[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6721962B2 - トレッド用ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents

トレッド用ゴム組成物およびタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6721962B2
JP6721962B2 JP2015203373A JP2015203373A JP6721962B2 JP 6721962 B2 JP6721962 B2 JP 6721962B2 JP 2015203373 A JP2015203373 A JP 2015203373A JP 2015203373 A JP2015203373 A JP 2015203373A JP 6721962 B2 JP6721962 B2 JP 6721962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
particle
rubber
tread
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015203373A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017075238A (ja
Inventor
雄貴 枡本
雄貴 枡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire Corp filed Critical Toyo Tire Corp
Priority to JP2015203373A priority Critical patent/JP6721962B2/ja
Priority to DE102016116441.0A priority patent/DE102016116441B4/de
Priority to US15/285,969 priority patent/US10221303B2/en
Priority to CN201610894631.1A priority patent/CN106589497B/zh
Publication of JP2017075238A publication Critical patent/JP2017075238A/ja
Priority to US16/250,190 priority patent/US10703885B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6721962B2 publication Critical patent/JP6721962B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L9/00Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
    • C08L9/06Copolymers with styrene
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/02Elements
    • C08K3/04Carbon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • C08K3/36Silica
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/548Silicon-containing compounds containing sulfur
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/16Solid spheres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/10Encapsulated ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L7/00Compositions of natural rubber
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2205/00Polymer mixtures characterised by other features
    • C08L2205/02Polymer mixtures characterised by other features containing two or more polymers of the same C08L -group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2205/00Polymer mixtures characterised by other features
    • C08L2205/03Polymer mixtures characterised by other features containing three or more polymers in a blend
    • C08L2205/035Polymer mixtures characterised by other features containing three or more polymers in a blend containing four or more polymers in a blend

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明はトレッド用ゴム組成物とタイヤとに関する。
粒子状の有機化合物を含有するゴム組成物が知られている。特許文献1には、補強用充填剤の一部を有機化合物粒子―中空粒子状のスチレンアクリル系架橋型ポリマーなど―に置き換えることにより剛性および低発熱性・ウェット路面のグリップ性を改善する技術が記載されている。特許文献2には、微粒子と溶融した樹脂を物理的に混合して作製した微粒子含有有機粒子を含む発泡ゴム層 を有するタイヤにより氷上性能と耐摩耗性と工場での作業性とを改善する技術が記載されている。
特開2000−26660 特開2006−274136 特開2011−148898 特開2011−46775
