JP6847712B2 - 3次元位置計測システム及び方法 - Google Patents
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Description
対象物を異なる方向から撮影する複数の撮影手段と、
前記複数の撮影手段で撮影した画像を取得し、前記画像の処理により、計測対象点の3次元位置を計測する処理手段とを有し、
前記処理手段は、
前記計測の前に、目盛となる基準格子を表面に有する格子定規を、前記対象物の表面上の3次元座標が既知である複数の設置位置に設置しながら、前記設置位置の各々において、前記複数の撮影手段で前記格子定規を各々撮影し、撮影した前記画像を前記複数の撮影手段毎に複数の基準格子画像として取得する計測前画像取得部と、
前記計測時に、前記複数の撮影手段で前記計測対象点を各々撮影し、撮影した前記画像を前記複数の撮影手段毎に複数の計測画像として取得する計測時画像取得部と、
1の前記撮影手段にて異なる前記設置位置で撮影された2つの前記基準格子画像と、それに対応する該撮影手段で撮影された1の前記計測画像と、により、該撮影手段から前記計測対象点への視線となる直線を前記複数の撮影手段毎に算出する直線算出部と、
複数の前記直線に基づき前記計測対象点の3次元位置を算出する3次元位置算出部と、
を有することを特徴とする。
対象物を互いに異なる方向から撮影する第1及び第2の撮影手段と、
前記第1及び第2の撮影手段で撮影した画像を取得し、前記画像の処理により、計測対象点の3次元位置を計測する処理手段とを有し、
前記処理手段は、
前記計測の前に、目盛となる基準格子を表面に有する格子定規を、前記対象物の表面上の3次元座標が既知である複数の設置位置に設置しながら、一端側から他端側へ順に1〜n番目とする前記設置位置の各々において、前記第1及び第2の撮影手段で前記格子定規を各々撮影し、撮影した前記画像を各々第1及び第2の基準格子画像として取得する計測前画像取得部と、
前記計測時に、前記第1及び第2の撮影手段で前記計測対象点を各々撮影し、撮影した前記画像を各々第1及び第2の計測画像として取得する計測時画像取得部と、
i番目とj番目の前記第1の基準格子画像の各々に前記第1の計測画像を重ね合わせ、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記基準格子に対する前記第1の計測画像中の前記計測対象点の位置に基づいて、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記基準格子上に前記計測対象点があると仮定した場合の前記計測対象点の3次元座標を各々i番目とj番目の第1の対象点座標として算出すると共に、i番目の前記第1の対象点座標とj番目の前記第1の対象点座標とを通る第1の直線を算出する第1直線算出部と、
i番目とj番目の前記第2の基準格子画像の各々に前記第2の計測画像を重ね合わせ、i番目とj番目の前記第2の基準格子画像中の前記基準格子に対する前記第2の計測画像中の前記計測対象点の位置に基づいて、i番目とj番目の前記第2の基準格子画像中の前記基準格子上に前記計測対象点があると仮定した場合の前記計測対象点の3次元座標を各々i番目とj番目の第2の対象点座標として算出すると共に、i番目の前記第2の対象点座標とj番目の前記第2の対象点座標とを通る第2の直線を算出する第2直線算出部と、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分の距離又は前記線分の中点の3次元座標に基づいて、前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記第2の直線を設定する直線設定部と、
前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線と前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線とを最短で結ぶ線分を求め、当該線分の中点の3次元座標を算出し、当該3次元座標を前記計測対象点の3次元位置とする3次元位置算出部とを有する
ことを特徴とする。
但し、nは2以上の自然数、i=1〜nの自然数、j=1〜nの自然数、i≠jである。
上記第2の発明に記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記処理手段は、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分の距離を算出する距離算出部と、
複数の前記距離の中から最小値を算出する最小値算出部とを有し、
前記直線設定部は、
前記第1直線算出部と前記第2直線算出部とを用いて、1〜n−1の自然数であるkの全てにおいて、i=k及びj=k+1として、k番目の前記第1の直線とk番目の前記第2の直線とを各々算出し、
前記距離算出部を用いて、1〜n−1の自然数であるkの全てにおいて、k番目の前記第1の直線とk番目の前記第2の直線とを最短で結ぶ線分のk番目の前記距離を各々算出し、
前記最小値算出部を用いて、1〜n−1番目の前記距離の中から最小値となるm番目の前記距離を算出し、
前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線として、m番目の前記第1の直線とm番目の前記第2の直線を設定する
ことを特徴とする。
但し、m=1〜n−1の自然数である。
上記第2の発明に記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記処理手段は、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分を求め、当該線分の中点の3次元座標を算出する中点座標算出部を有し、
前記直線設定部は、
前記第1直線算出部と前記第2直線算出部とを用いて、i=1及びj=nとして、初期の前記第1の直線と初期の前記第2の直線とを各々算出し、
前記中点座標算出部を用いて、初期の前記第1の直線と初期の前記第2の直線とを最短で結ぶ初期の前記線分を求め、初期の前記線分の中点の3次元座標を算出し、
前記計測対象点の推定位置となる初期の前記線分の中点の3次元座標に基づいて、前記計測対象点を挟んで前記計測対象点に最も近い2つの前記設置位置で撮影したm番目とm+1番目の前記第1及び第2の基準格子画像を選択し、
