンバの膨張に伴って前記切欠き部が開くように構成されていることを特徴とするセンターエアバッグ装置にある。
かかるセンターエアバッグ装置では、メインチャンバが膨張する際、エアバッグの上部に圧力がかかっていないと、切欠き部が開放されてエアバッグがさらに上方まで膨張展開される。
一方、例えば、エアバッグが展開途中で乗員に接触し、エアバッグの上部に圧力がかかっていると、切欠き部は展開されることがなく閉じられた状態のまま維持される。すなわちエアバッグの上方への膨張が抑制される。
また前記切欠き部は、前記第1の基布に接合される第2の基布によってその周囲が塞がれており、前記切欠き部には、前記第1の基布と前記第2の基布とで構成され、前記第1の基布に形成された内部ベントホールを介して前記メインチャンバに連通されるサブチャンバが形成されていることが好ましい。さらに前記切欠き部が閉じられた状態では、前記第2の基布は、前記サブチャンバの内側に折り畳まれており、当該第2の基布によって前記内部ベントホールが塞がれていることが好ましい。このような構成とすることで、エアバッグの膨張展開をより適切に制御することができる。
また前記サブチャンバは、膨張展開時に前記メインチャンバよりも外側に突出する突出部を含み、前記突出部には、複数の折れ点が形成されていることが好ましい。これにより、第2の基布によって内部ベントホールを塞ぐことと、膨張展開時にメインチャンバを上下に伸ばすこととを、より適切に両立させることができる。
以上のように、本発明のセンターエアバッグ装置では、車両衝突時に、乗員がシートに着座している状態(正規着座状態)にあれば、膨張展開したエアバッグにより乗員を適切に保護することができる。さらに、乗員がシートの正規の位置に着座していない状態(いわゆる非正規着座状態)にある場合には、エアバッグが乗員に接触する際の衝撃を抑制することができる。
したがって、本発明に係るセンターエアバッグ装置によれば、車両衝突時に、エアバッグにより乗員を適切に保護しつつ、非正規着座状態にある乗員に対する保護性能の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るセンターエアバッグ装置を備える車両の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの展開形状を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの展開状態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの展開状態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの展開状態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るエアバッグの変形例を示す図である。 本発明に係るエアバッグの他の例の展開状態を説明する図である。 本発明に係るエアバッグの他の例の展開状態を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るセンターエアバッグ装置を備える車両の概略構成を示す図であり、エアバッグが膨張展開されている状態を示す。図2はエアバッグが膨張展開されている状態を模式的に示す斜視図である。図3はエアバッグが最大まで膨張展開されている状態を示す断面図であり、図4はエアバッグのメインチャンバのみが膨張展開されている状態を示す断面図である。
図1に示すように、センターエアバッグ装置10は、乗員C(C1,C2)が着座する左右のシート1A,1B間に設けられ、基布21(第1の基布21A及び第2の基布21B)で形成された袋状のエアバッグ20と、エアバッグ20の内部にガスを供給するためのインフレータ(ガス導入手段)30と、を備えている。これらエアバッグ20及びインフレータ30は、シート1のシートバック2に設けられる収容部3に収容されている。本実施形態では、エアバッグ20及びインフレータ30は、運転者である乗員C1が着座する左シート1Aに収容されている。
なおエアバッグ20及びインフレータ30を収容する収容部3の位置は、特に限定されない。収容部3は、勿論、右シート(助手席側のシート)1Bに設けられていてもよいし、例えば、シート1A,1B間に配置されるセンターコンソール4に設けられていてもよい。
このセンターエアバッグ装置10は、各種検出手段により車両の衝突(例えば、側面衝突)が検知されると起動され、インフレータ30からガスを噴出させることで、左シート1Aと右シート1Bとの間の空間にエアバッグ20を膨張展開させる。すなわちセンターエアバッグ装置10は、車両の衝突が検知されると、シート1Aから車両前方側及び車両上方側に向かってエアバッグ20を膨張展開させる。これにより、車両衝突に伴って乗員Cが受ける衝撃をエアバッグ20によって緩和し、乗員Cを適切に保護することができる。
ここで、エアバッグ20は、第1の基布21Aによって形成されインフレータ30から供給されるガスにより膨張展開されメインチャンバ22を備えている。メインチャンバ22は、最大まで膨張展開された状態において、シート1に着座した乗員Cの腹部から肩部、頭部に達する大きさで形成されており、エアバッグ20は、主にこのメインチャンバ22によって構成されている。
またエアバッグ20の前面側(車両前方側)には、図2及び図3に示すように、エアバッグ20が最大まで膨張展開された状態において、メインチャンバ22の一部を車幅方向に切り欠いた切欠き部23が形成されている。すなわち切欠き部23は正面視では幅方向に延びる開口のようになっている。言い換えれば、エアバッグ20の前面側には、メインチャンバ22の一部を車両後方に向かって切り欠いた切欠き部23が形成されている。すなわち切欠き部23は、側面視においては略逆くの字状に、後方に向かってテーパー状に切り欠かれている。
その結果、メインチャンバ22の切欠き部23よりも上方側が、切欠き部23の端部より後方側の部分(切欠き部23によりメインチャンバ22の他の部分よりも細くなっている部分)を支点として上下に揺動可能となっている。また切欠き部23は、本実施形態では、エアバッグ20の中央部よりもやや上方側の位置に設けられている。なお切欠き部23は、エアバッグ20の前面側に設けられていれば、特に限定されるものではない。
また本実施形態では、この切欠き部23には、メインチャンバ22に連通する空間であるサブチャンバ24が形成されている。すなわち切欠き部23の周囲は、第1の基布21Aに接合される第2の基布(追加パネル)21Bによって塞がれ、これらの第2の基布21Bと第1の基布21Aとによって形成される空間がサブチャンバ24となる。また第1の基布21Aで構成されるサブチャンバ24の上面24a及び下面24bには、サブチャンバ24とメインチャンバ22とを連通する内部ベントホール25,26がそれぞれ形成されている。
このサブチャンバ24は、エアバッグ20が膨張展開される際に、内部ベントホール25,26を介して供給されるガスによって膨張展開されるようになっている。すなわち車両の衝突が検出されてエアバッグ20が膨張展開される際には、まずはインフレータ30から供給されるガスによりメインチャンバ22が膨張展開される。
そしてメインチャンバ22の内圧が所定値以上に高まった段階で、メインチャンバ22の上部に所定の圧力がかかっていない場合に、メインチャンバ22から内部ベントホール25,26を介してサブチャンバ24にガスが供給されて、サブチャンバ24が膨張展開される。またサブチャンバ24の膨張展開に伴って、メインチャンバ22が最大まで膨張展開される。すなわちサブチャンバ24の膨張展開に伴って、メインチャンバ22がさらに上方の領域まで押し上げられる。
例えば、本実施形態では、サブチャンバ24を形成する第2の基布21Bは、サブチャンバ24が膨張展開されていない状態では、図4に示すように、サブチャンバ24の内側に折り畳まれた状態で保持されている。このとき内部ベントホール25,26は、折り畳まれた第2の基布21Bによって塞がれた状態となっている。特に第2の基布21Bは側面視(図4)においては略逆くの字状に、後方の端部に向かってテーパー状である切欠き部23と同様の形状に折り畳まれている。言い換えれば、第2の基布21Bは、サブチャンバ24の内側に折り畳まれた状態で、内部ベントホール25,26が第2の基布21Bによって塞がれる長さで形成されている。なお折り畳まれた第2の基布21Bは内部ベントホール25,26を塞いでいればよく、必ずしも上下方向中央で折り畳む必要はない。
このように内部ベントホール25,26が第2の基布21Bによって塞がれていることで、車両の衝突が検出された際、本実施形態に係るエアバッグ20は2段階で膨張展開される。
詳しくは、車両の衝突が検出されてインフレータ30によりエアバッグ20にガスが供給されると、まずはメインチャンバ22が膨張展開される(図4参照)。このようにメインチャンバ22が膨張展開された段階では、内部ベントホール25,26が第2の基布21Bによって塞がれており、サブチャンバ24へのガスの導入は抑制されている。したがって、まずはメインチャンバ22のみが膨張展開され、サブチャンバ24は実質的に閉じられた状態のまま保持される。
このとき、メインチャンバ22の上部に圧力がかかっていない場合(通常状態である場合)には、メインチャンバ22が十分に膨張展開された段階で、すなわちメインチャンバ22の内圧が所定値以上に高まると、メインチャンバ22内のガスが内部ベントホール25,26を介してサブチャンバ24に供給され、サブチャンバ24が膨張展開される(図3参照)。
また本実施形態では、サブチャンバ24の内側に折り畳まれた状態で、第2の基布21Bは内部ベントホール25,26に達する長さで形成されていることで、膨張展開された状態のサブチャンバ24の車両前方側は、メインチャンバ22よりも外側(側面視で前方)まで突出する突出部27が形成される。このサブチャンバ24に含まれる突出部27の形状は、特に限定されないが、この突出部27は、複数の折れ点を持つ形状(本実施形態では2箇所の折れ点Bp1,Bp2をもつ台形形状)に形成されていることが望ましい。
突出部27をこのような形状とすることで、膨張展開前の状態において第2の基布21Bによって内部ベントホール25,26を塞ぐことと、膨張展開された状態のサブチャンバ24の車両前方側においてメインチャンバ22を上下に伸ばすこととを、より適切に両立させることができる。なお、突出部27は必ずしも設けられていなくてもよい。すなわちサブチャンバ24の車両前方側は、必ずしもメインチャンバ22の外側(前方)まで突出していなくてもよい。
一方、例えば、図5に示すように、メインチャンバ22の上部に乗員Cが接触し、メインチャンバ22の上部に所定の圧力がかかっている場合(加圧状態である場合)には、その圧力によって内部ベントホール25,26は第2の基布21Bで塞がれた状態のまま維持される。すなわち、メインチャンバ22の上部にかかる圧力が、内部ベントホール25,26に流れ込むガスの圧力よりも高い場合には、サブチャンバ24は膨張展開されることなく、メインチャンバ22のみが膨張展開された状態が維持される。したがって膨張後のエアバッグ20の高さは、通常時よりも低く抑えられる。
以上のように本実施形態に係るセンターエアバッグ装置10では、エアバッグ20は、膨張展開される前には、サブチャンバ24(切欠き部23)が閉じられた状態に保持されている。そしてメインチャンバ22が膨張する際に、メインチャンバ22の上部に圧力がかかっていない場合には、メインチャンバ22の膨張に伴って、つまりメインチャンバ22から内部ベントホール25,26を介して供給されるガスによってサブチャンバ(切欠き部)が開くようになっている。
言い換えれば、本実施形態に係るセンターエアバッグ装置10は、例えば、メインチャンバ22の上部に乗員Cが接触してメインチャンバ22の上部に圧力がかかっている場合には、サブチャンバ24が膨張展開されないようにしている。例えば、インフレータ30によるガスの供給量や、内部ベントホール25,26の大きさや配置、第2の基布21Bの大きさ等を適宜設定し、内部ベントホール25,26に流れ込むガスの圧力を調整している。
これにより、車両衝突時に、乗員Cがシート1に着座している状態(正規着座状態)にあれば、エアバッグ20は乗員Cの腹部から肩部、頭部に達する大きさまで膨張展開されるため、エアバッグ20によって乗員Cを適切に保護することができる。また、例えば、乗員Cが車両中央部から後部座席をのぞき込んでいる状態等、乗員Cがシート1に正規の位置に着座していない状態(いわゆる非正規着座状態)にあり、エアバッグ20の上部に乗員Cが接触した場合には、実質的にメインチャンバ22のみが展開されてエアバッグ20の大きさが抑制されるため、エアバッグ20が乗員Cに接触する際の衝撃を抑制することができる。
したがって、本実施形態に係るセンターエアバッグ装置10によれば、車両衝突時に、エアバッグ20により乗員Cを適切に保護しつつ、非正規着座状態にある乗員Cに対する保護性能の向上を図ることができる。
さらに本実施形態に係るセンターエアバッグ装置10によれば、第2の基布21Bが切欠き部23と同様の形状に折り畳まれているので、第2の基布21Bによって内部ベントホール25,26をより適切に塞ぐことができる。さらに膨張展開された状態でサブチャンバ24の車両前方側(側面視で前方)の突出部27が複数の折れ点Bp1,Bp2を持つ形状であるため、折り畳み時の内部ベントホール25,26を塞ぐことと、展開のメインチャンバ22を上下に伸ばすこととを、比較的容易に両立させることができる。
なお本実施形態では、上述のようにサブチャンバ24が膨張展開されていない状態では、内部ベントホール25が、サブチャンバ24の内側に折り畳まれた第2の基布21Bによって塞がれた状態となるようにしたが、内部ベントホール25,26は、必ずしも第2の基布21Bで塞がれていなくてもよい。例えば、図6の拡大図に示すように、サブチャンバ24の上面24aを構成する第1の基布21Aに形成される内部ベントホール25と、サブチャンバ24の下面24bを構成する第1の基布21Aに形成される内部ベントホール26とが異なる位置に設けられ、内部ベントホール25が、サブチャンバ24の下面24b(第1の基布21A)によって塞がれ、内部ベントホール26が、サブチャンバ24の上面24a(第1の基布21A)によって塞がれるようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、切欠き部23にサブチャンバ24が設けられた構成を例示したが、サブチャンバ24は必ずしも設けられていなくてもよい。例えば、図7に示すように、エアバッグ20が膨張展開された際に切欠き部23が開いた状態となるように、第1の基布21Aによってメインチャンバ22が形成されていてもよい。この構成とする場合には、メインチャンバ22が膨張展開される段階では、図8に示すように、切欠き部23を閉じた状態で保持するための仮保持部材28を設けておくことが好ましい。この仮保持部材28の構成は特に限定されないが、例えば、切欠き部23を挟んだ第1の基布21Aの上部と下部とにそれぞれ仮縫いされている。
この構成では、エアバッグ20が膨張展開される際、メインチャンバ22の上部に圧力がかかっていない場合(通常状態である場合)には、メインチャンバ22の内圧が所定値以上に高まると、仮保持部材28の仮縫いが外れて切欠き部23が開かれて、メインチャンバ22がさらに上方の領域まで押し上げられる(図7参照)。
一方、例えば、メインチャンバ22の上部に乗員Cが接触し、メインチャンバ22の上部に所定の圧力がかかっている場合(加圧状態である場合)には、その圧力によって仮保持部材28が第1の基布21Aに仮縫いされた状態が維持される。つまり切欠き部23は閉じられた状態のまま維持される(図8参照)。
したがって、このような構成としても、車両衝突時に、エアバッグ20により乗員Cを適切に保護しつつ、非正規着座状態にある乗員Cに対する保護性能の向上を図ることができる。
1 シート
2 シートバック
3 収容部
4 センターコンソール
10 センターエアバッグ装置
20 エアバッグ
21A 第1の基布
21B 第2の基布
22 メインチャンバ
23 切欠き部
24 サブチャンバ
25,26 内部ベントホール
27 突出部
28 仮保持部材
30 インフレータ

Claims (4)

  1. インフレータから供給されるガスにより車両の左右のシート間にエアバッグを膨張展開させるセンターエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、第1の基布で形成されて前記インフレータからガスが供給されるメインチャンバを少なくとも有し、
    前記エアバッグの前面側には、当該メインチャンバの一部が車幅方向で切り欠かれた切欠き部が設けられ、
    前記エアバッグは、前記切欠き部が閉じられた状態に保持されているが、前記メインチャンバが膨張する際に当該メインチャンバの上部に圧力がかかっていない場合には、前記メインチャンバの膨張に伴って前記切欠き部が開くように構成されている
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載のセンターエアバッグ装置において、
    前記切欠き部は、前記第1の基布に接合される第2の基布によってその周囲が塞がれており、
    前記切欠き部には、前記第1の基布と前記第2の基布とで構成され、前記第1の基布に形成された内部ベントホールを介して前記メインチャンバに連通されるサブチャンバが形成されている
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
  3. 請求項2に記載のセンターエアバッグ装置において、
    前記切欠き部が閉じられた状態では、前記第2の基布は、前記サブチャンバの内側に折り畳まれており、当該第2の基布によって前記内部ベントホールが塞がれている
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
  4. 請求項2または3に記載のセンターエアバッグ装置において、
    前記サブチャンバは、膨張展開時に前記メインチャンバよりも外側に突出する突出部を含み、
    前記突出部には、複数の折れ点が形成されている
    ことを特徴とするセンターエアバッグ装置。
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