JP6711494B1 - 織物を備える物品、織物、織物の製造方法及び衣服の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態に係る織物が、図1に示されている。織物101は、表側面102と、表側面102とは反対側の裏側面103と、を有する。織物101は、織りパターンを形成している複数の経糸104と複数の緯糸(第1弾性緯糸106及び第2弾性緯糸105)とで共に織られている。好適な実施形態においては、経糸104はインディゴ染めされている。
本実施形態の織物101は、織った後で、かつ縮む前における経糸密度は、20本/cm以上70本/cm以下であり、30本/cm以上50本/cm以下であると好ましい。
経糸密度と同様に、本実施形態はまた緯糸密度を規定する。織った後で、かつ縮む前における緯糸密度は、約30本/cm以上約90本/cm以下である。3回の家庭洗浄の後、緯糸密度は、約25本/cm以上約80本/cm以下であることが好ましい。織った後、縮む前の好ましい経糸密度は、約50本/cm以上約70本/cm以下であるとさらに好ましい。3回の家庭洗浄の後、緯糸密度は、約45本/cm以上約85本/cm以下であるとさらに好ましい。織った後、縮む前の緯糸密度は、好ましくは約40本/cm以上約80本/cm以下であって、より好ましくは約25本/cm以上約60本/cm以下、かつ3回の家庭洗浄後、約55本/cm以上約75本/cm以下であるとさらに好ましい。
本実施形態の織物101は、編み物と同様の外観、感触及び特性を備えつつ、引張や引裂に強く耐久性に優れているため、衣服などに好適に用いることが可能である。従来のデニム(インディゴ染め織物)は、シャツ、ブラウス及びスウェットシャツのような上衣にはほとんど用いられてこなかったが、本実施形態に係る織物は、シャツ、ブラウス及びスウェットシャツのような上衣として好適に用いることが可能である。なお、本実施形態の織物101は、衣服以外の織物を備える物品に用いることも可能である。
本実施形態に係る織物の製造方法は、図4に示すように、経糸を提供するステップ(ステップS1)と、第1弾性緯糸を提供するステップ(ステップS2)と、第1弾性緯糸と同じ収縮率を有する第2弾性緯糸を提供するステップ(ステップS3)と、織りパターンを選択するステップ(ステップS4)と、選択された織りパターンに従って、織物を織るステップ(ステップS5)と、得られた織物を収縮させるステップ(ステップS6)と、を行うことを特徴とする。以下、各ステップについて詳細に説明を行う。
さらに、本実施形態の織物の製造方法で得られた織物101を衣服に仕立てるステップを行うことで衣服、特にシャツ、ブラウス及びスウェットシャツのような上衣を物品として得ることが可能である。
以下、具体的実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1乃至図3に示す織物101を実施例1の生地として用いた。
経糸として、Ne16/1リング紡績糸、綿100%糸、インディゴ染糸を用いた。
また、第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸として、2本の280デニールのナイロン糸が1本の20デニールのポリウレタン糸に巻き付いた糸を用いた。
特表2013−520579号公報(特許文献1)に記載の織物を比較例1の生地として用いた。
経糸として、Ne20/1リング紡績糸、綿100%糸、インディゴ染糸を用いた。
緯糸として、70デニールのポリエステル1本と40デニールのライクラ(3.5ドラフト比)の交絡糸を用いた。
(引張強さ)
JIS−L1096 8.12.1 A法(ストリップ法)に規定される方法により測定した。
JIS−L−1096 8.15.5 D法(ベンジュラム法)に規定される方法により測定した。
JIS−L1096 滑脱抵抗力B法に規定される方法で、引張試験機を用い、117.7N(12kgf)荷重で引っ張り、縫い目滑りの最大孔の大きさ(mm)を求めた。
JIS−L1076 A法に規定される方法により測定した。
試験の結果を以下の表1に示す。
比較例1の織物は、縦方向の引裂強さ、横方向の引張強さが低く、滑脱抵抗力試験でも不合格となった。
102 表側面
103 裏側面
104 経糸
105 第2弾性緯糸(緯糸)
106 第1弾性緯糸(緯糸)
107 第1下部
107a ループ部
108 第1上部
108a 連結部
109 第2下部
110 第2上部
Claims (13)
- 表側面と、
該表側面とは反対側の裏側面と、を有する織物を備える物品であって、
織りパターンを形成している複数の経糸及び複数の緯糸を備え、
前記緯糸は、所定の配置で配置された第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸を含み、
前記第1弾性緯糸は前記第2弾性緯糸と交互に配置され、
前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、
前記第1弾性緯糸は、前記経糸に対して交互に配置された、前記裏側面における第1下部と、前記表側面における第1上部とを形成しており、
前記第1下部は、前記裏側面から視て、前記第1弾性緯糸が、前記経糸の上を交差することにより形成され、ループ部を定めており、
前記第1上部は、前記表側面から視て、前記第1弾性緯糸が、前記経糸の上を交差することにより形成され、外側から視認される連結部を定めており、
前記第1弾性緯糸の各々が、前記ループ部によって跨ぐ前記経糸の数の平均値は9本であり、
前記第2弾性緯糸は、前記経糸に対して、交互に配置された、前記裏側面における第2下部と、前記表側面における第2上部とを形成しており、
前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含み、
前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることを特徴とする織物を備える物品。 - 前記第1弾性緯糸の前記第1下部により定められる前記ループ部が跨ぐ前記経糸の数は、前記第1弾性緯糸の第1上部により定められる前記連結部が跨ぐ前記経糸の数の9倍であることを特徴とする請求項1に記載の織物を備える物品。
- 前記ループ部における張力は、前記第2弾性緯糸により形成された前記第2上部及び前記第2下部における張力と同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載の織物を備える物品。