前記第1直線算出部と前記第2直線算出部とを用いて、i=m及びj=m+1として、前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線を各々算出する
ことを特徴とする。
上記第1〜第4のいずれか1つの発明に記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記対象物に所定のパターン映像を投影する投影手段を有し、
前記処理手段は、前記パターン映像に基づいて、同一の前記計測対象点を前記第1の計測画像中と前記第2の計測画像中で特定する対象点特定部を有する
ことを特徴とする。
上記第2〜第5のいずれか1つの発明に記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記格子定規は、前記基準格子を表裏両方の表面に有し、
前記第1の撮影手段は前記格子定規の一方の表面を撮影する位置に設置され、前記第2の撮影手段は前記格子定規の他方の表面を撮影する位置に設置されている
ことを特徴とする。
上記第1〜第6のいずれか1つの発明に記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記対象物は、航空機の翼の風洞模型であり、
前記計測対象点は、前記風洞模型に対する着氷風洞試験において、前記風洞模型の表面に付着する氷の頂点である
ことを特徴とする。
複数の撮影手段を用いて、対象物を異なる方向から撮影し、撮影した画像の処理により、計測対象点の3次元位置を計測する3次元位置計測方法において、
前記計測の前に、目盛となる基準格子を表面に有する格子定規を、前記対象物の表面上の3次元座標が既知である複数の設置位置に設置しながら、前記設置位置の各々において、前記複数の撮影手段で前記格子定規を各々撮影し、撮影した前記画像を前記複数の撮影手段毎に複数の基準格子画像として取得する計測前画像取得工程と、
前記計測時に、前記複数の撮影手段で前記計測対象点を各々撮影し、撮影した前記画像を前記複数の撮影手段毎に複数の計測画像として取得する計測時画像取得工程と、
1の前記撮影手段にて異なる前記設置位置で撮影された2つの前記基準格子画像と、それに対応する該撮影手段で撮影された1の前記計測画像と、により、該撮影手段から前記計測対象点への視線となる直線を前記複数の撮影手段毎に算出する直線算出工程と、
複数の前記直線に基づき前記計測対象点の3次元位置を算出する3次元位置算出工程と、
を有する
ことを特徴とする。
第1及び第2の撮影手段を用いて、対象物を互いに異なる方向から撮影し、撮影した画像の処理により、計測対象点の3次元位置を計測する3次元位置計測方法において、
前記計測の前に、目盛となる基準格子を表面に有する格子定規を、前記対象物の表面上の3次元座標が既知である複数の設置位置に設置しながら、一端側から他端側へ順に1〜n番目とする前記設置位置の各々において、前記第1及び第2の撮影手段で前記格子定規を各々撮影し、撮影した前記画像を各々第1及び第2の基準格子画像として取得する計測前画像取得工程と、
前記計測時に、前記第1及び第2の撮影手段で前記計測対象点を各々撮影し、撮影した前記画像を各々第1及び第2の計測画像として取得する計測時画像取得工程と、
i番目とj番目の前記第1の基準格子画像の各々に前記第1の計測画像を重ね合わせ、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記基準格子に対する前記第1の計測画像中の前記計測対象点の位置に基づいて、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記基準格子上に前記計測対象点があると仮定した場合の前記計測対象点の3次元座標を各々i番目とj番目の第1の対象点座標として算出すると共に、i番目の前記第1の対象点座標とj番目の前記第1の対象点座標とを通る第1の直線を算出する第1直線算出工程と、
i番目とj番目の前記第2の基準格子画像の各々に前記第2の計測画像を重ね合わせ、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記第2の基準格子画像中の前記基準格子に対する前記第2の計測画像中の前記計測対象点の位置に基づいて、i番目とj番目の前記第2の基準格子画像中の前記基準格子上に前記計測対象点があると仮定した場合の前記計測対象点の3次元座標を各々i番目とj番目の第2の対象点座標として算出すると共に、i番目の前記第2の対象点座標とj番目の前記第2の対象点座標とを通る第2の直線を算出する第2直線算出工程と、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分の距離又は前記線分の中点の3次元座標に基づいて、前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記第2の直線を設定する直線設定工程と、
前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線と前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線とを最短で結ぶ線分を求め、当該線分の中点の3次元座標を算出し、当該3次元座標を前記計測対象点の3次元位置とする3次元位置算出工程とを有する
ことを特徴とする。
但し、nは2以上の自然数、i=1〜nの自然数、j=1〜nの自然数、i≠jである。
上記第9の発明に記載の3次元位置計測方法において、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分の距離を算出する距離算出工程と、
複数の前記距離の中から最小値を算出する最小値算出工程とを有し、
前記直線設定工程は、
前記第1直線算出工程と前記第2直線算出工程とを用いて、1〜n−1の自然数であるkの全てにおいて、i=k及びj=k+1として、k番目の前記第1の直線とk番目の前記第2の直線とを各々算出し、
前記距離算出工程を用いて、1〜n−1の自然数であるkの全てにおいて、k番目の前記第1の直線とk番目の前記第2の直線とを最短で結ぶ線分のk番目の前記距離を各々算出し、
前記最小値算出工程を用いて、1〜n−1番目の前記距離の中から最小値となるm番目