低燃費性能、湿潤路面における制動性能(以下、「ウェット性能」という)、耐摩耗性能などがタイヤには要求される。特許文献1で使用された中空粒子状のスチレンアクリル系架橋型ポリマーはウェット性能を向上できるが、低燃費性能と耐摩耗性能とを悪化させる。特許文献2で使用された 微粒子含有有機粒子も低燃費性能と耐摩耗性能とを悪化させる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低燃費性能、耐摩耗性能を悪化させることなくウェット性能を向上できるトレッド用ゴム組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。すなわち本発明は、ゴム成分と、粒子内包マイクロカプセルとを含むトレッド用ゴム組成物に関する。粒子内包マイクロカプセルは、有機化合物からなるシェルと、シェル内に粒子とを含む。粒子内包マイクロカプセルにより低燃費性能、耐摩耗性能を悪化させることなくウェット性能を向上できる。湿潤路面での制動時に路面の微小な凹凸からトレッドゴムが受ける高周波数(10kHz付近)の振動を内包された粒子の運動エネルギーに変換することで吸収するためと考えられる。
本発明はまた、粒子内包マイクロカプセルを含むトレッドゴムを含むタイヤに関する。粒子内包マイクロカプセルを含有しないトレッドゴムを有するタイヤとくらべて本発明のタイヤはウェット性能がよい。
粒子内包マイクロカプセルの概略断面図である。 本発明の実施形態に係るタイヤの一部の概略断面図である。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はゴム成分を含む。ゴム成分はたとえば、天然ゴム(NR)、ジエン系合成ゴムなどである。ジエン系合成ゴムはたとえば、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)などである。少なくとも1種のゴム成分を本発明の実施形態に係るゴム組成物は含むことができる。ゴム成分100質量%中におけるスチレンブタジエンゴムの含有量は好ましくは50質量%以上である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るゴム組成物は粒子内包マイクロカプセル20をさらに含む。粒子内包マイクロカプセル20は、粒子22a、22b……、22x(以下、「粒子22」と総称する。)と粒子22を内包しているカプセル状有機化合物21とを含む。カプセル状有機化合物21の内部で粒子22は動くことができる。
粒子内包マイクロカプセル20の平均粒子径は好ましくは1μm以上、より好ましくは10μm以上である。1μm未満だと、ウェット性能を向上できないことがある。粒子内包マイクロカプセル20の平均粒子径は好ましくは100μm以下、より好ましくは50μm以下である。100μmをこえると、破壊特性が悪化するおそれがある。粒子内包マイクロカプセル20の平均粒子径は走査型電子顕微鏡(SEM)で測定できる。
粒子22の粒子径は好ましくは0.01μm以上、より好ましくは0.1μm以上である。粒子22の粒子径は好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。粒子径はSEMで測定できる。
カプセル状有機化合物21の内部に空間があることが好ましい。いっぽうカプセル状有機化合物21の内部には液体などが存在してもよい。
カプセル状有機化合物21は、通常のマイクロカプセル化剤として有用な架橋性モノマーを重合することにより形成することができる。たとえば、アクリロニトリルなどのニトリル系モノマー、アクリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル基含有モノマー、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル系モノマーなどが挙げられる。これらの架橋性モノマーを2種以上用いた共重合体でもよい。粒子22はたとえば粒子状の有機化合物、粒子状の無機化合物などである。粒子状の有機化合物はたとえば通常の樹脂粒子や、架橋樹脂粒子、カプセル状有機化合物21を構成する架橋性モノマー重合体であってもよい。粒子状の無機化合物はたとえば酸化亜鉛、シリカ、クレイ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、タルク、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタンなどである。
粒子内包マイクロカプセルは、たとえば水溶液中に分散させた有機溶媒と重合開始剤と、架橋性モノマーと、有機または無機粒子とを含む油滴中で重合をおこなうことにより作製することができる。
ゴム成分100質量部に対して粒子内包マイクロカプセル20の含有量は好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上である。1質量部未満であると、ウェット性能を向上できないことがある。ゴム成分100質量部に対して粒子内包マイクロカプセル20の含有量は好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。20質量部をこえると、破壊特性が悪化するおそれがある。
本発明の実施形態に係るゴム組成物は充填剤としてシリカをさらに含むことができる。シリカはたとえば湿式シリカなどである。シリカの配合量は、特に限定しないが、ゴム成分100質量部に対して10〜120質量部であることが好ましく、より好ましくは20〜100質量部、さらに好ましくは30〜80質量部である。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はシランカップリング剤をさらに含むことができる。シランカップリング剤はたとえば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−ニトロプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどである。シリカ100質量部に対してシランカップリング剤の含有量は5〜15質量部であることが好ましい。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はカーボンブラックをさらに含むことができる。たとえばSAF、ISAF、HAF、FEF級のカーボンブラックである。SAF、ISAF、HAF級が好ましい。ゴム成分100質量部に対してカーボンブラックの含有量は5〜120質量部であることが好ましく、より好ましくは20〜100質量部、さらに好ましくは30〜80質量部である。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はオイルをさらに含むことができる。オイルはたとえば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどである。
本発明の実施形態に係るゴム組成物は、亜鉛華、ステアリン酸、ワックス、老化防止剤、加硫剤、加硫促進剤などをさらに含むことができる。