- 前記ループ部が跨ぐ前記経糸の数と、前記連結部の数との比率は、9:1であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の織物を備える物品。
- 前記第2弾性緯糸の数と、前記第1弾性緯糸の数との比率は、2:1であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の織物を備える物品。
- 前記第2弾性緯糸の上下動により得られる前記第2上部の量の比率は、前記第1弾性緯糸の上下動により得られる前記第1上部の量の比率の4倍であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の織物を備える物品。
- 前記ループ部が跨ぐ前記経糸の数の平均値の、前記連結部が跨ぐ前記経糸の数の平均値に対する比は、9であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の織物を備える物品。
- 織機により織られた第1織組織と第2織組織とを有する織物を備える物品であって、
前記第1織組織は、所定のパターンで織られた経糸と第2弾性緯糸とから構成され、使用時に外側から視認される前記織物の表側面の外観の主要部を形成し、
前記第2織組織は、第1弾性緯糸が、前記経糸に対して交互に配置された第1下部と第1上部とを形成するように、所定のパターンで織られた前記経糸と前記第1弾性緯糸とから構成され、使用時にユーザの身体に面する前記織物の裏側面の外観の主要部を形成し、
前記第1下部は、前記第1弾性緯糸が、前記裏側面において前記経糸の上を交差することにより形成され、ループ部を定めており、
前記第1上部は、前記第1弾性緯糸が、前記表側面において前記経糸の上を交差することにより形成され、前記織物の前記表側面に形成された連結部を定めており、
前記第1弾性緯糸の各々が、前記ループ部によって跨ぐ前記経糸の数の平均値は、9本であり、
前記第2弾性緯糸は、前記経糸に対して交互に配置された前記裏側面の第2下部と、前記表側面の第2上部とを形成しており、
前記第2弾性緯糸と前記第1弾性緯糸とは、2本の前記第2弾性緯糸と交互に配置される1本の前記第1弾性緯糸を備えるように、所定の配置で配列され、
2本の前記第2弾性緯糸は整然とした順序で前記経糸を跨ぎ、
前記第2弾性緯糸の各々が跨ぐ前記経糸の数は4本であり、
前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、
前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含み、
前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることを特徴とする織物を備える物品。 - 前記第2織組織は、前記第1織組織の前記第2弾性緯糸によって跨がれた前記経糸が、前記第1織組織によって覆われた前記織物の表面と接触するのを、防止するようになっていることを特徴とする請求項8に記載の織物を備える物品。
- 前記織物の裏面で、前記第2織組織は、前記第1織組織の前記経糸と第2弾性緯糸とを覆い、
前記織物の前記裏面で、前記第1織組織の前記経糸と前記第2弾性緯糸とが見えたり、感じたりし難いようになっていることを特徴とする請求項8又は9に記載の織物を備える物品。 - 織りパターンを形成している複数の経糸及び複数の緯糸を備える織物であって、
前記緯糸が選択された経糸の上を交差することにより上部を形成し、
2つの隣接する前記上部の間において前記織物の裏側に延伸して下部を形成し、
前記緯糸は、第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸を含み、
前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、
前記第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸は、交互に配置されて前記織りパターンを形成しており、
前記第1弾性緯糸の第1下部は、9本の前記経糸を跨ぐことにより形成されたループ部を定めており、
前記第2弾性緯糸の第2下部は、4本の前記経糸を跨ぎ、
前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含み、
前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることを特徴とする織物。 - 織物の製造方法であって、
経糸を提供するステップと、
第1弾性緯糸を提供するステップと、
前記第1弾性緯糸と同じ収縮率を有する第2弾性緯糸を提供するステップと、
織りパターンを選択するステップであって、
前記織りパターンは、1本の前記第1弾性緯糸と2本の第2弾性緯糸とが交互に配置され、
2本の前記第2弾性緯糸は整然とした順序で前記経糸を跨ぎ、
前記第2弾性緯糸の各々が跨ぐ前記経糸の数は4本であり、
前記第1弾性緯糸を、前記経糸の裏側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第1下部を形成し、
前記第1弾性緯糸を、前記経糸の表側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第1上部を形成し、
前記第1弾性緯糸の前記第1下部が跨ぐ前記経糸の数の平均値は、9本であり、
前記第2弾性緯糸を、所定数の前記経糸の裏側に沿って交互に通過させることにより、一連の第2下部を形成し、
前記第2弾性緯糸を、前記経糸の表側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第2上部を形成し、
選択された前記織りパターンに従って、織物を織るステップと、
得られた織物を収縮させるステップであって、前記第2弾性緯糸が、前記第1弾性緯糸より大きく収縮することで、前記第1下部にループを形成させるステップと、を行い、
前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含み、
前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることを特徴とする織物の製造方法。 - 請求項12に記載の織物の製造方法で得られた前記織物を衣服に仕立てるステップを行うことを特徴とする衣服の製造方法。
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