の前記距離を算出し、
前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線として、m番目の前記第1の直線とm番目の前記第2の直線を設定する
ことを特徴とする。
但し、m=1〜n−1の自然数である。
上記第9の発明に記載の3次元位置計測方法において、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分を求め、当該線分の中点の3次元座標を算出する中点座標算出工程を有し、
前記直線設定工程は、
前記第1直線算出工程と前記第2直線算出工程とを用い、i=1及びj=nとして、初期の前記第1の直線と初期の前記第2の直線とを各々算出し、
前記中点座標算出工程を用いて、初期の前記第1の直線と初期の前記第2の直線とを最短で結ぶ初期の前記線分を求め、初期の前記線分の中点の3次元座標を算出し、
前記計測対象点の推定位置となる初期の前記線分の中点の3次元座標に基づいて、前記計測対象点を挟んで前記計測対象点に最も近い2つの前記設置位置で撮影したm番目とm+1番目の前記第1及び第2の基準格子画像を選択し、
前記第1直線算出工程と前記第2直線算出工程とを用いて、i=m及びj=m+1として、前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線を各々算出する
ことを特徴とする。
上記第8〜第11のいずれか1つの発明に記載の3次元位置計測方法において、
前記対象物に所定のパターン映像を投影する投影手段を用い、前記パターン映像に基づいて、同一の前記計測対象点を前記第1の計測画像中と前記第2の計測画像中で特定する対象点特定工程を有する
ことを特徴とする。
上記第9〜第12のいずれか1つの発明に記載の3次元位置計測方法において、
前記格子定規は、前記基準格子を表裏両方の表面に有し、
前記第1の撮影手段は前記格子定規の一方の表面を撮影する位置に設置され、前記第2の撮影手段は前記格子定規の他方の表面を撮影する位置に設置されている
ことを特徴とする。
上記第8〜第13のいずれか1つの発明に記載の3次元位置計測方法において、
前記対象物は、航空機の翼の風洞模型であり、
前記計測対象点は、前記風洞模型に対する着氷風洞試験において、前記風洞模型の表面に付着する氷の頂点である
ことを特徴とする。
まず、図1を参照して、本実施例の3次元位置計測システムの構成を説明する。ここで、図1(a)は、本実施例の3次元位置計測システムを示すブロック図であり、図1(b)は、その画像取得部を示すブロック図であり、図1(c)は、その画像解析部を示すブロック図である。
計測対象点の3次元位置の計測の前に、基準格子画像の取得が行われる。
格子定規41を設置位置線42の1番目の設置位置に設置する。例えば、格子定規41は、その表面が風洞実験室の3次元座標のYZ平面に平行になるように配置されている。この場合、設置位置線42の2〜n番目の設置位置に設置する場合には、格子定規41をX軸方向に平行に移動すれば良い。例えば、図3(b)では、格子定規41が移動する横方向がX軸方向となる。
第1カメラ11Aで、設置位置線42の1番目の設置位置の格子定規41を撮影する。そして、撮影した格子定規41の画像を1番目の第1の基準格子画像として計測前画像取得部211で取得し、記憶部23へ記憶する。この1番目の第1の基準格子画像には、設置位置線42の1番目の設置位置における格子定規41の基準格子41aが撮影されている。
第1カメラ11Aと同様に、第2カメラ11Bで、設置位置線42の1番目の設置位置の格子定規41を撮影する。そして、撮影した格子定規41の画像を1番目の第2の基準格子画像として計測前画像取得部211で取得し、記憶部23へ記憶する。この1番目の第2の基準格子画像には、設置位置線42の1番目の設置位置における格子定規41の基準格子41aが撮影されている。
上述したステップS1〜S3と同様に、格子定規41を設置位置線42の2〜n番目の設置位置に順に設置し、2〜n番目の設置位置の各々において、第1カメラ11A及び第2カメラ11Bで格子定規41を各々撮影し、撮影した格子定規41の画像を2〜n番目の第1及び第2の基準格子画像として計測前画像取得部211で各々取得し、記憶部23へ各々記憶する。
基準格子画像の取得後、着氷風洞試験が行われ、計測対象の3次元位置の計測が行われることになる。
第1カメラ11Aで、風洞模型Mの計測対象点Tを含む領域を撮影し、撮影した画像を第1の計測画像として計測時画像取得部212で取得し、取得した第1の計測画像中の計測対象点Tを対象点特定部221で特定する。
1番目の第1の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BG1上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合、ステップS11で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)を1番目の第1の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BG1に対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を1番目の第1の対象点座標PA1(XA1,YA1,ZA1)として算出することができる。
2番目の第1の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BG2上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合も、ステップS11で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)を2番目の第1の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BG2に対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を2番目の第1の対象点座標PA2(XA2,YA2,ZA2)として算出することができる。
