JP6700696B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
上記実情に鑑み、圃場の収量分布をより正確に求めるコンバインが要望されている。
ここで想定されるコンバインは、圃場を走行しながら麦や稲等の穀稈を刈取り、脱穀部で得られた穀粒を搬送機構によって搬送して穀粒タンクに蓄積する。その際、このコンバインでは、刈取り走行の間に穀粒タンクに搬送される穀粒の量、つまり搬送収量が計測部により計測される。さらに、計測された搬送収量は、圃場を細分化して得られた微小区画に割り当てられ、微小区画当たりの搬送収量である微小区画収量が算定される。この微小区画収量を用いて、圃場の収量分布を表す収量分布データが生成される。生成された収量分布データはモニタやプリンタを通じて収量分布の視覚化に利用される。
刈取り作業が始まっていない初期状態では、第1シャッタ33は開放姿勢となっている。刈取り作業が始まって、穀粒が穀粒タンク2に放出されるタイミングとなると、第1シャッタ33が閉鎖姿勢に切り替わって、収量測定容器30において穀粒の貯留が始まる。同時に時間算定部62による時間計測(計数信号の生成)がスタートする。収量測定容器30における穀粒貯留量が所定量に達すると、近接センサ35が作動し、適量検知信号が生じる。
xα=x1+α(x2−x1)、yα=y1+α(y2−y1)
ここで、α=t1/(t1+t2)である。
コンバインにおける刈取り収穫は、実質的には直線走行しながら行われるので、直線走行経路においては、このような直線補間で、満足できる結果が得られる。
(1)上述した実施形態では、分布データ生成部66は収量分布データだけでなく、食味分布データも取り扱っていたが、食味算定を行わないコンバインにおいては、もちろん分布データ生成部66は収量分布データだけを生成する。
(2)上述した実施形態では、分布データ生成部66は、コンバインに搭載されたECUの1つとして構築されていたが、少なくともその一部分は、コンバインから取り外し自在な携帯型パソコンなどのポータブル制御機器や運転者が持参するスマートフォンなどの携帯通信端末にアプリケーションプログラムとして構築することも可能である。分布データ生成部66は、管理センタ100のコンピュータに構築することも可能である。
(3)上述した実施形態では、収量測定容器30及び食味測定容器40は、穀粒タンク2の前壁2aに取り付けられていたが、それ以外の側壁に取り付けてもよい。
(4)上述した実施形態では、収量測定容器30及び食味測定容器40は、矩形断面を有する筒状体で構成されていたが、その他の断面を有する筒状体であってもよい。(5)上記実施形態では、収量測定容器30と食味測定容器40とへの穀粒の供給経路は、それぞれ異なっていたが、収量測定容器30及び食味測定容器40への穀粒の供給を共通化することは可能である。これにより、穀粒供給構造を簡単化することができる。
(5)上記実施形態では、コンバインとして普通型コンバインが取り扱われたが、もちろん、その他の形式のコンバイン、例えば、自脱型コンバインにも本発明は適用可能である。
12 :刈取部
14 :脱穀部
14a :扱胴
15 :エンジン
3 :収量測定装置
30 :収量測定容器
340 :計測部
4 :食味測定装置
40 :食味測定容器
4A :食味測定ユニット
51 :走行制御ECU
52 :作業装置ECU
6 :収穫評価ユニット
61 :第1シャッタ制御部
62 :時間算定部
63 :収量算定部
64 :第2シャッタ制御部
65 :食味算定部
66 :分布データ生成部
67 :収穫情報記録部
7 :搬送機構
631 :収量割り当て算定部
632 :穀粒搬送状態検知部
633 :収量補正部
661 :収量分布データ生成部
662 :食味分布データ生成部
9 :機器状態検出センサ群
90 :GPSユニット
100 :管理センタ
Claims (5)
- 圃場から刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、
前記脱穀部で得られた穀粒を穀粒タンクに搬送する搬送機構と、
前記穀粒タンクに搬送される穀粒の量を搬送収量として計測する計測部と、
前記圃場の微小区画に前記搬送収量を割り当てることで前記微小区画当たりの収量である微小区画収量を算定する収量割り当て算定部と、
前記搬送機構の搬送速度の変化に基づいて、前記搬送速度の異常低下により本来搬送されるべき穀粒の一部が滞留して前記搬送収量が異常低下する穀粒搬送状態悪化と、前記搬送速度の異常低下の復調により滞留した穀粒を含む穀粒が搬送されて前記搬送収量が異常増加する穀粒搬送状態回復とを検知する穀粒搬送状態検知部と、
前記穀粒搬送状態検知部によって前記穀粒搬送状態悪化または前記穀粒搬送状態回復が検出されると、前記微小区画収量を補正して補正微小区画収量を生成する収量補正部と、
前記微小区画収量及び前記補正微小区画収量から前記圃場の収量分布を表す収量分布データを生成する収量分布データ生成部と、を備え、
前記収量分布データ生成部は、前記穀粒搬送状態検知部によって前記穀粒搬送状態悪化及び前記穀粒搬送状態回復が検出されていない場合は、前記微小区画収量を用い、かつ、前記穀粒搬送状態検知部によって前記穀粒搬送状態悪化または前記穀粒搬送状態回復が検出されている場合は、前記補正微小区画収量を用いて、前記収量分布データを生成するコンバイン。 - 圃場から刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部と、
前記脱穀部で得られた穀粒を穀粒タンクに搬送する搬送機構と、
前記穀粒タンクに搬送される穀粒の量を搬送収量として計測する計測部と、
前記圃場の微小区画に前記搬送収量を割り当てることで前記微小区画当たりの収量である微小区画収量を算定する収量割り当て算定部と、
前記搬送機構の穀粒搬送状態を検知する穀粒搬送状態検知部と、
前記穀粒搬送状態に応じて前記微小区画収量を補正する収量補正部と、
前記微小区画収量から前記圃場の収量分布を表す収量分布データを生成する収量分布データ生成部と、を備え、
前記穀粒搬送状態検知部は、前記搬送機構の搬送速度低下と当該搬送速度低下からの復帰とを検知し、
前記収量補正部は、前記搬送速度低下に起因する前記微小区画収量の低下、及び前記搬送速度低下からの復帰に起因する前記微小区画収量の増加に対する補正を、前記低下が生じた微小区画収量と前記増加が生じた微小区画収量との平均演算で得られた平均微小区画収量を用いて行うコンバイン。 - 前記収量割り当て算定部は、穀稈刈取り位置と前記計測部との間の遅れ時間を補正する遅れ補正機能と、穀稈刈取り位置と衛星航法による自車位置計測点との位置ずれを補正する位置ずれ補正機能とを有する請求項1または2に記載のコンバイン。
- 前記計測部は、所定容積の穀粒を貯留するのに要する貯留時間と車速とから単位走行当たりの前記搬送収量を算定する請求項1から3のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記穀粒タンクに供給される穀粒の少なくとも一部を一時的に貯留する収量測定容器が備えられており、前記計測部は前記収量測定容器を用いて前記貯留時間を計測する請求項4に記載のコンバイン。
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