加硫剤はたとえば硫黄などである。硫黄はたとえば、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、オイル処理硫黄などである。ゴム成分100質量部に対して硫黄の含有量は好ましくは0.1〜10質量部、より好ましくは0.5〜5質量部である。
加硫促進剤はたとえばスルフェンアミド系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チオウレア系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤などである。ゴム成分100質量部に対して加硫促進剤の含有量は好ましくは0.1〜5質量部である。
バンバリーミキサーやニーダなどの混合機で混練りをおこなうことにより本発明の実施形態に係るゴム組成物を作製できる。
本発明の実施形態に係るゴム組成物はタイヤのトレッドゴムに使用できる。本発明の実施形態に係るゴム組成物を用いて作製したトレッドゴムを含むタイヤは、粒子内包マイクロカプセル20を含有しないトレッドゴムを有するタイヤとくらべてウェット性能がよい。
図2に示すように、本発明の実施形態に係るタイヤTは、一対のビード部1と、ビード部1の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部3とを含む。
一対のビード部1の間にはトロイド状のカーカス層7が設けられている。カーカス層7の内側には、空気圧を保持するためのインナーライナーゴム5が設けられている。ビード部1のカーカス層7の外側には、リム装着時にリムと接するリムストリップゴム4が設けられている。サイドウォール部2のカーカス層7の外側には、サイドウォールゴム9が設けられている。トレッド部3のカーカス層7の外側には、ベルト層6と、ベルト補強層8と、トレッドゴム10とが設けられている。ベルト層6は複数枚のベルトプライを含む。ベルト補強層8は、コードとコードを被覆するトッピングゴムとを含む。
粒子内包マイクロカプセル20をトレッドゴム10は含む。粒子内包マイクロカプセル20はトレッドゴム10中に分散している。
未加硫のトレッドゴム10を含む生タイヤをつくる工程と、生タイヤを加熱する工程とを含む方法によりタイヤTを製造できる。未加硫のトレッドゴム10はゴム組成物を含む。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[ゴム組成物の作製]
表1に記載にしたがって硫黄と加硫促進剤とを除く成分をバンバリーミキサーで混練りすることにより混合物を作製した。次いで、得られた混合物と硫黄と加硫促進剤とをバンバリーミキサーで混練りすることによりゴム組成物を作製した。表1の成分の詳細は以下のとおりである。
・スチレンブタジエンゴム:JSR社製「SBR1723」
・ブタジエンゴム:宇部興産社製「BR150」
・カーボンブラック:東海カーボン社製「シーストKH」(HAF)
・シリカ:東ソー社製「ニップシールAQ」
・オイル:JX日鉱日石エネルギー社製「JOMOプロセスNC140」
・シランカップリング剤:エボニック社製「Si75」
・亜鉛華:三井金属鉱業社製「1号亜鉛華」
・ステアリン酸:花王社製「ルナックS20」
・ワックス:日本精蝋社製「OZOACE−0355」
・老化防止剤:住友化学工業社製「アンチゲン6C」
・粒子内包マイクロカプセルa:製造例1で作製した。平均粒子径1.5μmのPEGDM粒子を内包している平均粒子径15μmのPEGDMマイクロカプセル。
・粒子内包マイクロカプセルb:製造例1で作製した。平均粒子径3.5μmのPEGDM粒子を内包している平均粒子径50μmのPEGDMマイクロカプセル。
・粒子内包マイクロカプセルc:製造例2で作製した。平均粒子径0.3μmの酸化チタン粒子を内包している平均粒子径6μmのPEGDMマイクロカプセル。
・粒子1:JSR社製「XTP8771」(平均粒子径0.8μmの中空粒子状のスチレンアクリル系架橋型ポリマー)
・粒子2:製造例3で作製した。平均粒子径20μmのアルミナが分散している平均粒子径100μmのポリエチレン粒子。
・硫黄:鶴見化学工業社製「5%油処理粉末硫黄」
・加硫促進剤CZ:住友化学工業社製「ソクシノールCZ」
・加硫促進剤D:三新化学工業社製「サンセラーDM−G」
(製造例1―粒子内包マイクロカプセル試作品a、b―)
架橋性モノマーとしてエチレングリコールジメタクリレート(EGDM)と、有機溶剤としてトルエンおよびヘキサデカンと、重合開始剤として和光純薬工業社製「VPS−0501」(ポリジメチルシロキサンユニット含有高分子アゾ重合開始剤)とを用い、これらの均一溶液を直接膜乳化法を用い、均一な粒子としてポリビニルアルコール水溶液中に分散させ、懸濁液を作製、70℃で3時間 重合をおこない、粒子内包マイクロカプセルを得た。粒子内包マイクロカプセルの粒子径は、膜の細孔径により制御した。
(製造例2―粒子内包マイクロカプセル試作品c―)
メチルポリシロキサンを溶剤に溶かし、平均一次粒子径が0.3μmの酸化チタンに添加混合して乾燥した後に、これを加熱することにより焼き付けて処理した表面処理酸化チタンを油滴中に分散させる―ということ以外は、粒子内包マイクロカプセル試作品a、bと同様の手法により粒子内包マイクロカプセルcを作製した。
(製造例3―粒子2―)
ポリエチレン100質量部とアルミナ15質量部とをポリエチレンの融点以上の温度でバンバリーミキサーで混合した。得られた樹脂体を冷凍粉砕した後、篩い分けして、粒子2を得た。
[タイヤの作製]
各ゴム組成物をタイヤトレッド部に用いて、サイズ 195/65R15の試験タイヤを作製し湿潤制動性能、転がり抵抗性能、耐摩耗性能を評価した。
[評価]
(湿潤制動性能)
2000ccのFF車にタイヤを装着し、湿潤路面上で90km/h走行からABS作動させ、20km/hまで減速するために要した距離(以下、「制動距離」という)を測定した(n=10の平均値)。比較例1を100とした指数で制動距離の逆数を表示した。指数が大きいほど制動距離が短い―湿潤路面の制動性能に優れる―ことを意味する。
(転がり抵抗性能)
空気圧230kPa、荷重4.4kN、室温23℃、80km/hの条件下 RR測定ドラムで転がり抵抗を測定した。比較例1の値を100とした指数で転がり抵抗を表示した。指数が小さいほど転がり抵抗が小さい―良好である―ことを意味する。
(耐摩耗性能)
2000ccの4WD車にタイヤを装着し、10000km走行させた。2500km毎に左右ローテーションをおこなった。走行後の残溝の深さ(4本の平均値)を測定した。比較例1の値を100とした指数で測定結果を表示した。指数が大きいほど耐摩耗性能が良好であることを意味する。
Figure 0006721962