上述したステップS12及びS13により、3次元空間上の2点となる対象点座標PA1と対象点座標PA2が求められるので、これらを用いて、対象点座標PA1と対象点座標PA2を通る1番目の第1の直線LA1,2を算出する(図11参照)。この第1の直線LA1,2は、第1カメラ11Aから計測対象点Tへの視線となる直線であり、言い換えれば、視線となる直線と1番目の基準格子BG1の交点が対象点座標PA1となり、視線となる直線と2番目の基準格子BG2の交点が対象点座標PA2となる(図10参照)。このように、互いに隣接する位置となる1番目の基準格子BG1と2番目の基準格子BG2とを用いて、第1の直線LA1,2を算出している。
第1カメラ11Aと同様に、第2カメラ11Bで、風洞模型Mの計測対象点Tを含む領域を撮影し、撮影した画像を第2の計測画像として計測時画像取得部212で取得し、取得した第2の計測画像中の計測対象点Tを対象点特定部221で特定する。
1番目の第2の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BG1上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合、ステップS15で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)を1番目の第2の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BG1に対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を1番目の第2の対象点座標PB1(XB1,YB1,ZB1)として算出することができる。
2番目の第2の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BG2上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合も、ステップS15で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)を2番目の第2の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BG2に対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を2番目の第2の対象点座標PB2(XB2,YB2,ZB2)として算出することができる。
上述したステップS16及びS17により、3次元空間上の2点となる対象点座標PB1と対象点座標PB2が求められるので、これらを用いて、対象点座標PB1と対象点座標PB2を通る1番目の第2の直線LB1,2を算出する(図11参照)。この第2の直線LB1,2は、第2カメラ11Bから計測対象点Tへの視線となる直線であり、言い換えれば、視線となる直線と1番目の基準格子BG1の交点が対象点座標PB1となり、視線となる直線と2番目の基準格子BG2の交点が対象点座標PB2となる(図10参照)。このように、互いに隣接する位置となる1番目の基準格子BG1と2番目の基準格子BG2とを用いて、第2の直線LB1,2を算出している。
1番目の基準格子BG1と2番目の基準格子BG2の間において、1番目の第1の直線LA1,2と第2の直線LB1,2とを結ぶ最短の線分の距離である最小距離h1,2を距離算出部225で算出する。
2〜n番目の第1及び第2の基準格子画像についても、上述したステップS11〜S19と同様の手順を行って、2〜n−1番目の第1の直線LAk,k+1と第2の直線LBk,k+1を各々算出する。そして、2番目の基準格子BG2と3番目の基準格子BG3の間、3番目の基準格子BG3と4番目の基準格子BG4の間、・・・、n−1番目の基準格子BGn-1とn番目の基準格子BGnの間においても、各々、2〜n−1番目の最小距離hk,k+1を算出する。なお、ここでのkは、2〜n−1の自然数である。
1〜n−1番目の最小距離h1,2 〜hn-1,nの中から、これらの最小値となるm番目の最小距離hm,m+1を最小値算出部226で算出する。これは、計測対象点Tがm番目の基準格子BGmとm+1番目の基準格子BGm+1と間に存在することを意味する。ここで、m=1〜n−1の自然数である。
計測対象点Tの算出に最適な第1の直線LAm,m+1と第2の直線LBm,m+1に基づいて、第1の直線LAm,m+1と第2の直線LBm,m+1を結ぶ最短の線分(最小距離hm,m+1)の中点の3次元座標(XT,YT,ZT)を3次元位置算出部228で算出する。この3次元座標(XT,YT,ZT)が、求める計測対象点Tの3次元位置となる。
図12(a)は、本実施例の3次元位置計測システムを示すブロック図であり、図12(b)は、その画像取得部を示すブロック図であり、図12(c)は、その画像解析部を示すブロック図である。また、図13〜図14は、図12に示した3次元位置計測システムで実施する3次元位置計測方法を示すフローチャートであり、図13は、その前半、図14は、その後半である。
実施例1と同様に、基準格子画像の取得後、着氷風洞試験が行われ、計測対象の3次元位置の計測が行われる。
第1カメラ11Aで、風洞模型Mの計測対象点Tを含む領域を撮影し、撮影した画像を第1の計測画像として計測時画像取得部212で取得し、取得した第1の計測画像中の計測対象点Tを対象点特定部221で特定する。
1番目の第1の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BG1上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合、ステップS31で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)を1番目の第1の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BG1に対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を第1の対象点座標PA1(XA1,YA1,ZA1)として算出することができる。
n番目の第1の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BGn上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合も、ステップS31で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)をn番目の第1の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BGnに対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を第1の対象点座標PAn(XA2,YAn,ZAn)として算出することができる。
上述したステップS32及びS33により、3次元空間上の2点となる対象点座標PA1と対象点座標PAnが求められるので、これらを用いて、対象点座標PA1と対象点座標PAnを通る第1の直線LA1,nを算出する(図11参照)。但し、ここでは、図11中の「2」を「n」に読み替える。第1の直線LA1,nは、第1カメラ11Aから計測対象点Tへの視線となる直線であり、言い換えれば、視線となる直線と1番目の基準格子BG1の交点が対象点座標PA1となり、視線となる直線とn番目の基準格子BGnの交点が対象点座標PAnとなる(図10参照)。このように、両端の位置となる1番目の基準格子BG1とn番目の基準格子BGnとを用いて、第1の直線LA1,nを算出している。
第1カメラ11Aと同様に、第2カメラ11Bで、風洞模型Mの計測対象点Tを含む領域を撮影し、撮影した画像を第2の計測画像として計測時画像取得部212で取得し、取得した第2の計測画像中の計測対象点Tを対象点特定部221で特定する。
1番目の第2の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BG1上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合、ステップS35で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)を1番目の第2の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BG1に対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を第2の対象点座標PB1(XB1,YB1,ZB1)として算出することができる。
n番目の第2の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BGn上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合も、ステップS35で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)をn番目の第2の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BGnに対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を2番目の第2の対象点座標PBn(XBn,YBn,ZBn)として算出することができる。
上述したステップS36及びS37により、3次元空間上の2点となる対象点座標PB1と対象点座標PBnが求められるので、これらを用いて、対象点座標PB1と対象点座標PBnを通る第2の直線LB1,nを算出する(図11参照)。但し、ここでは、図11中の「2」を「n」に読み替える。第2の直線LB1,nは、第2カメラ11Bから計測対象点Tへの視線となる直線であり、言い換えれば、視線となる直線と1番目の基準格子BG1の交点が対象点座標PB1となり、視線となる直線とn番目の基準格子BGnの交点が対象点座標PBnとなる(図10参照)。このように、両端の位置となる1番目の基準格子BG1とn番目の基準格子BGnとを用いて、第2の直線LB1,nを算出している。
1番目の基準格子BG1とn番目の基準格子BGnの間において、第1の直線LA1,nと第2の直線LB1,nとを結ぶ最短の線分を求め、求めた線分の中点の3次元座標を中点座標算出部227で算出する。このようにして、1番目の基準格子BG1とn番目の基準格子BGnから、つまり、両端の2つの基準格子BG1と基準格子BGnから、初期の2つの直線となる第1の直線LA1,n及び第2の直線LB1,nを求め、第1の直線LA1,nと第2の直線LB1,nとを結ぶ最短の線分の中点の3次元座標を求めており、これが、計測対象点Tの初期の推定位置となる。
ステップS39で求めた線分の中点の3次元座標に基づいて、この中点、即ち、初期の推定位置となる計測対象点Tを挟んで計測対象点Tに最も近い位置となる2つの設置位置で撮影した格子定規41の画像として、m番目とm+1番目の第1及び第2の基準格子画像を求めている。つまり、m番目の基準格子BGmとm+1番目の基準格子BGm+1を求めている。
m番目の第1の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BGm上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合、ステップS31で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)をm番目の第1の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BGmに対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を第1の対象点座標PAm(XAm,YAm,ZAm)として算出することができる。
m+1番目の第1の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BGm+1上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合も、ステップS31で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)をm+1番目の第1の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BGm+1に対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,A,t、ypix,A,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を第1の対象点座標PAm+1(XAm+1,YAm+1,ZAm+1)として算出することができる。