比較例1とくらべて、それぞれ粒子内包マイクロカプセルaを10phr、15phr配合した実施例1、2は転がり抵抗性能と耐摩耗性能とを同等レベルで維持しつつ、湿潤制動性能が良好であった。
比較例1とくらべて、粒子内包マイクロカプセルbを配合した実施例3は転がり抵抗性能と耐摩耗性能とを同等レベルで維持しつつ、湿潤制動性能が良好であった。
比較例1とくらべて、粒子内包マイクロカプセルcを配合した実施例4も転がり抵抗性能と耐摩耗性能とを同等レベルで維持しつつ、湿潤制動性能が良好であった。
比較例1とくらべて比較例2は湿潤制動性能が良好であったが、転がり抵抗性能と耐摩耗性能とが悪化した。
比較例1とくらべて比較例3は湿潤制動性能が良好であったが、転がり抵抗性能と耐摩耗性能とが悪化した。

Claims (5)

  1. ゴム成分と、
    複数の粒子および前記複数の粒子を内包しているカプセル状有機化合物を含む粒子内包マイクロカプセルとを含み、
    前記カプセル状有機化合物の内部で前記複数の粒子が動くことができる、
    トレッド用ゴム組成物。
  2. 前記ゴム成分100質量部に対して前記粒子内包マイクロカプセルの含有量が1質量部〜20質量部である請求項1に記載のトレッド用ゴム組成物。
  3. 前記粒子内包マイクロカプセルの平均粒子径が1μm〜100μmである請求項1または2に記載のトレッド用ゴム組成物。
  4. 前記粒子の粒子径が0.01μm〜10μmである請求項1〜3のいずれかに記載のトレッド用ゴム組成物。
  5. トレッドゴムを含み、
    複数の粒子および前記複数の粒子を内包しているカプセル状有機化合物を含む粒子内包マイクロカプセルを前記トレッドゴムは含み、
    前記カプセル状有機化合物の内部で前記複数の粒子が動くことができる、
    タイヤ。
JP2015203373A 2015-10-15 2015-10-15 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ Expired - Fee Related JP6721962B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015203373A JP6721962B2 (ja) 2015-10-15 2015-10-15 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
DE102016116441.0A DE102016116441B4 (de) 2015-10-15 2016-09-02 Laufflächengummizusammensetzung und Reifen
US15/285,969 US10221303B2 (en) 2015-10-15 2016-10-05 Tread rubber composition and tire
CN201610894631.1A CN106589497B (zh) 2015-10-15 2016-10-13 胎面用橡胶组合物及轮胎
US16/250,190 US10703885B2 (en) 2015-10-15 2019-01-17 Tread rubber composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015203373A JP6721962B2 (ja) 2015-10-15 2015-10-15 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017075238A JP2017075238A (ja) 2017-04-20
JP6721962B2 true JP6721962B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=58456668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015203373A Expired - Fee Related JP6721962B2 (ja) 2015-10-15 2015-10-15 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ

Country Status (4)

Country Link
US (2) US10221303B2 (ja)
JP (1) JP6721962B2 (ja)
CN (1) CN106589497B (ja)
DE (1) DE102016116441B4 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6721962B2 (ja) * 2015-10-15 2020-07-15 Toyo Tire株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
CN113272378B (zh) * 2018-12-21 2023-07-25 倍耐力轮胎股份公司 含轮胎胶料用添加剂的胶囊,制备方法和在轮胎生产中的用途

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4102800A (en) * 1973-10-01 1978-07-25 Pennwalt Corporation Microencapsulated vulcanizing agents
US5733393A (en) * 1996-01-17 1998-03-31 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire having good diverse properties
DE19754341A1 (de) 1997-11-25 1999-07-29 Schill & Seilacher Mikroverkapseltes Kautschukadditiv
JP4354025B2 (ja) 1998-07-15 2009-10-28 株式会社ブリヂストン タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP4623789B2 (ja) 1999-11-26 2011-02-02 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物
JP4632555B2 (ja) * 2001-02-06 2011-02-16 住友ゴム工業株式会社 ゴム製品の製造方法
DE10241942A1 (de) * 2002-09-10 2004-03-18 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Mikrokapseln für die Kautschukherstellung und Verfahren zu deren Herstellung