上述したステップS41及びS42により、3次元空間上の2点となる対象点座標PAmと対象点座標PAm+1が求められるので、これらを用いて、対象点座標PAmと対象点座標PAm+1を通る第1の直線LAm,m+1を算出する(図11参照)。但し、ここでは、図11中の「1」を「m」に、「2」を「m+1」に読み替える。第1の直線LAm,m+1は、第1カメラ11Aから計測対象点Tへの視線となる直線であり、言い換えれば、視線となる直線とm番目の基準格子BGmの交点が対象点座標PAmとなり、視線となる直線とm+1番目の基準格子BGm+1の交点が対象点座標PAm+1となる(図10参照)。このように、計測対象点Tを挟んで計測対象点Tに最も近いm番目の基準格子BGmとm+1番目の基準格子BGm+1とを用いて、計測対象点Tの算出に最適な第1の直線LAm,m+1を算出している。
m番目の第2の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BGm上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合も、ステップS35で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)をm番目の第2の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BGmに対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を第2の対象点座標PBm(XBm,YBm,ZBm)として算出することができる。
m+1番目の第2の基準格子画像中に撮影された格子定規41の基準格子41aである基準格子BGm+1上に、計測対象点Tが存在すると仮定する。その場合も、ステップS35で求めた計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)をm+1番目の第2の基準格子画像中にトレースすることで、当該画像中の基準格子BGm+1に対する計測対象点Tのピクセル座標(xpix,B,t、ypix,B,t)に基づいて、仮定された計測対象点Tの3次元座標を第2の対象点座標PBm+1(XBm+1,YBm+1,ZBm+1)として算出することができる。
上述したステップS44及びS45により、3次元空間上の2点となる対象点座標PBmと対象点座標PBm+1が求められるので、これらを用いて、対象点座標PBmと対象点座標PBm+1を通る第2の直線LBm,m+1を算出する(図11参照)。但し、ここでは、図11中の「1」を「m」に、「2」を「m+1」に読み替える。第2の直線LBm,m+1は、第2カメラ11Bから計測対象点Tへの視線となる直線であり、言い換えれば、視線となる直線とm番目の基準格子BGmの交点が対象点座標PBmとなり、視線となる直線とm+1番目の基準格子BGm+1の交点が対象点座標PBm+1となる(図10参照)。このように、計測対象点Tを挟んで計測対象点Tに最も近いm番目の基準格子BGmとm+1番目の基準格子BGm+1とを用いて、計測対象点Tの算出に最適な第2の直線LBm,m+1を算出している。
ステップS43で算出した第1の直線LAm,m+1とステップS46で算出した第2のLBm,m+1を結ぶ最短の線分の中点の3次元座標(XT,YT,ZT)を3次元位置算出部228で算出する。この3次元座標(XT,YT,ZT)が、求める計測対象点Tの3次元位置となる。
11B 第2カメラ
12 パターン投影装置
20 データ処理装置
21 画像取得部
211 計測前画像取得部
212 計測時画像取得部
22A、22B 画像解析部
221 対象点特定部
222 第1直線算出部
223 第2直線算出部
224 直線設定部
225 距離算出部
226 最小値算出部
227 中点座標算出部
228 3次元位置算出部
41 格子定規
41a 基準格子
Claims (14)
- 対象物を異なる方向から撮影する複数の撮影手段と、
前記複数の撮影手段で撮影した画像を取得し、前記画像の処理により、計測対象点の3次元位置を計測する処理手段とを有し、
前記処理手段は、
前記計測の前に、目盛となる基準格子を表面に有する格子定規を、前記対象物の表面上の3次元座標が既知である複数の設置位置に設置しながら、前記設置位置の各々において、前記複数の撮影手段で前記格子定規を各々撮影し、撮影した前記画像を前記複数の撮影手段毎に複数の基準格子画像として取得する計測前画像取得部と、
前記計測時に、前記複数の撮影手段で前記計測対象点を各々撮影し、撮影した前記画像を前記複数の撮影手段毎に複数の計測画像として取得する計測時画像取得部と、
1の前記撮影手段にて異なる前記設置位置で撮影された2つの前記基準格子画像と、それに対応する該撮影手段で撮影された1の前記計測画像と、により、該撮影手段から前記計測対象点への視線となる直線を前記複数の撮影手段毎に算出する直線算出部と、
複数の前記直線に基づき前記計測対象点の3次元位置を算出する3次元位置算出部と、
を有することを特徴とする3次元位置計測システム。 - 対象物を互いに異なる方向から撮影する第1及び第2の撮影手段と、
前記第1及び第2の撮影手段で撮影した画像を取得し、前記画像の処理により、計測対象点の3次元位置を計測する処理手段とを有し、
前記処理手段は、
前記計測の前に、目盛となる基準格子を表面に有する格子定規を、前記対象物の表面上の3次元座標が既知である複数の設置位置に設置しながら、一端側から他端側へ順に1〜n番目とする前記設置位置の各々において、前記第1及び第2の撮影手段で前記格子定規を各々撮影し、撮影した前記画像を各々第1及び第2の基準格子画像として取得する計測前画像取得部と、
前記計測時に、前記第1及び第2の撮影手段で前記計測対象点を各々撮影し、撮影した前記画像を各々第1及び第2の計測画像として取得する計測時画像取得部と、
i番目とj番目の前記第1の基準格子画像の各々に前記第1の計測画像を重ね合わせ、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記基準格子に対する前記第1の計測画像中の前記計測対象点の位置に基づいて、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記基準格子上に前記計測対象点があると仮定した場合の前記計測対象点の3次元座標を各々i番目とj番目の第1の対象点座標として算出すると共に、i番目の前記第1の対象点座標とj番目の前記第1の対象点座標とを通る第1の直線を算出する第1直線算出部と、
i番目とj番目の前記第2の基準格子画像の各々に前記第2の計測画像を重ね合わせ、i番目とj番目の前記第2の基準格子画像中の前記基準格子に対する前記第2の計測画像中の前記計測対象点の位置に基づいて、i番目とj番目の前記第2の基準格子画像中の前記基準格子上に前記計測対象点があると仮定した場合の前記計測対象点の3次元座標を各々i番目とj番目の第2の対象点座標として算出すると共に、i番目の前記第2の対象点座標とj番目の前記第2の対象点座標とを通る第2の直線を算出する第2直線算出部と、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分の距離又は前記線分の中点の3次元座標に基づいて、前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記第2の直線を設定する直線設定部と、
前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線と前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線とを最短で結ぶ線分を求め、当該線分の中点の3次元座標を算出し、当該3次元座標を前記計測対象点の3次元位置とする3次元位置算出部とを有することを特徴とする3次元位置計測システム。
但し、nは2以上の自然数、i=1〜nの自然数、j=1〜nの自然数、i≠jである。 - 請求項2に記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記処理手段は、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分の距離を算出する距離算出部と、
複数の前記距離の中から最小値を算出する最小値算出部とを有し、
前記直線設定部は、
前記第1直線算出部と前記第2直線算出部とを用いて、1〜n−1の自然数であるkの全てにおいて、i=k及びj=k+1として、k番目の前記第1の直線とk番目の前記第2の直線とを各々算出し、
前記距離算出部を用いて、1〜n−1の自然数であるkの全てにおいて、k番目の前記第1の直線とk番目の前記第2の直線とを最短で結ぶ線分のk番目の前記距離を各々算出し、
前記最小値算出部を用いて、1〜n−1番目の前記距離の中から最小値となるm番目の前記距離を算出し、
前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線として、m番目の前記第1の直線とm番目の前記第2の直線を設定することを特徴とする3次元位置計測システム。
但し、m=1〜n−1の自然数である。 - 請求項2に記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記処理手段は、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分を求め、当該線分の中点の3次元座標を算出する中点座標算出部を有し、
前記直線設定部は、
前記第1直線算出部と前記第2直線算出部とを用いて、i=1及びj=nとして、初期の前記第1の直線と初期の前記第2の直線とを各々算出し、
前記中点座標算出部を用いて、初期の前記第1の直線と初期の前記第2の直線とを最短で結ぶ初期の前記線分を求め、初期の前記線分の中点の3次元座標を算出し、
前記計測対象点の推定位置となる初期の前記線分の中点の3次元座標に基づいて、前記計測対象点を挟んで前記計測対象点に最も近い2つの前記設置位置で撮影したm番目とm+1番目の前記第1及び第2の基準格子画像を選択し、
前記第1直線算出部と前記第2直線算出部とを用いて、i=m及びj=m+1として、前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線を各々算出することを特徴とする3次元位置計測システム。 - 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記対象物に所定のパターン映像を投影する投影手段を有し、
前記処理手段は、前記パターン映像に基づいて、同一の前記計測対象点を前記第1の計測画像中と前記第2の計測画像中で特定する対象点特定部を有することを特徴とする3次元位置計測システム。 - 請求項2から請求項5のいずれか1つに記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記格子定規は、前記基準格子を表裏両方の表面に有し、
前記第1の撮影手段は前記格子定規の一方の表面を撮影する位置に設置され、前記第2の撮影手段は前記格子定規の他方の表面を撮影する位置に設置されていることを特徴とする3次元位置計測システム。 - 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の3次元位置計測システムにおいて、
前記対象物は、航空機の翼の風洞模型であり、
前記計測対象点は、前記風洞模型に対する着氷風洞試験において、前記風洞模型の表面に付着する氷の頂点であることを特徴とする3次元位置計測システム。 - 複数の撮影手段を用いて、対象物を異なる方向から撮影し、撮影した画像の処理により、計測対象点の3次元位置を計測する3次元位置計測方法において、
前記計測の前に、目盛となる基準格子を表面に有する格子定規を、前記対象物の表面上の3次元座標が既知である複数の設置位置に設置しながら、前記設置位置の各々において、前記複数の撮影手段で前記格子定規を各々撮影し、撮影した前記画像を前記複数の撮影手段毎に複数の基準格子画像として取得する計測前画像取得工程と、
前記計測時に、前記複数の撮影手段で前記計測対象点を各々撮影し、撮影した前記画像を前記複数の撮影手段毎に複数の計測画像として取得する計測時画像取得工程と、
1の前記撮影手段にて異なる前記設置位置で撮影された2つの前記基準格子画像と、それに対応する該撮影手段で撮影された1の前記計測画像と、により、該撮影手段から前記計測対象点への視線となる直線を前記複数の撮影手段毎に算出する直線算出工程と、
複数の前記直線に基づき前記計測対象点の3次元位置を算出する3次元位置算出工程と、
を有することを特徴とする3次元位置計測方法。 - 第1及び第2の撮影手段を用いて、対象物を互いに異なる方向から撮影し、撮影した画像の処理により、計測対象点の3次元位置を計測する3次元位置計測方法において、
前記計測の前に、目盛となる基準格子を表面に有する格子定規を、前記対象物の表面上の3次元座標が既知である複数の設置位置に設置しながら、一端側から他端側へ順に1〜n番目とする前記設置位置の各々において、前記第1及び第2の撮影手段で前記格子定規を各々撮影し、撮影した前記画像を各々第1及び第2の基準格子画像として取得する計測前画像取得工程と、
前記計測時に、前記第1及び第2の撮影手段で前記計測対象点を各々撮影し、撮影した前記画像を各々第1及び第2の計測画像として取得する計測時画像取得工程と、
i番目とj番目の前記第1の基準格子画像の各々に前記第1の計測画像を重ね合わせ、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記基準格子に対する前記第1の計測画像中の前記計測対象点の位置に基づいて、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記基準格子上に前記計測対象点があると仮定した場合の前記計測対象点の3次元座標を各々i番目とj番目の第1の対象点座標として算出すると共に、i番目の前記第1の対象点座標とj番目の前記第1の対象点座標とを通る第1の直線を算出する第1直線算出工程と、
i番目とj番目の前記第2の基準格子画像の各々に前記第2の計測画像を重ね合わせ、i番目とj番目の前記第1の基準格子画像中の前記第2の基準格子画像中の前記基準格子に対する前記第2の計測画像中の前記計測対象点の位置に基づいて、i番目とj番目の前記第2の基準格子画像中の前記基準格子上に前記計測対象点があると仮定した場合の前記計測対象点の3次元座標を各々i番目とj番目の第2の対象点座標として算出すると共に、i番目の前記第2の対象点座標とj番目の前記第2の対象点座標とを通る第2の直線を算出する第2直線算出工程と、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分の距離又は前記線分の中点の3次元座標に基づいて、前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記第2の直線を設定する直線設定工程と、
前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線と前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線とを最短で結ぶ線分を求め、当該線分の中点の3次元座標を算出し、当該3次元座標を前記計測対象点の3次元位置とする3次元位置算出工程とを有することを特徴とする3次元位置計測方法。
但し、nは2以上の自然数、i=1〜nの自然数、j=1〜nの自然数、i≠jである。 - 請求項9に記載の3次元位置計測方法において、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分の距離を算出する距離算出工程と、
複数の前記距離の中から最小値を算出する最小値算出工程とを有し、
前記直線設定工程は、
前記第1直線算出工程と前記第2直線算出工程とを用いて、1〜n−1の自然数であるkの全てにおいて、i=k及びj=k+1として、k番目の前記第1の直線とk番目の前記第2の直線とを各々算出し、
前記距離算出工程を用いて、1〜n−1の自然数であるkの全てにおいて、k番目の前記第1の直線とk番目の前記第2の直線とを最短で結ぶ線分のk番目の前記距離を各々算出し、
前記最小値算出工程を用いて、1〜n−1番目の前記距離の中から最小値となるm番目の前記距離を算出し、
前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線として、m番目の前記第1の直線とm番目の前記第2の直線を設定することを特徴とする3次元位置計測方法。
但し、m=1〜n−1の自然数である。 - 請求項9に記載の3次元位置計測方法において、
前記第1の直線と前記第2の直線とを最短で結ぶ線分を求め、当該線分の中点の3次元座標を算出する中点座標算出工程を有し、
前記直線設定工程は、
前記第1直線算出工程と前記第2直線算出工程とを用い、i=1及びj=nとして、初期の前記第1の直線と初期の前記第2の直線とを各々算出し、
前記中点座標算出工程を用いて、初期の前記第1の直線と初期の前記第2の直線とを最短で結ぶ初期の前記線分を求め、初期の前記線分の中点の3次元座標を算出し、
前記計測対象点の推定位置となる初期の前記線分の中点の3次元座標に基づいて、前記計測対象点を挟んで前記計測対象点に最も近い2つの前記設置位置で撮影したm番目とm+1番目の前記第1及び第2の基準格子画像を選択し、
前記第1直線算出工程と前記第2直線算出工程とを用いて、i=m及びj=m+1として、前記計測対象点の算出に最適な前記第1の直線及び前記計測対象点の算出に最適な前記第2の直線を各々算出することを特徴とする3次元位置計測方法。 - 請求項8から請求項11のいずれか1つに記載の3次元位置計測方法において、
前記対象物に所定のパターン映像を投影する投影手段を用い、前記パターン映像に基づいて、同一の前記計測対象点を前記第1の計測画像中と前記第2の計測画像中で特定する対象点特定工程を有することを特徴とする3次元位置計測方法。 - 請求項9から請求項12のいずれか1つに記載の3次元位置計測方法において、
前記格子定規は、前記基準格子を表裏両方の表面に有し、
前記第1の撮影手段は前記格子定規の一方の表面を撮影する位置に設置され、前記第2の撮影手段は前記格子定規の他方の表面を撮影する位置に設置されていることを特徴とする3次元位置計測方法。 - 請求項8から請求項13のいずれか1つに記載の3次元位置計測方法において、
前記対象物は、航空機の翼の風洞模型であり、
前記計測対象点は、前記風洞模型に対する着氷風洞試験において、前記風洞模型の表面に付着する氷の頂点であることを特徴とする3次元位置計測方法。
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