JP5097896B2 (ja) * 2004-04-08 2012-12-12 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン ゴム組成物とその組成物を有するタイヤ
JP2006274136A (ja) 2005-03-30 2006-10-12 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2006336786A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Sekisui Chem Co Ltd マイクロカプセル、組成物及び制振・防音部材
JP2006335279A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Sekisui Chem Co Ltd 自動車用部品
DE102005035388A1 (de) * 2005-07-28 2007-02-01 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Mikroverkapselte Kautschukadditive und Verfahren zu deren Herstellung
JP2007039491A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤトレッド用ゴム組成物
WO2008078822A1 (ja) * 2006-12-26 2008-07-03 The Yokohama Rubber Co., Ltd. タイヤ用ゴム組成物
US20080173382A1 (en) 2007-01-18 2008-07-24 Thulasiram Gobinath Self-healing materials and use thereof for extending the lifespan of a tire
KR20090029099A (ko) * 2007-09-17 2009-03-20 금호타이어 주식회사 안료가 함유된 마이크로캡슐을 포함하는 타이어
JP5322558B2 (ja) * 2007-10-17 2013-10-23 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物
US7902265B2 (en) * 2007-10-17 2011-03-08 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Rubber composition for tire
JP5571921B2 (ja) 2009-08-25 2014-08-13 株式会社ブリヂストン スノータイヤトレッド用ゴム組成物及び空気入りスノータイヤ
JP5499728B2 (ja) * 2010-01-21 2014-05-21 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
JP6721962B2 (ja) * 2015-10-15 2020-07-15 Toyo Tire株式会社 トレッド用ゴム組成物およびタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
US20190144648A1 (en) 2019-05-16
DE102016116441B4 (de) 2024-08-14
JP2017075238A (ja) 2017-04-20
US10221303B2 (en) 2019-03-05
CN106589497B (zh) 2018-11-13
CN106589497A (zh) 2017-04-26
US20170107359A1 (en) 2017-04-20
DE102016116441A1 (de) 2017-04-20
US10703885B2 (en) 2020-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10035900B2 (en) Rubber composition for treads and pneumatic tire
JP5196882B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
CN101918226B (zh) 安全轮胎
JP6392748B2 (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
US10086652B2 (en) Tire tread rubber composition
CN112074421B (zh) 含来自稻壳灰的特定二氧化硅的车辆用轮胎和轮胎用弹性体组合物
JP6721962B2 (ja) トレッド用ゴム組成物およびタイヤ
JP2022062125A (ja) 空気入りタイヤ
JP7392356B2 (ja) タイヤ
JP2013184330A (ja) トレッドの製造方法、及び該方法により製造されたトレッド、並びに、該トレッドを備えた空気入りタイヤ
JP6631149B2 (ja) 冬用タイヤ用ゴム組成物
JP2008308575A (ja) トレッド用ゴム組成物およびこれを用いた空気入りタイヤ
JP2013184331A (ja) トレッドの製造方法、及び該方法により製造されたトレッド、並びに、該トレッドを備えた空気入りタイヤ
JP2010155941A (ja) ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2024070773A (ja) タイヤ
AU2017269576A1 (en) Blended layer for improved adhesion in tires
JP2022087807A (ja) タイヤ
WO2013121778A1 (ja) 空気入りタイヤのサイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6672690B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP6597159B2 (ja) 冬用タイヤ用ゴム組成物
JP2022139135A (ja) タイヤ
JP2024037080A (ja) タイヤ
JP2022087806A (ja) タイヤ
JP2024102800A (ja) タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6721962

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees